JP6276826B2 - ユーザ端末、基地局、及びプロセッサ - Google Patents

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Description

本発明は、D2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いられるユーザ端末及び基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)近傍サービスの導入が検討されている(非特許文献1参照)。
D2D近傍サービス(D2D ProSe)は、同期がとられた複数のユーザ端末からなる同期クラスタ内で直接的な端末間通信を可能とするサービスである。D2D近傍サービスは、近傍端末を発見するD2D発見手続(ProSe Discovery)と、直接的な端末間通信であるD2D通信(ProSe Communication)と、を含む。
3GPP技術報告書 「TR 36.843 V12.0.1」 2014年3月27日
第1の特徴に係るユーザ端末は、制御部を備える。前記制御部は、D2Dディスカバリーに用いるリソースプールを示す情報と、前記リソースプールが公安の用途で利用可能であるか否かを示す識別子と、を含むシステム情報ブロックを基地局から受信する処理と、前記公安の用途で前記D2Dディスカバリーを行う場合、前記識別子に基づいて、前記公安の用途で利用可能なリソースプールを前記D2Dディスカバリーに用いる処理と、を実行する。
第2の特徴に係る基地局は、制御部を備える。前記制御部は、D2Dディスカバリーに用いるリソースプールを示す情報と、前記リソースプールが公安の用途で利用可能であるか否かを示す識別子と、を含むシステム情報ブロックをユーザ端末に送信する処理を実行する。
第3の特徴に係るプロセッサは、ユーザ端末のためのプロセッサである。前記プロセッサは、D2Dディスカバリーに用いるリソースプールを示す情報と、前記リソースプールが公安の用途で利用可能であるか否かを示す識別子と、を含むシステム情報ブロックを基地局から受信する処理と、前記公安の用途で前記D2Dディスカバリーを行う場合、前記識別子に基づいて、前記公安の用途で利用可能なリソースプールを前記D2Dディスカバリーに用いる処理と、を実行する。
第4の特徴に係るプロセッサは、基地局のためのプロセッサである。前記プロセッサは、D2Dディスカバリーに用いるリソースプールを示す情報と、前記リソースプールが公安の用途で利用可能であるか否かを示す識別子と、を含むシステム情報ブロックをユーザ端末に送信する処理を実行する。
第1実施形態乃至第6実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係るUE(ユーザ端末)のブロック図である。 第1実施形態乃至第6実施形態に係るeNB(基地局)のブロック図である。 LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 第1実施形態に係る動作環境を示す図である。 第1実施形態に係る動作を示す図である。 第2実施形態に係る動作環境を示す図である。 第2実施形態に係るUEの動作を示す図である。 第3実施形態に係るUEの動作を示す図である。 第4実施形態に係るUEの動作を示す図である。 第5実施形態に係るUEの動作を示す図である。 第6実施形態に係るUEの動作を示す図である。 付記1に係る図である。 付記1に係る図である。 付記2に係る図である。 付記2に係る図である。
[実施形態の概要]
ところで、ユーザ端末は、アイドルモードにおいてサービングセル(待ち受け先セル)として適切なセルを選択するセル選択及び/又はセル再選択を行う。
現状のセル選択及び/又はセル再選択の仕様は、ユーザ端末がD2D近傍サービスに興味を持つか否かと無関係に適切なセルを選択するものである。
しかしながら、D2D近傍サービスに利用可能な周波数及びPLMN(Public Land Mobile Network)は限定され得るため、D2D近傍サービスに最適化されたセル選択及びセル再選択を実現することが望まれる。
そこで、実施形態は、D2D近傍サービスに最適化されたセル選択及び/又はセル再選択を実現可能とするユーザ端末及び基地局を提供する。
第1実施形態に係るユーザ端末は、アイドルモードにおけるセル選択及び/又はセル再選択に適用される選択規則として、第1の選択規則及び第2の選択規則の何れかの選択規則を指定する設定情報を基地局から受信する受信部と、前記アイドルモードにおいて、前記設定情報により指定された前記選択規則に従って前記セル選択及び/又は前記セル再選択を行う制御部と、を備える。前記第1の選択規則は、D2D近傍サービスに自ユーザ端末が興味を持つか否かと無関係に、適切なセルを選択する選択規則である。前記第2の選択規則は、前記D2D近傍サービスに自ユーザ端末が興味を持つ場合に、前記D2D近傍サービスに利用可能な周波数に属するセルを適切なセルとして優先的に選択する選択規則である。
第1実施形態では、前記受信部は、前記D2D近傍サービスに利用可能な周波数のリストを前記基地局から受信する。前記D2D近傍サービスに利用可能な各周波数は、前記リストにおいて前記第2の選択規則における優先度と関連付けられている。
第1実施形態に係る基地局は、アイドルモードにおけるセル選択及び/又はセル再選択に適用される選択規則として、第1の選択規則及び第2の選択規則の何れかの選択規則を指定する設定情報をユーザ端末に送信する送信部を備える。前記第1の選択規則は、前記ユーザ端末がD2D近傍サービスに興味を持つか否かと無関係に、適切なセルを選択する選択規則である。前記第2の選択規則は、前記ユーザ端末が前記D2D近傍サービスに興味を持つ場合に、前記D2D近傍サービスに利用可能な周波数に属するセルを適切なセルとして優先的に選択する選択規則である。
第1実施形態では、前記送信部は、前記D2D近傍サービスに利用可能な周波数のリストを前記ユーザ端末に送信する。前記D2D近傍サービスに利用可能な各周波数は、前記リストにおいて前記第2の選択規則における優先度と関連付けられている。
第2実施形態に係るユーザ端末は、加入者情報を記憶する着脱可能な記憶媒体が取り付けられる。前記ユーザ端末は、アイドルモードにおけるセル選択及び/又はセル再選択を制御する制御部を備える。前記着脱可能な記憶媒体は、D2D近傍サービスに利用可能な周波数として、事前設定された周波数を記憶している。前記制御部は、前記アイドルモードにおいて前記D2D近傍サービスに自ユーザ端末が興味を持つ場合に、前記セル選択及び/又は前記セル再選択において前記事前設定された周波数を最高優先度の周波数として設定する。
第2実施形態では、前記制御部は、前記D2D近傍サービスに自ユーザ端末が興味を持つ場合には、前記セル選択及び/又は前記セル再選択において前記事前設定された周波数に属する適切なセルが発見されなくても、前記D2D近傍サービスを行うために前記事前設定された周波数を選択する。
第3実施形態に係るユーザ端末は、加入者情報を記憶する着脱可能な記憶媒体が取り付けられる。前記ユーザ端末は、アイドルモードにおけるPLMN選択を行うNASエンティティと、前記アイドルモードにおけるセル選択及び/又はセル再選択を行うASエンティティと、を含む制御部を備える。前記着脱可能な記憶媒体は、D2D近傍サービスに利用可能な周波数として、事前設定された周波数を記憶している。前記ASエンティティは、前記事前設定された周波数において発見された特定のPLMNを前記NASエンティティに通知する。前記NASエンティティは、前記特定のPLMNが現在選択しているPLMNとは異なる場合に、前記現在選択しているPLMNからデタッチし、前記特定のPLMNを選択する。
第3実施形態では、前記ASエンティティは、前記NASエンティティからPLMN検索指示を受けるまで、前記特定のPLMNを記憶する。前記ASエンティティは、前記NASエンティティから前記PLMN検索指示を受けた場合に、前記特定のPLMNを前記NASエンティティに通知する。
第4実施形態に係るユーザ端末は、コネクティッドモードにおいて、D2D近傍サービスに自ユーザ端末が興味を持ち、且つ、サービングセルがD2D近傍サービスに利用可能なセルである場合に、前記サービングセルにD2D興味通知を送信可能な制御部を備える。前記制御部は、前記コネクティッドモードにおいて、前記D2D近傍サービスに自ユーザ端末が興味を持ち、且つ、前記サービングセルが前記D2D近傍サービスを利用不能なセルである場合に、前記サービングセルとのRRC接続を解放する。
第4実施形態では、前記制御部は、NASエンティティ及びASエンティティを含む。前記ASエンティティは、前記コネクティッドモードにおいて、前記D2D近傍サービスに自ユーザ端末が興味を持ち、且つ、前記サービングセルが前記D2D近傍サービスを利用不能なセルである場合に、前記RRC接続を解放し、前記RRC接続を解放したことを前記NASエンティティに通知する。
第4実施形態では、前記制御部は、NASエンティティ及びASエンティティを含む。前記ASエンティティは、前記コネクティッドモードにおいて、前記D2D近傍サービスに自ユーザ端末が興味を持ち、且つ、前記サービングセルが前記D2D近傍サービスを利用不能なセルである場合に、前記RRC接続を解放するための処理を前記NASエンティティに要求する。
第5実施形態に係るユーザ端末は、D2D発見手続及びD2D通信を含むD2D近傍サービスをサポートする。前記ユーザ端末は、アイドルモードにおけるセル選択及び/又はセル再選択を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記アイドルモードにおいて前記D2D発見手続及び前記D2D通信の両方に興味を持つ場合に、前記セル選択及び/又は前記セル再選択において、前記D2D発見手続及び前記D2D通信の両方に利用可能な周波数を最高優先度の周波数として設定する。
第5実施形態では、前記制御部は、前記アイドルモードにおいて前記D2D発見手続及び前記D2D通信の両方に興味を持ち、且つ、前記D2D発見手続及び前記D2D通信の両方に利用可能な周波数が存在しない場合に、優先順位に応じて、前記D2D発見手続に利用可能な周波数及び前記D2D通信に利用可能な周波数のうち何れかを最高優先度の周波数として設定する。前記優先順位は、セル固有参照信号の測定値、又は、NASエンティティからASエンティティへの指示に基づく。
第6実施形態に係るユーザ端末は、アイドルモードにおいて自ユーザ端末がD2D近傍サービスに興味を持つ場合に、前記D2D近傍サービスに利用可能な複数の周波数の中から、セル選択及び/又はセル再選択において優先する周波数を設定する制御部を備える。前記複数の周波数のそれぞれは、前記D2D近傍サービスに利用可能なD2D無線リソースを含む。前記制御部は、前記複数の周波数のそれぞれの前記D2D無線リソースの量を比較することにより、前記セル選択及び/又は前記セル再選択において優先する周波数を設定する。
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
以下において、第1実施形態に係るLTEシステムの構成について説明する。図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20によりLTEシステムのネットワークが構成される。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、UICC(Universal Integrated Circuit Card)130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150は記憶部に相当し、プロセッサ160は制御部に相当する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を、制御部を構成するプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。無線送受信機110及びプロセッサ160は、送信部及び受信部を構成する。
