JP5849420B2 - モータの制御装置、及びモータの制御方法 - Google Patents
モータの制御装置、及びモータの制御方法 Download PDFInfo
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Description
TE−TL=Jdω/dt・・・(1)
となる。TE=TLの場合、ロータの回転速度ωは、一定(ロータ加速度はゼロ)となり、振動は発生しない。負荷トルクTLは吸入・圧縮・排出行程で周期的に変動する。この変動を、回転数ω0の正弦波として仮定するとき、Ksinω0tを負荷トルクの変動成分、TL0を負荷トルクの平均値として、
TL=TL0+Ksinω0t・・・(2)
と表すことができる。ここで、電気トルクTEは負荷トルクTLの変動に応じて従属的に発生されるものである。すなわち、負荷トルクTLが大きいときは電気トルクTEを大きくし、負荷トルクTLが小さいときは電気トルクTEも小さくする。このように電気トルクTEを制御することで、コンプレッサの振動は低減される。
TE=TE0+TE’=TE0+K’sinω0t
とすると、上記(1)式は
(TE0+K’sinω0t)−(TL0+Ksinω0t)
=Jdω/dt・・・(3)
となる。変動分のみを考慮してTE0=TL0=0とすると、
K’sinω0t−Ksinω0t=Jdω/dt・・・(4)
(K’−K)sinω0t =Jdω/dt
K”sinω0t =Jdω/dt・・・(5)
となる。(5)式の微分方程式を解くと
ω=(K”/J)cosω0t + c・・・(6)(cは、積分定数)
となる。数式(6)、(2)に示されるように、ロータの回転速度ωの変動成分(K”/J)cosω0tは、負荷トルクTLの変動成分Ksinω0tに対して90°位相進みとなる。すなわち、ロータの回転速度ωの変動成分を示す図2の一点鎖線の波形は、負荷トルクTLの変動成分を示す図2の実線の波形に対して90°位相が進んだものとなっている。
θ=(K”/J)sinω0t +ct+c’・・・(7)(c′は、積分定数)
数式(7)、(2)に示されるように、軸の位相変動成分(K”/J)sinω0tの位相ω0tは、負荷トルクTLの変動成分Ksinω0tの位相ω0tと同位相となっている。すなわち、軸の位相変動成分を示す図2の二点差線の波形は、負荷トルクTLの変動成分を示す図2の実線の波形に対して同位相となっている。
次に、制御部50におけるトルク制御の原理について図4及び図5を用いて説明する。図4(a)は、インバータ電圧Vの振幅を変化させる振幅変調を行った場合のベクトル図である。図5(b)は、振幅変調を行うためのテーブル200のデータ構造を示す図である。図4(b)は、インバータ電圧Vの位相を変化させる位相変調を行った場合のベクトル図である。図5(a)は、位相変調を行うためのテーブル180のデータ構造を示す図である。
電力の変化=電圧の平行成分(増加)×電流の平行成分(不変)
となり、電力を変化させることができる。
電力の変化=電圧の平行成分(不変)×電流の平行成分(増加)
となり、電力を変化させることができる。
30 抽出部
40 推定部
50、50i、50j 制御部
60 駆動部
70 検出部
Claims (11)
- 周期的に変動する負荷トルクを有する負荷を駆動するモータを指令回転数で動作させるように制御するモータの制御装置であって、
前記モータを駆動する駆動部と、
前記駆動部により前記モータを駆動する際にモータ巻線に流す相電流を検出する検出部と、
前記検出部により検出された相電流に応じた値の変動成分を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記値の変動成分に基づいて、前記負荷トルクの変動特性を推定する推定部と、
前記推定部により推定された負荷トルクの変動特性を用いて、前記駆動部の制御信号を生成する制御部と、
を備え、
前記駆動部は、前記制御部により生成された制御信号に従って、前記モータを駆動し、
前記抽出部は、前記値の変化から回転数成分である第1の基本波を前記値の変動成分として求め、前記第1の基本波の減少方向のゼロクロス点を特定し、
前記推定部は、前記ゼロクロス点を始点とするとともに前記回転数を有する第2の基本波を、前記モータの負荷トルクの変動特性として推定する
ことを特徴とするモータの制御装置。 - 周期的に変動する負荷トルクを有する負荷を駆動するモータを指令回転数で動作させるように制御するモータの制御装置であって、
前記モータを駆動する駆動部と、
前記駆動部により前記モータを駆動する際にモータ巻線に流す相電流を検出する検出部と、
前記検出部により検出された相電流に応じた値の変動成分を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記値の変動成分に基づいて、前記負荷トルクの変動特性を推定する推定部と、
前記推定部により推定された負荷トルクの変動特性を用いて、前記駆動部の制御信号を生成する制御部と、
を備え、
前記駆動部は、前記制御部により生成された制御信号に従って、前記モータを駆動し、
前記モータの制御装置は、ツインロータリコンプレッサを駆動するモータの制御装置であり、
前記抽出部は、前記値の変化から回転数を抽出し、前記回転数の2倍の回転数を有する第3の基本波を前記値の変動成分として求め、前記第3の基本波の減少方向のゼロクロス点を特定し、
前記推定部は、前記ゼロクロス点を始点とするとともに前記回転数の2倍の回転数を有する第4の基本波を、前記モータの負荷トルクの変動特性として推定する
ことを特徴とするモータの制御装置。 - 前記抽出部は、前記検出部により検出された相電流に応じた値として電力を演算し、前記電力の変動成分を抽出し、
