JP5846082B2 - スカイビング加工用カッターの研削方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スカイビング加工用カッターの研削方法に関し、詳しくは、スカイビング加工用カッターの切刃部を研削により仕上げる技術に関する。
特許文献1には、リング状のワークを回転させ、このワークと同期回転するスカイビング加工用カッター(文献ではピニオンカッター)を、ワークに形成する歯の歯すじ方向に送ることにより歯切りする加工形態が示されている。
この特許文献1では、スカイビング加工用カッターが、はすば歯車状に形成され、このスカイビング加工用カッターとワークとを同期回転させることにより、カッターの切刃部がワークに形成される歯の歯溝に嵌り込む形態で切削が進み、加工が実現する。
このスカイビング加工用カッターは、はすば歯車状に形成されるため、製造時には、はすば歯車と同様の工程で製造することが可能である。
特許文献2には、はすば歯車の形成も可能な歯車成形研削方法として、歯切りしたワークの歯溝の一方の面を研削する砥石と、歯溝の他方の面を研削する砥石とを備え、これらの砥石により研削を行う技術が示されている。
特開2012‐45687号公報 特開平7‐112320号公報
スカイビング加工用カッターの切刃部の形状は、はすば歯車と同じであるが、歯車と機能が異なるため、歯車において歯先、歯面、歯底、歯厚、歯形、歯すじ各々に相当するスカイビング加工用カッターの各部の呼称を、刃先、刃側面、刃底、刃厚、刃形、刃すじとして以下に説明する。これと同様に、歯車の加工時の歯切りを、スカイビング加工用カッターの場合には刃切りとして説明する。
スカイビング加工用カッターを製造する場合には、例えば、歯車と同様に素材を円柱形に成形する旋削を行い、円柱状の素材を刃切り(歯車の歯切りに相当)することで、歯車状の切刃部を形成し、熱処理を行い、この後に砥石を用いて刃側面、刃底面、刃先面(歯車の場合、歯面、歯底、歯先に対応する)を研削する処理形態となる。
スカイビング加工用カッターは、回転軸芯に沿う方向で突出側が切刃面として機能するものであり、歯車状に形成される切刃部の形状が、ワークに形成される歯の形状に反映される。
このような理由から、スカイビング加工用カッターの切刃部の刃の形と刃厚とは高い精度に仕上げられることが要求される。また、刃側面、刃底面、刃先面を成形する場合には、砥石を用いた研削が行われるのが一般的である。具体的には、特許文献2に記載されるように、歯面の一方の側面と他方の側面とを異なる砥石で研削することにより高い精度で歯面を仕上げることも可能となる。
2つの歯車が噛み合う場合には、歯面同士が接触して動力を伝達する構成であるため、接触が生じない歯先や歯底の形状は動力伝達に影響しない。これに対して、スカイビング加工用カッターは歯車状の切刃部の形状が、そのまま、ワークの歯車の形状に反映されるため、刃先面から刃側面に亘る領域の形状に高い精度が要求される。
特に、切刃部の刃側面と刃先面とを単純に形成した場合には、刃側面と刃先面との境界に加工工程の異なりによる段差が形成され、この段差がワークの歯車の形状に現れることになり改善の余地がある。更に、切刃部の刃側面と刃先面との境界に段差が形成されるものでは、切削加工時に応力の集中により切刃部が破損するも考えられ、この点にも改善の余地がある。
本発明の目的は、切削により良好な歯車を形成することが可能なスカイビング加工用カッターの研削方法を合理的に構成する点にある。
本方法の発明の特徴は、素材の外周に回転軸芯を中心にしてヘリカル状となる複数の溝部を形成することにより、隣り合う前記溝部に挟まれる位置に、前記回転軸芯を中心として放射状に複数の切刃部を配置したスカイビング加工用カッターを研削対象とし、前記溝部に面する一対の刃側面のうちの一方を研削する第1研削工程と、一対の前記刃側面の他方を研削する第2研削工程と、一対の前記刃側面から前記切刃部の突出側に伸びる領域の刃先面を研削する第3研削工程とを備え、前記第1研削工程と前記第2研削工程との後に、前記第3研削工程が実行されるように順序が設定されると共に、この第3研削工程では、研削により形成される刃先面が、前記第1研削工程により形成される一方の刃側面と、前記第2研削工程により形成される他方の刃側面とに段差なく連なるように研削が行われ
前記第3研削工程が、前記刃先面から一方の前記刃側面および他方の前記刃側面に亘る領域の研削が可能な第3砥石を用いて前記刃先面の刃すじ方向での一方の端部から他方の端部に亘る領域を研削することにより、前記刃先面と一方の前記刃側面および他方の前記刃側面との境界部分の段差をなくしている点にある。
