JP6641038B2 - ユーザ装置、基地局、及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、装置間近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いられる無線端末及び基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、装置間近傍サービス(D2D ProSe:Device to Device Proximity Service)の仕様策定が進められている。
「D2D ProSe」の方式としては、サイドリンク直接ディスカバリー及びサイドリンク直接通信の2つの方式が規定されている。ここで、サイドリンク直接ディスカバリーは、特定の宛先を指定しないディスカバリー信号(サイドリンク信号)を無線端末間で直接的に伝送することにより、相手先を探索する方式である。サイドリンク直接通信は、特定の宛先グループを指定してデータ(サイドリンク信号)を無線端末間で直接的に伝送する方式である。
サイドリンク直接ディスカバリーについては、周波数間ディスカバリー監視(inter−frequency discovery monitoring)が規定されている。周波数間ディスカバリー監視は、無線端末が、サービングセルの周波数とは別の周波数においてディスカバリー信号を監視(及び受信)するものである。一方、周波数間ディスカバリー送信(inter−frequency discovery announcing)は規定されておらず、ディスカバリー信号の送信はサービングセルの周波数に限定されている。
一つの実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンクディスカバリー信号を送信する周波数間サイドリンクディスカバリー送信を行う制御部を備える。前記制御部は、リソース割当情報及び周波数情報を含むメッセージを前記サービングセルから受信する処理を行う。前記リソース割当情報は、前記周波数間サイドリンクディスカバリー送信に使用すべき無線リソースを示す情報である。前記周波数情報は、前記リソース割当情報が適用される前記別の周波数を示す情報である。
前記メッセージは、複数の前記別の周波数のそれぞれについて、前記周波数間サイドリンクディスカバリー送信が許可されているか否かを示す情報をさらに含んでもよい。
一つの実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンクディスカバリー信号を送信する周波数間サイドリンクディスカバリー送信を行う制御部を備える。前記制御部は、前記別の周波数を自無線端末に探索させることを示す情報を含む第1のシステム情報ブロックを前記サービングセルから受信する。前記制御部は、前記第1のシステム情報ブロックの受信に応じて、サイドリンクディスカバリー送信リソースプールを含む第2のシステム情報ブロックを前記別の周波数の隣接セルから受信する処理を行う。
前記制御部は、前記第2のシステム情報ブロックに基づく所定情報を前記サービングセルに送信してもよい。前記所定情報は、前記隣接セルの前記サイドリンクディスカバリー送信リソースプール、前記隣接セルのセル識別子、前記隣接セルが属するPLMNの識別子、前記周波数間サイドリンクディスカバリー送信を行う候補のタイミングからなる送信ギャップパターンのうち、少なくとも1つを含む。
一つの実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンクディスカバリー信号を送信する周波数間サイドリンクディスカバリー送信を行う制御部を備える。前記制御部は、自無線端末が前記周波数間サイドリンクディスカバリー送信を意図する前記別の周波数を示す周波数情報を前記サービングセルに通知する。
一つの実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンクディスカバリー信号を送信する周波数間サイドリンクディスカバリー送信を行う制御部を備える。前記制御部は、前記別の周波数で送信されるシステム情報ブロックを受信する処理を行う。前記システム情報ブロックは、サイドリンクディスカバリーに関するシステム情報ブロックである。前記制御部は、前記システム情報ブロックに基づいて、前記別の周波数で前記サイドリンクディスカバリー信号が許可されるか否かを判断する。
一つの実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う。前記無線端末は、前記周波数間サイドリンク送信のリソース割当を制御するセルが異なる複数の制御モードの中から選択された制御モードにより、前記周波数間サイドリンク送信を行う制御部を備える。
一つの実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う。前記無線端末は、前記周波数間サイドリンク送信の対象とする前記別の周波数で運用される隣接セルの検出状況を前記サービングセルに通知する制御部を備える。
一つの実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数において送信されるサイドリンク信号を監視する周波数間サイドリンク監視を行う。前記無線端末は、サイドリンク受信リソースプールを含むシステム情報ブロックを前記サービングセルから受信する処理を行う制御部を備える。前記制御部は、前記サイドリンク受信リソースプールに含まれる無線リソースを使用して、前記周波数間サイドリンク監視を行う。
一つの実施形態に係る無線端末は、PLMN選択を行うNASエンティティと、PLMN探索を行い、発見されたPLMNを前記NASエンティティに通知するASエンティティと、を備える。前記ASエンティティは、前記発見されたPLMNが装置間近傍サービスに利用可能であるか否かを示す追加情報を前記NASエンティティに通知する。前記NASエンティティは、前記追加情報に基づいて、アプリケーション又はユーザからの要求に応じ、前記装置間近傍サービスに利用可能なPLMNを選択する。
一つの実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは異なる周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う制御部を備える。前記制御部は、前記周波数間サイドリンク送信のために前記サービングセルにより割り当てられた第1の無線リソースを示す情報を受信する処理と、前記周波数間サイドリンク送信のために非サービングセルにより割り当てられた第2の無線リソースを示す情報を受信する処理と、前記第1の無線リソース及び前記第2の無線リソースの衝突が発生した場合、前記第1の無線リソース及び前記第2の無線リソースのうち一方の無線リソースを、前記周波数間サイドリンク送信に用いる無線リソースとして優先して選択する処理と、を行う。
LTEシステムの構成を示す図である。 LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 UE(無線端末)のブロック図である。 eNB(基地局)のブロック図である。 サイドリンク直接ディスカバリーのプロトコルスタック図である。 サイドリンク直接通信のプロトコルスタック図である。 第1実施形態に係る想定シナリオを示す図である。 第1実施形態のシナリオ1に係る動作(第1の制御モード)の一例を示す図である。 第1実施形態のシナリオ3に係る動作(第2の制御モード)の一例を示す図である。 第2実施形態に係る動作の一例を示す図である。 第3実施形態に係る動作を示す図である。 付記に係る周波数間ディスカバリーアナウンスのためのシナリオを示す図である。
[実施形態の概要]
第1実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う。前記無線端末は、前記周波数間サイドリンク送信のリソース割当を制御するセルが異なる複数の制御モードの中から選択された制御モードにより、前記周波数間サイドリンク送信を行う制御部を備える。
第1実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う。前記無線端末は、前記周波数間サイドリンク送信の対象とする前記別の周波数で運用される隣接セルの検出状況を前記サービングセルに通知する制御部を備える。
第1実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う。前記無線端末は、リソース割当情報及び周波数情報を含むメッセージを前記サービングセルから受信する処理を行う制御部を備える。前記リソース割当情報は、前記周波数間サイドリンク送信に使用すべき無線リソースを示す情報である。前記周波数情報は、前記リソース割当情報が適用される前記別の周波数を示す情報である。
第1実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う。前記無線端末は、サイドリンク送信リソースプールを含むシステム情報ブロックを、前記別の周波数で運用される隣接セルから受信する処理を行う制御部を備える。前記制御部は、前記サイドリンク送信リソースプールに含まれる無線リソースを使用して、前記周波数間サイドリンク送信を行う。
第2実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数において送信されるサイドリンク信号を監視する周波数間サイドリンク監視を行う。前記無線端末は、サイドリンク受信リソースプールを含むシステム情報ブロックを前記サービングセルから受信する処理を行う制御部を備える。前記制御部は、前記サイドリンク受信リソースプールに含まれる無線リソースを使用して、前記周波数間サイドリンク監視を行う。
第3実施形態に係る無線端末は、PLMN選択を行うNASエンティティと、PLMN探索を行い、発見されたPLMNを前記NASエンティティに通知するASエンティティと、を備える。前記ASエンティティは、前記発見されたPLMNが装置間近傍サービスに利用可能であるか否かを示す追加情報を前記NASエンティティに通知する。前記NASエンティティは、前記追加情報に基づいて、アプリケーション又はユーザからの要求に応じ、前記装置間近傍サービスに利用可能なPLMNを選択する。
第4実施形態に係る基地局は、周波数間サイドリンク送信を行う無線端末が在圏するサービングセルを管理する。前記基地局は、前記周波数間サイドリンク送信の対象とする周波数で運用される隣接セルに関するアクセス規制情報を取得する制御部を備える。前記制御部は、前記隣接セルにアクセス規制がかけられている場合、前記隣接セルにおける前記周波数間サイドリンク送信を前記無線端末が行わないよう制御する。
第4実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う。前記無線端末は、隣接セルにアクセス規制がかけられている場合、前記隣接セルにおける前記周波数間サイドリンク送信を行わないよう制御する制御部を備える。
第5実施形態に係る無線端末は、サービングセルの周波数とは異なる周波数においてサイドリンク信号を送信する周波数間サイドリンク送信を行う制御部を備える。前記制御部は、前記周波数間サイドリンク送信のために前記サービングセルにより割り当てられた第1の無線リソースを示す情報を受信する処理と、前記周波数間サイドリンク送信のために非サービングセルにより割り当てられた第2の無線リソースを示す情報を受信する処理と、前記第1の無線リソース及び前記第2の無線リソースの衝突が発生した場合、前記第1の無線リソース及び前記第2の無線リソースのうち一方の無線リソースを、前記周波数間サイドリンク送信に用いる無線リソースとして優先して選択する処理と、を行う。
[移動通信システムの概要]
以下において、実施形態に係る移動通信システムであるLTEシステムの概要について説明する。
(1)移動通信システムの構成
