JP5852985B2 - 調理用窯 - Google Patents

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Description

本発明は、調理用窯に係り、特に焼調理可能な調理用窯に関する。
ピザを焼くためには、ピザの内部を十分に加熱しつつ、かつ表面に薄く焦げ目がつくように焼くことが必要である。そのため、ピザの表面全体を均等に加熱しつつ、ピザ内の水分を必要以上に霧散させずに、ピザ内部にも十分な熱が加わるよう、物を温める力を持った遠赤外線を利用してピザを焼くことが望ましいとされている。
遠赤外線が発生する量は物の温度が高くなるほど増える。そこで、例えば耐火煉瓦を、ピザを焼くことが出来る程度の遠赤外線が発生するまで温め、その遠赤外線を利用してピザを焼く、といったことが一般に行われている。いわゆる石窯を利用したピザの調理である。
また、仮に火のみを用いてピザを焼こうとすると、ピザの火側の温度が高くなりすぎる一方で、ピザのうち火とは反対側の部分は十分な熱を得られない。そのため、火とは反対側のピザの部分も十分に焼こうとすると、ピザの火側の部分が焦げてしまうといった問題が生じる。この点、上記石釜を用いると、遠赤外線を必要量発生させるために窯内を十分に温めた状態でピザを調理するため、ピザ全体を十分な熱量で包むことが可能となり、ピザ全体を均等に加熱することができるといった利点もある。
上述した理由により、ピザを焼く際には石釜を用いることが望ましいとされている。なお、パンなどの調理に際しても、同様の点が利点になる。そのため、石窯はパン等を調理する際にも有用である。
ここで、石釜は煉瓦を積み上げて設置される。そのため、非常にコストがかかる。また、石釜は、ひとつひとつ重量のある煉瓦を積み上げて設置されるため、全体としての重量も非常に大きいものになる。さらに、設置するためにはある程度の広さを必要とするため、設置するための場所を選ぶ。
上述したように、石釜を設置するためにはコストがかかり、施工条件にも制約が大きい。そのため、石釜と同程度の遠赤外線効果を得つつ、かつ低コストで場所をとらずに設置可能なピザ焼き窯が求められている。例えば、特許文献1に記載されているように、断熱材を備えた鉄製の第一の窯の外部に、空気層と鉄製の第二の窯を設けた、比較的低コストで設置可能な焼き窯が考案されている。
特開2012−115220号公報
しかし、上述した2段構造の鉄製窯であっても、比較的低コストで設置可能というものの、まだまだ設置するためにはコストがかかる。また、窯の内部に燃料を設置し、当該窯の内部で燃料を燃焼させる必要があるため、窯を小型化させるのは難しい。そのため、窯を設置するのにある程度の広さを必要とするといった問題は依然残る。
そこで、本発明の目的は、上述した課題である、石釜を設置するにはコストがかかり、小型化が難しい、という問題を解決することにある。
かかる目的を達成するため本発明の一形態である調理用窯は、
少なくとも一部が開閉可能なよう構成された開口部を備える外側窯と、当該外側窯内部に収容され、調理物挿入用の調理物挿入穴を備える内側窯と、内側窯内部に設置される調理物置きプレートと、より構成される調理用窯であって、
前記外側窯は、
金属製の板材により形成される外側窯外壁部と、当該外側窯外壁部の底面に設けられ、燃料を燃焼させる燃料燃焼部と、前記外側窯外壁部の一部に設けられた煙突部と、を備え、
前記内側窯は、
耐火材製の内側窯外壁部を備え、
当該内側窯外壁部の底面に、前記燃料燃焼部で発生した熱が前記内側窯の内部に流入するよう、前記燃料燃焼部の位置に対応する位置に前記内側窯外壁部を貫通して形成される熱流入穴を備える、
という構成を採る。
本発明は、以上のように構成されることにより、ピザを焼くために適した窯を低コストで設置し、小型化することが可能となる。
