JP5841935B2 - 抗真菌薬標的 - Google Patents
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Description
ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPT)は、コエンザイムA由来のホスホパンテテイニル基の付加により、それらの基質タンパク質を修飾する。S. cerevisiaeにおいては、3つのPPTが存在する:LYS5(PPTA)は、α−アミノアジピン酸レダクターゼ(リジン生合成経路の酵素)の活性化に必要であり、且つシデロホア及びポリケチド合成に重要である;PPT2(PPTB)は、ミトコンドリアアシルキャリアータンパク質(ACP)(ミトコンドリア脂肪酸生合成に関与する)をパンテテイニル化する(pantetheinylates);そしてFAS2脂肪酸合成酵素αサブユニット(細胞質脂肪酸合成に関与するPPT機能を有する、マルチドメインタンパク質である)。これらのPPTはAspergillus fumigatus及びCandida albicansなどの他の真菌においても見出され、そしてPPTA及びPPTBの相同体は細菌において見出され、PPTAはサーファクチン合成酵素−活性化酵素(sfp)ファミリーの細菌タンパク質に類似しており、PPTBは細菌アシルキャリアータンパク質合成酵素に類似している。PPTAは動物において見出されるが、PPTBは見出されない。
−抗真菌剤の同定方法であって、候補化合物が
(i)配列番号10又は配列番号19によって示される配列を含むPPTBタンパク質、
(ii)(i)の相同体であるPPTBタンパク質、
(iii)(i)又は(ii)と少なくとも50%の同一性を有するタンパク質、
(iv)(i)、(ii)又は(iii)の変異体又は断片(該断片は少なくとも50アミノ酸の長さを有する)を含むタンパク質、
に結合するか否か又はこれを阻害するか否かを決定することを含み、
ここで(i)、(ii)、(iii)又は(iv)の結合又は阻害は候補物質が抗真菌剤であることを示す、方法、
−抗真菌剤を同定するか又は取得するための、該方法の使用、
−抗真菌化合物としての使用のための、真菌PPTB機能を障害する、該方法によって同定される化合物、
−真菌感染の予防又は治療のための医薬の製造における、該方法によって同定される抗真菌剤の使用、
−本発明のスクリーニング方法によって同定される抗真菌剤を投与することを含む、真菌感染の予防又は治療方法、
−PPTB阻害剤及び医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
配列番号1及び2;A. fumigatusにおけるPPTBノックアウトのためのプライマー
配列番号3;プラスミドpMB4 zeo
配列番号4−6;PPTB遺伝子におけるトランスポゾン挿入部位の確認のためのプライマー
配列番号7;A. fumigatus PPTBコード配列
配列番号8及び9;PPTBノックアウト形質転換体のスクリーニングのためのプライマー
配列番号10;A. fumigatus PPTBタンパク質配列
配列番号11;A. fumigatus ACPコード配列
配列番号12;A. fumigatus ACPタンパク質配列
配列番号13及び14;A. fumigatus PPTBのPCRのためのプライマー
配列番号15及び16;A. fumigatus ACPのPCRのためのプライマー
配列番号17;PCRによって生成されたACP配列
配列番号18;C. albicans PPTBコード配列
配列番号19;C. albicans PPTBタンパク質配列
配列番号20及び21;C. albicans PPTBのPCRのためのプライマー
配列番号22;C. albicans ACPgコード配列
配列番号23;C. albicans ACPgタンパク質配列
配列番号24;C. albicans ACPeコード配列
配列番号25;C. albicans ACPeタンパク質配列
配列番号26及び27;C. albicans ACPgのPCRのためのプライマー
配列番号28及び29;C. albicans ACPeのPCRのためのプライマー
配列番号30及び31;C. albicans PPTB遺伝子の5’領域のPCRのためのプライマー;
配列番号32及び33;URA3−MET3コンストラクトの作製のためのプライマー;
配列番号34及び35;C. albicans PPTBコード配列の最初の394bpの増幅のためのプライマー;
配列番号36及び37;C. albicansにおけるPPTBノックアウトのためのプライマー
配列番号38及び39;PPTBノックアウト形質転換体のスクリーニングのためのプライマー;
配列番号40及び41:PPTBノックアウト形質転換体のスクリーニングのためのプライマー;
配列番号42及び43:PPTBノックアウト形質転換体のスクリーニングのためのプライマー;
配列番号44;PPTBノックアウト形質転換体のスクリーニングのためのプライマー
上述のように、本発明は、抗真菌剤を同定するための、真菌PPTB及びACPタンパク質(真菌PPTB及びACPタンパク質の相同体及び/又は断片を含む)のものであるか又はそれらに由来する、特定のタンパク質配列(本明細書中「本発明のタンパク質」と称する)の使用に関する。本発明の方法は、可能性のある抗真菌剤として化合物をスクリーニングするためのアッセイを提供する。
本明細書中で使用される場合、PPTBタンパク質(ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼB)は、コエンザイムA由来の4’−ホスホパンテテイン基のアシルキャリアータンパク質(ACP)への転移を触媒することができる酵素として定義され得る。本発明のPPTBは一般に、酵素委員会の分類EC 2.7.8.−に入る。
