JP5847131B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、電気自動車やハイブリッド車両に搭載されたモータやインバーター、一般電子機器等に対して接続されるコネクタに関する。
従来、上述のような電気自動車に搭載されたモータを、電源用のバッテリーから供給される電力で駆動する場合、複数本の被覆電線を介して電源側に接続された電源側コネクタを、モータやインバーター等の機器側に設けられた機器側コネクタに接続して、電源側と機器側とを電気的に接続することが行われている。
上述のコネクタとしては、例えば、端子を収容するハウジングと、ボルトとの螺合によって端子を固定するナットとを備えたものが知られており、下記特許文献1では、各壁面を四角形に形成した箱形のナットを採用している。この場合、箱形のナットがハウジング(ナット取り付け孔)に嵌合することによって、ナットの回転を規制することができるため、ボルトをナットに螺合する際の回転力に対する耐久性、つまりは、ナットの耐トルク性向上を図ることが可能になっている。
ところで、上述した箱形のナットを採用する場合には、一般的に、ナットとハウジングとをインサート成形で組付ける組付け方法が採用されている。しかしながら、この場合、以下に述べる理由から生産性の低下を招くという問題があった。
詳しくは、ナットの形状を考慮した分だけ金型の構造が複雑になったり、ナットの挿入装置や専用の治具等が必要になったりするため、製造コストの増大を招くという問題があった。また、インサート成形に際して金型にナットを装着する際に要する時間だけ成形サイクルが長くなるという問題もあった。
さらに、ナットと端子との隙間やナットのネジ部へ樹脂が浸入する成形不良が発生する虞があるため、これの有無を検査する工程が必要になる。実際に成形不良の有無を検査する場合には、外観や非破壊検査等による検査が困難であるため、ナットを引き抜く破壊検査を行う必要があり、この場合、品質を十分に保証できなくなる虞がある。
また、箱形のナットを採用すると、そのレイアウト次第では、ナットの角部に対応するハウジングの部位が他の部位に比べて著しく薄肉になる場合があり、結果として、ハウジングの一部に低強度部が形成される虞がある。このため、上述したインサート成形による組付け方法に代えて、例えば、ナットのみを単独で予め成形(アウトサート成形)してからハウジングの収容室に嵌め込んで収容するという組付け方法を採用した場合、ナットの耐トルク性が、インサート成形による組付け方法を採用した場合に比べて低下する虞があった。
特開2011−222445号公報
この発明は、ナットの耐トルク性向上と薄肉化とを図りつつ、生産性の向上を図ることができるコネクタを提供することを目的とする。
この発明は、ボルト挿通孔が穿設された円筒形状の胴部と、該胴部から径方向外側に突出する4つの凸部と、前記胴部の軸方向端部のうちボルト挿通孔基端側に前記凸部と連結したフランジ部とを備えたナットと、端子を収容するとともに、前記ナットを収容するナット収容室に対して前記ナットを前記胴部の軸方向と直交する直交方向から嵌め込む嵌め込み許容部を有するハウジングと、前記嵌め込み許容部に装着して閉塞するカバーとが備えられ、前記凸部が、前記胴部の軸方向に延設されるとともに、前記ナット収容部に前記ナットを収容する収容方向と、該収容方向に直交する方向とに向けて配置され、前記ナット収容室および前記カバーに、前記凸部のうち前記収容方向の凸部と嵌合する凹部と、前記嵌め込み許容部に前記カバーが装着した状態において、該収容方向に直交する方向の前記凸部が嵌合する嵌合部とを備えたコネクタであることを特徴とする。
この発明によれば、ナットの耐トルク性向上と薄肉化とを図りつつ、生産性の向上を図ることができる。
詳しくは、ナット収容室の嵌合部と凸部との嵌合により、ナットの回転を抑制して耐トルク性を向上させることができるとともに、円筒形状の胴部により、箱形のナットに比べて薄肉化を実現でき、ナットの薄肉化を図ることもできる。
