JP5852767B1 - 織物の製造方法及び織物 - Google Patents
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Abstract
織物の外観及び扁平糸により付与される機能の双方が阻害されることのない織物の製造方法及び織物を提供すること。繊維経糸10より幅広の扁平糸3をさらに備え、複数の繊維経糸10に対し間欠的に扁平糸3をヘルド102に通す。このヘルドの孔102aはヘルド移動方向に対し縦長であってこの孔を通過させることで扁平糸3の横断面縦長方向をヘルド移動方向Mに配向する。繊維緯糸を繊維経糸10に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に扁平糸が上に載置される織物載置部を複数、緯糸方向Wに並べて形成する。織物載置部の繊維経糸上10に扁平糸3の扁平面HFを対向させて配置し、繊維緯糸の一部を扁平糸3の上を通過させることで織物載置部に扁平糸3を固定する。織物被覆部は平織で構成するとよい。
Description
本発明は、繊維経糸及び繊維緯糸を備え、前記繊維経糸より幅広の扁平糸をさらに備えた織物の製造方法及び織物に関する。
上述のごとき織物は、扁平糸に可撓性や他の機能を付与することにより、織物自体を変形可能とする等の機能を付与することが期待されるが、そのような織物は存在していなかった。仮に、特許文献1の如き織物であれば、太いモノフィラメントの代わりに扁平糸を用いると、織物載置部の上に扁平糸が乗った形にはならない。しかも、織物の基本特性として、織物の幅方向中央部は横側よりも短くなるために緯糸が中央部側で凸となるように湾曲しやすい特性がある。したがって、例えば扁平糸に織物の変形を維持する程度の可撓性があると、可撓性の扁平糸が緯糸として扁平面に沿う方向で湾曲し、機能に問題を生じるおそれがある。
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、織物の外観及び扁平糸により付与される機能の双方が阻害されることのない織物の製造方法及び織物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる織物の製造方法の第1の特徴は、繊維経糸及び繊維緯糸を備え、前記繊維経糸より幅広の扁平糸をさらに備え、複数の繊維経糸に対し間欠的に扁平糸をヘルドに通し、このヘルドの孔はヘルド移動方向に対し縦長であってこの孔を通過させることで前記扁平糸の横断面縦長方向をヘルド移動方向に配向し、前記繊維緯糸を前記繊維経糸に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に前記扁平糸が上に載置される織物載置部を複数、緯糸方向に並べて形成し、前記織物載置部の前記繊維経糸上に前記扁平糸の扁平面を対向させて配置し、前記繊維緯糸の一部を前記扁平糸の上を通過させることで前記織物載置部に前記扁平糸を固定することにある。
同織物の製造方法の特徴によれば、複数の繊維経糸に対し間欠的に扁平糸をヘルドに通し、このヘルドの孔はヘルド移動方向に対し縦長であってこの孔を通過させるので、幅広の扁平糸であっても、ヘルドや筬(おさ)の横幅を占拠しない。その結果、繊維経糸同士または繊維経糸と扁平糸が密集して擦れることも無く、また、織物載置部も、経糸の密度を落とすこと無く、経糸と緯糸を使って他の部分と異ならずに織物組織とすることができる。
扁平糸は経糸方向に配向されるので、上述の織物の特性により扁平面に沿う方向で湾曲されるおそれがない。また、扁平糸の固定される織物載置部は経糸及び緯糸による織物組織を構成し、外観を損ねることもない。しかも、扁平糸は緯糸の上下を頻繁にくぐって扁平面の垂直方向にも変形されることなく、織られた前記織物載置部の上に曲げられることなく固定される。
一方、上記目的を達成するため、本発明にかかる織物の製造方法の第2の特徴は、繊維経糸及び繊維緯糸を備え、前記繊維経糸より幅広の扁平糸をさらに備え、複数の繊維経糸に対し間欠的に扁平糸をヘルドに通し、このヘルドの孔はヘルド移動方向に対し縦長であってこの孔を通過させることで前記扁平糸の横断面縦長方向をヘルド移動方向に配向し、前記繊維緯糸を前記繊維経糸に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に前記扁平糸が上に載置される織物載置部を複数、緯糸方向に並べて形成し、前記織物載置部の前記繊維経糸上に前記扁平糸の扁平面を対向させて配置し、前記繊維経糸の一部を前記扁平糸の上に配置し、前記繊維緯糸の一部を前記繊維経糸の一部に織り込むことで織物組織としての織物被覆部を構成し、この織物被覆部により前記織物載置部に前記扁平糸を固定することにある。
