JP5851291B2 - 住宅設備機器 - Google Patents

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Description

本発明は、天板とこの天板が取付けられたキャビネットとを有して、少なくともこの天板を昇降可能にした、キッチンや洗面化粧台など住宅設備機器に関する。
住宅設備機器のうちキッチンは、同一機種のシリーズに関して、高さ寸法の異なる複数種類(例えば、3種類)の製品が市販されている場合が多いので、ユーザは、自分の身長にあった高さ寸法のキッチンを選択することになる。この高さ寸法としては、ユーザの身長の2分の1より5cm高い寸法が適切であるといわれている。
そこで、本出願人は特許文献1に記載の、昇降機構を備えた住宅設備を提案している。この技術では、流し台、洗面台など住宅設備機器に操作部(タッチパネルスイッチ21(図2))を設け、この操作部を操作して昇降機構により天板(ワークトップ13)の高さを変更できるようにしている。
ところが、上述のように、そのユーザの身長に合わせたとされる高さ寸法のキッチンを用意したとしても、各作業個所においてその作業に最適な高さを提供することはできていない。
図18(a)、(b)、(c)は、従来のキッチン100とその使用状態を示す側面図である。
図18に示すように、キッチン100は、天板101と、天板101が取付けられたキャビネット105とを有している。天板101は、シンク102と、作業部を構成する調理部103と、他の作業部を構成する加熱部104とを有している。
キッチン100を使用するユーザMは、シンク102、調理部103および加熱部104のそれぞれの場所で作業を行うが、これら3箇所での作業の高さ位置を比較すると、通常、手を下方に伸ばして作業するシンク102が最も低く、それより調理部103は少し高く、加熱部104は最も高い位置になる。
特開平9−75148号公報 実開平6−29442号公報
したがって、キッチン100において、ユーザMが加熱部104で腰を伸ばした自然で楽な姿勢で作業するためには(図18(c))、調理部103の場所では、作業高さ位置が少し低くなるので腰を若干曲げた状態で作業し(図18(b))、シンク102の場所では、作業高さ位置が最も低くなるので腰をさらに曲げた状態で作業することになる(図18(a))。そのため、調理部103やシンク102の場所では、ユーザMの腰に負担がかかってしまう。
特許文献1に記載の住宅設備は、異なる使用者にも使いやすいように天板の高さを変更するものなので、シンクや作業部の各場所における最適な高さ位置を導くものではない。この住宅設備を使用するユーザが、場所を移動するたびにタッチパネルスイッチ21を手動操作して、その都度、天板の高さを変更することも不可能ではない。
しかし、キッチンや洗面化粧台では、ユーザが頻繁に移動して使用場所が入れ替わるので、そのたびに手動でタッチパネルスイッチ21を操作して天板の高さを変更することは、ユーザにとって負担が大きくなって現実的ではない。
また、他の方法として、特許文献2に記載のシステムキッチンのように、天板を作業場所(すなわち、シンク、調理部および加熱部)毎に高さの違う構成にして、作業高さ位置の課題を解決しようとする技術が提案されている。
しかし、こうすると天板上に段部が存在してしまうので作業がしにくくなったり、調理される物の移動が妨げられ、また、段部の隅に汚れがたまりやすいという欠点がある。また、天板における段差部分が有効に使えないという課題もある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、ユーザにとっては、その身長の高低にかかわらずシンクと作業部のそれぞれの場所で、常に腰に負担をかけないかまたは最小限の負担の姿勢ですむような最適な高さ位置で作業を行うことができ、他方、住宅設備機器のメーカにとっては、高さ寸法の異なる複数種類の製品の代わりに同一高さ寸法の製品に集約でき、設計、製造、保管、運搬および設置のすべての作業を簡略化することができる住宅設備機器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明にかかる住宅設備機器は、シンクと少なくとも1つの作業部とを有する天板と、少なくともこの天板を昇降させる昇降機構と、前記シンクに対応して配置され、このシンクの場所に移動したユーザを検出して信号を出力するシンク用センサと、前記作業部に対応して配置され、この作業部の場所に移動した前記ユーザを検出して信号を出力する作業部用センサと、前記各センサの前記各出力信号により前記昇降機構を制御する制御装置とを備えた住宅設備機器であって、前記制御装置は、前記ユーザが前記シンクの場所に移動して前記シンク用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板を前記ユーザにとって最適なシンク用高さ位置に自動的に昇降させ、前記ユーザが前記作業部の場所に移動して前記作業部用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板を前記ユーザにとって最適な作業部用高さ位置に自動的に昇降させることにより、前記シンクと前記作業部のそれぞれの場所で、前記ユーザの移動動作に対して前記天板の昇降動作が連動して最適高さ位置で作業可能にした。
好ましくは、前記制御装置は、前記最適なシンク用高さ位置および前記最適な作業部用高さ位置に対する基準にするために、前記天板が最も下降したときの基準高さ位置を予め設定し、前記昇降機構により前記天板を前記基準高さ位置まで下降させて、前記シンク用高さ位置の誤差の蓄積および前記作業部用高さ位置の誤差の蓄積をそれぞれ補正してこれら誤差を零にし、この補正後、前記各センサの前記各出力信号により前記昇降機構を動作させて、前記天板を前記最適なシンク用高さ位置および前記最適な作業部用高さ位置にそれぞれ自動的に昇降させる。
この住宅設備機器を使用する予定のユーザが複数いて、これらユーザ毎に前記最適なシンク用高さ位置および前記最適な作業部用高さ位置が異なっている場合、ユーザ固有の前記最適な高さ位置のデータを予め記憶しておき、前記ユーザが前記住宅設備機器を使用するとき、このユーザ固有の前記高さ位置データを前記制御装置に出力し、この制御装置が前記ユーザ固有の高さ位置データに基づいて前記昇降機構を制御するのが好ましい。
この場合、この住宅設備機器は、少なくとも前記天板と前記昇降機構と前記制御装置とを有する住宅設備機器本体部とは分離されて持ち運び可能な無線通信装置を備え、この無線通信装置は、前記ユーザが操作するための操作部と、この操作部から出力される信号により前記ユーザ固有の高さ位置データを記憶させるとともに、前記無線通信装置を制御する制御部と、この制御部から出力される指令により、前記住宅設備機器本体部に設けられた受信部に無線信号を出力するための送信部とを有しているのが好ましい。