この方法によると、一方の刃側面を第1研削工程で研削し、他方の刃側面を第2研削工程で形成するので、一対の刃側面を1つの工程で研削する方法と比較して、一対の刃側面を個別に高精度で形成することができる。この後に、第3研削工程で刃先面を研削することにより、リーディング側の刃側面とトレーリング側の刃側面とに段差なく連なる形態で刃先面を形成することができる。また、この方法では、第1研削工程での研削と第2研削工程での研削とを個別に行えるので、刃厚(歯車の歯厚に相当)を調節する場合には、歯車の横転位と同様の技術により調節が可能となる。
特に、この方法で研削されたスカイビング加工用カッターでワークを加工した場合には、滑らかに連なる歯面を形成できる。更に、カッターの刃側面と刃先面との境界部分に段差が形成されたものでは、切削時に段差の部位に応力が集中して切刃部に欠け等の破損が生じる。これに対して、本発明の方法で研削されたカッターでは、刃側面と刃先面との境界部分に段差が形成されないので、この部位に応力が集中することがなく寿命を延ばすことが可能となる。
従って、切削により良好に歯車を形成することが可能で、カッターの寿命も長いスカイビング加工用カッターの研削方法が構成された。
本発明は、前記第3砥石が、第3駆動軸芯を中心に駆動回転自在なディスク状であり、その外周部に対して前記刃先面から一方の前記刃側面および他方の前記刃側面に亘る領域の研削が可能な溝状の第3研削面が形成されても良い。
これによると、ディスク状の第3砥石を駆動回転することにより、その外周に溝状に形成された第3研削面により刃先面から一対の刃側面の境界部分に達する領域の研削が可能となる。
本発明は、前記第1研削工程が、一方の前記刃側面に沿う形状の研削面を有し駆動回転により研削を行うディスク状の第1砥石を用い、前記第2研削工程が、他方の前記刃側面に沿う形状の研削面を有し駆動回転により研削を行うディスク状の第2砥石を用いるように構成されても良い。
これによると、第1砥石の駆動回転による研削により、その研削面に対応した刃側面が形成され、第2砥石の駆動回転による研削により、その研削面に対応した刃側面が形成される。これにより高い精度で一対の刃側面を異なる形状に形成することも可能となる。
本発明は、前記第3研削工程が、前記刃先面に沿う形状の研削面を有し駆動回転により研削を行うディスク状の第3砥石を用い、この第3砥石により形成された刃先面を、前記第1砥石により形成された一方の前記刃側面、及び、前記第2砥石により形成された他方の前記刃側面に連なるように形成しても良い。
これによると、第3砥石の駆動回転により、その研削面に対応した刃先面が、一対の刃側面と滑らかに連なる状態に形成される。これにより一対の刃側面に滑らかに連なる状態となる刃先面が高い精度で形成できる。
本発明は、前記第1砥石と前記第2砥石との少なくとも一方を、前記回転軸芯を中心にして周方向に向けて、刃厚の調整に必要な量だけ移動させて前記刃側面の研削を行っても良い。
これによると、スカイビング加工用カッターの刃側面を研削する際に、第1砥石と第2砥石との少なくとも一方を、スカイビング用カッターに対し、回転軸芯を中心とする周方向に相対移動させ、この相対移動量を刃厚の調節に必要な量に設定することで刃厚(歯車の歯厚に相当)の調整が実現する。この加工方法は、歯車の歯厚を調整する際の横転位と同様の技術であり、刃形(歯車の歯形に相当)を変化させることがない。これに対して、歯車の加工における縦転位と同様に第1砥石と第2砥石との少なくとも一方を回転軸芯に接近させて研削量を増大した場合には、刃形が変化する不都合に繋がるが、本発明では、横転位の技術を利用することにより刃形を変化させることなく必要とする刃厚を得る。
本発明は、前記第3研削工程が、バフ、又は、投射材のブラストによって研削が行われても良い。
これによると、砥石による研削とは異なり、研削対象面の近傍も少し研削することになるため、特別な加工を行わずともこの第3研削工程での研削により形成される刃先面と、刃側面との境界部分の段差を小さくして、刃先面と刃側面とを滑らかに連なる状態に形成する。
スカイビング加工時のカッターとワークとを示す斜視図である。 スカイビング加工時のカッターとワークとを示す断面図である。 研削装置の構成を模式的に示す図である。 カッターの製造工程を示す図である。 カッターの切刃部を拡大した斜視図である。 荒削り状態のカッターの切刃部の断面図である。 第1砥石による研削状態を示す断面図である。 第2砥石による研削状態を示す断面図である。 第3砥石による研削直前の状態を示す断面図である。 第3砥石による研削状態を示す断面図である。 研削後のカッターの断面図である。 別実施形態(a)で兼用型砥石による研削状態を示す断面図である。 別実施形態(a)で第3砥石による研削状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔スカイビング加工の概要〕
