JP5840413B2 - 直流モータ - Google Patents

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Description

この発明は、直流モータに関し、直流モータに備わるアーマチュアが所定の回転方向に回転する直流モータに関する。
この種の直流モータとして、図9に従来例として示される直流モータ110は、円筒形状のヨークハウジング111と、ヨークハウジング111の内壁に周方向に異なる磁極ごとに取り付けられた4つのマグネット112と、マグネット112の内側にてヨークハウジング111内に回転自在に軸支されたアーマチュア116と、アーマチュア116に電源からの電流を供給するブラシ(図示せず)と、を備える。
4つのマグネット112は、アーマチュア116側(内周面)の極性がN極のN極マグネット112Nと、アーマチュア116側の極性がS極のS極マグネットSから構成されており、同図に示すようにN極マグネット112NとS極マグネット112Sとが周方向に交互に配置されている。
アーマチュア116は、回転軸113に取り付けられるとともにアーマチュアコイル114が巻装されたアーマチュアコア115、およびアーマチュアコア115に隣接して回転軸113に取り付けられるとともにアーマチュアコイル114が接続されるコンミテータ(図示せず)とを備える。ここで、アーマチュアコア115は径方向に放射状に一体形成された6つのティース115aを備えており、アーマチュアコイル114は各ティース115aに集中巻にて巻装されている(例えば、特許文献1)。
このような直流モータ110において、ブラシからアーマチュア116に供給される電流はコンミテータにて整流され、整流された電流が各ティース115aに巻装されたコイル114に流れる。この整流された電流によりコイル114が巻装された各ティース115aは所定の磁極に励磁される。そして、各ティース115aが所定の磁極に励磁されることにより、各ティース115aとマグネット112との間に所定の方向に吸引力および反発力が生じ、この吸引力および反発力によりアーマチュア116は回転する。
例えば、直流モータ110において、アーマチュア116を所定の回転方向D(同図において反時計方向)に回転させる場合、回転方向Dにおいて、S極マグネット112SからN極マグネット112Nに亘ってマグネット(112S,112N)に対向するティース115aはS極に励磁され、N極マグネット112NからS極マグネット112Sに亘ってマグネット(112N,112S)に対向するティース115aはN極に励磁される。そして、S極に励磁されたティース115aには、S極マグネット112Sにより回転方向Dの方向に反発力が作用するとともにN極マグネット112Nにより回転方向Dの方向に吸引力が作用する。同様に、N極に励磁されたティース115aには、N極マグネット112Nにより回転方向Dの方向に反発力が作用するとともにS極マグネット112Sにより回転方向Dの方向に吸引力が作用する。そして、この回転方向Dにティース115aに上記の力が作用することにより、ティース115aを備えたアーマチュア116は、所定の回転方向Dに回転する。
一般に直流モータは、各ティース内に形成される磁束φと、アーマチュアのコイルに流れる電流Iとの力積による回転力によりアーマチュアを回転させるものであり、アーマチュアの回転トルクは磁束φと電流Iの大きさに比例する。そのため、モータが高負荷の状態においても磁束φの磁束量が飽和しないことが望ましい。
特開2010−98927号公報(アスモ)
しかしながら、図11に示すように、上記のようにアーマチュア116を所定の回転方向に回転させるためには、コイル114に電流Iを流して、この電流Iにより各ティース115aを励磁させる必要がある。そのため、ティース115a内には、マグネット112により形成される磁束φmの他に、コイル114に流れる電流Iにより各ティース115aに形成される磁束φaが流れることになる。よって、ティース115a内には、マグネット112による磁束φmとコイル114に流れる電流Iによる磁束φaの総和の磁束φ(φ=φm+φa)が流れることになる。
