JP5844344B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器、特に、燃焼室で発生させた熱気を加熱室に循環させてオーブン調理が可能な加熱調理器に関する。
従来、コンロバーナで鍋などの調理器具を加熱してコンロ調理を行うガスコンロ部と、ガスコンロ部の下方のケース本体内に、ガス燃焼用のグリルバーナ或いは電気ヒータなどの加熱手段を配設して設けられ、魚などの被調理物を直接加熱してグリル調理を行う加熱室を備えた加熱調理器が知られている。
また、上記加熱手段を加熱室に設けず、熱気を発生させるオーブンバーナなどの加熱手段を加熱室の下方の燃焼室に配し、前記燃焼室にて発生させる燃焼排気の熱気を循環ファンによって加熱室に送り込んで循環させることにより、加熱室内の被調理物を間接的に加熱するオーブン調理が可能な加熱調理器も提案されている(例えば、特許文献1)。
このようなオーブン調理を行う加熱調理器では、グリルバーナなどによって被調理物を直接加熱するグリル調理を行う加熱調理器に比べて、被調理物に焼きムラを生じさせ難く、被調理物の内部まで均一に焼き上げることが可能となる。また、熱気を循環させることで、加熱室内全体に熱を迅速に行き渡らせることができるから、短時間の調理が可能となる。さらに、加熱室内にグリルバーナなどの突出物が配設されないから、加熱室内のお手入れも容易に行うことができる。
特開2013−213649号公報
ところで、前述したようなグリル調理を行う加熱調理器では、グリルバーナ等の加熱手段は、一般に加熱室の両側壁下部域に配設されて、被調理物を斜め下方から直接加熱する構成であるため、加熱室の底板が加熱手段によって高温に熱せられ難く、それゆえ、加熱室の底板を介してケース本体の底面が過度に温度上昇することもない。
しかしながら、熱気の循環を利用したオーブン調理を行う加熱調理器で、加熱室の下方にオーブンバーナ等の加熱手段を配置させた燃焼室を設け、循環ファンにより燃焼室で発生させた熱気を後方から加熱室に送り込むように構成した場合、燃焼室の底板のうち、熱気発生位置であるオーブンバーナの炎孔から後方に向かう部分が熱気によって高温となり、高温に熱せられた燃焼室の底板の熱がその下方に位置するケース本体の底面に伝わってしまい、ケース本体の底面が過度に温度上昇してしまうといった問題がある。
燃焼室の底板によるケース本体の底面の過熱を回避するために、燃焼室の底板と、ケース本体の底面との間を大きくあけて、十分な空気断熱層を設けることが考えられるが、ビルトイン式の加熱調理器では、スペース的な制約が厳しく、特に、上下方向の寸法に余裕がないため、加熱調理器の下方に高さ方向に大きな空間を設けることができない。それゆえ、ケース本体の下方が調味料等の収納庫として利用されて、ケース本体の底面が収納庫の天井板として露出している場合、調理時のケース本体の底面の温度を、ガス調理機器検査規定に準拠した手の触れる部分の温度(60℃以下)とすることが難しい。
さらに、燃焼室の底板と、ケース本体の底面との間に、遮熱用の補助板を介在させても、単なる補助板では、オーブンバーナの燃焼により高温となる燃焼室の底板からケース本体の底面への熱伝導や輻射を十分に遮断することができず、オーブンバーナの熱的影響を回避するのが難しい。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、ケース本体内に加熱室と燃焼室とが上下に連通するように設けられた加熱調理器において、ケース本体全体を大きくすることなく、燃焼室の底板の熱が、その下方に位置するケース本体の底面に伝わり難くして、ケース本体の底面の温度上昇を抑制できる加熱調理器を提供することにある。
上記目的を達成するために講じた本発明は、
ケース本体内に、
被調理物が収容される加熱室と、
前記加熱室の下方に設けられ且つ外部から取り込んだ燃焼用空気とガスとを燃焼させることにより熱気を後方へ向かって発生させるガスバーナが配設された燃焼室と、
前記燃焼用空気を前記ケース本体の前方に設けた空気取込口から取り込み、前記燃焼室で発生させた熱気を前記ケース本体の後方から前記加熱室に送り込んで循環させる循環ファンとを備えた加熱調理器において、
