JP5849322B2 - 電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置、クリップ及びクリップ・電極付バー集合体 - Google Patents
電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置、クリップ及びクリップ・電極付バー集合体 Download PDFInfo
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Description
図5のスイッチ回路体510は、検出回路とこれを収納する箱である筐体511と、筐体511の面にバー501を出し入れするバー挿入口512があり、ここにバー501を入れると検出スイッチ513がこの例は電気的非導通(導通に構成も可能)に、引き出すと逆に電気的導通(非導通に構成も可能)になる。この検出スイッチ513に直列にこの回路が使用しない状態において回路を切っておくためのメインスイッチ514があって、筐体511の表面に手動の操作部が配置されている。更に、図のように検出スイッチ513とメインスイッチ514を含む両端の電極は、第一コネクタ515として外部に導出され、親機のナースコール等へ至る回路に接続していて、検出スイッチ513の電気的非導通・導通状態を検出し警報を鳴らすようになっている。
バー501と検出スイッチ513の動作に関しては、5―Bに図示されている。上下の2枚の板517(バー501が棒状態では筒状の内外で電極があるのがよい)が適当な隙間を有して存在し、これがばね板518に支えられている。隙間にバー501を挿入した状態では、バー501に板517が押し広げられて隙間が拡大し、板517に付いた対の電極519が離れて電気的非導通の状態にある。これが下に示す状態である。上に示すようにバー501を引き出すと、ばね板518の復元により板517の隙間が狭まって対の電極519が接触して電気的導通の状態となる。対の電極519は、検出スイッチ513の二つの電極(端子)に対応している。従って、対の電極519は、1つは、5−Aの第一コネクタ515へ接続し、他方は、メインスイッチ514に接続している。尚、図5では、対の電極は1つで区別する必要がなかったが、図1等では複数あるため、名称区別していて、図5の対の電極519は、図1では、第三の対の電極102に対応している。
尚、クリップについては、図3に示すものの原型といえる電極付クリップを本出願人は特許文献2において出願を行っている。
第二の対の電極が検出スイッチの第三の対の電極に接続しているので、第二の対の電極に繋がった第一の対の電極の電気的状態により検出出力が決まるようにしたものである。
スイッチ回路体とバー患者連結具を備え、前記バー患者連結具は、装着している衣服等の患者の装着物を挟み取り付けるクリップと電極付バーと導電ワイヤとを備え、
前記クリップは、前記装着物を挟むための第二平板と第一平板を備えた挟み部を有するクリップ体と、第二平板と第一平板に第一の対の電極を備え、前記クリップの前記装着物への装着、又は前記装着物からの外れにより、第二平板と第一平板、従って第一の対の電極の電極間が拡縮することで、第一の対の電極の電極間の電気的導通・非導通状態、または第一の対の電極の電極間の静電容量の大小状態、または、第二平板と第一平板の間隔が拡縮することで、第二平板と第一平板のそれぞれ取り付けた磁石と磁気センサにより、前記磁気センサの検出出力の大小状態が変わるものであり、
前記電極付バーは、平板状又は棒状の電気絶縁体のバーに電極の間隔が固定的かつ互いに絶縁した第二の対の電極を備え、
前記導電ワイヤは、第一の対の電極と第二の対の電極とを各々電気的に接続し、
前記スイッチ回路体は、検出回路とこれを収納する箱型の筐体と、前記筐体上に設けられ前記電極付バーを挿入又は抜去するためのバー挿入口を備え、前記検出回路は、検出スイッチと警報器に接続するための第一コネクタとを備え、
