JP5842829B2 - 基地局装置、端末装置、無線通信システム、及び方法 - Google Patents

基地局装置、端末装置、無線通信システム、及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置、端末装置、無線通信システム、及び方法に関するものである。
従来、移動通信システムでは、半径数百メートルから数十キロメートルのセル(マクロセル)を形成する基地局装置による無線通信サービスが提供されてきた。
近年、LTE(Long Term Evolution)の導入に伴い、データ通信トラヒックが劇的に増加することが予想されている。そこで、マクロセルと比較してセル半径の小さいセル(ピコセルなど)を形成する小型基地局装置を、マクロセル圏内に配置することが検討されている(非特許文献1参照)。
多量のデータ通信を行う端末装置をマクロセルからピコセルへ移動させて、ピコセルから通信させることで、増加するトラフィックに対応することができる。
ピコセルは、マクロセル圏内に配置されるため、ピコセルとマクロセルとが同一の通信周波数を使用した場合、ピコセルのセルエッジ付近に位置する端末装置は、マクロセルから強い干渉を受けることが懸念される。
つまり、ピコセルのセル中央付近(ピコセルを形成する小型基地局装置の近傍)では、マクロセルを形成する基地局装置からの電波に比べて、ピコセルを形成する小型基地局装置からの電波の方が強い。したがって、ピコセルの端末装置の通信品質は、比較的良好である。
しかし、ピコセルを形成する小型基地局装置から離れると、小型基地局装置からの電波が弱くなる。この結果、ピコセルのセルエッジ付近では、マクロセルからの電波の干渉を受け易くなる。
そこで、マクロセルが使用可能な無線リソースにおいて、不使用の無線リソースを設けておくことが考えられる。例えば、マクロセルが送信するフレームにおいて、時間的に通信周波数を不使用とする区間(ブランクサブフレーム)を設けておくことが考えられる。マクロセル側がブランクサブフレームであれば、ピコセル内の端末装置は、マクロセル側から干渉を受けない。したがって、ピコセル内の端末装置は、そのブランクサブフレームを利用して通信を行い、マクロセルにおいて通信が行われている区間では、できるだけ通信を行わないことで、マクロセルからの干渉による通信品質低下を抑制することができる。これにより、端末装置が、ピコセルのセルエッジ付近に位置していても、通信品質の低下を抑制できる。
また、マクロセルが使用可能な周波数(キャリア)のうち、不使用とする周波数(ブランクキャリア)を設けておくことも考えられる。ピコセル内の端末装置は、そのブランクキャリアを利用して通信を行い、マクロセルにおいて通信に利用されているキャリアをできるだけ利用しないことで、端末装置が、ピコセルのセルエッジ付近に位置していていても、通信品質の低下を抑制できる
ただし、ピコセルのセル中央付近(ピコセルを形成する小型基地局装置の近傍)では、元々、マクロセルからの干渉は少ないから、端末装置が、マクロセルにおいて通信に利用されている区間又は周波数で通信を行っても、通信品質の低下はさほど問題とならない。したがって、通信効率の観点からは、ピコセルのセル中央付近に位置する端末装置については、マクロセルにおいて通信に利用されている無線リソースであっても、積極的に通信を使用することが望まれる。
以上の観点によれば、端末装置が、通信に使用するのに好ましい無線リソースは、セル内における端末装置の位置(基地局装置からの距離)に依存することになる。
ここで、基地局装置が、セル内における端末装置の位置(基地局装置からの距離)を認識するには、端末装置に通信品質を測定させて、その結果を基地局装置に送信させることで行える。しかし、このようにして、セル内における端末装置の位置(基地局装置からの距離)を認識しようとすると、基地局装置と端末装置との間で通信を行うことが必要となる。
したがって、端末装置が基地局装置との間で接続を確立する前においては、基地局装置は、端末装置の位置を事前に認識することはできない。そして、端末装置の位置の認識が遅れると、基地局装置と端末装置との間の通信を適切な無線リソースを利用して行えるようになるのが遅れるという問題が発生する。
そこで、本発明は、上記問題の解決に関連してなされたものである。
(1)本発明は、端末装置との間で無線通信を行う基地局装置であって、通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するレポート取得部と、送信状態を選択する選択部と、を備え、前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、前記レポート取得部は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを、前記端末装置から取得し、前記選択部は、前記レポートが取得されると、前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択するとともに、前記レポートが取得されるまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択することを特徴とする基地局装置である。
上記本発明によれば、レポートが取得されるまでは、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態が選択される。したがって、たとえ、レポートの取得が遅れても、レポートが取得されるまでの間は、干渉を受けにくい第1送信状態での通信が保証される。
(2)前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、通知する通知部を更に備え、前記通知部は、前記端末装置に対して前記サブセット情報を通知可能である他の基地局装置に対して、前記サブセット情報を通知するのが好ましい。この場合、前記他の基地局装置を経由して、前記端末装置へサブセット情報を通知することが可能となる。
(3)前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、通知する通知部を更に備え、前記通知部は、前記端末装置が自基地局装置へハンドオーバするためのハンドオーバ処理中に、前記サブセット情報をハンドオーバ処理におけるソース基地局装置へ通知するのが好ましい。この場合、ハンドオーバ処理中に、ソース基地局装置を経由して、前記端末装置へサブセット情報を通知することが可能となる。
(4)前記通知部は、ハンドオーバ処理のために前記ソース基地局装置に送信されるメッセージに前記サブセット情報を含めることで、前記サブセット情報を前記ソース基地局装置へ通知するのが好ましい。この場合、ハンドオーバ処理のためのメッセージを利用してサブセット情報を通知することができる。
(5)ハンドオーバ処理のために前記ソース基地局装置に送信される前記メッセージは、前記ソース基地局装置から送信されたハンドオーバ要求に対する応答であるのが好ましい。
(6)前記基地局装置は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、前記端末装置へ通知する通知部を更に備えているのが好ましい。この場合、基地局装置は、通信品質を測定すべき第2無線リソースサブセットを端末装置へ通知することができる。
(7)前記通知部は、前記サブセット情報を報知情報として送信するのが好ましい。
(8)前記通知部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続を確立する接続確立処理中に、前記サブセット情報を前記端末装置へ通知するのが好ましい。この場合、端末装置は比較的早期にサブセット情報を取得できる。
(9)前記通知部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記基地局装置から前記端末装置に送信されるメッセージに前記サブセット情報を含めることで、前記サブセット情報を前記端末装置へ通知するのが好ましい。この場合、端末装置は比較的早期にサブセット情報を取得できる。
(10)前記第2送信状態では、第1無線リソースサブセット及び第2無線リソースサブセットを利用して送信が行われるのが好ましい。
(11)前記無線リソースは、時間リソース又は周波数リソースであるのが好ましい。
(12)前記無線リソースは、サブフレーム又はキャリアであるのが好ましい。
(13)他の観点からみた本発明は、基地局装置との間で無線通信を行う端末装置であって、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される無線リソースサブセットの通信品質を測定する測定部と、前記測定部による測定結果に関するレポートを前記基地局装置に送信する送信部と、前記測定部によって通信品質を測定すべき無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、前記基地局装置から取得するサブセット情報取得部と、を備えていることを特徴とする端末装置である。
(14)前記取得部は、前記他の基地局装置から前記サブセット情報を取得するのが好ましい。
(15)前記取得部は、ハンドオーバ処理におけるソース基地局装置から前記サブセット情報を取得するのが好ましい。
(16)前記サブセット情報は、前記基地局装置から送信される報知情報に含まれており、前記サブセット情報取得部は、前記報知情報を前記基地局装置から受信することで、前記サブセット情報を取得するのが好ましい。
(17)前記測定部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続を確立する接続確立処理の前に受信した前記報知情報に含まれる前記サブセット情報が示す無線リソースサブセットの通信品質を測定し、前記送信部は、前記レポートを、前記接続確立処理中に送信するのが好ましい。
(18)前記サブセット情報は、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記基地局装置から前記端末装置に送信されるメッセージに含まれており、前記サブセット情報取得部は、前記メッセージを前記基地局装置から受信することで、前記サブセット情報を取得するのが好ましい。
(19)他の観点からみた本発明は、基地局装置と、前記基地局装置との間で無線通信を行う端末装置と、を含む無線通信システムであって、前記基地局装置は、通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するレポート取得部と、送信状態を選択する選択部と、を備え、前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、前記レポート取得部は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを、前記端末装置から取得し、前記選択部は、前記レポートが取得されると、前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択するとともに、前記レポートが取得されるまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択することを特徴とする無線通信システムである。
(20)前記基地局装置は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、通知する通知部を更に備え、前記通知部は、前記端末装置に対して前記サブセット情報を通知可能である他の基地局装置に対して、前記サブセット情報を通知し、前記他の基地局装置が、前記サブセット情報を、前記端末装置へ通知するのが好ましい。