前記燃焼室の底板と前記ケース本体の底面との間に空間が形成され、
前記空間に、高熱伝導率を有する冷却板が配設され、
前記冷却板は、
前記燃焼室の底板のうち前記空気取込口から取り込まれる燃焼用空気によって冷却される冷却領域の下面に密着状態に添設する前方添設板と、
前記燃焼室の底板のうち前記ガスバーナの燃焼により発生される熱気によって加熱される加熱領域に対応する前記ケース本体の底面の上面に密着状態に添設する後方添設板と、
前記前方添設板の後端と前記後方添設板の前端とを連結する連結部とを有する加熱調理器である。
ガスバーナから発生される熱気によって積極的に加熱されて高温となるのは、少なくとも、ガスバーナの熱気発生位置より後方域であるが、前記熱気発生位置よりやや前方にずれた領域も前記熱気の影響を受けて温度は上昇する。このように、燃焼室の底板のうち、ガスバーナからの熱気の影響を受けて温度が上昇する領域を加熱領域とし、この加熱領域に対応する前記ケース本体の底面の上面に、後方添設板を密着状態に添設させる。
他方、燃焼室の底板のうち、ガスバーナからの熱気の影響を受けない前方域であって、循環ファンの駆動によってケース本体の前方の空気取込口から燃焼用空気として取り込まれる外部のフレッシュエアによって積極的に冷却される領域を冷却領域とし、この冷却領域の下面に前方添設板を密着状態に添設させる。これにより、前方添設板は前記冷却領域により冷却状態に維持される。
また、冷却板は高熱伝導率を有する材料で構成されているから、後方添設板が受けた熱は、連結部を介して前方添設板に迅速に伝導する。
ガスバーナの燃焼により、燃焼室の底板のうち前記加熱領域が高温となり、その熱が、前記空間を介して、ケース本体の底面上に添設させた後方添設板に伝わると、そこから、連結部を介して、冷却状態にある前方添設板に速やかに伝導し熱拡散される。このように、冷却板によって、ガスバーナの熱によるケース本体の底面の温度上昇を抑えることができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、
前記燃焼室の底板は、前記前方添設板が添設する所定位置に前方添設板が露出する露出穴を有する。
前方添設板は、燃焼室の底板に設けた露出穴を介して、外部のフレッシュエアに直接触れることにより冷却されるから、フレッシュエアによる前方添設板の冷却効果が一層増大する。これにより、前方添設板における熱拡散がより一層促進され、ケース本体の底面の温度低減効果を高めることができる。
上記加熱調理器において、好ましくは、前記冷却板は、アルミニウム板からなる。
一枚のアルミニウム板を折り曲げて、前方添設板、連結部、後方添設板を構成する。アルミニウム板は熱伝導率が高く、それに比べて、燃焼室の底板を構成している鉄板は熱伝導率が低いため、燃焼室の底板の後方域の熱が前方域に熱伝導するよりも早く、後方添設板から前方添設板へ熱伝導して拡散される。
燃焼室の底板とケース本体の底面との間の空間に高熱伝導率を有する素材からなる冷却板を介在させ、ガスバーナの燃焼により加熱される加熱領域の熱を、後方添設板から、フレッシュエアによって冷却される冷却領域の下面に添設させた前方添設板へ熱伝導させて熱拡散させる構成としたから、ガスバーナの燃焼によって燃焼室の底板が加熱されても、熱はケース本体の底面には伝わり難く、ケース本体の底面の温度上昇が抑えられる。
よって、ケース本体の高さを大きくすることなく、ケース本体の底面の温度上昇を抑制することが可能となり、収納庫の天井面にケース本体の底面が露出している場合であっても、高い安全性を確保することができる。
また、前方添設板を添設させる燃焼室の底板の所定位置に前方添設板が露出する露出穴を設けて、前方添設板をフレッシュエアに直接触れさせることができるようにしたものでは、燃焼室の底板の露出穴から露出する前方添設板の一部分がフレッシュエアによって直接冷却されることとなるから、前方添設板の冷却効果が一層向上する。よって、後方添設板から伝わる熱の拡散を一層促進させることができ、ケース本体の底面の温度低減効果を高めることができる。
また、高熱伝導率を有する冷却板としてアルミニウム板を採用するのが効果的である。