ここで、図11に示すように、アーマチュア116が所定の回転方向Dに回転する場合には、マグネット112の中心Cより所定の回転方向D側に位置する第1のマグネット部112aに対向するティース115aには、第1のマグネット部112aにより形成される磁束φmと逆の方向に流れる磁束φa1が形成されるのに対し、中心Cより所定の回転方向Dと反対側に位置する第2のマグネット部112bに対向するティース115aには、第2のマグネット部112bにより形成される磁束φmと同じ方向に流れる磁束φa2が形成される。
このように、第2のマグネット部112bに対向するティース115aには、磁束φmと同じ方向に流れる磁束φa2が流れるため、ティース115a内には、磁束φmに磁束φa2が足しあわされた磁束φ(φ=φm+φa2)が流れる。そのため、(モータ110が高負荷の状態になり)コイル114に多くの電流Iが流れると磁束φa2の磁束量が大きくなるとともに磁束φの磁束量も大きくなる。
通常、市販されるモータは、軽量小型化のためアーマチュアコア等の各モータ部品は小型に設計されており、ティース115aの磁束φと直交する断面積も小さく設計されている。そのため、第2のマグネット部112bに対向するティース115aでは、高負荷の状態において磁気飽和が生じ易くなる。
次に、ティースにおいて磁気飽和が生じる場合の直流モータにおけるモータ特性を図10に示す。同図において、横軸はアーマチュア116に供給される電流の電流値I[A]を示し、縦軸はアーマチュア116の回転トルクTq[N・m]、回転数N[rpm]および出力W[W]、ならびに直流モータ110のモータ効率η[%]を示す。そして、磁気飽和が生じる場合の直流モータの回転トルクTqp、回転数Np、モータ出力Wp、およびモータ効率ηpを実線にて示すとともに、比較のために、磁気飽和が生じない場合の直流モータの回転トルクTqi、回転数Ni、モータ出力Wi、およびモータ効率ηiを破線にて示す。
同図に示すように、徐々に高負荷となり電流Iの電流値が増大したとき、ティースにおいて磁気飽和が生じない場合には、回転トルクTqiは比例的に増大する。しかしながら、磁気飽和が生じる場合には、ティースに流れる磁束φの飽和にともない回転トルクTqpも飽和してしまい拘束トルクが頭打ちとなってしまう。そのため、磁気飽和が生じる場合のモータ出力Wpおよびモータ効率ηpも、磁気飽和が生じない場合のモータ出力Wiおよびモータ効率ηiに比べて小さな値となってしまう。
そこで、この発明の目的は、上述の事情を鑑み、モータが高負荷の状態においてもアーマチュアコアのティースが磁気飽和する可能性の低い直流モータを提供するものである。
そこで、上記の課題を解決するために本発明の直流モータは、筒形状のヨークハウジングと、前記ヨークハウジングの内壁に周方向に異なる磁極ごとに取り付けられた略円弧形状の複数のマグネットと、マグネットの内側にてヨークハウジング内に回転自在に設けられたアーマチュアと、アーマチュアに電流を供給するブラシと、を備える。
アーマチュアは、回転軸に取り付けられるとともにアーマチュアコイルが巻装されたアーマチュアコア、およびアーマチュアコアに隣接して回転軸に取り付けられるとともにアーマチュアコイルが接続されるコンミテータとを備える。ブラシは、コンミテータに摺接し電源からの電流をアーマチュアコイルに供給する。
そして、アーマチュアは予め定められた所定の回転方向に回転するよう設定されており、マグネットは、マグネットの中心より所定の回転方向側に位置される第1のマグネット部と、マグネットの中心より所定の回転方向と反対側に位置される第2のマグネット部とを備える。ここで、第1のマグネット部が形成する磁束量に比して、第2のマグネット部が形成する磁束量が小さくなるよう設定され、前記第1のマグネット部は、前記マグネットの中心より前記第1のマグネット部の端部に亘って略同一の肉厚となるよう形成され、前記第2のマグネット部は、前記マグネットの中心より前記第2のマグネット部の端部に向けて薄肉となるよう形成され、前記マグネットの中心と前記回転軸の軸心とを結ぶ中心線の位置に、隣り合う前記ティース間の略中心が位置するとき、当該マグネットの周方向範囲には前記ティースが2つ位置されていることを特徴とする。
