JP5844480B2 - 沈澱シリカ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、沈澱シリカの新規製造方法に関する。
触媒担体として、活性物質用の吸収剤(特に、液体、たとえば、ビタミン(とりわけビタミンE)、塩化コリンなどの、食品中に使用されるもの用の担体)として、粘度エンハンサー、テクスチャライザーまたは凝固防止剤として、電池セパレーター要素として、および練り歯磨きまたは紙用の添加剤として沈澱シリカを使用することは、公知の慣行である。
沈澱シリカはまた、シリコーンマトリックス(たとえば、電気ケーブルをコートするための)中のまたは、たとえば靴底、床仕上げ材、ガスバリア、難燃性材料およびまたケーブルカーローラー、家庭電化製品用のシール、液体もしくはガスパイプ用のシール、ブレーキシステム・シール、被覆材料、ケーブルおよび伝動ベルトなどの技術的構成部品用の、天然もしくは合成ポリマー、特に、とりわけジエンベースである、エラストマーをベースとする組成物中の強化充填材として使用されてもよい。
ポリマー(エラストマー)組成物中に分散する良好な能力(分散性)および良好な強化特性を有する、それらが組み込まれている前記組成物に特性の非常に満足できる折衷を与えることを可能にする、沈澱シリカを、シリケートと希酸との間の沈澱反応を用いる、ある種の方法によって製造することは、したがって公知の慣行である。
本発明の主目的は、ポリマー(エラストマー)組成物中の強化充填材として使用することができる、沈澱シリカの新規製造方法であって、沈澱シリカのこれらの公知製造方法の代替案を構成する方法を提案することである。
より優先的には、本発明の目的の1つは、酸として希酸を使用するこれらの先行技術製造方法に対してとりわけ、沈澱反応のレベルで特に、向上した生産性を持ちながら、これらの先行技術製造方法によって得られる沈澱シリカのそれらに、似ている物理化学的特性、好ましくは比較的高い比表面積と、それらの細孔分布、ポリマー(エラストマー)組成物中で解集塊化し、そして分散するそれらの能力(分散性)および/またはそれらの強化特性に関してとりわけ、匹敵する特性とを有する沈澱シリカを得ることを可能にする方法を提供することにある。
本発明の別の目的は好ましくは、とりわけこれらの先行技術方法に対して、沈澱シリカの製造中に消費されるエネルギーの量および/または使用される水の量を、同時に、低減することにある。
これらを目的として、本発明の主題は、シリケートと少なくとも1つの酸との反応を含み、それによって沈澱シリカの懸濁液が得られた後に、この懸濁液の分離および乾燥が続く、ポリマー(エラストマー)組成物中に分散する良好な能力(分散性)および良好な強化特性を好ましくは有する、沈澱シリカの新規製造方法であって、
− この沈澱が以下:
(i)反応に関与するシリケートの総量の少なくとも一部と電解質とを含む初期ストックであって、前記初期ストック中のシリケート(SiOとして表される)の濃度が50〜70g/lである、ストックが形成され、
(ii)7〜8.5の反応媒体のpH値が得られるまで酸が前記ストックに添加され、
(iii)酸が、必要に応じて、同時に残りの量のシリケートと一緒に反応媒体に添加され、
(iv)好ましくは4〜6、特に4〜5.5の反応媒体のpH値が得られるまで、酸が反応媒体に添加される ような方法で行われ、
− 分離が、圧縮手段を備えたフィルターを用いる濾過および洗浄を含み、
− 最大22重量%までの固形分を好ましくは有する、懸濁液が噴霧化によって乾燥させられ、
この方法において、少なくとも工程(iii)で、使用される酸が、少なくとも80重量%の、特に少なくとも90重量%の濃度の硫酸、少なくとも90重量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60重量%の濃度の硝酸、少なくとも75重量%の濃度のリン酸および少なくとも30重量%の濃度の塩酸からなる群から好ましくは選択される濃酸である方法である。
有利には、前記濃酸は、濃硫酸、すなわち、少なくとも80重量%の、好ましくは少なくとも90重量%の濃度の硫酸である。
少なくとも1400g/lの、特に少なくとも1650g/lの濃度の硫酸がこのように、濃酸として使用されてもよい。
このように、好ましくは、乾燥されるべき懸濁液の適切な固形分と一緒に特有の条件、特に初期ストック中のシリケートのおよび電解質の一定濃度の一連の工程と組み合わせて考えられる、本発明の本質的特徴の1つによれば、工程(iii)の全体で使用される酸は、少なくとも80重量%の、特に少なくとも90重量%の濃度の硫酸、少なくとも90重量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60重量%の濃度の硝酸、少なくとも75重量%の濃度のリン酸および少なくとも30重量%の濃度の塩酸からなる群から好ましくは選択される濃酸である。
