JP5851292B2 - 情報処理システム、情報処理方法およびプログラム - Google Patents
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Description
しかし、上記特許文献1は、あくまでも、家庭内における家族全体へのアドバイスを行うようにされたものであり、家族を構成する個々のユーザについて評価した情報を提供する仕組みを備えるものではない。
[情報処理システムの構成例]
以下、本発明の一実施形態による情報処理システムについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による情報処理システムの構成例を示している。この図に示す情報システムは、サーバ100と、家屋1におけるホームゲートウェイ200と、携帯端末装置300と、複数の電化機器から成る。電化機器は、いわゆる家電製品ともいわれるもので、ここでは、テレビジョン受像機400、洗濯機500、エアコンディショナ600、電源タップ700、ヘアドライヤ800が示される。また、家屋1には、外気温センサ910および人感センサ920が取り付けられている。
なお、ホームネットワークにおける通信方式としては、電灯線LAN、Zigbee(登録商標)、Z−Wave(登録商標)等の小電力無線などを採用できる。
外気温センサ910は、家屋1の外気温を検出可能な位置に取り付けられており、検出した外気温情報をホームネットワーク経由でサーバ100に送信する。
人感センサ920は、家屋1内に存在する人を検出し、検出結果として、その室内に存在する在室人数情報をホームネットワーク経由でサーバ100に送信する。人感センサ920は、例えば赤外線センサや撮像素子などを備えることにより人を検知するように構成される。また、図1では、人感センサ920は1つのみが示されているが、例えば人感センサ920は家屋1における各部屋に設けられる。これらの人感センサ920は、部屋ごとの在室人数情報を送信する。
このように、サーバ100または携帯端末装置300による遠隔制御に対応するため、電化機器であるテレビジョン受像機400、洗濯機500、エアコンディショナ600、電源タップ700、外気温センサ910および人感センサ920などは、例えばUPnP(Universal Plug and Play)などの電化機器の制御プロトコルに対応している。
図2は、本実施形態の情報処理システムの機能構成例を示している。なお、図2において、図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。また、この図においては、図示および説明を簡易にするための便宜から、家屋1内の家電機器については、エアコンディショナ600のみを示し、テレビジョン受像機400、洗濯機500、電源タップ700およびヘアドライヤ800についての図示は省略している。
ユーザ情報管理部102は、本実施形態の情報処理システムによるサービスを受けるユーザの情報を管理する。ユーザ情報管理部102は、1人のユーザにつき、そのユーザを一意に識別するユーザ識別子と、例えば名前などをはじめとする所定の属性の情報を対応付けて管理する。
機器制御部105は電化機器を遠隔制御する。
消費電力情報収集部106は、電化機器から送信される消費電力情報を受信して評価利用情報管理部104に受け渡す。
つまり、プロトコル変換部201は、インターネット2に対応する通信プロトコルにしたがってサーバ100から送信されたデータを、ホームネットワークに対応する通信プロトコルにより携帯端末装置300や電化機器に対して送信する。
また、プロトコル変換部201は、ホームネットワークに対応する通信プロトコルにしたがって携帯端末装置300や電化機器(エアコンディショナ600、外気温センサ910、人感センサ920)などから送信されたデータを、インターネット2に対応する通信プロトコルによりサーバ100に対して送信する。
次に、図3から図8を参照して、評価利用情報管理部104が管理する情報例について説明する。
図3は、評価利用情報管理部104が管理対象として記憶している情報例を示している。この図に示す評価利用情報管理部104は、操作情報データベース141、消費電力情報データベース142、外気温情報データベース143、在室人数情報データベース144および機器設置場所データベース145を記憶する。
