JP5391879B2 - 冊子 - Google Patents
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Description
また、所謂辞書(例えば英和辞典等)は、ABC・・・Zまでの索引が、頁用紙の表面と裏面の小口側端部から内側の領域に所定幅A・所定高さBの矩形領域に横線等の背景を設け、その背景の中に白抜きを設け、その白抜きの中に所定のアルファベットを設けて、例えば、Aで始まる単語の頁が20頁あれば、10枚の頁用紙の裏表に上記印刷が形成されている。
ここで、辞書のような印刷では、小口側端部に絵柄等を表示することは難しい。
したがって、ハードカバー本のように、物理的に書籍全体を丸めたりできない上製本構造であるならいざしらず、パンフレット、週刊誌、漫画、メモ帳、或いは手帳(手帳の場合には、皮製や樹脂製の表紙カバーを接着する、或いは表紙カバー内に装填する中身に相当する部分)のようなソフトカバーの並製本構造の冊子においては、手に取った冊子の背側を摘んで冊子全体を丸める方向で撓ませて(通常は、冊子全体を表表紙を外側にして裏表紙を内側にして撓ませるが、頁を戻る場合には、逆に冊子全体を裏表紙を外側にして表表紙を内側にして撓ませることもある)開いて読むものであり、断裁後の製本の小口側端部にインクジェット等により、印刷した冊子においては、隣接する頁用紙の絵柄の印刷されていない表裏の小口側端部側の紙の地色(白色)が見え、白で歯抜けになったような締りのない絵柄が表示されることとなり、体裁も悪く、目視した際に何が表示されているのか直ぐに認識しづらいという問題がある。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る冊子1は、表表紙4と背表紙7と裏表紙5とが連接した表紙と、その表紙でくるんだ複数の頁用紙6から構成される本文とを備え、背表紙7の内側が対向する本文の背部分にホットメルト接着剤にて接着されており、更に、天側と地側と小口側における表表紙と裏表紙の端縁位置が本文の端縁位置とが、製本の最終工程である三方断裁工程において切り揃えられることにより、同一(面一)となっている無線綴形態の冊子であって、冊子1の小口側端部2に、一例として「両手を挙げて走っている人」を示す絵柄の画像3a(第一の画像)が表示されている。
この絵柄の画像3aは、冊子1の表表紙4の方向から見た場合に特に見やすく表示されている。
また、この冊子1は、図2に示すように、冊子1の表表紙4の側が歪曲するように少しだけ冊子全体を丸めて撓ませた場合(冊子全体を、表表紙を外側にして裏表紙を内側にして撓ませた場合)には、冊子1の小口側端部2に表示されている絵柄の画像3aが横幅方向に更に少しだけ広く且つ明瞭に状態で表示される。
更に、図3には、図2に示す状態よりも、更に冊子全体を丸めて撓ませた場合において、冊子1の小口側端部2に表示されている絵柄の画像3aが、図2に示す状態よりも、更に横幅方向に広い状態で表示されることが示されている。
そして、冊子1は、冊子全体を丸めて撓ませた場合でも、冊子1の小口側端部2に表示されている絵柄の画像3aが切れ目なく連続的に表示されるように構成されていることが特徴となっている。
図4に示す場合では、絵柄の画像3aとは異なる絵柄の画像3bとして、「片手を頭に置いている人」の絵柄の画像3bが、その一例として表示されている。
尚、絵柄の画像3aと絵柄の画像3bとは、異なる絵柄の画像であればどのような内容の絵柄であってもよく、冊子の製作者側で任意に選択して用いればよく、上記の実施形態で用いた絵柄に限定されるものではない。
まず、図5及び図6に示すように、最初に2種類の異なる絵柄の画像を用意する。
図5に示す「両手を挙げて走っている人」の絵柄の画像3aは、表表紙4と背表紙7と裏表紙5とが連接した表紙でくるんだ複数の頁用紙6から構成される本文において、この本文を構成する複数の頁用紙6(仮に120枚とする)の一部(仮に100枚とする)である連続した頁用紙束(表表紙4側の10枚と裏表紙5側の10枚を除いた残りの100枚)を構成する各頁用紙の用紙面であって、表表紙4が設けられている側に対向する頁用紙の表側の面に表示させる画像の全体パターンであり、これを表側画像X(第一の画像)として説明する。