また、特に、箱形のナットを採用した場合、ナットの角部に対応するハウジングの部位が他の部位に比べて著しく薄肉となる低強度部が発生する虞があるが、上述のナットの場合、胴部の全周に亘って肉厚を確保することができるため、前記低強度部の発生を防止できる。
これにより、ナットのみを単独で予め成形(アウトサート成形)してからハウジング(ナット収容室)に嵌め込んで収容するという組付け方法を採用したとしても、ナットの耐トルク性を向上させることができる。そして、前記組付け方法を採用可能にしたことで、ナットとハウジングとをインサート成形で組付ける組付け方法を採用した場合に比べ、生産性の向上を図ることができる。
また、端子とハウジングとをインサート成形で組付けた後であっても、ナットをナット収容室に嵌め込んで収容することが可能になり、かつナットをナット収容室に収容した状態において、ナットの回転を確実に規制することができる。つまり、この場合、端子とハウジングとをインサート成形によって一体的に組付けることが可能になり、ハウジングに対する端子の組付け強度を向上させることができる。
また、ナットの耐トルク性を、4つの凸部によってさらに向上させることができる。そして、4つの凸部を、前記ナット収容部に前記ナットを収容する収容方向と、該収容方向に直交する方向とに向けて配置することで、ハウジングが凸部から受ける荷重を前記周方向において均等に分散することができる。これにより、ハウジングの耐久性を確保することができる。
また、凸部を軸方向に延設することで、ナットの耐トルク性を軸方向の略全幅に亘って向上させることができる。そして、凸部に対し回転方向のトルクが付加されたとしても、凸部の変形をフランジ部によって抑制することができる。このため、ナットの耐トルク性をより向上させることができる。
この発明によれば、ナットの耐トルク性向上と薄肉化とを図りつつ、生産性の向上を図ることができるコネクタを提供することができる。
本実施形態におけるシールドコネクタの斜視図。 端子部分で分断したシールドコネクタの断面図。 機器側コネクタの斜視図。 機器側コネクタの分解斜視図。 機器側コネクタから接続ナット及びカバーを取り外した分解斜視図。 接続ナットを示す斜視図。 図2に示す機器側コネクタのA−A矢視断面図。
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は本実施形態におけるシールドコネクタ10の斜視図、図2は端子部分で分断したシールドコネクタ10の断面図、図3は機器側コネクタ50の斜視図、図4は機器側コネクタ50の分解斜視図、図5は機器側コネクタ50から接続ナット53及びカバー54を取り外した分解斜視図、図6は接続ナット53を示す斜視図、図7は図6に示す機器側コネクタ50のA−A矢視断面図である。
本実施形態では、図示しないバッテリーなどの電源側に接続される電源側コネクタ20と、該電源側コネクタ20と嵌合するインバーターなどの機器側に接続される機器側コネクタ50とを備えたシールドコネクタ10を例示している。
電源側コネクタ20は、被覆電線21が接続された2本の雌型端子22と、雌型端子22が収容された合成樹脂製の電源側ハウジング23と、電源側ハウジング23を覆う大きさ、及び形状に形成したアルミダイキャスト製のシールドシェル24と、電源側ハウジング23の後端側に装着される合成樹脂製のバックリテーナ25とで構成している(図1、図2参照)。
雌型端子22は、長手方向Xの前方側から見て略四角形状に形成したボックス部22aと、該ボックス部22aの後方側に連設した圧着部22bとで構成している。
ボックス部22aの前側内部には、機器側コネクタ50の雄型端子51に接触する弾性接触片22cを高さ方向Zにおいて対向配置している。ボックス部22aの後側上部には、電源側ハウジング23の内部に係止される係止孔22dを設けている。
圧着部22bは、被覆電線21の先端部に圧着され、該被覆電線21の先端部側に露出した図示しない導体に対して電気的に接続している。