コマンド識別子の属性は、送信された操作コマンドを一意に識別するための識別子(ID)を示す。
制御元機器識別子の属性は、制御元(操作コマンド送信元)の機器に付与されている機器識別子を示す。
操作対象機器識別子の属性は、操作対象とされた電化機器(操作対象電化機器)に付与されている機器識別子を示す。
コマンド名の属性は、送信された操作コマンドの種別についての名称を示す。
パラメータの属性は、操作コマンドが指示する機器の動作を示す。
時刻の属性は、操作コマンドを制御対象機器に送信した時刻を示す。または、時刻の属性は、操作コマンドに対する制御対象機器からの応答が制御元機器にて受信された時刻であってもよい。
ユーザ識別子の属性は、操作コマンド送信のための操作を制御元機器に対して行ったユーザに付与されているユーザ識別子を示す。
したがって、No.1のレコードは、ユーザ識別子が“abcd1234”のユーザが、携帯端末装置300を操作して、エアコンディショナ600の電源をオンにする操作を、2012年1月16日11時1分1秒に行ったことを示す。
ユーザが洗濯機500に対してその動作を開始させるための操作を行うのに応じて、洗濯機500は、動作開始の操作が行われたことを示す操作情報に、そのときに選択されていたユーザ名に対応するユーザ識別子を含めてサーバ100に送信する。洗濯機500は、サーバ100のユーザ情報管理部102が管理するユーザ識別子を使用する。
なお、この洗濯機500が操作情報に含めるユーザ識別子は、洗濯機500が独自に管理するものであってもよい。この場合、ホームゲートウェイ200は、洗濯機500から操作情報を受信した際、ここに含まれるユーザ識別子を、ユーザ情報管理部102が管理するユーザ識別子に変換する。これにより、携帯端末装置300による遠隔操作でなくとも、操作情報データベース141に有意なユーザ識別子を格納することができる。
このように、電源タップ700を経由させることで、ヘアドライヤ800のように通信機能が与えられていない電化機器であっても、この電化機器についての操作情報を管理することができる。
機器識別子の属性は、消費電力情報を送信した機器に付与された機器識別子を示す。
測定開始時刻の属性は、機器識別子が示す機器が消費電力の測定を開始した時刻を示す。
測定終了時刻の属性は、機器識別子が示す機器が消費電力の測定を終了した時刻を示す。
消費電力量の属性は、測定開始時刻から測定終了時刻までの間において測定された消費電力量の値を示す。
例えば、消費電力情報データベース142におけるNo.1のレコードは、2012年1月16日11時0分1秒から2012年1月16日11時10分0秒の間のエアコンディショナ600による消費電力量が80Wであったことを示している。
機器識別子の属性は、外気温を測定した機器に付与されている機器識別子を示す。
測定時刻の属性は、機器が外気温の測定を実行した時刻を示す。
外気温の属性は、機器が測定した外気温の値を示す。
例えば、外気温情報データベース143におけるNo.1のレコードに含まれる機器識別子である“THERMOSENSOR001”は、外気温センサ910を示す。したがって、外気温情報データベース143におけるNo.1のレコードは、2012年1月16日11時10分0秒において外気温センサ910により測定した外気温が30度であったことを示している。
在室人数情報データベース144における1レコードは、部屋識別子、検出開始時刻、検出終了時刻および在室人数の属性を含んで形成される。
部屋識別子の属性は、在室人数を検出した部屋に付与されている部屋識別子を示す。
測定開始時刻の属性は、機器が在室人数の検出を開始した時刻を示す。
測定終了時刻の属性は、機器が在室人数の検出を終了した時刻を示す。
在室人数の属性は、機器が検出した在室人数の値を示す。
また、No.2のレコードは、No.1のレコードと同じ“LIVINGROOM001”における在室人数が、2012年1月16日10時0分31秒から2012年1月16日11時35分20秒の間において「1」であることを示している。つまり、在室人数情報データベース144におけるNo.1とNo.2のレコードを参照することで、“LIVINGROOM001”における在室人数が、2012年1月16日10時0分31秒のタイミングで0人から1人になったことが分かる。
