JP5848678B2 - 圧力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体圧制御装置に用いられる圧力変換装置に関する。
従来より、油圧制御装置に備えられる圧力変換装置として、シリンダとピストンを用いた増圧装置が知られている(特許文献1参照)。図5を参照して、従来例に係る増圧装置について説明する。図5は、従来例に係る増圧装置を備えた油圧制御装置(流体圧制御装置)の油圧回路図である。
増圧装置5は、ケース(シリンダ)5−3内に油室5−1、5−2、5−5が画定されるように、ピストン5−4がケース5−3に内封されている。ケース5−3は、小径部と大径部を有し、ピストン5−4は、ケース5−3の小径部の内周壁と摺動する小径部と、ケース5−3の大径部の内周壁と摺動する大径部と、を有している。ピストン5−4がケース5−3内を往復動すると、所謂パスカルの定理により、油室5−1内の負荷圧力の大きさ、大径部・小径部の断面積の比の割合などに応じて、油室5−5内の流体圧が増圧される構成となっている。
図5に示す回路において、方向切換弁3が中立位置にあると、油圧ポンプ2から吐出された圧油が、管路11、方向切換弁3、管路12を通って増圧装置5のポートPhから油室5−1に供給される。このとき、油室5−2内の油は、ポートPrから流出して管路15、方向切換弁3、管路16を通って油圧タンク6に排出される。この作動油の流れにより、ピストン5−3は、油室5−5の容積を縮小する方向に移動する。これにより、油室5−5内の油が増圧され、その増圧された油はポートPaより管路17、逆止弁9、管路18を通って油圧被供給回路8へそのまま供給されるか、あるいは管路18から分岐した管路19を通ってアキュムレータ7に蓄圧される。油圧被供給回路8からアキュムレータ7への高圧油の逆流は逆止弁21によって防止される。
アキュムレータ7は、所謂ピストン型アキュムレータであり、シリンダ7−1内に内封されたピストン7−2がシリンダ7−1内を摺動する構成となっている。気体室7−3には、ピストン7−2がストッパ7−5に到達して容積が最も大きくなった時点で所定の圧力となるように窒素ガスのような気体が封入されている。気体室7−3は、バルブを内蔵するヘッドカバー7−6により閉止されており、必要に応じて排気できるように構成されている。また、気体室7−3内にはスプリング7−7が内封されており、気体室7−3に気体がない場合でも所定の付勢力にて常にピストン7−2を押し下げるようになっている。
特開2011−185417号公報
上述のように、従来の油圧制御装置では、増圧装置、アキュムレータ、逆止弁、配管などの各構成要素が、それぞれ別体で構成され、個々に設置スペースが必要となる。したがって、構成要素の数が多くなると、その分の設置スペースが必要となるとともに、コスト増大の要因となる。
また、別体の各構成要素間をつなぐ配管が長くなると、継手も多く必要となり、管路の圧力損失が多くなることから、所謂、エネルギーのロスが大きいものとなる。
さらに、増圧装置や蓄圧装置におけるピストンとシリンダの摺動部は、リーマ加工やホーニング加工などの高精度の加工が要求されるが、それぞれ、閉塞穴を加工する場合には、その先端部に加工ツールの逃げ代(段差部)を設ける必要があり、通し穴の場合に比べ、同じピストンのストロークを確保するために、より多くの長手方向の寸法が必要になるため、より多くのスペースが必要となる。
本発明の目的は、流体圧制御回路の回路構成の簡素化を図ることができるとともに、摺動部の加工性の向上を図ることができる圧力変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明における圧力変換装置は、
流体圧を増圧するとともに増圧した流体圧を蓄圧可能な圧力変換装置であって、
流体圧供給部から流体圧が供給される吸込口と、増圧した流体圧を外部へ供給するための吐出口と、を有するシリンダと、
前記シリンダ内に前記吸込口が開口する受圧室を画定するように前記シリンダ内を仕切る大径部と、前記大径部よりも小径で前記大径部に対して前記受圧室とは反対側に向かって突出する小径部と、を有し、前記シリンダ内を摺動可能な第1ピストンと、
前記シリンダ内を、前記第1ピストンが配置され前記吸込口が開口する第1空間と、前記吐出口が開口する第2空間と、に仕切る仕切部材であって、摺動自在に挿入される前記小径部との間で増圧室を画定する凹部と、前記流体圧供給部と前記増圧室とをつなぐ第1流路と、前記第1流路に設けられた前記増圧室から前記流体供給部への流体圧の流れを防ぐ第1逆止弁と、前記増圧室と前記第2空間とをつなぐ第2流路と、前記第2流路に設けられた前記第2空間から前記増圧室への流体圧の流れを防ぐ第2逆止弁と、を有する仕切部材と、