前記検出スイッチは、前記電極付バーの挿入又は抜去により可動し、接近又は接触又は離間する2枚の板と前記板上に第三の対の電極を備え、第三の対の電極の電極間が拡縮することで、電気的導通・非導通、または静電容量、または磁気量、の状態が変わるものであり、
前記バー挿入口の前記筐体上の位置は、前記電極付バーを挿入した際に前記検出スイッチの第三の対の電極の間が拡縮するように当接する位置にあり、
前記バー挿入口から前記電極付バーを抜去状態では、前記検出スイッチにおいて、第三の対の電極間の「バー抜け」に対応した拡縮による電気的状態の検出を可能とし、前記バー挿入口への前記電極付バーの挿入状態では、第二の対の電極が前記検出スイッチの第三の対の電極に各々電気的に接続するように、第二の対の電極と第三の対の電極は雄雌の関係にあることで、第二の対の電極に繋がった第一の対の電極の電気的状態の検出を可能としたことを特徴とする。
前記クリップは、第一平板と、第一平板の長手方向の略中間位置に立ち上がって取りついた係止片と、前記係止片に回転軸をもって回転自在に取りついた第二平板と、第一平板と第二平板の端に接続し各々互いに向き合って配置された突起体と、前記突起体の向き合った各面に配置された対になる電極である挟み部電極と、第一平板の表面に配置された電極である第一平板電極と、第二平板に繋がった前記突起体上の前記挟み部電極に接続し、前記係止片を超えて伸び、略先端部が第一の平板電極に接近して配置した電極である延伸電極と、前記係止片に回転自在に取りついたツマミ片と、を備え、
前記第一平板に接続した前記突起体上の前記挟み部電極は、第一平板電極に接続し、一方の前記挟み部電極に繋がった前記延伸電極と、他方の前記挟み部電極に繋がった第一平板電極とで第一の対の電極となし、
前記ツマミ片は、前記係止片の前記回転軸に対して反対側の端は突出し、第二平板に接触した突出部を有し、
前記突出部が第二平板を押し回転する方向に前記ツマミ片を回転した場合には、前記突起体が互いに接近し、前記装着物を挟み、および、前記延伸電極の略先端部は第一平板電極から離れた状態となり、前記装着物の挟みがある場合は、電気絶縁性の前記装着物の介在により前記挟み部電極間が非導通状態となり、故意に前記装着物を引き抜いて外した場合は、前記挟み部電極間が導通状態となり、
故意に外すべく前記ツマミ片の回転を戻した場合には、前記突出部が第二平板を押すことがなくなって、第二平板の回転が戻り、前記突起体が互いに離間し、前記装着物の挟みを外し、および、前記延伸電極の略先端部は第一平板電極に接触し導通状態となることを特徴とする。
前記第一平板に接続した前記突起体上の前記挟み部電極は、第一平板電極に接続し、一方の前記挟み部電極に繋がった前記延伸電極と、他方の前記挟み部電極に繋がった第一平板電極とで第一の対の電極となし、
前記ツマミ片は、前記係止片の前記回転軸に対して反対側の端は突出し、第二平板に接触した突出部を有し、
前記突出部が第二平板を押し回転する方向に前記ツマミ片を回転した場合には、前記突起体が互いに接近し、前記装着物を挟み、および、前記延伸電極の略先端部は第一平板電極から離れ、前記延伸電極と第一平板電極間の静電容量は小さい状態となり、前記装着物の挟みがある場合は、電気絶縁性の前記装着物の介在により前記挟み部電極間が広がって、前記挟み部電極間の静電容量が小さい状態となり、故意に前記装着物を引き抜いて外した場合は、前記挟み部電極間が狭まって、前記挟み部電極間の静電容量が大きくなり、
故意に外すべく前記ツマミ片の回転を戻した場合には、前記突出部が第二平板を押すことがなくなって、第二平板の回転が戻り、前記突起体が互いに離間し、前記装着物の挟みを外し、同時に、前記挟み部電極間の静電容量が小さくなり、および、前記延伸電極の略先端部は第一平板電極に接近状態となり、前記延伸電極の略先端部と第一平板電極間の静電容量が大きくなり、
第一の対の電極間の静電容量が、前記挟み部電極間の静電容量と前記延伸電極と第一平板電極間の静電容量の並列であり、両者の和となることから、