なお、ここでは、本文を構成する複数の頁用紙6の一部である連続した頁用紙束を構成する各頁用紙の表裏の用紙面にそれぞれ2つの画像を表示される場合を示すが、例えば、本文を構成する複数の頁用紙6が仮に100枚で画像を表示するのに必要な頁用紙6が仮に100枚とした場合には、本文を構成する複数の頁用紙の全部を用いて画像を表示させることとなる。
例えば、所定幅Aを3mmとした場合に、表側画像Xについては、始点の位置Z1の0mmから右側方向に対して、3mmの幅の間の領域に表示されている画像を短冊画像X1とし、また、同様に所定幅Aを3mmとした場合に、裏側画像Yについては、始点の位置Z1の0mmから右側方向に対して、3mmの幅の間の領域に表示されている画像を短冊画像Y1とする。
図9には、同じ1枚の頁用紙の表裏面に短冊画像X1と短冊画像Y1とが表示されている状態が示されているが、短冊画像X1は、図9(a)に示すように、1枚の頁用紙の表表紙4側に位置する面であって、冊子の小口側の端部から背側方向に対する所定幅の領域に表示されている。
また、短冊画像Y1は、図9(b)に示すように、同じ1枚の頁用紙の裏表紙5側に位置する面であって、冊子の小口側の端部から背側方向に対する所定幅の領域に表示されている。
図10には、同じ1枚の頁用紙の表裏面に短冊画像X100と短冊画像Y100とが表示されている状態が示されているが、短冊画像X100は、図10(a)に示すように、1枚の頁用紙の表表紙4側に位置する面であって、冊子の小口側の端部から背側方向に対する所定幅の領域に表示されている。
また、短冊画像Y100は、図10(b)に示すように、同じ1枚の頁用紙の裏表紙5側に位置する面であって、冊子の小口側の端部から背側方向に対する所定幅の領域に表示されている。
つまり、2つ目の画像分割パターンを抽出する場合の始点の位置Z2は、最初の始点の位置Z1から、所定幅Aよりも短い寸法だけ右方向にずらした位置を始点とする。
例えば、2つ目の画像分割パターンを抽出する場合の始点の位置Z2は、最初の始点の位置Z1から、間隔Bだけ右方向にずらした位置を始点の位置Z2とする。
ここでは、例えば間隔Bを0.3mmとして、0.3mmだけ右方向にずらした位置を始点の位置Z2とする。
ここで抽出された短冊画像X2と短冊画像Y2とが、上記した短冊画像X1と短冊画像Y1を表示させた頁用紙の次の頁用紙の表裏面にそれぞれ表示されることになる。
そして、これらの100個の短冊画像を頁用紙に表示することで100枚の連続した頁用紙束を構成する各頁用紙の表裏の用紙面にこれらの画像分割パターンが表示され、冊子全体を徐々に丸めて撓ませた場合に、画像分割パターンが表示された100枚の連続した頁用紙束において、冊子の小口側端部2にそれらの表側画像Xや裏側画像Yを撓ませる方向により見ることができるようになっている。
また、短冊画像X2の左端を0mmとした場合に、0mm〜0.3mmの横幅領域の部分は、短冊画像X1の左端から0.3mm〜0.6mmの横幅領域の部分と一致する画像となっている。
また、短冊画像X2の左端から0.3mm〜0.6mmの横幅領域の部分は、短冊画像X1の左端から0.6mm〜0.9mmの横幅領域の部分と一致する画像となっている。
このようにして、例えば、表側画像Xと裏側画像Yとの画像幅の寸法が32.7mm、間隔Aを3mm、間隔Bを0.3mmとした場合に、短冊画像X1〜X100、短冊画像Y1〜Y100、のそれぞれ100個の短冊画像が用いられる。
したがって、冊子1全体を、表表紙4を外側にして裏表紙5を内側にして撓ませると、小口側端部2が斜めになり、本文を構成する頁用紙6が少しずつずれ重なった状態となる。
ここで、本文を構成する各頁用紙6の表面の小口側の端縁からずれ量(例えば、0.3mm)分だけ背側に後退した領域が表側から見えることになり、当然に、短冊画像X1の0.3mm分、短冊画像X2の0.3mm分、…短冊画像X100の0.3mm分が同時に見えることになる。