1つの好ましい実施態様として、この住宅設備機器はキッチンであり、前記昇降機構は、前記天板とこの天板が取付けられたキャビネットとを一体的に昇降させ、前記キッチンの前記天板は、前記シンクと、第1の前記作業部を構成し調理が行われる調理部と、第2の前記作業部を構成し加熱が行われる加熱部とを有し、前記作業部用センサは、前記調理部に対応して配置されこの調理部の場所に移動した前記ユーザを検出して信号を出力する調理部用センサと、前記加熱部に対応して配置されこの加熱部の場所に移動した前記ユーザを検出して信号を出力する加熱部用センサとを含み、前記制御装置は、前記シンク用センサ、前記調理部用センサおよび前記加熱部用センサの前記各出力信号により前記昇降機構を制御し、前記制御装置は、前記ユーザが前記シンクの場所に移動して前記シンク用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適なシンク用高さ位置に自動的に昇降させ、前記ユーザが前記調理部の場所に移動して前記調理部用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適な調理部用高さ位置に自動的に昇降させ、前記ユーザが前記加熱部の場所に移動して前記加熱部用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適な加熱部用高さ位置に自動的に昇降させることにより、前記シンク、前記調理部および前記加熱部のそれぞれの場所で、前記ユーザの移動動作に対して前記天板と前記キャビネットの昇降動作が連動して最適高さ位置で作業可能にした。
他の好ましい実施態様として、この住宅設備機器は洗面化粧台であり、前記昇降機構は、前記天板とこの天板が取付けられたキャビネットとを一体的に昇降させ、前記洗面化粧台の前記天板は、前記シンクと、前記作業部を構成する化粧部とを有し、前記作業部用センサは、前記化粧部に対応して配置されこの化粧部の場所に移動した前記ユーザを検出して信号を出力する化粧部用センサであり、前記制御装置は、前記シンク用センサおよび前記化粧部用センサの前記各出力信号により前記昇降機構を制御し、前記制御装置は、前記ユーザが前記シンクの場所に移動して前記シンク用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適なシンク用高さ位置に自動的に昇降させ、前記ユーザが前記化粧部の場所に移動して前記化粧部用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適な化粧部用高さ位置に自動的に昇降させることにより、前記シンクと前記化粧部のそれぞれの場所で、前記ユーザの移動動作に対して前記天板と前記キャビネットの昇降動作が連動して最適高さ位置で作業可能にした。
本発明にかかる住宅設備機器は、上述のように構成し、天板の昇降動作を自動化して、シンクと作業部の各場所での最適高さ位置を導くことができるようにしたので、ユーザにとっては、その身長の高低にかかわらずシンクと作業部のそれぞれの場所で、常に腰に負担をかけないかまたは最小限の負担の姿勢ですむような最適な高さ位置で作業を行うことができ、他方、住宅設備機器のメーカにとっては、同一機種のシリーズに関して、ユーザの身長に合わせるための高さ寸法の異なる複数種類の製品の代わりに、同一高さ寸法の製品に集約(すなわち、標準化)できるので、設計、製造、保管(在庫)、運搬および設置のすべての作業が簡略化することになり、住宅設備機器のユーザとメーカの双方にとって大きな利点がある。
図1ないし図13は、本発明の第1実施例を示す図で、図1はキッチンのブロック図である。 キッチンの分解斜視図である。 キッチンの動作とその使用状態を示す側面図である。 キッチンの動作とその使用状態を示す側面図である。 キッチンに設けられた昇降機構の正面図である。 昇降機構の平面図である。 キッチンの右側面図である。 昇降機構の駆動部の斜視図である。 図5のIX部を示す部分拡大正面図である。 図9に示す昇降機構の斜視図である。 昇降機構の動作を示す斜視図である。 手元操作部の部分拡大図である。 無線通信装置の正面図である。 図14ないし図17は、本発明の第2実施例を示す図で、図14は洗面化粧台のブロック図である。 洗面化粧台の斜視図である。 洗面化粧台の動作と使用状態を示す側面図である。 洗面化粧台の動作を示す側面図である。 従来のキッチンとその使用状態を示す側面図である。
本発明にかかる住宅設備機器は、シンクと少なくとも1つの作業部とを有する天板を備えた住宅設備機器のユーザがシンクと作業部のそれぞれの場所に移動した動作に連動して、少なくとも天板をユーザにとって常に最適な高さ位置に自動的に昇降させることにより、シンクと作業部のそれぞれの場所で最適高さ位置で作業可能にしている。
図1は、住宅設備機器としてのキッチンのブロック図、図14は、住宅設備機器としての洗面化粧台のブロック図である。
図1、図14に示すように、本発明のキッチン1(または、洗面化粧台2)は、シンクと少なくとも1つの作業部とを有する天板3(または、天板3a)と、少なくとも天板3、3aを昇降させる昇降機構4(または、昇降機構4a)と、シンクに対応して配置され、このシンクの場所に移動したユーザを検出して信号f1を出力するシンク用センサ5と、作業部に対応して配置され、この作業部の場所に移動したユーザを検出して信号f2、f3(または、信号f4)を出力する作業部用センサ6(または、作業部用センサ6a)と、各センサ5、6、6aの各出力信号f1、f2、f3、f4により昇降機構4、4aを制御する制御装置7(または、制御装置7a)とを備えている。
この制御装置7、7aは、ユーザがシンクの場所に移動してシンク用センサ5が信号f1を出力したとき、昇降機構4、4aを動作させて、天板3、3aをユーザにとって最適なシンク用高さ位置に自動的に昇降させ、ユーザが作業部の場所に移動して作業部用センサ6、6aが信号f2、f3、f4を出力したとき、昇降機構4、4aを動作させて、天板3、3aをユーザにとって最適な作業部用高さ位置に自動的に昇降させることにより、シンクと作業部のそれぞれの場所で、ユーザの移動動作に対して天板3、3aの昇降動作が連動して最適高さ位置で作業可能にする。
こうしてキッチン1および洗面化粧台2では、ユーザにとっては腰に負担をかけない姿勢ですむ最適な高さ位置で作業ができ、メーカにとっては同一高さ寸法の製品に集約できるという目的が実現される。
(第1実施例)
本発明におけるキッチンは、台所に設置される複合厨房家具の一種であるシステムキッチンが一般的なので、このシステムキッチンを例にとって説明する。
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図13を参照して説明する。
図2はキッチン1の分解斜視図、図3(a)、(b)、図4(c)、(d)は、キッチン1の動作とその使用状態を示す側面図、図5は、キッチン1に設けられた昇降機構4の正面図、図6は昇降機構4の平面図、図7はキッチン1の右側面図、図8は昇降機構4の駆動部の斜視図、図9は、図5のIX部を示す部分拡大正面図、図10は、図9に示す昇降機構4の斜視図、図11(a)、(b)は昇降機構4の動作を示す斜視図、図12は手元操作部の部位の部分拡大図、図13は無線通信装置10の正面図である。
なお、説明の便宜上、図2に示すキッチン1における矢印D1、D2、D3、D4で示す各方向を、それぞれキッチン1の左方、右方、前方、後方とする。
図1ないし図4に示すように、キッチン1は、全体的に左右方向に延びた所定の形状(ここでは、矩形状)をなして、台所やダイニングルームに設置されている。キッチン1は、左右方向に延びた矩形状のキャビネット20と、キャビネット20の上部を覆って取付けられた天板3とを有している。
キャビネット20には、各種形状,構造の複数の引き出し収納部が、引き出し収納自在に設けられている。