なお、上述の長手方向Xとは、電源側コネクタ20を機器側コネクタ50に接続するシールドコネクタ10における長手方向Xと一致する方向であり、幅方向Yとは、被覆電線21,21の配列方向であって、長手方向Xに対して直交する方向である。また、後述する高さ方向Zとは、長手方向X及び幅方向Yに対して直交する方向である。
また、電源側コネクタ20に対する機器側コネクタ50の側を前方(図1右上)とし、逆に、機器側コネクタ50に対する電源側コネクタ20の側を後方(図1左下)としている。
電源側ハウジング23は、長手方向Xの前方側に向けて延びる略矩形状を成す一対の端子収容部26と、該端子収容部26の内部に形成した雌型端子22が収容される端子収容室27と、長手方向Xの後方側に向けて延びる略筒状を成す一対の電線導出部28とで構成している。
電源側ハウジング23の前端側には、機器側ハウジング52の筒状嵌合部52aが挿入される凹状嵌合部23aを形成している。凹状嵌合部23aの内部中央には、略矩形状の端子収容部26を前方側に向けて突出するとともに、幅方向Yに所定間隔を隔てて並列に配置している。
凹状嵌合部23aの後部中央には、略筒状の電線導出部28を、上述の端子収容室27と連通して後方側に向けて突出するとともに、該端子収容部26と対応して幅方向Yに所定間隔を隔てて並列に配置している。
シールドシェル24は、長手方向Xに開口した幅方向Yに横長な略楕円形状を有しており、シールドシェル24の前端側には、電源側ハウジング23の前側外面部を保持する前側収容部24aを形成している。シールドシェル24の後端側には、電源側ハウジング23の後側外面部を保持する後側収容部24bを形成している。
シールドシェル24における前端側の一側縁部には、径方向に突出する支持部33を形成している。支持部33には、締付けボルト35が挿通される挿通孔34を形成している。
締付けボルト35は、挿通孔34に対して後方側から挿通され、該挿通孔34よりも前方側の突出部分に装着した抜止めリング37で抜止めしている。締付けボルト35のボルト頭部には、該ボルト頭部を覆うためのボルトキャップ38を取り付けている。
バックリテーナ25は、電源側ハウジング23の後端側に装着される同一形状に形成した一対の分割リテーナ251,251で構成している。
バックリテーナ25の前方側には、分割リテーナ251,251を1つ組み合わせた状態において、電線導出部28内に導出した被覆電線21を保持する電線保持部25aを幅方向Yに並列して2つ突出している。
次に、上述の電源側コネクタ20を接続する機器側コネクタ50の構成について説明する。
機器側コネクタ50は、図1〜図7に示すように、導電性を有する板状のバスバーからなる2本の雄型端子51と、2本の雄型端子51が並列にインサートされた合成樹脂製の機器側ハウジング52と、雄型端子51と対応して機器側ハウジング52の前端側内部に収容した2個の接続ナット53と、機器側ハウジング52の前端側開口部に嵌着されるカバー54とで構成している。
雄型端子51は、長手方向Xの後方側から見て幅広に形成した接触片51aと、該接触片51aの前端側を上方に向けて直角に折り曲げて形成し、挿通孔51cを穿設した接続部51bとで構成され、電源側コネクタ20における雌型端子22と対応して並列に配置している。
機器側ハウジング52は、長手方向Xに開口した幅方向Yに横長な略楕円形状を有しており、該機器側ハウジング52の後端側には、後方側から見て幅方向Yに横長な略矩形状の筒状嵌合部52aを形成している。機器側ハウジング52の前端側には、2個の接続ナット53が並列に収容されるナット収容部52bを形成している。
筒状嵌合部52aの外面側は、電源側ハウジング23の凹状嵌合部23aに対して挿入が許容される大きさ、及び形状に形成している。該筒状嵌合部52aの内面側は、凹状嵌合部23aに突出した端子収容部26が並列に挿入される大きさ、及び形状に形成している。筒状嵌合部52aの内部には、雄型端子51の接触片51aを後方側に向けて所定長さ突出している。