同第2の特徴によれば、第1の特徴とは「織物被覆部」が異なり、これにより、織物の表裏両側から扁平糸が隠されることになり、織物の美観が守られる。
上記各特徴において、筬(おさ)を構成するデンツの隣り合う2枚を間欠的に複数箇所で切り欠き、隣り合う2枚の薄板を同切り欠き部分で経糸の糸巻き側に変位させて配置し、この2枚の薄板間に前記扁平糸を通過させてもよい。この場合、前記2枚の薄板が経糸の糸巻き側に変位させて配置された前記筬の一部をなすバックデンツとしてもよい。これに対し、前記2枚の薄板を前記筬とは独立して配置してもよい。
上記特徴記載の織物の製造方法により製造した織物は上記に記載の優れた特徴を備えている。
一方、上記目的を達成するため、本発明に係る織物の第1の特徴は、前記繊維経糸より5倍以上幅広の扁平糸をさらに備え、前記繊維緯糸を前記繊維経糸に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に前記扁平糸が上に載置される織物載置部を複数、緯糸方向に並べて有し、前記扁平糸は経糸方向に配向されると共に緯糸方向に並んで前記繊維経糸上に前記扁平糸の扁平面を対向させて配置され、前記織物載置部は平織であり、前記繊維経糸及び前記繊維緯糸のうち前記繊維緯糸のみの一部を前記扁平糸上を通過させて前記扁平糸を前記織物載置部に固定したことにある。
同特徴を備えた織物は、上記織物の製造方法の第1の特徴により製造された織物の作用、効果を奏する。また、織物載置部が平織であることにより、軽量な割に緻密で、効率よく扁平糸を隠すことができ、耐久性(耐摩耗性)を高めることができる。さらに、扁平糸が重なるにも拘わらず、平織りで糸の浮きの長さが少ないため地締りがよく薄地にすることができる。
本発明に係る織物の第1の特徴において、前記繊維経糸及び前記繊維緯糸により織られると共に、前記複数の織物載置部の間に並びこれら織物載置部どうしを接続する織物接続部をさらに備え、この織物接続部は平織としてもよい。
同特徴によれば、織物接続部も織物載置部同様に平織なので、上記同様、軽くて扁平糸を隠すことができ、糸の浮きの長さが少ないため地締りがよく薄地にすることができ、耐久性(耐摩耗性)を高めることが可能となる。加えて、織物載置部及び織物接続部の両方とも平織で、一部扁平糸を横糸で固定するので、目の粗さの異なる平織が連続することになる。同じ組織が連続することから、異なる組織が組み合わさっている場合に比べ、意匠性・物性をより均一にすることができる。
同織物の第1の特徴において、前記繊維経糸及び前記繊維緯糸により織られると共に、前記複数の織物載置部の間に並びこれら織物載置部どうしを接続する織物接続部をさらに備え、この織物接続部は重ね組織としてもよい。
同織物の特徴によれば、織物載置部は平織りで薄く構成される上に扁平糸が重ねられて厚みが増し、織物接続部は重ね組織で厚みが増しているので、双方の不意の厚みのバランスをとることができる。
本発明は、上記各特徴に加え、前記繊維経糸及び前記繊維緯糸はそれぞれ10デニール以上4000デニール以下としてもよい。また、前記織物載置部の緯糸密度は8本/インチ以上500本/インチ以下としてもよい。
前記扁平糸としては、合成樹脂製の矩形断面体または扁平ケーブルを用いることができる。また、前記扁平糸が、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリプロピレン、ABSのいずれかにより構成されていてもよい。前記繊維経糸及び前記繊維緯糸は、好ましくは、それぞれ、天然繊維又は合成樹脂製の繊維としてもよい。
上記本発明に係る織物及びその製造方法の特徴によれば、扁平面に沿う方向の湾曲及び扁平面の垂直方向への変形も発生しにくく、扁平糸の機能が保持される。また、扁平糸の固定される織物載置部は経糸及び緯糸による織物を構成し、扁平糸を織物で隠すことができる。その結果、織物の外観及び扁平糸により付与される機能の双方が阻害されることのない織物及びその製造方法を提供することが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
