JP5852501B2 - 木材乾燥装置および木材乾燥システム - Google Patents

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Description

本発明は、被乾燥木材を収容する木材乾燥室内における加熱空気の循環に関する。
木材を人工的に乾燥する木材乾燥装置として、被乾燥木材を収容する木材乾燥室と、前記木材乾燥室の室外に配置され、前記木材乾燥室に加熱空気を供給すると共に、前記木材乾燥室内から排出される空気を冷却除湿するヒートポンプとを備えた木材の除湿式人工乾燥システムが提案されている(特許文献1)。
この木材の除湿式人工乾燥システムは、木材乾燥室内の温度および相対湿度を調整しながら該乾燥室内に収容した木材の乾燥を行えるので、乾燥時間を短縮し、エネルギー消費を低減して熱効率の向上を図ることができる。
また、木材乾燥室内に収容する木材は、例えば所定サイズに製材した多数本の木材を、例えば幅を1200mm〜1600mm、高さ1000mm〜1200mm、全長2000mm〜4000mm程度の直方体形状のブロックを一般的な1ユニットとして載置架台上に積載している。木材を多段に積み重ねて構成される前記1ユニットは、上下に積み重ねられる木材の間に、該ユニットの幅方向に沿って差し渡した桟木を、該ユニットの長さ方向に一定の間隔を有して配置し、上下の木材間に前記桟木により例えば20mm〜30mmの隙間を設けて桟積みしている。
特開2007−192464号公報
ところで、このような木材の除湿式人工乾燥システムにおいて、さらなる乾燥時間の短縮化と熱効率の向上について検討したところ、本発明者は木材乾燥室内の加熱空気の流れに着目した。
前記木材乾燥室内における加熱空気は、前記木材乾燥室内に設けた送風装置により、前記木材の1ユニットの一方の側面に加熱空気を当て、桟積みされた木材の隙間を通して加熱空気を反対面側から抜き、これを再び前記木材の1ユニットの一方の側面に戻す加熱空気の一方向循環流を形成している。
しかし、このような加熱空気の一方向循環流では、桟積みの片側が早く乾燥処理されるため、桟積みされる木材に対して温度・湿度の不均一を招くことが考えられる。
本発明の目的は、木材乾燥室内に桟積み収容される多数の木材を均一に乾燥することができる木材乾燥装置および木材乾燥システムを提供することにある。
本発明の課題を解決する木材乾燥装置および木材乾燥システムの構成は、図1、図2の実施形態を参照すると、木材乾燥室1内を仕切り板3により上方の第1区室4と木材積み重ねユニットUを収容する第2区室5とに仕切り、供給側第1ダンパ11の開放により、一方の側壁部1aから他方の側壁部1bに向けて第1供給ダクト11の複数の吹き出し口14から前記第1区室内に吹き出したヒートポンプBからの加熱用空気を各吹き出し口14に対向配置する送風ファンにより強制的に他方の側壁部1bに向けて送風し、仕切り板3で上面が覆われる木材積み重ねユニットUの回りに時計回り方向の循環流を形成し、これを第1排気ダクト20から排気し、ヒートポンプBに戻す。また、これと逆の操作を行うことにより、木材積み重ねユニットUの回りに反時計回り方向の循環流を形成し、これを繰り返すことで、木材積み重ねユニットUの多数の木材を均一に乾燥させる。
本発明によれば、木材乾燥室に収容した木材にまんべんなく加熱空気を当てることができるので、木材を均一に加熱することができる。
また、乾燥のための熱効率も向上し、省エネ化が図れる。
木材人工乾燥システムの実施形態を示すブロック線図。 木材乾燥装置の実施形態を示す斜視図。 図2に示す木材乾燥装置内における空気の循環を示し、(a)は木材乾燥装置を正面から見て時計回り方向に空気を循環させた状態、(b)は木材乾燥装置を正面から見て反時計回り方向に空気を循環させた状態を示す。 第2の実施形態を示す第1供給ダクト(第2供給ダクト)の空気吹き出し口を示す正面図。 第3の実施形態を示す木材乾燥室の概略斜視図。 第4の実施形態を示す木材乾燥室の概略斜視図。