本発明の第一の実施形態における調理用窯の構成を示す断面図である。 図1で開示した調理用窯の開口部を閉じた状態の構成を示す外観図である。 図1で開示した調理用窯の開口部を開いた状態の構成を示す外観図である。 第一の実施形態における内側窯の構成を示す外観図である。 第一の実施形態における内側窯内の構成を示す図である。 第二の実施形態における内側窯内の構成を示す図である。
<実施形態1>
本発明の第一の実施形態を、図1乃至図5を用いて説明する。
(構成)
本発明における調理用窯は、一般家庭でも設置できるよう小型化、低コスト化を目指して設計された調理用窯である。この調理用窯はたとえば、図1の断面図で示すように、鉄製の外側窯1と、外側窯1の内部に収納される耐火材製の内側窯2と、内側窯2の内部に設置されるピザ置きプレート3(調理物置きプレート)と、により構成される。
外側窯1は例えば、鉄製のバーベキューコンロを利用して構成される。具体的に、外側窯1は、図2で示すように、鉄製の外側窯外壁部11と、煙突部12と、を備えて構成されており、容易な移動を可能とするために脚部に車輪部13を備えている。そして、本実施形態における外側窯1は、外側窯外壁部11の底部に燃料燃焼部14を備えている(図1参照)。
外側窯外壁部11は上述したように鉄製であり、図2で示すように、後述する開口部16が閉じた際には密閉される、筒状の箱体として構成されている。
上述したように、外側窯外壁部11は、外側窯外壁部11の少なくとも一部が開閉する開口部16を備えている。開口部16は図3で示すように、前面側の上部に位置する開口蓋部16aが上に開くことで構成されており、開口部16を開くことで、外側窯1の内部が露出する構造になっている。ここで、ピザを調理するためには、内側窯2の内部へとピザを挿入することが必要であるが、このピザの挿入は、図3で示すように、外側窯外壁部11の開口部16を開くことで行われる。つまり、開口部16を開くことで、外側窯1の内部に設置されている内側窯2が露出し、当該内側窯2が露出することで、当該内側窯2の内部へとピザを挿入することが可能となるのである。また、ピザを内側窯2の内部へと挿入した後は、図2で示すように、外側窯外壁部11の開口部16は閉じた状態で、ピザを調理することになる。なお、外側窯外壁部11の備える開口部16を閉じた際には、内側窯2は、外側窯1の内部へと完全に収納される。また、本実施形態では、外側窯外壁部11は鉄製であるとした。しかし、本発明の実施において、外側窯外壁部11は鉄製であることに限定されない。例えばセラミックなどを用いても構わない。
煙突部12は外側窯外壁部11の一部に設けられており、外側窯1の内部の熱を外部へと放出する役割を持つ。本実施形態においては、後述する燃料燃焼部14における燃料の燃焼で風が発生するため、風を排出する穴が必要となる。そのため、煙突部12は、上述した風を外部へと排出する際に重要となる。
本実施形態において車輪部13は、外側窯1を支える4本の足のうち、同一の辺を構成する2つの足に備えられる。外側窯1を支える2本の脚に車輪を設けることで、外側窯本体を少し傾けて車輪部13を利用することができるようになり、当該車輪部13を利用して調理用窯を動かすことができるようにしている。なお、車輪の数は必ずしも2輪に限定されないし、外側窯を支える脚の数も4本に限定されない。例えば、外側窯を3本の脚で支えてそのうちの一本に車輪を備えてもよいし、車輪を設けずに持ち上げて移動するような構成にしても構わない。
燃料燃焼部14は上述したように、外側窯外壁部11の底部に設けられている。燃料燃焼部14内には燃料が設置されており、燃料燃焼部14内で燃料を燃焼させ、燃料を燃焼させることで発生する熱を燃料燃焼部14の上部に設けられた空間から外部へと放出することで、調理に必要な熱を発生させる。本発明は、その熱を利用してピザを調理することになる。