前記シリンダ内の前記第2空間側に摺動可能に設けられ、付勢部材によって前記仕切部材に向かう方向に付勢されるとともに、前記仕切部材との間に容積可変の蓄圧室を画定する第2ピストンと、
を備えることを特徴とする。
また、第1ピストンによる増圧機構と、第2ピストンによる蓄圧機構とが一体の構成となっていることにより、省スペース化を図ることができるとともに、増圧装置と蓄圧装置をそれぞれ独立して設ける場合と比べてそれらを繋ぐ配管や継ぎ手を省くことが可能となり、省スペース化や低コスト化を図れると共に、圧力損失の低減を図ることができる。
前記シリンダにおける前記第1ピストンの前記大径部との摺動面と前記第2ピストンとの摺動面は、単一の周面で構成されるとよい。
これにより、二種類の摺動面を一度の工程により高い精度で加工することができる。したがって、製造コストの低減を図ることができる。
本発明によれば、流体圧制御回路の回路構成の簡素化を図ることができるとともに、摺動部の加工性の向上を図ることができる。
本発明の実施例における流体圧制御装置の回路図 本発明の実施例に係る圧力変換装置の構成の一例を示す模式図 仕切部材の構成を示す模式的断面図 本発明の実施例に係る圧力変換装置の構成の他の例を示す模式図 従来例に係る増圧装置を備えた流体圧制御装置の回路図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
<流体圧制御装置の構成>
図1は、本実施例に係る圧力変換装置を備えた油圧制御装置(流体圧制御装置)の油圧回路図である。
本実施例における油圧制御装置は、例えば、普通乗用車や、トラック、油圧ショベル、フォークリフト、クレーン、ごみ収集車等におけるブレーキ、ステアリング、トランスミッション等の油圧装置に適用可能である。なお、図1に示す油圧回路構成は、あくまで1例であり、図1の構成に限定されるものではない。
図1に示すように、本実施例における油圧制御装置は、概略、駆動機構1と、油圧ポンプ2と、方向切換弁3と、リリーフ弁4と、圧力変換装置30と、油圧タンク6と、油圧被供給回路(流体圧被供給回路)8と、を備える。
油圧ポンプ2は、駆動機構1からの動力によって回転し、油圧タンク6から作動油(作動流体)を吸い上げ、管路11を介して方向切換弁3に圧油を供給する(流体圧供給部)。駆動機構1としては、エンジンや電動モータなどの動力源が挙げられ、車両における他の機構の動力源も兼ねた構成でもよいし、専用の動力源としてもよい。
方向切換弁3は、レバーの操作によって弁位置が切り換わり、中立位置では、管路11と管路12、管路15と管路16をそれぞれつなぐ状態となり、切換位置では、管路11と管路15、管路12と管路16をつなぐ状態となる。なお、本実施例では、方向切換弁3として手動式の切換弁を用いているが、電磁弁式やパイロット式など他の方式の切換弁を用いてもよい。
方向切換弁3が中立位置にあるとき、油圧ポンプ2から吐出された圧油は管路11、方向切換弁3、管路12を通って圧力変換装置30に供給される。本実施例に係る圧力変換装置30は、増圧装置と蓄圧装置(アキュムレータ)の両方の機能を有しており、増圧した油を管路31を介して油圧被供給回路8に供給可能な状態となる。
また、リリーフ弁4は、油圧ポンプ2からの吐出油の閉じ込みを防ぎ、回路を保護するために設けられている。すなわち、圧力変換装置30のピストン30−2が可動限界位置、すなわち、ピストン30−2の端部30−2aが仕切部材30−5の端部30−5aに当たるまで移動した際における油圧ポンプ2からのさらなる吐出油は、管路13を通ってリリーフ弁4から管路14を通って油圧タンク6に排出されるようになっている。
<圧力変換装置>
図2及び図3を参照して、本発明の実施例に係る圧力変換装置について説明する。図2は、本実施例に係る圧力変換装置の構成の一例を示す模式的断面図であり、図2(A)は、圧力変換装置の全体構成を示す図、図2(B)は、図2(A)のS部を拡大した図であ
る。図3は、本実施例における仕切部材の構成の一例を示す模式的断面図である。
図2に示すように、圧力変換装置30は、概略、ケース30−1(シリンダ)と、ピストン30−2(第1ピストン)と、仕切部材30−5と、ピストン30−17(第2ピストン)と、を備える。
<<ケース(シリンダ)>>