図1は、LTEシステムの構成を示す図である。図1に示すように、LTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、無線端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータ(以下、単に「データ」という)のルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能等を有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う。S−GWは、データの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。
(2)無線インターフェイスの構成
図2は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図2に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順等を行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のためのメッセージ(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモードであり、そうでない場合、UE100はRRCアイドルモードである。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。
物理層、MAC層、RLC層、PDCP層、及びRRC層は、AS(Access Stratum)エンティティを構成する。NAS層は、NASエンティティを構成する。
(3)無線フレームの構成
図3は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図3に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのシンボル及び1つのサブキャリアにより1つのリソースエレメント(RE)が構成される。また、UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。PDCCHの詳細については後述する。また、各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける残りの部分は、主に上りリンクデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(4)無線端末の構成
図4は、UE100(無線端末)のブロック図である。図4に示すように、UE100は、受信部110、送信部120、及び制御部130を備える。
受信部110は、制御部130の制御下で各種の受信を行う。受信部110は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部130に出力する。受信部110は、複数の受信機を含んでもよい。
送信部120は、制御部130の制御下で各種の送信を行う。送信部120は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部130が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。送信部120は、複数の送信機を含んでもよい。
制御部130は、UE100における各種の制御を行う。制御部130は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサは、上述した各種の通信プロトコル及び後述する処理を実行する。
UE100は、ユーザインターフェイスを備えてもよい。ユーザインターフェイスは、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタン等を含む。
(5)基地局の構成
図5は、eNB200(基地局)のブロック図である。図5に示すように、eNB200は、送信部210、受信部220、制御部230、及びバックホール通信部240を備える。
送信部210は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部210は、アンテナ及び送信機を含む。送信機は、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナから送信する。
受信部220は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部220は、アンテナ及び受信機を含む。受信機は、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換して制御部230に出力する。
制御部230は、eNB200における各種の制御を行う。制御部230は、プロセッサ及びメモリを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に使用される情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行うベースバンドプロセッサと、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサは、上述した各種の通信プロトコル及び後述する処理を実行する。
バックホール通信部240は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。バックホール通信部240は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信等に使用される。
[装置間近傍サービスの概要]
以下において、装置間近傍サービス(D2D ProSe)の概要について説明する。
「D2D ProSe」において、複数のUE100は、eNB200を介さない直接的な無線リンクを介して無線信号を送受信する。このような直接的な無線リンクは、「サイドリンク(Sidelink)」と称される。「D2D ProSe」の方式としては、サイドリンク直接ディスカバリー及びサイドリンク直接通信の2つの方式が規定されている。
(1)サイドリンク直接ディスカバリー
サイドリンク直接ディスカバリーは、特定の宛先を指定しないディスカバリー信号(サイドリンク信号)をUE間で直接的に伝送することにより、自己の存在を知らせる方式である。若しくは、サイドリンク直接ディスカバリーは、特定の相手やアプリケーション等の情報を含んだ要求ディスカバリー信号と、当該要求ディスカバリー信号に対する情報を含んだ応答ディスカバリー信号とを、UE間で直接的に伝送することにより、相手先を探索する方式である。サイドリンク直接ディスカバリーは、主としてセルカバレッジ内で利用可能である。サイドリンク直接ディスカバリーのタイプには、サイドリンク直接ディスカバリー用の無線リソースの候補がeNB200から指定され、その中から無線リソースをUE100が選択可能な「タイプ1」と、サイドリンク直接ディスカバリー用の無線リソースをeNB200が指定する「タイプ2(タイプ2B)」と、がある。
図6は、サイドリンク直接ディスカバリーのプロトコルスタック図である。図6に示すように、「Sidelink Direct Discovery」プロトコルスタックは、物理(PHY)層、MAC層、及びProSeプロトコルを含む。UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンクディスカバリーチャネル(PSDCH)と称される物理チャネルを介してディスカバリー信号が伝送される。UE(A)のMAC層とUE(B)のMAC層との間では、サイドリンクディスカバリーチャネル(SL−DCH)と称されるトランスポートチャネルを介してディスカバリー信号が伝送される。
(2)サイドリンク直接通信
サイドリンク直接通信は、特定の宛先(宛先グループ)を指定してデータをUE間で直接的に伝送する方式である。図7は、サイドリンク直接通信のプロトコルスタック図である。図7に示すように、サイドリンク直接通信のプロトコルスタックは、物理(PHY)層、MAC層、RLC層、及びPDCP層を含む。
UE(A)の物理層とUE(B)の物理層との間では、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)を介して制御信号が伝送され、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)を介してデータが伝送される。また、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を介して同期信号等が伝送されてもよい。UE(A)のMAC層とUE(B)のMAC層との間では、サイドリンク共有チャネル(SL−SCH)と称されるトランスポートチャネルを介してデータが伝送される。UE(A)のRLC層とUE(B)のRLC層との間では、サイドリンクトラフィックチャネル(STCH)と称される論理チャネルを介してデータが伝送される。
[第1実施形態]
以下において、第1実施形態について説明する。第1実施形態は、サイドリンク直接ディスカバリー(特に、周波数間ディスカバリー送信)に関する実施形態である。
図8は、第1実施形態に係る想定シナリオを示す図である。
図8に示すように、UE100(UE1)乃至UE100(UE3)は、周波数F1(例えば、800MHz帯)で運用されるセル(Cell1)においてRRCアイドルモード又はRRCコネクティッドモードにある。RRCアイドルモードの場合、「セル(Cell1)にキャンプする」と表現されてもよい。RRCコネクティッドモードの場合、「セル(Cell1)に接続する」と表現されてもよい。
UE100(UE1)乃至UE100(UE3)は、周波数F1とは異なる周波数F2(例えば、3.5GHz帯)において、ディスカバリー送信(周波数間ディスカバリー送信)を行おうとしている。
ここで、UE100(UE1)は、周波数F2でセルのカバレッジを検出していない。このようなシナリオを、以下において「シナリオ1」と称する。
UE100(UE2)は、周波数F2でサービングセル(Cell1)と同じ基地局(eNB200−1)が管理するセル(Cell2)のカバレッジを検出している。このようなシナリオを、以下において「シナリオ2」と称する。
UE100(UE3)は、周波数F2でサービングセル(Cell1)とは異なる基地局(eNB200−2)が管理するセル(Cell3)のカバレッジを検出している。このようなシナリオを、以下において「シナリオ3」と称する。
第1実施形態に係るUE100は、周波数間ディスカバリー送信のリソース割当を制御するセルが異なる複数の制御モードの中から選択された制御モードにより、周波数間ディスカバリー送信を行う。
複数の制御モードは、リソース割当がサービングセル(Cell1)により制御される第1の制御モードと、リソース割当が別の周波数で運用される隣接セル(Cell2又はCell3)により制御される第2の制御モードと、を含む。
第1実施形態において、UE100は、隣接セルのカバレッジの検出状況に基づいて、第1の制御モード及び第2の制御モードの何れかを選択する。
(1)シナリオ1
UE100(UE1)は、別の周波数で運用される隣接セルのカバレッジが検出されないと判断された場合、第1の制御モードを選択する。この場合、UE100は、周波数間ディスカバリー送信の対象とする別の周波数で運用される隣接セルの検出状況をサービングセルに通知する。また、UE100は、リソース割当情報及び周波数情報を含むメッセージをサービングセルから受信する。リソース割当情報は、周波数間ディスカバリー送信に使用すべき無線リソースを示す情報である。周波数情報は、リソース割当情報が適用される別の周波数を示す情報である。そして、UE100(UE1)は、リソース割当情報が示す無線リソースを使用して、周波数間ディスカバリー送信を行う。
図9は、第1実施形態のシナリオ1に係る動作(第1の制御モード)の一例を示す図である。
