JP5840027B2 - 決済端末装置、決済システムおよび決済方法 - Google Patents

決済端末装置、決済システムおよび決済方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5840027B2
JP5840027B2 JP2012037882A JP2012037882A JP5840027B2 JP 5840027 B2 JP5840027 B2 JP 5840027B2 JP 2012037882 A JP2012037882 A JP 2012037882A JP 2012037882 A JP2012037882 A JP 2012037882A JP 5840027 B2 JP5840027 B2 JP 5840027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
payment
difference information
card
settlement
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012037882A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013174963A (ja
Inventor
立花 仁
仁 立花
香 高野
香 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Solutions Inc.
Original Assignee
Seiko Solutions Inc.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Solutions Inc. filed Critical Seiko Solutions Inc.
Priority to JP2012037882A priority Critical patent/JP5840027B2/ja
Publication of JP2013174963A publication Critical patent/JP2013174963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5840027B2 publication Critical patent/JP5840027B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、決済端末装置、決済システムおよび決済方法に関する。
電子マネーなどのカード決済に際し、決済対象のカードが失効していないかの確認のため、決済対象のカードと失効カード情報との照合が行われている。また、かかる照合をオフラインで行えるようにするため、決済端末装置をタクシー等に新設した際、決済サーバ装置から決済端末装置への失効カード情報のダウンロードが行われている。例えば、決済端末装置設置時に、決済サーバ装置に登録されている全ての失効カード情報を決済端末装置にダウンロードし、設置翌日以降は、追加された失効カード情報を毎日ダウンロードするといった運用が行われている。
また、決済対象のカードと失効カード情報との照合に関連して、特許文献1には、ネガチェック(特許文献1では、クレジットカードの有効性の確認)をスキップする決済システムが記載されている。
この決済システムでは、ネガデータリスト(使用することができない無効のカードのカード番号のリスト)を記憶するための記憶領域と、ネガデータリストを識別するための識別情報を記憶する領域と、を決済端末に設けておく。また、クレジットカードの番号を記憶する領域と、既にネガデータとの照合が行われたネガデータリストの識別情報をリストにして記憶する領域と、をユーザが保有する記憶装置に設けておく。そして、決済端末に記憶されているネガデータリストの識別情報が記憶装置から読み出されたネガデータリストの識別情報リストに含まれている場合には、ネガチェックをスキップする。
これにより、クレジットカードの有効性を確認するためのネガチェックの負担を軽減することができるとされている。
特開2007−193493号公報
しかしながら、決済サーバ装置に登録されている失効カード情報は、一般に件数が多くデータ量が大きい。そのため、決済サーバ装置に登録されている全ての失効カード情報を決済端末装置にダウンロードするのに多大な時間を要する。
さらには、タクシーに設置された決済端末装置は、通常、従量制の料金体系にて決済サーバ装置との通信を行っており、全ての失効カード情報をダウンロードするのに多大な時間を要することで、通信料が高くついてしまう。かかる通信料の問題は、決済端末装置のタクシーへの導入の妨げとなっている。
また、特許文献1に記載の決済システムは、決済端末が有効にネガチェックを行えることを前提として、同一のネガチェックがすでに行われている場合にネガチェックをスキップするものである。この特許文献1には、ネガデータリストをダウンロードする際の時間やダウンロード回数を低減させるための技術は示されていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、失効カード情報を決済端末装置にダウンロードする時間や回数を低減させることのできる決済端末装置、決済システムおよび決済方法を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による決済端末装置は、決済媒体が記憶するカード識別情報に基づいてカード決済を行う決済処理部と、前記決済処理部の決済状況に基づいて、ある期間内に登録された失効カード情報を示す差分情報を取得するか否かを決定する取得有無決定部と、前記取得有無決定部が前記差分情報を取得すると決定すると、当該差分情報を取得する差分情報取得部と、前記差分情報取得部が取得した差分情報を記憶する失効カード情報記憶部と、を具備し、前記決済処理部は、前記失効カード情報記憶部が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定することを特徴とする。
また、本発明の一態様による決済端末装置は、上述の決済端末装置であって、前記取得有無決定部は、前記決済処理部が前回決済を行ってから所定日数の間、前記差分情報を取得することに決定することを特徴とする。
また、本発明の一態様による決済端末装置は、上述の決済端末装置であって、前記決済処理部は、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合にて当該決済対象の決済媒体が失効していると判定すると、失効していることを示す情報を当該決済対象の決済媒体に書き込むことを特徴とする。