前記突出部が第二平板を押し回転する方向に前記ツマミ片を回転した場合で、前記突起体が互いに接近し、前記延伸電極の略先端部が第一平板電極から離れていて、
前記装着物を挟んだ正常な状態の第一の対の電極間の静電容量に比べて、前記装着物を故意に引き抜いた異常な状態の第一の対の電極間の静電容量、及び、故意に外すべく前記ツマミ片の回転を戻した場合で、前記突起体が互いに離間し、前記延伸電極の略先端部が第一平板電極に接近している状態の第一の対の電極間の静電容量、とが大きくなることを特徴とする。
クリップは、装着物を挟むための第二平板と第一平板を備えた挟み部を有するクリップ体と、第二平板と第一平板に備えられ、その開閉又は装着物からの外れにより電気的導通・非導通(または、静電容量、磁気量)状態が変わる第一の対の電極を備え、
電極付バーは、平板状又は棒状の電気絶縁体のバーに電極間隔が固定かつ互いに電気絶縁した第二の対の電極を備え、
導電ワイヤは、第一の対の電極と第二の対の電極とを各々電気的に接続し、
スイッチ回路体は、検出回路とこれを収納する箱型の筐体と、筐体上に設けられ電極付バーを挿入又は抜去するためのバー挿入口を備え、検出回路は、検出スイッチと警報器に接続するための第一コネクタとを備え、
検出スイッチは、電極付バーの挿入又は抜去により可動し、接近(又は接触)又は離間する2枚の板と板上に備えた第三の対の電極を備え、
バー挿入口の筐体上の位置は、電極付バーを挿入した際に検出スイッチの第三の対の電極の間が拡縮するように当接する位置であり、
バー挿入口から電極付バーを抜去状態では、検出スイッチが「電極付バー抜け」に対応する電気的状態を示し、バー挿入口への電極付バーの挿入状態では、第二の対の電極が検出スイッチの第三の対の電極に各々電気的に接続して、第二の対の電極に繋がった第一の対の電極の電気的状態(装着又は外れに対応)に対応した検出が可能としたものである。
前記検出スイッチ513は、5−Bの対の電極519のように第三の対の電極を有し、電極付バーが抜けた状態では、これらが接触導通し(離間・非導通にも構成可能)、電極付バーをバー挿入口から挿入した場合には、前記検出スイッチ513の第三の対の電極間を押し広げ、第三の対の電極間は非接触・電気的非導通(接触・導通にも構成可能)になるが、電極付バーの第二の対の電極と検出スイッチの第三の対の電極をそれぞれ接触させる。そのため、電極付バーの第二の対の電極に繋がるクリップ上の第一の対の電極の接触か非接触かを検出できる。
一方、特許文献1で示されたクリップ1と同じように、クリップには第一の対の電極があり、クリップを閉じたまま患者の衣服等から外れた場合、または開いて外した場合(尚、いずれか一方のみ検出することも可能であるが、両方が検出できる方がよりよい)にクリップの第一の対の電極は導通するようになっている。そして、このクリップの第一の対の電極が導電ワイヤで各々前記電極付バーの第二の対の電極に繋がっているため、電極付バーがバー挿入口に挿入されている状態で、クリップが外れた場合は電極付バーを通じて検出回路に繋がるナースコール等の警報装置が作動(この図では、検出スイッチ513の両端子間の第三の対の電極が接触・導通と等価)し、電極付バーが外れた場合も、検出スイッチ513の第三の対の電極513A、513Bが接触・電気的導通するため警報装置が作動し、警報を鳴らすことができる。
2―Aにおいて電極付バー100は、この例では、平板状であり、平板の表面と裏面の両側に導電性の第二の対の電極を有している。これが第二の対の電極101であり、これは、図示しないクリップの第一の対の電極と導電ワイヤ523により、おのおの電気的に繋がっている。この例では、導電ワイヤ523を通す又は結節するための穴状の結節部502も示されている。勿論、リングや突起などでもよい。
尚、電極付バー100は、2−Cのように中芯と柱側面に第二の対の電極を備えた棒状体でも良いことは勿論である。これに応じてバー挿入口や検出スイッチの受け形状が異なるのは当然である。