昇降機構4は、少なくとも天板3を昇降させる機能を発揮する。図示するキッチン1では、昇降機構4は、天板3とこの天板3が取付けられたキャビネット20とを一体的に昇降させる。
なお、キャビネット20は収納物などを含めると全体的に重量が大きいので、天板のみを昇降機構で昇降させるようにしてもよく、このようにすれば、昇降機構の動力が小さくなり且つ静音効果もあるので好ましい。
また、キッチン1では、天板3の下部の全範囲にキャビネット20が取付けられているが、天板の下部の全範囲でなく一部にキャビネットが取付けられる場合であってもよい。
天板3は、シンク21と、少なくとも1つの作業部22とを有している。図示するキッチン1では、天板3は、シンク21のほかに、第1の作業部を構成し調理が行われる調理部23と、第2の作業部を構成し加熱が行われる加熱部24とを有している。シンク21、調理部23および加熱部24は、段差のない平板状の一枚の天板3上に一体的に揃って形成されている。
キッチン1を使用するユーザMが行う具体的な作業としては、例えば、ユーザMがシンク21を使用するときには、シンク21の場所に移動してその前方に立って、水栓装置25を操作し、シンク21の内部に手を伸ばして、調理前の食材や使用済の食器類を洗ったりする作業などを行う(図3(a))。
また、例えば、ユーザMが調理部23を使用するときには、調理部23の場所に移動してその前方に立って、まな板や包丁などで食材を調理する作業などを行う(図3(b))。さらに、ユーザMが加熱部24を使用するときには、加熱部24の場所に移動してその前方に立って、IHヒータ26(または、コンロ)を使用して加熱する作業などを行う(図4(c))。
このように、ユーザMは、シンク21、調理部23および加熱部24の各場所を頻繁に移動しながら各種作業を行うことになる。
キッチン1は、シンク21に対応して配置され、シンク21の場所に移動したユーザMを検出して信号f1を出力するシンク用センサ5と、作業部22に対応して配置され、作業部22の場所に移動したユーザMを検出して信号f2、f3を出力する作業部用センサ6と、各センサ5、6の各出力信号f1、f2、f3により昇降機構4を制御する制御装置7とを備えている。
本実施例における作業部用センサ6は、調理部23に対応して配置され、調理部23の場所に移動したユーザMを検出して信号f2を出力する調理部用センサ27と、加熱部24に対応して配置され、加熱部24の場所に移動したユーザMを検出して信号f3を出力する加熱部用センサ28とを含んでいる。
制御装置7は、シンク用センサ5、調理部用センサ27および加熱部用センサ28の各出力信号f1、f2、f3により、昇降機構4を制御する。制御装置7は、キッチン1の後部の所定位置に配置されている。
少なくとも天板3(ここでは、天板3とキャビネット20)と、昇降機構4と、制御装置7などにより、住宅設備機器本体部としてのキッチン本体部9が構成される。
制御装置7は、ユーザMがシンク21の場所に移動して、シンク用センサ5が信号f1を出力したとき、昇降機構4を動作させて、天板3とキャビネット20をユーザMにとって最適なシンク用高さ位置H1に自動的に昇降させてそこで停止状態を維持させる。
また、制御装置7は、ユーザMが作業部としての調理部23の場所に移動して、調理部用センサ27が信号f2を出力したとき、昇降機構4を動作させて、天板3とキャビネット20をユーザMにとって最適な調理部用高さ位置H2に自動的に昇降させてそこで停止状態を維持させる。
さらに、制御装置7は、ユーザMが作業部としての加熱部24の場所に移動して、加熱部用センサ28が信号f3を出力したとき、昇降機構4を動作させて、天板3とキャビネット20をユーザMにとって最適な加熱部用高さ位置H3に自動的に昇降させてそこで停止状態を維持させる。
これら高さ位置H1、H2、H3は、ユーザMなどが予め設定することにより記憶部30に記憶されており、設定後も任意の値に変更可能になっている。
これにより、シンク21と作業部22(ここでは、調理部23および加熱部24)のそれぞれの場所で、ユーザMの移動動作に対して天板3とキャビネット20の昇降動作が連動して、ユーザMが、最適高さ位置H1、H2、H3で常に腰に負担をかけないかまたは最小限の負担の姿勢で作業できる。
どの作業を行うときでも、常にユーザMが腰を曲げない自然で楽な姿勢で立って作業ができるようにするために、シンク用高さ位置H1が最も高く設定され、調理部用高さ位置H2はそれより若干低く設定され、加熱部用高さ位置H3はさらに低く設定されている。
このように、キッチン1は、天板3とキャビネット20の昇降動作を自動化して、シンク21と調理部23と加熱部24の各場所での最適高さ位置H1、H2、H3を導くことができる。
その結果、ユーザMにとっては、その身長の高低にかかわらずシンク21と調理部23と加熱部24のそれぞれの場所で、常に腰に負担をかけないかまたは最小限の負担の姿勢ですむような最適な高さ位置H1、H2、H3で作業を行うことができる。
他方、キッチンのメーカにとっては、同一機種のシリーズに関して、ユーザMの身長に合わせるための高さ寸法の異なる複数種類の製品の代わりに、同一高さ寸法の製品に集約(すなわち、標準化)できるので、設計、製造、保管(在庫)、運搬および設置のすべての作業が簡略化する。
また、シンク21、調理部23および加熱部24は、段差のない平板状の一枚の天板3上に一体的に揃って形成されているので、各作業場所での作業がし易くなり、調理される物の移動もスムーズである。天板3に段部がないので、天板3全体を無駄なく有効に使用することができ、段部の隅に汚れがたまるといった不具合も発生しない。
制御装置7が昇降機構4を制御して、天板3とキャビネット20の昇降動作を繰り返すと、昇降すべきシンク用高さ位置H1、調理部用高さ位置H2および加熱部用高さ位置H3の誤差が次第に蓄積して、天板3とキャビネット20が、予め設定した各最適な高さ位置H1、H2、H3に戻らなくなる恐れがある。
そこで、キッチン1において、制御装置7は、最適なシンク用高さ位置H1、最適な作業部用高さ位置(ここでは、最適な調理部用高さ位置H2および最適な加熱部用高さ位置H3)に対する基準にするために、天板3が最も下降したときの基準高さ位置(すなわち、零点)H4を予め設定している。
この基準高さ位置H4は、キャビネット20が床面Fに当接または近接したときの天板3の高さ位置であり、加熱部用高さ位置H3よりさらに低く設定されている(図4(d))。なお、キャビネット20の前方下部には切込み部29が形成されているので、キャビネット20が下降して床面Fに当接しても、ユーザMの足は安全である。
また、キッチン1には、リニアエンコーダ(位置決めエンコーダ、リニアスケール)46が設けられている。リニアエンコーダ46は、天板3とキャビネット20の上下方向の直線軸の位置を光学式または磁気式で常時検出して、位置情報f9を制御装置7に出力する。
リニアスケール46の位置情報f9を受けた制御装置7は、天板3とキャビネット20が、予め設定した最適な高さ位置H1、H2、H3に戻っているか否かを判別し、戻った高さ位置の誤差が次第に蓄積して所定の基準値を超えると補正(リセット)を開始する。
この補正を開始するときには、制御装置7は昇降機構4にその旨の指令を出力する。そして、キャビネット20が床面Fに当接するまで、昇降機構4により天板3を基準高さ位置H4まで下降させて、シンク用高さ位置H1の誤差の蓄積および作業部用高さ位置(ここでは、調理部用高さ位置H2および加熱部用高さ位置H3)の誤差の蓄積をそれぞれ補正してこれら誤差を零にする。