また、本発明の一態様による決済端末装置は、上述の決済端末装置であって、前記決済処理部は、前記決済対象の決済媒体が前回決済を受けてから今回の決済までの期間分の連続する差分情報を前記失効カード情報が記憶していると判定すると、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオフラインで行うことに決定することを特徴とする。
また、本発明の一態様による決済システムは、決済サーバ装置と、決済端末装置とを具備し、前記決済サーバ装置は、ある期間内に登録された失効カード情報を示す差分情報を前記決済端末装置に送信する差分情報送信部を具備し、前記決済端末装置は、決済媒体が記憶するカード識別情報に基づいてカード決済を行う決済処理部と、前記決済処理部の決済状況に基づいて、前記決済サーバ装置から前記差分情報を取得するか否かを決定する取得有無決定部と、前記取得有無決定部が前記差分情報を取得すると決定すると、前記差分情報送信部が送信した前記差分情報を取得する差分情報取得部と、前記差分情報取得部が取得した差分情報を記憶する失効カード情報記憶部と、を具備し、前記決済処理部は、前記失効カード情報記憶部が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定することを特徴とする。
また、本発明の一態様による決済方法は、ある期間内に登録された失効カード情報を示す差分情報を記憶する失効カード情報記憶部を具備する決済端末装置の決済方法であって、決済媒体が記憶するカード識別情報に基づいてカード決済を行う決済処理ステップと、前記決済処理ステップでの決済状況に基づいて、前記差分情報を取得するか否かを決定する取得有無決定ステップと、前記取得有無決定ステップにて前記差分情報を取得すると決定すると、当該差分情報を取得する差分情報取得ステップと、前記差分情報取得ステップにて取得した差分情報を前記失効カード情報記憶部に記憶させる失効カード情報記憶ステップと、を具備し、前記決済処理ステップでは、前記失効カード情報記憶部が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定することを特徴とする。
本発明によれば、失効カード情報を決済端末装置にダウンロードする時間や回数を低減させることができる。
本発明の一実施形態における決済システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態において、決済処理部が行った決済のタイミングと、失効カード情報管理部が差分情報を取得したタイミングとの例を示す説明図である。 同実施形態において、失効カード情報記憶部が記憶する差分情報に基づいて、決済処理部がオフライン決済を行うと決定した例を示す説明図である。 同実施形態において、失効カード情報記憶部が記憶する差分情報に基づいて、決済処理部がオンライン決済を行うと決定した例を示す説明図である。 同実施形態において、決済端末装置が、当日分の差分情報をダウンロードするか否かを判定して実行する処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態において、決済端末装置が、カード決済を行う処理手順を示すフローチャートである。 同実施形態において、失効カード情報記憶部の記憶する差分情報が、オフライン照合に必要な差分情報に満たない例を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態における決済システムの機能構成を示す概略ブロック図である。同図において、決済システム1は、決済サーバ装置110と、メーター210と、決済端末装置220と、電子マネーカードリーダライタ(Reader/Writer、以下「R/W」と表記する)230とを具備する。決済サーバ装置110は、通信部(差分情報送信部)111と、オンライン決済部112と、失効カードマスタ情報管理部113と、失効カードマスタ情報記憶部114とを具備する。決済端末装置220は、無線通信部(差分情報取得部)221と、決済処理部222と、失効カード情報管理部(取得有無決定部)223と、失効カード情報記憶部224とを具備する。
決済サーバ装置110は、例えば、電子マネーセンタ10に設置されている。また、メーター210と、決済端末装置220と、電子マネーカードR/W230とは、タクシー20に設置されおり、メーター210と決済処理部222とが接続され、電子マネーカードR/W230と決済処理部222とが接続されている。
また、通信部111と無線通信部221とは、ネットワーク900に接続されている。
ネットワーク900は、通信部111と無線通信部221との通信を仲介する通信ネットワークである。例えば、ネットワーク900は、携帯電話網(通信事業者が携帯電話端末向けに提供する無線通信ネットワーク)と、インターネット(Internet)とを含んで構成される。そして、無線通信部221は、携帯電話網に無線接続し、通信部111は、インターネットに接続する。
但し、本発明はネットワーク900の形態に依存しない。従って、ネットワーク900として様々な通信ネットワークを用いることができる。例えば、ネットワーク900は、決済システム1専用の無線通信ネットワークであってもよい。
決済システム1は、電子マネーのカード決済を行うシステムである。但し、本発明は、電子マネーのカード決済に限らず、失効カード情報との照合を行う様々な決済システムに適用可能である。例えば、決済システム1は、クレジットカード決済を行うシステムであってもよい。
ここで、失効カードとは、電子マネーセンタに無効登録された(すなわち、失効した)決済媒体である。この無効登録は、例えば、紛失や盗難等が生じた決済媒体に対して行われる。また、失効カード情報とは、失効カードを識別するカード識別情報を示す情報である。
また、決済媒体とは、カード決済のためのカード識別情報を記憶している媒体である。例えば、決済媒体は、電子マネーカードであってもよいし、電子マネー機能を有する携帯電話端末(携帯電話機やスマートフォン)であってもよい。
決済サーバ装置110は、失効カード情報の記憶および管理を行う。決済サーバ装置110は、例えばコンピュータにて実現される。
失効カードマスタ情報記憶部114は、失効カード情報のマスタ情報を記憶する。ここで、失効カード情報のマスタ情報には、登録されている全ての失効カード情報が、登録日時情報(失効カード情報が決済サーバ装置110に登録された日時を示す情報)と対応付けて含まれている。失効カードマスタ情報記憶部114は、決済サーバ装置110の具備する記憶デバイスにて実現される。