図2で示した電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置の全体が示されている。
1−Aにおいて、電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置は、スイッチ回路体510とバー患者連結具520を備える。
バー患者連結具520は、
装着している衣服等の患者の装着物に付けるクリップ201と電極付バー100と導電ワイヤ523とを備え、
クリップ201は、装着物を挟むための第二平板と第一平板を備えた挟み部を有するクリップ体と、第二平板と第一平板に備えられ、その開閉又は装着物からの外れにより電気的導通・非導通(または、静電容量、磁気量)状態が変わる第一の対の電極(図3で後述する)を備え、
電極付バー100は、平板状又は棒状の電気絶縁体のバーに電極間隔が固定的かつ互いに絶縁した第二の対の電極101を備え、
導電ワイヤ523は、第一の対の電極と第二の対の電極101とを各々電気的に接続し、
スイッチ回路体は、検出回路とこれを収納する箱型の筐体511と、筐体上に設けられ電極付バー100を挿入又は抜去するためのバー挿入口512を備え、検出回路は、検出スイッチ513と警報器に接続するための第一コネクタ515とを備え、
検出スイッチ513は、電極付バー100の挿入又は抜去により可動し、接近(又は接触)又は離間する2枚の板と板上に備えた第三の対の電極102を備え、
バー挿入口512の筐体上の位置は、電極付バー100を挿入した際に、電極付バー100が検出スイッチ513に当接する位置であり、
バー挿入口512から電極付バー100を抜去状態では、検出スイッチ513が「バー抜け」に対応する電気的状態を示し、バー挿入口512への電極付バー100の挿入状態では、第二の対の電極101が検出スイッチ513の第三の対の電極102に各々電気的に接続して、第二の対の電極101に繋がった第一の対の電極の電気的状態(装着又は外れに対応)の検出を可能としたものである。
この検出スイッチ513に直列にこの回路が使用しない状態において回路を切っておくためのメインスイッチ514があり、筐体511の表面に手動の操作部が配置されているのが使用上好都合である。更に、図のように検出スイッチ513とメインスイッチ514を含む両端の電極は、第一コネクタ515として外部に導出され、親機のナースコール等の警報装置へ至る回路に接続していて、電極付バー100の挿/抜状態による検出スイッチ513の電気的非導通/導通(または逆の構成も可能)状態を検知し警報を鳴らすようになっている。
従って、電極付バー100がバー挿入口512に挿入されている状態では、検出スイッチ513の第三の対の電極102は電気的非導通のまま、これらが各々電極付バー100の第二の対の電極101に接続して、その結果、クリップ201上の第一の対の電極の間の電気的状態を検出することが可能となっている。尚、メインスイッチ514は、必ずしもこの場所にあるとは限らず、第一コネクタ515から外側にあってもよいし、使用しない場合は、警報装置側で出力を無効にするなどの類似の動作をすることで対処してもよい。
一方、1−Cでは、電極付バー100が挿入され、検出スイッチ513の第三の対の電極102の両端子間は拡がってこの間は分離した状態であるが、検出スイッチ513の第三の対の電極102の二つの電極間がスイッチ切片で短絡されていず、各々の電極に電極付バー100の第二の対の電極101が電気的に接触して、その結果、矢印の右側に示す等価回路ようにクリップ201側の第一の対の電極の状態を検出することが可能となっている。