この補正後、各センサ5、27、28の各出力信号f1、f2、f3により昇降機構4を動作させて、天板3を最適なシンク用高さ位置H1および最適な作業部用高さ位置(ここでは、最適な調理部用高さ位置H2および最適な加熱部用高さ位置H3)にそれぞれ自動的に昇降させるようにしている。
これにより、シンク用高さ位置H1の誤差の蓄積および作業部用高さ位置(ここでは、調理部用高さ位置H2および加熱部用高さ位置H3)の誤差の蓄積が解除されるので、天板3とキャビネット20は、常に最適な高さ位置H1、H2、H3に自動的に昇降して位置決めされる。
なお、この補正動作は、ユーザMがキッチン1から一定時間継続して離れたときなどに行えば、キッチン1での作業の邪魔にならないので好ましい。
本発明では、天板3とキャビネット20の昇降動作を自動化するのが基本である。しかし、作業の内容などによっては、手元で手動で指令して、シンク21と調理部23と加熱部24の各場所での高さ位置H1、H2、H3を調整できると、ユーザMにとって便利である。
そこで、キッチン1では、シンク用センサ5、調理部用センサ27および加熱部用センサ28の各部位に、調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13が設けられている(図12)。調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13は、制御装置7にそれぞれ信号f5、f6を出力する。
図12は、シンク用センサ5、調理部用センサ27および加熱部用センサ28を有する手元操作部45の部位を正面から見たときの部分拡大図である。
図1、図2、図12に示すように、シンク用センサ5は、シンク21の前方で且つキャビネット20の上部前面のパネル11に取付けられている。シンク用センサ5に隣接して、調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13がパネル11に取付けられている。
調整用上昇ボタン12が押されている間、調整用上昇ボタン12から出力された信号f5により制御装置7は昇降機構4を駆動して、天板3とキャビネット20をゆっくりと上昇させる。
他方、調整用下降ボタン13が押されている間、調整用下降ボタン13から出力された信号f6により制御装置7は昇降機構4を駆動して、天板3とキャビネット20をゆっくりと下降させる。
こうして、ユーザMは、シンク21の場所で手元操作部45を操作して、シンク用高さ位置H1をより最適な位置に調整することができる。
調理部用センサ27は、調理部23の前方で且つキャビネット20の上部前面のパネル11に取付けられている、調理部用センサ27に隣接して、調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13がパネル11に取付けられている。
調整用上昇ボタン12が押されている間、調整用上昇ボタン12から出力された信号f5により制御装置7は昇降機構4を駆動して、天板3とキャビネット20をゆっくりと上昇させる。
他方、調整用下降ボタン13が押されている間、調整用下降ボタン13から出力された信号f6により制御装置7は昇降機構4を駆動して、天板3とキャビネット20をゆっくりと下降させる。
こうして、ユーザMは、調理部23の場所で手元操作部45を操作して、調理部用高さ位置H2をより最適な位置に調整することができる。
加熱部用センサ28は、加熱部24の前方で且つキャビネット20の上部前面のパネル11に取付けられている。加熱部用センサ28に隣接して、調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13がパネル11に取付けられている。
調整用上昇ボタン12が押されている間、調整用上昇ボタン12から出力された信号f5により制御装置7は昇降機構4を駆動して、天板3とキャビネット20をゆっくりと上昇させる。
他方、調整用下降ボタン13が押されている間、調整用下降ボタン13から出力された信号f6により制御装置7は昇降機構4を駆動して、天板3とキャビネット20をゆっくりと下降させる。
こうして、ユーザMは、加熱部23の場所で手元操作部45を操作して、加熱部用高さ位置H3をより最適な位置に調整することができる。
調理部23における調理部用センサ27、調整用上昇ボタン12および調整用下降ボタン13の配線は、調理部23の場所にある天板3の下部空間を通って、キッチン1の後部に導かれて、制御装置7に電気的に接続されている。
シンク21におけるシンク用センサ5、調整用上昇ボタン12および調整用下降ボタン13の配線は、シンク21が配線の邪魔をするのでそれを避ける必要がある。そのため、配線は、シンク21の場所から一旦調理部23に導かれたのち、調理部23の場所にある天板3の下部空間を通って、キッチン1の後部に導かれて、制御装置7に電気的に接続されている。
加熱部22における加熱部用センサ28、調整用上昇ボタン12および調整用下降ボタン13の配線は、加熱部22には加熱用機器があるのでそれを避ける必要がある。そのため、配線は、加熱部24の場所から一旦調理部23に導かれたのち、調理部23の場所にある天板3の下部空間を通って、キッチン1の後部に導かれて、制御装置7に電気的に接続されている。
図1ないし図4において、キッチン1を使用するユーザMが一人の場合や、複数のユーザが使用する予定でも身長がほぼ同じで、各人にとって最適高さ位置H1、H2、H3がほぼ同一の場合は問題ない。
しかし、キッチン1を使用する予定のユーザMが複数いて、家族(または、料理人など)の身長が異なっている場合がある。そうすると、これらユーザM毎に、最適なシンク用高さ位置H1および最適な作業部用高さ位置(ここでは、最適な調理部用高さ位置H2および最適な加熱部用高さ位置H3)が異なることになる。
このような場合には、ユーザM固有の最適な高さ位置のデータ(例えば、シンク用高さ位置H1のデータ、最適な調理部用高さ位置H2のデータまたは最適な加熱部用高さ位置H3のデータ)を記憶部30(または、後述する無線通信装置10の補助記憶部32)に予め記憶しておく。
そして、ユーザが交代して他のユーザMがキッチン1を使用するとき、このユーザM固有の高さ位置データを記憶部30(または、補助記憶部32)から制御装置7に出力し、制御装置7が、ユーザM固有の高さ位置データに基づいて昇降機構4を制御する。
このようにすれば、ユーザが交代しても、シンク21と調理部23と加熱部24の各場所での最適高さ位置H1、H2、H3を導くことができ、交代した新たなユーザMは、シンク21と調理部23と加熱部24のそれぞれの場所で、常に腰に負担をかけないかまたは最小限の負担の姿勢ですむような最適な高さ位置H1、H2、H3で作業を行うことができる。
図1、図2、図13に示すように、住宅設備機器としてのキッチン1は、キッチン本体部9とは分離されて持ち運び可能な無線通信装置10を有している。
無線通信装置10は、上述のように、キッチン1を使用する予定のユーザMが複数いて、これらユーザM毎に、最適なシンク用高さ位置H1、最適な調理部用高さ位置H2および最適な加熱部用高さ位置H3が異なっている場合に有効である。