オンライン決済部112は、オンライン決済を行う。ここで、オンライン決済とは、決済端末装置からの要求に応じて決済サーバ装置がオンラインで行う決済である。このオンライン決済に際して、オンライン決済部112は、決済の対象となっている決済媒体が失効しているか否かの判定を失効カードマスタ情報管理部113に要求する。そして、失効カードマスタ情報管理部113が、決済の対象となっている決済媒体が失効していると判定すると、オンライン決済部112は、決済を中止する(決済に失敗する)。
失効カードマスタ情報管理部113は、失効カードマスタ情報記憶部114が記憶する失効カード情報を管理する。特に、失効カードマスタ情報管理部113は、失効カード情報の登録要求に応じて失効カードマスタ情報記憶部114に失効カード情報を書き込む。また、失効カードマスタ情報管理部113は、差分情報の送信要求に応じて、失効カードマスタ情報記憶部114が記憶する失効カード情報に基づいて差分情報を生成して通信部111に出力する。
ここで、差分情報とは、ある期間内に登録された失効カード情報を示す情報である。この差分情報は、決済端末装置220が、ある決済媒体が失効しているか否かの判定を決済端末装置220自ら行うために記憶している失効カード情報を更新(特に追加)するために用いられる。
なお、差分情報には、失効カード情報のように使用不可となったカードを識別する情報に加えて、無効登録を取り消されたカードなど、使用不可状態から復活して使用可能となったカードの識別情報が含まれていてもよい。
本実施形態では、失効カードマスタ情報管理部113は、1日分の失効カード情報(すなわち、1日のうちに登録された全ての失効カード情報)を差分失効カード情報として生成する。より具体的には、失効カードマスタ情報管理部113は、前日に登録された全ての失効カード情報を含めて当日分の差分情報を生成し、通信部111およびネットワーク900を介して決済端末装置220に送信する。
但し、本発明は、差分情報の期間や差分情報生成のタイミングに依存しない。例えば、失効カードマスタ情報管理部113が半日毎の差分情報を生成するようにしてもよい。
また、失効カードマスタ情報管理部113は、ある決済媒体が失効しているか否かの判定を要求するオンライン照合要求をオンライン決済部112から受けると、当該要求に応じてオンライン照合を行い、照合結果をオンライン決済部112に出力(回答)する。
ここで、オンライン照合とは、決済端末装置からの要求に応じて決済サーバ装置が行う、照合対象となっている決済媒体と失効カード情報との照合である。本実施形態では、決済サーバ装置110は、オンライン決済の要求の一環としてオンライン照合の要求を受ける。そして、オンライン決済部112がオンライン決済を行う際に失効カードマスタ情報管理部113にオンライン照合を要求する。
失効カードマスタ情報管理部113は、オンライン決済部112からのオンライン照合要求を受けると、まず、照合対象となっている決済媒体を識別するカード識別情報を、オンライン照合要求から読み出す。次に、失効カードマスタ情報管理部113は、失効カードマスタ情報記憶部114が記憶している失効カード情報の全件のうちいずれかが、読み出したカード識別情報と一致するか否かを判定する。そして、失効カードマスタ情報管理部113は、一致したか否かの判定結果を、照合結果としてオンライン決済部112に出力(回答)する。
オンライン決済部112と失効カードマスタ情報管理部113とは、例えば決済サーバ装置110の具備するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)が、決済サーバ装置110の具備する記憶デバイスからプログラムを読み出して実行することで実現される。
通信部111は、ネットワーク900を介して決済端末装置220(無線通信部221)と通信を行う。特に、通信部111は、決済端末装置220からの差分情報送信要求を受信すると、当該差分情報送信要求を失効カードマスタ情報管理部113に出力する。そして、通信部111は、当該差分情報送信要求に応じて失効カードマスタ情報管理部113が生成した差分情報を、差分情報送信要求元の決済端末装置220に送信する。
また、通信部111は、失効カード情報登録要求を受信すると、当該失効カード情報登録要求を失効カードマスタ情報管理部113に出力する。この失効カード情報登録要求は、例えばカード会社が、当該カード会社の所持するコンピュータ等から送信する。
また、通信部111は、決済端末装置220からのオンライン決済要求を受信すると、当該オンライン決済要求をオンライン決済部112に出力する。そして、通信部111は、当該オンライン決済要求に対するオンライン決済部112の決済結果(例えば、決済成功/失敗や、決済日時の情報など)を、オンライン決済要求元の決済端末装置220に送信する。
メーター210は、タクシー20の料金メーター(いわゆるタクシーメーター)であり、料金情報を決済端末装置220に送信する。この料金情報は、決済端末装置220がカード決済を行う際に、決済金額を示す情報として用いられる。
決済端末装置220は、タクシー20の利用客がカード払いを選択した際に、タクシー20の運転手および利用客の操作に応じてカード決済を行う。決済端末装置220は、例えば小型のコンピュータにて実現される。
なお、本発明が対象とする決済端末装置は、タクシーに設置された決済端末装置に限らない。オンライン照合とオフライン照合とを行い得る様々な決済端末装置を本発明の対象とし得る。ここで、オフライン照合とは、決済端末装置が自ら行う、照合対象となっている決済媒体と失効カード情報との照合である。
なお、本実施形態では、決済端末装置220は、オンライン決済の一環としてオンライン照合を決済サーバ装置110に要求するが、決済端末装置220が、オンライン照合のみを決済サーバ装置110に要求し、照合結果に基づいて決済端末装置220が決済処理を続行するようにしてもよい。
無線通信部221は、ネットワーク900を介して決済サーバ装置110(通信部111)と通信を行う。
特に、無線通信部221は、失効カード情報管理部223が差分情報を取得すると決定すると、当該差分情報を取得する。具体的には、無線通信部221は、失効カード情報管理部223が出力する差分情報送信要求を決済サーバ装置110に送信し、決済サーバ装置110が送信(回答)する差分情報を受信して失効カード情報管理部223に出力する。