そうすると、間隔B(0.3mm)と撓ませた状態での小口側端部のずれ量(0.3mm)が一致すれば、モンタージュ写真が完成したときのように、表側画像X(第一の画像)の全体パターンが明瞭に見えるようになる。
また、これまでの説明では、間隔Aを3mm、間隔Bを0.3mm、表側画像Xと裏側画像Yとの画像幅の寸法が32.7mm、画像分割パターンが表示された連続した頁用紙束を100枚としたが、これに限定されるものではない。
例えば、漫画の月刊誌のような小口端部の厚みが100mm以上ある冊子であれば、表側画像Xと裏側画像Yとの画像幅の寸法をより大きく設定することで大きな宣伝効果が期待できるし、手帳の中身のような小口端部の厚みが10mm以下の冊子であれば、表側画像Xと裏側画像Yとの画像幅の寸法をより小さく設定しなければならない。
また、画像分割パターンが表示し得るいわゆる本文を構成する頁用紙の最大数は小口端部の厚みのみで決まるものではなく、小口端部の厚みと頁用紙の厚みで変動するものである。
したがって、冊子の種類、紙質、得意先の希望する表示画像のサイズ等の種々の条件を検討して、間隔A、間隔B、表側画像Xと裏側画像Yとの画像幅の寸法、画像分割パターンが表示された連続した頁用紙束の枚数を検討することになる。
ここでは、本文が120枚の頁用紙で構成され、このうちの100枚の連続した頁用紙束を構成する各頁用紙の表裏面に表側画像Xと裏側画像Yの短冊画像が印刷されるとともに、120枚の頁用紙の表裏面に罫線等の所望の印刷が形成された手帳の中身を製造する工程に代表させて説明する。
ここで、念のため断っておくが、短冊画像については、11枚目の頁用紙の表面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像X1を印刷し裏面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像Y1を印刷する。
12枚目の頁用紙の表面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像X2を印刷し裏面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像Y2を印刷する。
以下、この順で、最後の110枚目の頁用紙の表面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像X100を印刷し裏面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像Y100を印刷することになる。
フィルム製版、CTP刷版といったオフセット印刷に必要な工程が無く、デジタルデータを直接出力するデジタル印刷機を使用する。
オフセット印刷と比較すると若干品質が劣るとも言われているが、最新鋭のオンデマンド印刷機(デジタルフルカラー印刷機)なら十分な品質が得られる。
特に、本発明のように隣接する頁用紙に印刷する短冊画像が少しずつシフトした異なる画像である場合には、オンデマンド印刷が納期・コストの点でも望ましいものである。
図11(a)には11枚目の頁用紙6aの表面の小口側端部近傍から内側にかけての領域に短冊画像X1が印刷された状態の印刷物の平面図が、図11(b)には11枚目の頁用紙6aの裏面の小口側端部近傍から内側にかけての領域に短冊画像Y1が印刷された状態の印刷物の平面図示されており、図12(a)には、110枚目の頁用紙6aの表面の小口側端部近傍から内側にかけての領域に短冊画像X100が印刷された状態の印刷物の平面図が、図12(b)には、110枚目の頁用紙6aの裏面の小口側端部近傍から内側にかけての領域に短冊画像X100が印刷された状態の印刷物の平面図が、示されている。
なお、手帳としての罫線等の印刷は図面では省略している。
