以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。従ってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるプリントシステムの全体概要を示す図である。図1を参照して、プリントシステム1は、5台のPC200,200A〜200Dと、4台の複合機(以下、「MFP」という)100,100A〜100Cと、を含む。PC200,200A〜200DおよびMFP100,100A〜100Cそれぞれは、ネットワーク3に接続されている。
MFP(Multi Function Peripheral)100,100A〜100Cそれぞれは、画像形成装置の一例であり、原稿を読み取るためのスキャナ、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成部、ファクシミリを含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。なお、本実施の形態においては、画像形成装置としてMFP100,100A〜100Cを例に説明するが、MFP100,100A〜100Cに代えて、例えば、画像形成機能を備えたプリンター、ファクシミリ等であってもよい。また、MFP100,100A〜100Cのハードウエア構成および機能は同じなので、ここでは、特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
ネットワーク3は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク3は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット等であってもよい。PC200,200A〜200DおよびMFP100,100A〜100Cは、ネットワーク3を介して互いに通信可能である。
PC200,200A〜200Dは、プリントデータ編集装置の一例であり、一般的なパーソナルコンピュータである。PC200,200A〜200Dそれぞれは、MFP100,100A〜100Cを制御するためのプリンタードライバープログラムがインストールされている。PC200,200A〜200Dそれぞれは、プリンタードライバープログラムを実行することより、プリントジョブを生成し、生成したプリントジョブをMFP100,100A〜100Cのいずれかに送信する。プリントジョブは、プリントデータの他にプリント条件を含む。プリント条件は、プリント枚数などの画像形成条件を含む。プリントデータは、アプリケーションプログラムが実行されることにより生成されたデータを、例えばPCL(Printer Control Language)等のPDL(Page Description Language)で記述されたプリントデータに変換したデータである。
アプリケーションプログラムは、PC200,200A〜200D各々で実行可能であればよく、限定するものではないが、例えば、画像編集プログラム、文書編集プログラム、図形編集プログラム、表計算プログラムを含む。ジョブ情報は、例えばPJL(Printer Job Language)で記述したデータである。PC200,200A〜200Dのうち例えばPC200が、プリントジョブをMFP100に送信すれば、MFP100は、プリントジョブで定まるプリント条件に従って、プリントデータの画像を形成する。PC200,200A〜200Dは、それらの構成および機能は同じなので、ここでは特に言及しない限りPC200を例に説明する。
図2は、PCのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、PC200は、それぞれがバス217に接続され、PC200の全体を制御するためのCPU201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM203と、CPU201の作業領域として用いられるRAM205と、大容量記憶装置としてのHDD207と、表示部209と、ユーザーの操作の入力を受け付ける操作部211と、PC200をネットワーク3に接続するための通信I/F213と、外部記憶装置215と、を含む。
外部記憶装置215は、プログラムを記憶したCD−ROM(Compact Disc−ROM)215Aが装着される。CPU201は、外部記憶装置215を介してCD−ROM215Aに記憶されたプログラムをRAM205にロードし、実行する。なお、プログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM215Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、HDD207に記憶されたプログラムをRAM205にロードして実行するようにしてもよい。この場合、PC200が、ネットワーク3に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD207に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図3は、MFPのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する静止画像を用紙等に形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160と、を含む。
自動原稿搬送装置120は、原稿給紙トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。
原稿読取部130は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部140に出力する。給紙部150は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部140に搬送する。
画像形成部140は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、原稿読取部130から入力される画像データ、またはHDD116に記憶された画像データの画像を給紙部150により搬送される用紙に形成する。画像形成部140は、画像が形成された用紙を排紙トレイに排紙する。また、画像形成部140は、外部から受信されるプリントデータまたはHDD116に記憶されたプリントデータに従って、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM(Read Only Memory)113と、RAM(Random Access Memory)114と、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)119Aが装着される外部記憶装置119と、を含む。
CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。ROM113は、CPU111が実行するプログラム、およびそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる静止画像を一時的に記憶する。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザーの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク3に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してPC200,200A〜200Dおよび他のMFP100A〜100Cとの間で通信し、データを送受信する。通信I/F部112は、ネットワーク3を介してインターネットに接続された他のコンピュータと通信し、データを送受信する。
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、ファクシミリデータを送受信する。ファクシミリ部117は、原稿読取部130により読み取られた画像データまたはHDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。また、ファクシミリ部117は、受信されたファクシミリデータをHDD116に記憶するか、画像形成部140にファクシミリデータの画像を用紙に形成させる。
