JP5853152B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、光源を保持する取付基台を備えた照明器具に関する。
従来から光源と、光源を保持する取付基台と、光源の点灯を制御する点灯制御部と、これら部材を収納する筐体と、を備えた照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような照明器具では、取付基台に保持された光源と点灯制御部とが別々に筐体内に収納されている。
特開2011−14275号公報
しかしながら、上述したような照明器具では、取付基台に保持された光源と点灯制御部とが別々に筐体内に収納されているので、部材点数が多くなって器具組み立てにおける作業工数が多くなる。また、放熱部材が設けられていないので、光源や点灯制御部から発せられた熱を効率良く外部に放熱することができない。
本発明は、上記課題を解決するものであって、光源を保持する取付基台を備えた照明器具において器具組み立て作業工数を少なくでき、かつ放熱部材を別途設けることなく器具内の熱を外部に効率良く放熱することができる照明器具を提供することを目的とする。
本発明の照明器具は、複数の光源と、前記複数の光源の点灯を制御する点灯制御部と、前記複数の光源及び点灯制御部を保持する取付基台と、これら部材を収容する筐体と、を備え、前記取付基台は、放熱性の高い材料により構成された長尺な角筒形状とされ、その外周面の一面が自身を前記筐体に対して固定するための固定面とされ、その外周面の他面が前記複数の光源が搭載される光源搭載面とされ、その内周面のいずれかの面が前記点灯制御部が搭載される点灯制御部搭載面とされ、互いに対向する位置に前記固定面と前記光源搭載面とを有し、該固定面の長手方向端部に自身を前記筐体に対してネジ止めするネジを挿通するためのネジ孔を有し、前記ネジ孔が該光源搭載面側から見たときに露出されるように該光源搭載面の長手方向長さが該固定面の長手方向長さよりも短く構成されて自身の両端に斜めの開口を有することを特徴とする。
前記取付基台と前記筐体との間に介在して該取付基台を該筐体に取り付けるための支持台を更に備え、前記支持台は、前記取付基台の固定面に固定される平板状の支持部と、前記支持部から前記筐体方向に立設され該筐体に接合される接合部と、を有することが好ましい。
本発明によれば、光源及び点灯制御部の両方を取付基台に取り付けて、これら部材を一体化することができるので、部材点数を減らして照明器具の組み立てにおける作業工数を減らすことができる。また、取付基台が放熱性を有する材料により構成され、かつ表面積の大きい角筒形状とされているので、別途放熱部材を設けなくても光源や点灯制御部から発せられた熱を効率良く外部に放熱することができる。
本発明の実施形態に係る照明器具の側面図とその一部拡大図。 上記照明器具の分解図。 上記照明器具を構成する灯具の下面図。 図3のI−I線断面図。 図4のII−II線断面図。 上記灯具を構成する光源及び点灯制御部及び取付基台の斜視図。 上記光源の断面図。 上記照明器具において灯具がアームから外れた状態を示す側面図。
本発明の実施形態に係る照明器具について図面を参照して説明する。本照明器具は、街灯として道路や公園等に設置される。
図1及び図2に示すように、照明器具1は、地面Gに立設されたポール2と、ポール2の上部から横方向に伸びる複数のアーム3と、これらアーム3の各々の端部にそれぞれ取り付けられた複数の灯具4と、を備える。図例では、2本のアーム3が設けられ、それぞれのアーム3の端部に1つの灯具4が取り付けられている。各々のアーム3は、ポール2の側周面上方に互いに対向して設けられた一対の孔にそれぞれ溶接されている。アーム3は、ポール2と溶接された端部とは反対側の端部に、灯具4を取り付けるために外側へ広がった鍔部32を有する。各々の灯具4は、その外形が円柱形状とされ、一方の端部を介してアーム3の鍔部32にネジ33によりネジ止めされる。灯具4は、その下面に設けられた窓41から下方に光を照射する。ポール2及びアーム3は、それぞれ鋼管から成る円筒形状とされ、ポール2の内部空間21とアーム3の内部空間31とは互いに連通している。また、灯具4はそのアーム3にネジ止めされた端部に孔を有し、この孔を介して灯具4の内部とアーム3の内部空間31とが連通している。
複数の灯具4は、内部空間21、31に挿通されたワイヤ5により互いに結ばれている。ワイヤ5は、ポール2の内部空間21において15〜20cm程度の弛みを有するように配される。ワイヤ5は、灯具4から導出された灯具側ワイヤ51と、内部空間21、31に挿通されたアーム側ワイヤ52と、灯具側ワイヤ51とアーム側ワイヤ52とを繋ぐスクリュージョイント53と、を有する。スクリュージョイント53は、スクリュー53aを有し、スクリュー53aを締めることで閉環状となり、スクリュー53aを緩めることで開環状となる。スクリュージョイント53を開環状とした状態でスクリュージョイント53に灯具側ワイヤ51及びアーム側ワイヤ52それぞれの端部に設けた輪状部分を通し、スクリュー53aを締めることでこれらワイヤ51、52がスクリュージョイント53に繋がれる。