スカイビング加工用カッター(以下、カッター10と略称する)は、図1及び図2に示すスカイビング加工用装置において、リング状のワーク1の内周面を切削して、平内歯車を形成する際に使用される。このスカイビング加工用装置は、特開2012−45687号公報や、特開2012−51049号公報に示されるものと同様の作動により加工が実現する。
スカイビング加工用装置では、縦軸芯Yを中心にして回転するテーブル2にワーク1を支持し、この縦軸芯Yと食い違う位置関係の回転軸芯Xに対して回転自在にカッター10を支持している。カッター10は、外周に複数の切刃部11を、はすば歯車状に形成しており、縦軸芯Yに対して回転軸芯Xを傾斜角αだけ傾斜させることにより、ワーク1の内面に接触する部位の切刃部11の刃すじ方向をワーク1に形成される歯の歯すじ方向と一致させている。
つまり、カッター10の切刃部11を、縦軸芯Yと平行する姿勢でワーク1の内周面に接触させるため、この切刃部11を、はすば歯車状に形成しており、このような相対姿勢を作り出すために傾斜角αが設定されている。
この状態で、ワーク1を、縦軸芯Yを中心にして主回転方向Rに回転させると共に、このワーク1の内周の移動速度と、カッター10の切刃部11の外周の移動速度とが等速となるように回転軸芯Xを中心にしてカッター10を従回転方向Sに回転させる。更に、カッター10を縦軸芯Yに沿うシフト方向Zに移動させることで切削が実現する。
〔カッターの特徴〕
図1、図2、図5、図6に示すように、カッター10は、素材の外周に回転軸芯Xを中心にしてヘリカル状となる複数の溝部10Aを形成することにより、隣り合う溝部10Aに挟まれる位置に切刃部11が形成される。これにより複数の切刃部11は回転軸芯を中心にして放射状に形成され、カッター10の断面形状は歯車状となる。
また、切刃部11のうち、一対の溝部10Aに面する部位を刃側面12と称し、切刃部11のうち、回転軸芯Xから最も離間する位置で、一対の刃側面12から突出側に伸びる領域の部位を刃先面13と称している。また、一対の刃側面12に連なる刃底部分を刃底面14と称している。更に、回転軸芯Xに沿う方向でカッター10の突出端の端部を回転軸芯Xと直交する略平坦に成形することにより切刃面15が形成されている。これにより、一対の刃側面12と切刃面15との境界位置のエッジと、刃先面13と切刃面15との境界位置のエッジとの部位で切削が可能となる。
カッター10の一対の刃側面12のうち、従回転方向Sの下手側をリーディング側と称し、従回転方向Sの上手側をトレーリング側と称している。切削時には、リーディング側の刃側面12が、トレーリング側の刃側面12より先にワーク1に接触するが、切削時に発生する切粉の厚さを計測すると、リーディング側で発生する切粉より、トレーリング側で発生する切粉が厚いことを確認できる。
また、図5に示すように、カッター10の刃底面14は、切削に関与するものではなく、一対の刃側面12のうち限界線Lより刃底側は切削に関与しないものとして捉えることが可能である。
〔カッターの製造の概要〕
図4には、カッター10の製造工程の概要を示している。この製造工程では、同図に示されるように、高速度鋼等の材料を旋盤等で旋削することにより回転軸芯Xを中心とする円柱状となる素材Mを作り出す(#01)。次に、この円柱状に成形された素材Mの外周に対してホブ盤等の切削加工により回転軸芯Xを中心にしてヘリカル状となる複数の溝部10Aを形成する。これにより隣合う溝部10Aに挟まれる位置に複数の切刃部11を形成する(#02)。このように形成されたカッター10は荒削り状態であるが、切刃部11のうち、溝部10Aに面する位置に一対の刃側面12が形成され、切刃部11の突出側に伸びる部位(回転軸芯Xから離間する部位)に刃先面13が形成され、回転軸芯Xに沿う方向での端部には切刃面15(図5を参照)が形成される。
このようにリーディング側の刃側面12とトレーリング側の刃側面12とで切削に関与する程度が異なることもあり、リーディング側の刃側面12とトレーリング側の刃側面12とは、非対称形に形成される。このため、この製造工程では、#02工程でリーディング側の刃側面12とトレーリング側の刃側面12と対称形に形成し、この後の研削により非対称形となるように仕上げている。尚、#02工程の研削時に一対の刃側面12が非対称となるように研削を行っても良い。