(21)他の観点からみた本発明は、基地局装置が送信状態を選択する方法であって、前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、前記基地局装置は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択し、前記レポートを取得すると、前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択する
ことを特徴とする方法である。
(22)他の観点からみた本発明は、情報を、基地局装置から端末装置へ送信する方法であって、前記情報は、前記端末装置による通信品質の測定対象となる1又は複数の無線リソースを含んで構成される無線リソースサブセットを示すサブセット情報であり、前記基地局装置は、前記端末装置に対して前記サブセット情報を通知可能である他の基地局装置に対して、前記サブセット情報を通知し、前記他の基地局装置は、前記サブセット情報を、前記端末装置へ送信することを特徴とする方法である。
(23)本発明は、端末装置との間で無線通信を行う基地局装置であって、通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するレポート取得部と、送信状態を選択する選択部と、を備え、前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、前記レポート取得部は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを、前記端末装置から取得し、前記選択部は、前記端末装置から送信された前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択し、前記レポート取得部が取得する前記レポートは、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットの通信品質を、前記端末装置と前記基地局装置との接続が確立する前に前記端末装置に測定させて得られた測定結果に関するものであることを特徴とする基地局装置である。
上記本発明によれば、通信品質の測定が、接続が確立する前に行われているため、基地局装置は、通信品質の測定結果に関するレポートを、比較的早期に取得することが可能である。したがって、第1送信状態又は第2送信状態の選択を比較的に早期に行うことができる。
(24)前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、前記端末装置へ通知する通知部を更に備えているのが好ましい。この場合、基地局装置は、通信品質を測定すべき無線リソースサブセットを端末装置へ通知することができる。
(25)前記通知部は、前記サブセット情報を報知情報(Broadcast Information)として送信するのが好ましい。この場合、端末装置と基地局装置との接続が確立していなくても、端末装置はサブセット情報を取得できる。
(26)前記通知部は、前記端末装置の位置するエリアを登録する位置登録処理中に、前記端末装置への前記サブセット情報の通知を行なっても良い。この場合、端末装置は、位置登録処理後にアイドルモードに戻ったときに、サブセット情報を取得できていることになる。
(27)前記レポート取得部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続を確立する接続確立処理中または前記接続確立処理の直後に、前記端末装置から前記レポートを取得するのが好ましい。この場合、基地局装置は、比較的早期にレポートを取得できる。
(28)前記レポートは、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記端末装置から前記基地局装置に送信されるメッセージに含まれており、前記レポート取得部は、前記メッセージを前記端末装置から受信することで、前記レポートを取得するのが好ましい。この場合、基地局装置は、接続確立処理中という早い段階で、レポートを取得できる。
(29)前記レポート取得部は、前記接続確立処理中または前記接続確立処理の直後において、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記端末装置から前記基地局装置に送信されるメッセージとは別に、前記端末装置から前記レポートを取得するのが好ましい。この場合、基地局装置は、接続確立処理中または接続確立処理の直後という比較的早い段階で、レポートを取得できる。
(30)前記選択部は、前記第2無線リソースサブセットの通信品質に基づいて、又は、前記第1無線リソースサブセット及び第2無線リソースサブセットの通信品質に基づいて、選択を行うことができる。
(31)前記選択部は、前記レポートが取得されるまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択するのが好ましい。この場合、前記レポートが取得される前であっても、干渉を回避できる。
(32)他の観点からみた本発明は、基地局装置との間で無線通信を行う端末装置であって、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される無線リソースサブセットの通信品質を測定する測定部と、前記測定部による測定結果に関するレポートを前記基地局装置に送信する送信部と、を備え、前記測定部は、前記無線リソースサブセットの通信品質の測定を、前記端末装置と前記基地局装置との接続が確立する前に行うことを特徴とする端末装置である。
上記本発明によれば、通信品質の測定を、接続が確立する前に行うため、基地局装置は、通信品質の測定結果に関するレポートを、比較的早期に取得することが可能となる。
(33)前記無線リソースサブセットを前記基地局装置から取得する機能がRRCレイヤの機能として設けられ、前記測定部は、PHYレイヤの機能として設けられ、前記PHYレイヤの前記測定部は、前記RRCレイヤ又は前記RRCレイヤと前記PHYレイヤとの間のレイヤで制御されるタイミングに基づいて、前記無線リソースサブセットの通信品質の測定を行うのが好ましい。この場合、RRCレイヤとMACレイヤとの間での適切な機能配分が実現される。
(34)前記測定部によって前記無線リソースサブセットの通信品質の測定が行われるタイミングを制御する制御部を更に備えているのが好ましい。この場合、測定のタイミング制御が可能である。
(35)前記制御部は、周期的に、前記測定部に対して前記無線リソースサブセットの通信品質の測定の指示を与えるのが好ましい。この場合、測定が周期的に行われる。
(36)前記制御部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続を確立する接続確立処理の開始の契機となるイベントが発生すると、前記測定部に対して前記無線リソースサブセットの通信品質の測定の指示を与えるものであってもよい。この場合、イベント契機で測定が行われる。
(37)前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、前記基地局装置から取得するサブセット情報取得部を更に備えているのが好ましい。この場合、測定すべき無線リソースサブセットを示す情報を、基地局装置から取得できる。
(38)前記サブセット情報取得部は、前記基地局装置から報知情報として送信された前記サブセット情報を前記基地局装置から取得するのが好ましい。この場合、端末装置と基地局装置との接続が確立していなくても、端末装置はサブセット情報を取得できる。
(39)前記サブセット情報取得部は、前記端末装置の位置するエリアを登録する位置登録処理中に、前記サブセット情報を前記基地局装置から取得するのが好ましい。端末装置は、位置登録処理後にアイドルモードに戻ったときに、サブセット情報を取得できていることになる。
(40)前記送信部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続を確立する接続確立処理中または前記接続確立処理の直後に、前記レポートを前記基地局装置に送信するのが好ましい。この場合、基地局装置は、比較的早期にレポートを取得できる。
(41)前記送信部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記端末装置から前記基地局装置に送信されるメッセージに、前記レポートを含めることで、前記レポートを前記基地局装置に送信するのが好ましい。この場合、基地局装置は、接続確立処理中という早い段階で、レポートを取得できる。
(42)前記送信部は、前記接続確立処理中または前記接続確立処理の直後において、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記端末装置から前記基地局装置に送信されるメッセージとは別に、前記レポートを前記基地局装置に送信するのが好ましい。この場合、基地局装置は、接続確立処理中または接続確立処理の直後という比較的早い段階で、レポートを取得できる。
(43)他の観点からみた本発明は、基地局装置と、前記基地局装置との間で無線通信を行う端末装置と、を含む無線通信システムであって、前記基地局装置は、通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するレポート取得部と、送信状態を選択する選択部と、を備え、前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、前記レポート取得部は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを、前記端末装置から取得し、前記選択部は、前記端末装置から送信された前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び前記第2送信状態のいずれか一方を選択し、前記端末装置は、前記第2無線リソースサブセッを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットトの通信品質を測定する測定部と、前記測定部による測定結果に関するレポートを前記基地局装置に送信する送信部と、を備え、前記測定部は、前記通信品質の測定を、前記端末装置と前記基地局装置との接続が確立する前に行うことを特徴とする無線通信システムである。
(44)他の観点からみた本発明は、端末装置がダウンリンクの通信品質を測定する測定ステップと、前記端末装置が前記通信品質の測定結果に関するレポートを基地局装置に送信する送信ステップと、前記基地局装置が送信状態を選択する選択ステップと、を含み、前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態が少なくとも含まれ、前記測定ステップでは、前記第2無線リソースサブセットの通信品質が測定され、前記選択ステップでは、前記端末装置から送信された前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方が選択され、前記測定ステップは、前記端末装置と前記基地局装置との接続が確立する前に行われることを特徴とする方法である。
(45)他の観点からみた本発明は、基地局装置から端末装置への送信方法であって、前記基地局装置は、端末装置が通信品質を測定すべき1又は複数の無線リソースを含んで構成される無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、報知情報に含めて送信することを特徴とする方法である。
(46)他の観点からみた本発明は、基地局装置から端末装置への送信方法であって、前記基地局装置は、端末装置が通信品質を測定すべき1又は複数の無線リソースを含んで構成される無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、無線接続制御におけるメッセージに含めて送信することを特徴とする方法である。
(47)他の観点からみた本発明は、端末装置から基地局装置への送信方法であって、通信品質の測定結果のレポートを、無線接続制御におけるメッセージに含めて送信することを特徴とする方法である。
