JP5845793B2 - 螺子緩み防止機構、自動取引装置および現金処理機 - Google Patents
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そこで、ボルト頭部上面からボルト座面に至るまで貫通する孔に接着剤を封入することでボルト座面と被締付物間を接着して螺子の緩みを防止するようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
また、ボルトの頭部上面から接着剤を封入することで螺子と被締付物間とを接着するようにした場合、分解等が困難になり、レバーや鍵の交換等の保守作業が行い難くなるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、接着剤を用いることなく、螺子の緩みを防止することを目的とする。
図1および図2において、装置の扉の開閉レバーや鍵部分などの固定部に使用され、螺子部に螺合するボルトの緩みを防止する螺子緩み防止機構1は、レバー10と、回転軸11と、カム固定部12と、螺子部13と、カム14と、シャフト15と、爪付きワッシャ17と、ボルト19とにより構成されている。
レバー10は、装置の操作者等により操作がされて図2中の矢印Bが示す方向に回動可能になっている。
カム固定部12は、回転軸11のレバー10が取り付けられた端部とは反対側の端部に、軸方向に突出した角柱部として略直方体状に形成されたものである。なお、本実施例では、カム固定部12を略直方体状としたがそれに限られることなく、略立方体状でも良く、3角柱や6角柱等の多角柱であっても良い。
このように回転軸11には、カム固定部12および螺子部13が形成され、そのカム固定部12および螺子部13の中心を回転中心として回転する。
また、カム14には、貫通孔14aから離間した位置に、後述する爪付きワッシャ17に形成された係合部としての係合孔と係合する被係合部としての突起部16が形成されている。
爪付きワッシャ17は、ボルト19の緩みを防止する板金等の板状の部材であり、ボルト19の雄螺子部を貫通させる貫通孔としての孔18aと、孔18aから離間した位置にカム14の突起部16と係合する係合部としての係合孔18bとが形成されている。
また、この爪付きワッシャ17には、孔18aを中心として放射状に所定の角度を保持して配置された複数の爪が形成されている。なお、爪付きワッシャ17の詳細は後述する。
図3において、爪付きワッシャ17は、3つの爪17a、爪17b、爪17cが形成されており、それぞれの爪17a、爪17b、爪17cは孔18aの中心18cを中心として放射状に延在し、所定の角度α(例えば、45度)を成して配置されている。この爪付きワッシャ17は、板金等で形成されているため、それぞれの爪17a、爪17b、爪17cは、図4に示すように折り曲げ可能に構成されている。なお、図4は爪17aを折り曲げた状態を示している。また、本実施例では、爪を3つとして説明するが、それに限られることなく、2つ以下または4つ以上であっても良い。
また、孔18aから離間した位置に係合孔18bが形成されており、その係合孔18bは、製造誤差や取り付け誤差等を吸収するため孔18aの中心18cから延在するように略長方形状に形成された長孔となっている。なお、本実施例では、係合孔18bを長孔として説明するが、カムの回動方向に対して突起部に隙間なく係合するものであれば、長孔に限定されるものではない。
図5は第1の実施例における螺子緩み防止機構の平面図、図6は第1の実施例における螺子緩み防止機構の断面図であり、図6は図5におけるCC断面図である。
図5および図6において、回転軸11のカム固定部12に、カム14の貫通孔14aを嵌合させ、さらに爪付きワッシャ17の孔18aを貫通孔14aに合わせるとともに、係合孔18bとカム14の突起部16とを嵌合させる。その後、ボルト19を爪付きワッシャ17の孔18aを貫通させ、カム固定部12の螺子部13に螺合させて、ボルト19によりカム14および爪付きワッシャ17を回転軸11に固定する。
このように、爪付きワッシャ17の係合孔18bとカム14の突起部16とを嵌合させることにより、爪付きワッシャ17はカム14に対して回転しなくなり、回転軸11、カム14、爪付きワッシャ17、およびボルト19は一体となって回転する。
図7において、爪付きワッシャ17には、カム14の回動方向(図中矢印Aが示す方向)の両側部(被係合部)を挟み込む係合部として二つの曲げ部(屈曲部)20が形成されている。
爪付きワッシャ17の二つの曲げ部20とカム14の両側面とを係合させることにより、爪付きワッシャ17はカム14に対して回転しなくなり、回転軸11、カム14、爪付きワッシャ17、およびボルト19は一体となって回転する。
図8において、爪付きワッシャ17には、カム14のシャフト15(被係合部)を貫通させる係合部としての貫通孔21が形成されている。
爪付きワッシャ17の貫通孔21とカム14のシャフト15とを嵌合させることにより、爪付きワッシャ17はカム14に対して回転しなくなり、回転軸11、カム14、爪付きワッシャ17、およびボルト19は一体となって回転する。
図9において、爪付きワッシャ17の端部には、カム14に形成された凹部としての角穴14a(被係合部)に係合する係合部としての曲げ部(凸部)22が形成されている。