図1,2に示すように、本発明に係る織物1は、織物繊維部2の経糸方向Lに沿う方向に配向した扁平糸3を複数本、緯糸方向Wに並べて、織物繊維部2に保持させてなる。織物繊維部2は、繊維経糸10及び繊維緯糸20を織機で織ることにより構成されている。
図1,2に示すように、本発明に係る織物1は、織物繊維部2の経糸方向Lに沿う方向に配向した扁平糸3を複数本、緯糸方向Wに並べて、織物繊維部2に保持させてなる。織物繊維部2は、繊維経糸10及び繊維緯糸20を織機で織ることにより構成されている。
扁平糸3は、本実施形態では合成樹脂製の矩形断面体を有するものであるが、扁平ケーブルなどで構成してもよい。この扁平糸3の材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリプロピレン、ABS等を用いることができる。本実施形態では、扁平糸3が塑性変形可能に構成されており、織物1全体を扁平糸3の屈曲によりその形状を自由に保持できるようになっている。
織物繊維部2を構成する繊維経糸10及び繊維緯糸20は、それぞれ、天然繊維又は合成樹脂製の繊維である。織物繊維部2は、符合R1で示す織物基礎部が基本単位として、緯糸方向Wに複数並べられている。この織物基礎部R1は、前記扁平糸3が載置される織物載置部R3と、複数の織物載置部R3間を接続する織物接続部R2とよりなる。
繊維経糸及び繊維緯糸は、望ましくは、それぞれ10デニール以上4000デニール以下である。また、織物載置部R3の緯糸密度(扁平糸の上に行っている糸を含む。)は、望ましくは、8本/インチ以上500本/インチ以下である。
図3〜7に織機100の構造を示し、この織機100は、ローラー101から緯糸方向Wに沿って多数繰り出された経糸10を複数のヘルド102の孔を貫通させてある。図7(a)の矢印W1からW2に向かうように、筬103の溝105aに沿って空気噴射により繊維緯糸20を通過させる。その後、図3の符合103’及び図7(b)の如く筬103を織物1の形成側に移動させ、繊維経糸と繊維緯糸とを密接させて、織物1を作成する。
図3〜5に示すように、筬103は、複数のデンツ105及びバックデンツ106を並べて構成されている。デンツ105は、符合D1−11,14に示すように12本が単位で繰り返され、バックデンツ106は、符合D12,13に示すように2本が単位で繰り返され、先の織物基礎部R1に対応する。
デンツ105は先の溝105aを有し、繊維緯糸20の送出と織り込みに利用される。これに対し、バックデンツ106は、先の溝105aを有しておらず、図5,6に示すように、デンツ105よりもローラー101側にオフセットされている。
図3,4に示すように、各繊維経糸10及び扁平糸3は、ヘルド102の孔を貫通している。各ヘルド102は独立に上下方向に移動するように構成されており、図6に示すように、このヘルド移動方向Mに向けて、ヘルド孔102aの長手方向が配向されている。ヘルド102の孔を通った繊維経糸10は、各デンツD1−14間を通り、織物1の近傍で繊維緯糸20と織り込まれる。
扁平糸3は、ローラー101側でもその扁平面HFをローラー101表面に対向させるように巻き付けられて繰り出される。また、織物1においても、織物繊維部2の平面に対し扁平面HFを対向させている。しかし、ヘルド102とバックデンツ106の近傍では、横断面縦長方向HDをヘルド移動方向Mに同じく配向して、ヘルド孔102aを縦方向に貫通させることで、一対のバックデンツ106間も縦方向に貫通させてある。
扁平糸3の横断面縦長方向HDをヘルド移動方向Mに同じく配向してあるので、バックデンツ106,106間は短く、デンツ105とバックデンツ106の間からも繊維経糸が供給されるので、符合3’に示す横倒しされた扁平糸の下にも繊維経糸が十分に入る。しかも、バックデンツ間が狭いので、無理をして繊維経糸を狭い範囲に押し込む事も無いので、繊維経糸が擦れることも無い。
図44により、上述の扁平糸3と繊維経糸10との関係をさらに詳述する。図44(a)は扁平糸3の扁平面HFを水平に配向し、横断面縦長方向HDをヘルド移動方向Mに対して直交させた状態である。この場合、ヘルドは横方向にしか並べられないため、繊維経糸10も扁平糸3の横方向に並ぶこととなる。その結果、一対のバックデンツD12’,D13’(106)は間隔が広くなり、しかも、繊維経糸10が過密とならざるを得ない。