雄型端子51の接触片51aは、電源側ハウジング23を機器側ハウジング52に接続した状態において、電源側ハウジング23における雌型端子22の弾性接触片22c,22c間に挿入される長さ突出している。
ナット収容部52bの内部には、並列にインサートした雄型端子51と対応して、接続ナット53が収容されるナット収容室52cを並列に形成している。
接続ナット53は、後方側から見て略十字形状に形成され、該接続ナット53の十字側を後方側に向けてナット収容室52cに収容している。
詳しくは、2個の接続ナット53,53は、図2、図4〜図7に示すように、挿通孔53aを穿設した円筒形状の胴部53bと、該胴部53bから径方向外側に突出する4つの凸部53c〜53fと、胴部53bの軸方向(長手方向X)の前方側端部に備えたフランジ部53gとで構成している。
凸部53c〜53fは、図6、図7に示すように、胴部53bの周方向において90度ずつ等間隔に配置している。これら凸部53c〜53fのうち、凸部53c,53eは高さ方向Zにおいて互いに反対方向に突出する一方、凸部53d,53fは幅方向Yにおいて互いに反対方向に突出している。
また、凸部53c,53eでは、その先端部の両側の側面部53c1,53e1が高さ方向Zに延びる一方、凸部53d,53fでは、その先端部53d1,53f1が高さ方向Zに延びている。
そして、凸部53c〜53fは、胴部53bの略全幅に亘って長手方向Xに延設しているとともに、その前方側端部とフランジ部53gとを連結している。フランジ部53gは、前方側から見て四角形に形成しており、胴部53bから連続する挿通孔53aの端部は、フランジ部53gの中心部に位置している。
上述した凸部53c〜53fは、それぞれフランジ部53gの4つの対応する辺部53hに段差無く連結しており、凸部53c〜53fとフランジ部53gの辺部53hとは、略T字状に連続している。
機器側ハウジング52のナット収容室52cでは、図4、図5、図7に示すように、上述した2個の接続ナット53,53を幅方向Yに並列配置した状態で収容している。
また、ナット収容室52cには、図1〜図5、図7に示すように、並列配置した接続ナット53,53の間に位置決め凸部52eを配設している。そして、機器側ハウジング52では、ナット収容部52bの上面側開口部により、高さ方向Zからナット収容室52cに対して接続ナット53,53を嵌め込むことを許容する嵌め込み許容部52fを形成している。
また、機器側ハウジング52のナット収容室52cは、図7に示すように、嵌め込み許容部52fと対向する底面部52hと、底面部52hの幅方向Yにおける両端部から嵌め込み許容部52fに向かって高さ方向Zに延びる側面部52i,52iとを備えている。
そして、底面部52hでは、断面円弧状に形成した円弧状部52jと、高さ方向Zに凹設した凹部52kとを形成しており、このうち、凹部52kには、その先端部の両側の側面部52k1,52k1が高さ方向Zに延びている。
また、底面部52hと側面部52i,52iとの間には、幅方向Yに延びる段差部52m,52mを形成しており、上述した側面部52iと段差部52mとにより、嵌合部52n,52nを構成している。
上述した円弧状部52jは、接続ナット53の胴部53bの形状に対応する一方、凹部52k、嵌合部52n,52nは、それぞれ凸部53e、凸部53d,53fの形状に対応している。
接続ナット53をナット収容室52cに収容した状態では、図7に示すように、円弧状部52jと胴部53bの底面部52h側の部位とが嵌合するとともに、凸部53eと凹部52k、凸部53d,53fと嵌合部52n,52nとがそれぞれ嵌合している。
ここで、凹部52kの側面部52k1、及び嵌合部52nの側面部52iが、上述したように高さ方向Zに延びていることにより、嵌め込み許容部52f(高さ方向Z)から接続ナット53を嵌め込む際には、凸部53e(側面部53e1)と凹部52kとの嵌合、及び凸部53d,53f(先端部53d1,53f1)、と嵌合部52n,52nとの嵌合が許容される。