また、無線通信部221は、決済処理部222が出力するオンライン決済要求を決済サーバ装置110に送信し、決済サーバ装置110が送信(回答)する決済結果を受信して決済処理部222に出力する。
また、無線通信部221は、決済処理部222が決済を行って生成する決済情報を決済サーバ装置110に送信する。
なお、無線通信部221は、決済処理部222や失効カード情報管理部223からの要求に応じて、ネットワーク900への接続が必要なときのみネットワーク900に接続する。ここで、無線通信部221は、例えば、従量制の料金体系にてネットワーク900に接続する。無線通信部221に、必要なときのみネットワーク900に接続させることで、決済端末装置220の使用者(例えば、タクシー20の運転手)は、可及的に通信料を抑制している。
ただし、本発明は、無線通信部221が行う通信の料金体系に依存しない。例えば、無線通信部221が定額制の料金体系にて通信を行う場合でも、本発明によって、決済端末装置220が失効カード情報をダウンロードする時間を低減させることができる。従って、決済端末装置220が決済を行えない時間を短縮することができる。
決済処理部222は、決済媒体が記憶するカード識別情報に基づいてカード決済(本実施形態では電子マネーのカード決済)を行う。ここで、決済処理部222は、カード決済処理の一環として、決済媒体の有効性を判定する。具体的には、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定する。そして、オンラインで行うと決定した場合、決済処理部222は、オンライン照合要求(本実実施形態ではオンライン決済要求)を、無線通信部221およびネットワーク900を介して決済サーバ装置110に送信する。一方、当該照合をオフラインで行うと決定した場合、決済処理部222は、オフライン照合要求を失効カード情報管理部223に出力し、失効カード情報管理部223から照合結果を取得する。決済処理部222が行う当該決定の、より詳細な説明については後述する。
また、決済処理部222は、決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合にて当該決済対象の決済媒体が失効していると判定すると、失効していることを示す情報を当該決済対象の決済媒体に書き込む。
なお、以下では、決済処理部222が自ら行う決済を「オフライン決済」と称する。
失効カード情報記憶部224は、無線通信部221が取得した差分情報を記憶する。失効カード情報記憶部224は、決済端末装置220の具備する記憶デバイスにて実現される。
失効カード情報管理部223は、失効カード情報記憶部224が記憶する差分情報を管理する。特に、失効カード情報管理部223は、決済サーバ装置110から差分情報を取得して失効カード情報記憶部224に書き込む(追加書込する)。その際、失効カード情報管理部223は、決済処理部222の決済状況に基づいて、ある期間内に登録された失効カード情報を示す差分情報を取得するか否かを決定する。より具体的には、失効カード情報管理部223は、決済処理部222が前回決済を行ってから所定日数の間、前記差分情報を取得することに決定する。
また、失効カード情報管理部223は、決済処理部222からのオフライン照合要求に応じて、決済対象の決済媒体と、失効カード情報記憶部224が記憶する差分情報との照合を行い、照合結果を決済処理部222に出力(回答)する。
決算処理部222と、失効カード情報管理部223とは、例えば決済端末装置220の具備するCPUが、決済端末装置220の具備する記憶デバイスからプログラムを読み出して実行することで実現される。
電子マネーカードR/W230は、決済端末装置(決済処理部222)からの要求に応じて、決済媒体に対するデータの読み書きを行う。特に、電子マネーカードR/W230は、当該決済媒体からカード識別情報を読み出し、また、当該決済媒体が失効していると決済処理部222が判定すると、失効していることを示す情報を当該決済媒体に書き込む。
なお、タクシー20の数(従って、メーター210と、決済端末装置220と、電子マネーカードR/W230との数)は、図1に示す1つに限らず、1つ以上であればよい。
また、決済システム1の具備する決済端末装置が、全て本発明によるものである必要はない。例えば、決済システム1が具備する決済端末の一部は、決済サーバ装置110に登録されている全ての失効カード情報を記憶しておいて、常にオフライン決済を行うものであってもよい。また、決済システム1が、店舗向けの決済端末装置あるいは保険外交員向けの決済端末装置など、タクシー向け以外の決済端末装置を具備していてもよい。
次に、図2を参照して、失効カード情報管理部223が行う、差分情報を取得するか否かの判断の例について説明する。
図2は、決済処理部222が行った決済のタイミングと、失効カード情報管理部223が差分情報を取得したタイミングとの例を示す説明図である。
同図の左側には、決済処理部222が決済を行った日時が、新しいものを上側にして示されている。なお、ここでの決済にはオフライン決済もオンライン決済も含まれる。また、同図の右側には、失効カード情報管理部223が無線通信部221を介して差分情報を取得した日時が、新しいものを上側にして示されている。
なお、同図2は、2011年12月8日時点での情報を示している。
同図の例では、失効カード情報管理部223は、決済処理部222が決済を行った日を含めて3日間、差分情報を取得することに決定するよう設定されている。
そこで、行L111に示されるように、決済処理部222が、11月13日15時10分に決済を行ったのに応じて、失効カード情報管理部223は、まず、12分後の同日15時22分に、11月13日分の差分情報を取得している(行L121)。
また、失効カード情報管理部223は、定期的に差分情報を取得する際は、決済端末装置220が電源を接続(ON)されて起動した際に差分情報を取得するように設定されており、決済端末装置220は、毎朝7時頃起動している。
このため、失効カード情報管理部223は、行L111に示される11月13日の決済に応じて、翌日の1月14日7時12分と、2日後の1月15日7時9分とに、差分情報を取得している(行L122、L123)。
一方、決済処理部222は、行L111に示される決済の後、暫く決済を行っていない。このため、失効カード情報管理部223は、行L123に示される差分情報取得の後、暫く差分情報を取得していない。