本発明の直流モータによれば、モータが高負荷の状態においてもアーマチュアコアのティースが磁気飽和する可能性が低くなる。
本発明の実施の形態における直流モータの縦断面図である。 本発明の実施の形態における直流モータの横断面図である。 本発明の実施の形態における直流モータのマグネットを説明する図である。 本発明の実施の形態においてアーマチュアコアに流れる磁束を説明する図である。 本発明の実施の形態における直流モータの特性を説明する図である。 本発明の実施の形態における直流モータのコギングトルクを説明する図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例を示す図である。 従来例における直流モータの横断面図である。 従来例における直流モータにおいてアーマチュアコアに流れる磁束を説明する図である。 従来例における直流モータの特性を説明する図である。
次に、図1から図3に基づき本発明の実施の形態である直流モータ1について、説明する。
直流モータ1は、有底円筒形状のヨークハウジング2と、ヨークハウジング2の開口を覆うモータハウジング3と、ヨークハウジング2の内壁に周方向に異なる磁極ごとに取り付けられた円弧形状の4つのマグネット4と、マグネット4の内側にてヨークハウジング2内に配置されたアーマチュア5と、アーマチュア5に電源からの電流を供給するブラシ6と、を備える。ここで、ハウジング(2,3)には、それぞれ軸受(2a,3a)が設けられており、アーマチュア5は軸受(2a,3a)により回転自在に軸支されている。
4つのマグネット4は、図2に示すように、アーマチュア5側(内周側)の極性がN極のN極マグネット4Nと、アーマチュア5側(内周側)の極性がS極のS極マグネット4Sとから構成されており、N極マグネット4NとS極マグネット4Sとが周方向に交互に配置されている。
アーマチュア5は、図1に示すように、棒状の回転軸7と、回転軸7に取り付けられるとともにアーマチュアコイル9が巻装されたアーマチュアコア8と、アーマチュアコア8に隣接して回転軸7に取り付けられるとともにアーマチュアコイル9が接続されるコンミテータ10とを備える。ここで、図2に示すように、アーマチュアコア8は径方向に放射状に一体形成された6つのティース8aを備えており、アーマチュアコイル9は各ティース8aに集中巻にて巻装されている。
コンミテータ10は、樹脂より円筒形状に形成されるとともに回転軸7に取り付けられるコンミテータ本体10aと、コンミテータ本体10aの外壁に周方向等ピッチに取り付けられるとともにコイル9が接続された複数のコンミテータ片10bとを備える。そして、ブラシ6と、ブラシ6が摺接するコンミテータ10により、電源から整流された電流が各ティース8aに巻装されたコイル9に流れる。この整流された電流によりコイル9が巻装された各ティース8aは所定の磁極に励磁される。そして、各ティース8aが所定の磁極に励磁されることにより、各ティース8aとマグネット4との間に所定の方向に吸引力および反発力が生じ、この吸引力および反発力によりアーマチュア5は回転する。
ここで、直流モータ1は、図2に示すように、アーマチュア5を所定の回転方向D(反時計方向)に回転させるよう設定されている。すなわち、回転方向Dにおいて、S極マグネット4SからN極マグネット4Nに亘って(4S〜4N)、マグネット(4S,4N)に対向するティース8aはS極に励磁され、N極マグネット4NからS極マグネット4Sに亘って(4N〜4S)、マグネット(4N,4S)に対向するティース8aはN極に励磁される。
そして、S極に励磁されたティース8aには、S極マグネット4Sにより回転方向Dの方向に反発力が作用するとともにN極マグネット4Nにより回転方向Dの方向に吸引力が作用する。同様に、N極に励磁されたティース8aには、N極マグネット4Nにより回転方向Dの方向に反発力が作用するとともにS極マグネット4Sにより回転方向Dの方向に吸引力が作用する。そして、回転方向Dにティース8aに上記の力が作用することにより、ティース8aを備えたアーマチュア5は、所定の回転方向Dに回転する。