本発明を図に示す実施形態に基づいて以下に説明する。
図1に示す木材人工乾燥システムは、被乾燥物である多数本の木材を収容する木材乾燥装置Aと、木材乾燥装置A内に乾燥用空気を循環供給するヒートポンプBと、システム全体の駆動制御を行う制御装置Cとにより構成する。
木材乾燥装置Aは、図2、図3に示すように、短辺側の一方を正面とし、左右の長辺側を側壁部1a、1bとする前後方向に細長い直方体状の木材乾燥室1を密閉構造で形成し、正面にドア2を開閉可能に設けている。
木材乾燥室1内には、ドア2の高さよりも高い位置に宙づり状態で、前後方向に細長い平面矩形形状の仕切り板3を水平に配置している。木材乾燥室1内は、仕切り板3を境にして上方に第1区室4を形成し、下方に第2区室5を形成している。また、仕切り板3は、左右の長辺と木材乾燥室1の側壁部1a、1bの内壁面との間に、それぞれ隙間L1を形成し、前後の短辺と木材乾燥室1の前壁部1cおよび後壁部1dの内壁面との間に、それぞれ隙間L2を形成している。なお、前後に形成される隙間L2は同一寸法であっても良く、異なる寸法であっても良い。
木材乾燥室1内に収容する被乾燥木材Wは、例えば所定サイズに製材した多数本の木材を、例えば幅を1200mm〜1600mm、高さ1000mm〜1200mm、全長2000mm〜4000mm程度の直方体形状のブロックを1ユニットUとして載置架台6上に積載しており、この載置架台6を台車7上に搭載している。そして、台車7が木材乾燥室1内の所定位置に引き入れられた状態において、積載した木材の両側端及び前後端が仕切り板3からはみ出ないように木材を積み重ねる。多段に集積して構成される前記1ユニットUは、上下に積載される木材Wの間に、該ユニットの幅方向に沿って差し渡した桟木8を、ユニットの長さ方向に一定の間隔を有して配置し、上下の木材間に桟木8により例えば20mm〜30mmの隙間Gを設けて桟積みしている。
1ユニットUの上面と仕切り板3の下面との間にはできるだけ隙間が生じないように木材Wを積み上げるが、隙間ができる場合には、図3に示すように、仕切り板3の両長辺にヒンジ9を介して水平状態に閉じている補助板10を開いて鉛直方向に垂らすことで、該隙間を防ぐことができるようにしている。補助板10は、長辺方向に沿って1枚の板材で構成してもよいが、複数枚の板材を長辺方向に設けることで、補助板10の開閉操作を容易とする。
台車7は、木材乾燥室1の床1fからドア2を超えて室外に延びるレール(不図示)上を移動できるようにしている。
なお、本実施形態においては、木材乾燥室1内に木材ブロックの1ユニットUのみを収容する場合を例にしているが、複数ユニットを直列に収容するようにしても良い。
第1区室4は、仕切り板3の4辺と木材乾燥室1の内壁面との間に形成した左右方向の隙間L1および前後方向の隙間L2を介して第2区室5と連通している。この第1区室4内の左右には、後壁部から前壁部に向けて貫通する第1供給ダクト11と第2供給ダクト12が木材乾燥室1の天井1eに近く、且つ左側壁部1aおよび右側壁部1bの内壁面に近接して対向配置している。
第1区室4内において、左右に対向配置した第1供給ダクト11と第2供給ダクト12との間には、複数の空気循環用の空気ファン13を前後方向に間隔を有して配置している。複数、例えば本実施形態では4基の空気ファン13は、木材乾燥室1の左右方向に向けて送風するように配置しており、制御装置Cにより回転方向を正方向及び逆方向に切り替えられる。