通信システムの構成図である。 基地局間ネットワークの構成図である。 DLフレーム及びULフレームの構造図である。 DLフレームの構造図である。 マクロBSとピコBSとのセル間干渉を示す図である。 サブセット組み合わせのパターンの例を示す図である。 (a)は基地局装置(ピコBS)の構成図であり、(b)は端末装置の構成図である。 送信状態選択のための処理手順を示すシーケンスである。 ABS情報の取得方法の説明図である。 送信状態選択のためのシーケンスである。 サブセット情報の具体例である。 RadioResourceConfigDedicatedの具体例である。 送信状態選択のためのシーケンスの第2例である。 マクロセルからピコセルへのハンドオーバを示す図である。 ハンドオーバ時の送信状態選択のためのシーケンスである。 ハンドオーバ時の送信状態選択のためのシーケンスである。 (a)は基地局装置(ピコBS)の構成図であり、(b)は端末装置の構成図である。 端末装置の状態遷移図である。 報知情報を利用したサブセット情報の通知方法を示す図である。 端末装置の状態遷移図である。 位置登録処理のシーケンスである。 SIB2の具体例である。 端末装置のCQI測定時のシーケンスである。 CQI測定指示のシーケンスである。 CQIレポート送信のシーケンスである。 CQIレポートの具体例である。 RRCConnectionRequestメッセージの具体例である。 RRCConnectionSetupCompleteメッセージの具体例である。 RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージの具体例である。 CQIレポート送信のシーケンスである。 接続確立処理の前処理のフローチャートである。 送信状態選択のためのシーケンスである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.通信システムの構成]
図1は、無線通信システムの構成を示す概略図である。この通信システムは、複数の基地局装置(BS;Base Station)1を備えたセル方式のシステムである。本実施形態の無線通信システムは、例えば、LTEが適用されるシステムであり、各基地局装置1と、端末装置(UE;User Equipment)2との間において、LTEに準拠した通信が行われる。ただし、通信方式は、LTEに限られるものではない。
通信システムを構成する複数の基地局装置1には、例えば、数キロメートルの大きさの通信エリア(マクロセル)MCを形成する複数のマクロ基地局装置(Macro Base Station)1aのほか、マクロセルよりも小さいセルを形成する小型基地局装置1b,1cを含めることができる。小型基地局装置としては、たとえば、ピコセルPCを形成するピコ基地局装置1b、及び、フェムトセルFCを形成するフェムト基地局装置1cがある。
以下では、マクロ基地局装置をマクロBS、ピコ基地局装置をピコBS、フェムト基地局装置をフェムトBSというものとする。
ピコBS1bは、マクロセル内に1又は複数設置される。ピコBS1bは、マクロBS1aと同様に、主に、通信事業者によって設置される。マクロセルMC内の端末装置(移動端末)2を、マクロBS1aではなく、ピコBS1bに接続させることで、マクロBS1aの通信負荷を軽減させることができ、システム全体のスループットを向上させることができる。
フェムトBS1cも、マクロセル内に1又は複数設置される。フェムトBS1cは、主に、通信システムの顧客(ユーザ)である個人や企業などによって設置される。フェムトBS1cを設置することで、フェムト基地局装置の設置場所における通信環境の改善などを図ることができる。
フェムトセルFC及びピコセルPCは、ともに、マクロセルMCよりも狭い通信エリアを持つが、「フェムト」及び「ピコ」という名称が示すように、一般に、フェムトセルFCの方が、ピコセルPCよりも狭い。
なお、LTEにおいて、マクロBS及びピコBSは、「eNB」とよばれ、フェムトBSは、「HeNB」とよばれる。
図2は、マクロBS1a、ピコBS1b、及びフェムトBS1cの各基地局装置を接続する基地局間ネットワーク(有線ネットワーク)を示している。eNBであるマクロBS1a及びピコBS1bは、S1インターフェースとよばれる通信インターフェースによる回線6を介して、MME(Mobility Management Entity)と接続されている。MME3は、端末装置2の位置等の管理を行う管理装置であり、各端末装置2の移動管理についての処理を行うノードである。
さらに、eNB間はX2インターフェースと呼ばれる通信インターフェースによる回線7によって相互に接続されており、eNB間で直接的に情報交換のための通信が可能である。ただし、現行の標準では、フェムトBS1cはX2インターフェースを持つことができない。
なお、X2インターフェースによる接続は、図2に示す接続に限られず、任意のeNB間に設けることができる。
HeNBであるフェムトBS1cは、HeNBゲートウェイ(GW)5を介してMME3に接続されている。MME3とゲートウェイ5との間、及び、ゲートウェイ5とフェムトBS1cとの間も、それぞれS1インターフェースと呼ばれる通信インターフェースによる回線6によって接続されている。
なお、フェムトBS1cは、HeNBゲートウェイ(GW)5を介さずに、S1インターフェースによって、MME3と接続されていてもよい。
上記のS1インターフェース及びX2インターフェースによるネットワークは、各基地局装置1a,1b,1cの間を有線で接続する基地局間ネットワークを構成している。この基地局間ネットワークには、通信を管理するサーバ(図示省略)などが設置される。
なお、各基地局装置1a,1b,1c間は、基地局間ネットワーク等を利用して、基地局間同期が確保されている。
[2.LTEのフレーム構造]
本実施形態の通信システムが準拠するLTEにおいて採用可能なFDD方式においては、上り信号(端末装置から基地局装置への送信信号)と、下り信号(基地局装置から端末装置への送信信号)との間で、互いに異なる使用周波数を割り当てることで、上り通信と下り通信とを同時に行う。
図3は、LTEにおける上り及び下りそれぞれの無線フレームの構造を示す図である。LTEにおける下りの基本フレームである無線フレーム(DLフレーム)及び上りの無線フレーム(ULフレーム)は、その1無線フレーム分の時間長さがそれぞれ10ミリ秒であり、#0〜#9まで10個のサブフレーム(一定の時間長さを持つ通信単位領域)によって構成されている。これらのDLフレームとULフレームは、そのタイミングが揃えられた状態で、時間軸方向に配置される。
図4は、DLフレーム(基地局装置の送信フレーム)の詳細な構造を示す図である。図中、縦軸方向は周波数を示しており、横軸方向は時間を示している。
DLフレームを構成するサブフレームは、それぞれ2つのスロットにより構成されている。また、1つのスロットは、7個(♯0〜♯6)のOFDMシンボルにより構成されている(Normal Cyclic Prefixの場合)。
また、図中、データ伝送の上での基本単位領域であるリソースブロック(RB:Resource Block)は、周波数軸方向に12サブキャリア、時間軸方向に7OFDMシンボル(1スロット)で定められる。
また、DLフレームの周波数方向の帯域幅は、最大20MHzで複数の設定値が規定されている。
図4に示すように、各サブフレームの先頭には、基地局装置1が端末装置2に対し、下り通信に必要な制御チャネルを割り当てるための伝送領域が確保されている。この伝送領域は、各サブフレームにおいて先頭側に位置するスロットのシンボル♯0〜♯2(最大で3シンボル)で割り当てられている。この伝送領域には、PDCCH、PCFICH、PHICHなどが割り当てられている。
DLフレームを構成する10個のサブフレームの内、1番目(♯0)及び6番目(♯5)のサブフレームそれぞれには、基地局装置やセルを識別するための制御信号である、第一同期信号及び第二同期信号(P−SCH:Primary Synchronizaiton Channel,S−SCH:Secondary Synchronizaiton Channel)が割り当てられている。
また、DLフレームにおいて、1番目のサブフレーム♯0には、ブロードキャスト送信によってシステムの帯域幅等を端末装置に通知するためのブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)が割り当てられる。PBCHは、時間軸方向において、1番目のサブフレーム♯0における後方側のスロットのシンボル♯0〜♯3の位置に4つのシンボル幅で配置され、周波数軸方向において、DLフレームの帯域幅の中央の位置に6リソースブロック幅分(72サブキャリア)で割り当てられる。この同報チャネルは、4フレームにわたって同一の情報を送信することで、40ミリ秒ごとに更新されるように構成されている。
PBCHには、通信帯域幅や、無線フレーム番号等を含んだマスタ情報ブロック(MIB:Master Information Block)が格納されている。
上述の各チャネルが割り当てられていない他のリソースブロックは、ユーザデータ等を格納するためのDL共有チャネル(PDSCH)として用いられる。このPDSCHは、複数の端末装置で共有して用いられるエリアである。
PDSCHに格納されるユーザデータの割り当てについては、各サブフレームの先頭に割り当てられているPDCCHに格納される、下りの無線リソース割当に関するリソース割当情報により端末装置に通知される。このリソース割当情報は、各PDSCHの無線リソース割当を示す情報であり、端末装置は、このリソース割当情報によって、そのサブフレーム内に自己に対するデータが格納されていることを認識できる。
P−SCH,S−SCH,PBCH、PDCCHその他の制御チャネルには、端末装置2がPDSCHにて送信されるデータ信号を受信するために必要な各種の制御信号を含んでいるため、これらの制御チャネルが、電波干渉を受けると、PDSCHによって送信されたデータ信号の受信に支障を来たす。
また、PDSCHには、ユーザデータの他、各端末装置共通の制御信号、各端末装置個別の制御信号等も格納される。PDSCHに格納される制御信号としては、例えばシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)などの報知情報が挙げられる。
システム情報ブロックとしては、SIB1〜SIB9がある。SIB1が送信されるタイミング等は、MIBで指定される。SIB2〜SIB9のスケジューリング情報は、SIB1に含まれている。したがって、SIBなどの報知情報は、端末装置2が基地局装置1との接続を確立してなくても、端末装置が読み取ることができる。なお、SIBの数は特に限定されるものではない。
[3.セル間干渉(Inter-Cell Interference)]
図1に示すように、ピコセルPCのセルエッジ付近に位置する端末装置2aには、マクロBS1aからの電波(干渉波)が届き易い上、ピコBS1bからの電波(希望波)の強度が弱くなるため、マクロBS1aからの干渉を受ける可能性がある。
なお、ピコセルPCのセル中央付近(ピコBS1b近傍)に位置する端末装置2bには、ピコBS1bからの比較的強い電波が届くため、マクロBS1aからの干渉の影響は小さい。
ピコセルPCのセルエッジ付近に位置する端末装置2への、マクロBS1aからの干渉を低減するには、マクロBS1aが使用可能な無線リソースのうち、不使用となる無線リソースを確保すればよい。例えば、図5(a)に示すように、マクロBS1aの送信フレーム中に、マクロBS1aが通信周波数を使用しない区間(無線リソースとしての時間)を設けておけばよい。ピコBS1bは、マクロBS1aが不使用の区間で、ピコBS1bに接続する端末装置2aへの送信を行えば、マクロBS1aからの干渉は無くなる。