本発明の実施の形態における加熱調理器を示す概略断面斜視図である。 本発明の実施の形態における加熱調理器の後方部分を示す横断面概略斜視図である。 本発明の実施の形態における加熱調理器の要部拡大概略断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を実施するための形態の加熱調理器としてのビルトイン式のガスコンロの概略断面斜視図であり、図2は、その後方部分を示す横断面要部斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を実施するための形態の加熱調理器として、システムキッチンのカウンタートップ(10)の開口に、コンロのケース本体(11)が落とし込み状態で組み込まれるビルトイン式のガスコンロの概略断面斜視図である。このガスコンロに組み込まれるオーブンは、カウンタートップ(10)の下方に位置し、被調理物を収容させる加熱室(オーブン庫)(3a)と、その下方に設けられる燃焼室(3b)とを有する。また、ケース本体(11)の下方には、調味料等の収納庫(12)が設けられている。
なお、本明細書では、加熱室(3a)の扉(32)側と奥側とが対向する方向を前後方向、加熱室(3a)の幅方向を左右方向、加熱室(3a)の高さ方向を上下方向という。
加熱室(3a)は、前面パネルの扉(32)を開閉することにより、加熱室(3a)内に被調理物を出し入れできるようになっており、天井部を構成する上壁(33)と、下方の燃焼室(3b)と区画する下壁(34)と、左右の側壁(35)と、後方(奥側)の後壁(36)とを有し、前面は扉(32)によって前方に開放可能に閉塞されている。扉(32)を前方に回動させることにより加熱室(3a)は開放される。
扉(32)は、下部を揺動支点として上部を前方に揺動させると開放すると同時にプレート(13)を引き出せる構成となっており、引き出されたプレート(13)の上に、例えば、魚等の被調理物を載置した後、扉(32)を後方へ揺動させることによって被調理物が加熱室(3a)内に収容されると共に加熱室(3a)は閉塞される。
加熱室(3a)の上壁(33)の後方には、上壁(33)の上方に形成される排気通路(5)を介して排気口(50)に連通する多数の排気孔(33a)が形成されている。また、加熱室(3a)の後壁(36)の左右両側には、熱気を加熱室(3a)内に送り込むための多数の吹出孔(36a)が形成されていると共に、その中央には、加熱室(3a)内の熱気を取り込むための多数の吸込孔(36b)が形成されている。さらに加熱室(3a)の後壁(36)の後方には、燃焼室(3b)内で発生させた燃焼排気の熱気を加熱室(3a)に循環させるための熱気通路(44)が形成されている。
燃焼室(3b)は、上板(3)を天井板とし、その下方に対向配置された底板(30)と、左右側板とで囲まれていると共に、上板(3)の後方には上方の熱気通路(44)に連通する連通口(39)が形成されている。この燃焼室(3b)内の中央よりも後方寄りには、オーブンバーナ(43)が配設されている。
また、燃焼室(3b)の前面には、燃焼用空気の空気取込口(31)が外部に連通するように形成されており、ケース本体(11)の外部から燃焼用空気としてのフレッシュエアが燃焼室(3b)内に取り込まれる構成となっている。空気取込口(31)から取り込まれた燃焼用空気と燃料ガスが燃焼室(3b)内で混合され、オーブンバーナ(43)で燃焼させることにより、燃焼室(3b)内に燃焼排気の熱気が発生する。燃焼室(3b)の底板(30)は、ケース本体(11)の底面(1)と接触しておらず、所定高さの空間(2)が介在されている。
燃焼室(3b)の後方に形成された連通口(39)は、図1及び図2に示すように、加熱室(3a)の後壁(36)に添設させた遮熱板(38)と、吸込孔(36b)の後方に配設させた熱気通路用板(45)とで囲まれた熱気通路(44)と連通し、燃焼室(3b)で発生させた燃焼排気の熱気が熱気通路(44)に送り込まれる。
なお、遮熱板(38)及び熱気通路用板(45)には、吸込孔(36b)に対向する位置に、後述する循環ファン(6)の駆動により熱気通路(44)に送られてくる熱気を吸い込むための前後開口部(38a)(45a)が形成されている。