その後、行L112に示されるように、決済処理部222は、12月6日19時18分に決済を行っており、これに応じて、失効カード情報管理部223は、当日の12月6日と、翌日の12月7日と、2日後の12月8日とに差分情報を取得している(行L124〜L126)。
決済処理部222は、その後も決済を行っており、失効カード情報管理部223は、12月8日以降も電源接続時の差分情報取得を実行する。特に、決済処理部222が、12月8日に行った決済(行L113)に応じて、失効カード情報管理部223は、翌日の12月9日、および、2日後の12月10日にも、電源接続時の差分情報取得を実行する。
このように、失効カード情報管理部223は、決済処理部222が前回決済を行ってから所定日数(図2の例では当日を含めて3日)の間、差分情報を取得することに決定している。
次に、図3および図4を参照して、決済処理部222が行う、オフライン決済を行うかオンライン決済を行うかの決定の例について説明する。
図3は、失効カード情報記憶部224が記憶する差分情報に基づいて、決済処理部222がオフライン決済を行うと決定した例を示す説明図である。
同図の左側には、失効カード情報記憶部224が記憶している差分情報が示されており、失効カード情報記憶部224は、決済当日の差分情報から、4日前の差分情報までを記憶している。また、同図の右側には決済対象の決済媒体(ここでは電子マネーカード)が前回決済を受けた日が示されており、この電子マネーカードは、4日前に決済を受けている。
ここで、この電子マネーカードは、4日前の決済時に、失効カード情報との照合を受けて、失効していないと判定されているはずである。すなわち、4日前の決済時に失効していると判定されていれば、当該電子マネーカードは決済を受けられなかったはずである。
従って、4日前の決済時に照合された、4日前までの差分情報に相当する失効カード情報(すなわち、5日前までに登録された差分情報)には、当該電子マネーカードを無効とする情報は含まれていないはずである。
そうすると、失効カード情報記憶部224が今回の決済当日の差分情報から3日前の差分情報までを連続して記憶していれば(すなわち、この期間の毎日の差分情報を記憶していれば)、失効カード情報管理部223は、オフライン照合を行い得る。すなわち、失効カード情報管理部223は、今回の決済当日の差分情報から3日前の差分情報までの連続する差分情報と、決済対象の電子マネーカードとを照合すればよい。当該照合にて当該電子マネーカードを無効とする情報が発見されなければ、失効カード情報管理部223は、当該電子マネーカードを有効(失効していない)と判定できる。
そこで、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が今回の決済当日の差分情報から3日前の差分情報までを連続して記憶していることを(例えば、失効カード情報管理部223に問い合わせて)検出して、オフライン決済(オフライン照合)を行うことに決定する。
より一般的には、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が、今回の決済当日から、決済媒体が前回決済を受けた翌日までの、連続する差分情報を記憶していれば、オフライン決済を行うことに決定する。
このように、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定している。
なお、所定期間分の差分情報が連続しているとは、当該期間分の差分情報が全て存在していることである。例えば、上述したように、本実施形態では、決済サーバ装置110(失効カードマスタ情報管理部113)は、前日に登録された全ての失効カード情報を含めて当日分の差分情報として生成している。この場合、失効カード情報記憶部224が今日から3日前までの連続する差分情報を記憶しているとは、失効カード情報記憶部224が、今日から3日前までの各日分の差分情報を記憶していること、すなわち、昨日から4日前までの間に登録された全ての失効カード情報を記憶していることをいう。
図4は、失効カード情報記憶部224が記憶する差分情報に基づいて、決済処理部222がオンライン決済を行うと決定した例を示す説明図である。
同図の左側には、失効カード情報記憶部224が記憶している差分情報が示されており、失効カード情報記憶部224は、決済当日の差分情報から、2日前の差分情報までを記憶している。また、同図の右側には決済対象の決済媒体(ここでは電子マネーカード)が、前回決済を受けた日が示されており、この電子マネーカードは、4日前に決済を受けている。
図3を参照して説明したように、4日前までの差分情報に相当する失効カード情報には、この電子マネーカードを無効とする情報は含まれていないはずである。しかし、3日前の差分情報については、4日前の決済では照合の対象となっていない。
一方、図4の例では、失効カード情報記憶部224は、決済当日から2日前の差分情報を記憶しているが、3日前の差分情報を記憶していない。
そうすると、失効カード情報記憶部224の記憶する差分情報を用いたオフライン照合では、この電子マネーカードを無効とする失効カード情報が3日前の差分情報に含まれているか否かを判定することができない。すなわち、当該電子マネーカードを無効とする失効カード情報が、4日前(当該電子マネーカードが使用された後)に登録されていた場合、オフライン照合では無効を検出することができない。
そこで、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が今回の決済当日の差分情報から3日前の差分情報までのいずれかを記憶していないことを検出して、オンライン決済(オンライン照合)を行うことに決定する。
より一般的には、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が、今回の決済当日から、決済媒体が前回決済を受けた翌日までの、いずれかの差分情報を記憶していない場合は、オンライン決済を行うことに決定する。
このように、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定している。
次に、図5および図6を参照して、決済端末装置220の動作について説明する。
図5は、決済端末装置220が、当日分の差分情報をダウンロードするか否かを判定して実行する処理手順を示すフローチャートである。決済端末装置220は、同図の処理を、例えば電源を接続されて起動した際など定期的に行う。
同図の処理において、失効カード情報管理部223は、まず、この決済端末装置220が新規設置されたものか否かを判定する(ステップS101)。