例えば、機器設置場所データベース145におけるNo.1のレコードに含まれる“TV001”の機器識別子はテレビジョン受像機400を示し、設置場所として“LIVINGROOM001”の部屋識別子が示されている。つまり、機器設置場所データベース145におけるNo.1のレコードは、テレビジョン受像機400が“LIVINGROOM001”の部屋識別子が付与された部屋に設置されていることを示す。
図9のシーケンス図を参照して、評価利用情報管理部104が操作情報データベース141を構築するために情報処理システムにおいて実行される手順例について説明する。なお、この図に示す手順は、図2の機能構成においてエアコンディショナ600から操作情報を取得する例である。
この電源オンコマンドには、電源オンコマンドであることを示すコマンド識別子の他に、制御元(送信元)機器を示す機器識別子と、制御対象機器を示す操作対象機器識別子と、携帯端末装置300の所有者(すなわち操作者)であるユーザのユーザ識別子を含む。携帯端末装置300は、例えばその所有者であるユーザに付与されたユーザ識別子を記憶している。操作コマンドに含められるユーザ識別子は、このように携帯端末装置300にて記憶されている。
コマンド応答部601は、電源オンコマンドの受信に応答してエアコンディショナ600の電源をオンとする電源オン制御を実行したうえで、電源オン制御を実行したことを通知する電源オン応答をプロトコル変換部201に送信する(ステップS103)。
プロトコル変換部201は、受信した電源オン応答を電化機器制御アプリケーション301に送信する(ステップS104)。
具体的に、プロトコル変換部201は、例えばステップS103にて受信した操作コマンドがエアコンディショナ600に対する電源オンコマンドの内容を利用して、この電源オンコマンドに対応するコマンド識別子、制御元機器識別子、操作対象機器識別子、コマンド名、パラメータ、時刻およびユーザ識別子の各情報を含む操作情報を生成する。コマンド識別子、制御元機器識別子、操作対象機器識別子、コマンド名およびパラメータの各情報は、受信した電源オンコマンドから抽出した情報を元に生成する。また、時刻の情報には、例えばステップS102において電源オンコマンドを送信した時刻、または、ステップS103にて電源オン応答を受信した時刻を設定する。そして、プロトコル変換部201は、このように生成した操作情報を、機器制御部105に対して送信する。
次に、同じ図9のシーケンス図を参照して、消費電力情報データベース142の構築のために情報処理システムにおいて実行される手順例について説明する。
図10のシーケンス図を参照して、外気温情報データベース143の構築のために情報処理システムにおいて実行される手順例について説明する。
外気温センサ910は、所定の時刻において外気温を検出すると、検出した外気温度を示す外気温情報を生成する。この外気温情報は、外気温度を示す値と、外気温センサ910に付与された機器識別子と、測定時刻を含む。そして、外気温センサ910は、生成した外気温情報をプロトコル変換部201に対して送信する(ステップS201)。
機器制御部105は、受信した外気温情報を評価利用情報管理部104に送信する(ステップS203)。
評価利用情報管理部104は、受信した外気温情報を1つのレコードとして外気温情報データベース143に登録する(ステップS204)。
同じく図10のシーケンス図を参照して、在室人数情報データベース144の構築のために情報処理システムにおいて実行される手順例について説明する。
人感センサ920は、在室人数の検出を継続して実行しており、前述のように検出した在室人数に変化が生じるのに応じて在室人数情報を生成する。この在室人数情報は、検出された在室人数と、人感センサ920が備えられる部屋を示す識別子と、検出開始時刻と、検出終了時刻とを含む。そして、人感センサ920は、生成した在室人数情報をプロトコル変換部201に対して送信する(ステップS301)。
機器制御部105は、受信した在室人数情報を評価利用情報管理部104に送信する(ステップS303)。
評価利用情報管理部104は、受信した在室人数情報を1つのレコードとして外気温情報データベース143に登録する(ステップS304)。
これまでの説明から理解されるように、評価利用情報管理部104は、ユーザ識別子を属性に含む操作情報を操作情報データベース141として管理する。これにより、サーバ100は携帯端末装置300に対してその所有者であるユーザが電化機器に対して行った操作の履歴を示す操作履歴情報を送信し、携帯端末装置300は、受信した操作履歴情報を表示する。つまり、ユーザは、自分が電化機器に対して行った操作履歴を、自分が所有する携帯端末装置300に表示させて確認することができる。