無線通信装置10は、ユーザMが操作するための操作部31と、操作部31から出力される信号f10により上述のユーザM固有の高さ位置データを補助記憶部32(または、キッチン本体部9の記憶部30)に記憶させるとともに、無線通信装置10を制御する制御部33と、制御部33から出力される指令により、キッチン本体部9に設けられた受信部35に無線信号f11を出力するための送信部34とを有している。受信部35は、送信部34から無線信号f11を受信すると、信号f7を制御装置7に出力する。
無線通信装置10の操作部31には、電源ボタン36、ユーザ固有の最適な高さ位置データ記録用のメモリーボタン37、第1のユーザ用のボタン38、第2のユーザ用のボタン39、第3のユーザ用のボタン40、ユーザ固有の最適な高さ位置を上方に設定するための上昇ボタン41、ユーザ固有の最適な高さ位置を下方に設定するための下降ボタン42、ユーザ固有の高さ位置を表示するための高さ位置表示部43、無線通信装置10のセンサの動作状況を示すセンサー表示部44などが設けられている。
例えば、第1のユーザMにとって最適なシンク用高さ位置H1(第1のユーザM固有の高さ位置)を設定する場合には、第1のユーザ用のボタン38を押して、第1のユーザMであることを特定する。
次いで、上昇ボタン41または下降ボタン42を押すことにより、高さ位置表示部43に高さ位置(例えば、800mm)を表示させた後、メモリーボタン37を押せば、第1のユーザM固有の最適なシンク用高さ位置H1のデータが設定され、制御部33を介して補助記憶部32に記憶される。
第2のユーザMにとって最適なシンク用高さ位置H1(第2のユーザM固有の高さ位置)を設定する場合には、第2のユーザ用のボタン39を押して、第2のユーザMであることを特定する。
次いで、上昇ボタン41または下降ボタン42を押すことにより、高さ位置表示部43に高さ位置を表示させた後、メモリーボタン37を押せば、第2のユーザM固有の最適なシンク用高さ位置H1のデータが設定され、制御部33を介して補助記憶部32に記憶される。
第3のユーザMにとって最適なシンク用高さ位置H1(第3のユーザM固有の高さ位置)を設定する場合には、第3のユーザ用のボタン40を押して、第3のユーザMであることを特定する。
次いで、上昇ボタン41または下降ボタン42を押すことにより、高さ位置表示部43に高さ位置を表示させた後、メモリーボタン37を押せば、第3のユーザM固有の最適なシンク用高さ位置H1のデータが設定され、制御部33を介して補助記憶部32に記憶される。
上述の第1、第2、第3のユーザの場合、ユーザM固有の高さ位置の代表例としてシンク用高さ位置H1を例にとったが、調理部用高さ位置H2または加熱部用高さ位置H3をユーザM固有の高さ位置の代表例としてもよい。
また、ユーザM固有の高さ位置データは、制御部33を介して補助記憶部32に記憶される場合を説明したが、制御部33、送信部34、キッチン本体部9の受信部35および制御装置7を介して記憶部30に記憶する場合であってもよい。
無線通信装置10は、本発明の住宅設備機器(キッチン1および洗面化粧台2)に専用の機器であるが、市販のスマートフォンや高機能携帯電話など携帯式情報端末機器は、無線通信装置10の構成に相当する操作部31、補助記憶部32、制御部33および送信部34を有している場合が多い。
このような携帯式情報端末機器であれば、無線通信装置10の機能と同じ機能を発揮するアプリケーションをインストールして無線通信装置10として使用することができるので、専用の機器が不要で汎用性が高まるので好ましい。
次に、昇降機構4について説明する。
図2、図5ないし図11(a)、(b)に示すように、キッチン1の昇降機構4は、床面F上に載置され後方の壁面51に固定されたフレーム状の固定部50と、固定部50に支持され、天板3およびキャビネット20とともに上下方向に自在に昇降可能な昇降部52と、固定部50に対して昇降部52を係合させ、昇降部52が前後、左右方向に拘束されながら上下方向にのみ移動可能なようにガイドするために、左右方向に並んで固定部50と昇降部52に設けられた複数(ここでは、4つ)のガイド部53と、ガイド部53に案内されながら固定部50に支持されている昇降部52を上下方向に昇降させるための駆動部54とを有している。
昇降部52は複数(ここでは、4つ)の載置台(フォーク)55を有しており、載置台55同士は連結部材56により連結されて、昇降部52全体が一体化している。この複数の載置台55によりキャビネット20が支持されているので、昇降部52がガイド部53に案内されて昇降すると、天板3とキャビネット20も昇降部52と一緒に昇降する。
駆動部54は、固定部50に取付けられ、制御装置7から出力された指令f8によりモータ63が正方向または逆方向に回転して駆動力を発生する駆動源部60と、駆動源部60の駆動力を昇降部52に伝達するための駆動力伝達部61とを有している。
駆動源部60では、制御装置7の指令f8によりモータ63が回転すると、ウォームギヤ64などを含む歯車機構65で減速されて、回転板66が正、逆方向に回転するようになっている。
駆動力伝達部61は、回転板66の中心に固定されたシャフト69にそれぞれ巻き掛けられた第1のベルト67と第2のベルト68を有している。第1のベルト67と第2のベルト68は、昇降部52の一方側(右側)と他方側(左側)をそれぞれ支持している。
第1のベルト67の一端部は、回転板66のシャフト69に固定され、他端部70は、固定部50に固定された棒状のベルト末端固定部71に固定されている。棒状のベルト末端固定部71は、最も右側のガイド部53に配置されている。
最も右側の載置台55には、この載置台55に固定されたブラケット79を介して動滑車72が回動自在に取付けられている。固定部50の上部で且つベルト末端固定部71の近傍には、定滑車73が回動自在に取付けられている。固定部50には、第1のベルト67を案内するための回動自在な複数のローラ74が取付けられている。
第1のベルト67は、回転板66のシャフト69に固定された一端部から、複数のローラ74、定滑車73および動滑車72の順に巻き掛けられて、ベルト末端固定部71に固定された他端部70に至っている。
第2のベルト68の一端部は、回転板66のシャフト69に固定され、他端部75は、固定部50に固定された棒状のベルト末端固定部(図示せず)に固定されている。この棒状のベルト末端固定部は、最も左側のガイド部53に配置されている。
最も左側の載置台55には、この載置台55に固定されたブラケット(図示せず)を介して動滑車76が回動自在に取付けられている。固定部50の上部で且つベルト末端固定部の近傍には、定滑車77が回動自在に取付けられている。固定部50には、第2のベルト68を案内するための回動自在な複数のローラ78が取付けられている。
第2のベルト68は、回転板66のシャフト69に固定された一端部から、複数のローラ78、定滑車77および動滑車76の順に巻き掛けられて、ベルト末端固定部に固定された他端部75に至っている。
制御装置7から出力される指令f8により駆動機構4のモータ63を駆動し、歯車機構65を介して回転板66を回転させれば、シャフト69が回転するので、第1のベルト67と第2のベルト68が、それぞれシャフト69に巻き込まれたり巻き出されたりする。
こうして、第1のベルト67と第2のベルト68の巻き出されている長さを変化させることにより、昇降部52は、ベルト67、68により右側と左側をそれぞれ吊り下げられて支持された状態で昇降する。