この状態で織り上げると、図44(b)の如き配置となる。扁平糸3に場所を占拠された状態で繊維経糸10は繊維緯糸20と織り上げられる。したがって、例えば符号10xに示す繊維経糸は扁平糸3の下側に入り込もうとしても、繊維緯糸20との摩擦により扁平糸3の中央部までは移動できず、上述の織物載置部R3を構成することが困難となる。
これに対し、図44(c)の如く、扁平糸3の扁平面HFを縦に向けて、横断面縦長方向HDをヘルド移動方向Mに配向すると、バックデンツD12,13間は狭くなり、繊維経糸10も余裕をもってバックデンツD12−13間にも、バックデンツとデンツ間D11−12,D13−14にも配置することができる。この結果、図44(d)の如く繊維経糸10はほとんど横に移動することなく繊維緯糸20と織り上げられる。そして、扁平糸は符合3’から3の位置に姿勢を変え、織物載置部R3の上に載置されることとなる。
ここで、図4,5に示すように、バックデンツ106はデンツ105から距離Qだけローラー101側にオフセットしてあるので、バックデンツ106間で縦向きとなった扁平糸3も、繊維緯糸20で押しつけられるときに、オフセット距離があるので、縦向きから横向きに姿勢を変化させやすい。したがって、織物1においても、織物繊維部2の平面に対し扁平面HFを対向させて密着させることができる。
次に、図8〜11に本発明にかかる織物の一例を示す。この織物は、図10に示すように第2面F2側からは扁平糸3が繊維緯糸20bにより押さえられ固定されている緯二重組織であり、第1面F1側からは、扁平糸3が織物載置部R3に隠されて表に現れず、織物接続部R2と連続している状態となっている。
繊維緯糸20は、第1緯糸20a及び第2緯糸20bを含む緯二重組織となっている。なお、各図面における緯糸の相互対照を容易にするために、第1緯糸20a1,20a2,20a3…、第2緯糸20b1,20b2,20b3…等の表記をとっており、以下の他の実施形態でも同様である。
図8は織物の組織図であり、上下が経糸方向L、左右が緯糸方向Wとなっている。D1〜14はデンツの位置を示し、例えば、デンツD1,2間には4本の経糸が通っている。また、上下の経糸方向Lに繊維緯糸が並んで配置されることになり、第1部位P1〜第3部位P3の断面がそれぞれ図9(a)〜(c)に示されている。
第2面F2から見た状態で、繊維緯糸20が隠れて見えない部分は×印を、繊維緯糸20が見える部分は空白で描かれている。バックデンツD12,13間の黒色の縦ラインは扁平糸3に該当し、この部分が白くなっているところは、繊維緯糸が扁平糸3の上を横切っている部分である。このD12,13間にも繊維経糸10が4本入っているが、バックデンツD12,13間は他のデンツ間と同じ幅である。
デンツD1〜11までの間は織物接続部R2、デンツD11〜14の間は織物載置部R3に対応している。デンツD1〜11までの間は、第1部位P1が代表的な部分である。図9(a)に示すように、第1面F1側では、第1繊維緯糸20aが主体であり、7/1組織として構成されている。これに対し、第2面F2側では、第2繊維緯糸20bが主体であり、7/1組織として構成されている。
図9(b)に示す第2部位P2は、織物載置部R3の基礎部分が、第1面F1側で第1繊維緯糸20aが主体で、7/1組織として構成されている。これに対し、第2面F2側で第2繊維緯糸20bが主体で、扁平糸3をこの第2繊維緯糸20bで押さえ込んで固定し、結果的に重ね組織となっている。図9(c)に示す第3部位P3は、図9(a)と同じ構造の上に扁平糸3が載置されている形となっている。
同実施形態によれば、織物載置部R3のうち扁平糸3上を通過する前記繊維緯糸の近傍における部分は扁平糸3上を通過する繊維緯糸20を含め緯二重組織(横二重組織)となっている。また、上述の理由により、繊維経糸10が緊密に近接しているので、繊維緯糸20(20a)を繊維経糸10に織り込むことで、織物組織として織物載置部R3構成することができる。
ここで、以下に本発明の他の実施形態を示し、同様の部材には同じ記号を附してある。
