JP5846704B2 - 冊子の作成方法およびプログラム - Google Patents
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Description
1つの側面では、本発明は、小口に立体的な文字や模様を容易に作成させることを目的とする。
<第1の実施の形態>
本実施の形態の冊子1は、縦20cm、横14.5cmの書籍である。冊子1には、ページの上側(天)には、例えば印刷により基準印M1が付けられている。この基準印M1は、例えば冊子1の角1aから6cm〜8cm程度離れた箇所に付けられている。
また、図1には図示していないが、冊子1のページの下側(地)には、例えば印刷により基準印が付けられている。この基準印は、例えば冊子1の角1bから6cm〜8cm程度離れた箇所に付けられている。以下、この基準印を基準印M2と言う。
図2に示すように基準印M1、M2は、それぞれページの縁から数mm程度内側にも付けられている。これにより視認性が向上する。
冊子1の小口(前小口)側には、後述するコンピュータがページ毎に決定した位置に印M3、M4が付けられている。
この印M3、M4は、後述する元図に基づき決定したものであり、例えば印刷により付けられている。
このように作成者は、ページ毎に設けられた基準印M1、M2および印M3、M4を用いて次々とページを折り込んでいく。なお、図1〜図3では、印の数が2つの場合を説明した。これに限らず、元図に応じて印の数は増減する。なお、詳細については後述する。
折り込んで小口側から見ると、段々と作品の模様が表れる。なお、本実施の形態では、作成対象の作品が亀である場合を例示している。
図4に示す冊子1には、亀の左手部分2a、左足部分2b、右足部分2c、甲羅2d、および頭部2eの一部が表れている。
図5に示す冊子1には、頭部2eは完全に表れ、さらに右手部分2fが表れている。
この冊子1によれば、冊子のページを織り込むことにより小口に立体的な模様を作成する基準印M1、M2および印M3、M4が付されている。このため、作成者の技量に依存することなく、作品を作成することができる。
以下、実施の形態において、開示の冊子1の作成方法を説明する。
コンピュータ10は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM(Random Access Memory)102と複数の周辺機器が接続されている。
ハードディスクドライブ103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ハードディスクドライブ103は、コンピュータ10の二次記憶装置として使用される。ハードディスクドライブ103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置を使用することもできる。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
図6に示すようなハードウェア構成のコンピュータ10内には、以下のような機能が設けられる。
コンピュータ10は、記憶部11と画像処理部12とを備えている。
記憶部11は、画像記憶部11aとテーブル11bとを備えている。
画像記憶部11aには、冊子のページを織り込むことにより立体的に作成する作成対象の作品の画像ファイルが記憶される。
テーブル11bには、冊子のページ毎に、印M3、M4の位置が記憶される。
画像処理部12は、画像記憶部11aに記憶されている画像を読み出し、冊子につける印の位置を決定する処理を実行する。
図8に示す画像51は、作成対象の作品を模る画像(元図)である。この画像51は、画像処理部12が記憶部11から読み出してモニタ104aに表示した画像であり、一例として亀の模様が描かれた画像である。画像51は、例えばコンピュータ10が備える画像作成用プログラムによって作成された画像でもよいし、他のコンピュータにて作成された画像でもよい。
画像51のサイズ(縦横)は、冊子のページのサイズより小さくする。
例えば、行方向にパーツの塊が1つ存在する列は緑色に着色されている。図9では、緑色に着色されている列をc1と表記する。行方向にパーツの塊が2つ存在する列は赤色に着色されている。図9では、赤色に着色されている列をc2と表記する。行方向にパーツの塊が3つ存在する列は青色に着色されている。図9では、青色に着色されている列をc3と表記する。これにより、1つの列にパーツの塊がいくつ存在するかを視覚的に把握することができる。なお、本実施の形態では、図9に示す画面をモニタ104aに表示する例を説明した。しかし、これに限らず図9に示す画面をモニタ104aに表示しなくてもよい。
次に画像処理部12は、設定したスケールに基づき画像51の寸法を計測する。
図10に示す画像52は寸法の測定を説明する画像である。
スケールに囲まれた格子21の横に付された数値の単位はmmである。すなわち、図10に示す格子21は行方向1mm、列方向1mmである。
画像処理部12は、設定したスケールに基づき、列毎にパーツが存在する領域とパーツが存在しない領域が混在する行を特定する。そして、画像処理部12は、特定した行において、パーツが占める位置に応じてパーツの始点および終点を決定する。
図11は、始点および終点を計測する具体例を説明する図である。