本実施形態において具体的には、燃料燃焼部14としていわゆるペレットバーナーを用いる。また、燃料燃焼部14内で燃焼させるための燃料として、木質ペレットを使用する。ここで、木質ペレットは、後述する燃料供給部15により燃料燃焼部14内に自動で供給される。つまり、燃料燃焼部14は、燃料供給部15により自動で供給される木質ペレットを、燃料として燃焼させることになる。そして、燃焼している木質ペレットを風で煽ることで、本実施形態における熱源とする。なお、本発明の実施には燃料供給部15は必ずしも必須の構成ではない。燃料供給部15を用いない場合は、燃料燃焼部14の内部に予め設置された燃料を燃焼させることにより、ピザを調理することになる。
燃料供給部15は、燃料燃焼部14内に自動で木質ペレットを供給する役割をもつ。燃料供給部15により燃料燃焼部14内に燃料を供給することで、永続的なピザの調理を可能にする。また、木質ペレットの供給量を調整することで、ピザを調理する際の火力の調整を行うことも可能になる。なお、ペレットバーナーは既存の製品を利用している。そのため、詳細な構成は省略する。
上述したように、ペレットバーナーは風により炎を煽り熱源にするバーナーである。そのため、風を外部へと排出するための穴が必要となる。この穴としての役割は、後述するピザ挿入穴22と、上述した煙突部12が果たしている。以上が本実施形態における外側窯1の構造である。
次に、本実施形態における内側窯2の構造を説明する。内側窯2は耐火材製の内側窯外壁部21によって囲まれて構成されており、その形状は内部が空洞な直方体である。そして、内側窯外壁部21の側面の一つには、ピザ挿入用(調理物挿入用)のピザ挿入穴22(調理物挿入穴)が設けられている。また、内側窯外壁部21の底面には、図1の断面図で示すように、熱流入穴23が設けられている。上述した2つの穴が設けられている以外は、内側窯外壁部21によって内側窯2の内部と外部は遮断されている。
内側窯2は上述したように、外側窯外壁部11の開口部16を開くことで外側窯1内部の内側窯2が露出するように、外側窯1の内部に収容されている。また、ピザを調理する際には外側窯外壁部11の開口部16は閉じた状態になるが、開口部16が閉じた際には、内側窯2は完全に外側窯1の内部に収容されることになる。つまり、内側窯2の大きさは、外側窯外壁部11の開口部16を閉じることで、外側窯1の内部に内側窯2を完全に収納することが可能な程度の大きさである。
ピザ挿入穴22は、ピザを内側窯2の内部で調理するために設けられる。つまり、ピザを内側窯外壁部21で構成される内側窯2の内部へと挿入して調理するためには、ピザを内側窯2の内部へと挿入するための穴が必要となるが、このピザを内側窯2の内部へと挿入するために内側窯外壁部21に設けられた穴が、ピザ挿入穴22である。そのため、ピザを調理する際には、内側窯外壁部21に設けられたピザ挿入穴22を通してピザを内側窯2の内部へと挿入し、内側窯2の内部に設置されているピザ置きプレート3(調理物置きプレート)にピザを置くことになる。なお、焼き上がったピザは、内側窯2の内部へとピザを挿入する場合と同様に、ピザ挿入穴22を通して内側窯の外部へと排出する。
熱流入穴23は、外側窯外壁部11が備える燃料燃焼部14内で木質ペレットを燃焼させることで生じる熱を、内側窯2内部へと流入させるための穴である。そのため、燃料燃焼部14で発生した熱が内側窯2の内部へと流入するように、熱流入穴23は、図1に示すように、外側窯1が備える燃料燃焼部14の上部に位置するよう形成される。例えば、図5で示すように、内側窯2の中央部付近に位置するように燃料燃焼部14が設けられている場合には、燃料燃焼部14に対応する位置である内側窯2の中央部付近に、熱流入穴23は設けられる。また、燃料燃焼部14の上部の空間及び熱流入穴23は、燃料燃焼部14で生じた熱を煽ることで生じる熱風がすべて、燃料燃焼部14から内側窯2の内部へと流れるように構成する。つまり、図1で示すように、燃料燃焼部14で生じた熱を燃料燃焼部14の外部へと放出するための空間は、内側窯2の底面より小さく、また、内側窯2の底面は外側窯1の底面と密着して設置されるため、燃料燃焼部14で発生した熱を煽ることで発生する熱風はすべて、内側窯2の内部へと流れる。そのため、燃料燃焼部14で発生する熱風が、内側窯2と外側窯1との間の空気層に直接流れることはない。