例えばユーザは、携帯端末装置300における電化機器制御アプリケーション301を起動させるための操作を行う。この操作に応じて起動した電化機器制御アプリケーション301は、携帯端末装置300の表示部にユーザ識別子とパスワードの入力画面を表示させる。ユーザは、この入力画面に対するユーザ識別子とパスワードの入力操作を行ったうえで送信操作を行う。この送信操作に応じて、電化機器制御アプリケーション301は、入力されたユーザ識別子とパスワードをインターネット2経由でサーバ100のウェブアプリケーション101に送信する(ステップS401)。
ユーザ情報管理部102は、ユーザ識別子とパスワードの受信に応じて認証処理を実行する(ステップS403)。つまり、ユーザ情報管理部102は、ユーザごとに、ユーザ識別子とパスワードを対応付けたユーザ情報を管理している。そこで、ユーザ情報管理部102は、ユーザ情報において、受信したユーザ識別子とパスワードの組と一致するものがあるか否かについて検索する。ここで一致するユーザ情報が検索されれば認証が成立し、検索されなければ認証は不成立となる。
電化機器制御アプリケーション301は、受信した操作履歴情報を、例えばステップS405に対応して表示部に表示させている個人ページにおいて所定の態様により表示させる(ステップS410)。
また、本実施形態の情報処理システムは、サーバ100においてユーザの電化機器の使用に関する評価を行い、その評価結果を携帯端末装置300に表示させることができる。そこで、図12を参照して、ユーザの電化機器の使用に関する評価のために情報処理システムにおいて実行される手順例について説明する。
そして、評価利用情報管理部104は、抽出した消費電力情報と外気温情報とを評価部103に対して送信する(ステップS507)。
この場合において、ステップS506とS507によっては、図5に示す消費電力情報データベース142におけるNo.1からNo.7のレコードに対応する消費電力情報が抽出され、これらの抽出された消費電力情報が送信される。
また、同じステップS506とS507によって、図6に示す外気温情報データベース143におけるNo.1からNo.7のレコードに対応する外気温情報が抽出され、これらの外気温情報が送信される。
なお、「警告」レベルの評価結果を示す評価情報の受信に応じて、携帯端末装置300は、例えば 「<警告>消費電力が上昇しました。エアコンは28度に設定してください。」などのようにメッセージを表示する。また、「注意」レベルの評価結果を示す評価情報の受信に応じて、携帯端末装置300は、例えば「<注意>エアコンは適切な設定温度で使用しましょう。」のようにメッセージを表示する。
評価部103は、評価対象操作が行われた時刻と、ステップS507にて受信した外気温と消費電力とを図13により例示したように対応付ける(ステップS601)。
[電源操作警告のための処理手順例]
また、本実施形態の評価部103は、例えば電化機器の電源がオンのままであるのに係わらずその電化機器を設置した室内に人が存在していない場合に、その電化機器を最後に操作したユーザを特定して電源オフを忘れたことの警告(電源操作警告)を行うことができる。
このために、評価部103は、評価利用情報管理部104が記憶する機器設置場所データベース145を参照して部屋ごとに設置された電化機器を認識する。また、評価部103は、操作情報データベース141を参照して、認識した電化機器ごとに対して行われた操作についてのコマンド内容と時刻を認識する。さらに、評価部103は、在室人数情報データベース144を参照して部屋ごとの在室人数の時間経過に応じた変化を認識する。
また、第2の実施形態において、評価部103は、図16のフローチャートに示す処理を実行してもよい。図16におけるステップS801、S802およびS804は、図15のステップS701、S702およびS704と同様である。図16におけるステップS803は、最後にエアコンディショナ600を操作したユーザではなく、エアコンディショナ600が設置してある部屋を最後に退出したユーザを特定(推定)する。そして、ステップS704では、この最後に退出したと特定したユーザに対して「警告」レベルの評価情報を送信する。
[推奨使用通知の具体例]