左右の第1供給ダクト11と第2供給ダクト12には、ヒートポンプBから乾燥用の加熱空気が供給され、互いに向かい合う内面側に、空気ファン13に正対して加熱用空気の吹き出し口14、15が形成されている。
本実施形態において、ヒートポンプBの主加熱空気ダクト31から第1供給ダクト11と第2供給ダクト12が分岐し、第1供給ダクト11と第2供給ダクト12の分岐部分に供給側第1ダンパ16と供給側第2ダンパ17を配置している。
そして、供給側第1ダンパ16と供給側第2ダンパ17を個々に開閉することにより、主加熱空気ダクト31からの加熱空気が第1供給ダクト11および第2供給ダクト12内への供給および遮断を行う。供給側第1ダンパ16および供給側第2ダンパ17の開閉動作は手動操作で行ってもよいが、本実施形態では制御装置Cによりそれぞれ駆動制御される電動モータ(不図示)により開閉駆動を行っている。
また、第2区室5に臨む左右の側壁部1a、1bには、木材乾燥室1内の空気を室外に排気する左排気口18と右排気口19を形成し、左排気口18には第1排気ダクト20を室外側に取り付け、右排気口19には第2排気ダクト21を室外側に取り付けている。
第1排気ダクト20と第2排気ダクト21は、除湿ファン32の吸気側に接続する集合ダクト22により一つのダクトにまとめられる。また、第1排気ダクト20には排気側第1ダンパ23を配置、第2排気ダクト21には排気側第2ダンパ24を配置している。そして、排気側第1ダンパ23と排気側第2ダンパ24を個々に開閉することにより、湿気を含んだ木材乾燥室1内の排気を集合ダクト22を通して除湿ファン32からヒートポンプBに戻す際に、第1排気ダクト20および第2排気ダクト21を通すかまたは通さないかが決められる。排気側第1ダンパ23および排気側第2ダンパ24の開閉動作は手動操作で行ってもよいが、本実施形態では制御装置Cにより駆動制御される電動モータ(不図示)により開閉駆動を行っている。
本実施形態において、制御装置Cは、複数の空気ファン13を正回転方向に回転させて第1供給ダクト11の吹き出し口14からの加熱空気を右側の側壁部1bに向けて送風する第1循環モードと、逆に、複数の空気ファン13を逆回転方向に回転させて第2供給ダクト12の吹き出し口15からの加熱空気を左側の側壁部1aに向けて送風する第2循環モードを有し、第1循環モードと第2循環モードを例えばタイマーにより切り替えるようにしている。
また、制御装置Cは、乾燥処理運転の初期時に、第1供給ダクト11の吹き出し口14および第2供給ダクト12の吹き出し口15からの加熱空気の吹き出しを遮断し、同時に左排気口18と右排気口19を通して第1排気ダクト20および第2排気ダクト21からの湿った空気の排気を遮断する初期運転モードを有する。この初期運転モードは、木材に含まれる水分を活用し、乾燥初期等に湿潤空気を逃がさないようにしている。
制御装置Cは、第1循環モードでの運転中は、供給側第1ダンパ16を「開」、供給側第2ダンパ17を「閉」、排気側第1ダンパ23を「開」、排気側第2ダンパ24を「閉」とする。また、第2循環モードでの運転中は、供給側第1ダンパ16を「閉」、供給側第2ダンパ17を「開」排気側第1ダンパ23を「閉」、排気側第2ダンパ24を「開」とする。
したがって、第1循環モードでは、図3(a)に示すように、第1供給ダクト11の各吹き出し口14から吹き出す加熱空気(実線の矢印で示す)は、正面に配置する空気ファン13により第1区室4内を右側の側壁部1bに向けて送風される。その際、仕切り板3が木材の1ユニットUの上面を覆っているので、加熱空気は、第2供給ダクト12と仕切り板3との間に形成される隙間に向かって斜め下向きに送風される。そして、仕切り板3の右側辺と右側壁部1bの内壁面との間に形成される隙間を通った加熱空気は第2区室5内を下方に向けて送風される。
