JP5848148B2 - Led電源、これを含む照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode )を点灯するために用いられるLED電源、これを含む照明器具に関する。
近年、LEDの性能が高くなってきておりLEDを用いた照明器具は寿命が長いなどの理由により従来の光源から置き換えられる状態にある。今後LEDの性能がますます向上して行けば、さらに汎用の照明器具分野で採用されると考えられる。
LED照明を安定点灯させるためには、LED電源を使用するが、その具体的な制御方式は様々である。例えば、LEDの駆動電圧(順方向電圧)に基づいて、駆動電流(順方向電流)を一定に制御する定電流制御から、LEDの消費電力を一定に制御する定電力制御への切り替えを行うといった制御方式のLED電源もある(特許文献1参照)。
特開2006−210836号公報(図5)
図10に、一般的なLEDの駆動電流と駆動電圧の特性(If−Vf特性)を示す。曲線2A〜2CのようにLEDには個体間に「Vfばらつき」がある。そのため、LEDを定電圧制御する場合、次のような問題が生じる。出力電圧が一定である定電圧電源にLEDを接続すると、LEDの個体間のVfばらつきによってLEDに流れる駆動電流値Ifが個体ごとに違ってしまう。これを図11に示す。同図は駆動電圧と駆動電流の時間変化を示す。一般的に、LEDの発光強度は駆動電流値によって決まるため、複数台の定電圧電源にそれぞれLEDを接続した場合、各電源の出力電圧が同じであっても、それぞれのLEDの発光強度は異なり、光のばらつきが生じてしまう。個体差に応じた抵抗をLEDごとに接続して駆動電流を制限すれば、すべてのLEDの駆動電流が揃って発光強度が同じになる。しかし、抵抗での余計な電力消費によって電源回路全体での電力損が多くなってしまう。このような問題は、特許文献1のようにLEDを定電力制御する場合にも同様に生じる。
一方、LEDを定電流制御する場合、LEDの個体間のVfばらつきがあっても駆動電流を一定にすることができて、複数台の定電流電源にそれぞれ接続されたLEDの発光強度を同じにすることができる。
しかし、定電流電源にも1点問題が生じる。それは、LED点灯中に何らかの理由で、電源とLED間の接続が外れて電源が無負荷状態になった場合に、電源の出力電圧が上昇してしまうことである。図12に基づいて説明する。時間T1で電源とLED間の接続が外れると瞬時に駆動電流Ifが零になるため、定電流電源は電流が足りていないと判断して出力電力を増加させようとする。その結果、接続が外れる前よりも駆動電圧Vfが上昇してしまう。この場合、駆動電圧の上限を、例えばLEDの通常使用電圧Vf1に余裕分αを加えた電圧(Vf1+α)や電源が壊れない範囲の電圧に定めて、図12のように上限値を超えないようにすることがある。または、上限値に達したら電源の出力電圧を自動的に下降させたりする対策をとることができる。しかし、電源がLED点灯中の駆動電圧よりも高い電圧を出力する期間が必ず生まれてしまう。高い電圧が印加されている状態でLEDを電源に再接続すると、LEDにはその電圧に応じた大きい電流が瞬時に流れようとする。定電流制御は、このような大きな電流をすぐに制御できないため、図13のように、再接続によってLEDに大電流が流れてしまう。電源の特性によっては、無負荷状態(オープン)時における出力電圧の上昇期間が非常に短くて済む電源もあり、再接続までに出力電圧が低下していれば問題は無いかもしれない。しかし、そのような電源であっても、電源の出力部に大容量のコンデンサがあるタイプについては、コンデンサに蓄積された電荷によってLEDの絶対最大定格を超える電流が流れる可能性がある。フライバック・トランス型のLED電源の多くには、その出力部に比較的大容量のコンデンサが設けられているため、過剰電流を防止する対策が必要になる。
これに対して定電圧制御を採用できれば、図14のように、電源が突発的に無負荷状態時になったとしても、電源の出力電圧が上昇することはない。しかし、前述のLEDの個体差による発光強度のばらつきという問題が解決されていない以上、定電圧制御を採用することはできなかった。
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、