内部空間21、31には、地中に埋設された配電線から得た電力を灯具4に供給するための電源ケーブル42が挿通され、この電源ケーブル42は灯具4のアーム3とネジ止めされた端部に設けられた孔を通って灯具4内に導入される。
図3乃至図5に示すように、灯具4は、複数の光源6と、これら光源6の点灯を制御する点灯制御部7と、光源6及び点灯制御部7を保持する取付基台8と、光源6及び点灯制御部7及び取付基台8を収容する筐体9と、を備える。取付基台8は、アルミニウムのような放熱性の高い材料により構成され、白色塗装が施された長尺な四角筒形状とされる。取付基台8は、その外周面の一面が自身を筐体9に対して固定するための固定面8Aとされ、固定面8Aとは反対側の外周面が複数の光源6が搭載される光源搭載面8Bとされ、その内周面の一面が点灯制御部7が搭載される点灯制御部搭載面8Cとされる。複数の光源6は、光源搭載面8Bの長手方向に沿って互いに等間隔を置いて配置されている。取付基台8は、支持台91を介して筐体9に取り付けられる。
点灯制御部7は、電源ケーブル42と接続され、各々の光源6に電力を供給する電源ユニット71と、雷サージによる被害を防止するための避雷器72と、を有する。電源ユニット71及び避雷器72は、共に防雨型とされる。
筐体9は、取付基台8の固定面8A側を覆う樋形状の本体92と、本体92に係合され取付基台8の光源搭載面8B側を覆う樋形状の枠93と、本体92及び枠93の両端部にそれぞれ取り付けられたエンド板94と、を有する。枠93の光源6に対向する面に窓41が設けられ、窓41には透光性のパネル95が取り付けられる。光源6から出射された光は、パネル95を透過して窓41から外部へ照射される。また、枠93は、灯具側ワイヤ51を繋ぎとめるワイヤ固定具96と、枠93の灯具4からの落下を防止する枠落下防止ワイヤ97と、を有する。枠落下防止ワイヤ97は、その一端が枠93に固定され、その他端が支持台91に固定されている。筐体9はステンレス鋼板により構成され、パネル95は透明内面消し加工が施されたアクリル樹脂により構成される。
支持台91は、取付基台8の固定面8Aに固定される平板状の支持部98と、支持部98から筐体9の本体92方向に立設され筐体9に接合される接合部99と、を有する。支持部98は、取付基台8のネジ孔82(後述参照)に対応する位置にネジ81(後述参照)と螺合するネジ穴を有する。このネジ穴を介して、ネジ81により取付基台8が支持部98にネジ止めされる。接合部99は、筐体9に溶接されている。支持台91は、ステンレス鋼板により構成される。
図6に示すように、取付基台8は、固定面8Aの長手方向端部に自身を筐体9に対して固定するネジ81を挿通するネジ孔82を有する。光源搭載面8Bの長手方向長さは、固定面8Aの長手方向長さよりも短く構成されており、取付基台8の両端にはそれぞれ斜めの開口83が形成されている。
図7に示すように、光源6は、LED60を発光体とするLEDユニット61と、LEDユニット61から出射された光を屈折してワイド配光とする透明なレンズ62と、を有する。LED60は、例えば、複数の高出力LEDチップがマトリクス状に配置されたものにより構成され、電球色の光を照射する。
LEDユニット61は、LED60を実装するベース部材63と、ベース部材63が取り付けられる取付枠64と、を有する。ベース部材63は、その中央領域に掘り込み形成されLED60を搭載するための凹状部と、この凹状部のLED搭載面に設けられLED60のアノード電極及びカソード電極と電気的に接続される配線パターンと、を有する。この配線パターンは、ベース部材63の取付枠64と接する面に設けられた電極取出部に接続されている。電極取出部には配線が接続され、この配線は取付枠64に設けられた配線口を通って光源6から導出された後、電源ユニット71に接続される。ベース部材63は、ネジ止め又は接着により取付枠64に固定される。取付枠64は、ネジ65により取付基台8の光源搭載面8Bにネジ止めされる。
レンズ62は、その内部にLEDユニット61のベース部材63を収容する光源収納部66と、光源収納部66中央のLED60と対向する箇所に設けられた凹部67と、を有する。凹部67は、LED60からの光が入射する光入射面を形成している。また、レンズ62は、その側方から延設された脚部68を介してネジ69により取付基台8の光源搭載面8Bにネジ止めされる。レンズ62は、透光性に優れた材料、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ガラスにより構成される。
次に、以上の構成を備えた灯具4を組み立てる手順について説明する。まず、取付基台8の光源搭載面8B及び点灯制御部搭載面8Cにそれぞれ光源6及び点灯制御部7を搭載して、光源6及び点灯制御部7及び取付基台8を一体化する。次いで、光源6及び点灯制御部7と一体化された取付基台8を、支持台91の支持部98上にネジ81によりネジ止め固定する。その後、支持台91と筐体9の枠93とを枠落下防止ワイヤ97により互いに繋ぎ、枠93を本体92に係合させて取り付ける。