クリップ201は図3のように、第一平板電極302が敷かれた第一平板301上の中央部分から係止片303が立ち上がっている。係止片303には、ツマミ片304が回動自在に付いていて、これを回動すると上下に回転可能に動く第二平板305が軸支されており、第一平板301と第二平板305の先端部分は、患者の衣服等の布を挟むための各々突起体307A、307Bを有する挟み部307があり、互いに向き合って、これらの面上に対となる各々挟み部電極308A、308Bを設ける。又、突起体307A上の挟み部電極308Aは、第一平板電極302に繋がっている。
第二平板305の先端上部分からは、緩やかな角度で後方に伸びた延伸電極306が伸びており、延伸電極306は、突起体307B上の挟み部電極308Bと繋がっている。延伸電極306と第一平板電極302は、おのおの電極付バーの第二の対の電極に導電ワイヤ523により繋がっている。
ツマミ片304を上限まで引き上げた(開いた)ときに、延伸電極306の略先端が第一平板電極302の高さまで下がりこれと電気的に接触する。
ツマミ片304を下ろすことで、第二平板305が下りて先端である挟み部307に、患者の服を挟み込むことができる。このときは、延伸電極306の先端は、第一平板電極302に接触していない状態となる。
先ず、電極付バー100がバー挿入口512に挿入された状態で、
ツマミ片304を引き上げて患者がクリップを外した場合は第一平板電極302と延伸電極306が接触して導通し、電極付バー100を通じてスイッチ回路体に繋がる警報装置が作動する。
ツマミ片304を引き上げないままで挟みこんだ状態で、挟み部307の突起体307A、307Bが相互に接近しているので、服が挟み部307から抜けてしまった場合は、挟み部電極308A、308Bが接触して導通し、電極付バー100を通じてスイッチ回路体に繋がる警報装置が作動する。
他方、電極付バー100がバー挿入口512から抜けた状態(通常クリップ方式の離床センサーと呼ばれるものは、患者が動いてクリップが引かれ、バーがバー挿入口から抜けると警報が出る)では、検出スイッチ513側で作動することは、図5と同じであり、図1においても示した通りである。
尚、挟み部電極308Aとこれに繋がる第一平板電極302と、挟み部電極308Bとこれに繋がる延伸電極306の対を総称して第一の対の電極と呼称している。
図3に示すクリップの構成は、特許文献2に出願を行っているクリップであり、その構成の思想を元に一部形状を変えた例である。
但し、磁気体と磁気センサを使うことは、電気的導通/非導通の検出スイッチを使うことに比べると、得策ではない。磁気体と磁気センサの場合は、磁気センサとしてホール素子を使うなどをしても配線数が増加し、クリップに搭載するものの大きさ、配線数、工数など不都合点が多いからである。
同様に、電極付バーの引き抜きにより接近(又は離間)することで静電容量が変わるコンデンサセンサ、電極付バーの挿入状態においては、クリップ201側に配置した第一の対の電極間の静電容量が変わるコンデンサセンサ(クリップ201片の動きで静電容量が変わる)で検出することも出来る。この例は、図4の実施例で説明する。これらは、電極付バー100により、スイッチ回路体の検出スイッチ513とクリップ201上のセンサ(第一の対の電極)が接続されていることで可能になっている。
電気的導通/非導通を見る検出スイッチ513の代わりに、静電容量が変わるコンデンサセンサを使う例である。クリップにも静電容量が変わるコンデンサセンサを搭載する。
但し、コンデンサは、第一の対の電極と第三の対の電極において、各々において、対の電極間が接触しないで間隔が変わることで静電容量が変わるコンデンサとなるものである。
すなわち、コンデンサセンサは、電極の間隔によって静電容量が異なることを利用する。
検出には、静電容量により発振回路の発振周波数や増幅回路の出力振幅が異なるものが使用される。
図4では、電極付バー100と検出スイッチ513の代わりの平板コンデンサの部分を描いてある。
これに使用するクリップ201におけるコンデンサセンサ部は4−C、4−Dに示す。
4−Aは、電極付バー100が挿入されている場合であり、4−Bは、抜去されている場合である。