(1)LEDにVfばらつきのような個体差があっても、LED個体間の発光強度のばらつきを無くすことができ、
(2)LEDの順方向電圧の負の温度特性などの影響で、LEDの駆動電流が点灯中に増減しても、LEDの発光強度の変動を防止することができ、
(3)照明負荷オープン時の再接続の際のLEDの破損を防止する機能を備えた、
定電圧制御方式のLED電源、これを含む照明器具を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係るLED電源は、電源手段と、電流検出手段と、電圧検出手段と、制御手段とを備える。まず、電源手段は、外部電源を駆動電力に変換してLEDに供給する。電流検出手段は、前記電源手段からの駆動電流を検出し、電圧検出手段は、前記電源手段からの駆動電圧を検出する。そして、制御手段は、検出された駆動電流値及び駆動電圧値に基づいて前記電源手段を制御する。
ここで、駆動電力の供給対象はLEDであるが、具体的にはLEDを利用した照明光源であり、LED個体毎に、LED素子の配列、使用数、特性などが異なっている。LEDには、LED素子列に限られず、単一のLED素子からなるものも含む。
<定電圧制御モードから定電流制御モードへの一時移行>
ここで、前記制御手段は、
駆動電流の検出値が所定の規定範囲から外れるかどうかを監視する電流監視部と、
定電圧制御モードおよび定電流制御モードのいずれかを指令する制御モード設定部と、
指令された制御モードにより前記電源手段を制御する制御モード実行部と、
を備え、
前記制御モード設定部は、
駆動電流の検出値が前記規定範囲内であるならば、所定電圧を目標値として設定して定電圧制御モードの実行を指令し、
駆動電流の検出値が前記規定範囲から外れたならば、所定電流を規定値として設定して定電流制御モードへの一時移行を指令し、
定電流制御モードへ移行後、駆動電流の検出値が前記規定値に達して安定したならば、駆動電圧の検出値を定電圧制御モードにおける駆動電圧の新たな目標値に設定して定電圧制御モードへの移行を指令する。
<点灯始動時の制御モード設定>
また、前記制御モード設定部は、
点灯始動の際、駆動電流の検出値が前記規定値に達して安定したならば、駆動電圧の検出値を定電圧制御モードにおける駆動電圧の初期の目標値に設定して定電圧制御モードの実行を指令する。
ここで、駆動電流値が規定値に達して安定したかどうかを判断するために、例えば、計時手段を使って、規定値に達した後、その電流値を維持する時間を計時してもよい。規定値の電流値を所定時間だけ維持した場合を安定したと判断することができる。
<無負荷処理モードへの移行>
また、前記制御モード設定部は、定電流制御モード中に、駆動電流値が所定の無負荷判定用規定値以下の値を維持し続ける場合は、電源が無負荷状態であると判断して、無負荷処理モードに移行する。
本発明のLED電源は、定電圧制御方式を基本制御方式としてLEDに駆動電力を供給するものであり、所定の条件に該当する状態においては、一時的に定電流制御方式に移行して駆動電力の供給を続けるようになっている。すなわち、制御手段は、安定点灯中、所定電圧を目標値(Vf1)とする定電圧制御モードを実行する。定電圧制御モード中は、常に駆動電流値(If)を監視し続ける。そして、駆動電流値が規定範囲(下限If1min.〜上限If1max.)から外れた場合、LEDの発光強度が変動して点灯が不安定になったと判断して、制御手段は定電流制御モードに移行する。定電流制御モードにおいて、駆動電流の規定値(If1)はLEDの個体差に関わらず一定とする。駆動電流値(If)がこの規定値に達した場合、再び点灯が安定したと判断して、制御手段の制御方式は定電圧制御モードに戻る。ここで定電圧モードに戻る際の駆動電圧値(Vf)を読み取って、これを定電圧制御モードでの駆動電圧の新たな目標値(Vf2)に設定する。
また、点灯中にLEDを取り外す場合、制御手段が定電圧制御モードの実行中であれば、駆動電流値(If)が瞬時に零近傍まで低下することによって、定電流制御モードに移行することになる。そして、移行後も、駆動電流値が無負荷判定用規定値を維持し続けるような場合は、電源が無負荷状態(オープン)であると制御手段が判断して、即座に無負荷処理モードに移行する。