また、熱気通路用板(45)の後方には、熱気通路(44)を囲むように循環ファンケース(60)が配設されている。この循環ファンケース(60)は、その後面がモータ(4)の回転軸が挿通される挿通部以外で閉塞されているとともに、中央部が熱気通路用板(45)と接合されているとともに、左右両側方部の上面、底面、及び両側面の前端部が後壁(36)の周縁と接合されて閉塞されている。これにより、循環ファンケース(60)は、開口部(45a)を介して熱気通路(44)と連通するとともに、加熱室(3a)の後壁(36)に形成された左右両側の吹出孔(36a)と連通する循環用通路(61)を形成する。この循環用通路(61)に、加熱室(3a)内に熱気を強制的に循環させるための循環ファン(6)が配設されている。
循環ファン(6)は、後方に位置するモータ(4)の回転軸の先端に固定されていると共に、後壁(36)の中央の吸込孔(36b)及び後壁対向面の開口部(45a)の形成域に対応する位置に設置されている。従って、循環ファン(6)を回転駆動させると、後壁(36)に形成された吸込孔(36b)を介して吸い込まれる加熱室(3a)内の熱気、及び下方の燃焼室(3b)で発生させた熱気による熱気が、熱気通路(44)を通って開口部(45a)から循環用通路(61)に吸い込まれ、後壁(36)の左右両側に形成された吹出孔(36a)から加熱室(3a)内に送り出される。これにより、加熱室(3a)内に熱気が循環することとなり、加熱室(3a)内の温度を急速に上昇させて、効率よく温度を均一化することができ、加熱室(3a)内に収容させた魚や肉等の被調理物をオーブン調理することができる。
循環用通路(61)を構成する循環ファンケース(60)の後方には、モータ(4)が収容されたモータ室(40)が設けられてあり、モータ室(40)には外部の空気が取り入れ可能に構成されている。尚、本実施の形態では、モータ室(40)は、モータ(4)の周囲を覆うケースから構成されているが、ケース本体(11)の構成壁によりモータ室が構成されてもよい。
また、循環ファンケース(60)とモータ(4)との間には、モータ(4)の回転軸の軸方向中間部に固定された冷却ファン(7)が冷却ファンケース(41)に収容された状態で配設されている。
上記したように、燃焼室(3b)の底板(30)と、ケース本体(11)の底面(1)との間には、約5mmの高さの空間(2)が設けられており、この空間(2)内に、燃焼室(3b)の底板(30)の前方域下面とケース本体(11)の底面(1)の後方域上面とを繋ぐ冷却板(20)が配設されている。
冷却板(20)は、約1mmの肉厚を有する一枚のアルミニウム板からなり、所定位置で折り曲げることにより、図1及び図3に示すように、燃焼室(3b)の底板(30)の前方域下面に添設させる前方添設板(21)と、ケース本体(11)の底面(1)の後方域上面に添設さえる後方添設板(22)と、これらを連結する連結部としての連結板(23)が一体的に構成されている。
連結板(23)は、オーブンバーナ(43)の熱気発生位置よりも前方側にて略直立状態に配置され、空間(2)を前後に仕切った態様となっている。さらに、前方添設板(21)が密着している燃焼室(3b)の底板(30)には、前方添設板(21)が燃焼室(3b)に露出するように細長い複数の露出穴(37)が形成されている。なお、露出穴(37)は、単一の大きな穴であってもよい。なお、冷却板(20)は、空間(2)の左右方向略全域に渡って設けられているものとする。
本実施の形態のガスコンロを用いてオーブン調理が行われる場合について説明する。
まず、扉(32)を、上記したように前方へ揺動させて加熱室(3a)を開放し、加熱室(3a)内に魚や肉等の被調理物を載置した後、扉(32)を後方へ揺動させて、加熱室(3a)の前方開放部を閉塞させる。そして、図示しないが、オーブン調理スタートスイッチをONにすると、モータ(4)が駆動し、循環ファン(6)の回転駆動が開始されて、燃焼室(3b)の前面の空気取込口(31)から燃焼用空気が取り入れられる。