そして、凸部53eと凹部52k、凸部53d,53fと嵌合部52n,52nとがそれぞれ嵌合している状態では、凸部53eの側面部53e1と凹部53kの側面部53k1とが高さ方向Zに面接触するとともに、凸部53d,53fの先端部53d1,53f1と嵌合部52n,52nの側面部52i,52iとが高さ方向Zに面接触している。
カバー54は、ナット収容部52bの上面側開口部(嵌め込み許容部52f)が閉塞される大きさ、及び形状に形成され、接続ナット53をナット収容室52cに収容した状態において、ナット収容部52bの上面側開口部に対して嵌着される。
カバー54では、図1、図3〜図5に示すように、位置決め凸部52eに対応する挿通孔54aを穿設する一方、位置決め凸部52eでは、幅方向Yの両側面部に係合爪52gを一体形成している。カバー54は、位置決め凸部52eを挿通孔54aに挿通し、挿通孔54aの壁部に形成した被係合部(図示せず)に係合爪52gを係合させることで、所定位置に嵌着される。
また、カバー54では、図5、図7に示すように、断面円弧状に形成した4つの円弧状部54bと、2つの円弧状部54bに挟まれる位置で高さ方向Zに凹設した2つの凹部54c,54cとを備えている。
これら円弧状部54b、凹部54cは、それぞれ接続ナット53の胴部53b、凸部53cの形状に対応している。接続ナット53をナット収容室52cに収容してカバー54を所定位置に嵌着した状態では、円弧状部54bと胴部53bの嵌め込み許容部52f側の部位とが嵌合するとともに、凸部53cと凹部54cとが嵌合している。
本実施形態では、図7に示すように、接続ナット53の凸部53cがカバー54の凹部54b、凸部53d,53fがナット収容室52cの嵌合部52n、凸部53eがナット収容室52cの凹部52kにそれぞれ嵌合することで、ナット収容室52cに収容した接続ナット53の回転、詳しくは、挿通孔53aの中心を回転軸とする回転が規制されるようになっている。
また、接続ナット53をナット収容室52cに収容した状態では、図2に示すように、その胴部53b(挿通孔53a)の軸方向が長手方向Xを指向しており、雄型端子51の接続部51bは、ナット収容室52cに収容した接続ナット53のフランジ部53gと面接触するようになっている。
そして、雄型端子51の接続部51bは、ナット収容室52cの前端側に露出した状態に配置しており、フランジ部53gと面接触した状態では、図2に示すように、フランジ部53gの挿通孔53aの位置と雄型端子51の挿通孔51cの位置とが一致するようになっている。
また、機器側ハウジング52におけるナット収容部52b側の外周面には、前方側から見て略楕円形に形成した合成ゴム製の機器側シール57を装着している。
機器側シール57は、機器側ハウジング52の外周面に形成したシール保持溝52dに保持しており、機器側コネクタ50を図示しない機器側嵌合部に挿入した状態において、該機器側嵌合部の内周面に対して止水状態に密着される。
機器側ハウジング52における長手方向Xの中央部外周面には、シールドシェル24の前端側開口部に対して嵌合されるフランジ部521を形成している。
フランジ部521の一側縁部には、径方向に突出する支持部522を形成している。支持部522に形成した挿通孔523には、図示しない固定ボルトが挿通される金属製のカラー524を圧入している。
上述の機器側コネクタ50を、図2に示す機器側取付け部60に固定する場合、機器側コネクタ50の前端側を、機器側取付け部60に形成した取付け孔61に挿入した際、図示しない固定ボルトを、フランジ部521のカラー524を介して機器側取付け部60に螺合することにより、機器側コネクタ50を機器側取付け部60に対して固定している。