従って、本発明によれば、第1に、定電圧制御モードを実行しても駆動電流値が一定に維持されるから、LEDにVfばらつきのような個体差があっても、LED個体間の発光強度のばらつきを無くすことができる。また、第2に、定電圧制御モードにより駆動電圧Vfが一定に保たれている状態では、LEDの順方向電圧の負の温度特性などの影響により、LEDの駆動電流Ifが点灯中に増減するおそれがある。しかし、駆動電流が規定範囲から外れると定電流制御モードに移行して、駆動電流が規定値に戻るので、LEDの発光強度の変動を防止することができる。第3に、照明負荷オープン時に無負荷処理モードに移行するので、再接続があってもLEDの破損を防止することができる。また、このような定電圧制御方式のLED電源を含む照明器具を提供することができる。
第1実施形態に係るLED電源を用いた照明器具の全体構成図である。 前記LED電源の制御方式を説明するための図である。 前記LED電源において駆動電流値が変動した場合の動作を説明する図。 図3の部分拡大図である。 前記LED電源の制御フロー図である。 第2実施形態に係るLED電源に含まれる電源手段および制御回路の一例を示す構成図。 前記電源手段の第二の例を示す構成図である。 前記電源手段の第三の例を示す構成図である。 前記電源手段の第四の例を示す構成図である。 一般的なLEDの出力特性の説明図。 従来の定電圧制御モードの説明図。 従来の定電流制御モードの説明図。 定電流制御モードにおける負荷オープン時の問題点を説明するための図。 定電圧制御モードにおける負荷オープン時の動作の説明図。
(第1実施形態)
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態について説明する。
図1に第1実施形態に係るLED照明器具の全体構成を示す。LED照明器具は、LED2と、このLED2に直流電源を供給するLED電源4とを有して構成されている。なお、LED電源4は交流電源ACに接続されている。
<LED電源の全体構成>
LED電源4は、電源手段8と、電圧検出手段(R、R)と、電流検出手段(R)とを備える。電源手段8へは、交流電源ACからの入力電力P(入力電圧V及び入力電流I)が供給される。
電源手段8は、入力電力Pを変換してLED2の点灯に必要な駆動電力Pを生成するもので、例えば、フライバック・コンバータ、昇圧チョッパ回路や降圧チョッパ回路などで構成される。本実施形態では電源手段8にICチップ(制御回路12)及びメモリ14が内蔵されている。なお、制御回路12及びメモリ14としては、電源手段8から独立して設けられたものでも構わない。
電圧検出手段は、抵抗R、Rの直列接続を有する。この直列接続は、電源手段8の一対の出力端子を結んでいる。そして、抵抗Rの端子間電圧を駆動電圧の分圧Vとして検出し、このV値を電源手段8の制御回路12に与える。制御回路12では、抵抗R、Rの抵抗値に基づいて、分圧Vの検出値より駆動電圧Vfを算出する。従って、電圧検出手段は実質的に電源手段8の出力部からの駆動電圧Vfを検出している。
電流検出手段は、抵抗Rを有し、電源手段8の負側の出力端子とLED2の負側端子とを結んでいる。そして、抵抗Rの端子間電圧Vを検出し、このV値を制御回路12へ与える。制御回路12では、抵抗Rの抵抗値に基づいて、抵抗Rの電圧Vの検出値より駆動電流Ifを算出する。従って、電流検出手段は実質的に電源手段8の出力部からの駆動電流Ifを検出している。
制御回路12は、検出された駆動電圧値Vf、及び、駆動電流値Ifに基づいて電源手段8を制御する。このように構成されたLED電源4は、定電圧制御方式を基本制御方式としてLED2に駆動電力を供給する。そして、所定の条件に該当する状態においては、一時的に定電流制御方式に移行して駆動電力の供給を続けるようになっている。