最近では、節電意識の高まっているために、逆に必要以上にエアコンディショナの使用を控えたことによりユーザが熱中症になってしまうという問題が出てきている。そこで、第4の実施形態の評価部103は、推奨使用を違反してまでエアコンディショナの使用を控えているユーザを特定し、このユーザに推奨されたエアコンディショナの使用を促す通知(推奨使用通知)を行う。
ここで、評価利用情報管理部104は、図18に示す操作情報データベース141と、図19に示す消費電力情報データベース142と、図6に示す外気温情報データベース143と、図7に示す在室人数情報データベース144を記憶しているものとする。
これに伴い、消費電力情報データベース142は、図19に示すように、No.5からN0.7のレコードにおいて示される消費電力量が図5と比較して著しく低下したことが示されている。
図20には、図6の外気温情報データベース143により示される外気温が線Aとして示されている。また、これとともに、図18のレコードN0.4に該当する示す2012年1月16日11時41分35秒におけるエアコンディショナ600の電源オフ操作が、時刻t1として示される。
この場合、評価部103は、図20のように対応付けた結果から、時刻t1以降において、外気温が30度以上であるのにかかわらず、エアコンディショナ600の電源がオフとされおり、上記の推奨使用に違反していることを判定する。
評価部103は、推奨使用に違反した使用が行われていることを判定すると、時刻t1以降においてエアコンディショナ600の使用を控えているユーザを特定する。具体的に、評価部103は、エアコンディショナ600の使用を控えているユーザとして、時刻t1以降においてエアコンディショナ600が設置された部屋に存在しているユーザを特定する。
図22のフローチャートは、推奨使用通知のために評価部103が実行する処理手順例を示している。まず、評価部103は、図20に例示したように外気温情報データベース143により示される外気温情報と操作情報データベース141により示される操作情報とを対応付ける(ステップS901)。
在室人数が「0」であると認識した場合(ステップS904−YES)、エアコンディショナが設置される部屋に存在していたすべてのユーザは、エアコンディショナの電源をオフにした直後においてその部屋から退出したことになる。この場合は、誰も部屋に居なくなるのに伴ってエアコンディショナの電源をオフとしているので、適切に使用されていることになる。そこで、この場合の評価部103は、推奨使用通知を行うことなくこの図に示す処理を終了する。
この場合、評価部103は、ステップS903による認識結果をさらに利用して、図21により説明したように、推奨使用の規定に合致していないときにエアコンディショナが設置された部屋に存在していたユーザを特定する(ステップS905)。
[消費電力評価]
これまでの説明から理解されるように、本実施形態では、操作情報データベース141を参照することで、操作を行った時刻、操作対象機器および操作コマンドの内容を認識できる。これにより、評価部103は、このような操作履歴に基づいて、ユーザごとの電化機器の使用による消費電力を求め、これをユーザに提示することが可能である。
図23(a)は、1つのユーザグループに対応する消費電力の提示例として、携帯端末装置300に表示される消費電力評価画像の一例を示している。
この図に示す消費電力評価画像は、「パパ」と「ママ」と「ようこ」のユーザ名ごとに、例えば1日分の消費電力量をグラフ形式により提示した例を示している。「パパ」と「ママ」と「ようこ」のユーザ名に対応する3名のユーザは、例えば家屋1に居住する家族であり、この場合には、この3人が1つのユーザグループを構成する。
一例として、テレビジョン受像機400の場合には、操作を行ったユーザ主導でコンテンツを視聴している可能性が高い。そこで、この場合の評価部103は、電源をオンとする操作を行ったユーザと電源をオフとする操作を行ったユーザが同じであるか否かに係わらず、上記のように、他のユーザによる操作が行われるまでの期間において計測された消費電力量をユーザに割り当てる。
評価部103は、上記のように割り当てた消費電力量の値をユーザごとに加算することで、例えばユーザグループにおけるユーザごとの1日分の消費電力量を算出する。そして、評価部103は、算出したユーザごとの消費電力量をユーザグループ単位で統合した評価情報をウェブアプリケーション101に送信する。ウェブアプリケーション101は、受信した評価情報の内容が反映された消費電力評価画像を生成し、この消費電力評価画像のデータを、例えばユーザグループを構成するユーザごとの携帯端末装置300に送信する。