外部記憶装置119は、CD−ROM119Aが装着される。CPU111は、外部記憶装置119を介してCD−ROM119Aにアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置119に装表されたCD−ROM119Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、CD−ROM119Aに記録されたプログラムに限られず、EEPROM115またはHDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク3に接続された他のコンピュータが、MFP100のEEPROM115またはHDD116に記憶されたプログラムを書き換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク3に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをEEPROM115またはHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD−ROM119Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO/MD/DVD)、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。
図4は、PCが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図4に示す機能は、PC200,200A〜200Dそれぞれが備えるCPU201が、ROM203、HDD207、またはCD−ROM215Aに記憶されたプリントデータ編集プログラムをRAM205にロードして実行することにより、CPU201に形成される機能である。ここでは、PC200が備えるCPU201に形成される機能を説明する。
CPU201は、プリントデータを生成するプリントデータ生成部51と、プリントデータを受け付けるプリントデータ受付部53と、変更部分を決定する変更部分決定部57と、設定情報を決定する設定情報決定部59と、変更部分に設定情報により定まる画像を描画する追加コマンドを生成する追加コマンド生成部61と、背景コマンド生成部63と、プリントデータに追加コマンドを追加するコマンド追加部65と、追加コマンドが追加されたプリントデータを出力するプリントデータ出力部67と、を含む。
プリントデータ生成部51は、CPU201がMFP100,100A〜100Cそれぞれを制御するドライバープログラムを実行することによりCPU201に形成される機能である。プリントデータ生成部51は、CPU201がアプリケーションプログラムを実行するタクスからアプリケーションデータが入力され、入力されるアプリケーションデータをプリントデータに変換する。プリントデータは、MFP100,100A〜100Dそれぞれが解釈可能なプリンター記述言語で記述されたプリントデータである。プリントデータ生成部51は、生成したプリントデータをプリントデータ受付部53に出力する。
プリントデータ受付部53は、プリントデータ生成部51が出力するプリントデータを受け付け、受け付けられたプリントデータを変更部分決定部57、背景コマンド生成部63およびコマンド追加部65に出力する。プリントデータ受付部53は、合成部69を含む。合成部69は、プリントデータ生成部51から複数のプリントデータが入力される場合、複数のプリントデータを合成する。合成部69は、第1および第2のプリントデータが入力される場合、第1のプリントデータの最後のページの次に第2のプリントデータの最初のページを配置したプリントデータを生成する。
設定情報決定部59は、設定画面を表示部209に表示し、ユーザーが設定画面に従って操作部211に入力する設定情報を受け付ける。設定情報決定部59は、属性決定部75と、ページ単位設定部77と、共通設定部79と、を含む。設定画面は、ヘッダー部分およびフッター部分それぞれにおいて、文字の種類、書体、サイズ、変更部分の位置を入力する領域を含む。ヘッダー部分およびフッター部分は、プリントデータの画像中の予め定められた既定範囲である。文字の種類は、ページごとに異なるページ単位種別と、すべてのページで共通の共通種別とを含む。ページ単位種別は、例えば、ページ番号を含む。共通種別は、日付、ファイル名およびユーザーにより指定された文字を含む。書体、サイズ、および変更部分の位置それぞれは、ユーザーが直接入力した値に設定する直接設定モードと、プリントデータから参照した値に設定する参照設定モードのいずれかを、ユーザーが選択可能である。
図5は、設定画面の一例を示す図である。図5を参照して、設定画面300は、用紙の方向を設定する領域301と、原稿サイズを設定する領域302と、用紙のサイズを設定する領域303と、給紙トレイを設定する領域304と、ヘッダー・フッター修正設定を設定する領域305と、章分けを設定する領域307と、表の表紙を設定する領域308と、裏の表紙を設定する領域309と、挿入紙を設定する領域310と、種類を設定する領域312と、を含む。
章分けを設定する領域307において、第3ページ、第5ページおよび第20ページそれぞれで、章を分ける設定がされる例を示している。また、領域310において、挿入紙を第3ページ、第15ページおよび第20ページに挿入する設定がされている例を示している。一方、アプリケーションプログラムによって生成されるプリントデータのヘッダー部分またはフッター部分に、ページ番号が付与されている場合がある。この設定画面300において、章を分ける設定または/および挿入紙を挿入する設定がされると、ドライバープログラムによって、章分けまたは/および挿入紙が挿入されるので、ページ番号が変更さる場合がある。本実施の形態におけるPC200は、このページ番号を変更する機能を有する。
領域305がチェックされ、印刷時にヘッダー・フッターを修正の項目が選択された状態で、ボタン306が指示されると、ヘッダー・フッター修正設定画面が表示される。
図6は、ヘッダー・フッター修正設定画面の一例を示す図である。図6を参照して、ヘッダー・フッター修正設定画面400は、修正位置を設定する領域401と、ページ中の修正位置を示す領域403と、修正方法を設定する領域411と、を含む。
領域401は、ヘッダー部分の領域の対角の2つの座標と、とフッター部分の領域の対角の2つの座標とをそれぞれ設定する領域を含む。座標はページ中の位置を示す。領域403には、ページの輪郭404と、領域401においてそれぞれがページ中の座標で設定されたヘッダー部分405およびフッター部分406が、輪郭404中に配置される。
領域411は、ヘッダー部分の設定を選択するためのタブ412と、フッター部分の設定を選択するためのタブ413と、変更部分の処理方法を設定する領域415と、修正文字の設定領域417と、修正文字の位置を設定する領域419と、を含む。ここでは、タブ412が選択されてヘッダー部分に対する設定値を設定するための設定画面が表示されている場合を例に示している。なお、タブ413が選択される場合は、フッター部分に対する設定値を設定するための設定画面が表示される。
領域415は、変更部分の処理方法を設定するための領域であり、塗りつぶしの項目と、修正文字で上書きの項目とを含む。領域415において、塗りつぶしの項目と、修正文字で上書きの項目とのいずれかの項目が選択可能である。塗りつぶしの項目が選択される場合、変更部分が周辺部分と同じ色にする処理方法が設定される。従って、変更部分に文字が表されている場合には、その文字は消去される。修正文字で上書きの項目が選択される場合、変更部分が周辺部分と同じ色にした後に修正文字の画像を上書きする処理方法が設定される。従って、変更部分に文字が表されている場合には、その文字は消去され、修正文字の画像が上書きされる。