この後、荒削り状態のカッター10は熱処理される(#03)。この熱処理の後に、一対の刃側面12のうちの一方を第1砥石W1で研削し(#04)、次に、一対の刃側面12のうちの他方を第2砥石W2で研削する(#05)。この後、刃先面13を第3砥石W3で研削する(#06)。この図面には示していないが、これらの工程の中間、あるいは、最後に切刃面15の面の研削を行うことにより、一対の刃側面12と、刃先面13と切刃面15とが所定形状となるように高い精度で仕上げられ、カッター10が完成する。また、#04工程が本発明の第1研削工程に対応し、#05工程が本発明の第2研削工程に対応し、工程#06が第3研削工程に対応する。
本実施形態では、工程#04(第1研削工程)で切刃部11のリーディング側の刃側面12の研削を行い、工程#05(第2研削工程)で切刃部11のトレーリング側の刃側面12の研削を行うように研削の順序が設定されている。尚、この順序は逆であっても良い。また、本発明では、工程#04(第1研削工程)による研削と工程#05(第2研削工程)とを交互に行っても良く、工程#04(第1研削工程)による研削と工程#05(第2研削工程)とを同時に行うように工程を設定しても良い。
特に、工程#04と工程#05とで研削を行う場合に、第1砥石W1と第2砥石W2との一方、又は、第1砥石W1と第2砥石W2との双方を、荒削り状態のカッター10に対して、回転軸芯Xを中心にして周方向に向けて、刃厚の調整に必要な量だけ相対移動させることにより刃厚の調節が実現する。この研削形態は、歯車の歯厚を調整する場合の横転位と同様の技術であり、刃形(歯車の歯形に相当)を変化させずに、必要とする刃厚に仕上げることができる。
尚、前述した砥石は研削用の高硬度の砥粒を焼結することや、結合材で結合してディスク状に成形したものである。砥石は、ホブ盤等による切削加工面を平滑に仕上げる目的から、砥粒の粒径として仕上げに適した値のものが使用されている。
〔研削装置〕
図3には本発明のカッター10の研削装置を模式的に示している。この研削装置は、本発明のカッター10の研削方法を実現するものであり、熱処理後のカッター10をセットすることにより、工程#04〜#06の処理を自動的に行うように構成されている。
この研削装置は、荒削り状態のカッター10を支持するカッター支持部Aと、一方の刃側面12を研削する第1研削部Bと、他方の刃側面12を研削する第2研削部Cと、切刃部11の刃先面13を研削する第3研削部Dと、研削作動部Eと、ドレッシング部Fと、これらを制御する研削制御部Gを備えている。
カッター支持部Aは、カッター10を回転軸芯Xを中心に回転自在に支持すると共に、この回転軸芯Xを中心にカッター10を回転させる電動モータ型の回転作動機構21を備えている。カッター支持部Aは、回転軸芯Xに沿ってカッター10を移動させるように電動モータ型の回転駆動装置22からの駆動力を直線作動力に変換する直線作動機構23を備えている。
このカッター支持部Aは、一対の刃側面12又は刃先面13の研削時に、カッター10を、回転軸芯Xを中心に回転させると共に、カッター10を回転軸芯Xに沿って移動させるように機能するものであり、研削対象制御部24によって制御される。
第1研削部Bは、第1駆動軸芯P1を中心にして駆動回転自在に支持されるディスク状の第1砥石W1と、この第1砥石を駆動回転する電動型の第1研削モータM1とを備えている。第2研削部Cは、第2駆動軸芯P2を中心にして駆動回転自在に支持されるディスク状の第2砥石W2と、この第2砥石W2を駆動回転する電動型の第2研削モータM2とを備えている。第3研削部Dは、第3駆動軸芯P3を中心にして駆動回転自在に支持されるディスク状の第3砥石W3と、この第3砥石W3を駆動回転する電動型の第3研削モータM3とを備えている。
第1研削部Bの第1研削モータM1と、第2研削部Cの第2研削モータM2と、第3研削部Dの第3研削モータM3とは、研削モータ制御部26によって制御される。
第1砥石W1の第1駆動軸芯P1と、第2砥石W2の第2駆動軸芯P2と、第3砥石W3の第3駆動軸芯P3とは互いに平行となる姿勢に設定されている。これにより、後述するように支持ディスク31の回転により第1砥石W1と、第2砥石W2と、第3砥石W3との何れが選択された場合でも、砥石の姿勢を目標とする姿勢に維持する。
研削作動部Eは、第1研削部Bと第2研削部Cと第3研削部Dとを支持するターレット型の支持ディスク31と、これを回転自在に支持する可動ベース32と、可動ベース32の移動と角度との設定を行うベース作動機構33とを備えている。支持ディスク31の外周の全周にギヤ部31Aが形成され、このギヤ部31Aに咬合するピニオンギヤ34を回転駆動する選択モータ35を備えている。また、選択モータ35は砥石選択制御部36により制御される。