新規設置されたもので無いと判定した場合(ステップS101:NO)、失効カード情報管理部223は、今日(図5の処理を行っている日)が、決済処理部222が前回決済を行ってから所定の日数(図2の例では、決済当日を含めて3日)以内か否かを判定する(ステップS102)。所定の日数以内で無いと判定した場合(ステップS102:NO)、同図の処理を終了する。
一方、所定の日数以内であると判定した場合(ステップS102:YES)、失効カード情報管理部223は、無線通信部221を介して、当日分(今日の分)の差分情報をダウンロードする(ステップS103)。
具体的には、まず、失効カード情報管理部223が、差分情報送信要求を無線通信部221に出力し、無線通信部221が、当該差分情報送信要求を、ネットワーク900を介して決済サーバ装置110に送信する。そして、決済サーバ装置110が差分情報を送信(回答)すると、無線通信部221が当該差分情報を受信して失効カード情報管理部223に出力する。そして、無線通信部221は、当該差分情報を失効カード情報記憶部224に書き込む(追加書込する)。なお、失効カード情報記憶部224が満杯の場合、失効カード情報管理部223は、失効カード情報記憶部224の記憶する差分情報のうち、古いものから順に、今回取得した差分情報を書込可能となるまで削除する。
ステップS103の後、失効カード情報管理部223は、差分情報のダウンロードに成功したか否かを判定する(ステップS104)。ダウンロードに失敗したと判定した場合(ステップS104:NO)、ステップS103に戻り、処理をやり直す。
一方、ダウンロードに成功したと判定した場合(ステップS104:YES)、同図の処理を終了する。
一方、ステップS101において、決済端末装置220が新規設置されたものであると判定した場合(ステップS101:YES)、ステップS103に進む。
図6は、決済端末装置220が、カード決済を行う処理手順を示すフローチャートである。決済端末装置220は、タクシー料金の支払いの際に、同図の処理を行う。
同図の処理において、決済処理部222は、まず、電子マネー決済か否かを判定する(ステップS201)。例えば、決済処理部222は、タクシー20の運転手が決済操作を行ったか否かに基づいて、当該判定を行う。
電子マネー決済でないと判定した場合(ステップS201:NO)、同図の処理を終了する。一方、電子マネー決済であると判定した場合(ステップS201:YES)、決済処理部222は、決済金額として、メーター情報をメーター210から取得する(ステップS202)。
次に、決済処理部222は、電子マネーカードR/W230に提示された決済媒体から、カード情報を読み込む(ステップS203)。ここでのカードの情報には、当該決済媒体を識別するカード識別情報と、当該決済媒体が前回決済を受けた日時の情報とが含まれる。
ただし、決済処理部222が、当該決済媒体が前回決済を受けた日時の情報を、当該決済媒体からではなく決済サーバ装置110から取得するようにしてもよい。
次に、決済処理部222は、決済対象の決済媒体(電子マネーカードR/W230に提示された(例えば、かざされた)決済媒体)が前回決済を受けた日時を確認する(ステップS204)。具体的には、決済処理部222は、ステップS203で取得したカード情報から、当該決済媒体が前回決済を受けた日時の情報を抽出する。
次に、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が記憶する、今日(図6の処理を行っている当日)から連続する差分情報のうち、最も古いものの日時情報(図4の例では2日前)を確認する(ステップS205)。
そして、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が、今日から、前回決済日の翌日までの連続する差分情報を記憶しているか否かを判定する(ステップS206)。
失効カード情報記憶部224が、いずれかの差分情報を記憶していないと判定した場合(ステップS206:NO)、決済処理部222は、オンライン決済に決定し、決済サーバ装置110にオンライン決済を行わせる(ステップS207)。
決済において決済対象の決済媒体が失効カードであることが検出された場合、決済処理部222は、電子マネーカードR/W230を介して当該決済媒体に、失効カードであることを示す「使用不可」を書き込む(ステップS209)。
次に、失効カード情報管理部223が決済処理部222から処理を引き継ぎ、失効カード情報管理部223は、決済処理部222がオフライン決済をしたか否かを判定する(ステップS210)。オンライン決済をしたと判定した場合(ステップS210:NO)、失効カード情報管理部223は、今日の差分情報をダウンロード済みか否かを判定する(ステップS211)。
今日の差分情報を未だダウンロードしていないと判定した場合(ステップS211:NO)、失効カード情報管理部223は、無線通信部221およびネットワーク900を介して、今日の差分情報を決済サーバ装置110からダウンロードする(ステップS212)。
そして、失効カード情報管理部223は、ダウンロードに成功したか否かを判定する(ステップS213)。ダウンロードに成功していないと判定した場合(ステップS213:NO)、ステップS212に戻り、処理をやり直す。
一方、ダウンロードに成功したと判定した場合(ステップS213:YES)、失効カード情報管理部223は、決済端末装置220(決済端末装置220が有する記憶媒体)に、今日(決済を行った日)の日時を記憶させる(ステップS214)。図5のステップS102において、差分情報のダウンロードを行うか否かの判定に用いるためである。
その後、同図の処理を終了する。
一方、ステップS206において、失効カード情報記憶部224が、今日から前回決済日の翌日までの連続する差分情報を記憶していると判定した場合(ステップS206:YES)、決済処理部222は、オフライン決済に決定し、オフライン決済を実行する(ステップS208)。その後、ステップS209に進む。
一方、ステップS210において、オフライン決済をしたと判定した場合(ステップS210:YES)や、ステップS211において、今日の差分情報をダウンロード済みであると判定した場合(ステップS211:YES)、ステップS214に進む。
以上のように、決済処理部222は、失効カード情報記憶部224が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、決済(特に、決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合)をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定する。