検出スイッチ513の代わりの平板コンデンサ410は、4−Bで説明すると、間隔Dで相対する2枚の金属板411A、411Bで構成されている。この図では、電極付バー100が引き抜かれた状態なので、間隔Dは小さい状態であり、その静電容量は大きい状態である。回路的には下の図のように大きい静電容量があり、電極付バー100からクリップ側の静電容量は、電気的には繋がっていないため、回路的には関係がない。
4−Aにおいて、電極付バー100がバー挿入口512から挿入された状態であり、金属板411A、411Bの間に嵌って、この間を拡げ、間隔Dを広げているため、この静電容量は小さくなる。一方互いの電極が電気的に繋がって、この静電容量に並列に電極付バー100からクリップ201側の静電容量が繋がる。そして、その静電容量は、クリップ201の装着時には小さく(C2)、クリップ201が外れた時は、大きく(C3)なる。
一方、4−Cでは、ツマミ片304が倒した状態で、クリップを取り付けた状態にある。従って、第二平板305は、第一平板301に近づいている。延伸電極306は、第一平板301の間で広い間隔になっているので、この間の静電容量は小さい。一方、第二平板305は、第一平板301の間で狭い間隔になっており、この部分の挟み部電極308A,308B間で静電容量が大きい。第二平板305は、第一平板301の間に衣服の布が挟まった状態では、電極間隔が広がるので、静電容量は大きくならず小さい、従って、衣服についたままでは、小さい静電容量が並列についた状態である。この状態が正常状態であり、静電容量は一番小さい。
ところが、衣服の布が抜けた状態では、4−Cの状態のように第二平板305と第一平板301の電極間隔が狭くなるので、静電容量が大きくなり、大きい静電容量と小さい静電容量が並列についた状態となり、並列の実効の静電容量が大きくなり、衣服から外れたことが分かる。このように、このクリップでは、クリップをツマミ片304を開いて外した状態(静電容量大)と、ツマミ片304を装着状態のまま引き抜いた状態(静電容量大)と更には、電極付バー100を抜いた状態(静電容量大)の3つの状態で静電容量が大きくなって異常であることを検出できる。尚、反対に、電極付バー100が抜けてない状態で、クリップが衣服から外れてない状態の正常状態では、並列の実効の静電容量が小さい。
尚、第一の対の電極、第二の対の電極、第三の対の電極において、対の電極間は接触してない状態では電気的に絶縁状態にあることは、当然である。
101 第二の対の電極
102 第三の対の電極
201 クリップ
301 第一平板
302 第一平板電極
303 係止片
304 ツマミ片
305 第二平板
306 延伸電極
307 挟み部
307A、307B 突起体
308A、308B 挟み部電極
410 平板コンデンサ
411A、411B 金属板
500 患者動き検出装置
501 バー
502 結節部
510 スイッチ回路体
511 筐体
512 バー挿入口
513 検出スイッチ
514 メインスイッチ
515 第一コネクタ
516 第二コネクタ
517 板
518 ばね板
519 対の電極
520 バー患者連結具
521 クリップ
522 紐
523 導電ワイヤ
Claims (6)
- 患者が動くこと又は前記患者の動作で、クリップが引かれ、クリップに繋がった電極付バーがバー挿入口から抜けるか、電極付バーがバー挿入口から抜けずに、前記クリップが外れるか、外されることを検出するクリップ式離床センサであって、
スイッチ回路体とバー患者連結具を備え、前記バー患者連結具は、装着している衣服等の患者の装着物を挟み取り付けるクリップと電極付バーと導電ワイヤとを備え、
前記クリップは、前記装着物を挟むための第二平板と第一平板を備えた挟み部を有するクリップ体と、第二平板と第一平板に第一の対の電極を備え、前記クリップの前記装着物への装着、又は前記装着物からの外れにより、第二平板と第一平板、従って第一の対の電極の電極間が拡縮することで、第一の対の電極の電極間の電気的導通・非導通状態、または第一の対の電極の電極間の静電容量の大小状態、または、第二平板と第一平板の間隔が拡縮することで、第二平板と第一平板のそれぞれ取り付けた磁石と磁気センサにより、前記磁気センサの検出出力の大小状態、が変わるものであり、