ケース30−1は、略円筒形状の部材であり、作動油の流出入口としてポートPh´、Pa´、Pb´を有している。ケース30−1の内周面は、単一の周面で構成されており、各ピストン30−2、30−17との摺動面を含む。ケース30−1の内周面は、少なくとも摺動部における表面粗さを極力小さくするために、例えばホーニング加工などによって高精度に仕上げられる。また、ケース30−1の内周面には、環状凹部30−23a、30−24aが設けられており、仕切部材30−5外周面との間に環状の内部流路30−23、30−24が形成されている。
図2(A)に示すように、ケース30−1の筒状部に形成されるポートPa´、Pb´は、環状凹部30−23、30−24で開口する。また、図2(B)に示すように、環状凹部30−23a、30−23bの開口縁は、仕切部材30−5とケース30−1との間に介装されたシール部材が仕切部材30−5をケース30−1に組み込む際に切損等を生じるのを防止するため、テーパ面部30−23a、30−23bで構成されている。また、環状凹部30−24も環状凹部30−23と同様にテーパ面部が形成されている。このテーパ面部により、内部流路30−23、30−24は十分な断面積を有することができる。
ケース30−1は、仕切部材30−5が嵌合されることにより、内部空間が概略二分される。ケース30−1内部空間が二分されて形成される空間の一方は、吸込口としてのポートPh´がケース30−1の端部で開口し、ピストン30−2が配置される空間(第1空間)である。この空間内には、ピストン30−2と仕切部材30−5によって油室30−3、30−4、30−21が画定される。他方の空間は、吐出口としてのPa´が開口し、ピストン30−17が配置される空間(第2空間)であり、ピストン30−17と、仕切部材30−5によって油室30−22と、気体室30−16が画定される。
<<第1ピストン>>
ピストン30−2は、大径部30−2dと小径部30−2fとを有し、ケース30−1内を摺動可能に組み付けられる。大径部30−2dは、ケース30−1の内径と略同径の外周面がケース30−1の内周面に対して摺動するとともに、ポートPh´が開口する受圧室としての油室30−3を画定する受圧面30−2bを有する。小径部30−2fは、大径部30−2dよりも小径に構成され、大径部30−2dの受圧面30−2bとは反対側の面から油室30−3とは反対側に向かって突出している。
<<仕切部材>>
仕切部材30−5は、ケース30−1の内径と略同径の円柱状部材であり、ケース30−1内周面に取り付けられたストッパ30−6、30−7により位置決め固定される。仕切部材30−5の外周面には環状溝が設けられており、該環状溝に装着されたOリングなどのシール部材30−13〜30−15が、仕切部材30−5外周面とケース30−1内周面との間を密封する。
仕切部材30−5は、ピストン30−2との対向部に、ピストン30−2の小径部30−2fと同心同径の凹部30−5bが設けられている。凹部30−5bは、小径部30−2fが摺動自在に挿入されるとともに、小径部30−2fの先端面30−2cとの間に増
圧室としての油室30−4を画定する。また、仕切部材30−5は、流路30−8〜30−10、逆止弁30−11、30−12、30−25が穿設されている。
流路30−8(第1流路)は、仕切部材30−5に油室30−4と内部流路30−24(ポートPb´)とをつなぐ流路を形成し、凹部30−5b周面と、ケース30−1の環状凹部30−24aとの対向面(本実施例では、環状凹部30−8aが設けられている。)と、にそれぞれ開口する。逆止弁30−11(第1逆止弁)は、流路30−8の途中に設けられ、油室30−4内の流体圧がタンク6へ逆流するのを防ぐとともに、油室30−4内の流体圧がタンク圧よりも小さくなったときに、ポートPb´側から油室30−4へのタンク圧の流入を許容する構成となっている。
流路30−9(第2流路)は、仕切部材30−5に油室30−4と油室30−22とをつなぐ流路を形成し、凹部30−5b底面と、ピストン30−17との対向面とにそれぞれ開口する。逆止弁30−12(第2逆止弁)は、流路30−9の途中に設けられ、油室30−22から油室30−4への流体圧の逆流を防止し、また、油室30−4から油室30−22への増圧された流体圧の流入を許容する構成となっている。
逆止弁30−11、30−12、30−25の具体的な構成は特に限定されるものではないが、例えば、図3に示すような従来周知の構成を仕切部材30−5に一体的に設けてよい。すなわち、鋼球30−11a、30−12a、30−25a、シート30−11b、30−12b、30−25b、ストッパ30−11c、30−12c、30−25cからなる構成である。
流路30−10は、仕切部材30−5に油室30−22と内部流路30−23(ポートPa´)とをつなぐ流路を形成し、ピストン30−17との対向面と外周面とにそれぞれ開口する。