図2〜4に基づいて、制御モードの一時的な移行について説明する。すなわち、制御回路12は、安定点灯中、所定電圧を目標値Vf1とする定電圧制御モードを実行する。図2に示すように、点灯始動が完了した後、定電圧制御モード(II 区間)が始まるが、この定電圧制御モード中は、常に駆動電流値Ifを監視し続ける。つまり、定電圧制御モードでは、駆動電圧値Vfが目標の電圧値になるように定電圧制御を主に行いつつ、駆動電流Ifの監視も同時に行っている。この監視は、電源の出力電圧が一定であっても、LED2の温度変化などでLEDに流れる駆動電流Ifが変化する場合に対応するためである。図3および図4を使って、安定点灯中に駆動電流Ifが変動した場合の制御について説明する。図3のIII区間にて駆動電流Ifが一時的に低下している範囲を、図4に拡大して示した。図4に示すように、駆動電流値Ifが規定範囲(下限If1min. 〜上限If1max. )から外れた場合、制御回路12は、LED2の発光強度が変動して点灯が不安定になったと判断して、定電流制御モード(III 区間)に移行する。定電流制御モードにおける駆動電流の規定値If1は、LEDの個体差に関わらず一定とする。定電流制御モードの実行により駆動電流値が規定値If1に達した場合、制御回路12は、再び点灯が安定したと判断して、定電圧制御モード(IV 区間)に戻る。ここで定電圧制御モードに戻る際の駆動電圧値Vfを読み取って、これを定電圧制御モードでの駆動電圧の新たな目標値Vf2に設定する。
本実施形態では、LEDを交換するような場合のLED個体間の発光強度のばらつきを問題視し、その原因としてLED個体ごとの駆動電流値Ifの違いに着目している。また、同一LEDにおける発光強度の変動を問題視し、その原因としてLED自体の温度変化などでの駆動電流Ifの変動に着目している。そこで、定電流制御モードにおける駆動電流の規定値を一定値(Vf1)に定め、また、この規定値If1から駆動電流値がどの程度外れると、発光強度のばらつきが表面化するかを示す基準として、駆動電流値の規定範囲(If1min. 〜If1max.)を定めた。また、この規定範囲内であれば、同じLEDの温度特性などに起因する発光強度の変動も表面化しないものとする。すなわち、駆動電流値がこの規定範囲内であれば発光強度のばらつきや変動は生じないと判断するものとしている。
そして、定電圧制御モード( II,IV 区間)では常に駆動電流値Ifが規定範囲に入っているかどうかを監視しており、また、定電流制御モード(III 区間)では規定範囲から外れた駆動電流値が再び一定の規定値If1に戻るように電源の出力電力を調整する。
この結果、本実施形態では、第1に、どのようなLED2を使っても、点灯中は駆動電流Ifが規定範囲内となるので、異なるLED間の個体差の影響が発光強度のばらつきとして生じない。
第2に、同じLEDであっても温度特性などの影響で従来の定電圧制御では点灯中に駆動電流Ifが増減する場合があったが、本実施形態では、駆動電流Ifが規定範囲から外れるようなことがあると、駆動電流を規定値If1に戻すように定電流制御(III 区間)が実行されるから、LED2の発光強度が上記の規定範囲から大きく外れて変動するようなこともない。そして、駆動電流が規定値If1に戻れば、再び定電圧制御モード(IV 区間)に移行する。この際、定電圧制御モードの駆動電圧の目標値Vf2が新たに設定されるが、駆動電流が規定値If1に戻った状態で読み取った駆動電圧値を新たな目標値Vf2に設定するので、目標値の変更前後(Vf1→Vf2)でLED2の発光強度は一定に維持される。このように定電圧制御モードをベースにして一時的な定電流モードへの移行を実行し続けると、定電圧制御モードでの目標値(Vf1,Vf2,…)は常に変化し得るが、監視する駆動電流は常に規定値If1に維持されるようになり、LEDの発光強度の変動を防止することができる。
次に、LED2の点灯始動中の制御モードについて上述の図2を使って説明する。制御回路12は、点灯始動中の区間 I では、所定電流を規定値If1とする電流制御モードを実行する。この規定値If1は、どのようなLEDに対しても共通する駆動電流の規定値とする。駆動電流値が規定値If1に達した後、一定時間その電流値を維持したことを確認した場合、LED2の点灯が安定したと判断して、制御回路12は定電圧制御モード(II 区間)に移行する。ここで定電圧モードに移行する際の駆動電圧値Vfを読み取って、これを定電圧制御モードでの駆動電圧の初期の目標値Vf1に設定する。