ベース作動機構33は、砥石(第1砥石W1と第2砥石W2と第3砥石W3との総称)をカッター支持部Aに対して接近あるいは離間させるように可動ベース32を平行移動させる機能と、カッター10に対する砥石が接触する角度を設定する機構とを有している。この実施形態ではベース作動機構33としてロボットハンドと同様の構成を有している。このベース作動機構33は、可動ベース32の平行移動と角度設定とを行うための複数の電動モータ(図示せず)を備えており、これらの電動モータは砥石セッティング部37により制御される。
ドレッシング部Fは、ダイヤモンドドレッサー41と、このダイヤモンドドレッサー41を作動させるドレッサー作動機構42とを備えて構成されている。ドレッサー作動機構42は、砥石の研削面のツルーイング(形直し)を行うための作動を行うものであり、ロボットハンドと同様の構成を有している。このドレッサー作動機構42は、ダイヤモンドドレッサー41を決まった軌跡に沿って移動させるための複数の電動モータ(図示せず)を備えており、これらの電動モータはドレッサーセッティング部43によって制御される。
研削制御部Gは、マイクロプロセッサやDSP等を備えると共に、自動的な研削を実行するためのデータをメモリに記憶し、このメモリのデータに基づいて制御を実行するプログラムを備えている。この研削制御部Gは、研削対象制御部24、研削モータ制御部26と、砥石選択制御部36と、砥石セッティング部37と、ドレッサーセッティング部43とを制御する。
〔制御の概要〕
この研削装置は、非制御時に、砥石をカッター支持部Aから離間させるホームポジションに維持し、ダイヤモンドドレッサー41を砥石から離間するホームポジションに維持する。また、この非制御時には、回転軸芯Xの方向でカッター10を砥石による研削位置から離間するホームポジションに維持する。この状態で、熱処理後の荒削り状態のカッター10をカッター支持部Aに支持して制御を開始することにより、砥石選択制御部36が、研削に必要とする砥石として、第1砥石W1を選択し、その第1砥石W1をカッター支持部Aに接近させるように支持ディスク31を回転させる。
第1砥石W1は、リーディング側の刃側面12を所定の形状に仕上げるように図4、図7に示す第1研削面Ws1を外周部に有している。第2砥石W2は、トレーリング側の刃側面12を所定の形状に仕上げるように図4、図8に示す第2研削面Ws2を外周部に有している。第3砥石W3は、刃先面13の一方を所定の形状に仕上げるように図4、図9に示す第3研削面Ws3を外周部に有している。
次に、砥石セッティング部37は、第1砥石W1の外周面が存在する仮想平面がカッター10の切刃部11の刃すじ方向に沿う姿勢(切刃部11のねじれ角に対応する姿勢)となるように可動ベース32を作動させて第1駆動軸芯P1の角度をセットする。
図面には示していないが、カッター支持部Aには、カッター10の切刃部11の一対の刃側面12と刃先面13との位置を検出するセンサを備えている。このセンサの検出結果に基づいて研削対象制御部24が、カッター10の回転姿勢を、リーディング側の刃側面12の研削に対応する初期姿勢にセットする。
このセッティング状態で、研削モータ制御部26が第1研削モータM1を制御して第1砥石W1の回転を開始した後に、砥石セッティング部37が第1砥石W1をカッター10に接近する方向にシフトする。また、このシフトと同時に研削対象制御部24が、カッター10を回転軸芯Xの方向に移動させ、これと同期してカッター10を、回転軸芯Xを中心に回転させる。
この作動により、カッター10のリーディング側の刃側面12に対し、図7に示す如く、第1砥石W1の第1研削面Ws1が接触し、この接触状態で刃すじ方向の一方の端部から他方に端部に亘る領域の研削が行われる。この研削時には第1砥石W1は定位置にあり、カッター10が回転軸芯Xを中心にして回転すると共に、回転軸芯Xの方向にシフトすることにより切刃部11の刃すじ方向に沿う領域の切削が行われる。
この切削は、複数の切刃部11の全てのリーディング側の刃側面12について行う必要があるため、1つ刃側面12の研削が終了した後には、他のリーディング側の刃側面12が行われる。
尚、複数のリーディング側の刃側面12を研削する際の制御形態の1つとして、刃側面12を第1砥石W1で下方から上方(図3において下端側から上端側)に研削し、この後に、隣接するリーディング側の刃側面12の研削を上方から下方に研削することが考えられる。また、カッター10と第1砥石W1とを決まった方向に相対移動させる形態で1つのリーディング側の刃側面12を研削した後に、第1砥石W1を同じ方向に相対移動させる形態で隣接するリーディング側の刃側面12を研削するように制御形態を設定しても良い。