修正文字の設定領域417は、参照ページを指定する領域421と、修正文字を指定する領域423とを含み、いずれか一方を排他的に選択可能になっている。ここでは、修正文字を指定する領域423が選択されている場合を例に示している。参照ページを指定する領域421は、参照ページのページ番号が指定可能である。ここでは、参照ページとして第8ページが指定されている例を示している。参照ページを指定する領域421が指定される場合、参照設定モードが選択され、第8ページのヘッダー部分から文字が抽出され、抽出された文字から、変更部分、文字の種類、フォントおよびサイズが決定される。
修正文字を指定する領域423は、文字の種類を設定する領域425と、フォントを設定する領域427と、サイズを設定する領域429と、を含む。文字の種類を設定する領域425は、文字の種類として、「ページ番号」、「日付」、「ファイル名」、「指定文字」のうちからいずれかを設定可能である。図では、文字の種類として「ページ番号」が設定される場合を例に示している。「ページ番号」の文字の種類はページ単位種別であり、「日付」、「ファイル名」または「指定文字」の文字の種類は共通種別である。文字の種類が「指定文字」の場合は、ユーザーが指定した文字が文字の種類として設定される。
フォントを設定する領域427は、文字のフォントが設定される。フォントを設定する領域427に、修正位置と同じの項目427Aが設定される場合、参照設定モードが設定され、変更部分に含まれる文字のフォントが設定される。フォントを設定する領域427に、修正位置と同じの項目427A以外の項目が設定される場合、直接設定モードが設定され、設定されたフォントが設定値に設定される。
サイズを設定する領域429は、文字のサイズが設定される。サイズを設定する領域429に、修正位置と同じの項目431が設定される場合、参照設定モードが設定され、変更部分に含まれる文字のサイズが設定される。サイズを設定する領域429に、サイズ「8」が入力されて項目433が設定される場合、直接設定モードが設定され、設定値にサイズ「8」が設定される。
修正文字の位置を設定する領域419は、変更部分のページ中の位置を設定する領域である。修正文字と同じ位置の項目419Aと、新たな位置で上書きの項目419Bとは、いずれか一方を排他的に選択可能になっている。ここでは、修正文字と同じ位置の項目419Aが選択されている場合を例に示している。修正文字と同じ位置の項目419Aが指定される場合、参照設定モードが選択され、ページのヘッダー部分に含まれる文字の位置が変更部分に設定される。新たな位置で上書きの項目419Bが指定される場合、直接設定モードが選択され、領域419で設定される位置が設定値に設定される。領域419においては、ページの左側、中央および右側のいずれかを選択可である。
図4に戻って、属性決定部75は、ユーザーが直接設定モードを選択する場合、ユーザーが操作部211に直接入力した変更部分の位置を受け付け、変更部分決定部57に変更部分の位置を示す位置情報を出力する。より具体的には、属性決定部75は、ユーザーが直接設定モードを選択する場合、ページの既定範囲内でユーザーが操作部211で指定した範囲を変更部分として受け付ける。既定範囲は、ここでは、ページの上から所定の幅のヘッダー部分と、ページの下から所定の幅のフッター部分と、を含む。また、ユーザーが操作部211に入力する変更部分の座標値を受け付けるようにしてもよい。さらに属性決定部75は、ユーザーが操作部211に直接入力する文字の属性を受け付け、属性を設定情報の1つとして、ページ単位設定部77および共通設定部79に出力する。属性は、文字の書体とサイズとを含む。
変更部分決定部57は、プリントデータ受付部53から入力されるプリントデータを解釈して、プリントデータの画像中の位置を示す変更部分を決定する。変更部分決定部57は、変更指定部71と、参照決定部73と、を含む。変更指定部71は、ユーザーが直接設定モードを選択する場合、属性決定部75から変更部分の位置を示す位置情報が入力される。変更指定部71は、プリントデータの画像中のうちで属性決定部75から入力される変更部分の位置情報で定まる部分を変更部分として決定し、決定された変更部分を追加コマンド生成部61および背景コマンド生成部63に出力する。
属性決定部75は、設定画面においてユーザーが参照設定モードを選択する場合、変更部分決定部57に参照決定指示を出力する。参照決定部73は、ユーザーが参照設定モードを選択する場合、プリントデータ受付部53から入力されるプリントデータに基づいて、フォント、サイズ、変更部分の位置を決定する。より具体的には、参照決定部73は、プリントデータ受付部53から入力されるプリントデータが複数ページのデータを含む場合であって、複数ページのうちで、ユーザーにより参照ページとして指定されたページにおいて文字が表された部分を、複数ページそれぞれに対応する変更部分として決定する。参照決定部73は、決定した変更部分を追加コマンド生成部61および背景コマンド生成部63に出力する。また、参照決定部73は、抽出された参照ページにおいて文字が表された変更部分を属性決定部75に出力する。
なお、ユーザーが参照ページを指定しないようにしてもよく、この場合には、参照決定部73は、プリントデータに含まれる複数ページのうちからヘッダー部分およりフッター部分に文字が表された描画ページを抽出する。参照決定部73は、抽出された描画ページにおいて文字が表された部分を、複数ページそれぞれに対応する変更部分として決定する。
属性決定部75は、参照決定部73から参照ページにおいて文字が表された変更部分が入力されると、入力された部分に記述されたPDLを解析することによって文字の属性を検出する。属性は、文字のフォントとサイズとを含む。属性決定部75は、検出された属性を設定情報の1つとして、ページ単位設定部77および共通設定部79に出力する。
ページ単位設定部77は、属性決定部75から属性が入力され、設定画面において文字の種類としてページ単位種別が設定される場合、ページ単位種別と、属性とを設定情報に決定する。ページ単位設定部77は、決定された設定情報を追加コマンド生成部61に出力する。
共通設定部79は、属性決定部75から属性が入力され、設定画面において文字の種類として共通種別が設定される場合、共通種別と、属性とを設定情報に決定する。共通設定部79は、決定された設定情報を追加コマンド生成部61に出力する。
追加コマンド生成部61は、変更部分決定部57から変更部分が入力され、設定情報決定部59から設定情報が入力される。追加コマンド生成部61は、ページ単位生成部81と、共通コマンド生成部83とを含む。ページ単位生成部81は、変更部分決定部57から変更部分が入力され、ページ単位設定部77から設定情報が入力される。ページ単位生成部81は、変更部分と設定情報に基づいて、複数ページごとに、当該ページに対応する画像を変更部分に描画する追加コマンドを生成する。設定情報は、ページ単位種別の文字の種類と属性とを含み、ページ単位種別の文字の種類(ページ番号)から、該当ページに追加する文字を決定し、属性から文字の書式およびサイズを決定する。ページ単位生成部81は、複数のページごとに生成された追加コマンドをコマンド追加部65に出力する。
共通コマンド生成部83は、変更部分決定部57から変更部分が入力され、共通設定部79から設定情報が入力される。共通コマンド生成部83は、設定情報に基づいて、複数ページで共通する画像を変更部分に描画する追加コマンドを生成する。設定情報は、共通属性の文字の種類と属性とを含み、共通属性の文字の種類(日付、ファイル名または指定文字)から該当ページに追加する文字を決定し、属性から文字のフォントおよびサイズを決定する。共通コマンド生成部83は、複数のページで共通の1つの追加コマンドをコマンド追加部65に出力する。
背景コマンド生成部63は、プリントデータ受付部53からプリントデータが入力され、変更部分決定部57から変更部分が入力される。背景コマンド生成部63は、プリントデータを解釈して、変更部分の周辺の周辺部分の色を検出し、検出された色と同一の色の画像を描画する背景コマンドを生成する。周辺部分は、変更部分から所定の範囲にある部分である。背景コマンド生成部63は、プリントデータが複数のページを含む場合、複数のページそれぞれにおいて、変更部分の周辺の周辺部分の色を検出し、検出された色と同一の色の画像を描画する背景コマンドを生成する。背景コマンド生成部63は、生成された背景コマンドをコマンド追加部65に出力する。背景コマンド生成部63は、複数のページにそれぞれ対応する複数の背景コマンドを生成する場合、複数のページごとに背景コマンドをコマンド追加部65に出力する。