有利には、前記濃酸は、濃硫酸、すなわち、少なくとも80重量%の(そして一般に98重量%以下の)、好ましくは少なくとも90重量%の濃度の硫酸であり;特に、その濃度は、90重量%〜98重量%、たとえば91重量%〜97重量%である。
本方法の、しかし本発明の好ましい実施形態ではない、一実施形態によれば、上に定義されたような濃酸は、工程(iii)で専ら使用される。
工程(ii)および(iv)で使用される酸はそのとき、たとえば、希酸、有利には希硫酸、すなわち、80重量%よりも非常にずっと少ない濃度、この場合には20重量%未満の(および一般に少なくとも4重量%の)、特に14重量%未満の、とりわけ最大10重量%、たとえば5重量%〜10重量%の濃度を有する希硫酸であってもよい。
しかし、本発明の高度に好ましい変形によれば、工程(iv)で使用される酸もまた、上述のような濃酸である。
本発明のこの高度に好ましい変形との関連の中で、工程(ii)の全体で使用される酸はそのとき、たとえば、上記のような希酸であってもよいが、本発明のこの変形においては、工程(ii)の一部では、一般にこの工程(ii)の第2および最後の部分では、使用される酸がまた上述のような濃酸であることが有利である可能性がある(工程(ii)の他の部分で使用される酸は、たとえば、上記のような希酸である)。
したがって、この工程(ii)では、反応媒体でゲル点(ゲル点は、物体のサイズの増加に特有な反応媒体の濁りの突然の増加に相当する)に達するまで使用される酸は、上述のような希酸、有利には希硫酸(すなわち、80重量%よりもずっと少ない濃度、この場合には20重量%未満の、一般に14重量%未満の、特に最大10重量%、たとえば5重量%〜10重量%の濃度を有する)であってもよく、反応媒体でゲル点に達した後に使用される酸は、上述のような濃酸、有利には濃硫酸、すなわち、少なくとも80重量%の、好ましくは少なくとも90重量%、特に90重量%〜98重量%の濃度を有する硫酸であってもよい。
同様に、この工程(ii)では、xが15〜25である、たとえば20に等しい状態で、工程(ii)の最初のx分に使用される酸は、上述のような希酸であってもよく、xが15〜25である、たとえば20に等しい状態で、工程(ii)の最初のx分後に使用される酸は、上述のような濃酸であってもよい。
本発明のこの非常に大いに好ましい変形との関連で、工程(ii)の全体で使用される酸はまた、上述のような濃酸、有利には濃硫酸、すなわち、少なくとも80重量%の、好ましくは少なくとも90重量%の、特に90重量%〜98重量%の濃度の濃硫酸であってもよい。好ましくは、この使用の場合には、水は、特に工程(ii)の前か工程(ii)中かのどちらで、初期ストックに添加される。
本製造方法は沈澱シリカの合成方法である、すなわち、酸が特有の条件下でシリケートと反応させられることが、一般に、指摘されるべきである。
本発明による方法では、酢酸、ギ酸もしくは炭酸などの有機酸または、好ましくは、硫酸、硝酸、リン酸もしくは塩酸などの鉱酸が一般に酸(濃酸もしくは希酸)として使用される。
濃酸として、濃酢酸もしくは濃ギ酸が使用される場合には、それらの濃度は、少なくとも90重量%である。
濃酸として、濃硝酸が使用される場合には、その濃度は、少なくとも60重量%である。
濃酸として、濃リン酸が使用される場合には、その濃度は、少なくとも75重量%である。
濃酸として、濃塩酸が使用される場合には、その濃度は、少なくとも30重量%である。
しかし、非常に有利には、酸として、硫酸が使用され、上述の濃度を有する濃硫酸がそのとき使用される。
一般に、濃酸が幾つかの工程で使用される場合には、同じ濃酸がそのとき使用される。
シリケートとして、メタシリケート、ジシリケートなどの、任意の普通型のシリケート、および有利にはアルカリ金属シリケート、特にケイ酸ナトリウムもしくはカリウムがさらに使用されてもよい。
シリケートは、40〜330g/l、たとえば60〜300g/l、特に60〜250g/lの、シリカとして表される、濃度を有してもよい。
一般に、シリケートとして、ケイ酸ナトリウムが使用される。
ケイ酸ナトリウムが使用される場合には、後者は一般に、2〜4、たとえば3.0〜3.7のSiO/NaO重量比を有する。
より具体的に本発明の製造方法に関しては、沈澱は、以下の工程に従って特異的な方法で行われる。
シリケートと電解質とを含むストックが先ず形成される(工程(i))。初期ストック中に存在するシリケートの量は有利には、反応に関与するシリケートの総量のほんの一部を表すにすぎない。
本発明の製造方法の一特徴によれば、SiO当量として表される、初期ストック中のシリケートの濃度は、50〜70g/l(たとえば、55〜65g/l)である。好ましくは、この濃度は、50〜65g/l、特に50〜60g/lである。