第2区室5内で、右側側壁1bの内壁面と木材Wの1ユニットUの右側面との間を下方に向けて送風される加熱空気は、桟木8により形成されている水平方向の隙間Gに右側から入り込んで左側に抜け、ユニットU内に入り込んだ加熱空気は木材間を上下方向にも入り込む。ユニットUの左側に抜け、熱交換されて湿気を含んだ湿り空気(図3中斜線の矢印で示す)は、木材乾燥室1の左側壁部1aの内壁面とユニットUの左側面との間を上方に向けて移動し、第1区室4内で再び空気ファン13により、吹き出し口14から吹き出される乾燥した加熱空気と共に木材乾燥室1の右側壁部1bに向けて送風される。このような送風を行うことにより、木材乾燥室1内は、ユニットUの外周を時計回り方向の循環流を形成する。
この時計回り方向の循環流を形成する場合、ユニットU内を通過した湿り空気は第2区室5の左側壁部1aの内壁面に突き当たるので、左側壁部1aに設けた左排気口18から湿り空気を第1排気ダクト20を通して吸引し、ヒートポンプBにより除湿され、熱交換されて再び第1供給ダクト11の吹き出し口14から乾燥した加熱空気として吹き出される。
第1循環モードでは、木材のユニットUにおいて、右側部分が左側部分よりも乾燥が速まる。そこで、制御装置Cは、予め設定したタイマー時間に達すると、第2循環モードに切り替える。この切り替えは、手動操作で行っても良い。
第2循環モードは、図3(b)に示すように、第1循環モードとは逆の動作を行い、木材のユニットUの回りに反時計回りの循環流を形成し、右側壁部1bに設けた右排気口19から湿った空気を第2排気ダクト21に排気する。したがって、木材WのユニットUは、左側部分に乾燥した加熱空気が当たって乾燥が速まる。
この第1循環モードと第2循環モードの切り替えを繰り返し行うことにより、木材WのユニットUは全体的に均一に乾燥が進む。
また、制御装置Cは、初期運転モードでは、供給側第1ダンパ16、供給側第2ダンパ17、排気側第1ダンパ23、排気側第2ダンパ24を全て「閉」とし、木材乾燥室1内を保湿する。また、初期運転モードでは、空気ファン13を正回転と逆回転を交互に繰り返して行い、木材のユニットUを均一に湿潤させる。
本実施形態では、木材乾燥室1の例えば第1区室4内に温度センサ25、湿度センサ26を配置し、制御装置Cは循環流の温度・湿度を監視している。
また、第1区室4には、加湿用の温水噴霧ノズルからなる加湿器27と、加熱器28が配置されている。加湿器27には、ヒートポンプBから温水配管27aを介して温水が供給される。加熱器28には、ヒートポンプBから加熱用の温水が加熱用温水循環配管28aを介して通水され、熱交換された温水がバッファタンク34、給水ポンプ33を経てヒートポンプBに戻される。
さらに、載置架台6には、制御装置Cに接続される重量センサ(不図示)が取り付けられ、木材WのユニットUの重量を検知する。
次に、ヒートポンプBの構成を簡単に説明する。
ヒートポンプBは、COを冷媒とし、CO冷媒が循環する冷媒ライン41に、冷却除湿器(蒸発器)42と、圧縮機43と、加湿用加熱器(凝縮器)44と、温水加熱器(凝縮器)45と、空気加熱器(凝縮器)46と、膨張弁47が介設されている。
冷却除湿器42には、空気ライン39を介して除湿ファン32によって木材乾燥室1内の空気が供給され、冷却除湿器42でCO冷媒と熱交換されて冷却除湿され、その後乾燥空気ライン48を経て空気加熱器46に送られ、そこでCO冷媒と熱交換してCO冷媒の凝縮熱を得て、木材乾燥室1内の空気温度と同じ温度に加熱され、主加熱空気ライン31を経て木材乾燥室1内に戻るように構成されている。
また、加熱器28は、木材乾燥室1内の空気循環流に面した領域に位置し、温水加熱器45との間をポンプ33によって、温水循環配管28a内を矢印方向に温水が循環する。温水循環配管28aに介装されたバッファタンク34は、給水部34bを有するとともに、内部に気相空間34aを有して温水循環配管28a内部で急激な高圧が発生したときの緩衝作用を有する。