図9に示すように、ステップS101において、UE100(UE1)は、サービングセル(Cell1)からシステム情報ブロック(SIB19:System Information Block type 19)を受信する。SIB19は、サイドリンク直接ディスカバリーに関する各種パラメータを含むブロードキャスト情報である。SIB19は、ディスカバリー監視のために割り当てられた無線リソースからなるディスカバリー受信リソースプール(discRxPool)と、ディスカバリー送信のために割り当てられた無線リソースからなるディスカバリー送信リソースプール(discTxPool)と、周波数間ディスカバリー監視の対象とする別周波数のリスト(discInterFreqList)と、を含む。
SIB19は、これらの情報要素に加えて、以下の情報要素を含んでもよい。以下の情報要素は、リソースプールごと又は周波数ごとに提供されてもよい。
・「Offloading preference」情報
UE100は、当該情報を受信した場合、別周波数を探索し、セルが検出できるか否かを判断する。
・周波数間(又はPLMN間)ディスカバリー送信の許可情報
当該情報は、主として第2の制御モードにおいて使用される。UE100は、許可された周波数又はリソースプールでのみ、ディスカバリー送信を行う。
ステップS102において、UE100(UE1)は、別の周波数で運用される隣接セルから送信される参照信号に対する測定を行う。ここで、UE100(UE1)は、「discInterFreqList」に含まれる周波数(別周波数)を探索して測定を行ってもよい。或いは、UE100(UE1)は、全周波数探索を行ってもよい。或いは、UE100(UE1)は、過去にディスカバリーを行ったことがある周波数について探索してもよい。
ステップS103において、UE100(UE1)は、ステップS102における測定結果が所定の基準(S−criteria)を満たすか否かを判断する。ここで「S−criteria」とは、セル再選択において使用される基準である。具体的には、隣接セルが、所定期間(TreselectionRAT)に亘ってSqual>ThreshX,HighQの関係を満たすセル、若しくは、所定期間(TreselectionRAT)に亘ってSrxlev>ThreshX,HighPの関係を満たすかを判断する。但し、Squalは、セル選択品質レベルを表しており、Squal=Qqualmeas-(Qqualmin+Qqualminoffset)−Qoffsettempによって算出される。Qqualmeasは、隣接セルの品質レベル(RSRQ)であり、Qqualminは、最小要求品質レベルであり、Qqualminoffsetは、隣接セルに定常的に適用される所定オフセットであり、Qoffsettempは、隣接セルに一時的に適用されるオフセットである。ThreshX,HighQは、所定閾値である。また、Srxlevは、セル選択受信レベルを表しており、Srxlev=Qrxlevmeas-(Qrxlevmin+Qrxlevminoffset)-Pcompensation−Qoffsettempによって算出される。Qrxlevmeasは、隣接セルの受信レベル(RSRP)であり、Qrxlevminは、最小要求受信レベルであり、Qrxlevminoffsetは、隣接セルに定常的に適用される所定オフセットであり、Pcompensationは、アップリンクの能力に関するパラメータであり、Qoffsettempは、隣接セルに一時的に適用されるオフセットである。ThreshX,HighPは、所定閾値である。
ステップS102における測定結果が所定の基準(S−criteria)を満たす場合(ステップS103:YES)、UE100(UE1)は、別の周波数で運用される隣接セルのカバレッジが検出されたと判断する。この場合、後述するシナリオ2に従った動作を行う。
これに対し、ステップS102における測定結果が所定の基準(S−criteria)を満たさない場合(ステップS103:NO)、UE100(UE1)は、別の周波数で運用される隣接セルのカバレッジが検出されないと判断し、ステップS104に処理を進める。
なお、カバレッジ検出判断の判断基準は、「S−criteria」に限定されない。例えば、UE100(UE1)は、別の周波数で運用される隣接セルからシステム情報(MIB、SIB1、SIB2、SIB19等)を取得できるか否かを判断基準としてもよい。或いは、イベントトリガ型の測定報告(Measurement Reporting)が設定された場合におけるイベント種別に基づいて判断を行ってもよい。この場合、カバレッジ検出判断をeNB200(サービングセル)が行ってもよい。
ステップS104において、UE100(UE1)は、周波数間ディスカバリー送信の対象とする別の周波数(対象周波数)を示す情報を含むメッセージ(Extended ProSe Indication)をサービングセルに送信する。「Extended ProSe Indication」は、RRCメッセージの一種である。
別の周波数(対象周波数)を示す情報とは、例えば、周波数の識別子(Freq. ID)であるEARFCN(E−UTRAN Absolute Radio Frequency Channel Number)である。ここで「対象周波数」とは、ステップS102及びS103により隣接セルのカバレッジが検出された周波数である。或いは、隣接セルのカバレッジが検出されなかった場合、「対象周波数」は、UE100(UE1)が興味のある周波数でもよい。隣接セルのカバレッジが検出されなかった場合、UE100(UE1)は、その旨を「Extended ProSe Indication」に含めてもよい。また、UE100(UE1)は、カバレッジが検出された隣接セルのセルIDや当該隣接セルが属するPLMN(Public Land Mobile Network)のIDを「Extended ProSe Indication」に含めてもよい。
サービングセル(eNB200−1)は、「Extended ProSe Indication」に基づいて、どの周波数の無線リソースをUE100(UE1)に割り当てるべきか等を判断する。
ステップS105において、サービングセル(eNB200−1)は、リソース割当情報及び周波数情報を含むメッセージをUE100(UE1)に送信する。タイプ2ディスカバリーの場合、メッセージは、例えば、ディスカバリーリソース割り当て(Resource allocation)のための「RRC Connection Reconfiguration」である。リソース割当情報は、周波数間ディスカバリー送信に使用すべき無線リソースを示す情報(DiscConfig)である。周波数情報は、リソース割当情報が適用される別の周波数を示す情報(Freq. ID)である。なお、タイプ1ディスカバリーの場合、リソース割当情報及び周波数情報を含むメッセージはSIB19であってもよい。
なお、ディスカバリー受信も考慮すると、サービングセル(eNB200−1)は、別周波数の受信リソースのリソース割当情報もメッセージに含めてもよい。この場合、上記と同様に、対応する周波数情報をメッセージに含める。
ステップS106において、UE100(UE1)は、ステップS105において受信したメッセージに基づき、周波数情報が示す周波数において、リソース割当情報が示す無線リソースを使用し、周波数間ディスカバリー送信を行う。
(2)シナリオ2
UE100(UE2)は、別の周波数で運用される隣接セルのカバレッジが検出され、かつ、同じeNB200によりサービングセル及び当該隣接セルが管理されていると判断された場合、第1の制御モード又は第2の制御モードを選択する。
例えば、キャリアアグリゲーションのセカンダリセル(SCell)として当該隣接セルが設定されている場合は第1の制御モード(Cell1から制御)、SCellとして設定されていない場合は第2の制御モード(Cell2から制御)としてもよい。もしくは、送信GAP(Sidelink gap)情報をCell1(及びUE100)が有している場合は第1の制御モード、有していない場合は第2の制御モードとしてもよい。
なお、各セルがどのeNB200により管理されているかについては、UE100(UE2)は、各セルが送信するSIBに含まれるECGI(E−UTRAN Cell Global ID)等のeNB IDに基づき判断することができる。或いは、サービングセルが判断する場合は、UE100がセルIDをサービングセルに通知すれば、各セルがどのeNB200により管理されているかをサービングセルが判断可能である。
ここで、UE100(UE2)が第1の制御モードを選択する場合、上述したシナリオ1と同様の動作である。但し、シナリオ2において、UE100(UE2)が第1の制御モードを選択する場合、干渉回避の観点から、タイプ1ディスカバリーを不可とし、タイプ2ディスカバリーを使用することが好ましい。
これに対し、UE100(UE2)が第2の制御モードを選択する場合、後述するシナリオ3と同様の動作である。
(3)シナリオ3
UE100(UE3)は、別の周波数で運用される隣接セルのカバレッジが検出され、かつ、異なるeNB200によりサービングセル及び当該隣接セルが管理されていると判断された場合、第2の制御モードを選択する。この場合、UE100(UE3)は、ディスカバリー送信リソースプール(discTxPool)を含むシステム情報ブロック(SIB19)を当該隣接セルから受信する。そして、UE100は、ディスカバリー送信リソースプール(discTxPool)に含まれる無線リソースを使用して周波数間ディスカバリー送信(すなわち、タイプ1ディスカバリー)を行う。
図10は、第1実施形態のシナリオ3に係る動作(第2の制御モード)の一例を示す図である。なお、図10において、必須ではない処理については破線で示している。
図10に示すように、ステップS151において、UE100(UE3)は、サービングセル(Cell1)からSIB19を受信する。ここでは、SIB19が「Offloading preference」情報を含む場合を例示している。
UE100は、シナリオ1と同様に、別の周波数を探索し、隣接セルが検出できるか否かを判断する。シナリオ3において、別の周波数で運用される隣接セル(Cell2)が検出される場合を想定する。
ステップS152において、UE100(UE3)は、検出されたセル(Cell3)からSIB19を受信する。ここでは、SIB19が周波数間ディスカバリー送信の許可情報(Permission of inter−freq.announcing)を含む場合を例示している。
ステップS153において、UE100(UE3)は、当該許可情報に基づいて、検出されたセル(Cell3)について周波数間ディスカバリー送信が許可されているか否かを判断する。ここでは、周波数間ディスカバリー送信が許可されていると仮定して説明を進める。なお、当該許可情報が含まれていない場合は、ステップS153を省略してもよい。
ステップS154において、UE100(UE3)は、上述した「Extended ProSe Indication」をサービングセル(Cell1)に送信してもよい。
ステップS155において、UE100(UE3)は、ステップS152において隣接セル(Cell3)から受信したSIB19中のディスカバリー送信リソースプール(discTxPool)に含まれる無線リソースを使用して、周波数間ディスカバリー送信を行う。
[第1実施形態の変更例1]
上述した第1実施形態において、サービングセルの周波数及び別の周波数が、異なるPLMNに属する周波数である場合、UE100は、第2の制御モードを選択してもよい。すなわち、UE100は、PLMN間ディスカバリー送信には、第2の制御モードを適用する。但し、UE100は、PLMN間ディスカバリーの場合で、上述した許可情報がSIB19に含まれていない場合は、図10に示すステップS153において、許可されていない(No)と判断してもよい。
また、PLMN間ディスカバリー送信において、別の周波数で運用される隣接セルを検出しなかった場合(シナリオ1の場合)には、「Extended ProSe Indication」(周波数情報)を通知しないというルールがあってもよい。PLMN間ディスカバリー送信の場合、サービングセルからの制御で勝手に当該周波数を使用することは好ましくないからである。
さらに、周波数間(PLMN間)ディスカバリー送信については、干渉を抑制する観点から、ディスカバリー信号の送信電力が低くなるようにUE100にパラメータ(例えば、Range Class)を設定してもよい。