点灯始動中の電流制御モード(I 区間)の具体的な処理内容は様々である。例えば、始動開始から出力電圧(駆動電圧)を零から一定の割合で上げていき、駆動電流値が規定値If1に達した後は、その駆動電流が規定値If1を維持するように出力電圧を増減させるという処理内容を採用してもよい。
本発明で注目すべきは、点灯始動中の電流制御モード( I 区間)における駆動電流の規定値If1を複数のLEDに共通する値に設定したことである。この結果、異なるLEDをLED電源4に接続したとしても、一定の発光強度での点灯始動制御が可能になる。そして、定電圧制御モード( II 区間)への移行の際、駆動電圧の初期の目標値Vf1が設定されるが、駆動電流が規定値If1に達した状態で読み取った駆動電圧値を初期の目標値Vf1に設定するので、制御モードの移行前後で駆動電流Ifは変化せず、LEDの発光強度は一定に維持される。駆動電流の規定値If1は共通値であるが、初期の目標値Vf1についてはLED個体毎に異なる値が設定される。
次に、点灯中にLED2を取り外す場合について、定電圧制御モード中(II 区間)と定電流制御モード中( III 区間)とを分けて説明する。
制御回路12が定電圧制御モード(II 区間)であれば、駆動電流値Ifが瞬時に零付近まで低下することによって定電流制御モードに移行する。本実施形態では、定電流制御モードに移行した後(III 区間)も、駆動電流値Ifが所定の無負荷判定用規定値以下の値を維持し続けるような場合は、LED電源4が無負荷状態(オープン)であると制御回路12が判断して、即座に無負荷処理モードに移行する。ここで、無負荷判定用規定値は、少なくとも駆動電流の規定範囲の下限If1min. よりも低い値であり、例えば、定電流制御モードでの規定値If1の10分の1程度の値であってもよい。
また、制御回路12の定電流制御モード(III 区間)中にLEDを取り外す場合であっても、同様に、駆動電流値Ifが無負荷判定用規定値以下の値を維持し続けることになるので、LED電源4が無負荷状態(オープン)であると制御回路12が判断して、即座に無負荷処理モードに移行する。
駆動電流値Ifが瞬時に零付近まで低下することによって、瞬間的には駆動電圧値Vfが上昇するが、駆動電流値Ifが無負荷判定用規定値以下の値を維持し続けることによりLED電源4が無負荷状態(オープン)であると判断して即座に無負荷処理モードに移行するので、駆動電圧値Vfの上昇は僅かで済む。駆動電圧値Vfの上昇は、大きくとも、PWMパルス1回分程度の極僅かなエネルギーで済む。
ここで、無負荷処理モードの具体的な処理内容は様々である。もっとも簡単な処理は、電源の出力を停止させることである。
このようにすれば、点灯中に何らかの理由でLED電源4とLED2の接続が外れて、直後に再接続するようなことがあっても、既に制御回路12が無負荷処理モードに移行している可能性が高くなるため、再接続によってLEDに必要以上に高い出力電圧が印加される可能性は低くなる。
次に、第1実施形態のLED電源4の点灯制御について、図5の制御フロー図に基づいて説明する。
(点灯始動状態)
まず、LED2の点灯開始後の点灯始動中は、電流制御モードを実行する(処理S1)。電流制御モードは駆動電流値が規定値If1になるまで動作する。そして、処理S2において、駆動電流値が規定の電流値If1に達したかどうかを確認する。駆動電流値が一定時間、規定値If1を維持した場合に、点灯が安定したと判断し、次の処理に進む。それまでは電流制御モードを続ける。
処理S3では、S2で点灯が安定したと判断するタイミングで駆動電圧値Vfを取得する。取得した駆動電圧値を定電圧制御モードでの目標値Vf1に決定する。続けて、目標値Vf1を使った定電圧制御モードに移行する(処理S4)。
(定常点灯状態)
定電圧制御モードでは、駆動電流値Ifが規定範囲内であるかどうかを常に監視する(処理S5)。規定範囲内であれば定電圧制御モードを続けるが、監視中の駆動電流Ifが規定範囲から外れた場合は、一時的に定電流制御モードに移行して駆動電流値を補正する(処理S6)。この定電流制御モードでは、駆動電流値が規定値If1に達して安定したかどうかを常に確認する(処理S7)。規定値If1に達して安定していない場合は、さらに、駆動電流値Ifが無負荷判定用規定値以下の値ではないことを確認する(処理S8)。駆動電流値Ifが無負荷判定用規定値以下の値でなければ、定電流制御モードを継続する(処理S6)。定電流制御モードによる補正で駆動電流値が規定値If1に入っていることを確認したら(処理S7)、再度、定電圧制御モードに移行して安定点灯を継続する(処理S4)。