コマンド追加部65は、プリントデータ受付部53からプリントデータが入力され、背景コマンド生成部63から背景コマンドが入力され、追加コマンド生成部61から追加コマンドが入力される。コマンド追加部65は、プリントデータのうちで、変更部分が属するページを描画するコマンドが記述された部分の後に、背景コマンドおよび追加コマンドを追加する。コマンド追加部65は、背景コマンドおよび追加コマンドが追加されたプリントデータを、プリントデータ出力部67に出力する。
このため、プリントデータの出力先においてプリントデータに基づいて画像が生成される場合、プリントデータの画像が生成された後に、背景コマンドが実行されて変更部分が、周辺部分と同じ色の画像に変更され、その後、追加コマンドが実行されて、変更部分が設定情報により定まる画像に変更される。このため、プリントデータの変更部分が、設定情報により定まる画像に変更される。また、変更部分の背景は、周辺部分と同じ色になるので、変更部分とその周辺との境界が不明瞭となり、違和感のない画像となる。
コマンド追加部65は、ページ単位追加部85と、共通コマンド追加部87と、を含む。ページ単位追加部85は、プリントデータ受付部53からプリントデータが入力され、背景コマンド生成部63から複数のページそれぞれの背景コマンドが入力され、追加コマンド生成部61から複数のページそれぞれの追加コマンドが入力される。ページ単位追加部85は、同一ページの背景コマンドと追加コマンドとを、プリントデータのうちで当該ページを描画するコマンドが記述された部分の後に、追加する。ページ単位追加部85は、追加コマンドを背景コマンドの後に追加する。
共通コマンド追加部87は、プリントデータ受付部53からプリントデータが入力され、背景コマンド生成部63から複数のページそれぞれの背景コマンドが入力され、共通コマンド生成部83から複数のページで共通の1つの追加コマンドが入力される。共通コマンド追加部87は、プリントデータのうちで各ページを描画するコマンドが記述された部分の後に、当該ページの背景コマンドと追加コマンドとを追加する。共通コマンド追加部87は、追加コマンドを背景コマンドの後に追加する。
プリントデータ出力部67は、通信I/F213を制御して、コマンド追加部65から入力されるプリントデータを、MFP100,100A〜100Cのうちユーザーにより指定されたMFPに送信する。
図7は、プリントデータ編集処理の流れの一例を示すフローチャートである。プリントデータ編集処理は、PC200,200A〜200Dそれぞれが備えるCPU201が、ROM203、HDD207、またはCD−ROM215Aに記憶されたプリントデータ編集プログラムをRAM205にロードして実行することにより、CPU201により実行される処理である。ここでは、PC200が備えるCPU201が実行する処理を説明する。
図7を参照して、CPU201は、プリントデータを受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。MFP100,100A〜100Cそれぞれを制御するドライバープログラムを実行するタスクからプリントデータが入力されると、プリントデータを受け付ける。プリントデータを受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、プリントデータを受け付けると(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。換言すれば、プリントデータ編集処理は、MFP100,100A〜100Cそれぞれを制御するドライバープログラムを実行するタスクからプリントデータが入力されることを条件に実行される処理である。
ステップS02においては、2以上のプリントデータが受け付けられた否かを判断する。2以上のプリントデータが受け付けられたならば処理をステップS03に進めるが、そうでなければステップS03をスキップして処理をステップS04に進める。ステップS03においては、受け付けられた2以上のプリントデータを合成し、処理をステップS04に進める。
ステップS04においては、設定情報を受け付けたか否かを判断する、設定情報を受け付けるまで待機状態となり(ステップS04でNO)、設定情報を受け付けたならば(ステップS04でYES)、処理をステップS05に進める。表示部209に設定画面を表示し、ユーザーが操作部211に入力する設定情報を受け付ける。設定情報は、文字の種類、書体およびサイズ、を含む。
ステップS05においては、ヘッダー部分を処理対象に設定し、処理をステップS06に進める。ステップS06においては、ステップS05において処理対象に設定されたヘッダー部分を処理対象として参照値決定処理を実行する。参照値決定処理の詳細は後述すが、変更部分、文字のフォントおよびサイズを決定する処理である。ステップS07においては、コマンド追加処理を実行し、処理をステップS08に進める。コマンド追加処理の詳細は後述するが、プリントデータの各ページの後に追加コマンドを追加する処理である。
ステップS08においては、フッター部分を処理対象に設定し、処理をステップS09に進める。ステップS09においては、ステップS05において処理対象に設定されたフッター部分を処理対象として参照値決定処理を実行する。参照値決定処理の詳細は後述すが、変更部分、文字のフォントおよびサイズを決定する処理である。ステップS10においは、コマンド追加処理を実行し、処理をステップS11に進める。コマンド追加処理の詳細は後述するが、プリントデータの各ページの後に追加コマンドを追加する処理である。次のステップS11においては、プリントデータを、MFP100、100A〜100Cのうちユーザーにより指定されたものに送信し、処理を終了する。
図8は、参照値設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。参照値設定処理は、図7のステップS06およびステップS09において実行される処理である。ステップS06およびステップS09において、同じ参照値設定処理が実行されるが、ステップS06においては処理対象がヘッダー部分であるのに対して、ステップS09においては処理対象がフッター部分である点で異なる。ステップS06およびステップS09それぞれにおいて実行される参照値設定処理は、処理対象が異なるのみなので、ここではヘッダー部分を処理対象とするステップS06において実行される参照値設定処理を例に説明する。
図8を参照して、プリントデータに含まれる複数ページのうちから参照ページを特定する(ステップS21)。プリントデータに含まれる複数ページのうち、ユーザーにより参照ページに指定されたページを参照ページとして特定する。そして、参照ページの処理対象領域から文字を抽出する(ステップS22)。さらに、ステップS22において抽出された文字のフォントを検出し(ステップS23)、サイズを検出する(ステップS24)。さらに、抽出された文字のページ中の位置を検出する(ステップS25)。
次のステップS26においては、設定情報においてフォントがユーザーにより設定されているか否かを判断する。フォントが設定されているならば処理をステップS27に進めるが、そうでなければ処理をステップS28に進める。ステップS27においては、フォントを、ユーザーにより指定された設定値のフォントに設定し、処理をステップS29に進める。一方、ステップS28においては、フォントを、ステップS23において検出されたフォントに設定し、処理をステップS29に進める。
次のステップS29においては、設定情報においてサイズがユーザーにより設定されているか否かを判断する。サイズが設定されているならば処理をステップS30に進めるが、そうでなければ処理をステップS31に進める。ステップS30においては、サイズを、ユーザーにより指定された設定値のサイズに設定し、処理をステップS32に進める。一方、ステップS31においては、サイズを、ステップS24において検出されたサイズに設定し、処理をステップS32に進める。