なお、不使用となる無線リソースは、周波数であってもよい。例えば、マクロBS1aが使用可能な周波数(キャリア)のうち、不使用とする周波数(ブランクキャリア)を確保してもよい。ピコBS1bは、マクロBS1aが不使用の周波数(ブランクキャリア)で、ピコBS1bに接続する端末装置2aへの送信を行えば、マクロBS1aからの干渉は無くなる。
以下の説明では、無線リソースの例としてサブフレームを挙げて説明するが、以下の説明は、無線リソースが周波数(キャリア)である場合にも適用される。
図5(b)は、マクロBS1aが通信周波数を使用しない区間を設ける具体例として、マクロBS1aの送信フレーム中に、ABS(Almost Blank Subframe)を設けたものを示している。ABSは、参照信号(CRS;Cell-speciffic Reference Signal)及び/又はその他必要とされる最低限の制御信号を含むものの、データ信号(PDSCH)は含まないブランクサブフレームである。
図5(c)に示すように、マクロBS1aのABSに対応するタイミングのピコBS1bのサブフレームは、マクロBS1aからの干渉を受けないサブフレームとなる。したがって、ピコBS1bは、マクロBS1aのABSに対応するタイミングのサブフレームで送信を行うことで、マクロBS1aからピコBS1bに接続する端末装置2aへの干渉を回避できる。
したがって、ピコBS1bは、ピコセルのセルエッジ付近に位置する端末装置2aに対しては、マクロBS1aのABSに対応するタイミングのサブフレームを多く含むサブフレームサブセットで送信することで、マクロBS1aからの干渉の影響を低減できる。
図6は、一つの無線送信フレームを、2つのサブセットA,Bで構成したパターンの例を示している。サブセットは、要素をサブフレームとするサブフレームサブセットである。一つの無線送信フレームを構成する各サブフレーム(#0〜#9)は、2つのサブセットA,Bのいずれか(又は両方)に属する。
パターン1では、サブフレーム#2、#5、#8が、第1サブフレームサブセットAに属し、#0,#1,#3,#4,#6,#7,#9が第2サブフレームサブセットに属する。マクロセル側のABSが、#2,#5,#8に設けられている場合、ピコBS1bは、第1サブフレームサブセットAに属するサブフレーム#2,#5,#8を利用して送信を行うことで、端末装置2aがセルエッジ付近に位置していても、マクロセルからの干渉を回避できる。
一方、ピコBS1bに接続した端末装置2bが、ピコセル中央付近(ピコBS1bの近傍)に位置している場合には、第2サブフレームサブセットBに属するサブフレーム#0,#1,#3,#4,#6,#7,#9又は、フレーム全体(#0〜#9すべて)を利用して送信しても、マクロセル側からの干渉が少ない。
このように、マクロセル側のABSのパターンが、図6に示すようになっている場合、第1サブフレームサブセットAは、セルエッジ付近の端末装置2aへの送信に適しており、第2サブフレームサブセットB又はフレーム全体は、ピコセル中央付近の端末装置2bへの送信に適している。
したがって、ピコBS1bは、端末装置2bの位置(セルエッジ付近か、セル中央付近か)に応じて、当該端末2bへの送信に用いるサブフレームを決定することで、干渉を低減することができる。
なお、図6では、マクロセルのサブフレーム番号(#0〜#9)とピコセルのサブフレーム番号(#0〜#9)と時間的に揃っているが、フレーム番号が揃っていなくてもよい。また、図6では、サブセットA,Bを一つのフレームに含まれる10個のサブフレームだけでパターンを定義しているが、複数のフレーム(例えば、4フレーム分の40個のサブフレーム)で定義してもよい。
一つの無線送信フレーム構成する2つのサブセットA,Bの例は、パターン1に限られず、図6に示すように、パターン2〜パターン4のように複数個設けることができる。
パターンを複数設けることで、近隣のマクロセル側のABSパターン(フレーム中のABSの位置)に応じて、適切なパターンを適宜選択することができる。
図6のパターン1〜4に示すように、各サブセットA,Bを構成するサブフレームの数は、特に限定されない。また、パターン4のように、2つのサブセットA,Bの双方に属するサブフレームがあってもよい(パターン4のサブフレーム#8参照)。
さらに、サブセットは、2つに限定されるものではなく、3以上であってもよい。
なお、図6のマクロセルのABSパターンの場合、図6のパターン1〜4において、サブセットAは、マクロセルのABS(#2,#5,#8)に対応するサブフレームが含まれている割合が、サブセットBよりも多い。つまり、サブセットAは、マクロBS1aから干渉を受けない1又は複数のサブセットを含んで構成されている第1サブフレームサブセットである。
また、図6のマクロセルのABSパターンの場合、図6のパターン1〜4において、サブセットBは、マクロBS1aから干渉を受ける可能性があるサブセット(#0,#1,#3,#4,#6,#7,#9)のうちのいずれかを、1又は複数個含んで構成された第2サブフレームサブセットである。
ブランクサブフレームとしては、ABS以外に、MBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)用のサブフレーム(MBSFN)を用いてもよい。MBMSは、TV放送サービス等のブロードキャストサービスであり、複数の基地局装置から同じ情報を同じリソースを用いて同じタイミングで送信される。
MBMSは、ブロードキャストサービスであるため、MBMSに用いられるMBSFNサブフレームでは、MBMSに係る情報の他、当該サブフレームがMBSFNサブフレームである旨等の必要最小限の制御情報が制御チャネル(サブフレーム先頭側の2シンボル)を用いて送信され、特定の端末装置に向けた制御情報は送信されない。
本実施形態では、MBSFNを、ブランクとするため、マクロBS1aが送信するMBSFN中のデータ信号としてヌル信号が設定される。ヌル信号を送信するMBSFNは、参照信号を含む必要がないため、ABSよりも、より完全なブランクサブフレームに近いものとなる。
このように、ブランクサブフレーム(通信周波数の不使用区間)は、信号が全く存在しないものである必要はなく、実質的に信号のブランクが存在するものであれば足りる。
また、ブランクサブフレームは、実際には使用されていても、信号の電力が小さく抑えられており、基地局装置から十分に離れると実質的に使用されていないものとみなせるものであってもよい。
[4.基地局装置及び端末装置の構成]
図7(a)は、ピコBS1bの構成を示し、図7(b)は端末装置2の構成を示している。なお、図7(a)の構成は、フェムトBS1cが有していても良い。
ピコBS1bは、ABS情報取得部11、パターン選択部12、サブセット情報通知部13、CQIレポート取得部14、及び選択部15を備えている。
ABS情報取得部11は、マクロBS1a(他の基地局装置)から、マクロBS1a(他の基地局装置)が送信する送信フレーム中におけるABS(ブランクサブフレーム)の位置を示す情報(ABS情報)を取得するためのものである。
パターン選択部12は、2つのサブセットA,Bの組み合わせを示すパターンを選択する。サブセット情報通知部13は、パターン選択部12によって選択されたパターンにおけるサブフレームサブセットA,Bの情報(サブセット情報)を端末装置2に通知する。
サブセット情報は、少なくとも、第2サブフレームサブセットBを構成するサブフレームを端末装置2が特定することができる情報である。サブセット情報には、第1サブフレームサブセットAを構成するサブフレームを、端末装置2が特定することができる情報を含んでいても良い。
CQIレポート取得部14は、CQI(Channel Quality Indicator)レポートを、端末装置(UE)2から取得する。
CQIレポートは、端末装置2が、第2サブフレームサブセットBを構成するサブセットについて測定した通信品質の測定結果に関するものである。また、CQIレポートには、第1サブフレームサブセットAを構成するサブセットについて測定した通信品質の測定結果に関するものを含んでいてもよい。
状態選択部15は、CQIレポート取得部が取得したCQIレポートに基づいて、送信状態を選択する。
送信状態には、第1送信状態と第2送信状態とがある。選択部15は、第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択する。ピコBS1bは、選択された送信状態で送信を行う。なお、送信状態としては、第1送信状態及び第2送信状態以外の他の送信状態があってもよい。
第1送信状態では、マクロBS1aから干渉を受けない1又は複数のサブフレームを含んで構成されている第1サブフレームサブセットAを利用して送信が行われる。
第2送信状態では、マクロBS1aから干渉を受ける可能性があるサブフレームを含んで構成されている第2サブフレームサブセットBだけ、又は第1サブフレームサブセットA及び第2サブフレームサブセットBの双方、を利用して送信が行われる。
端末装置2が測定した第2サブフレームサブセットBのCQIが良くない場合、マクロセルからの干渉が多く、CQIを測定した端末装置2は、ピコセルPCのセルエッジ付近に位置していると、判断できる。したがって、状態選択部15は、第1送信状態を選択する。
一方、端末装置2が測定した第2サブフレームサブセットBのCQI(通信品質;チャネル品質)が良好な場合、マクロセルからの干渉が少なく、CQIを測定した端末装置2は、ピコセルPCの中央付近に位置していると、判断できる。したがって、状態選択部15は、第2送信状態を選択する。
なお、第2サブフレームサブセットBのCQIが良好か否かの判断は、CQIが良好か否かを示す閾値との比較によって行うことができる。
また、第1サブフレームサブセットAのCQI測定結果も得られている場合には、両サブセットA,BのCQIを比較してもよい。状態選択部15は、CQIが良い方のサブセットを利用する状態を選択することができる。
また、状態選択部15は、両サブセットA,BのCQIの差分が所定値以上の場合、CQIが良い方のサブセットだけを利用する状態を選択し、前記差分が所定値未満の場合は、CQIが悪い方のサブセットだけを利用する状態を選択してもよい。これは、両サブセットA,BのCQIの差分が小さい場合には、端末装置2は、ピコBS1bの中心にいると判断できる。そして、セルエッジ付近の端末装置2が使用するサブセットは、使用したい端末装置2が多く混雑することが予想される。そこで、前記差分が所定値未満の場合は、CQIが悪い方のサブセットだけを利用することで、混雑を避けることができる。
また、状態選択部15は、CQIが所定値以下であるサブセット送信に使用しないようにし、CQIが所定値以上のABSサブセットだけを使用するように、状態選択を行っても良い。この場合、複数のサブセットのCQIがいずれも所定値以上であれば、同時に複数のサブセットを使用してもよい。
端末装置2は、サブセット情報取得部21、CQI測定部22、及びCQIレポート送信部24を備えている。
サブセット情報取得部21は、端末装置2が接続した基地局装置(ピコPBS1b)から、サブセット情報を取得する。
CQI測定部22は、サブセット情報取得部21が取得したサブセット情報に基づき、第2サブフレームサブセットBを構成するサブフレームのCQIを測定する。CQI測定部22は、第1サブフレームサブセットAを構成するサブフレームのCQI、又は、フレーム全体のCQIを測定することもできる。
CQIレポート送信部24には、CQI測定部22が測定した測定結果に関するレポート(CQIレポート)を、基地局装置(ピコBS1b)に対して送信する。CQIレポートには、第2サブフレームサブセットBの測定結果、第1サブフレームサブセットAの測定結果、及び/又は、フレーム全体の測定結果が含まれる。
[5.干渉回避のための送信状態選択処理の基本的な考え方]
図8は、ピコBS1bが、マクロセルからの干渉を回避するための適切な送信状態を選択するための処理手順を示している。