従って、失効カード情報記憶部224が、全ての失効カード情報を記憶していない場合でも、決済処理部222は、オフライン決済の可否を判定して実行し得る。このため、失効カード情報記憶部224は、決済端末装置220の新規設置時に、全ての失効カード情報をダウンロードする必要がなく、失効カード情報を決済端末装置220にダウンロードする時間を低減させることができる。ひいては、失効カード情報をダウンロードするための通信料を低減させることができ、決済端末装置のタクシーへの導入促進を図ることができる。
また、失効カード情報管理部223は、決済処理部222の決済状況に基づいて、差分情報を取得するか否かを決定する。
従って、決済処理部222の決済頻度が高い場合、失効カード情報管理部223が頻繁に差分情報を取得して、オフライン決済(特にオフライン照合)を行える可能性を高めることができる。一方、決済処理部222の決済頻度が低い場合、失効カード情報管理部223の差分取得頻度を抑制して、通信料を削減することができる。
例えば、失効カード情報管理部223は、決済処理部222が前回決済を行ってから所定日数の間、差分情報を取得することに決定する。この所定日数のうちに、決済処理部222が再度決済を行えば、失効カード情報記憶部224が連続して差分情報を記憶する日数(期間)が伸び、決済処理部222がオフライン決済を行える可能性が高まる。
また、オフライン決済またはオンライン決済にて、決済対象の決済媒体が失効していることが判明した場合、決済処理部222は、失効していることを示す情報を当該決済対象の決済媒体に書き込む。
これにより、当該決済媒体を用いて再度決済が試みられた際に、当該決済媒体が失効していることを検出して不正決済を回避できる可能性が高まる。
なお、失効カード情報記憶部224が、オフライン照合に必要な全ての差分情報を記憶していない場合でも、決済処理部222が、まず、決済対象の決済媒体と、失効カード情報記憶部224の記憶する差分情報との照合を行うようにしてもよい。当該照合において決済対象の決済媒体が失効していることを検出した場合、オンライン決済が不要になる。
図7は、失効カード情報記憶部224の記憶する差分情報が、オフライン照合に必要な差分情報に満たない例を示す説明図である。
同図の左側には、失効カード情報記憶部224が記憶している差分情報の取得日が示されている。また、同図の右側には、決済対象の決済媒体(ここでは電子マネーカード)が、前回決済を受けた日付が示されており、この電子マネーカードは11月10日に前回の決済を受けている。
この場合、図3を参照して説明したのと同様に、この電子マネーカードが前回決済を受けた11月10日から前の差分情報(領域A12に示されている差分情報)には、11月10日に決済を受けていることから、当該電子マネーカードを無効とする情報は含まれていない。
そこで、決済処理部222は、11月10日の1日後からの失効カード情報が連続して記憶されてはいないが、失効カード情報記憶部224の記憶する差分情報のうち、当該電子マネーカードが前回決済を受けた翌日の11月11日以降に取得した差分情報(領域A11に示されている差分情報)について、当該決済媒体との照合を行う。すなわち、決済処理部222は、当該電子マネーカードが前回決済を受けた11月10日以降に登録された失効カード情報を示す差分情報について、当該電子マネーカードとの照合を行う。
この照合にて、当該電子マネーカードが失効していることが判明した場合、改めてオンライン照合を行う必要がない。従って、オンライン決済を行う必要がなくなる。
例えば、決済処理部222は、図6のステップS206において、失効カード情報記憶部224が、オフライン決済に必要ないずれかの差分情報を記憶していないと判定した場合に、即、オンライン決済を行わず、まず、保有している失効カード情報を用いて照合を行う。これにより、ステップS207のオンライン決済が不要となって通信接続の回数を減らすことができる場合がある。
なお、決済処理部222が、決済対象の電子マネーカードが前回決済を受けた翌日以降にダウンロードされた差分情報の全てについて当該照合を行うようにしてもよいし、一部について当該照合を行うようにしてもよい。例えば、図7の例において、決済処理部222が、12月6日以降の差分情報についてのみ照合を行うようにしてもよい。
なお、決済端末装置220の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 決済システム
10 電子マネーセンタ
110 決済サーバ装置
111 通信部
112 オンライン決済部
113 失効カードマスタ情報管理部
114 失効カードマスタ情報記憶部
20 タクシー
210 メーター
220 決済端末装置
221 無線通信部
222 決済処理部
223 失効カード情報管理部
224 失効カード情報記憶部
230 電子マネーカードR/W
900 ネットワーク

Claims (6)

  1. 決済媒体が記憶するカード識別情報に基づいてカード決済を行う決済処理部と、
    前記決済処理部の決済状況に基づいて、ある期間内に登録された失効カード情報を示す差分情報を取得するか否かを決定する取得有無決定部と、
    前記取得有無決定部が前記差分情報を取得すると決定すると、当該差分情報を取得する差分情報取得部と、
    前記差分情報取得部が取得した差分情報を記憶する失効カード情報記憶部と、
    を具備し、
    前記決済処理部は、前記失効カード情報記憶部が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定する
    ことを特徴とする決済端末装置。
  2. 前記取得有無決定部は、前記決済処理部が前回決済を行ってから所定日数の間、前記差分情報を取得することに決定することを特徴とする請求項1に記載の決済端末装置。
  3. 前記決済処理部は、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合にて当該決済対象の決済媒体が失効していると判定すると、失効していることを示す情報を当該決済対象の決済媒体に書き込むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の決済端末装置。