初期ストックは電解質を含む。用語「電解質」は、その一般に認められている意味で本明細書では理解される、すなわち、それは、溶液にあるときに、分解してまたは解離してイオンまたは荷電粒子を形成する任意のイオン性または分子性物質を意味する。電解質として、アルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩、特に出発金属シリケートのおよび酸性化剤の塩、たとえばケイ酸ナトリウムと塩酸との反応の場合には塩化ナトリウムまたは、好ましくは、ケイ酸ナトリウムと硫酸との反応の場合には硫酸ナトリウムの群からの塩が言及されてもよい。
硫酸ナトリウムが電解質として使用される場合には、初期ストック中のその濃度は好ましくは、12〜20g/l、特に13〜18g/lである。
第2工程は、上記の組成物ストックに酸を添加することにある(工程ii))。
反応媒体のpHの相関的低下をもたらす、この添加は、7〜8.5、とりわけ7〜8、たとえば7.5〜8のpH値に達するまで実施される。
所望のpH値に達するとすぐに、酸およびシリケートの同時添加が次に工程(iii)で行われる。
この同時添加は、pH値が工程(ii)の終わりに達したものに常に等しい(±0.2内まで)ように好ましくは行われる。
得られた反応媒体(水性懸濁液)の熟成は、工程(iv)後に行われてもよく、この熟成は恐らく、たとえば、1〜30分、とりわけ2〜15分続く。
反応媒体の温度は一般に68〜98℃である。
本発明の一変形によれば、反応は、好ましくは75〜95℃の、一定温度で行われる。
本発明の別の(好ましい)変形によれば、工程(ii)が(完全にもしくは部分的に)行われようと濃酸で行われなくても、反応の終わりでの温度は、反応の開始時の温度よりも高く:こうして、反応の開始時(たとえば、工程(i)中および工程(ii)の一部中)での温度は好ましくは、68℃〜85℃に保持され、次に温度は、好ましくは最大で85℃〜98℃の値まで上昇し、その値でそれは、反応の終わりまで(たとえば工程(ii)の一部の間ずっと、ならびに工程(ii)および(iii)の間ずっと)保持される。
本発明の別の実施形態によれば、たとえば(しかし専らではない)工程(ii)の一部が濃酸で行われない場合には、工程(i)〜(iv)のすべてが一定温度で行われてもよい。
本発明による方法では、任意選択的に熟成工程がそれに続く、工程(iv)の終わりに、シリカスラリーが得られ、それは次に分離される(液固分離)。
本発明の製造方法の別の本質的特徴によれば、前記分離は、圧縮手段を備えたフィルターを用いる濾過および洗浄を含み、圧縮圧力は好ましくは比較的低い。
このフィルターは、圧縮のためのローラーを備えてバンドフィルターであってもよい。
しかし、好ましくは、分離は、濾過、洗浄および次に、フィルタープレスを用いる、圧縮を含み;一般に、濾過の終了時の圧力は3.5〜6.0バールであり、圧縮時間は、たとえば、少なくとも20秒、とりわけ少なくとも80秒である。
こうして回収された沈澱シリカの懸濁液(フィルターケーキ)は次に、噴霧化によって乾燥させられる。
本発明の製造方法では、この懸濁液は、噴霧化によって乾燥させられる直前に、最大22重量%の固形分を有してもよい。この固形分は好ましくは最大20重量%である。それは17重量%未満であってもよい。
濾過後に、本方法の次工程で、乾燥材料、たとえば粉状形態での本発明に従ったシリカがフィルターケーキに添加されてもよいことが指摘されるべきである。
乾燥は、任意の好適な種類の噴霧器、特に回転、ノズル、液体−圧力または二流体噴霧器を用いて行われてもよい。
フィルターケーキが、とりわけその高粘度のために、噴霧化を可能にする状態下に必ずしもあるとは限らないことが指摘されるべきである。それ自体公知の方法で、ケーキは次に崩壊にかけられる。この操作は、コロイドまたはボール型のミルでケーキを処理することによって行われてもよい。崩壊は一般に、アルミニウム化合物の、具体的にはアルミン酸ナトリウムの存在下で、そして好ましくは、上記のものなどの、酸の存在下で行われる(後者の場合には、アルミニウム化合物および酸は有利には同時に添加される)。崩壊は、その後乾燥させられるべき懸濁液の粘度を低くすることをとりわけ可能にする。
本発明の好ましい実施形態によれば、乾燥は、ノズル噴霧器を用いて行われる。そのとき得られ得る沈澱シリカは、有利にはビーズの形態にある。
乾燥後に、ミリング工程が回収生成物に関して行われてもよい。そのとき得られ得る沈澱シリカは、一般に粉末の形状にある。
同様に、本発明の別の実施形態によれば、乾燥は、回転噴霧器を用いて行われる。そのとき得られ得る沈澱シリカは、粉末の形態にあってもよい。
最後に、前に示されたように乾燥させられた(とりわけ回転噴霧器によって)またはミルにかけられた生成物は、本発明の別の実施形態によれば、集塊化工程にかけられてもよい。
用語「集塊化」は、微粉化された物体を一緒に結び付けてそれらをより大きいサイズの、機械的により強い物体の形態に置くためのあるゆるプロセスを本明細書では意味する。