このため、図9の頁用紙6aでは短冊画像X1と短冊画像Y1が小口端部にまで達するように配置されているが、図11の頁用紙6aでは短冊画像X1と短冊画像Y1が小口端部にまで達するように配置されておらず、短冊画像X1と短冊画像Y1が形成された位置は小口端部から背側に向かって若干後退した一点鎖線C1で示す手前までとなっている。この関係は、図12と図10においても同様である。
これは、図11、図12が、無線綴製本工程を経ていない印刷が行われただけのシート状印刷物(輪転印刷機のデリバリーから排出される折丁ではない趣旨で、シート状印刷物と定義している)の状態を平面的に俯瞰するものであるのに対し、図9と図10は、これらのシート状印刷物及び表紙材を材料として準備し、無線綴製本工程(本文を構成する印刷済み頁用紙の集積・本文を構成する印刷済み頁用紙の集積体と表紙材の背側でのホットメルト接着剤による接着・天地小口側での三方断裁)を経て完成した無線綴形態の冊子から抜き取った頁用紙6aの状態を平面的に俯瞰するものであることによる。
つまり、図11と図12の頁用紙6aは、天地小口の三方断裁がなされていないので、その断裁代の部分(主に余白が多い)だけ全体のサイズが大きくなっており、小口側の断裁代(小口側端縁と一点鎖線C1との間)が存在するので、短冊画像X1(X100)と短冊画像Y1(Y100)が形成された位置は小口端部から背側に向かって若干(小口側の断裁代の長さだけ)後退しているように見えるものである。
次に、2枚目の頁用紙の表裏に手帳としての罫線等を印刷した2枚目の印刷済みの頁用紙を出力する。
これらの処理を繰り返して、10枚目までの印刷済みの頁用紙を出力する。
次に、オンデマンド印刷により、11枚目の頁用紙の表面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像X1を印刷し同時に表裏に手帳としての罫線等を印刷し、また、11枚目の頁用紙の裏面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像Y1を印刷し同時に手帳としての罫線等を印刷して11枚目の印刷済みの頁用紙を出力する。
次に、12枚目の頁用紙の表面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像X2を印刷し同時に表裏に手帳としての罫線等を印刷し、また、12枚目の頁用紙の裏面の小口側端部から内側にかけての領域に短冊画像Y2を印刷し同時に手帳としての罫線等を印刷して12枚目の印刷済みの頁用紙を出力する。
これらの処理を繰り返して、110枚目までの印刷済みの頁用紙を出力する。
次に、112枚目の頁用紙の表裏に手帳としての罫線等を印刷した112枚目の印刷済みの頁用紙を出力する。
これらの処理を繰り返して、120枚目までの印刷済みの頁用紙を出力する
こうして、手帳の中身のうち表紙を除く本文を構成する120枚分の印刷済み頁用紙が全て出力されるが、頁用紙11枚目から110枚目までの表裏面については、各頁用紙に対して、通常の手帳としての罫線等の印刷の他に、短冊画像X1〜X100、短冊画像Y1〜Y100、それぞれ100個の短冊画像を頁用紙の表裏面に印刷されることになる。
ここで、オンデマンド印刷を行うことにより、手帳の中身のうち表紙を除く本文を構成する120枚分の頁用紙の所望の頁用紙に短冊画像を印刷することが可能となる。
例えば、1枚目〜100枚目までに短冊画像を印刷し101枚目〜120枚目には短冊画像を印刷しない仕様も、短冊画像をその他の条件との関係で50個にしたり、110個にしたりする場合もあるが、これらの印刷に適切に対応することが出来る。
例えば、1枚目〜120枚目まで1枚ずつ出力して、120枚のシートが出力されると印刷機の排出部側では頁丁合が予めなされることになり、小部数(小冊数)の場合であれば、後述する丁合から三方断裁までを一貫して加工する無線綴製本機のような加工装置を用いることなく、丁合済み(頁丁合済み)の本文を構成する複数の頁用紙束を直接手差しで供給し、無線綴加工や三方断裁を行う簡易な無線綴機で製本加工することも可能である。