前記電極付バーは、平板状又は棒状の電気絶縁体のバーに電極の間隔は固定的かつ互いに絶縁した第二の対の電極を備え、
前記導電ワイヤは、第一の対の電極と第二の対の電極とを各々電気的に接続し、
前記スイッチ回路体は、検出回路とこれを収納する箱型の筐体と、前記筐体上に設けられ前記電極付バーを挿入又は抜去するためのバー挿入口を備え、前記検出回路は、検出スイッチと警報器に接続するための第一コネクタとを備え、
前記検出スイッチは、前記電極付バーの挿入又は抜去により可動し、接近又は接触又は離間する2枚の板と前記板上に第三の対の電極を備え、第三の対の電極の電極間が拡縮することで、電気的導通・非導通、または静電容量、または磁気量、の状態が変わるものであり、
前記バー挿入口の前記筐体上の位置は、前記電極付バーを挿入した際に前記検出スイッチの第三の対の電極の間が拡縮するように当接する位置にあり、
前記バー挿入口から前記電極付バーを抜去状態では、前記検出スイッチにおいて、第三の対の電極間の「バー抜け」に対応した拡縮による電気的状態の検出を可能とし、前記バー挿入口への前記電極付バーの挿入状態では、第二の対の電極が前記検出スイッチの第三の対の電極に各々電気的に接続するように、第二の対の電極と第三の対の電極は雄雌の関係にあることで、第二の対の電極に繋がった第一の対の電極の電気的状態の検出を可能としたことを特徴とする電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置。 - 前記検出スイッチは、前記電極付バーを前記バー挿入口に挿抜することで、第三の対の電極が接近又は離間するよう可動自在にし、その結果、第三の対の電極が電気的導通又は非導通になるようにし、前記クリップの第一の対の電極も患者に取り付け状態、外した状態又は取り付け状態から引き抜け状態に応じて電気的非導通又は導通になるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置。
- 前記検出スイッチは、前記電極付バーを前記バー挿入口に挿抜することで、前記第三の対の電極が接近又は離間するよう可動自在にし、その結果これらの第三の対の電極間の静電容量が変わるようにし、前記クリップの第一の対の電極も患者に取り付け状態、外した状態又は取り付け状態から引き抜け状態に応じて静電容量が変わるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置。
- 前記クリップは、第一平板と、第一平板の長手方向の略中間位置に立ち上がって取りついた係止片と、前記係止片に回転軸をもって回転自在に取りついた第二平板と、第一平板と第二平板の端に接続し各々互いに向き合って配置された突起体と、前記突起体の向き合った各面に配置された対になる電極である挟み部電極と、第一平板の表面に配置された電極である第一平板電極と、第二平板に繋がった前記突起体上の前記挟み部電極に接続し、前記係止片を超えて伸び、略先端部が第一の平板電極に接近して配置した電極である延伸電極と、前記係止片に回転自在に取りついたツマミ片と、を備え、
前記第一平板に接続した前記突起体上の前記挟み部電極は、第一平板電極に接続し、一方の前記挟み部電極に繋がった前記延伸電極と、他方の前記挟み部電極に繋がった第一平板電極とで第一の対の電極となし、
前記ツマミ片は、前記係止片の前記回転軸に対して反対側の端は突出し、第二平板に接触した突出部を有し、
前記突出部が第二平板を押し回転する方向に前記ツマミ片を回転した場合には、前記突起体が互いに接近し、前記装着物を挟み、および、前記延伸電極の略先端部は第一平板電極から離れた状態となり、前記装着物の挟みがある場合は、電気絶縁性の前記装着物の介在により前記挟み部電極間が非導通状態となり、故意に前記装着物を引き抜いて外した場合は、前記挟み部電極間が導通状態となり、