前記制御部は、前記抽出部により抽出された前記電力の変動成分を用いて、前記駆動部の制御信号を生成する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のモータの制御装置。 - 前記制御部は、前記推定部により推定された負荷トルクの変動特性に電気トルクが追従するように、前記駆動部の制御信号を生成する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のモータの制御装置。 - 前記制御部は、前記指令回転数及び前記値の少なくとも一方に応じて前記推定部により推定された負荷トルクに対するゲインを変更し、前記推定部により推定された負荷トルクに前記変更されたゲインを乗じて、電気トルクを負荷トルクに追従させるためのトルク補償値を求め、前記トルク補償値に応じて前記駆動部の制御信号を生成する
ことを特徴とする請求項4に記載のモータの制御装置。 - 前記ゲインは、前記推定部により推定された負荷トルクから電圧指令に対する振幅補償値を求める際の第1のゲインを含み、
前記制御部は、前記推定部により推定された負荷トルクに前記変更された前記第1のゲインを乗じて、電圧指令に対する振幅補償値を前記トルク補償値として求め、前記振幅補償値により補償された電圧指令に応じて前記駆動部の制御信号を生成する
ことを特徴とする請求項5に記載のモータの制御装置。 - 前記ゲインは、前記推定部により推定された負荷トルクから電圧指令に対する位相補償値を求める際の第2のゲインを含み、
前記制御部は、前記推定部により推定された負荷トルクに前記変更された前記第2のゲインを乗じて、電圧指令に対する位相補償値を前記トルク補償値として求め、前記位相補償値により補償された電圧指令に応じて前記駆動部の制御信号を生成する
ことを特徴とする請求項5に記載のモータの制御装置。 - 周期的に変動する負荷トルクを有する負荷を駆動するモータを指令回転数で動作させるように制御するモータの制御方法であって、
前記モータを駆動する際にモータ巻線に流す相電流を検出し、
前記検出された相電流に応じた値の変動成分を抽出し、
前記抽出された前記値の変動成分に基づいて、前記モータの負荷トルクの変動特性を推定し、
前記推定された負荷トルクの変動特性を用いて、前記モータを駆動するための制御信号を生成し、
前記生成された制御信号に従って、前記モータを駆動し、
前記抽出では、前記値の変化から回転数成分である第1の基本波を前記値の変動成分として求め、前記第1の基本波の減少方向のゼロクロス点を特定し、
前記推定では、前記ゼロクロス点を始点とするとともに前記回転数を有する第2の基本波を、前記モータの負荷トルクの変動特性として推定する
ことを特徴とするモータの制御方法。 - 周期的に変動する負荷トルクを有する負荷を駆動するモータを指令回転数で動作させるように制御するモータの制御方法であって、
前記モータを駆動する際にモータ巻線に流す相電流を検出し、
前記検出された相電流に応じた値の変動成分を抽出し、
前記抽出された前記値の変動成分に基づいて、前記モータの負荷トルクの変動特性を推定し、
前記推定された負荷トルクの変動特性を用いて、前記モータを駆動するための制御信号を生成し、
前記生成された制御信号に従って、前記モータを駆動し、
前記モータの制御方法は、ツインロータリコンプレッサを駆動するモータの制御方法であり、
前記抽出では、前記値の変化から回転数を抽出し、前記回転数の2倍の回転数を有する第3の基本波を前記値の変動成分として求め、前記第3の基本波の減少方向のゼロクロス点を特定し、
前記推定では、前記ゼロクロス点を始点とするとともに前記回転数の2倍の回転数を有する第4の基本波を、前記モータの負荷トルクの変動特性として推定する
ことを特徴とするモータの制御方法。 - 前記抽出では、前記検出された相電流に応じた電力を演算し、前記電力の変動成分を抽出し、
前記生成では、前記抽出された前記電力の変動成分を用いて、前記モータを駆動するための制御信号を生成する
ことを特徴とする請求項8又は9に記載のモータの制御方法。 - 前記生成では、前記推定された負荷トルクの変動特性に電気トルクが追従するように、前記モータを駆動するための制御信号を生成する
ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載のモータの制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011073688A JP5849420B2 (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | モータの制御装置、及びモータの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011073688A JP5849420B2 (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | モータの制御装置、及びモータの制御方法 |
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JP2012210061A JP2012210061A (ja) | 2012-10-25 |
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Family
ID=47189367
Family Applications (1)
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JP2011073688A Active JP5849420B2 (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | モータの制御装置、及びモータの制御方法 |
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