内側窯2の内部には、図4で示すように、ピザ置きプレート3が設置される。ここで、ピザ置きプレート3は、燃料燃焼部14の上部に位置するよう、熱流入穴23の上部に設置する。ただし、ピザ置きプレート3を直に内側窯2の内部に設置すると、当該ピザ置きプレート3で熱流入穴23が塞がれ、燃料燃焼部14からの熱の流入を阻害する原因になる。そこで、ピザ置きプレート3は、ピザ置きプレート3を内側窯2の底面に直接設置することで熱流入穴23を塞ぐことがないように、内側窯2の底面から所定の距離だけ離間して前記ピザ置きプレートを支持する、ピザプレート架台31(調理物置きプレート架台)の上に設置する。ピザプレート架台31としては例えば、鉄輪などの五徳が用いられる。しかしピザプレート架台31は、ピザ置きプレート3を内側窯2の底面から離間して支持可能であれば、特に鉄輪などに限定されない。以上が、本発明の第一の実施形態における構成である。
次に、本実施形態における調理用窯を使用時の動作を説明する。
(動作)
まずはじめに、燃料燃焼部14で木質ペレットを燃焼させる。そして、当該燃焼による炎を風で煽ることで、本発明の調理に必要な熱源とする。ここで、上述したように、内側窯2と外側窯1との間の空気層や外側窯1の外部に、燃料燃焼部14で発生した熱風が直接流れることはないように、燃料燃焼部14と内側窯2とを構成している。そのため、燃料燃焼部14で発生した熱風はすべて、内側窯2と外側窯1の間の空間部や外側窯1の外側には直接は流れずに、熱流入穴23を通って内側窯2へと流入する。
ここで、内側窯2は、熱流入穴23の他にピザ挿入穴22を備えている以外は、耐火材製の内側窯外壁部21に覆われている。そのため、熱流入穴23から流入した熱風の多くは、内側窯2の内部で循環し、内側窯2の内部で滞留し、内側窯2を加熱することになる。また、ピザ置きプレート3は燃料燃焼部14の上部に設置されているため、燃料燃焼部14からの熱で直接、ピザ置きプレート3は熱せられることになる。
上述したように、燃料燃焼部14から内側窯2の内部へと流入した熱風の多くは、内側窯2の内部で循環し滞留する。一方で、内側窯2にはピザ挿入穴22が設けられているため、内側窯2内部の熱の一部は、ピザ挿入穴22から内側窯2の外部(外側窯1の内部)へと排熱として放出される。ここで、外側窯1もまた、煙突部12が設置されている以外は外側窯外壁部11で覆われている。そのため、内側窯2のピザ挿入穴22から外側窯1内部へと排出された排熱もまた、外側窯1の内部で循環し滞留する。そして、外側窯1の内部で滞留した排熱の一部が、煙突部12により外部へと排出され空気中へ拡散することになる。
ここで、熱せられた空気は軽くなるため、煙突部12を設けることでドラフトが起き煙突部12付近の熱が外にひっぱられ窯内の温度に偏りが生じることが懸念される。しかし、本発明は内側窯2の内部で一度熱風が循環する構造である。そのため、外側窯1内の排熱に偏りが生じたとしても、内側窯2内部の温度の偏りはある程度防止される。また、外側窯1の外部へと排出される熱は、内側窯2内部から排出された排熱がさらに、外側窯1の内部で循環したものである。そのため、内側窯2の熱をそのまま外部へと排出する場合と比べて、その温度は低くなる。その結果、本発明の調理用窯を設置した部屋の温度をその排出熱で必要以上に暖めることを防止することが可能である。
本実施形態は、上述した熱の流れを利用して、ピザを調理することになる。具体的には、上述した内側窯2内部で循環する熱風により高温となったピザ置きプレート3周辺の熱と、燃料燃焼部14により直接熱せられたピザ置きプレート3と、を利用してピザを調理する。また、上述したように、遠赤外線が発生する量は物の温度が高くなるほど増える。そのため、内側窯2の内部が熱せられることで遠赤外線が発生する量が増え、その遠赤外線による輻射熱も利用して、ピザを調理する。