図12〜15に示す第2実施形態では、先と同様にデンツD1〜11までの間は織物接続部R2、デンツD11〜14の間は織物載置部R3に対応している。図13(a)に示すように、織物接続部R2をなす第4部位P4は、平織りとして構成されている。第6部位P6も、この第4部位P4と同じ構造であり、上側に扁平糸3が織物載置部R3の上に載置されている。図13(b)に示す第5部位P5では、第1織物緯糸20a2で平織りを構成し、第2繊維緯糸20b1で扁平糸3を横切り固定し、結果として重ね組織を構成している。
図12,14に示すように、第2面F2側に繊維緯糸20がまとめて露出しているが、図15に示すように、裏側から抜けた繊維緯糸の部分に上下から繊維緯糸が移動し、織物載置部R3に織物組織を構成し、上述の重ね組織を維持している。
図16,17に示す第3実施形態では、先と同様にデンツD1〜11までの間は織物接続部R2、デンツD11〜14の間は織物載置部R3及び織物被覆部R4に対応している。図17(a)に示すように、織物接続部R2をなす第7部位P7は、平織りでない一重組織として構成されている。第8部位P8は、図17(b)に示すように、扁平糸3の上下に織物載置部R3及び織物被覆部R4が設けられ、第1繊維緯糸20a1、第2繊維緯糸20b1はそれぞれ第2面F2,第1面F1で織物被覆部R4及び織物載置部R3を平織りにより構成する。
図18,19に示す第4実施形態では、先と同様にデンツD1〜11までの間は織物接続部R2、デンツD11〜14の間は織物載置部R3及び織物被覆部R4に対応している。図19(a)に示すように、織物接続部R2をなす第9部位P9は、3/1,7/1の緯二重組織として構成されている。第10部位P10は、図19(b)に示すように、扁平糸3の上下に織物載置部R3及び織物被覆部R4が設けられ、第1繊維緯糸20a1、第2繊維緯糸20b1はそれぞれ第1面F1,第2面F2で織物載置部R3及び織物被覆部R4を3/1組織及び7/1組織により構成する。すなわち、本実施形態では、織物載置部R3及び織物被覆部R4はそれぞれが織物組織を構成する。
図20〜31に示す第5〜7実施形態では、デンツD1〜3、6〜8の間は織物接続部R2、デンツD3〜6までの間は織物載置部R3に対応している。織物載置部R3は平織りとして構成され、その上に扁平糸3が載置されている。扁平糸3は繊維経糸より5倍以上幅広のものが用いられている。すなわち、繊維経糸の2,3倍程度のものが用いられているのとは異なる。扁平糸3は繊維経糸に比べてこのように太いので、織物全体の屈曲の際にも同部分に応力が集中し、繊維経糸のずれにより、扁平糸3の背面からの隠蔽が不十分になることもある。しかし、織物載置部R3が平織であることにより、軽量な割に緻密で、効率よく扁平糸を隠すことができ、耐久性(耐摩耗性)を高めることができる。さらに、上述のように太い扁平糸が重なって部分的に応力が集中しても、平織りで糸の浮きの長さが少ないため地締りがよく薄地にすることができ、扁平糸3を織り込んだ問題を軽減することができる。
図20〜27に示す第5,6実施形態では、繊維接続部R2も平織りとして構成されている。織物接続部R2も織物載置部R3同様に平織なので、上記同様、軽くて扁平糸3を隠すことができ、糸の浮きの長さが少ないため地締りがよく薄地にすることができ、耐久性(耐摩耗性)を高めることが可能となる。加えて、織物載置部R3及び織物接続部R2の両方とも平織で、一部扁平糸を横糸で固定するので、目の粗さの異なる平織が連続することになる。図24,27の如く同じ組織が連続することから、異なる組織が組み合わさっている場合に比べ、意匠性・物性をより均一にすることができる。
図28〜31に示す第7実施形態では、織物接続部R2は重ね組織である。同特徴によれば、織物載置部R3は平織りで薄く構成される上に扁平糸が重ねられて厚みが増し、織物接続部R2は重ね組織で厚みT2が増している。したがって、図29,30に示すように、扁平糸3を含めた織物載置部R3全体の厚みT3に織物接続部R2の厚みT2を近づけることができ、織物全体としての厚みをより均一にすることができる。
図32〜37に示す第8実施形態では、次のごとき構成が示される。