これらのプロセスはとりわけ、直接圧縮、湿式造粒(すなわち、水、シリカスラリーなどのバインダーを使っての)、押出および、好ましくは、乾式圧縮である。
後者の技法が用いられる場合、圧縮を実施する前に、その中に含まれる空気を除去するためにそしてより一様な圧縮を確保するために粉状生成物を脱気する(前圧縮または脱ガスとも言われる操作)することが有利であると分かり得る。
本発明のこの実施形態に従って得られ得る沈澱シリカは、有利には顆粒の形態にある。
本発明による製造方法の履行は、特に使用される濃酸が濃硫酸である場合には、ポリマー(エラストマー)組成物中に分散する良好な能力(分散性)を有する沈澱シリカの生成を意外にも伴いながら、希酸のみを使用する同一のプロセスによって得られるものよりも沈澱シリカがより濃厚である懸濁液を前記プロセス中に(工程(iv)後に)得ることを、それ故、特に沈澱反応での(すなわち、工程(iv)の終わりに)沈澱シリカの生産性の増加(それは、たとえば、少なくとも10%〜40%に達する可能性がある)を得ることをとりわけ可能にし;より一般的には、本発明による方法によって得られる沈澱シリカは、それらの細孔分布、ポリマー(エラストマー)組成物中で解集塊化し、そして分散するそれらの能力(分散性)および/またはそれらの強化特性に関してとりわけ、希酸のみを使用する同一のプロセスによって得られる沈澱シリカのそれらに匹敵する物理化学的特性および性質を好ましくは有する。
有利には、とりわけ使用される濃酸が濃硫酸である場合には、同時に、本発明による方法は、希酸のみを使用する同一のプロセスと比べて、関与する水の量の低減および濃酸の使用と関係がある発熱性のために、特に沈澱反応(すなわち、工程(iv)後に)で、エネルギー消費(たとえば、生蒸気の形態での)の節減(それは、たとえば少なくとも15%〜60%に達する可能性がある)を可能にする。さらに、濃酸の使用は、とりわけ、酸の調製のために使用される水の量の低減により、反応のために必要とされる水の量を制限する(たとえば少なくとも15%だけ)ことを可能にする。
本発明による方法によって得られる沈澱シリカは有利には、高い比表面積と満足できる分散能力(分散性)および、特にエラストマー用の強化充填材としてのその使用中に、これらのエラストマーに良好なレオロジー的および機械的特性を与える、良好な強化特性とを両方とも有する。
本発明による方法によって得られる沈澱シリカは一般に、以下の特徴:
− 180〜260m/gのBET比表面積(SBET)、
− 175〜250m/gのCTAB比表面積(SCTAB)、
− 175〜275Åの直径を有する細孔からなる細孔容積が400Å以下の直径の細孔からなる細孔容積の55%未満を表すような細孔分布、
− 少なくとも1.50cm/gの1μm未満の直径の細孔からなる細孔容積(Vd1)を有する。
本発明による方法によって製造される沈澱シリカは好ましくは、185〜250m/gのBET比表面積を有する。
非常に好ましくは、そのBET比表面積は、185〜215m/g、特に190〜205m/gである。
同様に、好ましくは、本発明による方法によって製造される沈澱シリカは、180〜240m/gのCTAB比表面積を有する。
非常に好ましくは、そのCTAB比表面積は、185〜210m/g、特に190〜200m/gである。
CTAB比表面積は、NF T 45007法(1987年11月)に従って測定することができる、外部表面積である。BET比表面積は、「The Journal of the American Chemical Society」,vol.60,page309(1938)に記載されている、そして標準NF T 45007(1987年11月)に相当するBrunauer−Emmett−Teller法に従って測定することができる。
本発明による方法によって得られる沈澱シリカの特徴の1つは、その細孔容積の分布に、特に400Å以下の直径の細孔によって生み出される細孔容積の分布にある。後者の容積は、エラストマーの強化に用いられる充填材の有用な細孔容積に相当する。
このように、本発明による方法によって得られる沈澱シリカは、175〜275Åの直径の細孔によって生み出される細孔容積(V2)が、400Å以下の直径の細孔によって生み出される細孔容積(V1)の、55%未満、特に50%未満、たとえば25%〜45%を表すような細孔分布を有する。
細孔容積および孔径は、Micromeritics Autopore 9520ポロシメーターを用いる水銀(Hg)多孔度測定によって測定され、130°に等しい接触角シータおよび484ダイン/cmに等しいガンマ表面張力とのWashburn関係によって計算される(標準DIN 66133)。
さらに、本発明による方法によって得られる沈澱シリカの別の特徴は、それが、1.50cm/g超の、好ましくは1.65cm/g超の、1μm未満の直径の細孔からなる、細孔容積(Vd1)を有するという事実にあり;この細孔容積は、1.70cm/g超、たとえば1.75〜1.80cm/gであってもよい。