次いで、オーブンバーナ(43)が点火されて、燃焼が開始すると、燃焼室(3b)で燃焼炎が後方に向かって形成され、発生した燃焼排気の熱気が熱気通路(44)に送り込まれて、熱気通路用板(45)の開口部(45a)から循環用通路(61)を介して、後壁(36)の左右両側に形成された吹出孔(36a)(36a)から加熱室(3a)内に送り出される。そして、加熱室(3a)内に送り出された熱気は、後壁(36)の中央の吸込孔(36b)から熱気通路(44)へ戻り、再度、熱気通路用板(45)の開口部(45a)、循環用通路(61)、吹出孔(36a)を通って加熱室(3a)内に戻される。
このように、加熱室(3a)内に熱気が循環することにより、加熱室(3a)内の温度を急速に上昇させて、効率よく温度を均一化することができ、加熱室(3a)内に収容させた魚や肉等の被調理物を調理することができる。そして、加熱室(3a)内の一部の燃焼排気は、天井部を構成する上壁(33)に形成されている排気孔(33a)から、排気通路(5)を通って、排気口(50)から外部へ排出される。
既述したように、オーブンバーナ(43)の燃焼が開始されると、図3の二点鎖線の矢印に示すように、燃焼室(3b)の前面の空気取込口(31)から、燃焼用空気として、外部の空気(フレッシュエア)が燃焼室(3b)内に取り込まれる。これにより、燃焼室(3b)の底板(30)の前方域(図面では中央より左寄りの部分)は、オーブンバーナ(43)によって直接加熱されず、オーブンバーナ(43)からの熱気の影響も受けない上に、空気取込口(31)から取り込まれるフレッシュエアによって常時冷却状態が維持される冷却領域となる。
また、燃焼室(3b)の底板(30)のうち、少なくともオーブンバーナ(43)の熱気発生位置よりも後方域は直接加熱されて高温となり、前記熱気発生位置よりもやや前方寄りの領域も前記熱気の影響を受けて加熱される。このように、燃焼室(3b)の底板(30)の後方域(図面では中央より右寄りの部分)は、オーブンバーナ(43)からの熱気の影響を受けて加熱され温度が上昇する領域を加熱領域となる。
前方添設板(21)は、燃焼室(3b)の底板(30)の前記冷却領域の、露出穴(37)が形成されている部分の下面に密着状態に添設されており、後方添設板(22)は、前記加熱領域の下方に対応するケース本体(11)の後方域に密着状態に添設されている。
冷却板(20)は、全体を高熱伝導率を有するアルミニウム板で形成されている。
前方添設板(21)は、冷却状態にある底板(30)の冷却領域によって冷却され、特に、前方添設板(21)うち、露出穴(37)から露出する部分はフレッシュエアによって直接冷却されるから、大きな冷却効果を得ることができる。
燃焼室(3b)の底板(30)の前記加熱領域は、オーブンバーナ(43)の燃焼により発生される熱気によって高温に加熱され、その熱は、空間(2)を介して、その下方に対応するケース本体(11)の底面(1)の後方域の上面に略全域に渡って添設させた後方添設板(22)に伝わる。冷却板(20)は高熱伝導率のアルミニウム板により形成されているから、後方添設板(22)が受けた熱は、連結板(23)から前方添設板(21)へ迅速に熱伝導すると共に拡散・分散され、局部的な温度上昇を抑えることができる。
前方添設板(21)はフレッシュエアによって冷却状態が維持されているから、冷却板(20)による熱拡散は促進され、ケース本体(11)の底面(1)の温度上昇は確実に抑えることができる。特に、燃焼室(3b)の底板(30)には露出穴(37)が形成されているから、前方添設板(21)による高い冷却効果を得ることができ、熱拡散を一層促進させることができる。
従って、例えば、オーブン調理を行うために、加熱室(3a)内の温度を280℃程度に上昇させた場合、燃焼室(3b)の底板(30)の加熱領域の温度は約200℃にまで上昇し、その熱を受けることにより、ケース本体(11)の底面(1)の後方域の温度は、約65℃まで上昇する。しかしながら、燃焼室(3b)の底板(30)とケース本体(11)の底面(1)との間の空間(2)に、冷却板(20)を配設することにより、ケース本体(11)の底面(1)の後方域の温度を、52℃〜53℃に抑えることが可能となる。これにより、ガス調理機器検査規定に準拠した、調理時のケース本体(11)の底面(1)の温度が60℃以下であるという基準に適合させることができる。