繊維経糸10及び繊維緯糸20を備え、前記繊維経糸10より太く屈曲しにくく所定の機能を備える機能糸4を備え、複数の繊維経糸に対し間欠的に機能糸4をヘルド102に通し、筬(おさ)103を構成するデンツ14の隣り合う2枚を間欠的に複数箇所で切り欠き、隣り合う2枚の薄板を同切り欠き部分で経糸10の糸巻き側に変位させて配置し、この2枚の薄板間に前記機能糸4を通過させ、前記繊維緯糸20を前記繊維経糸10に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に前記機能糸4が上に載置される織物載置部R3を複数、緯糸方向Wに並べて形成し、前記織物載置部R3の前記繊維経糸10上に前記機能糸4を配置し、前記繊維緯糸20の一部を前記機能糸4の上を通過させることで前記織物載置部R3に前記機能糸を固定する織物の製造方法及びこれにより製造される織物。
繊維経糸10及び繊維緯糸20を備え、前記繊維経糸10より太く屈曲しにくく所定の機能を備える機能糸4を備え、複数の繊維経糸に対し間欠的に機能糸4をヘルド102に通し、筬(おさ)103を構成するデンツ14の隣り合う2枚を間欠的に複数箇所で切り欠き、隣り合う2枚の薄板を同切り欠き部分で経糸10の糸巻き側に変位させて配置し、この2枚の薄板間に前記機能糸4を通過させ、前記繊維緯糸20を前記繊維経糸10に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に前記機能糸4が上に載置される織物載置部R3を複数、緯糸方向Wに並べて形成し、前記織物載置部R3の前記繊維経糸10上に前記機能糸4を配置し、前記繊維緯糸20の一部を前記機能糸4の上を通過させることで前記織物載置部R3に前記機能糸を固定する織物の製造方法及びこれにより製造される織物。
上記製造方法において、前記2枚の薄板が経糸の糸巻き側に変位させて配置された前記筬103の一部をなすバックデンツ106であるように構成してもよい。また、前記2枚の薄板が前記筬103とは独立して配置されたものとしてもよい。同13実施形態における構成でも、上記第12実施形態以前の形態が実施されうる。
図36、37(a)に示すように、本実施形態における機能糸4は、中空断面円形の円形チューブ4aであり、所定の機能、ここでは液体または気体を流通させる機能を備えるものである。織物繊維部2の前端とデンツ105との間隔は一折ごとに変化する。通常の繊維経糸10は屈曲しやすいため、これらの間隔が変更しても柔軟に追従してこれらの間に挟まれることはない。
しかし、機能糸4である円形チューブ4aは、繊維経糸10より太く屈曲しにくいので、例えば図35(b)のように、織物繊維部2の前端の近傍でデンツ105との間に挟まれても追従変形しにくく、いったん屈曲させられると、変形滞留部BPを作り、この変形滞留部BPがそのまま残り、または、繊維経糸10で固定されて残ることとなり、機能糸4の機能も損なわれる。
ところが、本実施形態では、図35(a)の如く機能糸4を通す部分にバックデンツ106を用いているので、変形滞留部BPは織物繊維部2の前端とバックデンツの間のオフセット距離Qの間に形成され、織物繊維部2の上に形成されることがない。また、デンツ105と繊維織物部2の前端との間で強く挟まれるよりも折り曲げの程度は緩く機能糸4の機能が屈曲により損なわれることもない。
図37(b)以下に機能糸4の改変例を示す。図37(b)ではスパイラル状に樹脂等を巻き、スパイラル円形チューブ4bを作成している。このスパイラルの間から配線等を出すことができるため、ウェアラブルコンピューティング用の衣服その他の装着用媒体として適している。図37(c)〜(e)に複数本の単位機能糸4c’,4d’,4e’をまとめて機能糸4を複合機能糸4c〜eとして構成する例を示す。各単位機能糸4c’,4d’,4e’はチューブでも、中実でもよく、中実の場合は例えば光ファイバーなどが該当する。図37(f)の複合機能糸4fは上記複合機能糸4cの応用例であり、例えば、光ファイバー4f1、一対の導体を有する電気ケーブル4f2,円形チューブ4f3が用いられている。
図38に示す第9実施形態では、光モジュール30を構成するに、織物繊維部2に対し光ファイバー4gが機能糸4として織り込まれている。この光ファイバー4gの織り込まれた部分を起点に織物繊維部2を屈曲させ、光モジュール30をカーペット32の縁部に取り付けている。各光モジュール30は、複数本の機能糸4が織り込まれた織物1を各機能糸4ごとに分けるように織物繊維部2を切断することにより作成するとよい。