本発明による方法によって得られる沈澱シリカの分散する(および解集塊化する)能力は、超音波処理(0.1〜数十ミクロンへの物体の開裂)によりあらかじめ解集塊化されたシリカの懸濁液に関して実施される(レーザー回折による)粒度測定によって、以下の試験を用いて評価することができる。超音波解集塊化は、19mmの直径のプローベを備えたVibracell Bioblock超音波破砕機(750W)を用いて行われる。粒度測定は、Fraunhofer理論を用いてSympatec粒度計でレーザー回折によって行われる。
2グラムのシリカがピルボックス(高さ:6cmおよび直径:4cm)中へ量り取られ、混合物が脱イオン水の添加によって50グラムにメークアップされ:水性4%シリカ懸濁液がこうして生み出され、その懸濁液が2分間磁気攪拌することによって均質化される。超音波解集塊化がその後以下の通り実施される:プローブが4cmの長さにわたって浸漬され、それがその公称力(振幅)の80%で5分30秒間運転される。粒度測定が次に、約20の光学密度を得るために必要な容積V(ml単位で表される)の均質化懸濁液を粒度計容器へ導入することによって行われる。
この試験に従って得られる中央径φ50の値は、解集塊化するシリカの能力が高ければ高いほど比例してより小さい。
解集塊化係数Fは、方程式:
=10×V/粒度計によって測定される懸濁液の光学密度(この光学密度は約20である)によって与えられる。
この解集塊化係数Fは、粒度計によって検出されない0.1μm未満のサイズの粒子の含有率を示す。この係数は、解集塊化するシリカの能力が増加するのに比例して増加する。
一般に、本発明の方法によって得られる沈澱シリカは、8.5μm未満、たとえば4〜8μmの、超音波解集塊化後の、中央径φ50を有する。
それは通常、5.5ml超の、特に9ml超の、たとえば10ml超の超音波解集塊化係数Fを有する。
好ましくは、本発明による方法によって得られる沈澱シリカは、少なくとも50%の、たとえば少なくとも55%の、超音波解集塊化後の、微粒(τf)の含有率を有する。
超音波解集塊化後の、微粒(τf)の含有率の、すなわち、サイズが0.3μmよりも小さい粒子の割合(重量による)の測定は、下記の試験に従って行われ、そしてまた本発明に使用される沈澱シリカの分散性を例示する。
この試験では、シリカの分散性は、粒度測定(沈降による)によって評価され、超音波解集塊化にあらかじめかけられたシリカ懸濁液に関して行われる。超音波解集塊化(または分散)は、直径が19mmのプローベを備えた、Vibracell Bioblock超音波破砕機(600W)を用いて行われる。粒度測定は、Sedigraph粒度計(重力場での沈降+X線ビームでの掃引)を用いて行われる。
4gのシリカがピルボックス(75mlに等しい容積の)に量り取られ、混合物が脱イオン水の添加によって最大50グラムにメークアップされ:水性8%シリカ懸濁液がこうして生み出され、その懸濁液が2分間磁気攪拌することによって均質化される。超音波解集塊化(分散)がそれから以下の通り行われる:プローブが4cmの長さにわたって浸漬された状態で、出力が、20%を示すパワーニードルのふれを得るように調整される。解集塊化が210秒間行われる。粒度測定が次に、Sedigraph粒度計を用いて行われる。これを行うために、X線ビームでのセルの垂直掃引速度が先ず、85μmの最大分析サイズに相当する、918に調整される。脱イオン水が、前記セル中を循環させられ、ペーパー記録計が次に電気的零位および機械的零位にセットされる(この調整は、最大感度での記録計の「100%」ポテンショメーターで行われる)。ペーパー記録計のペンシルが、85μmの出発サイズを表す点に置かれる。あらかじめ任意選択的に冷却された、解集塊化シリカ懸濁液が次に、Sedigraph粒度計セル中を循環させられ(粒度分析は30℃で行われる)、そして分析が次に始まる。分析は、0.3μmのサイズに達したらすぐに自動的に終了する(約45分)。微粒(τf)の含有率、すなわち、サイズが0.3μmよりも小さい粒子の割合(重量による)が次に計算される。
微粒(τf)のこの含有率、またはサイズが0.3μmよりも小さい粒子の含有率は、シリカの分散性が高ければ高いほど、比例してより高い。
本発明による方法によって得られる沈澱シリカは、70〜100Å、特に80〜100Åの微粉度値(F.V.)を有してもよい。
微粉度値(F.V.)は、イントラ会合体細孔の中央半径、すなわち、水銀多孔度測定によって測定される細孔表面積S/2がそれに相当する細孔半径を表す(Sは、その直径が100Å以上である細孔すべてによって提供される表面積である)。
本発明の方法によって得られる沈澱シリカは、一般に、0.26超、特に0.28のパックド充填密度(PFD)を有してもよく;それは、たとえば、少なくとも0.30に等しい。
パックド充填密度(PFD)は、標準NF T 30−042に従って測定される。