また、空間(2)は、上記したように、連結板(23)によって前後に遮断されているから、燃焼室(3b)の底板(30)の加熱領域により高温に加熱された連結板(23)の後方側の空気が、前方側に伝わることはない。従って、燃焼室(3b)の底板(30)から熱が、空間(2)を介して、ケース本体(11)の底面(1)の前方域に伝わることはない。よってケース本体(11)の底面(1)の前方域の温度が上昇することはない。さらに、燃焼室(3b)の底板(30)の前方域には露出穴(37)が形成されているが、露出穴(37)は前方添設板(21)により閉塞されており、燃焼室(3b)と空間(2)とは、燃焼用空気が流通するように連通していないから、燃焼用空気が空間(2)に流れて、ガスバーナ(43)の燃焼不良が生ずることもない。
このように、ケース本体(11)の底面(1)の温度上昇を略全域的に抑えることができるから、収納庫(12)の天井面にケース本体(11)の底面(1)が露出していても、高い安全性が確保されることとなる。
なお、上記実施の形態では、燃焼室(3b)の底板(30)の冷却領域と、ケース本体(11)の底板(1)との間の空間(2)に冷却板(20)を介在させて、ケース本体(11)の底板(1)の温度上昇を抑えるようにしたが、前記冷却領域と、他の温度上昇を抑えたい箇所、例えば、ケース本体(11)の側面や、燃焼室(3b)の底板(30)の加熱領域、その他の各種機構部等との間に、冷却板(20)を介在させることにより、各部の温度の上昇を抑えることができる。
さらに、冷却板(20)は上記したようなアルミニウム板のほか、燃焼室(3b)の底板(30)を構成している鉄板よりも熱伝導率のよい素材であれば、他の素材から形成しても良い。
また、冷却板(20)は、前方添設板(21)と後方添設板(22)とが連結板(23)によって一体的に連結された構成でなくても良く、前方添設板(21)と後方添設板(22)とが熱伝導可能に連結可能な連結部を有する構成であれば良い。
(1) ・・・・・・・・・底面
(11)・・・・・・・・・ケース本体
(2) ・・・・・・・・・空間
(20)・・・・・・・・・冷却板
(21)・・・・・・・・・前方添設板
(22)・・・・・・・・・後方添設板
(23)・・・・・・・・・連結板(連結部)
(3a)・・・・・・・・・加熱室
(3b)・・・・・・・・・燃焼室
(30)・・・・・・・・・底板
(31)・・・・・・・・・空気取込口
(6) ・・・・・・・・・循環ファン
(43)・・・・・・・・・オーブンバーナ(ガスバーナ)

Claims (3)

  1. ケース本体内に、
    被調理物が収容される加熱室と、
    前記加熱室の下方に設けられ且つ外部から取り込んだ燃焼用空気とガスとを燃焼させることにより熱気を後方へ向かって発生させるガスバーナが配設された燃焼室と、
    前記燃焼用空気を前記ケース本体の前方に設けた空気取込口から取り込み、前記燃焼室で発生させた熱気を前記ケース本体の後方から前記加熱室に送り込んで循環させる循環ファンとを備えた加熱調理器において、
    前記燃焼室の底板と前記ケース本体の底面との間に空間が形成され、
    前記空間に、高熱伝導率を有する冷却板が配設され、
    前記冷却板は、
    前記燃焼室の底板のうち前記空気取込口から取り込まれる燃焼用空気によって冷却される冷却領域の下面に密着状態に添設する前方添設板と、
    前記燃焼室の底板のうち前記ガスバーナの燃焼により発生される熱気によって加熱される加熱領域に対応する前記ケース本体の底面の上面に密着状態に添設する後方添設板と、
    前記前方添設板の後端と前記後方添設板の前端とを連結する連結部とを有する加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記燃焼室の底板は、前記前方添設板が添設する所定位置に前方添設板が露出する露出穴を有する加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記冷却板は、アルミニウム板からなる加熱調理器。
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