以上のように構成することにより、熱源を窯内部に設置する必要がなくなるため、窯全体の大きさを小さくすることが可能となる。また、耐火材製の内側窯2も小さくすることが可能となる。重い耐火材製の内側窯2を小さくすることができるため、全体としての重量を抑えることが可能となる。また、本実施形態の調理用窯は、内側窯2内部の熱をそのまま外部へと放出することはなく、内側窯2内部で循環した後、外側窯1の外側窯外壁部11と内側窯外壁部21との間の空気層を循環し、その後、外側窯1に設けられた煙突部12より外部へと放出される。このため、内側窯2内部の熱が直接外部へと排出される場合と比べて、内側窯2内部での温度の偏りを防止することが可能となる。
以上、本発明の第一の実施形態を、ピザを調理する場合について説明した。しかし、本発明の調理用窯は、例えばパンなどを調理する際にも用いることが可能である。その場合、ピザ置きプレート3は、調理対象であるパンを置く為のプレートとして機能する。また、パンを焼く以外にも、例えばグラタンやローストビーフなど様々なものを調理する際にも用いることができる。本発明は、調理する対象には左右されず実施可能である。
また、本実施形態において外側窯1は、既存のバーベキューコンロを利用して構成した。しかし、本発明の外側窯1は既存のバーベキューコンロを利用するものに限定されない。例えば、内側窯2の周囲を覆うように鉄板で覆うことで外側窯1を構成しても構わない。上述するように内側窯2の周囲を覆う鉄板で外側窯1を構成することにより、調理用窯全体のさらなる小型化を図ることも可能である。
さらに、本実施形態においては、ピザ置きプレート3一つのみで調理用窯が構成される場合を示した。しかし、必ずしも本発明の実施は、ピザ置きプレート3が一つである場合に限定されない。例えば、ピザプレート架台31上に2段にピザ置きプレート3を設置できるようピザプレート架台31を構成し、ピザ置きプレートを2段に設置して本発明の調理用窯を使用する事も可能である。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図6を用いて説明する。
本発明の構成はほぼ第1の実施形態と同一である。そのため、第一の実施形態と同一の構成は省略する。
上述したように、第2の実施形態は第1の実施形態と同一の構成をそのまま備えている。そして、第1の実施形態の構成に加えて、図6で示すように、内側窯2の内部に設置されたピザプレート架台31の周辺の一部であって、ピザ置きプレート3と内側窯外壁部21の底面との間の隙間部側方側の周辺部に、当該ピザプレート架台31の周囲を囲むように耐火材製のブロック部32(覆材ブロック部)を新たに設置している。
ブロック部32は、ピザプレート架台31の上部にピザ置きプレート3を設置することにより設けられた、ピザ置きプレート3と内側窯外壁部21の底面との間の隙間部を埋めるために設置される。そのため、ピザ置きプレート3と内側窯外壁部21の底面との間の隙間部を埋めることができる程度の高さを持つ。また、上述したように、ブロック32はピザプレート架台31の周辺の一部に設けられる。そのため、ピザプレート架台31の周辺の一部の隙間部をブロック32で埋めることにより、燃料燃焼部14より流入する熱風の流れの一部が遮られることになる。その結果、循環する熱の流れをある程度制御することが可能となる。
また、本実施形態では上述したように、燃料燃焼部14で木質ペレットを燃焼させることで、調理に必要な熱を得ている。そのため、木質ペレットを燃焼させることにより、燃焼中の木質ペレットから火の粉が発生し、当該発生した火の粉が熱流入穴23を通って外部へと飛散することがある。しかし、上述したブロック部32を設けることで、燃料燃焼部14で発生した火の粉がブロック32を設置した方向へ飛散することを遮ることが可能になる。