本発明に従って使用される沈澱シリカのpHは、一般に6.0〜7.5である。
pHは、標準ISO 787/9に由来する以下の方法に従って測定される(水中5%懸濁液のpH):
装置:
− 校正pHメーター(1/100までの読取精度)
− 複合ガラス電極
− 200mlビーカー
− 100mlメスシリンダー
− 0.01グラムまでの精度の天秤
手順:
5グラムのシリカが200mlビーカーに0.01グラム内で量り取られる。目盛り付きメスシリンダーを用いて測られた、95mlの水が次にシリカ粉末に添加される。こうして得られた懸濁液が10分間激しく攪拌される(磁気攪拌)。pH測定が次に実施される。
本発明による方法によって得られる沈澱シリカは、少なくとも3μmの、特に少なくとも10μmの、好ましくは少なくとも15μmの平均サイズの粉末の形態で提供され得る。このサイズは、たとえば、15〜60μmである。
それは、特にそれらの最大寸法(長さ)の軸に沿って、少なくとも1mmの、たとえば1〜10mmのサイズの顆粒の(一般に実質的に平行六面体形状の)形態で提供することができる。
それは好ましくは、少なくとも80μmの、好ましくは少なくとも150μmの、特に150〜300μm、たとえば150〜270μmの平均サイズの実質的に球形のビーズの形態にあってもよく;この平均サイズは、乾式ふるい分けおよび50%の累積オーバーサイズに相当する直径の測定によって標準NF X 11507(1970年12月)に従って測定される。
本発明による方法によって製造されるシリカは、多くの用途に使用されてもよい。
それは、たとえば、触媒担体として、ポリマー、とりわけエラストマーまたはシリコーン組成物中で、活性物質用の吸収剤(特に、液体、とりわけ、ビタミン(ビタミンE)、塩化コリンなどの、食品中に使用されるもの用の担体)として、粘度エンハンサー、テクスチャライザーまたは凝固防止剤として、電池セパレーター要素として、および練り歯磨き、コンクリートまたは紙用の添加剤として使用されてもよい。
しかし、それは、天然または合成ポリマーの強化に特に有利な用途を見いだす。
それが、とりわけ強化充填材として、使用されてもよいポリマー組成物は一般に、−150℃〜+300℃、たとえば−150℃〜+20℃の少なくともガラス遷移温度を好ましくは有する、1つ以上のポリマーもしくはコポリマーを、特に1つ以上のエラストマーをベースとしている。
可能なポリマーとして、ジエンポリマー、特にジエンエラストマーが特に言及されてもよい。
前記ポリマー組成物をベースとする完成品の非限定的な例として、靴底、タイヤ、床仕上げ材、ガスバリア、難燃性材料、およびまたケーブルカーローラー、家庭電化製品用のシール、液体もしくはガスパイプ用のシール、ブレーキシステム・シール、(可撓性)パイプ、被覆材料(とりわけケーブル被覆材料)、ケーブル、エンジンサポート、コンベヤーベルトおよび伝動ベルトなどの技術的構成部品が言及されてもよい。
以下の実施例は、本発明を例示するが、その範囲を限定しない。
実施例1(比較例)
下記を、羽根車攪拌システムをおよび反応媒体での生蒸気加熱を備えたステンレス鋼反応器へ導入する:
− 869リットルの水、
− 16.5kgのNaSO (電解質)、
− 3.46に等しいSiO/NaO重量比および1.236に等しい20℃での密度を有する、302リットルの水性ケイ酸ナトリウム。
ストック中のシリケート(SiOとして表される)の濃度はそのとき64g/lである。混合物を継続攪拌しながら82℃の温度にする。
1.053に等しい20℃での密度の348リットルの希硫酸(8.1%に等しい質量濃度の硫酸)を次にその中に導入する。希酸を、反応媒体のpHが8.0に等しい値(その温度で測定される)に達するまで40分間522 l/hの流量で導入する。
反応温度は、反応の最初の27分については82℃であり;それを次に、おおよそ13分にわたって82℃から90℃にし、次に反応の終わりまで90℃に保持する。
次に、上記タイプの94リットルの水性ケイ酸ナトリウムおよび、また上記タイプの、120リットルの硫酸を反応媒体中へ一緒に導入し、希酸とシリケートとのこの同時導入は、反応媒体のpHが、導入のこの期間の間ずっと、8.0±0.1に常に等しいように実施する。
シリケートのすべてを導入した後、希酸の添加を、8分間、298l/hの流量で続行する。
酸のこの追加の導入はそのとき、反応媒体のpHを4.4に等しい値にする。
反応の全継続時間は88分である。
沈澱シリカのスラリーがこうして得られ、それを、シリカケーキが最終的に回収されるようにフィルタープレスを用いて濾過し、そして洗浄し、その水分は82%(それ故18重量%の固形分)である。このケーキを次に、機械的および化学的作用(0.32%のAl/SiO重量比に相当する量のアルミン酸ナトリウムの添加)によって流動化させる。この崩壊操作の後に、6.7に等しいpHを有する、ポンプ送液可能なケーキが得られ、それを次に、ノズル噴霧器を用いて霧化する。