故意に外すべく前記ツマミ片の回転を戻した場合には、前記突出部が第二平板を押すことがなくなって、第二平板の回転が戻り、前記突起体が互いに離間し、前記装着物の挟みを外し、および、前記延伸電極の略先端部は第一平板電極に接触し導通状態となることを特徴とする請求項2記載の電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置に使用するクリップ。 - 前記クリップは、第一平板と、第一平板の長手方向の略中間位置に立ち上がって取りついた係止片と、前記係止片に回転軸をもって回転自在に取りついた第二平板と、第一平板と第二平板の端に接続し各々互いに向き合って配置された突起体と、前記突起体の向き合った各面に配置された対になる電極である挟み部電極と、第一平板の表面に配置された電極である第一平板電極と、第二平板に繋がった前記突起体上の前記挟み部電極に接続し、前記係止片を超えて伸び、略先端部が第一の平板電極に接近して配置した電極である延伸電極と、前記係止片に回転自在に取りついたツマミ片と、を備え、
前記第一平板に接続した前記突起体上の前記挟み部電極は、第一平板電極に接続し、一方の前記挟み部電極に繋がった前記延伸電極と、他方の前記挟み部電極に繋がった第一平板電極とで第一の対の電極となし、
前記ツマミ片は、前記係止片の前記回転軸に対して反対側の端は突出し、第二平板に接触した突出部を有し、
前記突出部が第二平板を押し回転する方向に前記ツマミ片を回転した場合には、前記突起体が互いに接近し、前記装着物を挟み、および、前記延伸電極の略先端部は第一平板電極から離れ、前記延伸電極と第一平板電極間の静電容量は小さい状態となり、前記装着物の挟みがある場合は、電気絶縁性の前記装着物の介在により前記挟み部電極間が広がって、前記挟み部電極間の静電容量が小さい状態となり、故意に前記装着物を引き抜いて外した場合は、前記挟み部電極間が狭まって、前記挟み部電極間の静電容量が大きくなり、
故意に外すべく前記ツマミ片の回転を戻した場合には、前記突出部が第二平板を押すことがなくなって、第二平板の回転が戻り、前記突起体が互いに離間し、前記装着物の挟みを外し、同時に、前記挟み部電極間の静電容量が小さくなり、および、前記延伸電極の略先端部は第一平板電極に接近状態となり、前記延伸電極の略先端部と第一平板電極間の静電容量が大きくなり、
第一の対の電極間の静電容量が、前記挟み部電極間の静電容量と前記延伸電極と第一平板電極間の静電容量の並列であり、両者の和となることから、
前記突出部が第二平板を押し回転する方向に前記ツマミ片を回転した場合で、前記突起体が互いに接近し、前記延伸電極の略先端部が第一平板電極から離れていて、
前記装着物を挟んだ正常な状態の第一の対の電極間の静電容量に比べて、前記装着物を故意に引き抜いた異常な状態の第一の対の電極間の静電容量、及び、故意に外すべく前記ツマミ片の回転を戻した場合で、前記突起体が互いに離間し、前記延伸電極の略先端部が第一平板電極に接近している状態の第一の対の電極間の静電容量、とが大きくなることを特徴とする請求項3記載の電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置に使用するクリップ。 - 第一の対の電極を有する請求項4又は請求項5に記載の前記クリップと第一の対の電極に各々電気的に接続した前記第二の対の電極を備えた平板状又は棒状の電気絶縁体のバーである前記電極付バーを有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の電極付バーを備えたクリップ式患者動き検出装置に使用するクリップ・電極付バー集合体。
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