無線送受信機110は、複数の送信機及び/又は複数の受信機を含んでもよい。第1実施形態では、無線送受信機110が1つの送信機及び1つの受信機のみを含むケースを主として想定する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。
UICC130は、加入者情報を記憶する着脱可能な記憶媒体である。UICC130は、SIM(Subscriber Identity Module)又はUSIM(Universal SIM)と称されることがある。
バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。UE100がカード型端末である場合、UE100は、ユーザインターフェイス120及びバッテリ140を備えていなくてもよい。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230は記憶部に相当し、プロセッサ240は制御部に相当する。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を、制御部を構成するプロセッサ240’としてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。無線送受信機210及びプロセッサ240は、送信部及び受信部を構成する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)、UE100への割当リソースブロックを決定(スケジューリング)するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッドモードであり、そうでない場合、UE100はRRCアイドルモードである。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
UE100において、物理層乃至RRC層は、AS(Access Stratum)エンティティ100Aを構成する。NAS層は、NASエンティティ100Bを構成する。ASエンティティ100A及びNASエンティティ100Bの機能はプロセッサ160(制御部)により実行される。すなわち、プロセッサ160(制御部)は、ASエンティティ100A及びNASエンティティ100Bを含む。アイドルモードにおいて、ASエンティティ100Aはセル選択/再選択を行い、NASエンティティ100BはPLMN選択を行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンク(UL)にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメントが構成される。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
(セル選択/再選択の基本動作)
以下において、セル選択及び/又はセル再選択(セル選択/再選択)の基本動作について説明する。UE100のASエンティティ100Aは、アイドルモードにおいて、サービングセル(待ち受け先セル)として適切なセルを選択するセル選択/再選択を行う。UE100は、アイドルモードにおいてセル選択/再選択を行う。
LTEでのセル選択/再選択は、”best cell principle”と称される、受信電力が最も高いセルを選択するというコンセプトが採用されている。また、LTEではセルサーチ時に優先度が高い周波数を常に測定対象とすること、及び、優先度が高いほどセル移行条件が緩和されること、により優先度が高い周波数を選択しやすい状況が実現される。
また、LTEでは、周波数ごとに優先度を持ち、周辺セル測定時及びセル再選択評価時に優先度が考慮される。周波数と優先度との対応関係は、eNB200からのシステム情報(System information)内で通知される。以下においては、周波数と優先度との対応関係がSIB5(System information Block type 5)で通知されると仮定する。
例えば、UE100のASエンティティ100Aは、アイドルモードにおけるセル選択/再選択に適用される選択規則として、一般的な選択規則(第1の選択規則)を適用する。
a)再選択評価を行うセルの周波数優先度 > 在圏しているセルの周波数優先度の場合、評価セルの受信電力がある時間継続して閾値よりも高い場合に評価セルに移行する。
b)再選択評価を行うセルの周波数優先度= 在圏しているセルの周波数優先度の場合、受信電力に応じてセルのランク付けを行い、評価セルのランクが在圏中のセルのランクより高い状態がある時間継続した場合に評価セルに移行する。
c)再選択評価を行うセルの周波数優先度 < 在圏しているセルの周波数優先度の場合、在圏セルの受信電力がある閾値よりも低く、かつ、評価セルの受信電力が別の閾値よりも高い状態をある時間継続した場合に評価セルに移行する。
なお、通常の選択規則(第1の選択規則)は、UE100がD2D近傍サービスに興味を持つか否かと無関係に適切なセルを選択するものである。UE100がD2D近傍サービスに興味を持つとは、UE100がD2D近傍サービスの利用開始を決定したが未だ利用を開始していない状態、又は、UE100が既にD2D近傍サービスを利用している状態を意味する。
(D2D発見手続の概要)
以下において、第1実施形態に係るD2D近傍サービスについて、D2D発見手続を主として説明する。実施形態に係るLTEシステムは、D2D近傍サービスをサポートする。
D2D近傍サービス(D2D ProSe)は、同期がとられた複数のUE100からなる同期クラスタ内で直接的なUE間通信を可能とするサービスである。D2D近傍サービスは、近傍UEを発見するD2D発見手続(ProSe Discovery)と、直接的なUE間通信であるD2D通信(ProSe Communication)と、を含む。
同期クラスタを形成する全UE100がセルカバレッジ内に位置するシナリオを「カバレッジ内(In coverage)」という。同期クラスタを形成する全UE100がセルカバレッジ外に位置するシナリオを「カバレッジ外(Out of coverage)」という。同期クラスタのうち一部のUE100がセルカバレッジ内に位置し、残りのUE100がセルカバレッジ外に位置するシナリオを「部分的カバレッジ(Partial coverage)」という。
現状、D2D発見手続は、カバレッジ内でのみ行われることが想定されている。以下においては、カバレッジ内でD2D発見手続が行われるケースを主として想定する。
なお、D2D発見手続では、UE100は、近傍端末を発見するためのD2D発見信号(Discovery信号)を送信する。D2D発見手続の方式として、UE100に固有に割り当てられない無線リソースがD2D発見信号の送信に使用される第1の方式(Type 1 discovery)と、UE100毎に固有に割り当てられる無線リソースがD2D発見信号の送信に使用される第2の方式(Type 2 discovery)とがある。第2の方式では、D2D発見信号の送信毎に個別に割り当てられた無線リソース、又は、半固定的(semi−persistently)に割り当てられた無線リソースが使用される。
カバレッジ内では、eNB200がD2D同期元となる。eNB200は、D2D近傍サービスに関するSIBを送信する。以下において、このようなSIBをSIB19と称する。SIB19は、ブロードキャストで送信されるシステム情報の一種である。
SIB19は、自セルにおいてD2D発見信号の伝送に使用されるD2D発見リソースプールを示すリソースプール情報を含む。D2D発見リソースプールは、送信用のリソースプールと受信用のリソースプールとを個別に含んでもよい。また、SIB19は、自セルの周波数とは異なる他の周波数であって、D2D発見手続に利用可能な周波数を示す周波数リストを含む。周波数リストは、異なる周波数間でのD2D発見手続(Inter−frequency Discovery)のために使用される。
(第1実施形態に係る動作)
以下において、第1実施形態に係る動作について説明する。図6は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。
図6に示すように、eNB200−1のセル#1には、アイドルモードのUE100−1が在圏(キャンプ)している。eNB200−2のセル#2には、アイドルモード又はコネクティッドモードのUE100−2が在圏している。セル#1及びセル#2は少なくとも部分的に重複している。
また、セル#1が属する周波数#1とセル#2が属する周波数#2とは異なっている。ここでは、周波数#1がD2D発見手続に利用不能な周波数であり、周波数#2がD2D発見手続に利用可能な周波数であると仮定する。eNB200−1は、周波数#2を含む周波数リストをSIB19によりUE100−1に通知している。
UE100−2は、セル#2のD2D発見リソースプール内の無線リソース(D2D無線リソース)を使用してD2D発見信号を送信する。UE100−1は、eNB200−1との下りリンクの通信(セルラ通信)を行わない期間内で、周波数#2において送信されるD2D発見信号を監視することが可能である。このような期間は、間欠受信(DRX)におけるオフ期間、又は、eNB200−1から割り当てられる監視ギャップの期間である。
よって、UE100−1がD2D発見信号の監視(受信)に興味を持つ場合、セル#1にキャンプしたまま周波数#2のD2D発見信号を監視することができる。これに対し、UE100−1がD2D発見信号の送信に興味を持つ場合、セル#1にキャンプしたまま周波数#2のD2D発見信号を送信することは困難である。
従って、UE100−1がD2D発見手続(特に、D2D発見信号の送信)に興味を持つ場合には、D2D発見手続に利用可能な周波数#2に属するセル#2をセル選択/再選択において優先的に選択することが望ましい。但し、全てのUE100に一律にそのような選択規則を課す場合、特定のセルに多くのUE100が集中することに繋がるため、状況に応じて選択規則を切り替え可能とすることが望ましい。
図7は、第1実施形態に係る動作を示す図である。図7において、UE100−1はアイドルモードであると仮定する。
図7に示すように、ステップS110において、eNB200−1は、周波数と優先度との対応関係を含むSIB5を送信する。UE100−1は、eNB200−1からSIB5を受信する。
ステップS120において、eNB200−1は、D2D発見手続に利用可能な周波数のリスト(周波数リスト)を含むSIB19を送信する。UE100−1は、eNB200−1からSIB19を受信する。
実施形態では、SIB19は、アイドルモードにおけるセル選択/再選択に適用される選択規則として、第1の選択規則及び第2の選択規則の何れかの選択規則を指定する設定情報(以下、「選択規則設定情報」)を含む。
第1の選択規則は、D2D発見手続に自UE100が興味を持つか否かと無関係に、適切なセルを選択する選択規則である。すなわち、第1の選択規則は、一般的な選択規則(すなわち、既存の選択規則)である。
これに対し、第2の選択規則は、D2D発見手続に自UE100が興味を持つ場合に、D2D発見手続に利用可能な周波数に属するセルを適切なセルとして優先的に選択する選択規則である。
実施形態では、D2D発見手続に利用可能な各周波数は、周波数リストにおいて第2の選択規則における優先度と関連付けられている。例えば、リスト中の周波数の順番によって優先度が表現される。或いは、リスト中のそれぞれの周波数に対して紐付いた優先度情報が付加されている。例えば、第2の選択規則は、SIB5で指定される優先度だけでなく、SIB19で指定される優先度も使用してセル選択/再選択を行う規則とすることができる。