ここで、機器側コネクタ50と機器とを電気的に接続する場合には、雄型端子51、接続ナット53の各挿通孔51c,53aと機器側端子のボルト挿通孔(図示せず)とにボルト(図示せず)を挿通する。そして、このボルトを接続ナット53に螺合して、雄型端子51と前記機器側端子とを締結することにより、両者を電気的に接続する。
以上に示したように、本実施形態の機器側コネクタ50は、挿通孔53aを穿設した円筒形状の胴部53bと、該胴部53bから径方向外側に突出する凸部53c〜53fとを備えた接続ナット53と、雄型端子51を収容する機器側ハウジング52とを備えるとともに、該機器側ハウジング52に、接続ナット53,53を収容するナット収容室52cを備え、該ナット収容室52cに、凸部53d〜53fと嵌合する嵌合部として、凹部52k及び嵌合部52nを備えている。
上述した機器側コネクタ50によれば、ナットの耐トルク性向上と薄肉化とを図りつつ、生産性の向上を図ることができる。
詳しくは、ナット収容室52cの凹部52k及び嵌合部52nと凸部53d〜53fとの嵌合により、接続ナット53の回転を抑制して耐トルク性を向上させることができるとともに、円筒形状の胴部53bにより、箱形のナットに比べて薄肉化を実現できる。
また、特に、図7に二点鎖線で示すように、凸部53c(凸部53d)の先端から凸部53e(凸部53f)の先端までの距離を1辺の長さとする箱形のナット153を採用した場合、ナット153の角部153aによって、該角部153aに対応する機器側ハウジング52の部位が他の部位に比べて著しく薄肉となる低強度部α(図7中二点鎖線で囲んだ部位)が発生するが、本実施形態の接続ナット53の場合、胴部53bの全周に亘って機器側ハウジング52の肉厚を確保することができるため、低強度部αの発生を防止できる。
これにより、接続ナット53のみを単独で予め成形(アウトサート成形)してから機器側ハウジング52(ナット収容室52c)に嵌め込んで収容するという組付け方法を採用したとしても、接続ナット53の耐トルク性を向上させることができる。そして、前記組付け方法を採用可能にしたことで、接続ナット53と機器側ハウジング52とをインサート成形で組付ける組付け方法を採用した場合に比べ、生産性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の機器側コネクタ50では、凸部53c〜53fを胴部53bの軸方向(長手方向X)に延設するとともに、長手方向Xと直交する幅方向Y及び高さ方向Zに突出して凸部53c〜53fと連結したフランジ部53gを、胴部53bの長手方向Xの前側端部に備えている。
上述した機器側コネクタ50によれば、凸部53c〜53fを長手方向Xに延設することで、接続ナット53の耐トルク性を長手方向Xの略全幅に亘って向上させることができる。そして、凸部53c〜53fに対し回転方向のトルクが付加されたとしても、凸部53c〜53fの変形をフランジ部53gによって抑制することができる。このため、接続ナット53の耐トルク性をより向上させることができる。
また、本実施形態の機器側コネクタ50では、機器側ハウジング52に、胴部53bの軸方向(長手方向X)と直交する高さ方向Zからナット収容室52cに対して接続ナット53を嵌め込むことを許容する嵌め込み許容部52fを備えるとともに、凹部52kに、接続ナット53の嵌め込みに伴い凸部53eとの嵌合を許容する壁面部として、側面部52k1を備え、嵌合部52n,52nに、接続ナット53の嵌め込みに伴い凸部53d,53fとの嵌合を許容する壁面部として、側面部52i,52iを備えている。
上述した機器側コネクタ50によれば、雄型端子51と機器側ハウジング52とをインサート成形で組付けた後であっても、接続ナット53をナット収容室52cに嵌め込んで収容することが可能になり、かつ接続ナット53をナット収容室52cに収容した状態において、接続ナット53の回転を確実に規制することができる。つまり、この場合、雄型端子51と機器側ハウジング52とをインサート成形によって一体的に組付けることが可能になり、機器側ハウジング52に対する雄型端子51の組付け強度を向上させることができる。