ここで、消費電力評価画像の他の例について説明する。図23(b)の消費電力評価画像は、消費電力の評価についてポイント制とした場合に対応する。つまり、この消費電力評価画像においては、ユーザグループにおけるユーザがそれぞれ獲得したポイントの合計がグラフ形式で表示される。
評価部103は、各ユーザのポイントを例えば以下のよう算出する。第1の実施形態において評価部103は、電化機器に対して行われた操作に応じて、例えば「適切」と「注意」と「警告」の3段階のレベルによる評価を行う。評価部103は、この評価結果をポイントに換算する。一例として、「適切」レベルの評価が得られた場合には、+5点を付与する。また、「注意」レベルの評価が得られた場合には−2点を付与する。また、「警告」レベルの評価が得られた場合には−5点を付与する。そして、評価部103は、例えば1日においてユーザが行った操作ごとに付与されたポイントを加算して合計値を算出し、ユーザグループを構成するユーザごとのポイントの合計値を評価情報としてウェブアプリケーション101に送信する。ウェブアプリケーション101は、受信した評価情報が示すユーザごとのポイントを反映した消費電力評価画像のデータを生成し、ユーザグループを構成するユーザの携帯端末装置300に送信する。これにより、ユーザグループを構成するユーザごとの携帯端末装置300において、図23(b)に示す画像が表示される。
図25のシーケンス図は、第4の実施形態としての情報処理システムにおいて実行される消費電力評価のための処理手順例を示している。
例えば1日における所定時刻に至るなどして、或るユーザグループについての消費電力評価を実行すべきタイミングに至ったとする。これに応じて、評価部103は、ユーザ情報管理部102に記憶されるユーザデータベースを参照し(ステップS1001)、評価対象のユーザグループを構成するユーザごとのユーザ識別子を取得する(ステップS1002)。
この評価情報は、図23(a)の消費電力評価画像を表示させる場合は、ユーザグループにおける各ユーザが使用したすべての電化機器についての消費電力量の合計値を有する。また、図23(b)の消費電力評価画像を表示させる場合、評価情報は、ユーザグループにおける各ユーザが使用したすべての電化機器の消費電力量の合計値をポイントに加算した値を有する。
また、図24(a)の消費電力評価画像を表示させる場合、評価情報は、ユーザグループにおける各ユーザが使用した電化機器別の消費電力量の値をユーザごとに有する。また、図24(b)の消費電力評価画像を表示させる場合、評価情報は、ユーザグループにおける各ユーザが使用した電化機器別の消費電力量をポイントに換算した値をユーザごとに有する。
[推奨使用通知に伴う遠隔制御]
第3の実施形態においては、例えば1日における電化機器の使用結果について評価を行った結果、推奨使用と合致しない使用が行われていた場合、ユーザに推奨使用通知を行う。しかし、例えばエアコンディショナ600が推奨使用に合致しない使用が行われることでユーザが熱中症になり得ることを考慮すると、できるだけ即時性をもって推奨使用通知を行うことが好ましい。さらに、推奨使用通知を行うだけではなく、電化機器が推奨使用に合致した動作状態となるようにサーバ100側から遠隔制御を行うことが好ましい。
本実施形態では、このようなタイミングで要求を送信することで、結果的に、推奨使用通知と、推奨使用に適合した動作を電化機器に実行させる遠隔制御とが即時性を有して行われる。
コマンド応答部601は、受信した機器制御情報に応じて、エアコンディショナ600を動作させる。これにより、エアコンディショナ600は、推奨使用に適合した設定の下で動作を行う。
この場合の携帯端末装置300によるウェブアプリケーション101の制御には、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol)などのプロトコルを使用することができる。そのうえで、携帯端末装置300によりウェブアプリケーション101を操作するにあたり、そのときに携帯端末装置300からウェブアプリケーション101に送信するデータには、ユーザIDを含める。これにより、サーバ100は、携帯端末装置300から受信したデータから操作を行ったユーザを特定して操作情報データベース141を更新できる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