ステップS32においては、設定情報において変更部分の位置がユーザーにより設定されているか否かを判断する。変更部分の位置が設定されているならば処理をステップS33に進めるが、そうでなければ処理をステップS34に進める。ステップS33においては、位置を、ユーザーにより設定された設定値の位置に設定し、処理をプリント処理に戻す。一方、ステップS34においては、変更部分の位置を、ステップS25において検出された位置に設定し、処理をプリント処理に戻す。
図9は、コマンド追加処理の流れの一例を示すフローチャートである。コマンド追加処理は、図7のステップS06およびステップS09において実行される処理である。図9を参照して、文字の種類がページ番号か否かを判断する(ステップS41)。設定値として文字の種類に、ページ番号がユーザーにより設定されているならば処理をステップS42に進めるが、そうでなければ処理をステップS50に進める。
ステップS42においては、変数nに「1」を設定し、処理をステップS43に進める。変数nは、プリントデータ中で処理対象とするページを特定するための変数である。ステップS43においては、第nページの周辺部分の色を検出する。周辺部分は、処理対象の第nページのプリントデータのうち変更部分の周辺の部分である。次のステップS44においては、背景コマンドを生成する。背景コマンドは、ステップS43において検出された色と同じ色で、変更部分と同じサイズの画像を、第nページの変更部分に描画するコマンドであり、PDLで記述される。
次のステップS45においては、背景コマンドをプリントデータの第nページの部分の後に追加する。背景コマンドは、プリントデータの第nページの部分の後に追加されるので、変更部分にページ番号が記載されていても、そのページ番号の画像は、周辺部分の色と同じ色の画像で上書きされ、第nページの画像から消去される。
次のステップS46においては、第nページ用の追加コマンドを生成する。具体的には、第nページのページ番号を、設定情報で設定されているフォントおよびサイズで表した画像を第nページの変更部分に描画するコマンドであり、PDLで記述される。次のステップS47においては、追加コマンドを、ステップS45において追加した背景コマンドの後に追加する。背景コマンドの後に追加コマンドが追加されるので、背景コマンドによって変更部分が周辺部分の色と同じ色の画像で描画された後に、ページ番号を表す画像が上書きされる。このため、変更部分にページ番号が記載されていても、そのページ番号の画像が、周辺部分の色と同じ色の画像で上書きされ、第nページの画像から消去された後に、ページ番号の画像を上書きするので、新たなページ番号の画像を追加することができる。
次のステップS48においては、処理対象とするための次ページが存在するか否かを判断する。プリントデータ中に含まれる複数ページのうちに未処理のページが存在するならば処理をステップS49に進めるが、そうでなければ処理をプリントデータ編集処理に戻す。ステップS49においては、変数nをインクリメントし、処理をステップS43に戻す。
一方、ステップS50においては、追加コマンドを生成する。処理がステップS50に進む場合は、文字の種類がページ番号でない場合である。この場合、文字の種類は、日付、ファイル名、ユーザーにより指定された文字等、複数ページで共通するので、1つの追加コマンドを生成する。追加コマンドは、設定情報において、日付、ファイル名、ユーザーにより指定された文字のうち設定情報の文字の種類として特定される文字を、設定情報において設定されているフォントおよびサイズで表した画像を変更部分に描画するコマンドであり、PDLで記述される。
ステップS51においては、変数nに「1」を設定し、処理をステップS52に進める。変数nは、プリントデータ中で処理対象とするページを特定するための変数である。ステップS52においては、第nページの周辺部分の色を検出する。周辺部分は、処理対象の第nページのプリントデータのうち変更部分の周辺の部分である。次のステップS53においては、背景コマンドを生成する。背景コマンドは、ステップS52において検出された色と同じ色で、変更部分と同じサイズの画像を、第nページの変更部分に描画するコマンドであり、PDLで記述される。次のステップS54においては、背景コマンドをプリントデータの第nページの部分の後に追加する。背景コマンドは、プリントデータの第nページの部分の後に追加されるので、変更部分に文字または画像を含んでいても、そのページ番号の画像は、周辺部分の色と同じ色の画像で上書きされ、第nページの画像から消去される。
次のステップS55においては、ステップS50において生成された追加コマンドを、ステップS54においてプリントデータに追加した背景コマンドの後に追加する。背景コマンドの後に追加コマンドが追加されるので、背景コマンドによって変更部分が周辺部分の色と同じ色の画像で描画された後に、日付、ファイル名またはユーザーにより指定された文字のいずれかを表す画像が上書きされる。このため、変更部分にページ番号などの他の文字が記載されていても、その文字の画像が、周辺部分の色と同じ色の画像で上書きされ、第nページの画像から消去された後に、日付、ファイル名またはユーザーにより指定サレタ文字のいずれかを表す画像を上書きするので、日付、ファイル名またはユーザーにより指定された文字のいずれかを表す画像を新たに追加することができる。
次のステップS56においては、処理対象とするための次ページが存在するか否かを判断する。プリントデータ中に含まれる複数ページのうちに未処理のページが存在するならば処理をステップS57に進めるが、そうでなければ処理をプリントデータ編集処理に戻す。ステップS57においては、変数nをインクリメントし、処理をステップS52に戻す。
以上説明したように第1の実施の形態におけるPC200,200A〜200Dそれぞれは、プリントデータ編集装置として機能する。例えば、PC200は、アプリケーションデータをMFP100,100A〜100Cのいずれかが解釈可能なプリンター記述言語で記述されたプリントデータに変換し、変換されたプリントデータを受け付ける。このため、MFP100,100A〜100Cのいずれかで画像形成されるプリントデータを編集することができる。
また、ユーザーが複数のアプリケーションデータを指定する場合には、複数のプリントデータを受け付け、それらを1つに合成する。このため、複数のプリントデータを合成したプリントデータを編集することができる。
それぞれに含まれるページの画像を設定情報により定まる画像で変更するので、複数のプリントデータを変更する画像で統一することができる。
さらに、PC200は、プリントデータを解釈して、プリントデータの画像中の位置を示す変更部分を決定し、設定情報を決定し、変更部分に設定情報により定まる画像を描画する追加コマンドを生成し、プリントデータのうちで、変更部分が属するページを描画するコマンドが記述された部分の後に、追加コマンドを追加する。このため、プリントデータの画像中の変更部分が設定情報により定まる画像で変更される。プリントデータに追加コマンドを追加すればよいので、プリントデータを再度生成する必要がなく、また、プリントデータに含まれるプリンター記述言語で記述されたコマンドを変更する必要がない。その結果、プリントデータを容易に変更することができる。
また、プリントデータを解釈して、変更部分の周辺の周辺部分の色を検出し、検出された色と同一の色の画像を描画する背景コマンドを生成し、プリントデータの変更部分が属するページを描画するコマンドが記述された部分の後であって、追加コマンドが追加される部分よりも前に背景コマンドを追加する。このため、プリントデータの画像の変更部分が、周辺部分の色と同一の色の画像で変更された後に、設定情報により定まる画像で変更される。このため、プリントデータの画像の変更部分を周辺部分と背景を同じにすることができ、違和感のない画像とすることができる。
さらに、プリントデータの画像中で予め定められたヘッダー部分またはフッター部分のうちでユーザーにより指定された部分を変更部分として決定する。このため、ユーザーは、プリントデータの画像中で変更する部分を指定することができる。