また温水循環配管28aから分岐した分岐配管49は、加湿用加熱器44に接続されている。通常運転時、分岐配管49に介装された開閉弁50は閉となっているが、前記初期運転モードでは開となり、初期運転時に分岐配管49から加湿用加熱器44に導入された温水は、CO冷媒の凝縮熱を得て高温となり、温水ライン27aを経て木材乾燥室1内の加湿器27で空気循環流に噴霧される。
主加熱空気ダクト31には、給気ファン51が介設された給気ライン52と、エアーダンパ53が介設された排気ライン54が接続されている。またヒートポンプBには、冷却除湿器42と並列に空気採熱器(蒸発器)55が設けられ、常時開の開閉弁42及び常時閉の開閉弁30の開閉により、本乾燥システムの初期運転時に、冷却除湿器42の代わりに空気採熱器55にCO冷媒が導入されて、外気から蒸発潜熱を得るように構成されている。
制御装置Cは、ヒートポンプBの制御行い、温度センサ25で検知する木材乾燥室1内の温度に基づいて、除湿ファン22とヒートポンプBの圧縮機43の駆動モータ43aとを制御するとともに、湿度センサ26で検知する湿度に基づいて給気ライン52に設ける給気ファン51及び除湿ファン22を制御する。
木材の乾燥工程は、乾燥時間(含水率)に適した温度及び湿度があり、上記制御を行うことによって、木材乾燥室1内を設定する温度及び湿度に正確に制御することができる。
排気ライン54に介装されたエアーダンパ53は、給気ライン52から乾燥空気ライン48に給気される給気圧が所定圧以上になると開放し、外気に乾燥空気を放出する。
本実施形態の木材人工乾燥システムは、運転初期では、初期運転モードで運転され、木材乾燥室1内の空気を外気の温度及び湿度に近い状態から70℃程度の乾燥温度及び相対湿度100%まで数時間で急速上昇させるために、開閉弁56を閉、開閉弁57を開として、空気採熱器55にCO冷媒を導入して外気から蒸発潜熱を採熱する。
また同時に開閉弁50を開として、エアヒータ28と温水加熱器45の間を循環する温水の一部を温水循環ライン28aから分岐ライン49に取り出し、加湿用加熱器44において圧縮機43により超臨界圧に達した高温のCO冷媒と熱交換させて加熱し、その後加熱した温水を加湿器27により木材乾燥室1内に噴霧して加湿を行なう。
加湿用加熱器44で温水と熱交換した後、CO冷媒は温水加熱器45で温水循環ライン28aを流れる温水と熱交換して温水をその凝縮熱で加熱し、加熱された温水は、エアヒータ28に供給されて、エアヒータ28の熱源に供される。
かかる操作によって初期運転を行ない、木材乾燥室1内を急速昇温及び急速加湿し、70℃及び相対湿度100%の雰囲気とした後、通常運転に移行する。
通常運転においては、前記第1循環モードと前記第2循環モードを交互に繰り返し、木材乾燥室1内に、木材のユニットUの周囲に時計回り方向の循環流と反時計回り方向の循環流を形成する。また、ヒートポンプBに対しては、開閉弁56を開、開閉弁57を閉として、CO冷媒を冷却除湿器42に流すようにする。同時に開閉弁50を閉として、加湿用加熱器44へ温水を流すことを止める。これによって圧縮機43によって超臨界圧まで圧縮され高温となったCO冷媒は、加湿用加熱器44での熱交換をせず、温水加熱器45でエアヒータ28の熱源となる温水をその凝縮熱で加熱し、その後空気加熱器46において冷却除湿器42で冷却除湿された空気を加熱する。
通常運転時になって除湿ファン22によって木材乾燥室1内から冷却除湿器42に送られた空気は、ここでCO冷媒によって蒸発潜熱を奪われ、冷却除湿して乾燥空気ライン11を経て空気加熱器46に至り、ここでCO冷媒の凝縮熱で加熱され、70℃の温度に再加熱されて木材乾燥室1内に戻される。