[第1実施形態の変更例2]
UE100は、周波数間ディスカバリー送信がセルラ通信(eNB200との通信)に影響を与えるか否かに応じて、又は、UE100が有する能力に応じて、周波数間ディスカバリー送信の対象とする別の周波数を示す対象周波数情報をサービングセルに通知してもよい。
例えば、UE100が有する送信機(具体的には、LTE用送信機)が1つのみである場合、UE100は、eNB200に対する上りリンク送信と他のUE100に対するサイドリンク送信とを同時に行うことが困難である。このため、UE100は、自身が有する送信機が1つのみである場合、周波数間ディスカバリー送信の対象とする別の周波数を示す対象周波数情報をサービングセルに通知する。或いは、UE100は、UE100が有する受信機(具体的には、LTE用受信機)が1つのみである場合、対象周波数情報をサービングセルに通知してもよい。
UE100が送信機又は受信機を複数持つ場合でも、UE100は、D2D周波数とセルラ周波数との組み合わせに規制がある場合に、対象周波数情報をサービングセルに通知してもよい。ここで、セルラ周波数は、キャリアアグリゲーション運用中を想定していくつかの周波数であってもよい。
或いは、UE100は、UE100の一時的な処理能力不足によりD2Dとセルラの両方の通信を処理できない場合に、対象周波数情報をサービングセルに通知してもよい。UE100の一時的な処理能力不足とは、例えば、演算装置の処理負荷が高まっていることによる処理能力不足又はハードウェアの発熱による処理能力不足等である。
[第1実施形態の変更例3]
UE100は、「Extended ProSe Indication」に、別の周波数で運用される隣接セルの検出状況として、隣接セルの参照信号に対する測定結果を含めてもよい。隣接セルの参照信号に対する測定結果とは、参照信号受信電力(RSRP)及び/又は参照信号受信品質(RSRQ)である。なお、測定結果とは、隣接セルにおける信号対干渉雑音電力比(SINR)又は受信信号強度(RSSI)であってもよい。UE100が「Extended ProSe Indication」にRSRP/RSRQを含める場合、「Measurement Reporting」手順により隣接セルのRSRP/RSRQをeNB200に報告する場合に比べて、シグナリングを削減することができる。eNB200は、「Extended ProSe Indication」により通知された隣接セルのRSRP/RSRQに基づいて、周波数間ディスカバリー送信(又はハンドオーバ)をUE100に設定してもよい。
[第1実施形態の変更例4]
eNB200は、自身が属するPLMN(第1のPLMN)とは別のPLMN(第2のPLMN)の情報を有しているか否かを示すPLMN情報をUE100に送信してもよい。別のPLMNの情報とは、例えば別のPLMNにおいて設定されるディスカバリーリソースの情報等(又は別のPLMNに属するセルへのハンドオーバの可否)である。PLMN情報は、SIB又は個別シグナリングによりUE100に送信される。UE100は、PLMN情報をサービングセルから受信する。PLMN情報は、複数の「PLMN ID」のそれぞれについて情報の有無を示すリストの形式であってもよい。
UE100は、別のPLMNの情報をサービングセルが有しているか否かに基づいて、「Extended ProSe Indication」に含める情報を判断する。
具体的には、別のPLMNの情報をサービングセルが有している場合、UE100は、別の周波数(又は別のPLMN)で運用される隣接セルの検出状況を「Extended ProSe Indication」によりサービングセルに通知する。これにより、UE100は、別の周波数(又は別のPLMN)に対して周波数間ディスカバリー送信を行うためのリソース割当情報等をサービングセルから受信することができる。なお、別のPLMNの情報をサービングセルが有している場合、UE100は、隣接セルのSIB19を受信しなくてもよい。
一方、別のPLMNの情報をサービングセルが有していない場合、UE100は、別の周波数(又は別のPLMN)で運用される隣接セルの検出状況とは異なる特定の情報を「Extended ProSe Indication」によりサービングセルに通知する。例えば、特定の情報とは、周波数間サイドリンク送信を行う候補タイミングからなる送信ギャップパターンである。UE100は、例えば隣接セルのSIB19に含まれるリソースプール情報に基づいて送信ギャップパターンを決定する。eNB200は、UE100から通知された送信ギャップパターンに基づいて、周波数間サイドリンク送信の候補タイミングを避けるように上りリンクスケジューリング等を行う。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態は、周波数間ディスカバリー監視に関する実施形態である。
第2実施形態においては、図8に示すシナリオ1におけるUE100(UE1)が周波数間ディスカバリー監視を行うシナリオを想定する。
図8に示すUE100(UE2)及びUE100(UE3)については、別の周波数で運用される隣接セルを検出しているため、当該隣接セルのSIB19を受信することにより、当該SIB19中のディスカバリー受信リソースプールに含まれる無線リソースを使用して周波数間ディスカバリー監視を行うことが可能である。これに対し、図8に示すUE100(UE1)は、別の周波数で運用される隣接セルを検出していないため、そのような周波数間ディスカバリー監視を行うことができない。
第2実施形態においては、サービングセル(Cell1)及び隣接セル(Cell2又はCell3)が同じディスカバリー受信リソースプールを設定することを想定する。換言すると、異なる周波数のセル間で、周波数中のディスカバリー受信リソースプールの位置(設定)を同様に設定することを想定する。
図11は、第2実施形態に係る動作の一例を示す図である。UE100は、サービングセルの周波数(F1)とは別の周波数(F2)において送信されるディスカバリー信号を監視する周波数間ディスカバリー監視を行う。
図11に示すように、ステップS201において、UE100は、サービングセル(Cell1)からSIB19を受信する。
ステップS202において、UE100は、SIB19中の「discInterFreqList」に基づいて、周波数間ディスカバリー監視を行うべき周波数(F2)を決定する。或いは、周波数間ディスカバリー監視を行うべき周波数(F2)は、UE100のUSIM(Universal Subscriber Identity Module Card)に書き込まれている周波数(pre−configured parameter)であってもよい。
ステップS203において、UE100は、ステップS202において決定した別の周波数(F2)を探索し、隣接セルが検出されたか否かを判断する。
隣接セルのカバレッジ検出判断の方法については、第1実施形態と同様である。但し、第2実施形態において、UE100は、SIB19を送信していない隣接セルが検出された場合には、当該隣接セルが検出されなかったとみなしてもよい。或いは、UE100は、SIB19を送信している隣接セルが検出されても、当該SIB19にディスカバリー受信リソースプール(discRxPool)が含まれていない場合には、当該隣接セルが検出されなかったとみなしてもよい。
別の周波数(F2)で運用される隣接セルが検出された場合(ステップS204:YES)、ステップS205において、UE100は、別の周波数(F2)で運用される隣接セルからSIB19を受信する。
これに対し、別の周波数(F2)で運用される隣接セルが検出されない場合(ステップS204:NO)、ステップS206において、UE100は、サービングセルからSIB19を受信する。当該SIB19中のディスカバリー受信リソースプール(discRxPool)は、本来サービングセルの周波数について設定されたものであるが、UE100は、当該discRxPoolを別周波数に設定されたものとみなしてもよい。すなわち、設定情報の読み替えを行う(ステップS207)。
ステップS208において、UE100は、SIB19中のディスカバリー受信リソースプール(discRxPool)の設定を行う。
ステップS209において、UE100は、ディスカバリー受信リソースプール(discRxPool)に含まれる無線リソースを使用して、周波数間ディスカバリー監視を行う。すなわち、UE100は、別の周波数(F2)に対するディスカバリー監視を行う。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。第3実施形態は、PLMN選択に関する実施形態である。
第3実施形態に係るUE100は、PLMN選択を行うNASエンティティと、PLMN探索を行い、発見されたPLMNをNASエンティティに通知するASエンティティと、を備える。ASエンティティは、発見されたPLMNが「D2D ProSe」に利用可能であるか否かを示す追加情報をNASエンティティに通知する。NASエンティティは、追加情報に基づいて、アプリケーション又はユーザからの要求に応じ、「D2D ProSe」に利用可能なPLMNを選択する。
図12は、第3実施形態に係る動作を示す図である。図12において、UE100はRRCアイドルモードである。但し、UE100がRRCコネクティッドモードの場合にも適用可能である。
図12に示すように、ステップS301において、NASエンティティは、アプリケーション又はユーザからの「D2D ProSe」要求があるか否かを判断する。「D2D ProSe」要求は、「D2D ProSe」に対するユーザ又はアプリケーションの設定(興味情報)に応じた要求であってもよいし、ユーザのマニュアル選択に応じた要求であってもよい。
アプリケーション又はユーザからの「D2D ProSe」要求がある場合(ステップS301:YES)、ステップS302において、NASエンティティは、ASエンティティに対してPLMN探索の要求を行う。NASエンティティは、当該要求にProSe探索フラグを含める。
ステップS303において、ASエンティティは、ProSe探索フラグを含むPLMN探索要求をNASエンティティから受けたことに応じて、PLMN探索を行う。例えば、ASエンティティは、無線をモニタしつつ、サービング(キャンプ先)セルのSIB19及び別の周波数のセルで運用される隣接セルのSIB19等を取得する。ASエンティティは、SIB19等に基づいて、発見されたPLMNについて「D2D ProSe」のサポート有無を判断する。また、ASエンティティは、ディスカバリー送信の許可(Tx pool設定の有無)やディスカバリー監視の許可(Rx pool設定の有無)等も判断してもよい。
ステップS304において、ASエンティティは、PLMN探索の結果に基づくリストを作成する。例えば、当該リストは、発見されたPLMNごとに、「PLMN ID、ProSe−supported flag、ProSe Tx available flag、ProSe Rx available flag」を含む。ここで、「ProSe−supported flag、ProSe Tx available flag、ProSe Rx available flag」は、NASエンティティに通知する追加情報に相当する。ここで、ディスカバリー送信可能フラグ(ProSe Tx available flag)及びディスカバリー受信可能フラグ(ProSe Rx available flag)は、必須の情報ではなく、省略してもよい。
ステップS305において、ASエンティティは、作成したPLMNリストをNASエンティティに通知する。
ステップS306及びS307において、NASエンティティは、追加情報付きのPLMNリストを用いて、「D2D ProSe」をサポートするPLMN(ProSe PLMN)の中から選択を行う。ステップS306において、USIMに含まれる有効なPLMNが発見されたと判断した場合に限り、ステップS307の処理を行うとしてもよい。ステップS307において、NASエンティティは、例えばアプリケーションを通じて、発見されたProSe PLMNを提示(画面に表示)し、ユーザのマニュアル選択を促す。