次に、直流モータ1に備わるマグネット4について図2および図3に基づき説明する。
上記のようにアーマチュア5は予め定められた所定の回転方向Dに回転するよう設定されるとともに、マグネット4は、マグネット4の中心Cより所定の回転方向D側に位置される第1のマグネット部4aと、マグネット4の中心Cより所定の回転方向Dと反対側に位置される第2のマグネット部4bとを備える。
そして、図3に示すように、第1のマグネット部4aの内周面4a1は、アーマチュア5の回転軸7の軸心Oを中心とする第1の半径R0の円周面にて形成されている。それに対し、第2のマグネット部4bの内周面4b1は、マグネット4の中心Cから回転軸7の軸心Oの方向にて軸心Oより所定の長さ(δ)偏心した位置を中心O1とし、第1の半径R0より所定の長さ(δ)大きい第2の半径R1(R1=R0+δ)の円周面にて形成されている。
そのため、第1のマグネット部4aは、マグネット4の中心Cより第1のマグネット部4aの端部4a2に亘って略同一の肉厚となるよう形成されており、第2のマグネット部4bは、マグネット4の中心cより第2のマグネット部4bの端部4b2に向けて徐々に薄肉となるよう形成されている。したがって、図4に示すように、第1のマグネット部4aが形成する磁束φmaの磁束量に比して、第2のマグネット部4bが形成する磁束φmbの磁束量は小さくなるよう設定されている。
次に、直流モータ1の有する効果について、図4および図5に基づき説明する。
上記のようにアーマチュア5を所定の回転方向Dに回転させるためには、コイル9に電流Iを流して、この電流Iにより各ティース8a励磁させる必要がある。そのため、ティース8a内には、マグネット4により形成される磁束φmの他に、コイル9に流れる電流Iにより各ティース8aに形成される磁束φaが流れることになる。よって、ティース8a内には、マグネット4による磁束φmとコイル9に流れる電流Iによる磁束φaの総和の磁束φ(φ=φm+φa)が流れることになる。
ここで、図4に示すように、アーマチュア5が所定の回転方向Dに回転する直流モータ1の場合には、第1のマグネット部4aに対向するティース8aには、第1のマグネット部4aにより形成される磁束φmaと、磁束φmaと逆の方向に流れる磁束φa1が形成される。一方、第2のマグネット部4bに対向するティース8aには、第2のマグネット部4bにより形成される磁束φmbと、磁束φmbと同じの方向に流れる磁束φa2が形成される。
このように、第1のマグネット部4aに対向するティース8aには、磁束φmaから磁束φa1が減じられた磁束φA(φA=φma−φa1)が流れるに対し、第2のマグネット部4bに対向するティース8aには、磁束φmbに磁束φa2が足しあわされた磁束φB(φB=φmb+φa2)が流れる。このように、磁束φBは、磁束φmbに磁束φa2が足しあわされたものであるため、磁束φa2の増大にともない磁束φBが増大し、磁束φBを流すべくティース8aが磁気飽和することが懸念される。
しかしながら、上記のように直流モータ1においては、第1のマグネット部4aが形成する磁束φmaの磁束量に比して、第2のマグネット部4bが形成する磁束φmbの磁束量は小さくなるよう設定されている。そのため、磁束φa2が増大して磁束φBが増大したとしても、磁束φBは、第2のマグネット部4bに対向するティース8aが磁気飽和するほどの磁束量となることはなく、ティース8aが磁気飽和する可能性が低い。
このように、ティース8aが磁気飽和する可能性が低いため、本実施の形態の直流モータ1は図5に示されるモータ特性となる。
同図において、横軸はアーマチュア5に供給される電流の電流値I[A]を示し、縦軸はアーマチュア5の回転トルクTq[N・m]、回転数N[rpm]および出力W[W]、ならびに直流モータ110のモータ効率η[%]を示す。そして、本実施の形態の直流モータ1の回転トルクTq1、回転数N1、モータ出力W1、およびモータ効率η1を実線にて示すとともに、比較のために、磁気飽和が生じる場合の直流モータの回転トルクTqp、回転数Np、モータ出力Wp、およびモータ効率ηpを破線にて示す。