このようにリーディング側の刃側面12の全ての研削が終了した後には、砥石セッティング部37が、砥石をカッター支持部Aから離間するホームポジションにセットする。この状態で、砥石選択制御部36が、研削に必要とする砥石として、第2砥石W2を選択し、研削対象制御部24が、カッター10の回転姿勢をトレーリング側の刃側面12の研削に対応する初期姿勢にセットする。
このセッティング状態で研削モータ制御部26が第2研削モータM2を制御して第2砥石W2の回転を開始した後に、砥石セッティング部37が第2砥石W2をカッター10に接近する方向にシフトする。また、このシフトと同時に研削対象制御部24が、カッター10を回転軸芯Xの方向に移動させ、これと同期してカッター10を、回転軸芯Xを中心に回転させる。
図8には、荒削り状態の刃側面12を二点鎖線で示し、第1砥石W1及び第2砥石W2で研削された刃側面12を実線で示している。これと同様に、図9には、第3砥石W3で研削された刃先面13を二点鎖線で示し、第3砥石W3で研削された刃先面13を実線で示している。理解を容易にするために、研削量を誇張している。
これらの作動により、カッター10のトレーリング側の刃側面12に対し、図8に示す如く、第2砥石W2の第2研削面Ws2が接触し、この接触状態で刃すじ方向の一方の端部から他方に端部に亘る領域の研削が行われる。第2砥石W2によりトレーリング側の刃側面12の研削を行うことにより、第1砥石W1と略同様の研削が行われる。
また、刃厚を調節する場合には、第1砥石W1によるリーディング側の研削と、第2砥石W2によるトレーリング側の研削との少なくとも一方の研削において、荒削り状態のカッター10に対して、砥石を回転軸芯Xを中心にして周方向に向けて刃厚の調整に必要な量だけ相対移動させることにより刃厚の調節を実現している。
このようにトレーリング側の刃側面12の全ての研削が終了した後には、前述と同様に、砥石をカッター支持部Aから離間するホームポジションにセットした状態で、研削に必要とする砥石として、第3砥石W3を選択し、カッター10の回転姿勢を刃先面13の研削に対応する初期姿勢にセットする。
このようにセットされた状態で前述と同様のプロセスで研削を実行することにより、カッター10の刃先面13に対し、図10、図11に示す如く、第3砥石W3の第3研削面Ws3が接触して、刃すじ方向の全領域の研削が実現する。
特に、第3砥石W3で研削を行う場合には、第1砥石W1の研削で形成されたリーディング側の刃側面12と、第2砥石W2の研削で形成されたトレーリング側の刃側面12と段差なく連なる刃先面13が形成されるように研削が行われる。
第1砥石W1と第2砥石W2と第3砥石W3とによる研削を行った場合には、夫々の砥石が摩滅する。この摩滅により砥石の研削面の形状が所望の形状から大きく変化する以前に、ドレッシング部Fのダイヤモンドドレッサー41を研削面に接触させてツルーイングを行うように制御形態が設定されている。このツルーイングは、研削時間の積算時間が予め設定された値に達すると、自動的に行うように制御形態が設定されている。
第1砥石W1のツルーイングを行う際には、砥石をホームポジションに保持した状態で、第1砥石W1を回転させ、この回転状態の第1研削面Ws1に対してダイヤモンドドレッサー41を接触させた状態で、本来の第1研削面Ws1の面を倣うようにダイヤモンドドレッサー41を移動させることになる。
このツルーイングは、第2砥石W2と第3砥石W3とについても同様に行われる。尚、このツルーイングにより砥石の直径が小さくなり、研削面の位置が変位するため研削に影響を与える。この影響を排除するため、研削制御部Gは、ツルーイングの後に各砥石について補正値を与え、この補正値に基づいて研削面を適正な位置にセットして適正な研削を行わせる。
〔実施形態の作用・効果〕
このように、本発明の研削方法、及び、この研削方法を実現する研削装置によると、リーディング側の刃側面12の形状を第1砥石W1での研削により仕上げ、トレーリング側の刃側面12の形状を第2砥石W2での研削により仕上げることが可能となる。特に、カッター支持部Aに荒削り状態のカッター10を支持し、第1砥石W1でリーディング側の刃側面12を研削し、第2砥石W2でトレーリング側の刃側面12を研削するので、これら一対の刃側面12が非対称であっても必要とする形状に仕上げることが可能となる。