爪付きワッシャ17の曲げ部22とカム14の角穴14aとを係合させることにより、爪付きワッシャ17はカム14に対して回転しなくなり、回転軸11、カム14、爪付きワッシャ17、およびボルト19は一体となって回転する。
10 レバー
11 回転軸
12 カム固定部
13 螺子部
14 カム
14a 孔
15 シャフト
16 突起部
17 爪付きワッシャ
17a、17b、17c 爪
18a 孔
18b 係合孔
19 ボルト
19a 頭部
19b 側面
20、22 曲げ部
21 貫通孔
100 自動取引装置
101 現金処理機
Claims (8)
- 螺子部に螺合するボルトの緩みを防止する螺子緩み防止機構であって、
軸方向に突出する角柱部と、前記角柱部の軸方向に前記ボルトと螺合する螺子部とが形成され、前記螺子部の中心を回転中心として回転する回転軸と、
前記角柱部と嵌合する多角形状の孔と、前記孔から離間した位置に被係合部とが形成され、前記回転軸の回転とともに回動するカムと、
前記ボルトと嵌合する貫通孔と、前記貫通孔を中心として放射状に形成された爪と、前記貫通孔から離間し、前記カムの被係合部と係合する係合部とが形成された板状の爪付きワッシャとを備え、
前記回転軸の角柱部と前記孔とが嵌合した前記カムと、前記カムの被係合部と前記係合部とが係合された前記爪付きワッシャとを前記ボルトで前記回転軸に固定するとともに、
前記爪付きワッシャの爪を、前記ボルトの頭部方向へ曲げ起こし、前記ボルトの頭部の軸方向における側面の平坦部に当接させ、
前記回転軸と、前記ボルトと、前記カムと、前記爪付きワッシャとが一体となって回転するように固定されていることを特徴とする螺子緩み防止機構。 - 請求項1に記載の螺子緩み防止機構において、
前記被係合部は、突起部であり、
前記係合部は、前記突起部が係合する孔であることを特徴とする螺子緩み防止機構。 - 請求項1に記載の螺子緩み防止機構において、
前記被係合部は、前記カムの回動方向の両側部であり、
前記係合部は、前記両側部を挟む屈曲部であることを特徴とする螺子緩み防止機構。 - 請求項1に記載の螺子緩み防止機構において、
前記被係合部は、前記カムに設けられたシャフトであり、
前記係合部は、前記シャフトが嵌合する孔であり、
前記シャフトは、装置側の係合部との係合及びその係合を解除することを特徴とする螺子緩み防止機構。 - 請求項1に記載の螺子緩み防止機構において、
前記被係合部は、凹部であり、
前記係合部は、前記凹部に係合する凸部であることを特徴とする螺子緩み防止機構。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の螺子緩み防止機構において、
前記爪付きワッシャの爪は、前記貫通孔を中心として放射状に所定の角度を保持して複数形成されていることを特徴とする螺子緩み防止機構。 - 螺子部に螺合するボルトの緩みを防止する螺子緩み防止機構を有する自動取引装置であって、
軸方向に突出する角柱部と、前記角柱部の軸方向に前記ボルトと螺合する螺子部とが形成され、前記螺子部の中心を回転中心として回転する回転軸と、
前記角柱部と嵌合する多角形状の孔と、前記孔から離間した位置に被係合部とが形成され、前記回転軸の回転とともに回動するカムと、
前記ボルトと嵌合する貫通孔と、前記貫通孔を中心として放射状に形成された爪と、前記貫通孔から離間し、前記カムの被係合部と係合する係合部とが形成された板状の爪付きワッシャとを備え、
前記回転軸の角柱部と前記孔とが嵌合した前記カムと、前記カムの被係合部と前記係合部とが係合された前記爪付きワッシャとを前記ボルトで前記回転軸に固定するとともに、
前記爪付きワッシャの爪を、前記ボルトの頭部方向へ曲げ起こし、前記ボルトの頭部の軸方向における側面の平坦部に当接させ、
前記回転軸と、前記ボルトと、前記カムと、前記爪付きワッシャとが一体となって回転するように固定されている螺子緩み防止機構を備えたことを特徴とする自動取引装置。 - 螺子部に螺合するボルトの緩みを防止する螺子緩み防止機構を有する現金処理機であって、
軸方向に突出する角柱部と、前記角柱部の軸方向に前記ボルトと螺合する螺子部とが形成され、前記螺子部の中心を回転中心として回転する回転軸と、
前記角柱部と嵌合する多角形状の孔と、前記孔から離間した位置に被係合部とが形成され、前記回転軸の回転とともに回動するカムと、
前記ボルトと嵌合する貫通孔と、前記貫通孔を中心として放射状に形成された爪と、前記貫通孔から離間し、前記カムの被係合部と係合する係合部とが形成された板状の爪付きワッシャとを備え、
前記回転軸の角柱部と前記孔とが嵌合した前記カムと、前記カムの被係合部と前記係合部とが係合された前記爪付きワッシャとを前記ボルトで前記回転軸に固定するとともに、
前記爪付きワッシャの爪を、前記ボルトの頭部方向へ曲げ起こし、前記ボルトの頭部の軸方向における側面の平坦部に当接させ、
前記回転軸と、前記ボルトと、前記カムと、前記爪付きワッシャとが一体となって回転するように固定されている螺子緩み防止機構を備えたことを特徴とする現金処理機。
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JP2011223496A JP5845793B2 (ja) | 2011-10-07 | 2011-10-07 | 螺子緩み防止機構、自動取引装置および現金処理機 |
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