あらかじめ、各表紙間に押し罫線を形成しておくこともある。)を準備しておき、この表紙にて本文(120枚の頁用紙)をくるんで、表紙の背表紙の内側と本文の背側をホットメルト接着剤で固着し、次いで、天側・地側・小口側の端部を三方断裁して、無線綴じされた冊子(ここでは手帳の中身)が出来上がる。
この三方断裁(仕上げ断裁とも化粧断ちとも言われる)を経た冊子では、図1に示すように、表表紙4と背表紙7と裏表紙5とが連接した表紙と、その表紙でくるんだ複数の頁用紙6から構成される本文とを備え、背表紙7の内側が対向する本文の背部分にホットメルト接着剤にて接着されており、更に、天側と地側と小口側における表表紙と裏表紙の端縁位置が本文の端縁位置とが、製本の最終工程である三方断裁工程において切り揃えられることにより、同一(面一)となっている無線綴形態の冊子が完成する。
したがって、小口近傍の四角で囲った上記短冊画像の印刷領域においては、例えば、画像が人で場合には、その人の体の部分のみならず、その背景部分についても印刷されているので、この印刷領域においては、背景が白い部分を除けば、全てにインクが付着されていることになるので、小口端部においても、画像Xと画像Yは、冊子全体が撓んでいない状態であっても、小口端部を見れば薄っすらと現出している(目視できる)場合がある。
図13に一例を示す無線綴製本機において、無線綴製本機は丁合機101、バインダー102、カバーフィーダ103、レイダウンコンベア104、不良品排出手段106、三方断裁機107、等を連結した構成を有する。
丁合機101は本文を構成する頁用紙を、順番を揃えて1冊分ずつまとめる動作を行う。
バインダー102およびカバーフィーダ103は、無線綴部とも呼ばれており、図14により詳しい絵図が示されている。
図14において、バイブレータ部201は1冊分ずつまとめられた頁用紙(本文)の背部分の位置を揃えて背部分を平らにする。ミーリング部202は背部分を切り削る。
サンディング部203はミーリングした背部分を仕上げる。ラフニング部204はガリを入れる。
ブラッシング部205は背部分に付着した紙粉を除去する。背糊付部206は背部分に糊(ホットメルト系の接着剤)を塗工する。横糊付部207は必要な場合にはノド元へ糊を塗工する。
表紙くるみ同調部209はその表紙とまとめられた1冊分の頁用紙(ここでは「本文」という)とを同調させて所定の位置においてくるみ貼り合わせる。
プレス部210は貼り合わせた後の背部分を押圧して密着し糊付けを完全にするとともに成形しクルミ本と成す。
このクルミ本はバインダー出口211より排出され、レイダウン部212によって寝かせ置かれ移送される。
レイダウンコンベア104上のクルミ本はコンベアによって搬送され、不良品排出手段106に至り、そのクルミ本が適宜の検地装置により不良
品であると判定された場合には不良品排出手段106において不良品スタックに排出される。
そのクルミ本が良品である場合には三方断裁機107に至り、三方断裁機107において天地・小口側の三方断裁(仕上げ断裁とも化粧断ちとも言われる)が行われ、良品スタックに排出される。
以上が、本発明の冊子を製造するための製造装置の一例として無線綴製本機を説明したが、これらの各工程(丁合・無線綴・三方断裁)がオフラインの機械でなされる場合もある。
例えば、上述した丁合から三方断裁までを一貫して加工する無線綴製本機において、上流側の丁合機を備えない丁合工程を備えない無線綴加工機であれば、図14に示すコンベアの入口側(図中で「丁合機より」と記載している位置)に手差し供給部が設けられており、作業員が、丁合済み(頁丁合済み)の本文を構成する複数の頁用紙束を直接手差しで供給し、無線綴加工や三方断裁を行うことで冊子1に仕上げ加工することが出来る。
ここで、上述した丁合から三方断裁までを一貫して加工する無線綴製本機以外の加工機を用いる場合には、特に、丁合済み(頁丁合済み)の本文を構成する複数の頁用紙束を所定部数(例えば100部)予め準備することが必須であり、これを準備する点においても、オンデマンド印刷機が排出部で丁合が出来る点で好適である。
更に、冊子を撓ませて、頁用紙11枚目〜110枚目の小口幅が50mmに広がった時、適正な画像を横に膨らませた変わった趣向の画像Xと、画像Yとがそれぞれ現出することになる。