2 インターネット
100 サーバ
101 ウェブアプリケーション
102 ユーザ情報管理部
103 評価部
104 評価利用情報管理部
105 機器制御部
106 消費電力情報収集部
107 ゲートウェイ情報管理部
141 操作情報データベース
142 消費電力情報データベース
143 外気温情報データベース
144 在室人数情報データベース
145 機器設置場所データベース
200 ホームゲートウェイ
201 プロトコル変換部
300 携帯端末装置
301 電化機器制御アプリケーション
400 テレビジョン受像機
500 洗濯機
600 エアコンディショナ
601 コマンド応答部
602 消費電力測定部
700 電源タップ
800 ヘアドライヤ
910 外気温センサ
920 人感センサ
Claims (9)
- 携帯端末装置と電化機器とサーバとを備え、
前記携帯端末装置は、
電化機器を遠隔制御するための操作が行われるのに応じて操作コマンドを送信するともに、前記電化機器の使用について評価した結果を示す評価情報を前記サーバから受信し、受信した評価情報を所定の態様によって出力する電化機器制御部を備え、
前記電化機器は、
受信した前記操作コマンドが指示する動作が実行されるように制御するコマンド応答部と、
消費電力を測定して前記サーバに送信する消費電力測定部とを備え、
前記サーバは、
前記携帯端末装置から送信された前記操作コマンドを一意に識別するコマンド識別子と操作対象とされた前記電化機器である操作対象電化機器を一意に識別する操作対象機器識別子と操作を行ったユーザを一意に識別するユーザ識別子とを含む操作情報と、前記電化機器から送信された消費電力情報とを少なくとも受信し、受信した前記操作情報と前記消費電力情報をそれぞれ記憶する情報管理部と、
記憶されている前記操作情報のうちから特定のユーザが操作を行った前記操作対象電化機器についての操作情報を取得するとともに、記憶されている前記消費電力情報のうちから前記操作対象電化機器の消費電力情報を取得し、取得した前記操作情報と前記消費電力情報とに少なくとも基づいて前記操作対象電化機器の使用に関する評価を行い、その結果を示す前記評価情報を送信する評価部とを備える、
ことを特徴とする情報処理システム。 - 前記情報管理部は、
前記電化機器の設置場所に存在する人の数を検出する人感センサから受信した在室人数情報をさらに記憶し、
前記評価部は、
記憶される操作情報のうちから取得した前記設置場所に設置される前記操作対象電化機器についての操作情報と前記在室人数情報とに基づいて、前記電化機器の電源がオンのまま前記設置場所において人が不在の状態であったときに、前記電化機器を最後に操作したユーザまたは、前記設置場所を最後に退出したユーザのユーザ識別子を特定し、特定したユーザに対して警告の内容を有する前記評価情報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記評価部は、
記憶される操作情報のうちから取得した前記操作対象電化機器についての操作情報に少なくとも基づいて、前記操作対象電化機器について推奨される操作である推奨使用が行われていないと判定した場合、当該推奨使用が行われていないときにその設置場所に在室していたユーザを特定し、特定したユーザに対して推奨使用を促すための推奨使用通知を送信する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。 - 前記評価部は、
前記推奨使用が行われていないと判定した場合、推奨使用が行われるように、前記操作対象電化機器を遠隔制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。 - 前記評価部は、
同じユーザグループに含まれるユーザごとの前記電化機器の使用について評価した結果を示す評価情報を、前記ユーザごとの前記携帯端末装置に対して送信する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 携帯端末装置から送信された操作コマンドを一意に識別するコマンド識別子と操作対象とされた電化機器である操作対象電化機器を一意に識別する操作対象機器識別子と操作を行ったユーザを一意に識別するユーザ識別子とを含む操作情報と、電化機器から送信された消費電力情報とを少なくとも受信し、受信した前記操作情報と前記消費電力情報をそれぞれ記憶する情報管理部と、