すなわち、第1のベルト67と第2のベルト68の両方がシャフト69に巻き込まれると、巻き出されている状態のベルト67、68の長さが短くなるので、動滑車72、76は上昇する。その結果、昇降部52はガイド部53にガイドされながらスムーズに上昇する。
第1のベルト67と第2のベルト68がシャフト69から巻き出されると、巻き出されている状態のベルト67、68の長さが長くなるので、昇降部52やキャビネット20などの重量により動滑車72、76は下降する。その結果、昇降部52はガイド部53にガイドされながらスムーズに下降する。
図1、図5、図7、図9、図10、図11(a)は、昇降機構4により、昇降部52が下降した状態を、図11(b)は昇降部52が上昇した状態を、それぞれ示している。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例を図14ないし図17を参照して説明する。
図15(a)、(b)は洗面化粧台2の斜視図、図16(a)、(b)、図17は洗面化粧台2の動作と使用状態を示す側面図である。
なお、第2実施例において、第1実施例と同一または相当部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図14ないし図17に示すように、洗面化粧台2は、全体的に上下方向に延びた所定の形状をなしている。洗面化粧台2は、上下方向に延びたキャビネット20aと、キャビネット20aに取付けられた天板3aとを有している。
キャビネット20aには、各種形状,構造の鏡80、収納部81、82などが設けられている。また、キャビネット20aには天板3aが前方に向けて取付けられている。
昇降機構4aは、少なくとも天板3aを昇降させる。図示する洗面化粧台2の昇降機構4aは、天板3aとこの天板3aが取付けられたキャビネット20aとを一体的に昇降させる。
天板3aは、シンク(すなわち、洗面ボール)21aと、少なくとも1つ(本実施例では1つ)の作業部を構成する化粧部22aとを有している。シンク21aと化粧部22aは、段差のない平板状の一枚の天板3a上に一体的に揃って形成されている。
洗面化粧台2を使用するユーザMが行う具体的な作業としては、例えば、ユーザMがシンク21aを使用するときには、シンク21aの場所に移動してその前方に立って、水栓装置25aを操作し、シンク21aの内部に手を伸ばして、手や顔を洗ったりする作業などを行う(図15(a)、図16(a))。
また、例えば、ユーザMが化粧部22aを使用するときには、化粧部22aの場所に移動してその前方で椅子に座って化粧などの作業を行う(図15(b)、図16(b))。このように、ユーザMは、シンク21aおよび化粧部22aの各場所を移動しながら各種作業を行うことになる。
洗面化粧台2は、シンク21aに対応して配置され、シンク21aの場所に移動したユーザMを検出して信号f1を出力するシンク用センサ5と、化粧部22aに対応して配置され、この化粧部22aの場所に移動したユーザMを検出して信号f4を出力する作業部用センサ6aに含まれる化粧部用センサ27aと、制御装置7aとを備えている。制御装置7aは、シンク用センサ5および化粧部用センサ27aの各出力信号f1、f4により、昇降機構4aを制御する。
少なくとも天板3a(ここでは、天板3aとキャビネット20a)と、昇降機構4aと、制御装置7aなどにより、住宅設備機器本体部としての洗面化粧台本体部9aが構成される。
制御装置7aは、ユーザMがシンク21aの場所に移動して、シンク用センサ5が信号f1を出力したとき、昇降機構4aを動作させて、天板3aとキャビネット20aをユーザMにとって最適なシンク用高さ位置H1に自動的に昇降させてそこで停止状態を維持させる。
また、制御装置7は、ユーザMが作業部としての化粧部22aの場所に移動して、化粧部用センサ27aが信号f4を出力したとき、昇降機構4aを動作させて、天板3aとキャビネット20aをユーザMにとって最適な化粧部用高さ位置H2に自動的に昇降させてそこで停止状態を維持させる。
これら高さ位置H1、H2は、ユーザMなどが予め設定することにより記憶部30に記憶されており、設定後も任意の値に変更可能になっている。
これにより、シンク21aと化粧部22aのそれぞれの場所で、ユーザMの移動動作に対して天板3aとキャビネット20aの昇降動作が連動して、ユーザMが、最適高さ位置H1、H2で常に腰に負担をかけないかまたは最小限の負担の姿勢で作業できる。
ユーザMが立って自然に腰を曲げた状態で洗顔などができるようにするために、シンク用高さ位置H1が高く設定され、化粧部22aではユーザMは椅子に座るので化粧部用高さ位置H2はそれより低く設定されている(図16(a)、(b))。
このように洗面化粧台2は、天板3aとキャビネット20aの昇降動作を自動化して、シンク21aと化粧部22aの各場所での最適高さ位置H1、H2を導くことができるようにしている。
したがって、ユーザMにとっては、その身長の高低にかかわらずシンク21aと化粧部22aのそれぞれの場所で、常に腰に負担をかけないかまたは最小限の負担の姿勢ですむような最適な高さ位置H1、H2で作業を行うことができる。
他方、洗面化粧台のメーカにとっては、同一機種のシリーズに関して、ユーザMの身長に合わせるための高さ寸法の異なる複数種類の製品の代わりに、同一高さ寸法の製品に集約(標準化)できるので、設計、製造、保管(在庫)、運搬および設置のすべての作業が簡略化する。
また、シンク21aと化粧部22aは、段差のない平板状の一枚の天板3a上に一体的に揃って形成されているので、各作業場所での作業がし易くなる。また、天板3aに段部がないので、段部の隅に汚れがたまるといった不具合は発生しない。
制御装置7aで昇降機構4aを制御して、天板3aとキャビネット20aの昇降動作を繰り返すと、昇降すべきシンク用高さ位置H1および化粧部用高さ位置H2の誤差が次第に蓄積して、天板3aとキャビネット20aが、予め設定した各最適な高さ位置H1、H2に戻らなくなる恐れがある。
そこで、洗面化粧台2において、制御装置7aは、最適なシンク用高さ位置H1および最適な化粧部用高さ位置H2に対する基準にするために、天板3aが最も下降したときの基準高さ位置(すなわち、零点)H4を予め設定している。
この基準高さ位置H4は、キャビネット20aが床面Fに当接したときの天板3aの高さ位置であり、化粧部用高さ位置H2よりさらに低く設定されている(図17)。
また、洗面化粧台2には、リニアエンコーダ46が設けられている。リニアエンコーダ46は、天板3aとキャビネット20aの上下方向の直線軸の位置を常時検出して、位置情報f9を制御装置7aに出力する。
リニアスケール46の位置情報f9を受けた制御装置7aは、天板3aとキャビネット20aが、予め設定した最適な高さ位置H1、H2に戻っているか否かを判別し、戻った高さ位置の誤差が次第に蓄積して所定の基準値を超えると補正(リセット)を開始する。
この補正を開始するときには、制御装置7aは昇降機構4aにその旨の指令を出力する。そして、キャビネット20aが床面Fに当接するまで、昇降機構4aにより天板3aを基準高さ位置H4まで下降させて、シンク用高さ位置H1の誤差の蓄積および作業部用高さ位置(ここでは、化粧部用高さ位置H2)の誤差の蓄積をそれぞれ補正してこれら誤差を零にする。