ステップS308において、NASエンティティは、当該選択したPLMN(ProSe PLMN)をASエンティティに通知する。
ステップS309において、ASエンティティは、当該通知に基づいて、PLMN間ディスカバリー送信/監視の実施を判断する。或いは、ASエンティティは、「ProSe Indication」により、興味のある周波数(PLMN)をサービングセルに通知してもよい。
[第4実施形態]
以下において、第4実施形態について、第1実施形態乃至第3実施形態との相違点を主として説明する。
上述した第1実施形態乃至第3実施形態においては、隣接セルにアクセス規制がかけられている場合を特に考慮していなかった。第4実施形態は、隣接セルにアクセス規制がかけられている場合を考慮した実施形態である。
一般的に、UE100は、隣接セルのアクセス規制情報に基づいて、当該隣接セルにアクセス規制がかけられているか否かを判断する。アクセス規制情報とは、SIB1に含まれる「Cell−barred」、SIB1に含まれる「CSG(Closed Subscriber Group) ID」、SIB2に含まれるACB(Access Class Barring)のうち少なくとも1つでもよい。アクセス規制がかけられた隣接セルについては、周波数間ディスカバリー送信を行わないことが望まれる。
第4実施形態において、eNB200は、周波数間ディスカバリー送信を行うUE100が在圏するサービングセルを管理する。eNB200は、別の周波数で運用される隣接セルに関するアクセス規制情報を取得する。eNB200は、「Extended ProSe Indication」によりUE100からアクセス規制情報を取得する。或いは、eNB200は、隣接セルを管理する他のeNBからX2インターフェイスを介して当該隣接セルのアクセス規制情報を取得してもよい。或いは、eNB200は、保守監視装置(OAM)から隣接セルのアクセス規制情報を取得してもよい。
eNB200は、隣接セルにアクセス規制がかけられている場合、当該隣接セルにおける周波数間ディスカバリー送信をUE100が行わないよう制御する。具体的には、eNB200は、当該隣接セル(又は別の周波数)に対応する送信リソースをUE100に設定しない。よって、他のeNB又はOAMからアクセス規制情報を取得したeNB200が当該アクセス規制情報に応じた設定をUE100に行う場合、UE100は、当該隣接セルのアクセス規制情報(又はアクセス規制情報に関連するSIB)を受信する必要がないと認識し、当該情報を取得しない。これにより、UE100の消費電力削減が可能となる。
或いは、このようなeNB200主導の動作に代えて、下記に示すようにUE100主導の動作としてもよい。
第4実施形態において、UE100は、サービングセルの周波数とは別の周波数においてディスカバリー信号を送信する周波数間ディスカバリー送信を行う。UE100は、別の周波数で運用される隣接セルに関するアクセス規制情報を取得する。
UE100は、当該隣接セルにアクセス規制がかけられている場合、当該隣接セルにおける周波数間ディスカバリー送信を行わないよう制御する。具体的には、UE100は、サービングセルから周波数間ディスカバリー送信用の送信リソースを設定されている場合においても、周波数間ディスカバリー送信の対象となる隣接セルのSIB1及び/又はSIB2を確認する。そして、UE100は、アクセス規制がかけられていないことを確認した場合に限り、当該周波数間ディスカバリー送信を行う。
また、UE100は、アクセス規制がかけられているか否かを示す情報をサービングセルに通知してもよい。サービングセル(eNB200)は、当該通知により、上りリンクスケジューリングを調整してもよい。当該通知は、UE100が送信機を1つのみ有する場合にのみ行うとしてもよい。
さらに、UE100は、アクセス規制がかけられていない隣接セルの周波数のみを「Extended ProSe Indication」によりサービングセルに通知してもよい。換言すると、UE100は、アクセス規制がかけられているセルの周波数については、「Extended ProSe Indication」によりサービングセルに通知しない。
また、隣接セルを管理する他のeNBは、当該隣接セルに対するUEのアクセス規制を行う場合に、SIB19によるD2Dの送信リソース(ディスカバリー送信のために割り当てられた無線リソースからなるディスカバリー送信リソースプール(discTxPool)等)の送信を停止してもよい(D2Dの送信リソースを含めないSIB19を送信する)。ここで、他のeNBは、D2Dの送信リソースの停止に加えて、受信リソースプール(ディスカバリー監視のために割り当てられた無線リソースからなるディスカバリー受信リソースプール(discRxPool))の送信も停止してもよい(D2Dの受信リソースを含めないSIB19を送信する)。また、他のeNBは、SIB19のD2Dの送信リソース及び/又は受信リソースを含めないSIB19を送信することに代えて、SIB19自体の送信を停止してもよい。
これによって、UE100は、サービングセルからアクセス規制情報を受信しなくとも、隣接セルにおいてアクセス規制がされている場合には、他のeNBから送信されるSIB19によるD2Dの送信リソースを受信することによる周波数間ディスカバリーの送信を抑制することができる。なお、UE100は、サービングセルを管理するeNB200から送信されたSIB19を受信するように指示された場合(サービングセルがUE100に対して周波数間ディスカバリー用のリソースの割当を行った場合)には、周波数間ディスカバリーを送信してもよい。
[第5実施形態]
以下において、第5実施形態について、第1実施形態乃至第4実施形態との相違点を主として説明する。
上述した第1実施形態において、1つのUE100にサービングセル及び非サービングセル(隣接セル)の両方から周波数間ディスカバリー送信リソースが割り当てられる状況を特に考慮していなかった。第5実施形態は、そのような状況を考慮した実施形態である。
第5実施形態に係るUE100は、サービングセルの周波数とは異なる周波数においてディスカバリー信号を送信する周波数間ディスカバリー送信を行う。UE100は、周波数間ディスカバリー送信のためにサービングセルにより割り当てられた第1の無線リソースを示す情報を受信し、かつ、周波数間ディスカバリー送信のために非サービングセルにより割り当てられた第2の無線リソースを示す情報を受信する。ここで、非サービングセルは、サービングセルの周波数とは異なる周波数(非サービング周波数)に属する隣接セルであってもよい。また、図8に示すように、サービングセルがeNB200−1により管理され、非サービングセルがeNB200−2により管理されていてもよい。
第5実施形態において、第1の無線リソースは、サービングセルによりUE100専用に割り当てられた専用無線リソース(dedicated Tx resource)である。このような第1の無線リソースは、タイプ2(具体的には、タイプ2B)ディスカバリーに用いられるタイプ2Bリソース(Type 2B resource)と称されてもよい。例えば、サービングセルは、UE100宛ての専用シグナリングである「RRC Connection Reconfiguration」により、UE100に第1の無線リソースを送信する。
また、第2の無線リソースは、非サービングセルにより複数のUE100に共通に割り当てられた共通無線リソース(common Tx resource)である。このような第2の無線リソースは、タイプ1ディスカバリーに用いられるタイプ1リソース(Type 1 resource)と称されてもよい。例えば、非サービングセルは、ブロードキャストシグナリングであるSIB19により、UE100に第2の無線リソースを送信する。
第5実施形態において、UE100は、第1の無線リソース及び第2の無線リソースの衝突(conflict)が発生した場合、第1の無線リソース及び第2の無線リソースのうち一方の無線リソースを、周波数間ディスカバリー送信に用いる無線リソースとして選択する。ここで、「衝突(conflict)」とは、第1の無線リソース及び第2の無線リソースが同一のサブフレームに割り当てられた状態である。なお、「衝突(conflict)」とは、同一の周波数(非サービング周波数)において、第1の無線リソース及び第2の無線リソースが同一のサブフレームに割り当てられた状態であってもよい。
このような衝突が発生した場合、UE100は、所定の優先度に基づいて、第1の無線リソース及び第2の無線リソースのうち一方の無線リソースを選択する。第5実施形態において、所定の優先度は、第2の無線リソースよりも第1の無線リソースを優先するよう事前設定(pre−configure)された優先度である。なお、所定の優先度は、事前設定されたものに限られない。例えば、UE100は、eNB200から「RRC Connection Reconfiguration」により第1の無線リソースと共に送信された所定の優先度を設定してもよい。つまり、UE100は、第1の無線リソース及び第2の無線リソースの衝突が発生した場合、第1の無線リソースを選択する。
但し、サイドリンク動作(例えば、サイドリンク直接ディスカバリー及びサイドリンク直接通信等)のためにサービングセルとの通信を停止する期間であるサイドリンクギャップがサービングセルによりUE100に設定されている場合、UE100は、例外的に次のように動作してもよい。第1の無線リソース及び第2の無線リソースの衝突が発生した場合、UE100は、サイドリンクギャップの間において第1の無線リソースより第2の無線リソースを優先して選択してもよい。UE100は、サイドリンクギャップの間においてのみ第2の無線リソースを優先して選択してもよい。UE100は、サイドリンクギャップ以外の期間においては、原則通り、第1の無線リソースを優先する。なお、UE100は、所定の優先度が設定されていない場合に、サイドリンクギャップがサービングセルによりUE100に設定されており、なお且つ第1の無線リソース及び第2の無線リソースの衝突が発生した場合、UE100は、サイドリンクギャップの間において第2の無線リソースを優先して選択してもよい。
[第5実施形態の変更例]
所定の優先度は、第1の無線リソース及び第2の無線リソースのそれぞれに設定された優先度であってもよい。このような優先度として、セル再選択における周波数優先度(Cell Reselection Priority)を使用してもよい。例えば、第1の無線リソースにおける周波数に対応する周波数優先度を第1の無線リソースの優先度とし、一方で、第2の無線リソースにおける周波数に対応する周波数優先度を第2の無線リソースの優先度としてもよい。「Cell Reselection Priority」は、例えばサービングセルのSIBによりUE100に送信される。
本変更例において、第1の無線リソース及び第2の無線リソースの衝突が発生した場合、UE100は、第1の無線リソース及び第2の無線リソースのうち、対応する優先度が高い方の無線リソースを優先して選択する。すなわち、UE100は、非サービングセルに対応する優先度が、サービングセルに対応する優先度よりも高い場合、第2の無線リソースを優先して選択する。これに対し、サービングセルに対応する優先度が、非サービングセルに対応する優先度よりも高い場合、UE100は、第1の無線リソースを優先して選択する。なお、優先度が高い方の無線リソースを優先して選択するとは、優先度が高い方の無線リソースを選択し、優先度が低い方の無線リソースを選択しないことを意味してもよい。
[その他の実施形態]
上述した第1実施形態乃至第5実施形態のうち2以上の実施形態を組み合わせて実施してもよい。
上述した第1実施形態乃至第5実施形態を「Sidelink Direct Communication」に応用してもよい。具体的には、第1実施形態乃至第5実施形態における「ディスカバリー」を「データ」と読み替えてもよい。
上述した第1実施形態のシナリオ1乃至3において、UE100は、周波数F2(で運用されるセル)をSCellとして設定されていてもよい。