得られたシリカ(実質的に球形のビーズの形態での)の特性は下記の通りである:
実施例2
下記を、羽根車攪拌システムをおよび反応媒体での生蒸気加熱を備えたステンレス鋼反応器へ導入する:
− 1040リットルの水、
− 19.7kgのNaSO (電解質)、
− 3.46に等しいSiO/NaO重量比および1.236に等しい20℃での密度を有する、365リットルの水性ケイ酸ナトリウム。
ストック中のシリケート(SiOとして表される)の濃度はそのとき64g/lである。混合物を継続攪拌しながら82℃の温度にする。
1.053に等しい20℃での密度の210リットルの希硫酸(8.1%に等しい質量濃度の硫酸)を次に、反応の最初の20分にわたってその中に導入し、そして1.83に等しい20℃での密度の11リットルの濃硫酸(94%に等しい質量濃度の硫酸)を次に、反応媒体のpHが8.0に等しい値(その温度で測定される)に達するまでその中に導入する。
反応温度は、反応の最初の27分については82℃であり;それを次に、おおよそ13分にわたって82℃から90℃にし、次に反応の終わりまで90℃に保持する。
次に、上記タイプの107リットルの水性ケイ酸ナトリウムおよび上記タイプの、6.9リットルの濃硫酸を反応媒体中へ一緒に導入し、濃酸とシリケートとのこの同時導入は、反応媒体のpHが、導入のこの期間の間ずっと、8.0±0.1に常に等しいように実施する。
シリケートのすべてを導入した後、濃酸の添加を、8分間、18.9l/hの流量で続行する。
酸のこの追加の導入はそのとき、反応媒体のpHを4.3に等しい値にする。
反応の全継続時間は88分である。
実施例1と比べて、下記が観察される:
− 20%の反応生産性の増加(反応媒体のSiOとして表される最終濃度に関して)、
− 17%の反応の水消費の節減、
− 16%の反応でのエネルギー(生蒸気の形態での)の消費の節減。
沈澱シリカのスラリーがこうして得られ、それを、その水分が84%(それ故16重量%の固形分)である、シリカケーキが最終的に回収されるようにフィルタープレスを用いて濾過し、そして洗浄する。このケーキを次に、機械的および化学的作用(0.33%のAl/SiO重量比に相当する量のアルミン酸ナトリウムの添加)によって流動化させる。この崩壊操作の後に、6.2に等しいpHを有する、ポンプ送液可能なケーキが得られ、それを次に、ノズル噴霧器を用いて霧化する。
得られたシリカ(実質的に球形のビーズの形態での)の特性は下記の通りである:

Claims (15)

  1. シリケートと少なくとも1つの酸との反応を含み、それによって沈澱シリカの懸濁液が得られた後に、この懸濁液の分離および乾燥が続くタイプの、沈澱シリカの製造方法であって、
    − 前記沈澱が以下:
    (i)前記反応に関与するシリケートの総量の少なくとも一部と電解質とを含む初期ストックであって、前記初期ストック中のシリケート(SiOとして表される)の濃度が50〜70g/lである、ストックが形成され、
    (ii)7〜8.5の前記反応媒体のpH値が得られるまで酸が前記ストックに添加され、
    (iii)前記酸が、必要に応じて、同時に残りの量のシリケートと一緒に前記反応媒体に添加され、
    (iv)〜6の前記反応媒体のpH値が得られるまで、酸が前記反応媒体に添加されるような方法で行われ、
    − 前記分離が、圧縮手段を備えたフィルターを用いる濾過および洗浄を含み、
    − 最大22量%までの固形分をする、懸濁液が噴霧化によって乾燥させられ、
    この方法において、工程(ii)の一部で、使用される前記酸が、少なくとも80質量%の濃度の硫酸、少なくとも90質量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60質量%の濃度の硝酸、少なくとも75質量%の濃度のリン酸および少なくとも30質量%の濃度の塩酸からなる群から選択される濃酸であって、
    この方法において、少なくとも工程(iii)で、使用される前記酸が、少なくとも80量%の度の硫酸、少なくとも90量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60量%の濃度の硝酸、少なくとも75量%の濃度のリン酸および少なくとも30量%の濃度の塩酸からなる群から択される濃酸である方法。
  2. シリケートと少なくとも1つの酸との反応を含み、それによって沈澱シリカの懸濁液が得られた後に、この懸濁液の分離および乾燥が続くタイプの、請求項1に記載の沈澱シリカの製造方法であって、
    − 前記沈澱が以下:
    (i)少なくともシリケートと電解質とを含む初期ストックであって、前記初期ストック中のシリケート(SiOとして表される)の濃度が50〜70g/lである、ストックが形成され、
    (ii)7〜8.5の前記反応媒体のpH値が得られるまで酸が前記ストックに添加され、