まず、ピコBS1bのABS情報取得部11は、マクロBSのABS情報を取得する(ステップS1−1)。図9に示すように、ABS情報の取得は、マクロBS1aから、基地局間ネットワークを介して行うことができる。また、ピコBS1bは、無線通信によって、マクロBS1aからABS情報を取得しても良いし、マクロBS1aに接続した端末装置(MUE)2から、無線通信によって、ABS情報を取得してもよい。
続いて、パターン選択部12は、取得したABS情報に基づいて、2つのサブフレームサブセットA,Bを決定する(パターン選択;ステップS1−2)。第1サブフレームサブセットAには、主に、マクロセルのABSに対応するタイミングの1又は複数のサブフレームが含まれ、第2サブフレームサブセットBには、主に、マクロセルのABSに対応するタイミング以外の1又は複数のサブフレームが含まれるように決定される。
サブセット情報通知部13は、パターン選択部12によって決定された第1及び第2サブフレームサブセットA,Bを示すサブセット情報を、ピコセルPC内の端末装置(ピコUE)2へ送信する(ステップS1−3)。
端末装置(ピコUE)2のサブセット情報取得部21は、ピコBS1bから通知されたサブセット情報を取得する(ステップS1−4)。
CQI測定部22は、第2サブフレームサブセットBを構成するサブフレームにおいてCQIの測定を行う(ステップS1−5)。CQIの測定は、第2サブフレームサブセットを構成する各サブフレームについて行われ、各サブフレームについての測定結果の平均値が、第2サブフレームサブセットのCQIとなる。
CQIレポート送信部24は、第2サブフレームサブセットBのCQI測定結果を、CQIレポートとして、ピコBS1bに無線送信する(ステップS1−6)。
ピコBS1bのCQIレポート取得部14は、端末装置2が送信したCQIレポートを受信する(ステップS1−7)。
そして、状態選択部15は、取得したCQIレポートに基づいて、第1送信状態及び第2送信状態のうち、適切な送信状態を選択し、ピコBS1bは、CQIレポートを送信してきた端末装置2に対して、選択した送信状態での送信を行う。
[6.送信状態選択処理の具体的な手順]
[6.1 第1例]
図8に示す処理手順に従うと、ピコBS1bが、適切な送信状態を選択できるのは、ピコBS1bと端末装置2との間で、サブセット情報の通知等のための通信がなされた後である。つまり、ピコBS1bが、CQIレポートを取得し(ステップS1−7)、適切な送信状態の選択(S1−8)が行われる前においても、ピコBS1bから端末装置2への送信が行われる。
本実施形態では、CQIレポート取得前の送信を適正化するため、図10に示すように、CQIレポート取得前は、第1サブフレームサブセットAを利用する第1送信状態で送信する。
図10に示すように、RACH Procedure、RRC connection setupなど、ピコBS1bから端末装置2への送信は、第1サブフレームサブセットAだけを利用する第1送信状態で行われる。
RACH Procedureは、アップリンクのタイミング同期、PHYレイヤの通信に必要なユーザID(C−RNTI)の決定・通知を行うものである。また、RRC connection setupは、端末装置と基地局装置との間の通信チャネル(Radio Bear)の可否、チャネルのコンフィグ情報を通知するものである。
また、本実施形態において、RRC Connection Setupは、CQIレポートに関するコンフィグ情報(TS36.331CQI-ReportConfig)を含んでおり、端末装置2は、コンフィグ情報の取得以降、CQIレポートを、基地局装置に対して送信可能である。
なお、RRC Connection requestは、端末装置と基地局装置側で通信ができるようにRRCレイヤの接続の確立を要求するものであり、無線接続制御に関するメッセージである。
図10は、端末装置2のCQI測定部22によるCQIの測定は、接続(RRC Connection)確立処理(無線接続制御)の後に行われる(ステップS2−1)。ピコBS1bの状態選択部15は、端末装置2からCQIレポートを取得した後、第1送信状態又は第2送信状態の選択をする(ステップS2−2)。なお、図10のS2−2では、選択部15による選択を、第2サブフレームサブセットBの使用の可否(第2送信状態の可否)の判断として示した。
選択部15は、CQIレポートを取得すると、取得したCQIレポートに基づいて、第2サブフレームサブセットBを使用してよいと判断した場合、第2送信状態を選択する。つまり、端末装置2は、第2サブフレームサブセットBだけを使用して通信するか、第1及び第2サブフレームサブセットA,Bを併用して通信する。
一方、状態選択部15は、第2サブフレームサブセットBを使用不可と判断した場合、第1送信状態を選択する。
前述のように、状態選択部15がCQIレポートに基づく選択をする以前においては、状態選択部15は、CQIレポートを取得するまでは、第1送信状態を自動選択する。したがって、接続確立処理中、及び、接続が確立してからCQIレポートを取得するまでは、第1サブフレームサブセットAだけを使用した送信が行われる。
これは、次の理由によるものである。すなわち、端末装置2が、基地局装置との接続を確立しようとする際において、基地局装置はCQIレポートを取得するまで、端末装置2の位置を認識できない。端末装置2の位置を認識できない間は、より干渉を受け易いセルエッジ付近に端末装置2が位置するとみなすのが好適である。
そこで、ピコBS1bの状態選択部15は、CQIレポート取得するまでの間は、CQIレポートに基づくことなく、端末装置2がセルエッジ付近に位置しているとみなして、セルエッジ付近用の第1サブフレームサブセットAを使用する第1送信状態を選択する。
また、図10に示したように、サブセット情報通知部13は、サブセット情報を、端末装置2とピコBS1bの接続確立処理のためにピコBS1bから端末装置2へ送信されるメッセージ(RRC Connection Setupなどの無線接続制御におけるメッセージ)に含めて送信する。これにより、端末装置2のサブセット情報取得部21は、接続確立処理中における前記メッセージの受信に伴って、サブセット情報を取得でき、端末装置2によるCQI測定を、比較的早期に行うことができる。
このように、本実施形態では、ピコBS1bから端末装置2へのサブセット情報の通知には、ピコBS1b及び端末装置2のRRCレイヤの伝送(Signaling)で、情報の受け渡しを行う。
図11は、サブセット情報を示すIE(Information Element)の具体例を示した。図11では、サブフレームサブセットを”ABS Subset”という名前で表現している。
図11の”ABS Subset Information Element”の部分は、”absSubset”というIEを定義している。”absSubset”では、複数(図11では15個;patern1〜patarn15)のサブフレームサブセットのパターンのうちのいずれか一つのパターンが指定される。ここでのパターンは、図6のパターン(サブセットの組み合わせ)とは異なり、一つのサブフレームサブセットを構成するサブフレームの異なるパターンを示すものである。つまり、図11のパターンによって、一つのサブフレームサブセットを構成するサブフレームが特定される。なお、”absSubset”は、サブフレームサブセットを構成するサブフレームを、ビットマップなどによって指定するものであってもよい。
図11の”ABS Subset List Information Element”の部分は”ABSSubsetList-v10x0”というIEを定義している。”ABSSubsetList-v10x0”では、第1サブフレームサブセットA及び第2サブフレームサブセットBの組み合わせが指定される。ここでは、例えば、第1サブフレームAとなる”absSubset”が、”ABSsusetPrimary”という名前で指定され、第2サブフレームサブセットBとなる”absSubset”が、”ABSsusetSecondary”という名前で指定される。
サブセット情報は、RRC Connection Setupのほか、RRC Connection Reconfigurationなど、基地局装置から端末装置へ送信される他のメッセージに含めて送信することもできる。
無線接続制御におけるメッセージであるRRC Connection Setup又はRRC Connection Reconfigurationは、共通のIEとして、”radioResourceConfigDedicated”を有している。”radioResourceConfigDedicated”は、無線に関する設定情報を定義するものである。サブセット情報(”ABSSubsetList-v10x0”)を、RRC Connection Setup又はRRC Connection Reconfigurationに含める場合、例えば、図12に示すように、”radioResourceConfigDedicated”に、図11に示すサブセット情報(”ABSSubsetList-v10x0”)を格納することができる。
なお、サブセット情報の追加は、オプションであり、サブセット情報を通知する必要がない場合には、メッセージ中にサブセット情報は含まれない。
以上のように、本実施形態によれば、基地局装置が、CQIレポートを取得する前であっても、適切な送信状態が選択される。しかも、CQIを測定すべきサブフレームサブセットを示す情報が早期に端末装置へ通知される。
[6.2 第2例]
図10では、サブセット情報は、接続確立処理中に送信されるRRC connection Setupのメッセージに含めて送信されるのに対し、図13に示す第2例では、サブセット情報は、報知情報(Broadcast Information)として送信されるシステム情報(SIB)に含めて送信される。
サブセット情報が報知情報として送信されるため、端末装置2は、接続確立処理を行う前(端末装置がアイドル状態にある場合)であっても、サブセット情報を取得することができる。
接続確立処理を開始する場合、ピコBS1bは、図10に示す手順と同様に、CQIレポートを取得するまでは、第1サブフレームサブセットAを利用する第1送信状態で送信する。つまり、RACH Procedureは、第1サブフレームサブセットAだけを利用する第1送信状態で行われる。
ただし、端末装置2は、接続確立処理の前にサブセット情報を取得しているため、RACH Procedureによって、ピコBS1bとの間で同期がとれると、CQI測定部22によるCQIの測定を直ちに行うことができる(ステップS3−1)。
したがって、ピコBS1bの状態選択部15は、接続確立処理の比較的早い段階で、端末装置2からCQIレポートを取得し、第1送信状態又は第2送信状態の選択をすることができる(ステップS3−2)。
つまり、図13に示す手順では、図10に示す手順よりも、比較的早期に送信状態の選択が行える。
[6.3 第3例]
図14〜図16は、端末装置2へのサブセット情報の通知を、ハンドオーバ処理中に行う例を示している。
端末装置2が、マクロBS1aと通信を開始して(ステップS4−1)、通信中になっている際に(ステップS4−2)、図14に示すように端末装置2がピコBS1bのエリアPC内に移動すると(ステップS4−3)、マクロBS1aでは、当該端末装置2についてマクロBS1aからピコBS1bへのハンドオーバの要否の判断を行う(ステップS4−4)。
ハンドオーバの要否の判断の結果、ハンドオーバが必要であると判断されると、図16に示すハンドオーバ処理が行われる。
また、ハンドオーバ処理に先立って、ピコPS1bでは、マクロBS1aのABS情報の取得が行われている(ステップS4−5)。ステップS4−5は、図8のステップS1−1と同様の処理であり、ABS情報の取得方法は、図9に示す様々な方法が採用できる。