さらに、プリントデータが複数ページのデータを含む場合、複数ページそれぞれの変更部分を、複数ページ間で同一の位置となるように決定する。このため、複数ページそれぞれの変更部分が、複数ページ間で同一の位置となるので、変更部分の指定が容易となる。
さらに、プリントデータが複数ページのデータを含む場合であって、複数ページのうちで、ヘッダー部分またはフッター部分に文字が表された描画ページが存在する場合、描画ページにおいて文字が表された部分を、複数ページそれぞれに対応する変更部分として決定する。描画ページにおいて文字が表された部分を変更部分に決定するので、変更部分を容易に決定することができる。
さらに、描画ページから変更部分が決定される場合、描画ページにおいて文字が表された部分を解析することによって文字の属性を検出し、検出された属性を設定情報の1つに決定する。このため、設定情報を容易に設定することができ、複数のページ間で文字の属性を統一することができる。
さらに、文字の種類として、ページごとに異なるページ単位種別と、すべてのページで共通の共通種別とを含む。ユーザーが文字の種類として共通種別として、例えば、日付、ファイル名およびユーザーにより指定された文字を指定する場合、日付、ファイル名またはユーザーにより指定された文字の画像を変更部分に描画する追加コマンドを生成する。このため、複数ページそれぞれの変更部分を、複数のページ間で同一のファイル名またはユーザーにより指定された文字の画像で変更することができる。
また、ユーザーが文字の種類としてページ単位種別として、例えば、複数ページの並び順により定まり、複数のページごとに異なる設定情報であるページ番号を指定する場合、複数ページごとに、当該ページに対応するページ番号の画像を変更部分に描画する追加コマンドを生成する。このため、複数ページそれぞれの変更部分を、複数のページごとに対応するページ番号の画像で変更することができる。
さらに、プリントデータが複数ページのデータを含む場合、複数ページごとに当該ページの変更部分の周辺の周辺部分と同一の色の画像を描画する背景統一コマンドを生成する。このため、プリントデータの画像の変更部分が周辺部分の色と同一の色の画像で変更された後に、設定情報により定まる画像で変更されるので、プリントデータに含まれる複数ページの画像それぞれにおいて、変更部分を周辺部分と背景を同じにすることができ、違和感のない画像とすることができる。
<第1の変形例>
第1の変形例は、第1の実施の形態において、PC200,200A〜200Dそれぞれが備えるCPU201が有する機能と同一の機能を、MFP100,100A〜100Cそれぞれが備えるCPU111が有するようにしたものである。この場合、図4に示したPC200,200A〜200Dそれぞれが備えるCPU201が有する機能のうち、プリントデータ生成部51を除くすべての機能を、MFP100,100A〜100Cそれぞれが備えるCPU111が有する。
より具体的に、MFP100が備えるCPU111が有する機能について説明すれば、プリントデータ受付部53は、PC200,200A〜200Dのいずれかから受信されるプリントデータを受け付ける。通信I/F112がPC200,200A〜200Dのいずれかからプリントデータを受信すると、受信されたプリントデータをHDD116に一時記憶しておき。ユーザーがHDD116に記憶されたプリントデータを指定すれば、指定されたプリントデータをHDD116から読み出すことにより受け付ける。この際、ユーザーは、複数のプリントデータを指定することが可能であり、複数のプリントデータが指定される場合には、合成部69によって合成される。
設定情報決定部59が設定情報を設定する際に、ユーザーとのインターフェースは、操作パネル160が用いられる。このため、設定情報決定部59は、設定画面を表示部160Aに表示し、ユーザーが操作部160Bに入力する設定情報を受け付ける。
さらに、プリントデータ出力部67は、画像形成部140を制御し、プリントデータを画像形成部140に出力し、画像形成部140にプリントデータの画像を用紙に形成させる。
第1の変形例においては、MFP100,100A〜100Cそれぞれは、プリントデータ編集装置として機能する。例えば、MFP100は、PC200,200A〜200Dのいずれかからプリンター記述言語で記述されたプリントデータを受信することにより、プリントデータを受け付ける。
そして、PC200,200A〜200Dのいずれかから受信された複数のプリントデータのうちから、ユーザーにより複数が指示される場合、ユーザーにより指示された複数のプリントデータを1つに合成し、編集する。このため、複数のプリントデータそれぞれに含まれるページの画像を設定情報により定まる画像で変更するので、複数のプリントデータの画像を形成する際に、設定情報により定まる画像で統一した画像を形成することができる。
さらに、第1の実施の形態において示したPC200,200A〜200Dが有する効果と同様の効果を有する。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態におけるプリントシステム1は、PC200,200A〜200Dそれぞれがプレビュー画像を表示するようにした点で、第1の実施の形態におけるプリントシステムと異なる。以下、第1の実施の形態におけるプリントシステム1と異なる点を主に説明する。
図10は、第2の実施の形態におけるPCが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図10に示す機能は、PC200,200A〜200Dそれぞれが備えるCPU201が、ROM203、HDD207、またはCD−ROM215Aに記憶されたプリントデータ編集プログラムをRAM205にロードして実行することにより、CPU201に形成される機能である。ここでは、PC200が備えるCPU201に形成される機能を説明する。
図10を参照して、図4に示した機能と異なる点は、プレビュー画像表示部55が追加された点、変更部分決定部57、背景コマンド生成部63が、それぞれ変更部分決定部57Aおよび背景コマンド生成部63Aに変更された点である。その他の機能は同じなので、ここでは異なる点を主に説明する。
プレビュー画像表示部55は、プリントデータ受付部53からプリントデータが受け付けられ、プリントデータを解釈して、プリントデータの画像を生成し、生成された画像をプレビュー画像として、表示部209に表示する。プレビュー画像表示部55は、生成されたプレビュー画像を、変更部分決定部57Aおよび背景コマンド生成部63Aに出力する。
変更部分決定部57Aは、プレビュー画像表示部55から入力されるプレビュー画像中の位置を示す変更部分を決定する。変更部分決定部57Aは、変更指定部71Aと、参照決定部73Aと、を含む。変更指定部71Aは、ユーザーが直接設定モードを選択する場合、属性決定部75から変更部分の位置が入力される。変更指定部71Aは、プレビュー画像中のうちで属性決定部75から入力される変更部分の位置で定まる部分を変更部分として決定し、決定された変更部分を追加コマンド生成部61および背景コマンド生成部63Aに出力する。変更部分は、プレビュー画像中の変更部分の位置を含む。
属性決定部75は、設定画面においてユーザーが参照設定モードを選択する場合、変更部分決定部57Aに参照決定指示を出力する。参照決定部73Aは、ユーザーが参照設定モードを選択する場合、プレビュー画像表示部55から入力されるプレビュー画像に基づいて、書体、サイズ、変更部分の位置を決定する。より具体的には、参照決定部73Aは、プレビュー画像表示部55から入力されるプレビュー画像が複数ページの場合であって、ユーザーにより指定された参照ページにおいて文字が表された部分を、複数ページそれぞれに対応する変更部分として決定する。参照決定部73Aは、決定した変更部分を追加コマンド生成部61および背景コマンド生成部63に出力する。また、参照決定部73は、参照ページにおいて文字が表された部分を属性決定部75に出力する。
なお、ユーザーが参照ページを指定しないようにしてもよく、この場合には、参照決定部73Aは、プリントデータに含まれる複数ページのうちからヘッダー部分およりフッター部分に文字が表された描画ページを抽出する。参照決定部73Aは、抽出された描画ページにおいて文字が表された部分を、複数ページそれぞれに対応する変更部分として決定する。