本発明は、本発明のPPTBタンパク質の活性の阻害剤などの、PPTBタンパク質のモジュレーターを同定するために使用され得るスクリーニング方法を提供する。この方法の一実施形態において、候補物質を本発明のPPTBタンパク質と接触させ、候補物質がタンパク質に結合するか又はタンパク質を調節するか否かが決定される。
本発明の更なる態様に従って、真菌感染の治療用の医薬の調製のための本発明のタンパク質の使用が提供される。
治療(ヒト又は獣医学の)においてPPTB阻害剤を使用するために、それらは通常は、例えばPPTB阻害剤及び医薬上許容される担体を混合することにより、標準的な薬務に従って、医薬組成物へと製剤化される。
1.1 イントロダクション
A. fumigatusにおけるPPTBの重要性を決定するために、この遺伝子を、定方向突然変異誘発によりノックアウト(即ち破壊)した。A. fumigatusは、天然には一倍体であるため、2つの色彩変異体の一倍体のプロトプラスト融合により二倍体株をまず作り出し、緑色の二倍体(褐色の一倍体及び白色の一倍体から容易に識別できた)を得た。次いで、相同組換えにより、選択マーカー(PyrG)を二倍体株中の1コピーのPPTB遺伝子へと導入し、PPTBについてヘテロ接合性の二倍体株を得た。最後に、二倍体を再び一倍体化させ、2種類の一倍体(ウリジン及びウラシルを添加した通常の最少培地上で増殖するが添加なしでは増殖できない、破壊されていないPPTB遺伝子を有するもの、及び破壊されたPPTB遺伝子を有するもの)を作り出した。もしPPTBが必須でなければ、一倍体は添加した培地と添加しない培地の両方で増殖する;もしこの遺伝子が必須であれば、この一倍体はいずれの培地でも増殖できない。
上流及び下流隣接領域を含むA. fumigatus PPTB遺伝子を、単離したA. fumigatus AF293ゲノムDNAからPCRによりクローン化した。Reddy mix Extensor PCR mastermix(Abgene)を、以下のプライマーと共に使用した:
配列番号2;PPTB KOcass R1;TAGCCGAGGCAAGTAGCAGT
配列番号5:BVK1:GAGCCAATATGCGAGAACACCCG;(トランスポゾン末端)
配列番号6:BVK6:CGACTACGCACTAGCCAACA;(トランスポゾン末端)
配列番号9:PPTBoutcass R1;gacaggcggagataatgatg
2.1 A. fumigatus ACPの同定
A. fumigatus PPTB及びその基質ACPの配列は、公共のデータベース上でそれぞれAfu4g04040及びAfu1g06620として入手可能である。これらの配列と他の生物由来のオーソロガスな配列とのアラインメントは、PPTB配列が正しいことを示した;これは配列番号10として示される。しかしながら、ACP配列は、他の配列とはかなり異なることが見出され、従って、標準的なエキソン境界コンセンサスに従い且つ他のACPと良く整列するACP配列を与えるようにゲノム配列から再予測した。新しいcDNA配列を配列番号11として示し、タンパク質配列を配列番号12として示す。
PCRを使用して、PPTB及びACPをコードするcDNAクローンを作り出した。ACPは、N末端から〜50アミノ酸(A. fumigatusにおいては、配列番号12のアミノ酸1−49)の除去により翻訳後にプロセシングされるため、切断された形態のACPを作り出した。KOD Hot Start DNAポリメラーゼ(Novagen)を使用してPCRを行い、A. fumigatus cDNAから、PPTBに対応する489bpのDNA断片及びACPに対応する297bpのDNA断片を増幅した。PCRプライマー対を以下に示す。使用したアニーリング温度は、PPTBについては60℃、ACPについては50℃であった。
PPTBアンチセンス;配列番号14;GAGGAGAAGCCCGGTTCAACCAGCCGCAAGCAC
ACP1R+stop;配列番号16;GAGGAGAAGCCCGGTTAGTGGGCATCAGGCTGGGC
BL21(DE3)Star細胞を、熱ショックにより、pET30-PPTB及びpET30-ACPプラスミドで形質転換し、カナマイシン(30μg/ml)及びグルコース(1%w/v)を添加した10ml Luria Bertani(LB)培地中で、一晩振盪しながら37℃にて増殖させた。1mlの一晩の培養物を10ml LB/カナマイシン/グルコースに添加し、600nmにおける光学密度が0.5−1に達するまで(約2時間)、37℃にて振盪しながら増殖させた。次いで、0.5mMの終濃度までIPTGを添加することにより発現を誘導し、培養物をおよそ20時間、20℃にて振盪しながら増殖させた。4℃にて15分間、Falcon 6/300遠心分離機で3000rpm(2000g)にて遠心分離することにより細菌細胞を集め、上清を捨てた。Novagenマニュアルに記載されたように、ベンゾナーゼ(25U/ml)及びrLysozyme(1KU/ml)を添加したBugbusterで、細胞のペレットを溶解させた。Novagenマニュアルに記載されたように、10μlの試料をSDS−PAGE及びクマシー染色により分析した。発現したタンパク質が可溶性であるか否か又は不溶性の封入体中に存在するか否かを確認するために、10μlの溶解した試料を、4℃にて15分間、16000gにて遠心分離した。次いで、上清及びペレット(10μl H2O中に再懸濁させた)をSDS−PAGEにより分析した。
PPTB及びACPを大量(50−400ml)培養から精製した。Novagenマニュアルに記載されたように、ベンゾナーゼ(25U/ml)、rLysozyme(1KU/ml)及び10mMイミダゾールを添加したBugbusterで、細胞を溶解させ、4℃にて20分間、16000gにて遠心分離することにより残骸を除去した。製造者の使用説明書(Novagen)によりNi-NTA His結合樹脂を使用して、PPTB及びACPタンパク質を上清から精製した。250mMイミダゾールを使用して、タンパク質を樹脂から溶出した。次いで、製造者の使用説明書に従ってPD10脱塩カラム(GE Healthcare)を使用して、調製物を100mM Tris−HCl、10mM MgCl2、pH7.5へと移した。画分をゲル電気泳動により分析した。