図16に示すように、ハンドオーバのために、マクロBS1aは、ピコBS1bに対して、ハンドオーバ要求(Handover Request)を送信すると、ピコBS1bは、ハンドオーバ要求に対する応答(Handover Request Acknowledge)を、マクロBS1aに返す。
第3例において、ピコBS1bの通知部13は、サブセット情報を、ハンドオーバ要求に対する応答(Handover Request Acknowledge)に含めて、マクロBS1aに通知する。
サブセット情報を受け取ったマクロBS1aは、ハンドオーバ処理中のメッセージの一つであるRRC Connection Reconfiguration(ハンドオーバ命令)を、端末装置2に対して通知する。RRC Connection Reconfigurationには、マクロBS1aが受け取ったサブセット情報が含められている。
したがって、RRC Connection Reconfiguration(ハンドオーバ命令)を受け取った端末装置2は、サブセット情報を得ることができる。
このように、第3例では、サブセット情報が、ピコBS1bから、マクロBS1aを介して、端末装置2へ通知される。しかも、ハンドオーバ処理中は、端末装置2は、ターゲット基地局装置であるピコBS1bだけでなく、ソース基地局装置であるマクロBS1aとも通信可能であるから、サブセット情報を、ピコBS1bから、マクロBS1aを介して、端末装置2へ通知するのに適している。
第3例では、第2例と同様に、RACH Procedureが行われる前に、サブセット情報が得られていることになる。
そして、ピコBS1bは、CQIレポートを取得するまでは、第1サブフレームサブセットAを利用する第1送信状態で送信する。しかし、第2例のように、事前にサブセット情報を取得しているため、RACH Procedureによって、ピコBS1bとの間で同期がとれると、CQI測定部22によるCQIの測定を直ちに行うことができる(ステップS5−1)。
したがって、ピコBS1bの状態選択部15は、ハンドオーバ処理完了前の比較的早い段階で、端末装置2からCQIレポートを取得し、第1送信状態又は第2送信状態の選択をすることができる(ステップS5−2)。
[6.4 第4例]
図17は、第4例におけるピコBS1b及び端末装置2の構成を示している。図17に示すピコBS1bの構成は、図7に示すピコBS1の構成と共通している。図17に示す端末装置2は、図7に示す端末装置2にタイミング制御部23を追加したものである。
タイミング制御部23bは、CQI測定部22にCQIの測定を実行させるタイミングを制御する。
[6.4.1 アイドルモード(Idle Mode)でのCQI事前測定]
第4例では、図18に示すように、本実施形態の端末装置2は、ピコセルPC内に位置しているが、ピコBS1bとの接続を確立していない状態であるアイドルモードにおいて、予め、CQIを測定しておく。そして、端末装置2は、アイドルモードから、ピコBS1bとの接続確立モード(Connected Mode)に遷移する際に、ピコBS1bに対してCQIレポートを送信する。これにより、ピコBS1bは、早期に、適切な送信状態を選択することができる。
[6.4.1.1 サブセット情報の事前通知]
本実施形態において、ピコBS1bから端末装置2へのサブセット情報の通知には、ピコBS1b及び端末装置2のRRCレイヤの伝送(Signalling)で、情報の受け渡しを行う。
図19に示すように、ピコBS1bとの接続(RRC Connection)が確立していないアイドル状態の端末装置2に、ピコBS1bから送信されたサブセット情報を事前取得させるため、ピコBS1bのサブセット情報通知部13は、サブセット情報を、報知情報(システム情報;SIB)に含めて送信する(ステップS6−1)。基地局装置との接続が確立していなくても、ピコセルPC内に位置する端末装置2は、報知情報であるシステム情報を読み取ることができる。
したがって、端末装置2のサブセット情報取得部21は、端末装置2がアイドルモードであっても、ピコBS1bからの報知情報を受信することで、当該報知情報に含まれるサブセット情報を事前取得できる(ステップS6−2)。また、サブセット情報が、報知情報として送信されるため、セルPC内の全ての端末装置2に対して、共通のサブセット情報を同時に通知することができる。
サブセット情報を、端末装置2に事前に取得させる他の方法として、端末装置2の位置登録処理を利用する方法もある。
位置登録処理とは、端末装置2が位置するエリア(セル)を基地局間ネットワークの管理装置(MME)に登録するための処理である。位置登録処理の際には、端末装置2と基地局装置1との間で一時的に接続(RRC Connection)を確立して接続確立モードとなる処理が行われる。なお、位置登録処理が終了すると、端末装置2は、接続確立モードからアイドルモードに戻り、端末装置2と基地局装置1との間の無線リンクは切断される。
位置登録処理を利用して、サブセット情報を端末装置2に事前取得させる場合、位置登録処理を開始するために、端末装置2がアイドルモード(Idle Mode)から接続確立モード(Connected Mode)に遷移する際(図20の(1)の遷移)、位置登録処理のために接続確立モードになっている間、又は、位置登録処理の終了のために接続確立モードからアイドルモードに遷移する際(図20の(2)の遷移)において、サブセット情報を、ピコBS1bから端末装置2に送信すればよい。
そうすれば、端末装置2は、その後、通信のために、ピコBS1bとの接続を確立する前のアイドルモードにおいて、サブセット情報を既に取得できていることになる。
図21は、位置登録処理のために、端末装置(ピコUE)2、ピコBS1b、MME3との間でやり取りされるメッセージを示している。
端末装置2へ通知されるサブセット情報は、図21において、ピコBS1bから端末装置2へ送信されるメッセージ、例えば、RRC Connection Setup又はRRC Connection Reconfigurationなどの無線接続制御におけるメッセージ、に含めて送信される。
図22は、システム情報(SIB2)を、図11に示すように定義されたサブセット情報(”ABSSubsetList-v10x0”)を含めて定義した具体例を示している。図22において、下線で示した部分が、SIB2におけるサブセット情報の部分である。ピコBS1bのサブセット情報通知部13は、図22に示すようなSIB2を生成し、それを報知情報として送信する。これにより、ピコBS1bは、第1及び第2サブフレームサブセットA,Bを示すサブセット情報を報知情報として送信できる。
なお、図22に示すシステム情報(報知情報)は、第2例のようにサブセット情報をシステム情報(報知情報)に含めて送信する場合にも使用できる。
また、端末装置2のサブセット情報取得部21は、SIB2を受信し、SIB2に含まれるサブセット情報を取り出すことで、サブセット情報を取得できる。
なお、サブセット情報を含める報知情報は、SIB2に限定されるものではない。例えば、サブセット情報取得部21を、SIB2以外の他のSIBに格納させてもよい。また、サブセット情報の追加は、オプションであり、サブセット情報を通知する必要がない場合には、SIB2中にサブセット情報は含まれない。
サブセット情報(”ABSSubsetList-v10x0”)を、RRC Connection Setup又はRRC Connection Reconfigurationに含める場合、例えば、図12に示すように、”radioResourceConfigDedicated”に、図11に示すように定義されたサブセット情報(”ABSSubsetList-v10x0”)を格納することができる。
なお、サブセット情報の追加は、オプションであり、サブセット情報を通知する必要がない場合には、メッセージ中にサブセット情報は含まれない。
[6.4.1.2 CQIの事前測定]
端末装置(移動端末)2は、アイドルモードにおいても移動することがあるから、アイドルモードの端末装置2のピコセルPCでの位置(セルエッジ付近又はセル中央付近)をピコBS1bが認識することはできない。
そこで、アイドルモードの端末装置2のCQI測定部22は、報知情報から入手、又は、位置登録処理のための接続確立処理手順(無線接続制御)で入手したサブセット情報に基づいて、CQIの測定を事前に行っておく。CQIの測定をアイドルモード中に予め行っておくことで、端末装置2は、ピコBS1bとの接続を確立する際又はその後において、速やかに、CQIレポートをピコBS1bに送信することができる。この結果、ピコBS1bは、端末装置2の位置を早い段階で認識することが可能となる。
図23は、CQI測定の管理・測定手順を示している。図23(a)は、端末装置2のサブセット情報取得部21及びタイミング制御部23をRRC(無線リソース制御)レイヤの機能として設け、CQI測定部22をPHYレイヤの機能として設けた場合の処理手順を示している。また、図23(a)では、RRCレイヤとPHYレイヤとの中間レイヤであるMACレイヤに、CQI測定処理のスケジューリング機能を設けた。
図23(a)に示す第1の手順では、RRCレイヤのサブセット情報取得部21が、サブセット情報を、ピコBS1bから取得する。RRCレイヤでは、取得したサブセット情報を保存・管理する(ステップS7−1)。ただし、MACレイヤ及びPHYレイヤは、サブセット情報の管理はしない。
RRCレイヤのタイミング制御部23は、CQI測定のタイミングを制御し、CQIを測定すべきタイミングとなったら、CQI測定指示を、MACレイヤに通知する。CQI測定指示には、CQIを測定すべき、サブフレームサブセットを示す情報が含まれる。
MACレイヤでは、RRCレイヤのCQI測定指示に従った測定処理のスケジューリングを行い(ステップS7−2)、PHYレイヤにCQI測定指示を通知する。
CQI測定指示を受けたPHYレイヤのCQI測定部22は、当該指示に従って、測定すべきサブフレームサブセットのCQI測定を行う(ステップS7−3)。CQIレポート送信部24がRRCレイヤに設けられる場合には、CQI測定結果は、PHYレイヤからMACレイヤに通知され、さらに、MACレイヤからRRCレイヤのCQIレポート送信部24に通知される。
図23(b)は、端末装置2のサブセット情報取得部21をRRCレイヤの機能として設け、タイミング制御部23及びサブセット情報を保存管理する機能を、MACレイヤの機能として設け、CQI測定部22をPHYレイヤの機能として設けた場合の処理手順を示している。
図23(b)に示す第2の手順では、RRCレイヤのサブセット情報取得部21は、サブセット情報を、ピコBS1bから取得すると、取得したサブセット情報をCQI測定指示として、MACレイヤに通知する。CQI測定指示を受けたMACレイヤは、サブセット情報の保存・管理を行う(ステップS8−1)。
MACレイヤのタイミング制御部23は、自らCQI測定のタイミングを制御するスケジューリングを行い(ステップS8−2)、CQIを測定すべきタイミングとなったら、PHYレイヤのCQI測定部22に、CQI測定指示を通知し、CQI測定部22にCQI測定を実行させる。CQI測定部22は、測定すべきサブフレームサブセットのCQI測定を行う(ステップS8−3)。
CQI測定は、アイドルモード中において周期的に行ったり、所定のイベントを契機として行ったりすることができる。
図24(a)は、CQI測定を周期的に行う場合の第1の処理手順を示している。図24(a)は、タイミング制御部23が、RRCレイヤに設けられている場合を示しており、タイミング制御部23は、CQI測定を行う周期をタイマで計測し(ステップS9−1,S9−2)、所定の周期ごとに、CQI測定指示をMACレイヤへ通知する。MACレイヤでは、RRCレイヤからの測定指示に従って、PHYレイヤにCQI測定指示を通知する(ステップS9−3)。PHYレイヤのCQI測定部22は、通知を受けると、CQI測定を行う(ステップS9−4)。