上述した第1実施形態乃至第5実施形態において、移動通信システムとしてLTEシステムを例示した。しかしながら、本発明はLTEシステムに限定されない。LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
[付記1]
(はじめに)
強化されたLTE装置間(Device to Device)の近傍サービスについて新しい作業項目が承認された。この作業項目の一つの目的は、3)複数のキャリア及びPLMNの存在をサポートする強化されたD2Dディスカバリーである。a)サービングセルと同じ及び異なるPLMNに属する非サービングキャリア及び/又はセカンダリセルにおけるD2D送信を可能とする。
この付記では、アナウンス(送信)及びモニタリング(監視)の両方の観点から、より効率的な周波数間(inter-frequency)及びPLMN間(inter-PLMN)動作のためにProSeディスカバリーメカニズムを最適化することを検討する。
(ディスカバリーアナウンスの側面)
(周波数間ディスカバリーアナウンスのためのシナリオ)
リリース12において、ディスカバリーアナウンスは、サービングセル上でのみ許可されていたが、リリース13での可能性はサービングセルとは異なる周波数を使用することである。リリース13では、マルチキャリア配備の下でリリース12メカニズムを最適化することが期待される。リリース12の例では、リソースプールは静的にOAMにより設定されているので、サービングセルが十分な送信リソースを持っていない場合には、ディスカバリーアナウンスに興味を持つUEを他の周波数にハンドオーバをすべきである。このような増加したハンドオーバが不要なシグナリング及び潜在的なハンドオーバの失敗を引き起こす可能性がある。さらに、UEがいずれの隣接セルも検出しない場合、サービングセルのための選択肢でさえもない。したがって、リリース13では、サービング周波数にキャンプしながら周波数間ディスカバリーアナウンスを可能にするために、より柔軟な方式が検討されるべきである。ディスカバリーアナウンスは、既にアイドル及びコネクティッドの両方のモードで許可されているので、リリース13のメカニズムも同じ原則に従うべきである。
提案1:アイドル及びコネクティッドの両方のモードで周波数間ディスカバリーアナウンスがリリース13でサポートされるべきである。
現在では、いくつかの複雑な配備が考慮されるべきである。これらの配備は、ホットスポット能力の強化のためのマルチキャリア配備、及びマクロレイヤと小セルレイヤとの異種ネットワークが含まれる。図8に示されるように、UEの観点からは、周波数間ディスカバリーアナウンスのための3つの必須のシナリオがあり得る。
シナリオ1:F1にキャンプするUEがいずれのF2カバレッジも認識していない(すなわち、F2で利用可能な同期及び制御チャネルがない)。
このシナリオでは、F2で動作する隣接セルへのUL干渉が例えば適切なレンジクラス、周波数プランニング、及び/又は配備ポリシーによって制御されている限りは、セル1のF1にUEがキャンプしながらF2でのディスカバリーアナウンスのための無線リソース割当が可能である。リソース割り当ては、タイプ1及びタイプ2Bディスカバリーの両方のためにクロスキャリア割当として行われ得る。F2上でディスカバリーモニタリングをどのように行うかは検討が必要である。
シナリオ2:F1にキャンプするUEが同じeNBによって提供されるF2カバレッジを認識している。
このシナリオでは、周波数間ディスカバリーアナウンスが行われた場合、F2のUu上りリンクへの干渉が考慮されるべきである。F2は、セル2のために同じeNBによって制御されるので、F2にアナウンスするためのディスカバリーリソースはF2でのUu上りリンク干渉を回避するためにeNBによって調整することができる。
シナリオ3:F1にキャンプするUEが異なるeNBによって提供されるF2カバレッジを認識している。
このシナリオはシナリオ2と同様であるが、F2上のカバレッジはUEがキャンプするeNBとは異なるeNBによって提供されている。そのため、干渉の問題は、シナリオ2よりも重要である。したがって、周波数間ディスカバリーアナウンスのためのTxリソースはF2上で動作するセル2から提供された設定に従うべきである。UEは依然としてF1のセル1にキャンプしているので、UEは、F2のSIB19で提供される送信リソースプールに従ってタイプ1ディスカバリーを行い得る。
提案2:UEが他の周波数上のカバレッジを認識していない場合、サービングセルは、周波数間ディスカバリーアナウンスのためのリソース割り当てを制御すべきである。
提案3:UEが他の周波数上のカバレッジを認識している場合、当該周波数で動作する隣接セルを提供するeNBは、周波数間ディスカバリーアナウンスのためのリソース割り当てを制御すべきである。
表1は、各シナリオについてのリソース割り当てを示す。
Figure 0006641038
(周波数間ディスカバリーアナウンスのための追加プロシージャ)
周波数間ディスカバリーアナウンスの開始のため、サービングセルは、UEが他の周波数上のセルを認識しているかどうかを把握するべきである(すなわち、シナリオ1又はシナリオ2)。UEの周囲にF2におけるカバレッジがない場合(すなわち、シナリオ1)、又は、UEがサービングセルと同じeNBに属するセルを検出した場合(すなわち、シナリオ2)、サービングセルは、周波数間ディスカバリーアナウンスのための適切なパラメータをUEに設定すべきである。例えば、サービングセルは、既存の測定報告のトリガを再利用する(例えば、サービングセルは、測定報告がトリガされない場合には、F2条でUEのためのカバレッジがないことを暗黙的に把握し得る)。
考察1:サービングセルは、UEが他の周波数でのカバレッジを認識しているかどうかを把握するために、既存の測定報告トリガを再利用し得る。
上述したように、周波数間ディスカバリーアナウンスは他の周波数上のカバレッジが存在しない場合であっても可能である。このような場合には、サービングセルは、クロスキャリアリソース割り当てによりリソースを割り当てる。かかわらず、ディスカバリータイプ(すなわち、タイプ1又はタイプ2B)に拘らず、サービングセルは、RRCConnectionReconfigurationのSL-DiscConfigにおいて周波数インディケータを提供するべきである。SIB19が他の周波数の送信リソースプールを提供することができるかどうかは検討が必要である。
提案4:サービングセルは、シナリオ1のための個別シグナリング(dedicated signalling)においてリソース割当に対応する周波数を示すべきである。
UEが他のeNBによって提供される他の周波数でのカバレッジを認識している場合(すなわち、シナリオ3)、UEは、非サービングセルのSIB19において提供される送信リソースプールに従うべきである。リリース12のディスカバリーモニタリングで定義されているように、UEが他の周波数上でSIB19を得ることができるので、UEは、NWによって認可されている場合、非サービング周波数上でのディスカバリーアナウンスを制限する理由はない。
提案5:UEは、他の周波数に属するセルによってSIB19で提供されるタイプ1ディスカバリーアナウンスを可能とされるべきである。
異なるeNBに属するセルをUEが検出している場合(すなわち、シナリオ3)、UEのサービングセルがF2の無線リソースを制御すべきではないので、UEは、そのeNBにより提供されるSIB19で提供された設定に従うだけである。個別のディスカバリーメッセージ(すなわち、UEが望むディスカバリーのアナウンスのためのリソース)の数に応じて、UEは、F2上のタイプ1のTxリソースを使用するかどうかを決定すべきである。F2上のリソースを使用すると決定したが、UEが単一の送信機を有する場合、F1上のUu上りリンクとF2上のディスカバリーアナウンスとの間の優先順位付けは、サービングセルによって決定されるべきである。よって、サービングセルは、UEディスカバリーアナウンスの機会を確保するためにUuのスケジューリングに注意を払うべきである。サービングセルがF2上でのディスカバリーアナウンスに対するUEの興味を知らないので、UEは、意図した周波数(複数可)をサービングセルに通知すべきである。その情報はSidelinkUEInformationに含まれてもよいし、その周波数は、サービングセルのSIB19のSL-CarrierFreqInfoListに基づいてもよい。また、サービングセルは、サービングセルがUu上りリンクのリソース割り当て(例えば、ディスカバリーアナウンスギャップ)を協調するために、異なるeNBの詳細なProSe設定(すなわち、discTxPoolCommon又は送信プールの少なくとも時間パターン)を例えばSidelinkUEInformation、X2上又はOAMのeNB間の情報交換によって通知される必要があり得る。
提案6:UEは、周波数間ディスカバリーアナウンスのために自身が意図する周波数をサービングセルに通知すべきである。
提案7:サービングセルは、異なるeNBによって設定されている送信リソースプール(複数可)を知らされるべきである。
(PLMN間ディスカバリーアナウンス)
PLMN間ディスカバリーアナウンスは、図8のシナリオ3の特別なケースである。提案5が許容される場合、NWによって許可されている限りは、同じスキームがPLMN間ディスカバリーアナウンスでサポートすることが技術的には可能である。しかし、PLMN間の負荷の公平性の問題を引き起こし得るので、さらなる検討が必要とされる。
考察2:PLMN間ディスカバリーアナウンスは、他のPLMNのSIB19によって設定されたタイプ1で可能であり得る。
(ディスカバリーモニタリングの側面)
リリース12では、サイドリンクギャップについてRAN2とRAN1との間で衝突が生じていたが、RAN2は以前の合意に固執することを決めている。
ディスカバリー [...] 3 サイドリンクギャップがサポートされない。
この合意は、ベストエフォート型の仮定を想定すると合理的であり、リリース12のWIの完了に貢献した。しかしながら、リリース13 WIは、マルチキャリア動作を想定しているので、ディスカバリーメカニズムは、リリース12研究で評価した「発見されたデバイスの数」の必要性を満たすためにより多くの困難に直面するであろう。RAN2は、単一の受信機を持つUEにとって、周波数内のケースでさえディスカバリー性能を保証することは困難であり、ましてや周波数間/PLM間のケースをサポートすることは困難であることに留意すべきである。
考察3:マルチキャリア動作に、ディスカバリーについてベストエフォート型の仮定ではうまく動作しない場合がある。
マルチキャリア動作のためのディスカバリーメカニズムを最適化するために、周波数間及びPLMN間ディスカバリーモニタリングのための追加のギャップがリリース13で再検討されるべきである。
提案8:周波数間/PLMN間ディスカバリーモニタリングのためのサイドリンクギャップがリリース13でサポートされるべきである。
[付記2]
(他の周波数でのリソース割り当ての衝突)
シナリオ2では、UEは、非サービングセル(例えば、タイプ1リソース)のSIB19を読み取ることができると同時に、サービングセルによって設定される(例えば、タイプ2Bリソース)。リリース12では、SIB19及び個別シグナリング(dedicated signaling)におけるリソースは、UEがアイドルであるかコネクティッドであるかに応じて排他的に使用される。また、UEは、RSRPベース又はランダムに、複数の送信リソースプールから送信リソースプールを選択する。周波数間ディスカバリーアナウンスを伴うリリース13では、サービングセル及び非サービングセルによって提供される両方のリソースを使用できるかどうか、又はどのリソースが優先されるかを検討するべきである。ディスカバリーの柔軟性の観点から、UEは、両方のリソースの使用を許可されていることが好ましい。
提案8:RAN2は、UEが他の周波数のためにタイプ1及びタイプ2Bリソースの両方を使用することが許可され、それによってタイプ2Bリソースがサービング周波数のサービングセルにより設定されるかを検討すべきである。
(他の周波数のセルにおけるアクセス規制)