第2の実施形態
図4は第2の実施形態を示す第1供給ダクト11(第2供給ダクト12)の吹き出し口14(15)の詳細を示す正面図である。
吹き出し口14は、前面板部材14aに複数の孔部14bをマトリックス状に形成する2つの開口部14cを有し、前面板部材14aの裏面側に、前記2つの開口部14cに重なるようにそれぞれシャッター板14dを矢印方向にスライド可能に配置した構成としている。本実施形態において、シャッター板14dは、上下方向に沿った縦長の長孔14eを複数列形成し、列方向の孔部14bと長孔とが重なる開口面積を調節し、加熱空気の吹き出し量を調節可能としている。
このシャッター板14dのスライドは、手動操作で行っても良く、モータ等のアクチュエータにより調節可能とし、制御装置Cにより該アクチュエータを駆動し、適切な吹き出し流量で運転することができる。したがって、木材乾燥室1内の熱効率を高くすることができ、木材の乾燥ムラを低減することができる。
第3の実施形態
図5は第3の実施形態を示す木材乾燥室1内の壁面保温構造の外観斜視図である。
本実施形態は、木材乾燥室1の左右の側壁部1a、1bと、床1fに温水パイプからなる温水ヒータ61を埋設する構成としている。また、天井1eに温水ヒータ61を埋設しても良く、さらに前後の壁部1c、1dに温水ヒータ61を埋設しても良い。温水ヒータ61には、温水循環ライン28aから分岐したラインあるいは温水循環ライン28aと同様のラインを設け、これらのラインから給湯することができる。そして、運転の開始時に温水ヒータ61に給湯する。このため、運転開始時に木材乾燥室1内を所望の温度に保持することができ、乾燥運転に必要なエネルギーの低減を図ることができる。
第4の実施形態
図6は第4の実施形態を示す木材乾燥室1内の保温構造の外観斜視図である。
本実施形態は、木材乾燥室1の左右の側壁部1a、1bの内壁面に断熱ボード62を設置する構成としている。この断熱ボード62を上記した第3の実施形態に組み合わせてもよい。また、前後の壁部1c、1dに断熱ボード62を設置しても良い。
本実施形態によれば、木材乾燥室1内の保温効果を高めることができ、例えば冬季における熱効率を高めることができる。
A 木材乾燥装置、B ヒートポンプ、C 制御装置
W 木材、G 隙間、U ユニット
1 木材乾燥室
1a 左側壁部、1b 右側壁部、1c 前壁部、1d 後壁部、1e 天井、1f 床
2 ドア、3 仕切り板、4 第1区室、5 第2区室
6 載置架台、7 台車、8 桟木、9 ヒンジ、10 補助板
11 第1供給ダクト、12 第2供給ダクト、13 空気ファン
14、15 吹き出し口、16 供給側第1ダンパ、17 供給側第2ダンパ
18、19 排気口、20、21 排気ダクト、23 排気側第1ダンパ
24 排気側第2ダンパ
25 温度センサ、26 湿度センサ
27 加湿器
27a 温水配管
28 加熱器
28a 温水循環配管
31 主加熱空気ダクト
32 除湿ファン、33 給水タンク、34 バッファタンク
61 温水ヒータ、62 断熱ボード

Claims (10)

  1. 被乾燥物である複数の木材を上下方向に桟材を介して積み重ねて一つの木材積み重ねユニットとして所定位置に収容し、正面のドアから収容および取り出しを可能とする密閉構造の木材乾燥室と、
    前記所定位置における前記木材積み重ねユニットの真上に水平方向に沿って配置し、前記木材乾燥室の側壁面との間に隙間を有して前記木材乾燥室内を上方の第1区室および前記木材積み重ねユニットを収容する下方の第2区室に仕切る仕切り板と、
    供給側第1ダンパの開放により一方の側壁部側から対向する他方の側壁部側に向けて加熱用空気を前記第1区室内に吹き出す複数の吹き出し口を前後方向に沿って複数有する第1供給ダクトと、