<<第2ピストン>>
ピストン30−17は、ケース30−1の内径と略同径の外周面を有し、ケース30−1内を摺動可能に組み付けられる。ピストン30−17は、仕切部材30−5との間に蓄圧室としての油室30−22を画定する。ピストン30−17は、気体室30−16に設けられたスプリング30−20によって、仕切部材30−5に向かう方向(蓄圧室の体積を縮小する方向)に付勢されるとともに、ケース30−1内周面に取り付けられたストッパ30−18によって、仕切部材30−5に向かう移動が所定位置で規制される。
気体室30−16には、ピストン30−17がストッパ30−18に到達して容積が最も大きくなった時点で所定の圧力となるように窒素ガスのような気体が封入されている。気体室30−16は、バルブを内蔵するヘッドカバー30−19により閉止され、必要に応じて排気できるようにもなっている。ピストン30−17は、スプリング30−20により、気体室30−16に気体がない場合でも所定の付勢力で常に付勢されている。
<<圧力変換装置の動作>>
方向切換弁3が中立位置とされ、油圧ポンプ2から吐出された圧油がポートPh´から油室30−3に供給されると、タンク圧よりも昇圧された圧油の流体圧を受圧面30−2bで受けてピストン30−2がケース30−1内を摺動する。ピストン30−2は、大径部30−2dの小径部30−2fを囲む環状の端面30−2aが、仕切部材30−5の凹部30−5bの開口部を囲む環状の端面30−5aと当接するまで移動する。このとき、油室30−21内の油はポートPr´から管路15、方向切換弁3、管路16を通ってタンク6に排出される。このピストン30−2の移動により油室30−4の容積が減少し、油室30−4内の油圧が増圧される。油室30−4内の油圧がどの程度増圧されるかは、
所謂パスカルの定理により、油室30−3内の負荷圧力の大きさや、ピストン30−2の大径部30−2dと小径部30−2fの断面積の比の割合などにより決まる。
油室30−4内で増圧された圧油は、管路30−9、逆止弁30−12を通って油室30−22に蓄圧される。油室30−22に蓄圧された圧油は管路30−10、逆止弁30−25、内部流路30−23を通ってポートPa´より流出し、管路31を通って油圧被供給回路8へ供給される。油圧被供給回路8への増圧作動油の供給は、油圧被供給回路8側により操作される。すなわち、油室30−22に供給された増圧作動油は、そのまま油圧被供給回路8へ供給されるか、一旦、油室30−22に蓄積されてから所望のタイミングで油圧被供給回路8へ供給される。
尚、逆止弁30−25が回路構成上、省かれる場合は、管路30−10、内部流路30−23及びシール部材30−15を廃し、ポートPa´を油室30−22へ直接開口させてもよい。
方向切換弁3が切換位置に切り換わると、油圧ポンプ2から吐出された圧油は管路15を通ってポートPr´から油室30−21に供給されると同時に、油室30−3内の油はポートPh´から流出し、管路12、方向切換弁3、管路16を通ってタンク6へ排出される。これにより、ピストン30−2が油室30−4の容積を拡大する方向に移動して油室30−4内が負圧気味となり、油がタンク6より管路20、ポートPb´から内部流路30−24を通り、さらに管路30−8と逆止弁30−11を通って油室30−4内に吸い込まれる。
油室30−4から管路30−9、逆止弁30−12を通って圧油が油室30−22に流入し、油圧力が作用すると、ピストン30−17が移動して気体室30−16の容積を圧縮させる。これにより、気体室30−16内の圧力が上昇し、油室30−22側からピストン30−17を押し上げる力と、気体室30−16側からピストン30−17を押し下げる力と、がバランスする位置まで、ピストン30−17が移動する。つまり、ピストン30−17の断面積をA、ピストン30−17に作用する油室30−22側の圧力をPp、気体室30−16側の圧力をPg、バランスしたときのスプリング30−20の付勢力をFとすると、下記式(1)が成り立つ。
Pp×A=Pg×A+F … 式(1)
<圧力変換装置の他の例>
図4は、本実施例に係る圧力変換装置の構成の他の例を示す模式的断面図であり、図4(A)は、圧力変換装置の全体構成を示す図、図4(B)は、仕切部材の構成を示す図である。
図4に示す構成と図2及び図3に示す構成との違いは、仕切部材のケースへの固定手段が異なる点である。その他の基本的な構成や機能は、実施例1と同様であり説明は省略する。