属性決定部75は、参照決定部73から参照ページにおいて文字が表された変更部分が入力されると、入力された部分の画像を文字認識することによって文字の属性を検出する。属性は、文字の書体とサイズとを含む。属性決定部75は、検出された属性を設定情報の1つとして、ページ単位設定部77および共通設定部79に出力する。
背景コマンド生成部63Aは、プレビュー画像表示部55から入力されるプレビュー画像が入力され、変更部分決定部57から変更部分が入力される。背景コマンド生成部63Aは、プレビュー画像のうちから変更部分の周辺の周辺部分の色を検出し、検出された色と同一の色の画像を描画する背景コマンドを生成する。背景コマンド生成部63は、プリントデータが複数のページを含む場合、複数のページそれぞれのプレビュー画像から変更部分の周辺の周辺部分の色を検出し、検出された色と同一の色の画像を描画する背景コマンドを生成する。背景コマンド生成部63Aは、生成された背景コマンドをコマンド追加部65に出力する。背景コマンド生成部63Aは、複数のページにそれぞれ対応する複数の背景コマンドを生成する場合、複数のページごとに背景コマンドをコマンド追加部65に出力する。
図11は、第2の実施の形態におけるプリントデータ編集処理の流れの一例を示す図である。図7に示した処理と異なる点は、ステップS03とステップS04との間に、ステップS03AおよびステップS03Bが追加された点、ステップS06、S07、S09,S10がステップS06A、S07A、S09A,S10Aに変更された点である。その他の処理は、図7に示した処理と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
図11を参照して、ステップS03Aにおいては、プリントデータに基づいてプレビュー画像を生成する、そして、次のステップS03Bにおいて、プレビュー画像を表示部209に表示し、処理をステップS04に進める。
ステップS06AおよびステップS09Aにおいては、図8に示した参照値決定処理がそれぞれ実行されるが、処理対象とするデータがプリントデータそのものでなく、プレビュー画像である点で異なる。具体的には、ステップS21において描画ページを特定する際に、プレビュー画像のうちから参照ページを特定する。また、ステップS22〜ステップS25においては、参照ページのプレビュー画像を文字認識することにより文字を抽出し(ステップS22)、抽出された文字からフォントを検出し(ステップS23)、サイズを検出する(ステップS24)。さらに、ステップS22において抽出された文字のプレビュー画像中の位置を検出位置として検出する(ステップS25)。
また、ステップS07AおよびステップS10Aにおいては、図9に示したコマンド追加処理がそれぞれ実行されるが、追加コマンドを生成する際に処理対象がプリントデータそのものでなく、プリントデータから生成されたプレビュー画像である点で異なる。具体的には、ステップS43またはステップS52において、プレビュー画像の周辺部分の色を検出する。
図12は、プレビュー画面の一例を示す図である。ここでは、ファイル名が「説明書.doc」のデータから生成されたプリントデータと、ファイル名が「補足.xls」のデータから生成されたプリントデータと、が入力され、それらを合成したプリントデータに基づいて生成されるプレビュー画面を示している。また、ファイル名が「説明書.doc」のデータから生成されたプリントデータは、第1ページから第21ページからなり、ページ番号がフッター部分に付されている。ファイル名が「補足.xls」のデータから生成されたプリントデータは、第1ページから第3ページからなり、ページ番号がフッター部分に付されている。
図12を参照して、プレビュー画面501は、プレビュー画像を表示する領域501と、サムネイルを表示する領域505と、を含む。プレビュー画像は、処理対象とするデータに含まれる1以上のページおのおの画像である。サムネイルは、処理対象とするデータに含まれる1以上のページ各々の画像を縮小した画像である。サムネイルは、データに含まれる画像であってもよいし、プレビュー画像を縮小した画像であってもよい。
領域505には、処理対象とするデータに含まれる複数のページ各々のサムネイルが表示される。ここでは、領域505には、6つのサムネイルを表示可能としている。具体的には、ファイル名が「説明書.doc」のデータから生成されたプリントデータのうち第21ページのサムネイルと、ファイル名が「補足.xls」のデータから生成されたプリントデータのうち第1ページから第5ページのサムネイルが表示されている。領域505をスクロールさせることが可能であり、領域505をスクロールさせる操作をユーザーが入力すれば、領域505に表示されていない別のページのサムネイルを表示させることができる。
また、ユーザーは、領域505において、サムネイルをドラッグアンドドロップする操作をすることにより、ページ順を変更することができる。また、サムネイルを指定して削除する操作を入力すれば、指定されたサムネイルのページを削除することが可能である。図12においては、ファイル名が「補足.xls」のデータから生成されたプリントデータのうち第1ページと第2ページそれぞれのサムネイルに、×印が付されており、削除されたことを示している。
領域505において指定されたサムネイルのページの画像が、領域503に表示される。図では、ファイル名が「補足.xls」のデータから生成されたプリントデータのうち第3ページが指定されていることを、サムネイルにハッチングを付して示している。
第1コマンド領域507は、修正方法設定画面の表示に切り換える操作を入力する領域である。第1コマンド領域507が指示されると、ヘッダー・フッター修正設定画面が表示される。第2コマンド領域509は、オプション画面の表示に切り換える操作を入力する領域である。第2コマンド領域509が指示されると、オプション画面が表示される。オプション画面の詳細は後述するが、ヘッダー部分およびフッター部分の位置を設定するための画面である。
領域503は、ファイル名が「補足.xls」のデータから生成されたプリントデータのうち第3ページの画像511を含む。ユーザーがマウスカーソル598を、画像511内に移動させると、変更部分を指定可能となる。ここでは、画像511中の点線の矩形で囲まれた部分513が変更部分としてユーザーにより指定されたことを示している。
また、ユーザーがマウスカーソル598を、画像511内に移動させると、ユーザーに変更部分の指定を促すメッセージを含むメッセージ画面が、プレビュー画面501に重畳して表示される。
図13は、メッセージ画面の一例を示す図である。図13を参照して、メッセージ画面は、「修正位置を指定して下さい。」のメッセージと、「OK」が表されたボタンとを含む。ユーザーが、「OK」が表されたボタンを指示すれば、メッセージ画面の表示は終了する。
図14は、オプション画面の一例を示す図である。図14を参照して、オプション画面521は、数値指定領域523と、位置表示領域525と、を含む。数値指定領域523は、ヘッダー部分およびフッター部分それぞれの左上座標と右下座標とを入力する領域を含む。座標値は、ページの画像の左上の頂点を原点(0,0)とする座標系で示される。
位置表示領域525は、ページの画像の輪郭527中に、ヘッダー部分の領域529と、フッター部分の領域531とを含む。ヘッダー部分の領域529と、フッター部分の領域531は、輪郭527中で、数値指定領域523において設定された座標値に基づいて定まる。
図15は、修正方法設定画面の一例を示す図である。図15を参照して、修正方法設定画面540は、図6に示したヘッダー・フッター修正設定画面400における修正方法を設定する領域411に、現在選択している文字で修正の項目541を追加した領域を含む。また、修正方法設定画面540は、図12に示したプレビュー画面501が表示され、変更部分が選択された状態で表示される。ヘッダー部またはフッター部のうち選択された変更部分が含まれる一方が定まるので、修正方法設定画面540は、図6の領域111に含まれるタブ412,413を含まない。例えば、図12に示したプレビュー画面501において、変更部分513が選択された状態で表示される修正方法設定画面540において設定される設定値は、フッター部に対する設定値である。また、修正方法設定画面540は、ヘッダー・フッター修正設定画面400における修正方法を設定する領域411が有する領域と同じ領域には、同じ符号を付している。従って、それらの説明はここでは繰り返さない。