また、第1砥石W1の研削で形成されたリーディング側の刃側面12と、第2砥石W2の研削で形成されたトレーリング側の刃側面12と段差なく連なる刃先面13が形成されることにより、図11に示す如くこれらの研削領域の境界点Vにも段差が現れることがない。これによりワーク1に形成される歯車の歯面に段差が現れることがなく、切削時に刃側面12と刃先面13との境界部分に応力が集中することがなくカッター10の寿命も長くなる。
切刃部11の刃厚を調節する場合には、第1砥石W1又は第2砥石W2の周方向に変位させることにより、歯車の横転位と同様の技術により刃厚の調節が実現する。具体的には、回転軸芯Xを中心にするカッター10の回転角の設定により刃側面12の研削量を大きくすることで切刃部11の刃厚の増大と縮小とが実現する。
ちなみに、本発明のスカイビング加工用カッターの研削方法又はスカイビング加工用カッターの研削装置加工方法では、刃底面14には第1砥石W1による研削と、第2砥石W2による研削により段差が形成されることもある。しかしながら、この刃底面14は限界線Lより、回転軸芯Xの中心側であるため、ワーク1の切削に影響する領域ではなく、ワーク1に形成された歯面は円滑となる。また、切削時には刃底面14に応力が集中する部位ではないのでカッター10の寿命を低下させることもない。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)図12、図13に示すように、実施形態で示した第1砥石W1の第1研削面Ws1と、第2砥石W2の第2研削面Ws2とを有する兼用型砥石WTを用いて、リーディング側の刃側面12とトレーリング側の刃側面12との研削を行う。図面には示していないが、この兼用型砥石WTも軸芯を中心にして回転自在なディスク型に構成され、カッター10は図3に示す構成と同様に回転軸芯Xを中心に回転自在に支持されている。
この兼用型砥石WTで研削を行う場合には、図12に示すように、第1研削面Ws1をリーディング側の刃側面12に接触させて研削を行い、この後に、カッター10を所定角度だけ回動させることで兼用型砥石WTの第2研削面Ws2をトレーリング側の刃側面12に接触させて研削を行う。この研削を繰り返して行うことにより、複数の切刃部11のリーディング側の刃側面12と、トレーリング側の刃側面12とを所望の面形状に仕上げることが可能となる。尚、図12、図13には、荒削り状態の刃側面12を二点鎖線で示し、第1砥石W1及び第2砥石W2で研削された刃側面12を実線で示している。
尚、この兼用型砥石WTで研削を行う場合に、リーディング側の刃側面12の切削の後にトレーリング側の刃側面12の切削を行う際に、兼用型砥石WTとカッター10との相対回転量の設定により刃厚の調節も可能となる。
この後には、図13に示すように、第3砥石W3の第3研削面Ws3を刃先面13に接触させる形態で研削を行うことにより、第1砥石W1の研削で形成されたリーディング側の刃側面12と、第2砥石W2の研削で形成されたトレーリング側の刃側面12と段差なく連なる刃先面13が形成される。
特に、この別実施形態(a)構成では、刃側面12から刃底面14に連なる領域の研削も可能であるため、この刃側面12から刃底面14に亘る領域を滑らかな円弧状に仕上げて切刃部11の強度向上を実現する。また、この構成では、一方の刃側面12の研削の後に他方の刃側面12の研削を行う場合に、兼用型砥石WTの外端部分が刃底面14に接触した状態で周方向に移動するため、刃底面14には段差が作り出されることがなく、滑らかな刃底面14が形成される。
(b)切刃部11の刃先面13を研削する手段として、駆動回転するバフに刃先面13を接触させる形態で回転させるものを採用しても良い。このように研削を行う場合、バフに研磨材を含ませて刃先面13に接触させても良い。この研削形態では、刃先面13の研削時に、この刃先面13の近傍も研削するため、この刃先面13と刃側面12と境界部分の段差を容易に小さくする。これにより、刃先面13が刃側面12と段差なく連なる研削を容易に行える。
(c)切刃部11の刃先面13を研削する手段として、投射材を刃先面13に投射する、所謂、ショットブラストやショットピーニングの技術により研削を行うものを採用しても良い。この手段で研削する場合に、投射材として硬質の粒子を用いることや、粒径を設定することにより、研削量を調節することが可能となる。また、この研削形態では、刃先面13の研削時に、この刃先面13の近傍も研削するため、この刃先面13と刃側面12と境界部分の段差を容易に小さくする。これにより、刃先面13が刃側面12と段差なく連なる研削を容易に行える。