図8に示すように、灯具4は、ネジ33の破損や緩み等によりアーム3から脱落する場合がある。このような場合でも、脱落した灯具4は、ワイヤ5により他の灯具4に繋ぎ止められているので地面Gには落下せず、ワイヤ5の弛みの長さ分(15〜20cm)だけアーム3の端部からぶら下がった状態となる。
上述のように、本実施形態の照明器具1によれば、複数の灯具4同士がワイヤ5により互いに結びつけられ、一の灯具4が他の灯具4の落下を防止する部材として機能する。そのため、灯具4の落下を防止する特別な部材を設けなくても灯具4の地面Gへの落下を防止することができる。
また、ワイヤ5がポール2の内部空間21において弛みを有するように配されているので、灯具4がアーム3から脱落した場合に灯具4がアーム3の端部からぶら下がった状態となって、周囲の人々に灯具4の異常取付状態を報知する。これにより、周囲に居る人々が効率良く灯具4の異常取付状態を認知することができる。
また、光源6及び点灯制御部7を取付基台8に取り付けることで、光源6及び点灯制御部7を取付基台8と一体化することができるので、部材点数を減らして照明器具1の組み立てにおける作業工数を減らすことができる。また、取付基台8が放熱性を有する材料により構成され、かつ表面積の大きい角筒形状とされているので、光源6や点灯制御部7から発生した熱は取付基台8から支持台91及び筐体9を経て外部に放熱される。これにより、別途放熱部材を設けなくても器具内の熱を効率良く放熱することができる。更に、取付基台8が単純な角筒状とされているので、その作製が容易である。
また、取付基台8の光源搭載面8Bの長手方向長さが固定面8Aの長手方向長さよりも短く構成されているので、取付基台8を光源搭載面8B側から見たときにネジ孔82が露出する。そのため、取付基台8を支持台91に固定する際に作業者がネジ孔82を視認することができるので、ネジ止めがやり易くなって操作性が向上する。
更に、筐体9に支持台91が溶接され、支持台91に取付基台8がネジ止めされるので、筐体9にネジ穴を設ける必要がない。これにより、灯具4の密閉性を高くして降雨時でも灯具4内への雨水の侵入を防ぐことができるので、雨水による光源6の故障や筐体9内部の腐食劣化等を防いで照明器具1の信頼性を高めることができる。
なお、本発明に係る照明器具は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、アーム及び灯具は、それぞれ3つ以上設けられてもよい。また、ワイヤは必ずしもポールの内部空間において弛みを有さなくてもよい。また、取付基台の形状は、四角筒形状に限定されず、例えば、三角筒形状や六角筒形状とされてもよいし、固定面と光源搭載面とは必ずしも互いに対向する位置に配置されなくてもよい。また、取付基台の支持台への取り付けは、ネジ止めに限定されず、例えば、取付基台及び支持台にそれぞれ嵌合部材又は係合部材を設け、これらを互いに嵌合又は係合させることで行ってもよい。この場合、取付基台は、その両端に必ずしも斜めの開口を有する必要はない。更に、取付基台を直接に筐体に取り付ける構成としてもよい。
1 照明器具
6 光源
7 点灯制御部
8 取付基台
81 ネジ
82 ネジ孔
83 開口
8A 固定面
8B 光源搭載面
8C 点灯制御部搭載面
9 筐体
91 支持台
98 支持部
99 接合部

Claims (2)

  1. 複数の光源と、前記複数の光源の点灯を制御する点灯制御部と、前記複数の光源及び点灯制御部を保持する取付基台と、これら部材を収容する筐体と、を備えた照明器具であって、
    前記取付基台は、放熱性の高い材料により構成された長尺な角筒形状とされ、その外周面の一面が自身を前記筐体に対して固定するための固定面とされ、その外周面の他面が前記複数の光源が搭載される光源搭載面とされ、その内周面のいずれかの面が前記点灯制御部が搭載される点灯制御部搭載面とされ、互いに対向する位置に前記固定面と前記光源搭載面とを有し、該固定面の長手方向端部に自身を前記筐体に対してネジ止めするネジを挿通するためのネジ孔を有し、前記ネジ孔が該光源搭載面側から見たときに露出されるように該光源搭載面の長手方向長さが該固定面の長手方向長さよりも短く構成されて自身の両端に斜めの開口を有することを特徴とする照明器具。
  2. 前記取付基台と前記筐体との間に介在して該取付基台を該筐体に取り付けるための支持台を更に備え、
    前記支持台は、前記取付基台の固定面に固定される平板状の支持部と、前記支持部から立設され該筐体に接合される接合部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
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