なお、タイミングを計測するタイマを、MACレイヤに設けておいても良い。
図24(b)は、CQI測定を所定のイベントを契機として行う場合の第2の処理手順を示している。ここでは、所定のイベントとして、端末装置2とピコBS1bとの接続を確立する接続(RRC Connection)確立処理の開始の契機となるイベント(RRC Connection確立イベント)を採用する。RRC Connection確立イベントが発生すると(ステップS10−1)、RRC Connection手順を開始するまでに、RRCレイヤのタイミング制御部23は、CQI測定指示を、MACレイヤへ通知する。MACレイヤでは、RRCレイヤからの測定指示に従って、PHYレイヤにCQI測定指示を通知する(ステップS10−2)。すると、PHYレイヤのCQI測定部22は、測定すべきサブフレームサブセットのCQI測定を行う(ステップS10−3)。そして、CQI測定結果は、PHYレイヤから、MACレイヤに報告される。MACレイヤでは、報告されたCQI測定結果に基づいて、CQIレポートの作成が行われ(ステップS10−4)、MACレイヤからRRCレイヤのCQIレポート送信部24に通知される。
[6.4.2 CQIレポート送信]
CQI測定結果を受け取ったCQIレポート送信部24は、CQIレポートを、ピコBS1bへ送信する。CQIレポート送信部24は、CQIレポートを、端末装置2とピコBS1bとの接続(RRC Connection)の確立のために端末装置2からピコBS1bに送信されるメッセージ(無線接続制御に関するメッセージ)に含めて送信する。
接続(RRC Connection)の確立のためのメッセージ(無線接続制御に関するメッセージ)としては、図25に示すように、例えば、RRC Connection Request、RRC Connection Setup Complete 又は、RRC Connection Reconfiguration Completeを用いることができる。接続(RRC Connection)の確立のためのメッセージ(無線接続制御に関するメッセージ)とともに、CQIレポートが送信されることで、ピコBS1bは、接続確立後、直ちに、適切な送信状態で送信を行うことができる。
なお、CQIレポートは、端末装置2から基地局装置1へ送信される他のメッセージに格納して送信してもよい。
図26は、CQIレポートを示すIE(Information Element)の具体例を示した。3GPP標準仕様では、CQIレポートは、端末装置2のMACレイヤから基地局装置へ通知される。TS36.213では、CQI関連情報として、CQIValue(0〜15)、PMI(0〜15)、RI(0〜3)が定義されている。本実施形態では、図26に示すように、TS36.213におけるCQIレポートの定義を利用する。
図26のように定義されたCQIレポートが格納されるRRC Connection Requestメッセージの具体例は、図27に示すとおりである。また、図28は、RRC Connection Setup Completeメッセージに図20のように定義されたCQIレポートを格納した具体例であり、図23は、RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージに図26のように定義されたCQIレポートを格納した具体例である。図27〜図29において、下線で示す部分が、CQIレポートの部分である。
また、CQIレポートの送信を、3GPP標準仕様のとおり、MACレイヤで行っても良い。この場合、図30において、「CQI測定結果通知(1)」で示すように、接続(RRC Connection)確立処理中において、MACレイヤでの通知が可能となったタイミングで通知することができる。
また、図30において、「CQI測定結果通知(2)」で示すように、接続(RRC Connection)確立処理直後において、MACレイヤでの通知が可能となったタイミングで通知することができる。
上記の実施形態によれば、CQIが接続確立前に測定されているため、基地局装置は、端末装置と基地局装置とが通信可能となった直後から、端末装置に対して、適切なサブセット割り当てが可能である。
[6.5 第5例]
第4例のようなCQIの事前測定は、端末装置2が、接続確立前から、接続しようとするピコBS1bのセル圏内に位置している場合には、有効である。しかし、端末装置2が、他のセル(例えば、マクロセルMC)から、ピコセルPCに移動してきて、ピコBS1bとの接続を確立しようとする場合には、ピコセルPCにおけるCQIの事前測定が困難である。
そこで、第5では、端末装置2が、接続確立処理を行おうとする際には、その前処理として、図31に示す処理を実行する。
前記前処理として、端末装置2は、接続確立処理を行おうとする際には、まず、接続を確立しようとするピコBS1bから指定されたサブセットのCQI測定結果(CQI情報)を有しているか否かを判断する(ステップS11−1)。接続を確立しようとするピコBS1bのCQI測定結果(CQI情報)を有している場合には、それ以前のアイドルモード中も、ピコセルPCに在圏しており、[6.4.1 アイドルモード(Idle Mode)でのCQI事前測定]で説明したように、ピコセルPCでのCQI事前測定が行われている。したがって、端末装置2は、[6.4.2 CQIレポート送信]で説明したように、接続確立処理中又は接続処理確立直後に、CQIレポート送信を行わせる第1手順を実行する。
一方、ステップS11−1にて、接続を確立しようとするピコBS1bから指定されたサブセットのCQI測定結果(CQI情報)を有していないと判断された場合(CQI測定結果が、他の基地局装置についてのものである場合も含む)、第2手順を実行する。
第2手順では、CQIの事前測定が行われていないことから、端末装置2と基地局装置1との接続が確立した後に、CQI測定及びCQIレポート送信を行う。
図32は、接続を確立しようとするピコBS1bから指定されたサブセットのCQI測定結果(CQI情報)を有していない場合のための第2手順の具体例を示している。
図26では、図10と同様に、端末装置2のCQI測定部22によるCQIの測定は、接続(RRC Connection)確立処理(無線接続制御)の後に行われる(ステップS12−1)。ピコBS1bの状態選択部15は、端末装置2からCQIレポートを取得した後、第1送信状態又は第2送信状態の選択をする(ステップS12−2)。なお、図32のS12−2では、選択部15による選択を、第2サブフレームサブセットBの使用の可否(第2送信状態の可否)の判断として示した。
選択部15は、CQIレポートを取得すると、取得したCQIレポートに基づいて、第2サブフレームサブセットBを使用してよいと判断した場合、第2送信状態を選択する。つまり、端末装置2は、第2サブフレームサブセットBだけを使用して通信するか、第1及び第2サブフレームサブセットA,Bを併用して通信する。
一方、状態選択部15は、第2サブフレームサブセットBを使用不可と判断した場合、第1送信状態を選択する。
また、状態選択部15は、CQIレポートを取得するまでは、第1送信状態を選択する。したがって、接続確立処理中、及び、接続が確立してからCQIレポートを取得するまでは、第1サブフレームサブセットAだけを使用した送信が行われる。
以上のような第2手順を採用するのは、次の理由によるものである。すなわち、端末装置2が、基地局装置との接続を確立しようとする際において、端末装置2がCQI測定結果を有していないのは、端末装置2が他のセルから移動してきたセル間移動直後であるとみなすことができる。セル間移動直後であれば、端末装置2は、セルエッジ付近に存在しているとみなすことができる。したがって、端末装置2は、他の基地局装置(マクロBS1a)からの干渉を受け易い位置にあることになる。
そこで、ピコBS1bの状態選択部15は、CQIレポート取得するまでの間は、CQIレポートに基づくことなく、端末装置2がセルエッジ付近に位置しているとみなして、セルエッジ付近用の第1サブフレームサブセットAを使用する第1送信状態を選択する。
なお、端末装置2が、基地局装置との接続を確立しようとする際において、端末装置2がCQI測定結果を有していないのは、端末装置2が、電源OFF状態から電源ONされた直後である場合や、端末装置2が、セルフモード(電源ONであるが通信しないモード)から復帰した場合なども考えられる。このような場合には、実際には、端末装置2がピコセルPCの中央付近に位置していることもありえるが、セルエッジ付近に位置しているとみなしても、特に問題はない。
また、第5例においても、図21に示したように、サブセット情報は、端末装置2とピコBS1bの接続確立処理(無線接続制御)のためにピコBS1bから端末装置へ送信されるメッセージ(RRC Connection Setupなどの無線接続制御に関するメッセージ)に含めて送信されるため、端末装置2によるCQI測定を、比較的早期に行うことができる。
また、第5例において、RRC Connection Setupは、CQIレポートに関するコンフィグ情報(TS36.331CQI-ReportConfig)を含んでおり、端末装置2は、コンフィグ情報の取得以降、CQIレポートを、基地局装置に対して送信可能である。
なお、ピコBS1bのCQIレポート取得部14は、CQI事前測定を行った端末装置2のために、接続確立処理中又は接続確立直後において、CQIレポートの取得を試みる。しかし、端末装置2が、図31に示す第2手順に設定されているために、接続確立処理中又は接続確立直後のCQIレポート送信がないこともある。この場合、状態選択部15は、第1送信状態を維持しつつ、CQIレポート取得部14は、CQIレポートが送信されてくるのを待機する。
また、図32において、RACH Procedureは、アップリンクのタイミング同期、PHYレイヤの通信に必要なユーザID(C−RNTI)の決定・通知を行うものである。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、実施形態で説明したピコBS1bの機能は、フェムトBS1cなど、その他の基地局装置(特に、小型基地局装置)に具備させることができる。
1:基地局装置(1a:マクロ基地局装置,1b:ピコ基地局装置,1c:フェムト基地局装置)
2:端末装置
3:MME
5:ゲートウェイ
6:S1インターフェース
7:X2インターフェース
11:ABS情報取得部
12:パターン選択部
13:サブセット情報通知部
14:CQIレポート取得部
15:状態選択部
21:サブセット情報取得部
22:CQI測定部
23:タイミング制御部
24:CQIレポート送信部
A:第1サブフレームサブセット
B:第2サブフレームサブセット

Claims (26)

  1. 端末装置との間で無線通信を行う基地局装置であって、
    通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するレポート取得部と、
    送信状態を選択する選択部と、
    を備え、
    前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、
    前記レポート取得部は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを、前記端末装置から取得し、
    前記選択部は、前記レポートが取得されると、前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択するとともに、
    前記レポートが取得されるまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択する
    ことを特徴とする基地局装置。
  2. 前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、通知する通知部を更に備え、