(d)カッター10を定位置に保持した状態で、砥石をヘリカル状の溝部10Aに沿って移動させる作動を行うように研削形態を設定する。このように研削形態を設定することによっても一対の刃側面12と刃先面13とを所望の形状に成形できる。
(e)研削作動部Eとして、単一のロボットハンドのアーム端に対して、第1砥石W1と、第2砥石W2、第3砥石W3を着脱自在に構成し、この着脱により3種の砥石を順次選択してカッター10の切刃部11の研削を行うように研削装置を構成しても良い。特に、ロボットハンドのアーム端に砥石を支持する構成を採用した場合には、カッター10の回転や移動を行うことなく、切刃部11の形成方向(刃すじ方向)に沿って砥石を移動させる形態で研削を行うことも可能となり、カッター支持部Aの回転作動機構21と直線作動機構23とを備えずに済む。
(f)研削作動部Eとして、可動ベース32をレール状の案内機構に沿う移動によりカッター支持部Aに対して接近する位置と、離間する位置とに切換自在となるように研削装置を構成しても良い。更に、この可動ベース32をチルトさせることにより角度の調節を行えるように構成しても良い。
(g)材料を旋削し、このように旋削された素材Mにヘリカル状の溝部10Aを切削により形成することでカッター10を製造し、このように製造されたカッター10の刃側面12と刃先面との研削を行う切削装置に本発明の切削装置を組み合わせてカッター製造装置を構成しても良い。
本発明は、スカイビング用カッターの製造に利用することができる。
10 カッター
10A 溝部
11 切刃部
12 刃側面
13 刃先面
A カッター支持部
B 第1研削部
C 第2研削部
D 第3研削部
G 制御部(研削制御部)
M 素材
W1 第1砥石
W2 第2砥石
W3 第3砥石
Ws1 研削面(第1研削面)
Ws2 研削面(第2研削面)
Ws3 研削面(第3研削面)
X 回転軸芯

Claims (6)

  1. 素材の外周に回転軸芯を中心にしてヘリカル状となる複数の溝部を形成することにより、隣り合う前記溝部に挟まれる位置に、前記回転軸芯を中心として放射状に複数の切刃部を配置したスカイビング加工用カッターを研削対象とし、
    前記溝部に面する一対の刃側面のうちの一方を研削する第1研削工程と、一対の前記刃側面の他方を研削する第2研削工程と、一対の前記刃側面から前記切刃部の突出側に伸びる領域の刃先面を研削する第3研削工程とを備え、
    前記第1研削工程と前記第2研削工程との後に、前記第3研削工程が実行されるように順序が設定されると共に、この第3研削工程では、研削により形成される刃先面が、前記第1研削工程により形成される一方の刃側面と、前記第2研削工程により形成される他方の刃側面とに段差なく連なるように研削が行われ
    前記第3研削工程が、前記刃先面から一方の前記刃側面および他方の前記刃側面に亘る領域の研削が可能な第3砥石を用いて前記刃先面の刃すじ方向での一方の端部から他方の端部に亘る領域を研削することにより、前記刃先面と一方の前記刃側面および他方の前記刃側面との境界部分の段差をなくしているスカイビング加工用カッターの研削方法。
  2. 前記第3砥石が、第3駆動軸芯を中心に駆動回転自在なディスク状であり、その外周部に対して前記刃先面から一方の前記刃側面および他方の前記刃側面に亘る領域の研削が可能な溝状の第3研削面が形成されている請求項1記載のスカイビング加工用カッターの研削方法。
  3. 前記第1研削工程が、一方の前記刃側面に沿う形状の研削面を有し駆動回転により研削を行うディスク状の第1砥石を用い、前記第2研削工程が、他方の前記刃側面に沿う形状の研削面を有し駆動回転により研削を行うディスク状の第2砥石を用いるように構成されている請求項1又は2記載のスカイビング加工用カッターの研削方法。
  4. 前記第3研削工程が、前記刃先面に沿う形状の研削面を有し駆動回転により研削を行うディスク状の第3砥石を用い、この第3砥石により形成された刃先面を、前記第1砥石により形成された一方の前記刃側面、及び、前記第2砥石により形成された他方の前記刃側面に連なるように形成する請求項記載のスカイビング加工用カッターの研削方法。
  5. 前記第1砥石と前記第2砥石との少なくとも一方を、前記回転軸芯を中心にして周方向に向けて、刃厚の調整に必要な量だけ移動させて前記刃側面の研削を行う請求項3又は4記載のスカイビング加工用カッターの研削方法。
  6. 前記第3研削工程が、バフ、又は、投射材のブラストによって研削が行われる請求項1記載のスカイビング加工用カッターの研削方法。
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