ブロック部32は例えば、内側窯2に設けられたピザ挿入穴22と同方向の、ピザ置きプレート3と内側窯外壁部21の底面との間の隙間部部分を埋めるように設ける。上述したようにブロック部32を設けることにより、燃料燃焼部14から内側窯2内部へと流入した熱風のうち、ピザ挿入穴22方面へ流れる熱風が遮られることになる。そのため、内側窯2の内部へと流入した熱風が直接ピザ挿入穴22から内側窯2の外部へと流出することを防ぐ事ができ、より内側窯2の内部で熱風が循環するようになる。その結果、より効率的に内側窯2の内部で循環する熱風により、内側窯2内部はより熱せられることになる。また、上述したようにブロック部32を設けることで、燃料燃焼部14で発生した火の粉が、熱流入穴23からピザ挿入穴22方面へ飛散することを遮ることが可能になる。これにより、燃料燃焼部14で発生した火の粉がピザ挿入穴22を通って、内側窯2の外部へと飛散するのを防ぐ事が出来る。
以上のように構成することにより、内側窯2の内部でより効率的に熱風が循環するようになり、より効率的に内側窯2の内部を温めることが可能になる。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における調理用窯の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
少なくとも一部が開閉可能なよう構成された開口部を備える外側窯と、当該外側窯内部に収容され、調理物挿入用の調理物挿入穴を備える内側窯と、内側窯内部に設置される調理物置きプレートと、より構成される調理用窯であって、
前記外側窯は、
金属製の板材により形成される外側窯外壁部と、当該外側窯外壁部の底面に設けられ、燃料を燃焼させる燃料燃焼部と、前記外側窯外壁部の一部に設けられた煙突部と、を備え、
前記内側窯は、
耐火材製の内側窯外壁部を備え、
当該内側窯外壁部の底面に、前記燃料燃焼部で発生した熱が前記内側窯の内部に流入するよう、前記燃料燃焼部の位置に対応する位置に前記内側窯外壁部を貫通して形成される熱流入穴を備える、
調理用窯。
この構成によると、燃料燃焼部で燃料を燃焼させることで得た熱は、内側窯の底面に設けられた穴より内側窯の内部へと流入する。燃料燃焼部より流入する熱により、内側窯内部は十分に熱せられ、内側窯内部が十分に熱せられることで内側窯内部に設置したピザなどを焼くことが出来る。このため、熱源を内側窯の内部に設置する必要がなくなるため、内側窯を小さくすることが可能になり、内側窯を小さくするため、その重量も抑えることが出来る。また、内側窯内部の熱はそのまま外部へと放出されることはなく、内側窯内部で循環した後、外側窯の外壁部と内側窯の外壁部との間の空気層を循環する。そしてその後、外側窯に設けられた煙突より外部へと放出される。このため、内側窯2の内部において高い蓄熱効果が期待でき、その結果より効率的に調理をすることが可能となる。
(付記2)
付記1に記載の調理用窯であって、
前記内側窯の前記熱流入用穴の上部に、当該内側窯の底面から離間して前記調理物置きプレートを支持する調理物置きプレート架台を設置した、
調理用窯。
この構成によると、ピザ置きプレートを熱流入穴の上部に設置したとしても、燃料燃焼部で発生した熱が当該ピザ置きプレートに阻害されずに内側窯内部へと流入するようになる。このため、より効率的に内部窯の内部を熱することが可能になる。
(付記3)
付記2に記載の調理用窯であって、
前記調理物置きプレート架台によって、前記内側窯内部の底面と前記調理物置きプレートとの間に設けられた隙間部のうち、前記隙間部の側方側周囲の一部を覆う覆材ブロック部を備えた、
調理用窯。