図2及び図3に示す構成では、仕切部材30−5がケース30−1にストッパ30−6、30−7により固定されているのに対し、図4の構成では、仕切部材30−5´がケース30−1´に仕切部材30−5´のねじ部Bにて螺合されている。すなわち、仕切部材30−5と仕切部材30−5´の違いは、ねじ部B(おねじ部)、つば部Cの有無、ケース30−1とケース30−1´との違いは、めねじ部の有無、及び後者の方がめねじ部を有する分、外径が大きくなっている。また、ピストン30−2とピストン30−2´の違いは、後者の方が外径が大きくなっている。油室30−3と油室30−3´、油室30−21と油室30−21´との違いも、後者の方が容積が大きくなっている。いずれも設計
的要因が異なるだけで、基本的な機能は同じである。
<本実施例の優れた点>
本実施例によれば、ピストン30−2による増圧機構と、ピストン30−17による蓄圧機構を一つのケース30−1により一体的に構成することで、流体圧制御装置の回路構成の簡素化、省スペース化、配管や継手等の削減などを図ることができる。また、従来では増圧装置のケースとピストン形アキュムレータのシリンダについてそれぞれ別々に加工していたものを、共通のケースを用いて一体に構成することにより、一度の加工で製造することが可能となる。すなわち、ケース30−1におけるピストン30−2の大径部30−2dとの摺動面とピストン30−17との摺動面を、略単一の周面で構成することで、この二種類の摺動面を一度の工程により高い精度で加工することが可能となる。したがって、段取り時間等も含め、加工時間、製造コストの低減を図ることができる。
また、従来は別体で構成されていた逆止弁や管路を、仕切部材に一体的に構成することで、各構成要素をつなぐ配管や継手を省くことが可能となり、省スペース化、低コスト化を図ることができる。また、配管や継手を省くことにより圧力損失を低減することができる。
ケース内周面に大きな段差を設けない構成であるため、ケース内周面全体を摺動部として用いることが可能となる。この構成により、先行構成と比べて、段差部による逃がし部分をなくすことができるので、より長いピストンストロークを確保することが可能となり、コンパクトに装置を形成することが可能となる。あるいは、同サイズの装置でも各機構に使用できる容積をより大きく確保することが可能となる。
なお、ケース30−1の内周面は、単一の周面であることが好ましいが、例えば、ホーニング加工等の表面仕上げの加工において、一工程での加工に影響を与えない範囲であれば、多少の段差部を設けてもよい。
また、本実施例では、作動流体として油を用いた油圧制御装置を例に挙げて説明したが、油以外の液体(流体)を用いる流体圧制御装置においても本発明が適用できることは言うまでもない。
1 駆動機構
2 油圧ポンプ
3 方向切換弁
4 リリーフ弁
6 油圧タンク
8 油圧被供給回路
30 圧力変換装置
30−1 ケース(シリンダ)
30−2 ピストン(第1ピストン)
30−5 仕切部材
30−17 ピストン(第2ピストン)

Claims (2)

  1. 流体圧を増圧するとともに増圧した流体圧を蓄圧可能な圧力変換装置であって、
    流体圧供給部から流体圧が供給される吸込口と、増圧した流体圧を外部へ供給するための吐出口と、を有するシリンダと、
    前記シリンダ内に前記吸込口が開口する受圧室を画定するように前記シリンダ内を仕切る大径部と、前記大径部よりも小径で前記大径部に対して前記受圧室とは反対側に向かって突出する小径部と、を有し、前記シリンダ内を摺動可能な第1ピストンと、
    前記シリンダ内を、前記第1ピストンが配置され前記吸込口が開口する第1空間と、前記吐出口が開口する第2空間と、に仕切る仕切部材であって、摺動自在に挿入される前記小径部との間で増圧室を画定する凹部と、前記流体圧供給部と前記増圧室とをつなぐ第1流路と、前記第1流路に設けられた前記増圧室から前記流体供給部への流体圧の流れを防ぐ第1逆止弁と、前記増圧室と前記第2空間とをつなぐ第2流路と、前記第2流路に設けられた前記第2空間から前記増圧室への流体圧の流れを防ぐ第2逆止弁と、を有する仕切部材と、
    前記シリンダ内の前記第2空間側に摺動可能に設けられ、付勢部材によって前記仕切部材に向かう方向に付勢されるとともに、前記仕切部材との間に容積可変の蓄圧室を画定する第2ピストンと、
    を備えることを特徴とする圧力変換装置。
  2. 前記シリンダにおける前記第1ピストンの前記大径部との摺動面と前記第2ピストンとの摺動面は、単一の周面で構成されることを特徴とする請求項1に記載の圧力変換装置。
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