3.1 イントロダクション
現在利用可能なアッセイは、過度に労働集約的であるか、又はそれらが複数の工程を必要とする(即ち、それらが均一でない)ため、創薬の重要な部分であるハイスループットスクリーニングに適していない(例えば、Lambalot & Walsh (1995) J. Biol. Chem 270, 24658-24661;Stuible et al. (1998) J. Biol. Chem. 273, 22334-22339;EP1795608;Mofid et al. (2002) J. Biol. Chem., 277, 17023-17031)。
Bodipy TMRヨードアセトアミド(iodoacetimide)(Molecular Probes)をコエンザイムAの末端−SH基に結合することにより、蛍光コエンザイムAを作製した。60mMコエンザイムAストックを無菌ddH2O中に調製した。15mM Bodipy TMRヨードアセトアミドストックを、使用の直前にDMSO中に調製し、光から保護した。Bodipy TMR:CoAが1.5:1〜1:1の間のモル比を与えるように、CoAをBodipy TMRヨードアセトアミドに添加した。次いで、標識反応において使用したBodipy TMR 1mgにつき2.5mlのバッファー(100mM Bis−Tris、10mM MgCl2 pH7.5)を添加することにより容量を増加させ、試料をボルテックスし、氷上で30分間、次いで室温にて10分間インキュベートした。過剰な未反応のBodipy TMRヨードアセトアミド標識を酢酸エチルで抽出することにより除去した;10ml酢酸エチルを添加し、ボルテックスにより混合し、層を分離させ、有機層を除去した。これを、酢酸エチルが清澄なままで残り、且つ紫外光下で蛍光を発しなくなるまで、繰り返した。標識反応において使用したBodipy TMRヨードアセトアミド1mgにつき、およそ1.5mlの強烈なピンク色の溶液が残った。−80℃における保存の前に、CoA−Bodipy TMRをアッセイバッファーで1:5に希釈し、アリコートにした。
予備的研究は、組換えPPTBが、マグネシウムイオン及びCoA−Bodipy TMRの存在下で、組換えACP(SDS−PAGEゲル上で分離した)を標識できることを示し、PPTBが機能的であることを示した。標識反応は、EDTAの添加によって阻害された。蛍光偏光法を使用して更なる実験を行ない、ハイスループットスクリーニングのためにPPTBアッセイを最適化した。
4.1 装置
PPTB阻害剤についてのハイスループット蛍光偏光スクリーニングを、以下の装置を使用して黒色平底384ウェルプレート中で行なった:ディスペンスカセット及びプレートアダプターを備えたThermo Labsystems Multidrop 384マシン(Multidrop(登録商標)384);Tecan Genesis Freedom及び235μlチップヘッドを備えたTecan Te-Mo自動液体ハンドリングロボット、これらに加えて適切なPC/ベースユニット/ソフトウェア;235μlチップヘッドを備えたPerkinElmer Minitrak自動液体ハンドリングロボット、これに加えて適切なPC/ベースユニット/ソフトウェア;並びにPerkinElmer Fusion-Alpha-FP HTプレート読み取り分光光度計、これに加えて適切なFPフィルター(励起フィルター540nm;発光フィルター580nm、両フィルターとも20nmバンド幅を有する)。
バッファーA:62.5mM Bis−Trisバッファー(pH6.75)、12.5mM MgCl2。アッセイにおける終濃度は、50mM Bis−Tris及び10mM MgCl2だった。
アッセイを黒色平底384ウェルプレート中で行なった。最初に、化合物ライブラリーをスクリーニングし、可能性のあるヒットを特定した:アッセイにおいて1%v/v DMSO水中で0.02mg/mlの終濃度(400ダルトンの分子量を有する化合物について50μMに相当する)を与えるように、化合物の溶液をウェルへとまず分注した。次いで、20μlのPPTB酵素溶液をウェルに加えた;無酵素対照ウェルには20μlのバッファーAを入れた。20μlのCoA−Bodipy TMR−ACP混合物を全てのウェルに加え、プレートを室温にて30分間インキュベートした。反応を25μlの停止試薬の添加により終結させ、その後プレートを分光光度計で読み取った。少なくとも80%の阻害を与える化合物を可能性のあるヒットとみなした。
5.1 イントロダクション
A. fumigatus PPTBのCandida albicansホモログは、CaO19.4812である。C. albicansは二倍体生物であるため、C. albicansにおけるPPTBの重要性を決定するためには両方の対立遺伝子を考慮しなければならない。一方の対立遺伝子を完全にノックアウトし、他方の対立遺伝子を調節可能なプロモーターMET3の制御下に置くことを戦略とした。MET3プロモーターは、メチオニン及びシステインの存在により下方調節される(Care et al, 1999 Molecular Microbiology 34, 792-798)。