この補正後、各センサ5、27aの各出力信号f1、f4により昇降機構4aを動作させて、天板3aを最適なシンク用高さ位置H1および最適な作業部用高さ位置(ここでは、最適な化粧部用高さ位置H2)にそれぞれ自動的に昇降させるようにしている。
これにより、シンク用高さ位置H1の誤差の蓄積および作業部用高さ位置(ここでは、化粧部用高さ位置H2)の誤差の蓄積が解除されるので、天板3aとキャビネット20aは、常に最適な高さ位置H1、H2に自動的に昇降して位置決めされる。
なお、この補正動作は、ユーザMが洗面化粧台2から一定時間継続して離れたときなどに行えば、洗面化粧台2での作業の邪魔にならないので好ましい。
キッチン1と同様に洗面化粧台2においても、シンク用センサ5、化粧部用センサ27aの各部位に、調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13が設けられている(図12)。調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13は、制御装置7aにそれぞれ信号f5、f6を出力する。
シンク用センサ5は、シンク21aの前方で且つキャビネット20aの前面のパネル11aに取付けられており、シンク用センサ5に隣接して、調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13がパネル11aに取付けられている。
調整用上昇ボタン12が押されている間、調整用上昇ボタン12から出力された信号f5により制御装置7aは昇降機構4aを駆動して、天板3aとキャビネット20aをゆっくりと上昇させる。
他方、調整用下降ボタン13が押されている間、調整用下降ボタン13から出力された信号f6により制御装置7aは昇降機構4aを駆動して、天板3aとキャビネット20aをゆっくりと下降させる。
こうして、ユーザMは、シンク21aの場所で手元操作部45を操作して、シンク用高さ位置H1をより最適な位置に調整することができる。
化粧部用センサ27aは、化粧部22aの前方で且つキャビネット20aの前面のパネル11aに取付けられている。化粧部用センサ27aに隣接して、調整用上昇ボタン12と調整用下降ボタン13がパネル11aに取付けられている。
調整用上昇ボタン12が押されている間、調整用上昇ボタン12から出力された信号f5により制御装置7aは昇降機構4aを駆動して、天板3aとキャビネット20aをゆっくりと上昇させる。
他方、調整用下降ボタン13が押されている間、調整用下降ボタン13から出力された信号f6により制御装置7aは昇降機構4aを駆動して、天板3aとキャビネット20aをゆっくりと下降させる。
このようにして、ユーザMは、化粧部22aの場所で手元操作部45を操作して、化粧部用高さ位置H2をより最適な位置に調整することができる。
キッチン1と同様に洗面化粧台2においても、洗面化粧台2を使用する予定のユーザMが複数いて、これらユーザM毎に、最適なシンク用高さ位置H1および最適な作業部用高さ位置(ここでは、最適な化粧部用高さ位置H2)が異なっている場合がある。
このような場合には、ユーザM固有の最適な高さ位置のデータ(例えば、シンク用高さ位置H1のデータまたは最適な化粧部用高さ位置H2のデータ)を記憶部30(または、無線通信装置10の補助記憶部32)に予め記憶しておく。
そして、ユーザが交代して他のユーザMが洗面化粧台2を使用するとき、このユーザM固有の高さ位置データを記憶部30(または、補助記憶部32)から制御装置7aに出力し、制御装置7aが、ユーザM固有の高さ位置データに基づいて昇降機構4aを制御する。
このようにすれば、ユーザMが交代しても、シンク21aと化粧部22aの各場所での最適高さ位置H1、H2を導くことができる。交代した新たなユーザMは、シンク21と化粧部22aのそれぞれの場所で、常に腰に負担をかけないかまたは最小限の負担の姿勢ですむような最適な高さ位置H1、H2で作業を行うことができる。
また、キッチン1と同様に洗面化粧台2も、洗面化粧台本体部9aとは分離されて持ち運び可能な無線通信装置10を有している(図13、図14)。
無線通信装置10は、洗面化粧台2を使用する予定のユーザMが複数いて、これらユーザM毎に、最適なシンク用高さ位置H1および最適な化粧部用高さ位置H2が異なっている場合に有効である。
無線通信装置10は、ユーザMが操作するための操作部31と、操作部31から出力される信号f10により上述のユーザM固有の高さ位置データを補助記憶部32(または、洗面化粧台本体部9aの記憶部30)に記憶させるとともに、無線通信装置10を制御する制御部33と、制御部33から出力される指令により、洗面化粧台本体部9aに設けられた受信部35に無線信号f11を出力するための送信部34とを有している。受信部35は、送信部34から無線信号f11を受信すると、信号f7を制御装置7aに出力する。
第1、第2、第3のユーザの場合、ユーザM固有の高さ位置の代表例としてシンク用高さ位置H1の場合があるが、化粧部用高さ位置H2をユーザM固有の高さ位置の代表例としてもよい。
また、ユーザM固有の高さ位置データは、制御部33を介して補助記憶部32に記憶されるが、変形例として、制御部33、送信部34、洗面化粧台本体部9aの受信部35および制御装置7aを介して記憶部30に記憶してもよい。
上述のキッチン1(または、洗面化粧台2)では、ユーザMの移動動作に対して、天板3とキャビネット20(または、天板3aとキャビネット20a)の昇降動作が「連動」している。
すなわち、シンク21、調理部23および加熱部24(または、シンク21aおよび化粧部22a)のそれぞれの場所にユーザMが移動すれば、天板3とキャビネット20(または、天板3aとキャビネット20a)は、このユーザMの移動動作に直ちに応えて、ユーザMにとって移動先での作業に最適な高さ位置H1、H2、H3(または、洗面化粧台2では最適な高さ位置H1、H2)まで自動的に昇降してそこで停止状態を維持する。
こうしたキッチン1(洗面化粧台2)の一連の動きは、あたかもユーザMの意思に従って動く生き物のようでもあり、ユーザMとキッチン1(洗面化粧台2)との間に一体感も生じて、キッチン1(洗面化粧台2)を楽しく使用でき、また、初めて見る人に新鮮な驚きを与える。
上述のキッチン1では、シンク用センサ5、調理部用センサ27、加熱部用センサ28、調整用上昇ボタン12および調整用下降ボタン13は、キャビネット20の上部前面のパネル11に取付けられており、洗面化粧台2では、シンク用センサ5、化粧部用センサ27a、調整用上昇ボタン12および調整用下降ボタン13は、キャビネット20aの上部前面のパネル11aに取付けられている。
これに対する変形例として、キャビネットとは別体の化粧カバーをキャビネットの上部に前方に向けて取付け、この化粧カバーの前面に、センサ5、27、28(または、センサ5、27a)とボタン12、13を取付けてもよい。
これら各実施例と変形例では、センサ類(センサ5、27、28(または、センサ5、27a))とボタン類(ボタン12、13)はキャビネットに取付けられているが、さらに別の変形例として、天板の前方縁部を下方に折曲することによりこの天板に前縁を一体形成し、この前縁の前面にセンサ類とボタン類を取付けてもよい。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形,付加などが可能である。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