ステップS130において、UE100−1は、eNB200−1から受信した選択規則設定情報により指定された選択規則に従って、セル選択/再選択を行う。例えば、第1の選択規則に従ってセル選択/再選択を行うUE100−1が、第2の選択規則を指定する選択規則設定情報をeNB200−1から受信した場合を想定する。この場合、UE100−1は、第1の選択規則から第2の選択規則に切り替えて、セル選択/再選択を行う。
このように、第1実施形態によれば、セル選択/再選択における選択規則を状況に応じて切り替え可能とすることができる。
なお、実施形態では、選択規則設定情報がSIB19によりブロードキャストで送信されている。しかしながら、選択規則設定情報は、個別RRCシグナリングによりユニキャストで送信されてもよい。
また、実施形態では、第2の選択規則は、D2D発見手続に自UE100が興味を持つ場合に、D2D発見手続に利用可能な周波数に属するセルを適切なセルとして優先的に選択する選択規則である。しかしながら、第2の選択規則は、D2D発見信号の送信のみ(又は受信のみ)に自UE100が興味を持つ場合に、D2D発見手続に利用可能な周波数に属するセルを適切なセルとして優先的に選択する選択規則であるとしてもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態に係るシステム構成及びセル選択/再選択の基本動作は、第1実施形態と同様である。第2実施形態では、D2D近傍サービスのうちD2D通信について主として説明する。
(D2D通信の概要)
現状、D2D通信は、カバレッジ内、カバレッジ外、及び部分的カバレッジで行われることが想定されている。また、実施形態では、UICC130に記憶された、事前設定された周波数のみがD2D通信に利用可能であると想定する。
なお、D2D通信のモードとして、D2Dデータ(ユーザデータ及び/又は制御信号)を送信するための無線リソースをeNB200(又はリレーノード)が割り当てる第1のモード(Mode 1)と、UE100自身が、D2Dデータを送信するための無線リソースをリソースプールから選択する第2のモード(Mode 2)と、がある。UE100は、いずれかのモードでD2D通信を行う。例えば、コネクティッドモードのUE100は第1のモードでD2D通信を行い、カバレッジ外のUE100は第2のモードでD2D通信を行う。
(第2実施形態に係る動作)
以下において、第2実施形態に係る動作について説明する。図8は、第2実施形態に係る動作環境を示す図である。
図8に示すように、eNB200−2のセル#2は、eNB200−1のセル#1と少なくとも部分的に重複している。eNB200−1のセル#1には、アイドルモードのUE100−1及びUE100−2が在圏(キャンプ)している。特に、UE100−1は、セル#1及びセル#2の重複領域に在圏している。
また、セル#1が属する周波数#1とセル#2が属する周波数#2とは異なっている。ここでは、周波数#1がD2D通信に利用不能な周波数であり、周波数#2がD2D通信に利用可能な周波数であると仮定する。UE100−1及びUE100−2のそれぞれのUICC130には、事前設定された周波数#2が記憶されている。
さらに、セル#1が属するPLMN#1とセル#2が属するPLMN#2とは異なっている。例えば、PLMN#1は、商用サービスを提供するオペレータのPLMNである。これに対し、PLMN#2は、公安サービスを提供するオペレータのPLMNである。異なるPLMNの取り扱いについては、第3実施形態で説明する。
D2D通信が公安サービスに適用されると仮定した場合、D2D通信に興味を持つUE100−1がD2D通信を行うことが可能である必要がある。また、UICC130に記憶された、事前設定された周波数のみがD2D通信に利用可能であると仮定した場合、事前設定された周波数に属するセルのみがセル選択/再選択において優先的に選択されることが望ましい。
図9は、第2実施形態に係るUE100の動作を示す図である。図9において、UE100はアイドルモードであると仮定する。
図9に示すように、ステップS210において、UE100は、D2D通信に興味を持つか否かを判断する。例えば、UE100は、公安サービスを利用する必要が生じたか否かを判断する。
D2D通信に興味を持つ場合(ステップS210;YES)、ステップS220において、UE100は、セル選択/再選択において、自身のUICC130に記憶された、事前設定された周波数を最高優先度の周波数として設定する。
これに対し、D2D通信に興味を持たない場合(ステップS210;NO)、ステップS230において、UE100は、上述した一般的なセル選択/再選択(既存のセル選択/再選択)を行う。
このように、D2D通信に興味を持つUE100は、セル選択/再選択において、自身のUICC130に記憶された、事前設定された周波数を最高優先度の周波数として設定する。これにより、事前設定された周波数に属するセルを優先的に選択し、当該セルにおいてD2D通信を行うことができる。なお、当該事前設定された周波数は、上位エンティティ(NASエンティティ100B、アプリケーション層など)からASエンティティ100Aに提供されてもよい。更に、当該提供された周波数(周波数識別子)には、事前設定された周波数である旨を示す情報が付加されていてもよい。
但し、事前設定された周波数に属するどのセルからも圏外の位置に居るUE100(図8のUE100−2)については、事前設定された周波数に属するセルを適切なセルとして選択することができない。
よって、UE100は、D2D通信に自UE100が興味を持つ場合には、セル選択/再選択において事前設定された周波数に属する適切なセルが発見されなくても、D2D通信を行うために事前設定された周波数を選択することが好ましい。例えば、図8のUE100−2は、周波数#2の仮想的なセルを選択することにより、周波数#2に在圏し、周波数#1の圏外に遷移することにより、周波数#2においてD2D通信を行う。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。第3実施形態に係るシステム構成及びセル選択/再選択の基本動作は、第1実施形態と同様である。第3実施形態では、PLMN選択について主として説明する。
(PLMN選択の概要)
以下において、PLMN選択の概要について説明する。
PLMN選択において、NASエンティティ100Bは、PLMNのリストを保持しており、当該リストから選択したPLMNをASエンティティ100Aに通知して、当該PLMNに属するセルを選択するよう要求する。また、NASエンティティ100Bは、ASエンティティ100Aから利用可能なPLMNの報告を受けると、当該PLMNについて評価する。
PLMN選択において、ASエンティティ100Aは、ブロードキャストチャネルを取得し、利用可能なPLMNを検索する。また、ASエンティティ100Aは、PLMN選択のための各種の測定を行う。ASエンティティ100Aは、NASエンティティ100Bからの要求に応じて、又は自律的に、利用可能なPLMNをNASエンティティ100Bに報告する。
(第3実施形態に係る動作)
図8で示したように、D2D通信に利用可能な周波数に属するセルが、特定のPLMNに属している場合が想定される。特定のPLMNとは、例えば公安サービスを提供するオペレータのPLMNである。よって、D2D通信に興味を持つUE100が特定のPLMNを選択できるようにする必要がある。
図10は、第3実施形態に係るUE100の動作を示す図である。本動作は、例えばUE100がD2D通信に利用可能な周波数を選択するためにRRC接続を解放してアイドルモードに遷移した後、最初のセル選択時に行われる。RRC接続を解放する動作については、第4実施形態で説明する。
図10に示すように、ステップS310において、ASエンティティ100Aは、UICC130に記憶された、事前設定された周波数についてPLMN検索を行う。なお、ステップS320はオプションの動作であるため、後述する。
ステップS330において、ASエンティティ100Aは、PLMN検索により、事前設定された周波数において発見された特定のPLMN(PLMN識別子)をNASエンティティ100Bに通知する。
ステップS340において、NASエンティティ100Bは、通知された特定のPLMNが現在選択しているPLMNとは異なる場合に、現在選択しているPLMNからデタッチする。すなわち、現在選択しているPLMNに対する登録を解除する処理を行う。
ステップS350において、NASエンティティ100Bは、通知された特定のPLMNを選択する。
なお、ステップS320においてNASエンティティ100BからASエンティティ100Aに対してPLMN検索指示がなされる場合、ASエンティティ100Aは、以下のように動作する。
ASエンティティ100Aは、NASエンティティ100BからPLMN検索指示を受けるまで、特定のPLMN(PLMN識別子)を記憶する。
そして、ASエンティティ100Aは、NASエンティティ100BからPLMN検索指示を受けた場合に、特定のPLMNをNASエンティティ100Bに通知する。具体的には、ASエンティティ100Aは、NASエンティティ100BからのPLMN検索指示を受けても、改めてPLMN検索を行うことなく、特定のPLMNをNASエンティティ100Bに通知する。また、ASエンティティ100Aは、特定のPLMNを最優先のPLMNとしてNASエンティティ100Bに通知してもよい。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について、第1実施形態乃至第3実施形態との相違点を主として説明する。第4実施形態に係るシステム構成及びセル選択/再選択の基本動作は、第1実施形態と同様である。
第4実施形態では、コネクティッドモードのUE100が、第2実施形態及び第3実施形態に係る動作を行うために、RRC接続を解放する動作を説明する。よって、第4実施形態は、第2実施形態及び第3実施形態に係る動作と併用されることが好ましい。
図11は、第4実施形態に係るUE100の動作を示す図である。図11の初期状態において、UE100はコネクティッドモードであると仮定する。また、UE100のサービングセルは、D2D通信に利用不能な周波数に属していると仮定する。
図11に示すように、ステップS410において、UE100は、D2D通信に自UE100が興味を持つか否かを判断する。
D2D通信に自UE100が興味を持つ場合(ステップS410;YES)、ステップS420において、UE100は、サービングセルがD2D近傍サービスをサポートしているか否かを判断する。具体的には、UE100は、サービングセルがD2D興味通知の受信をサポートしているか否かを判断する。例えば、UE100は、サービングセルがSIB19を送信しない場合に、当該サービングセルがD2D興味通知の受信をサポートしていないと判断する。なお、D2D興味通知は、D2D indication、ProSe indication、ProSe UE informationなどと称されることがある。
サービングセルがD2D興味通知の受信をサポートしている場合(ステップS420;YES)、ステップS430において、UE100は、自UE100がD2D送信及び/又はD2D受信に興味がある周波数を含むD2D興味通知をサービングセルに送信する。或いは、D2D興味通知は、D2D送信のリソース要求を含んでもよい。D2D通信に利用可能な周波数は、UICC130に記憶されている。このようなD2D興味通知を受信したサービングセル(eNB200)は、D2D通信に利用可能な周波数に属するセルに対してUE100をハンドオーバする。
サービングセルがD2D興味通知の受信をサポートしていない場合(ステップS420;NO)、ステップS440において、UE100は、サービングセルとのRRC接続を解放する制御を行う。
具体的には、ASエンティティ100Aは、RRC接続を解放し、RRC接続を解放したことをNASエンティティ100Bに通知する。この場合、RRC接続を解放する処理をASエンティティ100Aが行う。
或いは、ASエンティティ100Aは、RRC接続を解放するための処理をNASエンティティ100Bに要求する。この場合、RRC接続を解放する処理をNASエンティティ100Bが行う。