その他の問題は、サービングセルが、他の周波数上でのアナウンスのためのディスカバリーリソースをUEに設定した場合に見出すことができる。現在、SIB1は、2組のアクセス規制パラメータ、すなわち、セル禁止(cell-barred)及びクローズド加入者グループ(CSG)を含むことができる。また、SIB2は、アクセスクラス禁止(access class barring)のためのパラメータセット(ACB)を含み得る。UEが他の周波数のセルへのアクセスが制限されている場合には、UEは、他の周波数で送信リソースがサービングセルによって設定されている場合でも、セルのディスカバリー信号を送信することを許されるかどうかは疑問である。UEは、このような状況でディスカバリーアナウンスを実行することが許されるべきではないと考えられる。
提案9:RAN2は、UEが他の周波数のセルへのアクセスを制限される場合は、当該他の周波数にディスカバリーアナウンスを実行することが許可されるかどうかを検討すべきである。
提案9が問題である場合、すなわち、セルがアクセス規制を提供していた場合、シナリオ2のサービングセルは、同じeNBに属しているので、別の周波数上の非サービングセルが現在制限されているか否かの知識を持っている。
UEの挙動の観点からは、サービングセルが他セルのためのリソースを提供する場合、他のセルのアクセス規制に関係なく、そのリソースを使用し得ると想定するべきである。
提案10:UEは、他のセルのアクセス規制に関係なく、異なる周波数上の他のセルのためにサービングセルによって設定されたディスカバリーリソースの使用を許可されている。
しかし同じ原理は、他の周波数のセルが異なるeNBに属するシナリオ3に適用することはできない。提案3の原則と矛盾するeNB間のクロスキャリアリソース割り当てが許可される場合、サービングセルは、他のeNBでの制限を知らないかもしれない。
提案11:eNB間のクロスキャリアリソース割り当てが許されるべきではない。
提案10が許容可能であるかどうかに拘らず、2つの選択肢が考えられる。
・選択肢1:サービングセルがそのセルに対応する設定を回避する。
この選択肢では、サービングセルは、他の周波数上でのディスカバリー信号を送信するようにUEを設定することを避けるべきである。すなわち、UEは、周波数間ディスカバリーアナウンスのための送信リソースを提供されない。よって、UEは、設定が提供される場合、他の周波数でディスカバリーアナウンスを行うことが常に許可される。提案10が許容可能でない場合、すなわち、eNB間のクロスキャリアリソース割り当てが許可される場合、サービングセルを運用するeNBは、他のeNBに属する他の周波数上のセルがアクセス規制を提供しているか否かを把握する必要がある。そのため、eNBは、例えばSidelinkUEInformation、X2又はOAM上でeNB間の情報交換によって通知されてもよい。
・選択肢2:UEは、そのセルにディスカバリーアナウンスを避ける。
UEは、サービングセルによって設定(すなわち、送信用リソース)が提供されても、アクセスを制限するセルにディスカバリーアナウンスを行うことができない。UEは、アナウンスのディスカバリー前に常にSIB1とSIB2をチェックし、アクセスが制限されていないかどうかを確認するべきである。また、Uuスケジューリングを支援するために、単一の送信機のUEは、そのセル上の制限の適用をサービングセルに通知することができると考えられる(すなわち、サービングセルでディスカバリーアナウンスをもはや考慮する必要がない)。
選択肢1によれば、NWは、リソースがサービングセルによって設定されている場合、他の周波数セルにはアクセス規制がないことを保証する。しかし、そのような協調のためにNWにおける複雑さを増大させ得る。選択肢2によれば、UEの電力消費及び複雑さが増加され、また、そのサービングセルによって設定されたリソースの使用を控えるようにUEのための新たな振る舞いを定義すべきであるかもしれない。UEの観点からは、選択肢2はシンプルで望ましい解決策である。
提案12:eNB間のディスカバリーリソースのクロスキャリア割り当てが許可されているかどうかに拘らず、サービングセルは、他の周波数のセルのアクセス規制がないことを保証すべきである。
[付記3]
(はじめに)
リリース13のeD2Dの最初の議論が開始され、PLMN間のディスカバリーのための合意が次のようになされた。
PLMN間のシナリオ
−SA2ガイダンスは、ディスカバリー送信のためのPLMN間の承認は上位層で処理できるかどうかについて要求され得る。
ネットワークインフラストラクチャ
−ネットワークがPLMN間の情報を持っている場合、ネットワークは、PLMN内の場合と同様に、UEを設定するオプションを持つべきである。
−我々は、PLMN間の調整が常に可能であると仮定することはできない。考慮すべきベースラインシナリオは、協調されていないPLMN間のケースである。
−協調されていないPLMN間のシナリオでは、UEは、使用する送信/受信リソースプールを知るために、該当するキャリア周波数のSIB19を読む。キャリア周波数がどのようにUEに設定されるかは検討が必要である。
ネットワークインフラストラクチャがない
−ネットワークインフラストラクチャのないPLMN間のシナリオ(例えば、ProSeキャリア上にeNBがない)がサポートされ、カバレッジ外ディスカバリーがサポートされると仮定する。
この付記では、アナウンス及びモニタリングの両方の観点から、より効率的なPLMN間の動作のためのProSeディスカバリーメカニズムを最適化するための検討をする。
(ディスカバリーアナウンスの側面)
合意上に構築された想定
図13に示すように、2つのシナリオ、すなわち、ネットワークインフラストラクチャあり/なしが合意されている。ネットワークインフラストラクチャを有するシナリオでは、考慮すべきベースラインシナリオは、協調されていないPLMN間であることが明らかになった。「協調されていない(uncoordinated)」とは、eNBが、他のPLMNに属する他のeNBの設定を知らないことを意味する。設定の側面に加えて、PLMN間で同期がないと仮定すべきではない。
提案1:協調されていないPLMN間のシナリオの下でのPLMN間の同期はない。
UEが使用する送信/受信リソースプールを知るためのSIB19を読むために、キャリア周波数がどのようにUEに設定されるかは検討が必要であるとされている。リリース12の仕様によれば、サービングセルは、UEがディスカバリーメッセージを監視することを意図することができるPLMN IDとともにSIB19内で周波数のリストを提供することは明らかである。また、ProSe直接ディスカバリーの許可(非公安UE)が含まれている。2)ProSe直接ディスカバリーは、承認ポリシーをアナウンスする:
−UEがアナウンス実行を許可されているPLMN。
−PLMNごとにアナウンスのための許可されたディスカバリーレンジ。
よって、承認にはキャリア周波数の情報はない。(承認された)PLMN内でどのキャリアが使用されるかはE−UTRAN次第であると理解することができる。
提案2:リリース12のように、サービングセルは、異なるPLMNのキャリア周波数をUEに示すことができる。
(PLMN間ディスカバリーアナウンスのための追加のプロシージャ)
PLMN間ディスカバリーアナウンスの開始のため、サービングセルは、該当するUEが他のPLMN上のセルを認識しているかどうかを把握するべきである。PLMN2でUEの周囲にカバレッジが存在しない場合(すなわち、シナリオ1)、UEは、予め設定されたパラメータを使用し得る。UEは、協調されていないPLMN間のシナリオの下で、他のPLMNに属するセルを検出した場合(すなわち、シナリオ2)、UEは、使用する送信/受信リソースプールを知るために、該当するキャリア周波数のSIB19を読み取る。或いは、UEは、他のPLMNに属するセルを検出し(すなわち、シナリオ2)、サービングセルがPLMN間の情報を持っている場合、ネットワークは、PLMN内のケースと同様にUEを設定するオプションを持つべきである。各シナリオで、NW/UEの挙動を定義するために重要な点は2つあり、それは、UEが他のPLMNのカバレッジ内であるか、及び、サービングセルが他のPLMNの情報を持っているかである。
(UEが他のPLMNのカバレッジ内/カバレッジ外)
UEが現在他のPLMNのカバレッジ内であるかを、UEが知っているものの、サービングが判断すべきかどうかは疑問である。サービングセルが判断しなければならない場合、UEは、例えば既存の測定報告で状況をサービングセルに通知する必要がある。しかし、それは追加の繰り返しに起因してより多くのシグナリングオーバーヘッドが発生し得る。例えば、協調されたPLMN間のシナリオ(すなわち、サービングセルは、他のPLMNの情報を持っていると仮定)の下、UEは先ずPLMN間ディスカバリーアナウンスへの自身の興味をサービングセルに通知し、サービングセルはPLMN間のRRM測定をUEに設定し、UEは測定報告を送信し、サービングセルは周波数間ディスカバリー設定を提供する、つまり、4つの反復が必要とされている。
一方、サービングセルが判断する必要がない場合(すなわち、カバレッジ内であるか否かの判断はUEが責任を持つ)、UEは自身が興味を持つ他のPLMNの「カバレッジ内」であることをサービングセルに知らせ、サービングセルは周波数間ディスカバリー設定を提供するので、プロシージャは2回の繰り返しでシンプルになる。よって、UEは、他のPLMNのカバレッジ内であるか否かを判断する責任を持つべきである。
提案3:UEは、自身が興味のある他のPLMNのカバレッジ内であるか否かを判断する責任を持つ。
提案4:協調されたPLMN間のシナリオについて、UEは、興味のあるPLMNのカバレッジ内であるか否かの状況をサービングセルに通知すべきである。
RAN2は、考慮すべきベースラインシナリオは、協調されていないPLMN間であることに合意した。協調されていないシナリオでは、UEは、他のPLMN(カバレッジ内)のSIB19により提供される送信リソースを使用してもよい。一方、興味のある他のPLMNのカバレッジ外である場合、UEは、事前設定によって提供される送信リソースを使用してもよい。使用する送信リソースに拘らず、サービングセルは、UuスケジューリングにおいてPLMN間ディスカバリーアナウンスの機会を考慮すべきである。しかし、サービングセルは、他のPLMNの設定を知らない(すなわち、協調されていないシナリオ又は事前設定されたパラメータを使用するシナリオ)。よって、サービングセルは、UEから設定を通知されるべきである。これは、2つの選択肢があると考えられる。
・選択肢1:UEは、他のPLMNのSIB19を転送する。これは、PLMN間の時間差の追加情報が必要な場合がある。
・選択肢2:UEが送信リソースプール(複数可)に基づく「ギャップパターン」を知らせる。
各選択肢は、本質的に同じ機能を持つ。しかし、シグナリングオーバーヘッドが異なり、選択肢1は明らかに設定を通知するために多くのビットを必要とする。よって、選択肢2が好ましい。
提案5:サービングセルは、Uuのスケジューリングのために「ギャップパターン」をUEから通知されるべきである。
「カバレッジ内」及び「ギャップパターン」は、新しいRRCメッセージを定義したり、他のシグナリング(例えば、測定報告)を拡張したりする理由もないため、SidelinkUEInformationで知らされることが自然である。
提案6:SidelinkUEInformationは、PLMN間ディスカバリーアナウンスのための追加的な情報をサービングセルに知らせるよう拡張されるべきである。
(サービングセルが他のPLMNの情報を持っていない)
SidelinkUEInformationが完全な情報(すなわち、「カバレッジ内」及び「ギャップパターン」)で送信することが許可されている場合、SIB19が提供される限りは、サービングセルは他のPLMNの情報の可用性をUEに知らせる必要がないかもしれない。これは簡単で、標準化へのインパクトを最小限に抑える。