同図に示すように、徐々に高負荷となり電流Iの電流値が増大したとき、ティースにおいて磁気飽和が生じる場合には、回転トルクTqpは、ティースに流れる磁束φの飽和にともない回転トルクTqpも飽和してしまい拘束トルクが頭打ちとなってしまう。しかしながら、本実施の形態の直流モータ1の場合には、磁気飽和が生じる可能性が低いため、拘
束トルクが頭打ちとなることなく電流Iの電流値が増大とともに増大する。そのため、モータ出力W1およびモータ効率η1も、磁気飽和が生じる場合のモータ出力Wpおよびモータ効率ηpに比べて大きな値となる。
また、本実施の形態の直流モータ1に生じるコギングトルクについて図6に基づき説明する。
同図において、横軸はアーマチュア5のヨークハウジング2に対する機械角(回転角)[deg]を示し、縦軸はアーマチュア5のコギングトルク[N・m]を示す。そして、同図内に本実施の形態の直流モータ1のコギングトルクTqaを実線にて示すとともに、比較のために、図9に示す従来例における直流モータ110のコギングトルクTqbを破線にて示す。なお、本実施の形態の直流モータ1と従来例における直流モータ110とは、マグネットの形状のみことなり、その他の部品の形状等は同一である。
直流モータ(1,110)は、アーマチュア(8,115)のティース(8a,115a)の数(ティース数)が「6」、マグネット(4,112)の数(極数)が「4」であり、「6」「4」であり、直流モータ(1,110)では、「6」と「4」の最小公倍数である「12」を次数とする(12次)コギングトルクが形成され、このコギングトルクの一周期は機械角30[deg]である。そして、このコギングトルクは一周期内に「正の最大値」と「負の最大値」を有する。
本実施の直流モータ1は、各マグネット4において、マグネット4の中心Cに対して回転方向Dと反対側に位置する第2のマグネット部4bの磁束量が小さくなるように設定されている。そのため、コギングトルクにおいて「正の最大値」が従来の直流モータ110に比べて小さくなり、12次のコギングトルクの振幅値が小さくなる。そのため、このコギングトルクに起因する12次のモータ音(モータ振動)が小さくなり、低騒音化が図られる。
次に、本実施の形態の直流モータ1のマグネット4の形状および着磁配向の変形例について、図7および図8に示す。なお、図7および図8に示される変形例は、本実施の形態の直流モータ1に対して、マグネットの形状および着磁配向のみ異なり、その他の部品の形状等は同一である。従って、マグネットの形状および着磁配向のみについて説明し、その他の部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示す直流モータ1Aは、円筒形状のヨークハウジング2の内壁に周方向に異なる磁極ごとに取り付けられたマグネット20を有する。マグネット20は、マグネット20の中心Cより所定の回転方向D側に位置する第1のマグネット部20aと、中心Cより所定の回転方向Dと反対側に位置する第2のマグネット部20bとを備える。
第1のマグネット部20aの内周面20a1は、アーマチュア5の回転軸7の軸心Oを中心とする円周面にて形成されている。そのため、第1のマグネット部20aは、マグネット20の中心Cより第1のマグネット部20aの端部20a2に亘って略同一の肉厚となるよう形成されている。
それに対し、第2のマグネット部20bの内周面20b1は、マグネット20の中心Cから第2のマグネット部20bの端部20b2に向う所定の長さまでは回転軸7の軸心Oを中心とする円周面にて形成され、それよりも端部20b2に近い部分は、端部20b2に向けて徐々に薄肉となるテーパー面20b1aにて形成されている。
そのため、第1のマグネット部20aが形成する磁束φmaの磁束量に比して、第2のマ
グネット部20bが形成する磁束φmbの磁束量は小さくなるよう設定されている。