(無負荷処理モードへの移行)
定電圧制御モードの実行中(処理S4)に、LED電源4が無負荷状態になった場合、上記の手順に従って定電流制御モードに移行するが(処理S6)、駆動電流値が規定値に達することはなく(処理S7)、かつ、駆動電流値が無負荷判定用規定値以下の値のままの場合(処理S8)、制御回路12は、無負荷になったと判断して即座に無負荷処理モードに移行する(処理S9)。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るLED電源4について、特に電源手段8の制御システムに関して図6を使って説明する。電源手段8は、交流電力の入力部、その電力の変換部、及び、駆動電力の出力部に大別される。入力部は、ダイオードブリッジなどで構成される全波整流回路DBと、バイパスコンデンサCとを有する。バイパスコンデンサCは、全波整流回路DBの出力端同士を結ぶもので、全波整流回路DBからの整流電流を部分平滑するため、および、スイッチング素子Qのオンオフ駆動により断続された電流の影響がAC電源側に及ぶことを防止するために設けられている。
出力部は、LED2に対して並列接続された出力コンデンサC(電解コンデンサ)によって構成される。そして、出力コンデンサCに蓄えられたエネルギーを用いて、LED2に安定した駆動電力Pを供給する。
変換部は、全波整流回路DBの後段に接続され、整流電流を電力変換して出力コンデンサCを充電するためのものである。本実施形態の変換部は、フライバック・コンバータと呼ばれ、出力コンデンサCを介して一定電流をLED2に供給する。また、変換部は、力率改善回路としても機能し、全波整流回路DBに入力される交流電流を歪みのない正弦波に整形することができる回路である。
変換部は、具体的にフライバック・トランスTと、スイッチング素子Qと、ダイオードDと、スイッチング素子Qを制御する制御回路12とを有する。トランスTは、全波整流後の整流電圧を一次電圧として二次電圧を出力コンデンサCに印加するように設けられている。
スイッチング素子Qは、トランスTの一次巻線T1aに直列接続されていて、オンオフ駆動により二次巻線T1bに二次電圧を誘起させる。スイッチング素子Qのドレイン側端子は、一次巻線T1aに接続され、Qのソース側端子は、全波整流回路DBの負極端子側であるグラウンドラインに接続されている。スイッチング素子QにはNチャネルのエンハンスメント形のMOSFETを使用する。制御回路12に設けられているドライバ回路部22からスイッチング素子Qのゲートに駆動電流が供給されてゲート電圧が生じると、ドレイン−ソース間に電流が流れる。この状態をスイッチング素子Qのオン状態という。一方、ゲートに駆動電流が供給されず、ドレイン電流が流れない状態をオフ状態という。ダイオードDは、二次巻線T1bに直列接続されて二次電流を整流し、整流後の二次電流を出力コンデンサCの正極に供給する。
変換部は以上のように構成され、出力コンデンサCに整流電流に基づくエネルギーを蓄積する。そして出力コンデンサCに蓄積されたエネルギーによってLED2に駆動電流Ifが供給されるようになっている。
制御回路12は、スイッチング素子QにPWM用の駆動電流を供給するためのドライバ回路部22と、駆動電圧および駆動電流の検出用のADコンバータ24,25と、ドライバ回路部22にPWM制御信号を送るためのFET駆動回路部26と、図示しないROMおよびRAMを有し、さらに、FET駆動回路部26の制御モードを設定するための制御モード設定部28、および、駆動電流を監視する電流監視部29を有し、スイッチング素子Qの駆動制御システムを構築している。なお、制御モード設定部28と電流監視部29には、マイクロコンピュータ(CPU)を用いている。