次に、1つの列にパーツが複数個存在する場合の画像処理部12の処理を説明する。
図12は、1つの列にパーツが複数個存在する場合の処理を説明する図である。
さらに、22列から29列までは1つの列に3つのパーツが存在している。それぞれの
始点位置および終点位置は、それぞれ1mm、5mm、8mm、12mm、および16mm、20mmとなる。
図13は、テーブルの具体例を示す図である。
テーブル11bには、列番号、上行、下行、ページの欄が設けられている。横方向に並べられた数値が互いに関連づけられている。
列番号の欄には、スケールの列の番号が設定されている。
上行の欄には、印M3を付ける位置(基準位置からの相対位置)が設定される。単位は(mm)である。
下行の欄には、印M4を付ける位置(基準位置からの相対位置)が設定される。単位は(mm)である。
ページの欄には、冊子のページ数が設定される。
次に、第2の実施の形態の冊子および冊子の作成方法について説明する。
以下、第2の実施の形態の冊子および冊子の作成方法について、前述した第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図14に示す第2の実施の形態の冊子3は、折り込み位置を示す目印の付け方が冊子1と異なっている。冊子3には、折り込み位置を示すポイントP1、P2が設けられている。
次に、第2の実施の形態の冊子3の作成方法を説明する。
図15は、第2の実施の形態のコンピュータの機能を示すブロック図である。
コンピュータ10aは、記憶部11と画像処理部12aとを備えている。
記憶部11は、画像記憶部11aとテーブル11cとを備えている。
図16は、第2の実施の形態のテーブルを説明する図である。
テーブル11cには、テーブル11bの各欄に加え、さらにポイントA、およびポイントBの欄が設けられている。
上行に設定されている基準位置P1から基準印M1までの数値(mm)をy1、頂点3aから基準位置P0までの距離(mm)をy2とすると、a=y1+y2にて求めることができる。
また、頂点3aから基準印M1までの距離をxとすると、θは、式(1)
θ=2arctan(x/a)・・・(1)
にて求めることができる。
また、頂点3cを基準(0,0)としたときのポイントP1の座標(u,v)は、式(2)、(3)
u=a・cos(2arctan(x/a))=a・cosθ・・・(2)
v=a・sin(2arctan(x/a))=a・sinθ・・・(3)
で求めることができる。
ところで、座標uは、頂点3cを基準とした位置であるから、頂点3aを基準にしたときのポイントP1のx座標u1は、式(4)
u1=u−a・・・(4)
で求めることができる。
第2の実施の形態の冊子3によれば、第1の実施の形態の冊子と同様の効果が得られる。
また、本発明は、前述した各実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
2a 左手部分
2b 左足部分
2c 右足部分
2d 甲羅
2e 頭部
2f 右手部分
3a、3b、3c 頂点
10 コンピュータ
11 記憶部
11a 画像記憶部
11b、11c テーブル
12、12a 画像処理部
51、52、53 画像
M1、M2 基準印
M3、M4 印
P0 基準位置
P1 ポイント
Claims (5)
- 冊子のページを折り曲げて小口に模様を描き出した作品を作成する冊子の作成方法において、
コンピュータが、
作成対象の模様が表示された画像の行方向および列方向それぞれに所定間隔でスケールを配置し、
前記スケールの列方向毎に前記模様のパーツが存在する位置を特定し、
特定した位置を冊子のページに関連づけて記憶し、
前記コンピュータが記憶した位置を、冊子のページ毎に印刷により記録する、
ことを特徴とする冊子の作成方法。 - 前記コンピュータが冊子の小口側に設定した基準位置に基づき、記憶した位置を、冊子のページ毎に印刷により記録する請求項1に記載の冊子の作成方法。
- パーツが2つ以上存在する列は、パーツの数に応じて順番に印刷物のページに関連づけて記憶する請求項1に記載の冊子の作成方法。
- 直前の列とは存在するパーツの数が異なる列の場合、直前の列のパーツを関連づけたページの次のページには、直前の列のパーツに連なるパーツとは異なるパーツの位置を関連づけて記憶する請求項1ないし3のいずれかに記載の冊子の作成方法。
- 冊子のページを折り曲げて小口に模様を描き出した作品を作成する際に用いるコンピュータのプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
作成対象の模様が表示された画像の行方向および列方向それぞれに所定間隔でスケールを配置し、
前記スケールの列方向毎に前記模様のパーツが存在する位置を特定し、
特定した位置を冊子のページに関連づけて記憶する、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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JP2014001353A JP5846704B2 (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 冊子の作成方法およびプログラム |
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