図8に示す直流モータ1Bは、円筒形状のヨークハウジング2の内壁に周方向に異なる磁極ごとに取り付けられたマグネット30を有する。マグネット30は、マグネット20の中心Cより所定の回転方向D側に位置する第1のマグネット部30aと、中心Cより所定の回転方向Dと反対側に位置する第2のマグネット部30bとを備える。
第1のマグネット部30aは、磁束の流れる方向が軸心Oに向かう放射状となるよう「ラジアル配向」に着磁されている。それに対し、第2のマグネット部30bは、磁束の流れる方向がマグネット30の中心Cと軸心Oとを結ぶ中心線Lに対し平行となるよう「パラレル配向」に着磁されている。
そのため、第1のマグネット部30aからティース8aに流れ込む磁束φmaの磁束量に比して、第2のマグネット部30bからティース8aに流れ込む磁束φmbの磁束量は小さくなるよう設定されている。
1 直流モータ
2 ヨークハウジング
3 モータハウジング
4 マグネット
4N N極マグネット
4S S極マグネット
4a 第1のマグネット部
4a1 内周面
4a2 端部
4b 第2のマグネット部
4b1 内周面
4b2 端部
5 アーマチュア
6 ブラシ
7 回転軸
8 アーマチュアコア
8a ティース
9 アーマチュアコイル
10 コンミテータ
C (マグネットの)中心
O 軸心
O1 中心
R0 第1の半径
R1 第2の半径

Claims (4)

  1. 筒形状のヨークハウジングと、前記ヨークハウジングの内壁に周方向に異なる磁極ごとに取り付けられた略円弧形状の4つのマグネットと、回転軸に取り付けられるとともに6つのティースにアーマチュアコイルが集中巻にて巻装されたアーマチュアコア、および前記アーマチュアコアに隣接して前記回転軸に取り付けられるとともに前記アーマチュアコイルが接続されるコンミテータとを備えるアーマチュアと、前記コンミテータに摺接し電源からの電流を前記アーマチュアコイルに供給するブラシと、を備える直流モータにおいて、
    前記アーマチュアは予め定められた所定の回転方向に回転するよう設定されており、前記マグネットにおいて、前記マグネットの中心より前記所定の回転方向側に位置される第1のマグネット部が形成する磁束量に比して、前記マグネットの中心より前記所定の回転方向と反対側に位置される第2のマグネット部が形成する磁束量が小さくなるよう設定され
    前記第1のマグネット部は、前記マグネットの中心より前記第1のマグネット部の端部に亘って略同一の肉厚となるよう形成され、
    前記第2のマグネット部は、前記マグネットの中心より前記第2のマグネット部の端部に向けて薄肉となるよう形成され、
    前記マグネットの中心と前記回転軸の軸心とを結ぶ中心線の位置に、隣り合う前記ティース間の略中心が位置するとき、当該マグネットの周方向範囲には前記ティースが2つ位置されていることを特徴とする直流モータ。
  2. 請求項に記載の直流モータにおいて、
    前記第1のマグネット部の内周面は、前記アーマチュアの前記回転軸の軸心を中心とする第1の半径の円周面にて形成され、
    前記第2のマグネット部の内周面は、前記マグネットの中心から前記回転軸の軸心の方向にて前記軸心より所定の長さ偏心した位置を中心とし、前記第1の半径より大きい第2の半径の円周面にて形成されていることを特徴とする直流モータ。
  3. 請求項に記載の直流モータにおいて、
    前記第1のマグネット部の内周面は、前記アーマチュアの前記回転軸と同軸の第1の半径の円周面にて形成され、
    前記第2のマグネット部の内周面は、前記マグネットの中心より前記第2のマグネット部の端部に向けてテーパ形状となるよう形成されていることを特徴とする直流モータ。
  4. 請求項1に記載の直流モータにおいて、
    前記第1のマグネット部は磁束の流れる方向が前記回転軸の軸心に向かう放射状となるようラジアル配向に着磁され、前記第2のマグネット部は磁束の流れる方向が前記マグネットの中心と前記回転軸の軸心とを結ぶ中心線に対し平行となるようパラレル配向に着磁されていることを特徴とする直流モータ。
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