このような要求には、理由(cause)として、「ProSe interest but non-support eNB」のような情報を含めてもよい。NASエンティティ100Bは、同様の理由(cause)をMME300に通知してもよい。MME300は、当該理由(cause)の場合、eNB200に対して、S1−MMEコネクション及び/又はE−RABを解放することを要求する。
ステップS450において、UE100は、RRC接続を解放し、アイドルモードに遷移する。アイドルモードに遷移したUE100は、第2実施形態及び第3実施形態に係る動作を行う。
このように、第4実施形態によれば、サービングセルがD2D興味通知の受信をサポートしていない場合でも、RRC接続を解放することにより、D2D通信に利用可能な周波数に属するセルを選択することが可能となる。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について、第1実施形態乃至第4実施形態との相違点を主として説明する。第5実施形態に係るシステム構成及びセル選択/再選択の基本動作は、第1実施形態と同様である。
第5実施形態では、D2D発見手続及びD2D通信を含むD2D近傍サービスをサポートするUE100が、アイドルモードにおいてD2D発見手続及びD2D通信の両方に興味を持つ場合を想定する。
図12は、第5実施形態に係るUE100の動作を示す図である。図12おいて、UE100はアイドルモードであると仮定する。
図12に示すように、ステップS510において、UE100は、D2D発見手続及び/又はD2D通信に興味を持つか否かを判断する。D2D発見手続及びD2D通信の両方に興味を持つ場合、処理がステップS520に進む。D2D発見手続にのみ興味を持つ場合、UE100は、第1実施形態に係る動作を行ってもよい。D2D通信にのみ興味を持つ場合、UE100は、第2実施形態及び第3実施形態に係る動作を行ってもよい。
D2D発見手続及びD2D通信の両方に興味を持つ場合、ステップS520において、UE100は、D2D発見手続及びD2D通信の両方に利用可能な周波数が存在するか否かを判断する。例えば、D2D発見手続に利用可能な周波数は、SIB19に含まれる周波数リストにより把握可能である。D2D通信に利用可能な周波数は、UICC130に記憶されている。UE100は、D2D発見手続に利用可能な複数の周波数及びD2D発見手続に利用可能な周波数を比較し、一致する周波数が存在するか否かを判断する。
一致する周波数が存在する場合(ステップS520;YES)、ステップS530において、UE100は、当該一致する周波数をセル選択/再選択における最高優先度の周波数として設定する。
これに対し、一致する周波数が存在しない場合(ステップS520;NO)、ステップS540において、UE100は、優先順位に応じて、D2D発見手続に利用可能な周波数及びD2D通信に利用可能な周波数のうち何れかを最高優先度の周波数として設定する。
ここで、優先順位は、セル固有参照信号の測定値(受信電力、受信品質)に基づく。例えば、当該測定値が、良い方(値が高い方)の周波数を選択する。或いは、当該測定値が、悪い方(値が低い方)の周波数を選択する。測定値が悪い場合、eNB200から遠いと見なせるため、上りリンクのセルラ通信への干渉を低減できる。
或いは、優先順位は、NASエンティティ100BからASエンティティ100Aへの指示に基づく。例えば、NASエンティティ100Bは、用途別優先度(例えば、D2D通信よりもD2D発見手続を優先する)をASエンティティ100Aに指示する。
このように、第5実施形態によれば、D2D発見手続及びD2D通信の両方を考慮したセル選択/再選択を行うことが可能となる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について、第1実施形態乃至第5実施形態との相違点を主として説明する。第6実施形態に係るシステム構成及びセル選択/再選択の基本動作は、第1実施形態と同様である。
第6実施形態では、D2D近傍サービスに利用可能な周波数が複数存在する場合に、複数の周波数の中から何れかの周波数を優先する動作について説明する。
図13は、第6実施形態に係るUE100の動作を示す図である。ここでは、D2D発見手続を例に挙げて説明するが、D2D発見手続をD2D通信と読み替えてもよい。図13において、UE100がアイドルモードであり、D2D発見手続に興味を持っていると仮定する。
図13に示すように、ステップS610において、UE100は、D2D発見手続に利用可能な複数の周波数のそれぞれについて、D2D発見リソースプールの情報を取得する。D2D発見リソースプールとは、各周波数内でD2D発見手続に利用可能な時間・周波数リソース(D2D無線リソース)である。かかる情報は、例えばSIB19により把握することができる。そして、UE100は、D2D発見手続に利用可能な各周波数のD2D発見リソースプールの量を比較する。D2D発見リソースプールの量とは、例えば、ある期間内における、D2D無線リソースを構成するリソースエレメントの数である。
ステップS620において、UE100は、D2D発見手続に利用可能な複数の周波数のうち、D2D発見リソースプールの量が最も多い周波数を選出する。そして、UE100は、選出した周波数をセル選択/再選択において優先する周波数として設定する。例えば、UE100は、選出した周波数を最高優先度の周波数として設定する。
このように、第6実施形態によれば、UE100は、D2D発見リソースプールの量が最も多い周波数に属するセルにセル選択/再選択を行うことができるため、D2D発見手続の成功率の向上を図ることが可能となる。
[第7実施形態]
次に、第7実施形態について、第1実施形態乃至第6実施形態との相違点を主として説明する。第7実施形態に係るシステム構成及びセル選択/再選択の基本動作は、第1実施形態と同様である。
上述した第1実施形態乃至第6実施形態において、UE100がD2D近傍サービス(D2D発見手続、D2D通信)に興味を持つ場合のセル選択/再選択及びPLMN選択における特別な選択規則について主として説明した。特別な選択規則は、D2D近傍サービスに利用可能な周波数及び/又はPLMNに属するセルを適切なセルとして優先的に選択する選択規則である。
また、第1実施形態において、一般的な選択規則(第1の選択規則)と特別な選択規則(第2の選択規則)との何れかをeNB200がUE100に指定する動作について説明した。但し、第1実施形態においては、D2D近傍サービスが公安(Public safety)の用途で利用されるか否かについて特に触れていなかった。これに対し、第7実施形態は、D2D近傍サービスが公安の用途で利用され得ることに着目した実施形態である。但し、D2D近傍サービスは、商用(Commercial)の用途で利用されてもよい。
第7実施形態において、D2D近傍サービスに興味を持つUE100は、D2D近傍サービスに自UE100が興味を持つことを示すD2D興味通知をeNB200に送信する。UE100は、公安の用途でのD2D近傍サービスに興味を持つ場合に、D2D興味通知をeNB200に送信してもよい。
eNB200は、D2D興味通知をUE100から受信する。eNB200は、D2D興味通知の受信に応じて、設定情報(pS−ProSe)を含むRRC接続解放通知をUE100に送信する。eNB200がUE100に送信する設定情報(pS−ProSe)は、第2の選択規則を指定する情報である。当該設定情報は、UE100とeNB200との間のRRC接続を解放することを示すRRC接続解放通知(RRC Connection Releaseメッセージ)に含まれている。例えば、RRC接続解放通知に含まれる「releaseCause」情報要素に、当該RRC接続解放が公安用途の特別な選択規則(第2の選択規則)を用いる事を明示的に示す識別子(pS−ProSe)を含める。
或いは、eNB200は、UE100に対してRRM測定設定を行ってもよく、その結果、D2D興味通知で通知された周波数において適切なセルが観測されなかった場合に、RRC接続解放を行うとしてもよい。
UE100は、設定情報(pS−ProSe)を含むRRC接続解放通知をeNB200から受信する。UE100は、RRC接続解放通知に含まれる設定情報(pS−ProSe)の受信に応じて、RRC接続を解放し、第1実施形態乃至第6実施形態に係る特別な選択規則(第2の選択規則)に従ってセル選択/再選択(及び/又はPLMN選択)を行う。
なお、設定情報(pS−ProSe)を受信したASエンティティ100A(RRC層)は、当該設定情報の内容をNASエンティティ100Bに通知する。NASエンティティ100Bは、当該設定情報に基づいて、公安の用途でのD2D近傍サービスに利用可能なPLMNを選択するためのPLMN選択又は再選択を行う。公安の用途でのD2D近傍サービスに利用可能なPLMNに関する情報(PLMN ID、周波数など)は、UICC130に事前設定されている。NASエンティティ100Bは、事前設定されたPLMN IDを選択する。
eNB200(サービングセル)は、公安用途でのD2D近傍サービスに利用可能な周波数(Public safetyキャリア)へのPLMN間ハンドオーバをサポートしているとは限らない。よって、第7実施形態によれば、UE100が自ら特別なセル選択/再選択(及び/又はPLMN選択)を行うことにより、より確実に、公安用途でのD2D近傍サービスに利用可能な周波数に属するセルに移行することができる。
[第8実施形態]
次に、第8実施形態について、第1実施形態乃至第7実施形態との相違点を主として説明する。第8実施形態に係るシステム構成及びセル選択/再選択の基本動作は、第1実施形態と同様である。
上述した第1実施形態では、D2D近傍サービスに関するシステム情報(SIB19)が、自セル(サービングセル)においてD2D発見信号の伝送に使用されるD2D発見リソースプールを示すリソースプール情報と、自セルの周波数とは異なる他の周波数であって、D2D発見手続に利用可能な周波数を示す周波数リストと、を含む一例について説明した。
ここで、D2D近傍サービスに関するシステム情報(SIB19)は、D2D発見手続に関するリソースプール情報及び周波数リストだけでなく、D2D通信に関するリソースプール情報及び周波数リストを含んでもよい。
しかしながら、現状、D2D近傍サービスに関するシステム情報(SIB19)は、どの周波数がどの用途で利用可能であるかを示す情報を含んでいないため、システム情報(SIB19)に基づいてどの周波数がどの用途で利用可能であるかを把握することは困難である。
そこで、第8実施形態においては、D2D近傍サービスに関するシステム情報(SIB19)に含まれる周波数リストは、周波数の識別子に加えて、当該識別子と関連付けられた用途識別子を含む。これにより、システム情報(SIB19)に基づいてどの周波数がどの用途で利用可能であるかを容易に把握することが可能である。
第8実施形態において、UE100は、D2D近傍サービスに利用可能な周波数のリスト(周波数リスト)をeNB200から受信する。また、UE100は、当該リストに基づいて、アイドルモードにおけるセル選択及び/又はセル再選択を制御する。
上述したように、D2D近傍サービスは、公安の用途、又は公安以外の用途(例えば商用の用途)で利用される。
第8実施形態において、周波数リストは、周波数の識別子と関連付けられた用途識別子を含む。周波数の識別子は、例えばEARFCN(E−UTRA Absolute Radio−Frequency Channel Number)である。用途識別子は、周波数が公安の用途で利用可能であるか否かを識別するための識別子(例えば、Public safety ID)である。
UE100は、アイドルモードにおいて、公安の用途でのD2D近傍サービスに自UE100が興味を持つ場合に、用途識別子に基づいて、公安の用途で利用可能な周波数を最高優先度の周波数として設定する。換言すると、UE100は、セル選択/再選択において、公安の用途で利用可能な周波数に属するセルを優先的に選択する。