しかし、「カバレッジ内」及び「ギャップパターン」はサービングセルにおいて排他的に使用されることは明らかである。例えば、協調されていないPLMN間のシナリオでは、サービングセルは、Uuのスケジューリングに「ギャップパターン」の情報を考慮することができるが、UEが他のPLMNのSIB19からの送信リソース又は事前設定を使用するか(すなわち、カバレッジ内又はカバレッジ外)をサービングセルは気にしないので、「カバレッジ内」の状況は有用ではない。よって、不必要なオーバーヘッドを削減するために「カバレッジ内」/「ギャップパターン」が排他的に知らされるべきである。また、排他的な情報はUEの電力消費を低減することができる(例えば、「カバレッジ内」のみ通知される場合、SIB19を読む必要がない)。
よって、サービングセルが他のPLMNの情報の可用性(すなわち、協調されている又は協調されていないPLMN間のシナリオ)を例えばSIB19で提供することが有用である。UEは、提供された追加情報に基づいてSidelinkUEInformationの内容を選択すべきである。
提案7:サービングセルは、他のPLMNの情報の可用性を提供すべきである。
[付記4]
(他の周波数でのリソース割り当ての衝突)
以下の合意に達した。
−PLMN内及びPLMN間について、サービングeNBは、どの周波数及びPLMNでディスカバリー送信を行うことが許可されているかを知らせる。UEは、直接ディスカバリー送信のためのリソースを取得するために他のキャリアのSIB19を読むことができる。
−PLMN内又は協調されたPLMN間については、サービングeNBは、個別シグナリング又はブロードキャストシグナリングを使用して、他のキャリアの直接ディスカバリーリソース情報を提供することができる。
2つの合意事項によると、UEは、非サービングセル(例えば、タイプ1の送信リソース)のSIB19を読むことが許可されるとともに、サービングセルによって設定され得(例えば、タイプ2Bの送信リソース)、両方のリソース割り当てを同時に利用可能である。
提案1:RAN2は、UEが他の周波数のためのタイプ1及びタイプ2Bリソースの両方を使用することを許可し、それによってサービング周波数のサービングセルによりタイプ2Bリソースが設定されるかを検討すべきである。
提案1が合意可能である場合、検討を要する他の問題は、非同期のPLMN内及びPLMN間のケース、すなわち、異なるPLMNに属する周波数でSFNが揃っていないケースである。この状況では、サービングセル及び他の周波数上の非サービングセルの両方から同一のサブフレーム(複数可)が同時に送信ディスカバリーリソースで設定される可能性があります。単一の送信チェーンのUEを考慮すると、衝突は次のオプションによって解決することができる。
オプション1:どのように及びいつUEがどちらの周波数でアナウンスするかをUEの実装依存とする。
オプション2:UEは常に共通の送信リソース(例えば、タイプ1)よりも個別の送信リソース(例えば、タイプ2B)を優先する。
オプション3:サービングセルがサイドリンクギャップを割り当て、UEがサイドリンクギャップの間にのみ非サービング周波数の共通の送信リソースを優先することが許可される。
オプション1は、標準化の観点から最も簡単な解決策である。オプション2によれば、UEが衝突によりディスカバリーアナウンスを行うことができない場合でも、共通の送信リソースを他のUEが使用することができるので、周波数効率を向上させることができる。すなわち、オプション3は、NW制御メカニズムを円滑化することができる、すなわち、サイドリンクギャップを割り当てるか否かはサービングセル次第である。無線リソースの使用量は可能な限りサービングセルによって管理されるべきであるので、オプション2又はオプション3はオプション1よりも好ましいと考えられる。これらのオプションの組み合わせ(すなわち、サイドリンクギャップ(オプション3)が設定されない場合にUEが共通の送信リソース(オプション2)よりも個別の送信リソースを優先する)も考慮することができる。
提案2:RAN2は、同一サブフレーム(複数可)内の送信リソースの衝突が優先順位付けルール及び/又はサイドリンクギャップによって解決されるかどうかを検討すべきである。
[付記5]
サービングセルが、他の周波数上でのアナウンスのためのディスカバリーリソースをUEに設定する場合、当該周波数に属するセルからのアクセス規制の可能性がある。現在、SIB1は、2組のアクセス規制パラメータ、すなわち、セル禁止(cell-barred)及びクローズド加入者グループ(CSG)を含むことができる。また、SIB2は、アクセスクラス禁止(access class barring)のためのパラメータセット(ACB)を含み得る。UEが他の周波数のセルへのアクセスが制限されている場合には、UEは、他の周波数上の送信リソースがサービングセルによって設定されている場合でも、セルのディスカバリー信号を送信することを許されるかどうかは疑問である。UEは、このような状況でディスカバリーアナウンスを実行することが許されるべきではないと考えられる。なお、当該他の周波数のSIB19を読み取るようUEが示されるケースにおいて、例えば、他の周波数上のセルがアクセス規制を決定した場合に、何らの送信リソースも自身のSIB19で提供しないよう再設定することにより、この問題は避けることができる。
提案1:RAN2は、UEが他の周波数のセルへのアクセスを制限される場合は、当該他の周波数にディスカバリーアナウンスを実行することが許可されるかどうかを検討すべきである。
提案1が問題である場合、すなわち、セルがアクセス規制を提供しているときにUEがディスカバリーアナウンスを行うことが許可されない場合、2つの選択肢が考えられる。
選択肢1:サービングセルがその別周波数(inter-frequency)セルに対応する送信リソースの設定を避ける。
この選択肢では、サービングセルは、他の周波数上でのディスカバリー信号を送信するようにUEを設定することを避けるべきである。すなわち、UEは、周波数間ディスカバリーアナウンスのための送信リソースを提供されない。よって、UEは、設定が提供される場合、他の周波数でディスカバリーアナウンスを行うことが常に許可される。サービングセルの観点からは、非サービング周波数上で動作する他のセルがアクセス規制をしているか否かを知らされる必要がある。サービングセルは、SidelinkUEInformation、X2又はOAM上で交換されるeNB間の情報によって、当該他のセルのアクセス規制状態及び/又はディスカバリーリソース設定を知らされてもよい。
選択肢2:UEは、その別周波数セルにディスカバリーアナウンスを避ける。
UEは、サービングセルによって設定(すなわち、送信用リソース)が提供されても、アクセスを制限するセルにディスカバリーアナウンスを行うことが許可されない。UEは、ディスカバリーアナウンスの前にSIB1とSIB2をチェックし、セルのアクセス規制の状態を判断することが要求される。また、単一の送信機のUEについては、サービングセルのUuスケジューリングを支援するために(すなわち、別周波数のセル上でのディスカバリーアナウンスはもはや必要とされない)、UEがサービングセルに別周波数のセルのアクセス規制を知らせるべきか検討すべきである。
選択肢1によれば、NWは、リソースがサービングセルによって設定される場合、他の周波数セルにアクセス規制がないことを保証する。しかし、そのような協調のためにNWにおける複雑さを増大させ得る。選択肢2によれば、UEの電力消費及び複雑さが増加され、また、そのサービングセルによって設定されたリソースの使用を控えるようにUEのための新たな振る舞いを定義すべきであるかもしれない。RAN2は、サービングeNBが個別(dedicated)又はブロードキャストシグナリングを用いて他のキャリアのための直接ディスカバリーリソース情報を提供できることを合意しているので、他の周波数上の制御シグナリングの監視に関連するUEの電力消費を削減するために、選択肢1が好ましい解決策である。
提案2:サービングセルは、他のセルに属する周波数のための直接ディスカバリーリソース情報を提供する前に、他のセル上でアクセス規制がないことを保証すべきである。
[相互参照]
米国仮出願第62/145829号(2015年4月10日出願)、米国仮出願第62/162204号(2015年5月15日出願)、米国仮出願第62/193708号(2015年7月17日出願)、及び米国仮出願第62/222865号(2015年9月24日出願)の全内容が参照により本願明細書に組み込まれている。

Claims (4)

  1. サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンクディスカバリー信号を送信する周波数間サイドリンクディスカバリー送信を行う制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記別の周波数のシステム情報ブロックを自ユーザ装置に取得させることに関する情報を前記サービングセルから受信する処理と、
    前記サービングセルからの前記情報の受信に応じて、サイドリンクディスカバリー送信リソースプールを含む第1のシステム情報ブロックを前記別の周波数の隣接セルから受信する処理と、
    前記隣接セルから受信した前記第1のシステム情報ブロックに基づく所定情報を前記サービングセルに転送する処理と、を実行し、
    前記所定情報は、前記隣接セルの前記サイドリンクディスカバリー送信リソースプール、前記隣接セルのセル識別子、前記隣接セルが属するPLMNの識別子のうち、少なくとも1つを含む、ユーザ装置。
  2. サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンクディスカバリー信号を送信する周波数間サイドリンクディスカバリー送信をサポートするシステムにおける基地局であって、
    前記別の周波数のシステム情報ブロックをユーザ装置に取得させることに関する情報を前記ユーザ装置に送信する処理と、
    前記情報に応じて前記ユーザ装置によって前記別の周波数の隣接セルから取得された第1のシステム情報ブロックに基づく所定情報を、前記ユーザ装置から受信する処理と、を実行し、
    前記所定情報は、前記隣接セルのサイドリンクディスカバリー送信リソースプール、前記隣接セルのセル識別子、前記隣接セルが属するPLMNの識別子のうち、少なくとも1つを含む、基地局。
  3. サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンクディスカバリー信号を送信する周波数間サイドリンクディスカバリー送信を行うユーザ装置によって実行される方法であって、
    前記別の周波数のシステム情報ブロックを自ユーザ装置に取得させることに関する情報を前記サービングセルから受信するステップと、
    前記サービングセルからの前記情報の受信に応じて、サイドリンクディスカバリー送信リソースプールを含む第1のシステム情報ブロックを前記別の周波数の隣接セルから受信するステップと、
    前記隣接セルから受信した前記第1のシステム情報ブロックに基づく所定情報を前記サービングセルに転送するステップと、を備え、
    前記所定情報は、前記隣接セルの前記サイドリンクディスカバリー送信リソースプール、前記隣接セルのセル識別子、前記隣接セルが属するPLMNの識別子のうち、少なくとも1つを含む、方法。
  4. サービングセルの周波数とは別の周波数においてサイドリンクディスカバリー信号を送信する周波数間サイドリンクディスカバリー送信をサポートするシステムにおける基地局によって実行される方法であって、
    前記別の周波数のシステム情報ブロックをユーザ装置に取得させることに関する情報を前記ユーザ装置に送信するステップと、
    前記情報に応じて前記ユーザ装置によって前記別の周波数の隣接セルから取得された第1のシステム情報ブロックに基づく所定情報を、前記ユーザ装置から受信するステップと、を備え、
    前記所定情報は、前記隣接セルのサイドリンクディスカバリー送信リソースプール、前記隣接セルのセル識別子、前記隣接セルが属するPLMNの識別子のうち、少なくとも1つを含む、方法。
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