    (iii)酸およびシリケートが前記反応媒体に同時に添加され、
    (iv)〜6の前記反応媒体のpH値が得られるまで、酸が前記反応媒体に添加されるような方法で行われ、
    − 前記分離が、圧縮手段を備えたフィルターを用いる濾過および洗浄を含み、
    − 最大22量%までの固形分をする、懸濁液が噴霧化によって乾燥させられ、
    この方法において、工程(ii)の一部で、使用される前記酸が、少なくとも80質量%の濃度の硫酸、少なくとも90質量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60質量%の濃度の硝酸、少なくとも75質量%の濃度のリン酸および少なくとも30質量%の濃度の塩酸からなる群から選択される濃酸であって、
    この方法において、少なくとも工程(iii)で、使用される前記酸が、少なくとも80量%の度の硫酸、少なくとも90量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60量%の濃度の硝酸、少なくとも75量%の濃度のリン酸および少なくとも30量%の濃度の塩酸からなる群から択される濃酸である方法。
  3. 工程(iii)および(iv)に使用される前記酸が、少なくとも80量%の度の硫酸、少なくとも90量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60量%の濃度の硝酸、少なくとも75量%の濃度のリン酸および少なくとも30量%の濃度の塩酸からなる群から択される濃酸であることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の方法。
  4. 工程(ii)で、前記反応媒体でゲル点に達した後に使用される前記酸が、少なくとも80量%の度の硫酸、少なくとも90量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60量%の濃度の硝酸、少なくとも75量%の濃度のリン酸および少なくとも30量%の濃度の塩酸からなる群から択される濃酸であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 工程(ii)で、xが15〜25である状態で、前記工程の開始から数えてx分後に使用される前記酸が、少なくとも80量%の度の硫酸、少なくとも90量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60量%の濃度の硝酸、少なくとも75量%の濃度のリン酸および少なくとも30量%の濃度の塩酸からなる群から択される濃酸であることを特徴とする、請求項4記載の方法。
  6. 工程(ii)で使用される前記酸が、少なくとも80量%の度の硫酸、少なくとも90量%の濃度の酢酸またはギ酸、少なくとも60量%の濃度の硝酸、少なくとも75量%の濃度のリン酸および少なくとも30量%の濃度の塩酸からなる群から択される濃酸であることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  7. 前記濃酸が、少なくとも80量%の度の硫酸であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記濃酸が、少なくとも90質量%の濃度の硫酸であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記濃酸が、90量%〜98量%の濃度の硫酸であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記初期ストック中のシリケート(SiO として表される)の前記濃度が50〜65g/lであることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記電解質が、前記初期ストック中のその濃度が12〜20g/lである、硫酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記乾燥がノズル噴霧器を用いて行われることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記分離が、濾過、洗浄および次にフィルタープレスを用いる、圧縮を含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記乾燥生成物が次にミルにかけられ、次に任意選択的に集塊化させられることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記乾燥生成物が次に集塊化させられることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
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