記憶されている前記操作情報のうちから特定のユーザが操作を行った前記操作対象電化機器についての操作情報を取得するとともに、記憶されている前記消費電力情報のうちから前記操作対象電化機器の消費電力情報を取得し、取得した前記操作対象電化機器についての操作情報と前記操作対象電化機器の消費電力情報とに少なくとも基づいて前記操作対象電化機器の使用に関して評価し、その結果を示す評価情報を前記携帯端末装置に送信する評価部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 携帯端末装置と電化機器とサーバとを備える情報処理装置における情報処理方法であって、
前記携帯端末装置は、
電化機器を遠隔制御するための操作が行われるのに応じて操作コマンドを送信するともに、前記電化機器の使用について評価した結果を示す評価情報を前記サーバから受信し、受信した評価情報を所定の態様によって出力する電化機器制御ステップを備え、
前記電化機器は、
受信した前記操作コマンドが指示する動作が実行されるように制御するコマンド応答ステップと、
消費電力を測定して前記サーバに送信する消費電力測定ステップとを備え、
前記サーバは、
前記携帯端末装置から送信された前記操作コマンドを一意に識別するコマンド識別子と操作対象とされた前記電化機器である操作対象電化機器を一意に識別する操作対象機器識別子と操作を行ったユーザを一意に識別するユーザ識別子とを含む操作情報と、前記電化機器から送信された消費電力情報とを少なくとも受信し、受信した前記操作情報と前記消費電力情報をそれぞれ記憶する情報管理ステップと、
記憶されている前記操作情報のうちから特定のユーザが操作を行った前記操作対象電化機器についての操作情報を取得するとともに、記憶されている前記消費電力情報のうちから前記操作対象電化機器の消費電力情報を取得し、取得した前記操作情報と前記消費電力情報とに少なくとも基づいて前記操作対象電化機器の使用に関する評価を行い、その結果を示す前記評価情報を送信する評価ステップとを備える、
ことを特徴とする情報処理方法。 - 携帯端末装置から送信された操作コマンドを一意に識別するコマンド識別子と操作対象とされた電化機器である操作対象電化機器を一意に識別する操作対象機器識別子と操作を行ったユーザを一意に識別するユーザ識別子とを含む操作情報と、電化機器から送信された消費電力情報とを少なくとも受信し、受信した前記操作情報と前記消費電力情報をそれぞれ記憶する情報管理ステップと、
記憶されている前記操作情報のうちから特定のユーザが操作を行った前記操作対象電化機器についての操作情報を取得するとともに、記憶されている前記消費電力情報のうちから前記操作対象電化機器の消費電力情報を取得し、取得した前記操作対象電化機器についての操作情報と前記操作対象電化機器の消費電力情報とに少なくとも基づいて前記操作対象電化機器の使用に関して評価し、その結果を示す評価情報を前記携帯端末装置に送信する評価ステップと、
を備えることを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータに、
携帯端末装置から送信された操作コマンドを一意に識別するコマンド識別子と操作対象とされた電化機器である操作対象電化機器を一意に識別する操作対象機器識別子と操作を行ったユーザを一意に識別するユーザ識別子とを含む操作情報と、電化機器から送信された消費電力情報とを少なくとも受信し、受信した前記操作情報と前記消費電力情報をそれぞれ記憶する情報管理ステップと、
記憶されている前記操作情報のうちから特定のユーザが操作を行った前記操作対象電化機器についての操作情報を取得するとともに、記憶されている前記消費電力情報のうちから前記操作対象電化機器の消費電力情報を取得し、取得した前記操作対象電化機器についての操作情報と前記操作対象電化機器の消費電力情報とに少なくとも基づいて前記操作対象電化機器の使用に関して評価し、その結果を示す評価情報を前記携帯端末装置に送信する評価ステップと、
を実行させるためのプログラム。
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