公安の用途でのD2D近傍サービスにUE100が興味を持つか否かは、以下のような動作により判別可能である。上述したように、UE100は、セル選択及び/又はセル再選択を行うASエンティティ100Aと、ASエンティティよりも上位の層に位置付けられる上位エンティティ(NASエンティティ100B、アプリケーション層など)と、を含む。ASエンティティ100Aは、D2D近傍サービスの実行要求を上位エンティティから受け取る。当該実行要求は、実行を要求するD2D近傍サービスの用途を示す識別子(例えば、Public safety ID、Commercial ID)を含む。
また、周波数リストは、周波数の識別子と関連付けられたPLMN識別子をさらに含む。PLMN識別子は、当該周波数が属するPLMNを識別するための識別子である。UE100は、アイドルモードにおいて、公安の用途でのD2D近傍サービスに自UE100が興味を持つ場合に、用途識別子及びPLMN識別子に基づいて、公安の用途で利用可能な周波数が属するPLMNを優先的に選択する。
[第9実施形態]
次に、第9実施形態について、第1実施形態乃至第7実施形態との相違点を主として説明する。第9実施形態に係るシステム構成及びセル選択/再選択の基本動作は、第1実施形態と同様である。
第9実施形態は、システム情報(SIB19)に基づいてどの周波数がどの用途で利用可能であるかを把握可能とする点において第8実施形態と共通する。しかしながら、第8実施形態において、システム情報(SIB19)中の周波数リストは、周波数の識別子と関連付けられた用途識別子を含んでいない。その代わりに、リソースプール情報について、対応するD2Dリソースプールが用途識別子と関連付けられる。
第9実施形態において、UE100は、複数の周波数のそれぞれにおいて送信されるリソースプール情報を受信する。詳細には、UE100は、異なる周波数に属する複数のセルのそれぞれのシステム情報(SIB19)を受信することにより、複数の周波数のそれぞれのリソースプール情報を取得する。
第9実施形態において、リソースプール情報は、対応する周波数のD2Dリソースプールと関連付けられた用途識別子を含む。用途識別子は、D2Dリソースプールが公安の用途で利用可能であるか否かを識別するための識別子(例えば、Public safety ID、Commercial ID)である。
UE100は、用途識別子に基づいて、複数の周波数のそれぞれについて公安の用途で利用可能であるか否かを判断する。詳細には、UE100は、ある周波数Aのリソースプール情報に、公安の用途で利用可能であることを示す用途識別子が含まれている場合に、当該周波数Aが公安の用途で利用可能であると判断する。このような処理を他の周波数B,C,…のそれぞれについて行い、公安の用途で利用可能な周波数を判別する。
その後の動作については、第8実施形態と同様である。UE100は、アイドルモードにおいて、公安の用途でのD2D近傍サービスに自UE100が興味を持つ場合に、公安の用途で利用可能であると判断された周波数に属するセルを優先的に選択する。
[第10実施形態]
次に、第10実施形態について、第1実施形態乃至第9実施形態との相違点を主として説明する。第10実施形態に係るシステム構成は、第1実施形態と同様である。
第1実施形態乃至第9実施形態において、D2D近傍サービスに関するシステム情報(SIB19)とD2D興味通知に含めるべき情報との関係性について特に触れていなかった。第10実施形態においては、当該関係性について説明する。
第10実施形態において、eNB200は、D2D近傍サービスに利用可能な周波数のリストをUE100に送信する。UE100は、当該リストをeNB200(サービングセル)から受信する。当該周波数リストは、D2D発見手続における受信(監視)に利用可能な周波数のリストであってもよい。
UE100は、特定の周波数におけるD2D近傍サービスに自UE100が興味を持つ場合であって、且つ、周波数リストに当該特定の周波数が含まれていない場合に、当該特定の周波数を自UE100が興味を持つ周波数としてeNB200に通知する。詳細には、UE100は、当該特定の周波数の識別子をD2D興味通知に含めてeNB200に送信する。換言すると、UE100は、周波数リストに含まれていない周波数のみをD2D興味通知によりeNB200通知する。
また、D2D興味通知は、当該特定の周波数の識別子に加えて、D2D近傍サービス(例えば、D2D発見手続における受信)をeNB200との通信(セルラ通信における受信)よりも優先するか否かを示す情報を含んでもよい。
第10実施形態において、eNB200は、特定の周波数におけるD2D近傍サービスにUE100が興味を持つことを示す通知(D2D興味通知)をUE100から受信する。eNB200は、送信した周波数リストに当該特定の周波数が含まれていない場合に、UE100がセルラ通信よりもD2D発見手続に興味があると判断し、UE100に対する所定の制御を行う。
所定の制御は、UE100と自eNB200との間のRRC接続を解放する制御である。これにより、UE100は、第1実施形態乃至第6実施形態に係る特別な選択規則を適用して、セル選択/再選択、PLMN選択を行うことができる。これにより、UE100は特定の周波数に属するセルを選択し、特定の周波数においてD2D近傍サービス(例えば、D2D発見手続における受信)を利用することができる。
或いは、所定の制御は、UE100が自eNB200からの受信を行うべき時間間隔を延長する制御である。詳細には、UE100が間欠受信(DRX)を設定している場合に、DRXサイクルの設定値を長くする。これにより、UE100がeNB200からの制御信号を受信(監視)するオン期間の時間間隔が長くなる。すなわち、オフ期間が長くなる。よって、オフ期間においてはD2D発見信号の監視が可能であるため、D2D発見信号の監視機会を十分に確保し、D2D発見手続の成功率を高めることができる。
[第11実施形態]
次に、第11実施形態について、第1実施形態乃至第10実施形態との相違点を主として説明する。第11実施形態に係るシステム構成は、第1実施形態と同様である。
第1実施形態乃至第10実施形態において、UE100が、1つの送信機及び1つの受信機のみを含むケースを主として想定していた。また、1つのUE100が複数のセルとの同時通信を行うキャリアアグリゲーション、及び1つのUE100が複数のeNB200との同時通信を行う二重接続(Dual connectivity)について特に触れなかった。
第11実施形態においては、UE100が、複数の送信機及び/又は複数の受信機を含むケースを想定する。このようなケースでは、UE100は、一部の送受信機によりD2D近傍サービスを利用しながら、残りの送受信機により二重接続を利用し得る。しかしながら、3GPPにおいて、D2D近傍サービスと二重接続との併用が禁止されることが合意されている。このため、D2D近傍サービスと二重接続との併用を防止する仕組みの実現が望まれる。
第11実施形態において、UE100は、無線信号の送信及び/又は受信を行うための複数の送受信機と、制御部(プロセッサ160)とを備える。詳細には、無線送受信機110は、複数の送受信機を含む。
複数の送受信機は、サービングセル(セルA)との通信を行う第1の送受信機と、サービングセルとは異なる他セル(セルB)の配下でD2D近傍サービスを利用する第2の送受信機と、を含む。セルA及びセルBは異なる周波数に属していてもよい。
UE100は、第1の送受信機がサービングセル(セルA)との通信を行っているものの、他の送受信機が他セル(セルX)との通信を行っていない。すなわち、セルラ通信は単一セル通信の状態である。UE100は、サービングセル(セルA)のPDCCHを第1の送受信機により監視しつつ、他セルのUEから送信されるD2D信号を第2の送受信機により監視することができる。或いは、UE100は、サービングセル(セルA)への上りリンク信号を第1の送受信機により送信しつつ、他セルのUEへのD2D信号を第2の送受信機により送信することができる。
UE100は、第1の送受信機を介して、他セル(セルB)に関する情報をサービングセル(セルA)に通知する。他セル(セルB)に関する情報は、当該他セルのセル識別子、当該他セルが属する周波数、当該他セルの数のうち、少なくとも1つを含む。
第11実施形態において、eNB200は、複数の送受信機を備えるUE100のサービングセル(セルA)を管理する。eNB200は、当該サービングセルとは異なる他セル(セルB)の配下でUE100がD2D近傍サービスを利用する場合に、当該他セルに関する情報をUE100から受信する。eNB200は、当該他セルに関する情報に基づいて、当該他セルをUE100のセカンダリセルとして設定しないよう制御する。詳細には、eNB200は、UE100から通知されたセル識別子に対応するセル(セルB)が自eNB200とは異なるeNBのセルである場合、当該セルをセカンダリセルとして設定しない。或いは、eNB200は、UE100から通知された周波数が自eNB200の運用周波数とは異なる周波数である場合、当該周波数に属するセルをセカンダリセルとして設定しない。これにより、eNB200は、D2D近傍サービスと二重接続との併用を防止することができる。
また、eNB200は、当該他セルの数、すなわち、UE100がD2D近傍サービスを利用するセルの数に基づいて、あと何個のセカンダリセルを設定できるかを判断することができる。
或いは、UE100が過負荷にならないよう、D2D近傍サービスとキャリアアグリゲーションの併用を防止するよう制御してもよい。この場合、eNB200は、UE100から通知されたセル識別子に対応するセル(セルB)をセカンダリセルとして設定しない。或いは、eNB200は、UE100から通知された周波数に属するセルをセカンダリセルとして設定しない。
[その他の実施形態]
上述した第1実施形態乃至第6実施形態は、別個独立に実施するのではなく、2以上の実施形態を組み合わせて実施してもよい。
上述した実施形態では、D2D近傍サービスに関するSIBがSIB19である一例を説明した。しかしながら、D2D近傍サービスに関する情報がSIB19以外のSIB(SIBx)により運搬されてもよい。
上述した第1実施形態乃至第6実施形態は、UE100が1つの受信機及び1つの送信機を備える一例を説明したが、UE100が複数の受信機及び/又は複数の送信機を備えていてもよい。
上述した第1実施形態に係る動作は、D2D近傍サービスのうちD2D発見手続に適用される動作であると説明した。しかしながら、上述した第1実施形態に係る動作は、D2D近傍サービスのうちD2D通信に応用してもよい。この場合、第1実施形態に係る動作における「D2D発見手続」を「D2D通信」と読み替えればよい。
上述した第2実施形態乃至第4実施形態に係る動作は、D2D近傍サービスのうちD2D通信に適用される動作であると説明した。しかしながら、上述した第2実施形態乃至第4実施形態は、D2D近傍サービスのうちD2D発見手続に応用してもよい。この場合、第2実施形態乃至第4実施形態に係る動作における「D2D通信」を「D2D発見手続」と読み替えればよい。
上述した各実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
[付記1]
1.はじめに
マルチキャリアにおいてProSeディスカバリーをサポートすることに関する問題が識別され、合意に達したが、負荷分散の観点はまだ議論されていない。
サービングキャリア以外のキャリアでのディスカバリー送信をサポートすべきか?サポートすべきでない場合、(UEが共通ProSeキャリアを再選択する場合)負荷分散、又は(UEがいくつかのキャリア上のビーコンをモニタリングすることになっている場合)バッテリ消費への影響があるか?
合意事項
1 モニタリングUEのためのインター周波数及びインターPLMNディスカバリーのサポートが意図される。 [...]