本発明にかかる住宅設備機器は、台所に設置される複合厨房家具の一種であるシステムキッチンなどキッチン、および洗面化粧台に適用可能である。
1 キッチン(住宅設備機器)
2 洗面化粧台(住宅設備機器)
3、3a 天板
4、4a 昇降機構
5 シンク用センサ
6、6a 作業部用センサ
7、7a 制御装置
10 無線通信装置
20、20a キャビネット
21、21a シンク
22 作業部
22a 化粧部(作業部)
23 調理部(作業部)
24 加熱部(作業部)
27 調理部用センサ
27a 化粧部用センサ(作業部用センサ)
28 加熱部用センサ
31 操作部
33 制御部
34 送信部
35 受信部
H1 シンク用高さ位置
H2 調理部用高さ位置、化粧部用高さ位置(作業部用高さ位置)
H3 加熱部用高さ位置(作業部用高さ位置)
H4 基準高さ位置
M ユーザ

Claims (6)

  1. シンクと少なくとも1つの作業部とを有する天板と、
    少なくともこの天板を昇降させる昇降機構と、
    前記シンクに対応して配置され、このシンクの場所に移動したユーザを検出して信号を出力するシンク用センサと、
    前記作業部に対応して配置され、この作業部の場所に移動した前記ユーザを検出して信号を出力する作業部用センサと、
    前記各センサの前記各出力信号により前記昇降機構を制御する制御装置とを備えた住宅設備機器であって、
    前記制御装置は、
    前記ユーザが前記シンクの場所に移動して前記シンク用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板を前記ユーザにとって最適なシンク用高さ位置に自動的に昇降させ、
    前記ユーザが前記作業部の場所に移動して前記作業部用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板を前記ユーザにとって最適な作業部用高さ位置に自動的に昇降させることにより、
    前記シンクと前記作業部のそれぞれの場所で、前記ユーザの移動動作に対して前記天板の昇降動作が連動して最適高さ位置で作業可能にしたことを特徴とする住宅設備機器。
  2. 請求項1に記載の住宅設備機器であって、
    前記制御装置は、
    前記最適なシンク用高さ位置および前記最適な作業部用高さ位置に対する基準にするために、前記天板が最も下降したときの基準高さ位置を予め設定し、
    前記昇降機構により前記天板を前記基準高さ位置まで下降させて、前記シンク用高さ位置の誤差の蓄積および前記作業部用高さ位置の誤差の蓄積をそれぞれ補正してこれら誤差を零にし、
    この補正後、前記各センサの前記各出力信号により前記昇降機構を動作させて、前記天板を前記最適なシンク用高さ位置および前記最適な作業部用高さ位置にそれぞれ自動的に昇降させるようにしたことを特徴とする住宅設備機器。
  3. 請求項1または2に記載の住宅設備機器であって、
    この住宅設備機器を使用する予定のユーザが複数いて、これらユーザ毎に前記最適なシンク用高さ位置および前記最適な作業部用高さ位置が異なっている場合、
    ユーザ固有の前記最適な高さ位置のデータを予め記憶しておき、
    前記ユーザが前記住宅設備機器を使用するとき、このユーザ固有の前記高さ位置データを前記制御装置に出力し、この制御装置が前記ユーザ固有の高さ位置データに基づいて前記昇降機構を制御することを特徴とする住宅設備機器。
  4. 請求項3に記載の住宅設備機器であって、
    この住宅設備機器は、少なくとも前記天板と前記昇降機構と前記制御装置とを有する住宅設備機器本体部とは分離されて持ち運び可能な無線通信装置を備え、
    この無線通信装置は、前記ユーザが操作するための操作部と、
    この操作部から出力される信号により前記ユーザ固有の高さ位置データを記憶させるとともに、前記無線通信装置を制御する制御部と、
    この制御部から出力される指令により、前記住宅設備機器本体部に設けられた受信部に無線信号を出力するための送信部とを有していることを特徴とする住宅設備機器。
  5. 請求項1ないし4のいずれかの項に記載の住宅設備機器であって、
    この住宅設備機器はキッチンであり、
    前記昇降機構は、前記天板とこの天板が取付けられたキャビネットとを一体的に昇降させ、
    前記キッチンの前記天板は、前記シンクと、第1の前記作業部を構成し調理が行われる調理部と、第2の前記作業部を構成し加熱が行われる加熱部とを有し、
    前記作業部用センサは、前記調理部に対応して配置されこの調理部の場所に移動した前記ユーザを検出して信号を出力する調理部用センサと、前記加熱部に対応して配置されこの加熱部の場所に移動した前記ユーザを検出して信号を出力する加熱部用センサとを含み、
    前記制御装置は、前記シンク用センサ、前記調理部用センサおよび前記加熱部用センサの前記各出力信号により前記昇降機構を制御し、
    前記制御装置は、
    前記ユーザが前記シンクの場所に移動して前記シンク用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適なシンク用高さ位置に自動的に昇降させ、
    前記ユーザが前記調理部の場所に移動して前記調理部用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適な調理部用高さ位置に自動的に昇降させ、
    前記ユーザが前記加熱部の場所に移動して前記加熱部用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適な加熱部用高さ位置に自動的に昇降させることにより、
    前記シンク、前記調理部および前記加熱部のそれぞれの場所で、前記ユーザの移動動作に対して前記天板と前記キャビネットの昇降動作が連動して最適高さ位置で作業可能にしたことを特徴とする住宅設備機器。
  6. 請求項1ないし4のいずれかの項に記載の住宅設備機器であって、
    この住宅設備機器は洗面化粧台であり、
    前記昇降機構は、前記天板とこの天板が取付けられたキャビネットとを一体的に昇降させ、
    前記洗面化粧台の前記天板は、前記シンクと、前記作業部を構成する化粧部とを有し、
    前記作業部用センサは、前記化粧部に対応して配置されこの化粧部の場所に移動した前記ユーザを検出して信号を出力する化粧部用センサであり、
    前記制御装置は、前記シンク用センサおよび前記化粧部用センサの前記各出力信号により前記昇降機構を制御し、
    前記制御装置は、
    前記ユーザが前記シンクの場所に移動して前記シンク用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適なシンク用高さ位置に自動的に昇降させ、
    前記ユーザが前記化粧部の場所に移動して前記化粧部用センサが前記信号を出力したとき、前記昇降機構を動作させて、前記天板と前記キャビネットを前記ユーザにとって最適な化粧部用高さ位置に自動的に昇降させることにより、
    前記シンクと前記化粧部のそれぞれの場所で、前記ユーザの移動動作に対して前記天板と前記キャビネットの昇降動作が連動して最適高さ位置で作業可能にしたことを特徴とする住宅設備機器。
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