図39、40に示す第10実施形態では、アクチュエーター40として本発明が実施されている。この形態では、図39(a)に示すように、織物繊維部2に織り込まれた複数本の円形チューブ4の端部をそれぞれ交互に連結する中継管41aと端部延長管41bが接続されている。端部延長管41bの一方には、コンプレッサー42と逆止弁43が設けられ、他方の端部延長管41bには、玉型弁44が接続されている。
織物繊維部2は図39(b)に示すように巻かれて、図40(a)のごとき円柱状のアクチュエーター40を構成する。このアクチュエーター40は、コンプレッサー42を止め玉型弁44を開くと、図40(b)に示すように圧力がかかることで折れ曲がるか、長さが縮小する。そして、玉型弁44を閉じ、コンプレッサー42を動作させると、図40(a)に示すように伸長し、圧屈が解除される。流体は空気等の気体でもよいが、リザーブタンクとリターン流路を玉型弁44とコンプレッサー42の間に設けて、水や油などの流体を用いてもよい。
図41,42に示す第11実施形態では、冷却モジュール50として本発明が実施されている。この冷却モジュール50は、織物繊維部2、円形チューブ4a、中継管41a、端部延長管41bは先の第10実施形態と同様であるが、ポンプ51と熱交換器52が端部延長管41bの間に設けられ、冷媒が流されている点が異なる。この冷却モジュール50は例えば発熱する配線ボックス55の表面に被せられ、配線ボックス55の冷却に用いられる。
図43に示す第12実施形態では、織物繊維部2の機能糸4の側に樹脂層60をコーティングしたものである。機能糸4は樹脂層60により更に強固に織物繊維部2に固定される。もちろん、機能糸4の代わりに扁平糸3を用いてもよい。
図45に示す第13実施形態では、筬103を構成するデンツ105の隣り合う2枚を間欠的に複数箇所で切り欠き、隣り合う2枚の薄板106a,106aを同切り欠き部分で経糸の糸巻き側に変位させて配置し、この2枚の薄板間106aに前記扁平糸3を通過させている。そして、2枚の薄板106aを固定することで、筬103とは独立して配置されたものとしてある。この構成により、薄板106aとデンツ105の距離Qは筬103の織物側への変位のときには、先の第1の実施形態よりは大きなものとすることができる。
切り欠いて変位させる部分は、先のバックデンツD12,13に相当する部分であり、周期的に繰り返される。薄板106aはバックデンツではないが、理解の容易のために同じ符号を附す。薄板106aは動作しないように完全に固定してもよいが、筬103と連動して動いても差し支えない。
上記各実施形態は組み合わせて実施することができる。特に、扁平糸3の代わりに機能糸4を利用しても構わない。
本発明は、扁平糸の塑性変形により形を固定できる織物として利用することができる。また、扁平糸に弾性があれば、織物を一定の形状にもどるように復帰させることも可能である。その他、扁平糸には多様な機能を持たせることができ、例えば、扁平糸に中空のチューブを用いれば、チューブ内に気体を流通させたり、流体を流通させ、保持させることも可能である。扁平糸に電線や光ケーブルを用いれば、織物を電子デバイスの一部とすることもできる。扁平糸として硬質な樹脂を用いることにより、織物に防護機能を持たせることもできる。
織物には、一般的な織物と同様の加工を施すことができる。例えば、熱加工、貼り合わせ、樹脂加工、スパッタリング、染色、メッキ等を施すことができる。
1:織物、2:織物繊維部、3:扁平糸、4:機能糸、4a:円形チューブ、4b:スパイラル円形チューブ、4c,4d,4e,4f:複合機能糸、4f1:光ファイバー、4f2:電気ケーブル、4f3:円形チューブ、4g:光ファイバー、4c’,4d’,4e’:複数本の単位機能糸、10:繊維経糸、20:繊維緯糸、20a:第1緯糸、20b:第2緯糸、30:光モジュール、40:アクチュエーター、41a:中継管、41b:端部延長管、42:コンプレッサー、43:逆止弁、44:玉型弁、50:冷却モジュール、51:ポンプ、52:熱交換器、55:配線ボックス、60:樹脂層、100:織機、101:ローラー、102:ヘルド、102a:ヘルド孔、103:筬(おさ)、105:デンツ、105a:溝、106:バックデンツ、106a:薄板、D1−11,14:デンツ、D12,13:バックデンツ、P1〜10:第1〜10部位、R1:織物基礎部、R2:織物接続部、R3:織物載置部、R4:織物被覆部、W:緯糸方向、L:経糸方向、M:ヘルド移動方向、Q:オフセット距離、HF:扁平面、HD:横断面縦長方向、BP:変形滞留部