また、本実施形態の機器側コネクタ50では、複数の凸部53c〜53fを備え、該凸部53c〜53fを、胴部53bの周方向において等間隔に配置している。
上述した機器側コネクタ50によれば、接続ナット53の耐トルク性を、複数の凸部53c〜53fによってさらに向上させることができる。そして、複数の凸部53c〜53fを、胴部53bの周方向において等間隔に配置することで、機器側ハウジング52が凸部53c〜53fから受ける荷重を前記周方向において均等に分散することができる。これにより、機器側ハウジング52の耐久性を確保することができる。
また、本実施形態の機器側コネクタ50では、カバー54と機器側ハウジング52(係合爪52g)との係合によってカバー54の凹部54cに凸部53cを嵌合させることで、ナット収容室52cの一部が嵌め込み許容部52fによって開放されるような構造であっても、ナット収容室52cとカバー54との協働によって接続ナット53の耐トルク性を確実に向上させることができる。
ところで、上述した実施形態では、胴部53bの周方向において4つの凸部53c〜53fを等間隔に配置することとしたが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。接続ナット53の回転を規制できるのであれば、例えば、機器側ハウジング52に対して凸部53eのみ、または、凸部53dと凸部53fのみ、または、凸部53d若しくは凸部53fのいずれか一方と凸部53eのみを備える構成であってもよい。
また、上述した実施形態では、接続ナット53の凸部53c〜53fの形状を断面矩形状としているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、断面U字状や断面V字状に形成してもよい。
また、ナットを長手方向Xから嵌め込むことができる場合には、ナットの凸部の突出方向及び数は任意とすることができる。
この発明の構成と、実施形態との対応において、
この発明のコネクタは、機器側コネクタ50に対応し、
以下同様に、
ボルト挿通孔は、挿通孔53aに対応し、
ナットは、接続ナット53に対応し、
端子は、雄型端子51に対応し、
ハウジングは、機器側ハウジング52に対応し、
嵌合部は、凹部52k、嵌合部52nに対応し、
軸方向は、長手方向Xに対応し、
直交方向は、高さ方向Zに対応し、
壁面部は、側面部52i,52k1に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
50…機器側コネクタ
51…雄型端子
52…機器側ハウジング
52c…ナット収容室
52f…嵌め込み許容部
52i…側面部
52k…凹部
52k1…側面部
53…接続ナット
53a…挿通孔
53b…胴部
53c,53d,53e,53f…凸部
53g…フランジ部

Claims (1)

  1. ボルト挿通孔が穿設された円筒形状の胴部と、該胴部から径方向外側に突出する4つの凸部と、前記胴部の軸方向端部のうちボルト挿通孔基端側に前記凸部と連結したフランジ部とを備えたナットと、
    端子を収容するとともに、前記ナットを収容するナット収容室に対して前記ナットを前記胴部の軸方向と直交する直交方向から嵌め込む嵌め込み許容部を有するハウジングと、
    前記嵌め込み許容部に装着して閉塞するカバーとが備えられ、
    前記凸部が、前記胴部の軸方向に延設されるとともに、前記ナット収容部に前記ナットを収容する収容方向と、該収容方向に直交する方向とに向けて配置され、
    前記ナット収容室および前記カバーに、
    前記凸部のうち前記収容方向の凸部と嵌合する凹部と、
    前記嵌め込み許容部に前記カバーが装着した状態において、該収容方向に直交する方向の前記凸部が嵌合する嵌合部とを備えた
    コネクタ。
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