3 (NWによって認可されている場合、)UEは、自身のサービングセル上でのみProSeディスカバリー信号を送信する。
4 イントラ及びインター周波数(及びインターPLMN)ProSe受信はUu受信に影響を与えない(例えば、UEは、ProSeディスカバリー受信を行うために、アイドル及びコネクティッドにおけるDRX機会を使用するか、又は使用可能な場合には第2のRXチェーンを使用する)。UEは、自律的なギャップを生成してはならない。UEがインター周波数セルのSIBからProSeディスカバリー(2a)設定を取得するべきである場合、これはサービングセルのUEのUu受信に影響を与えない。 [...]
ProSe通信に関しては、マルチキャリア動作も議論され、プロシージャの概要が合意された。
合意事項(ProSe通信) [...]
2 コネクティッドUEは、ProSe通信を行うことを望む場合、サービングセルにProSeインディケーション(ProSe indication)を送信する。インディケーションには、意図されるProSe周波数が含まれている。
3 サービングセルは、ProSeのキャリアのインター周波数RRM測定を設定し、UEがProSeキャリアのセルのカバレッジに入ると、測定報告に基づいて、そのProSeキャリアにインター周波数モビリティをトリガすることができる。
4 アイドルUEは、ProSeキャリアで適切なセルを検出すると、そのProSeキャリアを再選択することができる。 [...]
6 Rel−12については、UEに事前設定により知られている単一のキャリア上ですべての(UEのための)ProSe通信が行われることを想定する。
本付記では、Rel−12においてマルチキャリア動作をサポートするために、アイドルUEのための更なる詳細を検討する。
2.アイドルのUEの作業仮定
MBMSの場合において、UEが単一の受信機を有する場合、興味のあるMBMSサービスを提供するセルにUEがキャンプすることが想定される。一方、ディスカバリーモニタリングについては、合意事項4、すなわち「イントラ及びインター周波数(及びインターPLMN)ProSe受信はUu受信に影響を与えない(例えば、UEは、ProSeディスカバリー受信を行うために、アイドル及びコネクティッドにおけるDRX機会を使用するか、又は使用可能な場合には第2のRXチェーンを使用する)。UEは、自律的なギャップを生成してはならない。」に従って、UEは必ずしもProSeディスカバリーをサポートするセルにキャンプしなくてもよい。これは、CRSを使用する既存のインター周波数測定の場合と同様である。
確認1:インター周波数(及びインターPLMN)ディスカバリーに興味のあるUEは、ProSeディスカバリーをサポートするセルにキャンプすることが要求されない。
図14は、セル再選択をしないディスカバリーモニタリングを示す。
ProSe通信の受信に関しては、ディスカバリーと同じと仮定して取り扱うことができる。しかしながら、Rel−12は、UEに事前設定により知られている単一のキャリア上で(UEの)すべてのProSe通信が行われることを想定すると合意されている。また、通信のProSeインディケーションについて、現在の合意では送信と受信との間で区別がない。よって、Rel−12において、ProSe通信の送信及び受信は分離されるべきではない、すなわち、送信と受信とにかかわらずUEはProSe通信用のキャリアに同調(tune)すべきである。よって、UEは、ProSe通信の受信用のキャリアにもキャンプすべきである。
考察1:ProSe通信の受信のために、UEは、ProSe通信をサポートするセルにキャンプすべきである。
3.セル再選択中の優先度の取り扱い
RRCコネクティッドのUEについて、非ProSeサポートセルを含むインター周波数セル間の負荷分散は、ProSeインディケーションに基づくハンドオーバを用いて最適化することができる。しかしながら、ディスカバリーモニタリング又は通信に興味を持つUEを収容するために既存の再選択手順及び優先度を変更すべきか否か明らかではない。特に、負荷分散のための専用シグナリング又はSIB5で提供されるCellReselectionPriorityにより、セル再選択優先度が明確にUEに設定されるので、再選択手順及び優先度の変更は慎重に検討されるべきである。
MBMSの再選択優先度の場合のように、もはやProSeディスカバリー及び通信に興味の無いUEは、eNBによって設定された既存の再選択優先度に従うべきである。
考察2:もはやProSeディスカバリー又はProSe通信に興味の無いアイドルUEは、セル再選択優先度の既存のルールに従うべきである。
3.1.ProSeディスカバリーのための優先度付け
指摘されているように、アイドルのUEは、UEがProSeディスカバリーに興味がある場合、ProSeディスカバリーを既存のセル再選択プロシージャよりも優先することが許容されるかを検討すべきである。インター周波数セルがサービングセルと同期していない場合、既存のDRX機会が他の周波数でのディスカバリーモニタリングに十分であるかを検討すべきである。ProSeディスカバリーモニタリングに興味のあるUEがProSeディスカバリーアナウンスにも興味がある傾向にあると想定する場合、アナウンスの直前に再選択を行うことを避けるために、SIB19に記載されているキャリア上で動作するセルにUEがキャンプすることは好ましい。いくつかのネットワークデプロイメントにおいてUEがディスカバリーモニタリングのみに興味がある場合、セル再選択の際にSIB19に記載されているキャリアを優先度する決定的な理由はないと思われる。よって、ネットワークは、セル再選択時のProSeキャリアの優先が本当に必要かどうかを決定するための手段を持つべきである。一つのアプローチは、UEがディスカバリーのために既存のセル再選択ルール又は新たな再選択ルールを適用すべきかをeNBがSIB19又は専用シグナリングで示すことを可能とすることである。新たな再選択ルールは、既存のセル再選択ルールの拡張、すなわち、SIB5中のCellReselectionPriorityと、SIB19又は専用シグナリングにおけるディスカバリーのための新しいCellReselectionPriorityと、の組み合わせであってもよい。
提案1:eNBは、UEが既存のセル再選択ルールに従う必要があるか、再選択についてProSeディスカバリー優先することがUEに許容されるかを、SIB19又は専用シグナリングで示すべきである。
3.2.ProSe通信のための優先度付け
ProSe通信では、アイドルUEは、適切なセルを検出するとProSeのキャリアを再選択することができると合意されたので、ProSe通信のための再選択の優先度は既に決定されている。UEがProSe通信に興味を持っている場合の優先度の取り扱いの明確化が提供され、議論は2つのオプションに纏めることができると思われる。
・オプション1:既存のセル再選択基準にパラメータ、すなわち、ThreshX, HighP、ThreshX, LowPに類似したものを追加する。
・オプション2:既存のMBMSルールを再利用することで、UEはProSe通信周波数を最も優先度の高い周波数とみなすことが許容される。
オプション1は、ネットワークが高精度でアイドルUEを制御することを許容し得る。オプション2は、単にUEの実装に基づいてUEがProSe通信を優先することを許容する。Rel−12が公安用途に重点をおいていることを考慮すると、UEは、他のサービスよりもProSe通信を優先することが許容されるべきである。従って、オプション2は、ベースラインとして好適である。
提案2:UEは、再選択時にProSe通信周波数を最も優先度が高い周波数として優先することが許容されるべきである。
提案2における新しい規則は、事前設定された周波数、すなわち、カバレッジ外シナリオにおいてUICCにより提供される周波数に適用可能であるべきである。この方法では、ProSe通信のための再選択優先度は、将来的には公安周波数及び商用周波数の両方に用いることができる。
提案3:上位層がUICCに事前設定された周波数を提供する場合、UEは、ProSe通信を行う又は興味がある間はその周波数を最高優先度とみなすべきである。
セル再選択時の優先度の取り扱いに加えて、UEは、コネクティッドモードにある間、PLMN選択を開始するためのメカニズムが必要である。サービングセルがUEを別のPLMNに属する他のセルへ直接的にハンドオーバすることが可能でないかもしれないので、別のPLMNへの再選択が可能となるように、サービングセルがUEをリリースすることが必要になり得る。この条件は、下記のシナリオ(B)及びシナリオ(C)の下に示され、図15のように再現される。PLMN選択を開始するために、UEがサービングセルからリリースされる3つの選択肢を想定することができる。
ALT1:ASは、TS36.304のセクション5.1で、ProSeキャリアに対応するPLMNのみを自律的にNASに報告する。
ALT2:ASは、TS36.304のセクション5.1.2.2で、PLMNサーチの最適化のために、そのメモリにProSeキャリアに対応する情報を格納し、NASからのPLMNサーチの要求を待つ。
ALT3:TS36.331のセクション5.3.8で、RRCConnectionRelease中のreleaseCauseに、新たに定義された「pS−ProSe」が設定され、それはPLMN選択をトリガする意図を有し得るリリース原因としてNASに通知される。
ALT1は、素直で信頼性の高い方法であるが、それはNASへの成熟したインターフェイスを変更する必要があり得る。ALT2は、現在のメカニズムに基づいて構築されており、RAN仕様内で完結することができるが、若干回りくどい表現である。ALT3は、既存のCSフォールバックメカニズムと同様な概念に基づいているが、NASの仕様化インパクトが予想され、かつ、商業カバレッジ外、すなわち、図15のケース(A)及び(D)に適用することができない。Rel−12の時間枠でのWI完了を考慮し、上位層はUEが現在ProSe通信に興味があるかどうかを知っていると仮定すると、ALT2で進めるべきであると思われる。
提案4:NASは、RRC接続リリースの理由によってProSeキャリアへ移す適切なアクションを開始するべきである。
3.3.ディスカバリーと通信との間の優先度付け
提案1及び2が許容される場合、UEがProSeディスカバリー及びProSe通信の両方に興味がある場合は、キャリア優先度付けの競合が発生する可能性がある。
さらにProSeディスカバリーが公安のためにも使用することがすることができるシナリオを想定した場合、ProSeディスカバリー及びProSe通信のどちらを優先するべきであるかは不明である。具体的には、AS層単独では、どちらの使用を優先すべきか、すなわち公安用ディスカバリー及び公共通信のどちらが優先されるべきかを決定することはできないであろう。UEがキャンプするキャリアがアナウンス/送信及びモニタリング/受信の両方を許容する一方、非サービングキャリアはモニタリング/受信のみに限定される。そのため、上位層は、もしあれば、ProSeサービス間の優先度付け、すなわち公安用ディスカバリー及び公安通信間の優先度付けのために必要な情報を提供するべきである。
提案5:UEが公安用ディスカバリー及び公安通信の両方に興味がある場合、この2つのサービス間の優先度付けは上位層によって決定されるべきである。
3.4.ProSeサービスと他の機能との間の優先度付け
提案が許容される場合、ProSeサービスと既存の機能、すなわち、CSG及びMBMSとの間の優先度付けが必要かどうかを考慮しなければならない。許容される場合は、公安が常に優先されるべきである。
同じ理由で、UEが公安用ディスカバリーに興味を持っているときに、CSG又はMBMSのキャリアよりも公安用ディスカバリーのキャリアを優先する自然なことである。これは、どのキャリアが公安用ディスカバリーをサポートするかをサービングセルによって通知されるべきである。
提案6:UEが公安用ディスカバリーに興味を持つ間は公安用ディスカバリーのキャリアをCSG又はMBMSのキャリアよりも優先すべきであり、サービングセルによってUEに特定のキャリアが通知され得る。
残りの問題は、商用ディスカバリーと、CSG及びMBMSとの間の優先度付けである。現在の仕様では、UEは、MBMSセッション中にMBMSを提供する周波数を考慮することができる一方で、適切なCSGセルにキャンプしている周波数を優先しなければならない。少なくともRel−12において、MBMSのための既存の再選択ルールは、商業ディスカバリーのために再利用することができる。
提案7:ProSeディスカバリーの周波数が再選択の最高の優先度を持つべきかどうかはUEの実装に任される。
[付記2]
1.はじめに
ProSeインディケーションを伴うマルチキャリア動作におけるProSeディスカバリーのサポートが合意された。
合意事項
1 モニタリングUEのためのインター周波数及びインターPLMNディスカバリーのサポートが意図される。 [...]