    前記通知部は、前記端末装置に対して前記サブセット情報を通知可能である他の基地局装置に対して、前記サブセット情報を通知する
    請求項1記載の基地局装置。
  3. 前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、通知する通知部を更に備え、
    前記通知部は、前記端末装置が自基地局装置へハンドオーバするためのハンドオーバ処理中に、前記サブセット情報をハンドオーバ処理におけるソース基地局装置へ通知する
    請求項1又は2記載の基地局装置。
  4. 前記通知部は、ハンドオーバ処理のために前記ソース基地局装置に送信されるメッセージに前記サブセット情報を含めることで、前記サブセット情報を前記ソース基地局装置へ通知する
    請求項3記載の基地局装置。
  5. ハンドオーバ処理のために前記ソース基地局装置に送信される前記メッセージは、前記ソース基地局装置から送信されたハンドオーバ要求に対する応答である
    請求項4記載の基地局装置。
  6. 前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、前記端末装置へ通知する通知部を更に備えている
    請求項1記載の基地局装置。
  7. 前記通知部は、前記サブセット情報を報知情報として送信する
    請求項6記載の基地局装置。
  8. 前記通知部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続を確立する接続確立処理中に、前記サブセット情報を前記端末装置へ通知する
    請求項6記載の基地局装置。
  9. 前記通知部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記基地局装置から前記端末装置に送信されるメッセージに前記サブセット情報を含めることで、前記サブセット情報を前記端末装置へ通知する
    請求項8記載の基地局装置。
  10. 前記第2送信状態では、第1無線リソースサブセット及び第2無線リソースサブセットを利用して送信が行われる
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の基地局装置。
  11. 前記無線リソースは、時間リソース又は周波数リソースである
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の基地局装置。
  12. 前記無線リソースは、サブフレーム又はキャリアである
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の基地局装置。
  13. 基地局装置との間で無線通信を行う端末装置であって、
    線リソースサブセットの通信品質を測定する測定部と、
    前記測定部による測定結果に関するレポートを前記基地局装置に送信する送信部と、
    前記測定部によって通信品質を測定すべき無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、取得するサブセット情報取得部と、を備え
    前記サブセット情報取得部は、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して前記基地局装置から送信された前記サブセット情報を取得し、
    前記サブセット情報は、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットを示す情報である
    ことを特徴とする端末装置。
  14. 基地局装置と、前記基地局装置との間で無線通信を行う端末装置と、を含む無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するレポート取得部と、送信状態を選択する選択部と、を備え、
    前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、
    前記レポート取得部は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを、前記端末装置から取得し、
    前記選択部は、前記レポートが取得されると、前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択するとともに、
    前記レポートが取得されるまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  15. 前記基地局装置は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、通知する通知部を更に備え、
    前記通知部は、前記端末装置に対して前記サブセット情報を通知可能である他の基地局装置に対して、前記サブセット情報を通知し、
    前記他の基地局装置が、前記サブセット情報を、前記端末装置へ通知する
    請求項14記載の無線通信システム。
  16. 基地局装置が送信状態を選択する方法であって、
    前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、
    前記基地局装置は、
    前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択し、
    前記レポートを取得すると、前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択する
    ことを特徴とする方法。
  17. 端末装置との間で無線通信を行う基地局装置であって、
    通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するレポート取得部と、
    送信状態を選択する選択部と、
    を備え、
    前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、
    前記レポート取得部は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを、前記端末装置から取得し、
    前記選択部は、前記端末装置から送信された前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方を選択し、
    前記レポート取得部が取得する前記レポートは、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットの通信品質を、前記端末装置と前記基地局装置との接続が確立する前に前記端末装置に測定させて得られた測定結果に関するものであり、
    前記選択部は、前記レポートが取得されるまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択する
    ことを特徴とする基地局装置。
  18. 前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットを示すサブセット情報を、前記端末装置へ通知する通知部を更に備えている
    請求項17記載の基地局装置。
  19. 前記通知部は、前記サブセット情報を報知情報として送信する
    請求項18記載の基地局装置。
  20. 前記通知部は、前記端末装置の位置するエリアを登録する位置登録処理中に、前記端末装置への前記サブセット情報の通知を行う
    請求項18記載の基地局装置。
  21. 前記レポート取得部は、前記端末装置と前記基地局装置との接続を確立する接続確立処理中または前記接続確立処理の直後に、前記端末装置から前記レポートを取得する
    請求項17〜20のいずれか1項に記載の基地局装置。
  22. 前記レポートは、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記端末装置から前記基地局装置に送信されるメッセージに含まれており、
    前記レポート取得部は、前記メッセージを前記端末装置から受信することで、前記レポートを取得する
    請求項21記載の基地局装置。
  23. 前記レポート取得部は、前記接続確立処理中または前記接続確立処理の直後において、前記端末装置と前記基地局装置との接続の確立のために前記端末装置から前記基地局装置に送信されるメッセージとは別に、前記端末装置から前記レポートを取得する
    請求項21記載の基地局装置。
  24. 前記選択部は、前記第2無線リソースサブセットの通信品質に基づいて、又は、前記第1無線リソースサブセット及び第2無線リソースサブセットの通信品質に基づいて、選択を行う
    請求項17〜23のいずれか1項に記載の基地局装置。
  25. 基地局装置と、前記基地局装置との間で無線通信を行う端末装置と、を含む無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    通信品質の測定結果に関するレポートを前記端末装置から取得するレポート取得部と、
    送信状態を選択する選択部と、
    を備え、
    前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態、が少なくとも含まれ、
    前記レポート取得部は、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質の測定結果に関するレポートを、前記端末装置から取得し、
    前記選択部は、前記端末装置から送信された前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び前記第2送信状態のいずれか一方を選択し、
    前記端末装置は、
    前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の前記無線リソースサブセットの通信品質を測定する測定部と、
    前記測定部による測定結果に関するレポートを前記基地局装置に送信する送信部と、
    を備え、
    前記測定部は、前記通信品質の測定を、前記端末装置と前記基地局装置との接続が確立する前に行い、
    前記選択部は、前記レポートが取得されるまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  26. 端末装置がダウンリンクの通信品質を測定する測定ステップと、
    前記端末装置が前記通信品質の測定結果に関するレポートを基地局装置に送信する送信ステップと、
    前記基地局装置が送信状態を選択する選択ステップと、
    を含み、
    前記送信状態には、他の基地局装置から干渉を受けない1又は複数の無線リソースを含んで構成される第1無線リソースサブセットを利用して送信が行われる第1送信状態、及び、他の基地局装置から干渉を受ける可能性がある1又は複数の無線リソースを含んで構成される第2無線リソースサブセットを少なくとも利用して送信が行われる第2送信状態が少なくとも含まれ、
    前記測定ステップでは、前記第2無線リソースサブセットを含む1又は複数の無線リソースサブセットの通信品質が測定され、
    前記選択ステップでは、前記端末装置から送信された前記レポートに基づいて、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態及び第2送信状態のいずれか一方が選択され、
    前記測定ステップは、前記端末装置と前記基地局装置との接続が確立する前に行われ
    前記基地局装置は、前記レポートを取得するまでの間は、前記端末装置への送信状態として前記第1送信状態を選択する
    ことを特徴とする方法。
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