しかし、中綴形態の冊子では、中綴じ用の針で綴じられる冊子の中央部分が大きく開くつまりずれが大きくなる傾向があるので、画像の中央部が少し膨れた全体画像が現出することになってしまうので、適正な全体画像が現出させる点では問題がある。
また、冊子を構成する本文を構成する頁用紙をオンデマンド印刷による出力物、前述したように無線綴製本工程を経ていない印刷が行われただけの状態ではシート状印刷物としたのは、輪転印刷機のデリバリーから排出される折丁では隣接する頁用紙に少しずつずれた短冊画像を配置する如き精度の高い印刷物の形成は困難であることも理由である。
輪転印刷機のデリバリーから排出される折丁は、展開した状態で折丁の小口となる位置に正確に短冊画像を配置(印刷形成)する必要があり、印刷機のデリバリー側の折機の折精度を考えると、出来上がった折丁を三方断裁しても隣接する頁用紙に少しずつずれた短冊画像を配置する状態とすることはきわめて困難である。
その点で、折丁を使う必要のある、中綴本形態の冊子、アジロ綴形態の冊子、糸綴じした折丁をホットメルトで背固めした形態の冊子(辞書に多い)においても、適正な全体画像が現出させる点では問題がある。
更に、表側画像X、裏側画像Yは、モノクロ印刷機で印刷すれば白黒画像となるが、カラー印刷機で印刷すればカラー画像となり、カラー画像の方が、手に取った者に対する訴求力の点で好ましい。
したがって、本発明の冊子1には、本文を構成する複数の頁用紙の全体又は一部であって、連続した頁用紙束を構成する各頁用紙の用紙面には、前記冊子の小口側の端部から背側方向に対する所定幅の領域に、所定の画像の全体パターンを縦方向に分割した画像分割パターンが表示されている画像分割パターン表示領域が設けられており、また、前記連続した頁用紙束を構成する各頁用紙の用紙面において、前記画像分割パターン表示領域に表示された画像分割パターンは、所定の画像の全体パターンに対して、横方向に所定の等間隔として縦方向に分割した位置から、頁用紙ごとに、前記所定の等間隔よりも短い寸法の所定の等間隔だけ、一方方向にずらした位置を始点として所定の等間隔だけ分割させた画像分割パターンが表示されている。
2 小口側端部
3a 「両手を挙げて走っている人」を示す絵柄の画像
3b 「片手を頭に置いている人」の絵柄の画像
4 表表紙
5 裏表紙
6 頁用紙
7 背表紙
101 無線綴製本機は丁合機
102 バインダー
103 カバーフィーダ
104 レイダウンコンベア
106 不良品排出手段
107 三方断裁機
201 バイブレータ部
202 ミーリング部
203 サンディング部
204 ラフニング部
205 ブラッシング部
206 背糊付部
207 横糊付部
209 表紙くるみ同調部
210 プレス部
211バインダー出口
X 表側画像
Y 裏側画像
X1,X2,X299,X300 表側の短冊画像
Y1,Y300 裏側の短冊画像
Z1,Z2 始点の位置
Claims (2)
- 表表紙と裏表紙との間に、所定頁分からなる複数の頁用紙が挟み込まれ、前記表表紙と前記裏表紙と前記頁用紙とが背側で綴り合わされてなる冊子において、
前記複数の頁用紙のうち、連続した頁用紙束を構成する各頁用紙の用紙面には、前記冊子の小口側の端部から背側方向に対する所定幅の領域に、所定の画像の全体パターンを縦方向に分割した画像分割パターンが、横方向に所定の等間隔として縦方向に分割した位置から、頁用紙ごとに、前記所定の等間隔よりも短い寸法の所定の等間隔だけ、一方方向にずらした位置を始点として表示されている画像分割パターン表示領域が設けられていることを特徴とする冊子。 - 前記連続した頁用紙束を、前記表表紙の方向にずらした際に小口側に現れる所定の絵柄の全体パターンと、前記連続した頁用紙束を、前記裏表紙の方向にずらした際に小口側に現れる所定の画像の全体パターンと、が異なる絵柄の全体パターンであることを特徴とする請求項1記載の冊子。
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