3 (NWによって認可されている場合、)UEは、自身のサービングセル上でのみProSeディスカバリー信号を送信する。
4 イントラ及びインター周波数(及びインターPLMN)ProSe受信はUu受信に影響を与えない(例えば、UEは、ProSeディスカバリー受信を行うために、アイドル及びコネクティッドにおけるDRX機会を使用するか、又は使用可能な場合には第2のRXチェーンを使用する)。UEは、自律的なギャップを生成してはならない。UEがインター周波数セルのSIBからProSeディスカバリー(2a)設定を取得するべきである場合、これはサービングセルのUEのUu受信に影響を与えない。 [...]
5 イントラ又はインター周波数ProSeディスカバリー受信に興味を持つ(又は最早興味の無い)RRC CONNECTEDのUEは、“ProSe indication”を送信することにより、そのことをeNBに示す(更なる制約については検討すべき)。
ProSe通信に関しては、マルチキャリア動作も議論され、プロシージャの概要が合意された。
合意事項(ProSe通信) [...]
2 コネクティッドUEは、ProSe通信を行うことを望む場合、サービングセルにProSeインディケーション(ProSe indication)を送信する。インディケーションには、意図されるProSe周波数が含まれている。
3 サービングセルは、ProSeのキャリアのインター周波数RRM測定を設定し、UEがProSeキャリアのセルのカバレッジに入ると、測定報告に基づいて、そのProSeキャリアにインター周波数モビリティをトリガすることができる。
4 アイドルUEは、ProSeキャリアで適切なセルを検出すると、そのProSeキャリアを再選択することができる。 [...]
6 Rel−12については、UEに事前設定により知られている単一のキャリア上ですべての(UEのための)ProSe通信が行われることを想定する。
また、SIB18(現在は新SIB19)及びProSeインディケーションの取り扱いについて更なる合意がされた。
1 eNBは、UEがProSeインディケーションの送信が許容されるかどうかをSIB18が存在するか否かで知らせる。
1a SIB18は、そのSIB18が送信されるキャリアの詳細なProSeディスカバリー設定を提供する(イントラ周波数、インター及びイントラセル)。
1b SIB18は、ProSeディスカバリーアナウンスが提供される追加的な周波数(インターPLMN周波数のためのEARFCN及びPLMN ID)のリストを提供する。
1c 上記の両方はSIB18におけるオプションである。
合意事項を考慮し、本付記は、マルチキャリアProSe動作の取り扱いについて検討する。
2.検討
2.1.ProSeディスカバリーキャリアのリストを受信したUEの挙動
合意されたように、eNBは、UEがProSeディスカバリー信号を受信する意図を有し得るキャリアのリストをSIB中で提供することができる。この合意事項は、リストがUEに対する制限若しくは補助又はそれらの両方であることを暗示する。リストはモニタリングUEが不必要な電力消費を削減するための補助情報として考慮されるべきであることが好ましい。つまり、UEは、リスト中で提供されるキャリア上で送信されるProSeディスカバリー信号をモニタしてもよいし、しなくてもよい。図16に示すように、PLMN2の隣接セルからSIB19で提供されるいくつかのProSeキャリアがPLMN1のサービングセルのSIB19に記載されていない場合、UEは、サービングセルのSIB19に記載されていないこれらのProSeキャリアで送信されたディスカバリー信号をモニタリングすることが許容される。以上の認識によれば、UEは、サービングセルのSIB19に記載されたPLMNのどの周波数にかかわらず、さらに他のPLMN(すなわち、図16に示されていないPLMN3)でディスカバリーをモニタリングすることを決定し得る。UEが上位層からディスカバリーを行う許可を得ていれば、Uu受信に影響がない。
提案1:UEは、サービングセルのSIB19に記載されているProSeキャリアに基づいてディスカバリーをモニタリングすることが要求されない。UEは、サービングセルのSIB19に記載されていない他のProSeディスカバリーキャリアをモニタリングすることに制約があってはならない。
2.2.SIB18/19の存在とProSeインディケーションとの相互作用
これは、eNBは、SIB18の存在と共にUEのProSeインディケーションの送信が許可されるかを示すこと、及び、通信及びディスカバリーのために個別のSIBを導入することが合意されている。SIB18だけではなくSIB19の存在が、UEが通信のためのProSeインディケーションの送信が許可されていることのインディケーションであるか否かを明確化すべきである。SIB19のみがサービングセルによって提供される場合にも同様の明確化が必要とされる。
考察1:サービングセルがSIB18のみの存在を示す場合、UEは、通信のためのProSeインディケーションを送信することが許可される。サービングセルがSIB19のみの存在を示す場合、UEは、ディスカバリーのためのProSeインディケーションを送信することが許可される。
これまでのところ、限られた数のキャリアのみがProSeディスカバリーをサポートすることを前提としていた。しかしながら、これは他のキャリアがProSeを認識しないことを意味しない。それは特定のキャリアにおいてディスカバリーリソースが提供されないだけである。ディスカバリーリソースを提供していない他のキャリアは、ディスカバリーのためのProSeインディケーションを完全に扱うことが可能であってもよい。
考察2:ディスカバリーリソースを提供していないサービングセルは、ProSeインディケーションを処理する能力を有していてもよい。
ディスカバリーをサポートしていないキャリアに接続されたUEについては、主にUEがディスカバリーアナウンスに興味を持つ場合に、ディスカバリーリソースを提供するキャリアにサービングセルがUEをハンドオーバするために、サービングセルにProSeインディケーションを送信することが許可されるべきである。サービングセルがディスカバリーをサポートするキャリアを知らない場合には、ProSeインディケーションで示された興味のある周波数に応じてターゲットキャリアを決定することができる。サービングセルは、ディスカバリーのためのProSeインディケーションをサポートすることが可能である場合には、SIB19をブロードキャストするべきである。これは、通信のためのProSeインディケーションと異なるべきではない。
考察3:サービングセルによるSIB18/19のブロードキャストは、サービングセルがProSeサービスをサポートするか及びProSeサービスをサポートするキャリアの知識とは独立しているべきである。
表1は、上記の議論をまとめたものである。考察3の状態をサポートするために、SIB19は、2つのIEの値がnullであってもブロードキャストされるべきである。これに対応し、表2は、SIB18の概要を示している。commRxPool-r12におけるダミーの設定を回避するために、SIB18はnullと共にcommConfig-r12を持つべきである。
提案2:サービングセルは、null IEを含むSIB18又はSIB19を提供し得る。
Figure 0006276826
注:「1a」は、詳細なProSeディスカバリー設定を表す。「1b」は、追加の周波数(EARFCNとPLMN ID)のリストを表す。
1a SIB18は、そのSIB18が送信されるキャリアの詳細なProSeディスカバリー設定を提供する(イントラ周波数、インター及びイントラセル)。
1b SIB18は、ProSeディスカバリーアナウンスが提供される追加的な周波数(インターPLMN周波数のためのEARFCN及びPLMN ID)のリストを提供する。
1c 上記の両方はSIB18におけるオプションである。
Figure 0006276826
“Config”はcommConfig-r12を表し、“RxPool”はcommRxPool-r12を表し、“General” はcommGeneralConfig-r12を表し、“TxPool”はcommTxPoolNormalCommon-r12及びcommTxPoolExceptional-r12を表す。
2.3.ProSeを認識しない(non-ProSe-aware)eNBによるデッドロック状態
承認されたLSは、S1−AP及びX2−APにProSe Authorized IEを導入する。ProSeサポート及びProSe非サポートeNBが同じエリアに配備されることに加えて、ProSe認識及びProSe非認識eNBの混在した配備が想定されている。ProSe認識eNB及びProSeサポートeNBは同じものを指し、ProSe非認識eNB及びProSe非サポートeNBは同じものを指すと想定される。ProSe非認識eNBは、ProSeインディケーションを復号できないレガシーeNB又はProSeインディケーションをサポートしないRel−12eNBとして解釈され得る。ProSe可能UEが2つのeNBの間のハンドオーバ領域にあり、一方はレガシーeNBであり、他方はProSe認識eNBであると仮定すると、UEはProSeディスカバリー又は通信に興味を持つ前にレガシーeNB又はProSe非認識eNBに接続し得る。図17に示すこの状態で、UEが上位レイヤ、すなわち、ProSe機能によりProSeサービスを行うことが許可されていても、UEが興味のあるProSeサービスを行う方法はない。よって、そのようなデッドロック状態がマルチキャリアProSe動作のために解決されるべきであるか否かを検討すべきである。
提案3:デッドロック状態が解決されるべきであるか検討するべきである。
提案3が合意される場合、UEは、次のいずれかの選択肢を使用して、サービングセルから切断されることを可能にするメカニズムが必要である。
ALT1:UEは、RRC接続の解放をサービングセルに通知する手段を有する。
ALT2:UEは、上位層にRRC接続解放を要求する手段を有する。
ALT1は賢明な方法であるが、レガシーeNBがネットワークで利用可能であると想定するとレガシー仕様を変更する必要がありえる。ALT2は、上位層始動で接続解放をトリガするので、上位層の仕様へのインパクトを有し得る。Rel−12完了の観点から、ALT1はRAN2内のインパクトで完結するので、最小の仕様化インパクトを有すると思われる。
提案4:デッドロック状態を解決するべきである場合、2つの選択肢のうち1つを採用するべきであるかを検討すべきである。
[付記3]
1.はじめに
ProSe UE情報について、SIB18、SIB19に対応するインター周波数、インターPLMNの動作が決定された。
合意事項(7.4.2.1 Stage-2 and Stage-3 CP, Inter-Frequency Support and ProSe Interest Indication)
2 コネクティッドUEは、ProSe通信を行いたい場合にProSeインディケーションをサービングセルに送信する。インディケーションは、意図するProSe周波数を含む。
合意事項(7.4.3 ProSe Device discovery )[...]