プロモーター置換コンストラクトを融合PCRにより作製した。まず、3つのPCR産物を、55℃のアニーリング温度及び68℃の伸長温度でKOD DNAポリメラーゼ(Novagen)を使用して調製した。PPTB遺伝子の5’領域の391bpを、プライマーPPTBF(配列番号30)及びPPTBMIDR(配列番号31)を使用してSN76ゲノムDNAから増幅した。2733bpのURA3-MET3コンストラクトを、プライマーURA3MET3F(配列番号32)及びURA3MET3R.(配列番号33)を使用して調製した。C.albicans MET3プロモーター(Care et al, 1999 Molecular Microbiology 34 (4), 792-798)がRPS10部位の代わりにURA3遺伝子の下流に挿入されたCIP10ベクター(Murad et al, 2000 Yeast 16, 325-327)からなるpMET3プラスミドを鋳型とした。PPTBコード配列の最初の394bpを、プライマーPPTBMIDF(配列番号34)及びPPTBR(配列番号35)を使用してSN76ゲノムDNAから増幅した。
配列番号31:PPTbMIDR:gatctaggcttggccaagtcggccgCTGGAAAAATTTCCCCGAGA
配列番号32:URA3MET3F:CGGCCGACTTGGCCAAGCCTAGATC
配列番号33:URA3MET3R:TGGGGAGGGTATTTACTTTTAAATA
配列番号34:PPTbMIDF:TatttaaaagtaaataccctccccaATGCCAAAAGTAGGCACTGT
配列番号35:PPTBR: CCTTCTGACGAAGTACTGTAGCAA
配列番号37:PPTBARGR:CTTTAGATTTGATAAACCTTCTGACGAAGTACTGTAGCAATTACAAGAGAATCATCATGTGAGATACTAAGATGGAACTCTTCATCAGACAATTTGTATCACTAAAGGGAACAAAAGC
配列番号39:URAMET3INTR:TGCTACTGGTGAGGCATGAG
配列番号40:PPTBD:CAAGACCCATCACAATGTCG
配列番号41:URAMET3INTF:attgctgtggatcacgtgc
配列番号42:PPTBUP:GCTGTTCCCAAGTTTGGTGT
配列番号43:ARGINTR:GCCCATCTAATAGGTTGAGC
配列番号44:ARGINTF:gcaattcttgaacgagcaca
6.1 C. albicans PPTBのクローン化、発現及び精製
Candida albicans PPTB、CaO19.4812は、単一エキソン遺伝子である;DNA配列を配列番号18に、タンパク質配列を配列番号19に示す。C. albicansは、CTGコドンを、他の生物のほとんどにおいて見られるロイシンの代わりにセリンとして翻訳するが、この遺伝子内にはCTGコドンはない。プライマー(配列番号20(SK_CPPTB-F)及び配列番号21(SK_CPPTB-R))並びにKOD Hot Start DNAポリメラーゼ(Novagen)を使用して、C. albicans ゲノムDNAからPCRによりC. albicans PPTB遺伝子を作り出した。
配列番号21;SK_CPPTB-R;GAG GAG AAGCCC GGT TTA GAT TTG ATA AAC CTT CT
BLAST検索は、C. albicansが2つのACP、CaO19.8439(ACPg)、及びCaO19.9975(ACPe)を有するが、ACPgがS. cerevisiaeの唯一のACPにより良く似ていることを示した。配列番号及び切断後の成熟N末端の位置(上記2.2を参照のこと)を表1に示す。両方ともCTGコドンを有さない単一エキソン遺伝子である。
配列番号26;SK_GoodACP-F;GACGAC GAC AAG ATG GTT GCC CCA CCA ATT TC
配列番号27;SK_GoodACP-R;GAG GAG AAG CCC GGT TTA TTT AGA TTC TTC TTT GT
配列番号28;SK_EvilACP-F;GAC GAC GAC AAG ATG AGT GCC TTC CCA GAA TT
配列番号29;SK_EvilACP-R;GAG GAG AAG CCC GGT TTA ACA AGA ATC TGG TTG AG
A. fumigatus及びC. albicansの両方に由来するPPTB及びACP並びにCoA−Bodipy TMRを使用して、PPTBアッセイを構築し、反応生成物をSDS−PAGEゲル上で分離し、紫外光下で可視化した。C. albicans PPTBは、ACPgを強くパンテテイニル化したが、ACPe及びA. fumigatus ACPは弱くパンテテイニル化された。A. fumigatus PPTBは、A. fumigatus ACP及びACPgの両方をパンテテイニル化することができたが、ACPeは弱くパンテテイニル化された。従って、C. albicans PPTBは、正しい機能のためにC. albicans ACPgを必要とする。
C. albicans PPTB及びC. albicans ACPgを使用し、タンパク質濃度を調節して、A. fumigatus PPTB(セクション4)について上記記載したように、C. albicans PPTBの阻害剤についてのスクリーニングを行なった。A. fumigatus PPTBに対して活性がある2つの化合物を、C. albicans酵素に対して試験した;結果を図2に示す。両方の化合物ともに、C. albicans酵素の優れた阻害剤であることを見出した;化合物Eが9.8μMのIC50、化合物Fが7.1μMのIC50を有することを見出した。
配列番号1
GCGTTGATGCAGCTGTGTAT
配列番号2
TAGCCGAGGCAAGTAGCAGT
配列番号3