Claims (14)
- 繊維経糸及び繊維緯糸を備え、
前記繊維経糸より幅広の扁平糸をさらに備え、
複数の繊維経糸に対し間欠的に扁平糸をヘルドに通し、
このヘルドの孔はヘルド移動方向に対し縦長であってこの孔を通過させることで前記扁平糸の横断面縦長方向をヘルド移動方向に配向し、
前記繊維緯糸を前記繊維経糸に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に前記扁平糸が上に載置される織物載置部を複数、緯糸方向に並べて形成し、
前記織物載置部の前記繊維経糸上に前記扁平糸の扁平面を対向させて配置し、
前記繊維緯糸の一部を前記扁平糸の上を通過させることで前記織物載置部に前記扁平糸を固定する織物の製造方法。 - 繊維経糸及び繊維緯糸を備え、
前記繊維経糸より幅広の扁平糸をさらに備え、
複数の繊維経糸に対し間欠的に扁平糸をヘルドに通し、
このヘルドの孔はヘルド移動方向に対し縦長であってこの孔を通過させることで前記扁平糸の横断面縦長方向をヘルド移動方向に配向し、
前記繊維緯糸を前記繊維経糸に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に前記扁平糸が上に載置される織物載置部を複数、緯糸方向に並べて形成し、
前記織物載置部の前記繊維経糸上に前記扁平糸の扁平面を対向させて配置し、
前記繊維経糸の一部を前記扁平糸の上に配置し、
前記繊維緯糸の一部を前記繊維経糸の一部に織り込むことで織物組織としての織物被覆部を構成し、この織物被覆部により前記織物載置部に前記扁平糸を固定する織物の製造方法。 - 請求項1または2に記載の織物の製造方法であって、
筬(おさ)を構成するデンツの隣り合う2枚を間欠的に複数箇所で切り欠き、隣り合う2枚の薄板を同切り欠き部分で経糸の糸巻き側に変位させて配置し、この2枚の薄板間に前記扁平糸を通過させる織物の製造方法。 - 請求項3に記載の織物の製造方法であって、
前記2枚の薄板が経糸の糸巻き側に変位させて配置された前記筬の一部をなすバックデンツである織物の製造方法。 - 請求項3に記載の織物の製造方法であって、
前記2枚の薄板が前記筬とは独立して配置されたものである織物の製造方法。 - 繊維経糸及び繊維緯糸を備え、
前記繊維経糸より5倍以上幅広の扁平糸をさらに備え、
前記繊維緯糸を前記繊維経糸に織り込むことで、織物組織として構成されると共にこの織物組織の上に前記扁平糸が上に載置される織物載置部を複数、緯糸方向に並べて有し、
前記扁平糸は経糸方向に配向されると共に緯糸方向に並んで前記繊維経糸上に前記扁平糸の扁平面を対向させて配置され、
前記織物載置部は平織であり、
前記繊維経糸及び前記繊維緯糸のうち前記繊維緯糸のみの一部を前記扁平糸上を通過させて前記扁平糸を前記織物載置部に固定してある織物。 - 前記繊維経糸及び前記繊維緯糸により織られると共に、前記複数の織物載置部の間に並びこれら織物載置部どうしを接続する織物接続部をさらに備え、この織物接続部は平織である請求項6記載の織物。
- 前記繊維経糸及び前記繊維緯糸により織られると共に、前記複数の織物載置部の間に並びこれら織物載置部どうしを接続する織物接続部をさらに備え、この織物接続部は重ね組織である請求項6記載の織物。
- 前記繊維経糸及び前記繊維緯糸はそれぞれ10デニール以上4000デニール以下である請求項6〜8のいずれかに記載の織物。
- 前記織物載置部の緯糸密度が8本/インチ以上500本/インチ以下である請求項6〜8のいずれかに記載の織物。
- 前記扁平糸が合成樹脂製の矩形断面体または扁平ケーブルである請求項6〜8のいずれかに記載の織物。
- 前記扁平糸が、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリプロピレン、ABSのいずれかにより構成されている請求項6〜8のいずれかに記載の織物。
- 前記繊維経糸及び前記繊維緯糸は、それぞれ、天然繊維又は合成樹脂製の繊維である請求項6〜8のいずれかに記載の織物。
- 請求項1または2に記載の織物の製造方法により製造した織物。
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