    供給側第2ダンパの開放により前記他方の側壁部側から対向する前記一方の側壁部側に向けて加熱用空気を前記第1区室内に吹き出す複数の吹き出し口を前後方向に沿って複数有する第2供給ダクトと、
    排気側第1ダンパの開放により前記第2区室に臨む前記一方の側壁部に設ける第1排気口を通して、前記第2区室内の空気を排気する第1排気ダクトと、
    排気側第2ダンパの開放により前記第2区室に臨む前記他方の側壁部に設ける第2排気口を通して、前記第2区室内の空気を排気する第2排気ダクトと、
    前記第1区室内に複数配置し、正転方向の回転により前記第1供給ダクトの吹き出し口から吹き出す加熱用空気を前記他方の側壁部側に向けて送風し、逆転方向の回転により前記第2供給ダクトの吹き出し口から吹き出す加熱用空気を前記一方の側壁部に向けて送風する送風ファンと、
    を有する木材乾燥装置。
  2. 前記複数の送風ファンを正逆転方向に切り替えるのに応じて、前記供給側第1ダンパと、前記供給側第2ダンパと、前記排気側第1ダンパと、前記排気側第2ダンパとを開閉する制御部を有する請求項1に記載の木材乾燥装置。
  3. 前記第1供給ダクトの吹き出し口と前記第2供給ダクトの吹き出し口を正対して設け、前記第1供給ダクトの吹き出し口と前記第2供給ダクトの吹き出し口との間に前記送風ファンを配置することを特徴とする請求項1または2に記載の木材乾燥装置。
  4. 前記仕切り板の左右両端には、鉛直方向に垂らして前記木材積み重ねユニットの上面と前記仕切り板との間に生じる隙間を塞ぐ補助板を設けることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の木材乾燥装置。
  5. 前記前記第1供給ダクトおよび前記第2供給ダクトの吹き出し口は、吹き出し量を調節可能とすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の木材乾燥装置。
  6. 前記木材乾燥室の壁部には、温水ヒータを埋設することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の木材乾燥装置。
  7. 前記木材乾燥装置の壁部の内壁面には、断熱ボードを設けることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の木材乾燥装置。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載の木材乾燥装置と、前記木材乾燥装置の第1および第2排気ダクトを通した排気空気を熱交換して乾燥した加熱空気を前記木材乾燥装置の第1および第2供給ダクトに供給するヒートポンプと、を有することを特徴とする木材乾燥システム。
  9. 前記制御部は、木材乾燥運転において、前記送風ファンを正回転で駆動する際に、供給側第1ダンパと排気側第1ダンパを開状態、供給側第2ダンパと排気側第2ダンパを閉状態とする第1循環モードと、前記送風ファンを逆回転で駆動する際に、供給側第2ダンパと排気側第2ダンパを開状態、供給側第1ダンパと排気側第1ダンパを閉状態とする第2循環モードと、を有し、前記第1循環モードと前記第2循環モードとを交互に繰り返して行うことを特徴とする請求項8に記載の木材乾燥システム。
  10. 前記制御部は、木材乾燥運転の初期時において、供給側第1ダンパと供給側第2ダンパと排気側第1ダンパと排気側第2ダンパを閉状態とし、前記木材乾燥室内を湿潤空気を逃がさない状態を生成することを特徴とする請求項8または9に記載の木材乾燥システム。
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