この構成によると、熱流入穴より流入した熱風のうち覆材ブロック部が設けられている側の熱風は、当該覆材ブロック部により遮られることになる。これにより、覆材ブロック部の設けられていない方から熱風が流れることとなり、熱の循環が促される。また、この構成によると、熱流入穴より飛散する火の粉のうち覆材ブロック部が設けられている側への火の粉の飛散は、当該覆材ブロック部により遮られることになる。これにより、覆材ブロック部方面へ火の粉が飛散する事を防ぐ事が可能になる。
(付記4)
付記3に記載の調理用窯であって、
前記覆材ブロック部は、前記隙間部の側方側周囲の1/4から半分を覆う、
調理用窯。
この構成によると、覆材ブロック部が内側窯内部の底面と前記調理物置きプレートとの間に設けられた隙間部の側方側周囲の1/4から半分を覆うことになり、当該範囲内の、燃料燃焼部から内側窯への熱風の流入が遮られることになる。これにより、熱の循環がより促されることになる。
(付記5)
付記3又は4に記載の調理用窯であって、
前記調理物挿入穴は、前記内側窯の側面であって、前記外側窯の開口部を開いた際に、前記外側窯が開口する側の前記内側窯の側面に位置し、
前記覆材ブロック部は、前記隙間部の側方側周囲のうち、前記調理物挿入穴と同じ方面に設けられている、
調理用窯。
この構成によると、燃料燃焼部から内側窯へ流入する熱風のうち、調理物挿入穴方面へ抜ける熱風の流れが遮られることになる。これにより、内側窯内部で熱が循環せずに、燃料燃焼部から流入した熱風がそのまま調理物挿入穴から外側窯内部へと流出してしまうことを防ぐ事ができるようになり、その結果、内側窯内部でより熱風が循環するようになり、内側窯内部をより効率的に熱することができるようになる。また、この構成によると、燃料燃焼部で発生した火の粉のうち、調理物挿入穴方向へ飛散する火の粉は覆材ブロック部で遮られることになる。その結果、燃料燃焼部で発生した火の粉が調理物挿入穴を通って、内側窯の外部へと飛散することを防ぐ事ができるようになる。
1 外側窯
11 外側窯外壁部
12 煙突部
13 車輪部
14 燃料燃焼部
15 燃料供給部
16 開口部
16a 開口蓋部
2 内側窯
21 内側窯外壁部
22 ピザ挿入穴
23 熱流入穴
3 ピザ置きプレート
31 ピザプレート架台
32 ブロック部

Claims (3)

  1. 少なくとも一部が開閉可能なよう構成された開口部を備える外側窯と、当該外側窯内部に収容され、調理物挿入用の調理物挿入穴を備える内側窯と、内側窯内部に設置される調理物置きプレートと、より構成される調理用窯であって、
    前記外側窯は、
    金属製の板材により形成される外側窯外壁部と、当該外側窯外壁部の底面に設けられ、燃料を燃焼させる燃料燃焼部と、前記外側窯外壁部の一部に設けられた煙突部と、を備え、
    前記内側窯は、
    耐火材製の内側窯外壁部を備え、
    当該内側窯外壁部の底面に、前記燃料燃焼部で発生した熱が前記内側窯の内部に流入するよう、前記燃料燃焼部の位置に対応する位置に前記内側窯外壁部を貫通して形成される熱流入穴を備え、
    前記内側窯の前記熱流入用穴の上部に、当該内側窯の底面から離間して前記調理物置きプレートを支持する調理物置きプレート架台を設置し、
    前記調理物置きプレート架台によって、前記内側窯内部の底面と前記調理物置きプレートとの間に設けられた隙間部のうち、前記隙間部の側方側周囲の一部を覆う覆材ブロック部を備えた、
    調理用窯。
  2. 請求項に記載の調理用窯であって、
    前記覆材ブロック部は、前記隙間部の側方側周囲の1/4から半分を覆う、
    調理用窯。
  3. 請求項1又は2に記載の調理用窯であって、
    前記調理物挿入穴は、前記内側窯の側面であって、前記外側窯の開口部を開いた際に、前記外側窯が開口する側の前記内側窯の側面に位置し、
    前記覆材ブロック部は、前記隙間部の側方側周囲のうち、前記調理物挿入穴と同じ方面に設けられている、
    調理用窯。
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