修正文字の設定領域417は、現在選択している文字で修正の項目541と、参照ページを指定する領域421と、修正文字を指定する領域423とを含み、いずれか1つを排他的に選択可能になっている。ここでは、修正文字を指定する領域423が選択されている場合を例に示している。
現在選択しているページを参照ページに指定する領域541が指示されると、修正方法設定画面540が表示される前に表示されていたプレビュー画面501で領域503に表示されていたプレビュー画像のページが参照ページに設定される。
OKの文字が表されたボタンが指示されると、設定された修正方法を確認するためのヘッダー・フッター修正確認画面に表示が切り換わる。
図16は、ヘッダー・フッター修正確認画面の一例を示す図である。図16を参照して、ヘッダー・フッター修正確認画面600は、「選択した個所を修正します。修正個所の範囲を指定して下さい。」のメッセージと。修正の対象となるページを選択するための項目601〜604を含む。項目601〜604は、いずれか1つを排他的に指示可能である。項目601が指定される場合、プレビュー画面501で最後に表示されたプレビュー画像のページが修正の対象となるページに選択される。項目602が指定される場合、処理対象に選択されているプリントデータに含まれるすべてのページが修正の対象となるページに選択される。項目603が指定される場合、処理対象に選択されているプリントデータに含まれるページのうちプレビュー画面501で最後に表示されたプレビュー画像のページを含むそのページ以降のすべてのページが修正の対象となるページに選択される。項目604が指定される場合、領域604Aにページ番号を入力可能になり、処理対象に選択されているプリントデータに含まれるページのうち領域604Aに入力されたページ番号のページが修正の対象となるページに選択される。
OKの文字が表されたボタン605が指定されると、修正方法設定画面540で設定された設定値と、ヘッダー・フッター修正確認画面600で設定された修正の対象となるページとの設定が確定され、図11に示したプリントデータ編集処理のステップS05以降の処理が実行される。
図17は、プリントデータ編集処理を実行した後に表示されるプレビュー画面の一例を示す図である。図17を参照して、プリントデータ編集処理を実行した後に表示されるプレビュー画面501Aは、図12に示したプレビュー画面501と異なる点は、変更領域507、およびサムネイル505A,505B,505Cである。
変更領域507Aは、変更領域507がページ番号が第3ページを示す「−3−」であったのに対して、ページ番号が第22ページを示す「−22−」に変更されている。また、サムネイル505Aは、図12に示したプレビュー画面501においてはページ番号が第3ページを示す「−3−」であったのに対して、ページ番号が第22ページを示す「−22−」に変更され、サムネイル505Bは、図12に示したプレビュー画面501においてはページ番号が第4ページを示す「−4−」であったのに対して、ページ番号が第23ページを示す「−23−」に変更され、サムネイル505Cは、図12に示したプレビュー画面501においてはページ番号が第4ページを示す「−4−」であったのに対して、ページ番号が第24ページを示す「−24−」に変更されている。このため、ファイル名が「説明書.doc」のデータから生成されたプリントデータのページ番号と、ファイル名が「補足.xls」のデータから生成されたプリントデータのページ番号とが連続する番号に変更される。
第2の実施の形態におけるPC200,200A〜200Cそれぞれは、第1の実施の形態におけるPC200,200A〜200Cが有する効果と同様の効果を有する。さらに、第2の実施の形態におけるPC200,200A〜200Cそれぞれは、プリントデータの画像を生成し、該生成された画像をプレビュー画像として含むプレビュー画面を表示部209に表示するとともに、プレビュー画像のうちから変更部分を決定する。このため、ユーザーは表示部209に表示されたプレビュー画像中で変更部分の位置を確認することができるとともに、画像形成される結果を、プリントデータをMFP100,100A〜100Cに送信する前に確認することができる。
<第2の変形例>
第2の変形例は、第2の実施の形態において、PC200,200A〜200Dそれぞれが備えるCPU201が有する機能を、MFP100,100A〜100Cそれぞれが備えるCPU111が有するようにしたものである。この場合、PC200,200A〜200Dそれぞれが備えるCPU201が有する機能を図10に示したが、このうち、プリントデータ生成部51を除くすべての機能を、MFP100,100A〜100Cそれぞれが備えるCPU111が有する。
より具体的に、MFP100が備えるCPU111が有する機能について説明すれば、プリントデータ受付部53は、PC200,200A〜200Dのいずれかから受信されるプリントデータを受け付ける。通信I/F112がPC200,200A〜200Dのいずれかからプリントデータを受信すると、受信されたプリントデータをHDD116に一時記憶しておき。ユーザーがHDD116に記憶されたプリントデータを指定すれば、指定されたプリントデータをHDD116から読み出すことにより受け付ける。この際、ユーザーは、複数のプリントデータを指定することが可能であり、複数のプリントデータが指定される場合には、合成部69によって合成される。
プレビュー画像表示部55は、プリントデータ受付部53からプリントデータが受け付けられ、プリントデータを解釈して、プリントデータの画像を生成し、生成された画像をプレビュー画像として、表示部160Aに表示する。プレビュー画像表示部55は、生成されたプレビュー画像を、変更部分決定部57Aおよび背景コマンド生成部63Aに出力する。
設定情報決定部59が設定情報を設定する際に、ユーザーとのインターフェースは、操作パネル160が用いられる。このため、設定情報決定部59は、設定画面を表示部160Aに表示し、ユーザーが操作部160Bに入力する設定情報を受け付ける。
さらに、プリントデータ出力部67は、画像形成部140を制御し、プリントデータを画像形成部140に出力し、画像形成部140にプリントデータの画像を用紙に形成させる。
第2の変形例においては、MFP100,100A〜100Cそれぞれは、プリントデータ編集装置として機能する。例えば、MFP100は、PC200,200A〜200Dのいずれかから受信された複数のプリントデータのうちから、ユーザーにより複数が指示される場合、ユーザーにより指示された複数のプリントデータを1つに合成し、合成したプリントデータから生成されたプレビュー画像を含むプレビュー画面を表示部160Aに表示する。このため、ユーザーは表示部160Aに表示されたプレビュー画像中で変更部分の位置を確認することができるとともに、画像形成される結果を画像形成前に確認することができる。
さらに、第2の変形例におけるMFP100,100A〜100Cは、第2の実施の形態において示したPC200,200A〜200Dが有する効果と同様の効果を有する。
なお、上述した実施の形態においては、プリントシステム1におけるPC200,200A〜200DまたはMFP100,100A〜100Cについて説明したが、図7〜図9に示した処理を、PC200,200A〜200DまたはMFP100,100A〜100Cに実行させるプリントデータ編集方法、またはそのプリントデータ編集方法をPC200,200A〜200Dそれぞれが備えるCPU201またはMFP100,100A〜100Cそれぞれが備えるCPU111に実行させるプリントデータ編集プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記画像形成装置と通信する通信手段をさらに備え、
前記プリントデータ出力手段は、前記通信手段を制御して、前記コマンドが追加されたプリントデータを前記画像形成装置に送信する、請求項1〜12のいずれかに記載のプリントデータ編集装置。