2 eNBはUEがProSeディスカバリー信号の受信を意図し得る(イントラPLMNインター周波数及び/又はインターPLMNインター周波数)キャリアのリスト(対応するPLMN IDが付随し得る)をSIB中で提供する。セルは、他のキャリアのための詳細なProSe設定(SIB18)を提供しない。UEは、他のキャリア上でProSeディスカバリー信号を受信しようとする場合、そこからSIB18(及び他の関連SIB)を読み取る必要がある。[...]
4 イントラ及びインター周波数(及びインターPLMN)ProSe受信はUu受信に影響を与えない(例えば、UEは、ProSeディスカバリー受信を行うために、IDLE及びCONNECTEDにおけるDRX機会を使用するか、又は使用可能な場合には第2のRXチェーンを使用する)。UEは、自律的なギャップを生成してはならない。UEがインター周波数セルのSIBからProSeディスカバリー(2a)設定を取得する必要がある場合、これはサービングセルのUEのUu受信に影響を与えない。
5 イントラ又はインター周波数ProSeディスカバリー受信に興味を持つ(又は最早興味の無い)RRC CONNECTEDのUEは、“ProSe indication”を送信することにより、そのことをeNBに示す(更なる制約については検討すべき)。
合意事項(7.3.1 General)[...]
2 b) ProSe通信の送信/受信に興味のあるコネクティッドUEは、サービングセルに興味を通知する。ProSe通信の送信/受信にもはや興味のないときにもそれを通知すべきである。[...]
D.2 ディスカバリーモニタリングについて、RRCコネクティッドのUEは、受信インディケーションでイントラ及びインターPLMNの周波数を示す。
D.3 ディスカバリーについて、アイドルモードUEが許可されたPLMNのキャリアでProSeを行うことをRRCのステートメントに含めない。[...]
合意事項(7.3.2.1.1 Inter-Frequency Support)
R2−144493
1 ProSe通信とデュアル接続との組み合わせは、Rel−12でサポートされない。
2 1つのキャリアのセルは、他の周波数のProSe通信設定を設定しない、すなわち、ProSe設定はPCellについてのみ提供される。
ケースa サービングセルはUEがカバレッジを有しない周波数のためのProSe設定を提供できない(そこでは事前設定を使用する)。
ケースb サービングセルはUEがカバレッジを有しない他の周波数のためのProSe設定を提供できない(設定されたSCellがあってもなくても)。UEに他の周波数のSCellが設定されない場合、UEは、他のセルがプールを提供すればそのSIB18で提供されるモード2設定を使用し、それによってProSeを行う。
3 ProSeディスカバリーについて、UEは、SCellが設定されているか否かを問わず、他の周波数のProSeディスカバリー信号を受信し得る。PCellが自身のみのための情報を提供する。UEは、各隣接/SCellキャリアからのSIB18を読み込まなければならない。
R2−144152
1 eNBは、UEがProSeインディケーションの送信が許可されるかをSIB18の存在と共に示す。
合意事項(7.3.3.2 Other)
1 eNBは、UEがProSeインディケーションのスインが許容されるかどうかをSIB18で知らせる。
1a SIB18は、そのSIB18が送信されるキャリアの詳細なProSeディスカバリー設定を提供する(イントラ周波数、インター及びイントラセル)。
1b SIB18は、ProSeディスカバリーアナウンスが提供される追加的な周波数(インターPLMN周波数のためのEARFCN及びPLMN ID)のリストを提供する。
1c 上記の両方はSIB18におけるオプションである。
2 他のインターPLMNのProSeキャリアのリストが上位層から提供されるか否かのFFSを削除する。
しかしながら、UEがProSe UE情報に何を含めるかの限定があるか不明確である。本付記では、特に、興味のあるProSe周波数のインディケーション及びマルチキャリア動作に関する争点をさらに明確化する。
2.検討
2.1.興味のあるProSeディスカバリー周波数
前述したように、サービングセルがSIB19にProSe UEがProSe直接ディスカバリーを行うことが可能な周波数のリストを提供することが合意されている。一方、ProSe UEが興味のある周波数のセットを示すことができることが合意されている。しかしながら、示された興味のある周波数のセットは、SIB19中で提供されるディスカバリー周波数に限定されるべきか否かは更なる検討が必要である。
上記合意によると、ProSe UEは、受信を意図し得る周波数を知ることができる。合意事項4に基づいて、第2のRxチェーンを用いてProSeディスカバリー受信を行うことができると合意されている。第2のRxチェーンによれば、UEは、上位層によって許可されている限り、ProSeディスカバリーを受信すると選択した周波数にASにより限定されない。よって、この観点から、サービングセルのSIB19で周波数が提供されているかどうかにかかわらず、許可された周波数上でProSeディスカバリーを受信することに限定されないことはすでに明らかである。
考察1:ProSe UEは、サービングセルのSIB19で提供されている周波数であるか否かにかかわらず、許可された周波数でProSeディスカバリーを受信することに限定されない。
さらに、インターPLMNのシナリオを考慮すると、UEがサービングオペレータのローミングパートナーの一つではない他のUEからのディスカバリーをモニタリングすることが必要となるシナリオを想像するのは難しいことではない(例えば、車車間ディスカバリー)。サービングセルは、非ローミングパートナーの周波数を提供することが期待されるべきではないが、サービングセルは、他のPLMNに属する周波数のためのディスカバリーのアクセスを拒否することも期待されない。考察1の理解を考慮すると、SIB19で提供される周波数のリストは、UEの参考として扱われるべきである。
提案1:SIB19で提供される周波数のリストは、UEの参考として扱われるべきである。
ProSe UE情報の周波数のセットについて、このセットを送信する目的は、ProSe UEがモニタリングするために興味ある周波数をサービングセルに通知することである。ProSe UEは、サービングセルの周波数にのみ興味がある場合、SIB19に記載されていないサービングセルの周波数を示すことが許可されるべきである。ProSe UEが他のPLMNに属する周波数に興味がある場合は、上記のインターPLMNのシナリオでは、ProSe UEは、ProSe UE情報で、このような周波数を示すために許可するべきである。よって、ProSe UE情報に含まれる周波数は、SIB19に記載されているディスカバリーの周波数に限定されるべきではない。
提案2:ProSe UE情報の周波数のセットは、SIB19に記載されているディスカバリーの周波数に限定されるべきではない。
上記提案が合意可能であれば、他の可能性は、UEが、ProSe UE情報内に、SIB19で提供されない周波数及びSIB19で提供された周波数を同時に含めることである。ProSe UE情報に関連する合意事項に基づいて、サービングセルがProSe UE情報で示される周波数を使用する方法が不明確であるが。しかしながら、示された周波数がUEのモビリティやスケジューリングなどを管理するために用いられることを考慮すると、SIB19で提供された周波数に優先度が与えられるべきである。よって、サービングセルが、SIB19で提供されない周波数及びSIB19で提供された周波数をProSe UEから同時に受信する場合、サービングセルはSIB19で提供されない周波数を無視すべきである。
提案3:サービングセルは、同一ProSe UE情報内で、SIB19で提供された周波数が示される場合、SIB19で提供されない周波数を無視すべきである。
2.2.マルチキャリア動作のためのインディケーション
ProSe直接通信について、非サービング周波数上での送信をサポートするかどうかは更なる検討が必要である。同時のWAN送信及びProSe通信送信をサポートすることが合意されている。さらに、合意事項2のケースBに基づいて、ProSe UEが、非サービング周波数からのセルでProSe通信を行うためにモード2のリソースを使用してもよいことが既に明らかである。しかしながら、そのセルがSCellとしてPCellにより設定されていた場合、UEは、このセルのProSe通信を停止するべきである。これは、公安のサポートのために望ましくないことがある。ProSe UEは、非サービング周波数でProSe通信を行うことが許可されている場合、この非サービング周波数でProSe通信を使用しているか否かをサービングセルに通知すべきであり、これによりサービングセルは、この周波数に属するセルをSCellとして設定することを避けることができる。
提案4:ProSe UEは、非サービング周波数でProSe通信を行うことが許可されている場合、この非サービング周波数をSCellとして設定することを避けるように、この非サービング周波数でD2D通信を使用しているか否かをサービングセルに通知するべきである。
[相互参照]
米国仮出願第62/076734号(2014年11月7日出願)の全内容が、参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、通信分野において有用である。

Claims (2)

  1. 制御部を備えるユーザ端末であって、
    前記制御部は、基地局のセルにおいてD2Dディスカバリーに用いるリソースプールを示す情報と、前記セルの周波数とは異なる他の周波数であってD2Dディスカバリーに利用可能な周波数を示す周波数リストと、公安の用途で利用可能であるか否かを示す用途識別情報と、を含むシステム情報ブロックを前記基地局から受信する処理を実行し、
    前記システム情報ブロックにおいて、前記用途識別情報は、前記周波数リスト中の周波数識別子と関連付けられており、
    前記制御部は、前記ユーザ端末が所定の条件を満たすか否かに応じて、公安の用途でD2Dディスカバリーを行うか又は公安以外の用途でD2Dディスカバリー行うかを判断し、公安の用途でD2Dディスカバリーを行う場合、前記用途識別情報に基づいて、前記公安の用途で利用可能な周波数を選択してD2Dディスカバリーに用いる処理をさらに実行する
    ユーザ端末。
  2. ユーザ端末のためのプロセッサであって、
    基地局のセルにおいてD2Dディスカバリーに用いるリソースプールを示す情報と、前記セルの周波数とは異なる他の周波数であってD2Dディスカバリーに利用可能な周波数を示す周波数リストと、公安の用途で利用可能であるか否かを示す用途識別情報と、を含むシステム情報ブロックを前記基地局から受信する処理を実行し、
    前記システム情報ブロックにおいて、前記用途識別情報は、前記周波数リスト中の周波数識別子と関連付けられており、
    前記プロセッサは、前記ユーザ端末が所定の条件を満たすか否かに応じて、公安の用途でD2Dディスカバリーを行うか又は公安以外の用途でD2Dディスカバリー行うかを判断し、前記公安の用途でD2Dディスカバリーを行う場合、前記用途識別情報に基づいて、前記公安の用途で利用可能な周波数を選択してD2Dディスカバリーに用いる処理をさらに実行する
    プロセッサ。
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