AATTCGCCTCAAACAATGCTCTTCACCCTCTTCGCGGGTCTGAAATACCCTCACCTGGCAACAGCAATTGGCGCTTCATGGCTGTTTTTCCGATCTCTCTACTTGTACGGCTATGTGTACTCGGGTAAGCCACAAGGCAAGGGCAGATTGCTGGGAGGTTTCTTCTGGTTTTCTCAAGGCGCTCTGTGGGCTCTGAGTGTGTTTGGTGTTGCCAAAGACATGATCTCTTACTGAGAGTTATTCTGTGTCTGACGAAATATGTTGTGTATATATATATATGTACGTTAAAAGTTCCGTGGAGTTACCAGTGATTGACCAATGTTTTATCTTCTACAGTTCTGCCTGTCTACCCCATTCTCGCTGTACCTGACTACAGAGTAGTTTAATTGTGGTTGACCCCACAGTCGGAGGCGGAGGAATACAGCACCGATGTGGCCTGTCTCCATCCAGATTGGCACGCAATTTTTACACGCGGAAAAGATCGAGATAGAGTACGACTTTAAATTTAGTCCCCGGCGGCTTCTATTTTAGAATATTTGAGATTTGATTCTCAAGCAATTGATTTGGTTGGGTCACCCTCAATTGGATAATATACCTCATTGCTCGGCTACTTCAACTCATCAATCACCGTCATACCCCGCATATAACCCTCCATTCCCACGATGTCGTCCAAGTCGCAATTGACTTACGGTGCTCGAGCCAGCAAGCACCCCAATCCTCTGGCAAAGAGACTTTTTGAGATTGCCGAAGCAAAGAAGACAAACGTTACCGTCTCTGCTGATGTGACGACAACCCGAGAACTCCTGGACCTCGCTGACCGTACGGAAGCTGTTGGATCCAATACATATGCCGTCTAGCAATGGACTAATCAACTTTTGATGATACAGGTCTCGGTCCCTACATCGCCGTCATCAAGACACACATCGACATCCTCACCGATTTCAGCGTCGACACTATCAATGGCCTGAATGTGCTGGCTCAAAAGCACAACTTTTTGATCTTCGAGGACCGCAAATTCATCGACATCGGCAATACCGTCCAGAAGCAATACCACGGCGGTGCTCTGAGGATCTCCGAATGGGCCCACATTATCAACTGCAGCGTTCTCCCTGGCGAGGGCATCGTCGAGGCTCTGGCCCAGACCGCATCTGCGCAAGACTTCCCCTATGGTCCTGAGAGAGGACTGTTGGTCCTGGCAGAGATGACCTCCAAAGGATCGCTGGCTACGGGCGAGTATACCAAGGCATCGGTTGACTACGCTCGCAAATACAAGAACTTCGTTATGGGTTTCGTGTCGACGCGGGCCCTGACGGAAGTGCAGTCGGATGTGTCTTCAGCCTCGGAGGATGAAGATTTCGTGGTCTTCACGACGGGTGTGAACCTCTCTTCCAAAGGAGATAAGCTTGGACAGCAATACCAGACTCCTGCATCGGCTATTGGACGCGGTGCCGACTTTATCATCGCCGGTCGAGGCATCTACGCTGCTCCCGACCCGGTTGAAGCTGCACAGCGGTACCAGAAAGAAGGCTGGGAAGCTTATATGGCCAGAGTATGCGGCAAGTCATGATTTCCTCTTGGAGCAAAAGTGTAGTGCCAGTACGAGTGTTGTGGAGGAAGGCTGCATACATTGTGCCTGTCATTAAACGATGAGCTCGTCCGTATTGGCCCCTGTAATGCCATGTTTTCCGCCCCCAATCGTCAAGGTTTTCCCTTTGTTAGATTCCTACCAGTCATCTAGCAAGTGAGGTAAGCTTTGCCAGAAACGCCAAGGCTTTATCTATGTAGTCGATAAGCAAAGTGGACTGATAGCTTAATATGGAAGGTCCCTCAGGACAAGTCGACCTGTGCAGAAGAGATAACAGCTTGGCATCACGCATCAGTGCCTCCTCTCAGACAGAATTCGAGCTCGGTACCCGGGGATCCTCTAGCTCGAGCACGTGTTGACAATTAATCATCGGCATAGTATATCGGCATAGTATAATACGACAAGGTGAGGAACTAAACCATGGCCAAGTTGACCAGTGCCGTTCCGGTGCTCACCGCGCGCGACGTCGCCGGAGCGGTCGAGTTCTGGACCGACCGGCTCGGGTTCTCCCGGGACTTCGTGGAGGACGACTTCGCCGGTGTGGTCCGGGACGACGTGACCCTGTTCATCAGCGCGGTCCAGGACCAGGTGGTGCCGGACAACACCCTGGCCTGGGTGTGGGTGCGCGGCCTGGACGAGCTGTACGCCGAGTGGTCGGAGGTCGTGTCCACGAACTTCCGGGACGCCTCCGGGCCGGCCATGACCGAGATCGGCGAGCAGCCGTGGGGGCGGGAGTTCGCCCTGCGCGACCCGGCCGGCAACTGCGTGCACTTCGTGGCCGAGGAGCAGGACTGAGAATTCCCGGGGATCCTCTAGAGTCGACCTGCAGGCATGCAAGCTTGCCAACGACTACGCACTAGCCAACAAGAGCTTCAGGGTTGAGATGTGTATAAGAGACAGCTGTCTTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCTCTTCCGCTTCCTCGCTCACTGACTCGCTGCGCTCGGTCGTTCGGCTGCGGCGAGCGGTATCAGCTCACTCAAAGGCGGTAATACGGTTATCCACAGAATCAGGGGATAACGCAGGAAAGAACATGTGAGCAAAAGGCCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGATTAGCAGAGCGAGGTATGTAGGCGGTGCTACAGAGTTCTTGAAGTGGTGGCCTAACTACGGCTACACTAGAAGGACAGTATTTGGTATCTGCGCTCTGCTGAAGCCAGTTACCTTCGGAAAAAGAGTTGGTAGCTCTTGATCCGGCAAACAAACCACCGCTGGTAGCGGTGGTTTTTTTGTTTGCAAGCAGCAGATTACGCGCAGAAAAAAAGGATCTCAAGAAGATCCTTTGATCTTTTCTACGGGGTCTGACGCTCAGTGGAACGAAAACTCACGTTAAGGGATTTTGGTCATGAGATTATCAAAAAGGATCTTCACCTAGATCCTTTTAAATTAAAAATGAAGTTTTAAATCAATCTAAAGTATATATGAGTAAACTTGGTCTGACAGTTACCAATGCTTAATCAGTGAGGCACCTATCTCAGCGATCTGTCTATTTCGTTCATCCATAGTTGCCTGACTCCCCGTCGTGTAGATAACTACGATACGGGAGGGCTTACCATCTGGCCCCAGTGCTGCAATGATACCGCGAGACCCACGCTCACCGGCTCCAGATTTATCAGCAATAAACCAGCCAGCCGGAAGGGCCGAGCGCAGAAGTGGTCCTGCAACTTTATCCGCCTCCATCCAGTCTATTAATTGTTGCCGGGAAGCTAGAGTAAGTAGTTCGCCAGTTAATAGTTTGCGCAACGTTGTTGCCATTGCTACAGGCATCGTGGTGTCACGCTCGTCGTTTGGTATGGCTTCATTCAGCTCCGGTTCCCAACGATCAAGGCGAGTTACATGATCCCCCATGTTGTGCAAAAAAGCGGTTAGCTCCTTCGGTCCTCCGATCGTTGTCAGAAGTAAGTTGGCCGCAGTGTTATCACTCATGGTTATGGCAGCACTGCATAATTCTCTTACTGTCATGCCATCCGTAAGATGCTTTTCTGTGACTGGTGAGTACTCAACCAAGTCATTCTGAGAATAGTGTATGCGGCGACCGAGTTGCTCTTGCCCGGCGTCAATACGGGATAATACCGCGCCACATAGCAGAACTTTAAAAGTGCTCATCATTGGAAAACGTTCTTCGGGGCGAAAACTCTCAAGGATCTTACCGCTGTTGAGATCCAGTTCGATGTAACCCACTCGTGCACCCAACTGATCTTCAGCATCTTTTACTTTCACCAGCGTTTCTGGGTGAGCAAAAACAGGAAGGCAAAATGCCGCAAAAAAGGGAATAAGGGCGACACGGAAATGTTGAATACTCATACTCTTCCTTTTTCAATATTATTGAAGCATTTATCAGGGTTATTGTCTCATGAGCGGATACATATTTGAATGTATTTAGAAAAATAAACAAATAGGGGTTCCGCGCACATTTCCCCGAAAAGTGCCACCTGACGTCTAAGAAACCATTATTATCATGACATTAACCTATAAAAATAGGCGTATCACGAGGCCCTTTCGTCTCGCGCGTTTCGGTGATGACGGTGAAAACCTCTGACACATGCAGCTCCCGGAGACGGTCACAGCTTGTCTGTAAGCGGATGCCGGGAGCAGACAAGCCCGTCAGGGCGCGTCAGCGGGTGTTGGCGGGTGTCGGGGCTGGCTTAACTATGCGGCATCAGAGCAGATTGTACTGAGAGTGCACCATATGCGGTGTGAAATACCGCACAGATGCGTAAGGAGAAAATACCGCATCAGGCGCCATTCGCCATTCAGGCTGCGCAACTGTTGGGAAGGGCGATCGGTGCGGGCCTCTTCGCTATTACGACAGCTGTCTCTTATACACATCTCAACCATCATCGATGAATTTTCTCGGGTGTTCTCGCATATTGGCTCG
配列番号4:
GTTCTTGGTTTCACCTCTGC
配列番号5:
GAGCCAATATGCGAGAACACCCG
配列番号6:
CGACTACGCACTAGCCAACA
配列番号7:
ATGAAACTAATTCCTTTTCCATATCCCCTCAATATAGGGACGGATGTCGTTCATCTCCCCCGAATTCTCCGCCTCATCAACCGTCCCGACTACTTCCACCGCTTCACCCGGCGGATCCTCCACGAACAGGAGCAGCGAGACTTCCGCACCAGATTCTCCCTCCCACCACCATCGTCCGGCGCAGAAAAGACTGGACTCAATCCAATAACGCCAGATATGGCGCGCTGGCTGGCTGGCCGTTTCGCGGCAAAAGAGGCAGCACGTAAGGCTGCTCCGGCCGGCGCGTCATCCCTCGGGTGGAAGGATGTTATTGTTAGGGTTGGTGAGGCCGATAAGGGAAGACCGGAGATTGTGTACTTGGATCCCATGGGCTGTGGAGAAACCGGCGGAGGCAGAGTAGGCAAGCTGTCTATCTCGCATGATGGGGATTATGTGGTTGCTACGGTGCTTGCGGCTGGTTGA
配列番号8:
TCGGTGGGTTTGATGTAATC
配列番号9:
GACAGGCGGAGATAATGATG
配列番号10:
MKLIPFPYPLNIGTDVVHLPRILRLINRPDYFHRFTRRILHEQEQRDFRTRFSLPPPSSGAEKTGLNPITPDMARWLAGRFAAKEAARKAAPAGASSLGWKDVIVRVGEADKGRPEIVYLDPMGCGETGGGRVGKLSISHDGDYVVATVLAAG
配列番号11:
ATGTTCCGTTCCGCTGTCGTCCGCTCGTTGAGAGCTTCCGTTCCCCGTGCTGTCAGGACTCCTGCTGCCTTCCAGATCCGTAGCTCTCCTGTTGCTCGTCCTGCTCAATTCGCCCCTCGCTTTGCTTACCAGGGTGTCCGCCTCTACTCTGCCCCCGCCGGTCTGAACAAGGAGGAGGTTGAGGGCCGGATAGTCAACCTCTTGAAGAACTTTGACAAGGTCTCCGATGCCAGCAAGATCAACGGCTCTTCCCACTTCTCGAACGACCTTGGTCTGGATTCCCTGGATACTGTTGAGGTTGTGATGGCTATTGAGGAGGAGTTCAGCATTGAGATCCCCGACAAGGAGGCCGACGCTATCCACAGTGTTGACAAGGCTGTTGAGTACATCCTTGCCCAGCCTGATGCCCACTAA
配列番号12: MFRSAVVRSLRASVPRAVRTPAAFQIRSSPVARPAQFAPRFAYQGVRLYSAPAGLNKEEVEGRIVNLLKNFDKVSDASKINGSSHFSNDLGLDSLDTVEVVMAIEEEFSIEIPDKEADAIHSVDKAVEYILAQPDAH
配列番号13:
GACGACGACAAGATGAAACTAATTCCTTTTCCA
配列番号14:
GAGGAGAAGCCCGGTTCAACCAGCCGCAAGCAC
配列番号15:
GACGACGACAAGATGTCTGCCCCCGCCGGT
配列番号16:
GAGGAGAAGCCCGGTTAGTGGGCATCAGGCTGGGC
配列番号17:
ATGTCTGCCCCCGCCGGTCTGAACAAGGAGGAGGTTGAGGGCCGGATAGTCAACCTCTTGAAGAACTTTGACAAGGTCTCCGATGCCAGCAAGATCAACGGCTCTTCCCACTTCTCGAACGACCTTGGTCTGGATTCCCTGGATACTGTTGAGGTTGTGATGGCTATTGAGGAGGAGTTCAGCATTGAGATCCCCGACAAGGAGGCCGACGCTATCCACAGTGTTGACAAGGCTGTTGAGTACATCCTTGCCCAGCCTGATGCCCACTAA
配列番号18:
ATGCCAAAAGTAGGCACTGTATTGGGTATAGGTGTTGATATCGTCAATTCTGTCAGATTTGAAAGATTGTTGACAGCCAAAAGCACGTCTTTCGGAACAAGGCTATCCAAGCGAATTCTTCACCCAGAACACGAATTACCTTTGTTTCAGCAGATGCACTCACAACGACAAGCTCAATATCTTACTGGATCTTGGGCAGCAAAGGAAGCATTATTCAAGACATTGGACTTAAACTCACAGAAAGAGTTCAACTTTAACCAATGGTACCGCTTCCATGATTCCAATGGGAAGCCATTTATTTGGAACGATCGATACAAATTGTCTGATGAAGAGTTCCATCTTAGTATCTCACATGATGATTCTCTTGTAATTGCTACAGTACTTCGTCAGAAGGTTTATCAAATCTAA
配列番号19:
MPKVGTVLGIGVDIVNSVRFERLLTAKSTSFGTRLSKRILHPEHELPLFQQMHSQRQAQYLTGSWAAKEALFKTLDLNSQKEFNFNQWYRFHDSNGKPFIWNDRYKLSDEEFHLSISHDDSLVIATVLRQKVYQI
配列番号20:
GAC GAC GAC AAG ATG CCA AAA GTA GGC ACT GTA T
配列番号21:
GAG GAG AAGCCC GGT TTA GAT TTG ATA AAC CTT CT
配列番号22:
ATGTTTAAATTAGCTTTCCGTTCCATTCGTGCACCAGTTGCTAGAGCTTCATTTGTCAAACCAATTCGTTTTTATGTTGCCCCACCAATTTCCAAAGATGAAGTTACTTCAAGAGCCATTCAAGCTTTGAAAACCGTTGCTCCATTACAAGAATCCAATATCACATTAGAATCTTCTTTCCAAAAGGATTTGGGCTTAGATTCTTTAGATACTGTTGAAGCTTTAGTGGCATTGGAAGAAGAATTCGATTTAGAAATTCCTGATAAGATTTCTGATGAGATAAAGACTGTTGGGGAAGCTGTTGATTACATTTACAAAGAAGAATCTAAATAA
配列番号23:
MFKLAFRSIRAPVARASFVKPIRFYVAPPISKDEVTSRAIQALKTVAPLQESNITLESSFQKDLGLDSLDTVEALVALEEEFDLEIPDKISDEIKTVGEAVDYIYKEESK
配列番号24:
ATGTTTAGAACTACTTTATTAAAATCATTAAGAGCTTCAGTATCAAAACCTTCAATGGTGAAAACCATTCAATCATCATCAAGATCATTATTCACCATCACCACCATCACTAACAACAAAAATGTCACTCCTTTGACTTCATCAATGAACTTTATTCGTTGTTATAGTGCCTTCCCAGAATTAACTAGAGATATTGCTAAAGAAAGAATTATTGAATTATTAGAAGGTTATGATAAAGTAGATCAATCTAAAGGTGAAATCACTGAACAAAACTCATTTACTTCTGATTTAGGTTTGGATTCTTTAGATGTTGTTGAAGTGATTATGGAATTAGAACATGAATTTAATATTCAAATCCCTGATAATGAAGCCGATAGTTTAAAAACTGTTGGTCAAACTATTGATTATATTTTAGCTCAACCAGATTCTTGTTAA
配列番号25:
MFRTTLLKSLRASVSKPSMVKTIQSSSRSLFTITTITNNKNVTPLTSSMNFIRCYSAFPELTRDIAKERIIELLEGYDKVDQSKGEITEQNSFTSDLGLDSLDVVEVIMELEHEFNIQIPDNEADSLKTVGQTIDYILAQPDSC