CPUでは、例えば、力率改善を行うために全波整流後の電圧の分圧値に基づいて、スイッチング周期を決定するとともに、検出されるLED2の駆動電流値Ifと、駆動電圧値Vfとに基づいてオン幅(オン状態の時間)を決定する。CPUは、決定されたスイッチング周期とオン幅の指令信号をスイッチング素子Q用のMOSFET駆動回路部26に送る。この駆動回路部26は、指令信号に基づくPWM制御信号をドライバ回路部22に送り、ドライバ回路部22を介してPWM用の駆動電流をスイッチング素子Qへ供給し、これをオンオフ駆動させる。
CPUにおけるオン幅の決定方法には、定電圧制御方式と、定電流制御方式とがある。CPUは、LEDの駆動電流の監視値(If)に応じて、図5のフロー図に基づく定電圧制御モードと定電流制御モードとのモード切換を実行し、必要に応じて無負荷処理モードへの移行を行う。
(その他の電源手段への適用)
本発明に係るLED電源には、図6のフライバック・コンバータに限らず、図7〜図9に示すような各種回路などを電源手段として内蔵するものが含まれる。図7は、電源手段の第2の例であり、フライバック電源と降圧チョッパ回路(DC−DCコンバータ)とを組み合せた電源手段108である。降圧チョッパ回路は、スイッチング素子QのオンオフをPWM制御する制御回路112を有しており、この制御回路112の構成は図6の制御回路12と共通する。制御回路112へは、抵抗R、Rにより検出された駆動電圧V、および、抵抗Rにより検出された駆動電流Iが送られる。
図8は、電源手段の第3の例であり、力率改善回路と降圧チョッパ回路とを組み合せた電源手段208である。図9は、電源手段の第4の例であり、直流電源に接続された降圧チョッパ回路からなる電源手段308である。それぞれの例の制御回路212,312の構成は図6の制御回路12と共通し、制御回路212,312へは、抵抗R、Rにより検出された駆動電圧V、および、抵抗Rにより検出された駆動電流Iが送られる。
なお、本発明の電源手段は以上の回路例に限定されるものではない。電源手段には、入力電圧よりも出力電圧(LEDへの駆動電圧)の方が高い昇圧チョッパ回路を用いてもよい。
2 LED
4 LED電源
8 電源手段
12 制御回路(制御手段)
26 MOSFET駆動回路部(制御モード実行部)
28 制御モード設定部
29 電流監視部

Claims (4)

  1. 外部電源を駆動電力に変換してLEDに供給する電源手段と、
    前記電源手段からの駆動電流を検出する電流検出手段と、
    前記電源手段からの駆動電圧を検出する電圧検出手段と、
    検出された駆動電流値及び駆動電圧値に基づいて前記電源手段を制御する制御手段と、を備えたLED電源であって、
    前記制御手段は、
    駆動電流の検出値が所定の規定範囲から外れるかどうかを監視する電流監視部と、
    定電圧制御モードおよび定電流制御モードのいずれかを指令する制御モード設定部と、
    指令された制御モードにより前記電源手段を制御する制御モード実行部と、を備え、
    前記制御モード設定部は、
    駆動電流の検出値が前記規定範囲内であるならば、所定電圧を目標値として設定して定電圧制御モードの実行を指令し、
    駆動電流の検出値が前記規定範囲から外れたならば、所定電流を規定値として設定して定電流制御モードへの一時移行を指令し、
    定電流制御モードへ移行後、駆動電流の検出値が前記規定値に達して安定したならば、駆動電圧の検出値を定電圧制御モードにおける駆動電圧の新たな目標値に設定して定電圧制御モードへの移行を指令することを特徴とするLED電源。
  2. 請求項1記載のLED電源において、
    前記制御モード設定部は、
    点灯始動の際、駆動電流の検出値が前記規定値に達して安定したならば、駆動電圧の検出値を定電圧制御モードにおける駆動電圧の初期の目標値に設定して定電圧制御モードの実行を指令することを特徴とするLED電源。
  3. 請求項1または2記載のLED電源において、前記制御モード設定部は、定電流制御モード中に駆動電流値が所定の無負荷判定用規定値以下の値を維持し続ける場合に、電源が無負荷状態であると判断して、無負荷処理モードに移行することを特徴とするLED電源。
  4. 請求項1から3のいずれか記載のLED電源と、前記LED電源により点灯制御されるLEDと、を備えることを特徴とする照明器具。
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