配列番号26:
GACGAC GAC AAG ATG GTT GCC CCA CCA ATT TC
配列番号27:
GAG GAG AAG CCC GGT TTA TTT AGA TTC TTC TTT GT
配列番号28:
GAC GAC GAC AAG ATG AGT GCC TTC CCA GAA TT
配列番号29:
GAG GAG AAG CCC GGT TTA ACA AGA ATC TGG TTG AG
配列番号30:
CACGGTTTCACCAGTGTCTG
配列番号31:
GATCTAGGCTTGGCCAAGTCGGCCGCTGGAAAAATTTCCCCGAGA
配列番号32:
CGGCCGACTTGGCCAAGCCTAGATC
配列番号33:
TGGGGAGGGTATTTACTTTTAAATA
配列番号34:
TATTTAAAAGTAAATACCCTCCCCAATGCCAAAAGTAGGCACTGT
配列番号35:
CCTTCTGACGAAGTACTGTAGCAA
配列番号36: GGAAATTTTTCCAGCATCGAGTTAGTAGCTCTCTGTACCTTAATATCTACTACATGTGATGCCAAAAGTAGGCACTGTATTGGGTATAGGTGTTGATATCCCAGGGTTTTCCCAGTCACG
配列番号37:
CTTTAGATTTGATAAACCTTCTGACGAAGTACTGTAGCAATTACAAGAGAATCATCATGTGAGATACTAAGATGGAACTCTTCATCAGACAATTTGTATCACTAAAGGGAACAAAAGC
配列番号38:
GCTGTTCCCAAGTTTGGTGT
配列番号39:
TGCTACTGGTGAGGCATGAG
配列番号40:
CAAGACCCATCACAATGTCG
配列番号41:
ATTGCTGTGGATCACGTGC
配列番号42:
GCTGTTCCCAAGTTTGGTGT
配列番号43:
GCCCATCTAATAGGTTGAGC
配列番号44:
GCAATTCTTGAACGAGCACA
Claims (12)
- 抗真菌剤の同定方法であって、候補化合物が
(i)配列番号10又は配列番号19によって示される配列を含むPPTBタンパク質、
(ii)(i)と少なくとも90%の同一性を有するタンパク質、
(iii)(i)又は(ii)の、少なくとも100アミノ酸の長さを有する断片を含むタンパク質、
を阻害するか否かを決定することを含み、
ここで(i)、(ii)又は(iii)の阻害は候補物質が抗真菌剤であることを示し、且つ(i)、(ii)又は(iii)はPPTB活性を有する、方法。 - 候補化合物が(i)、(ii)又は(iii)によるACPへのホスホパンテテイニル基の転移を阻害することが可能であるか否かを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
- 転移の検出がACPに結合しているフルオロフォアの蛍光特性における変化を測定することにより行なわれる、請求項2に記載の方法。
- ACP分子が
(i)真菌ACP、
(ii)PPTBタンパク質又は変異体と同じ真菌由来である真菌ACP、
(iii)配列番号12又は配列番号23によって示される配列を含むACP、
(iv)(iii)と少なくとも90%の同一性を有するACPタンパク質、又は、
(v)(iii)又は(iv)の、少なくとも100アミノ酸の長さを有する断片を含むACPタンパク質、
である、
請求項2又は3に記載の方法。 - ACP分子又はその変異体は、1つより多くのACPを発現する真菌のものであり、かつ該真菌によって発現される少なくとも1つのACP分子は、PPTBの基質ではない、請求項4に記載の方法。
- 転移の検出が蛍光偏光法を使用して行なわれる、請求項2〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 以下の条件下で行なわれる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法:
− 50mM Bis−Tris、及び/又は10mM MgCl2、及び/又は
− pH6.75で、及び/又は
− 1%v/v DMSOを用いて、及び/又は
− 酵素活性が時間及びタンパク質濃度に関して直線範囲内にあるようなPPTB酵素濃度で、及び/又は
− 20〜40分間インキュベートされ、及び/又は
− 15〜30℃の温度でインキュベートされ、及び/又は
− 停止試薬がpH8.0の60mMのEDTAであり、及び/又は
− アッセイが>0.70のZ’値を有し、及び/又は
− アッセイが<4%の%CV100%値を有し、及び/又は
− アッセイが>15のW値を有する。 - 該方法において、少なくとも5日間まで安定なACP産物が形成され、それゆえ5日後にZ’>0.70、%CV100% <4%且つW>15である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 少なくとも10,000の異なる化合物がスクリーニングされるハイスループットな方法である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 少なくとも10,000の異なる化合物が70時間未満でスクリーニングされる、請求項9に記載の方法。
- 候補化合物の阻害曲線を決定することを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 以下に基づき化合物を選択することを含む、請求項11に記載の方法:
−IC50が10μM以下であるか否か、及び/又は
−阻害曲線がシグモイドであり、5%〜95%阻害の範囲が阻害剤濃度の2対数スパン内であるか否か。
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