  4. 前記決済処理部は、前記決済対象の決済媒体が前回決済を受けてから今回の決済までの期間分の連続する差分情報を前記失効カード情報が記憶していると判定すると、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオフラインで行うことに決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の決済端末装置。
  5. 決済サーバ装置と、決済端末装置とを具備し、
    前記決済サーバ装置は、ある期間内に登録された失効カード情報を示す差分情報を前記決済端末装置に送信する差分情報送信部を具備し、
    前記決済端末装置は、
    決済媒体が記憶するカード識別情報に基づいてカード決済を行う決済処理部と、
    前記決済処理部の決済状況に基づいて、前記決済サーバ装置から前記差分情報を取得するか否かを決定する取得有無決定部と、
    前記取得有無決定部が前記差分情報を取得すると決定すると、前記差分情報送信部が送信した前記差分情報を取得する差分情報取得部と、
    前記差分情報取得部が取得した差分情報を記憶する失効カード情報記憶部と、
    を具備し、
    前記決済処理部は、前記失効カード情報記憶部が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定する
    ことを特徴とする決済システム。
  6. ある期間内に登録された失効カード情報を示す差分情報を記憶する失効カード情報記憶部を具備する決済端末装置の決済方法であって、
    決済媒体が記憶するカード識別情報に基づいてカード決済を行う決済処理ステップと、
    前記決済処理ステップでの決済状況に基づいて、前記差分情報を取得するか否かを決定する取得有無決定ステップと、
    前記取得有無決定ステップにて前記差分情報を取得すると決定すると、当該差分情報を取得する差分情報取得ステップと、
    前記差分情報取得ステップにて取得した差分情報を前記失効カード情報記憶部に記憶させる失効カード情報記憶ステップと、
    を具備し、
    前記決済処理ステップでは、前記失効カード情報記憶部が記憶する差分情報の期間と、決済対象の決済媒体が前回決済を受けたタイミングとに基づいて、前記決済対象の決済媒体と失効カード情報との照合をオンラインで行うかオフラインで行うかを決定する
    ことを特徴とする決済方法。
JP2012037882A 2012-02-23 2012-02-23 決済端末装置、決済システムおよび決済方法 Active JP5840027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037882A JP5840027B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 決済端末装置、決済システムおよび決済方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037882A JP5840027B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 決済端末装置、決済システムおよび決済方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013174963A JP2013174963A (ja) 2013-09-05
JP5840027B2 true JP5840027B2 (ja) 2016-01-06

Family

ID=49267827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012037882A Active JP5840027B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 決済端末装置、決済システムおよび決済方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5840027B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015040792A1 (ja) * 2013-09-19 2015-03-26 日本電気株式会社 ブラックリスト更新システム、端末装置、方法、および、プログラムの記録媒体
JP6515663B2 (ja) * 2015-04-30 2019-05-22 セイコーエプソン株式会社 ネットワークシステム、ネットワークシステムの制御方法、及び、制御装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007193493A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Hitachi Ltd 決済システム、端末及び決済方法
JP5457139B2 (ja) * 2009-10-28 2014-04-02 エスアイアイ・データサービス株式会社 決済端末システム
JP2011242926A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 情報処理システム、情報処理方法、決済端末、情報媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013174963A (ja) 2013-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11238431B2 (en) Credit payment method and apparatus based on card emulation of mobile terminal
US20150347121A1 (en) Communication apparatus, electronic device, communication method, and key for vehicle
JP4792944B2 (ja) 権限管理システム、トークン検証方法、トークン検証プログラム
US20040039691A1 (en) Electronic funds transaction system
JP2018060574A (ja) ブラックリスト更新システム、端末装置、方法、および、プログラムの記録媒体
JP2011242926A (ja) 情報処理システム、情報処理方法、決済端末、情報媒体
JP5840027B2 (ja) 決済端末装置、決済システムおよび決済方法
JP2012226394A (ja) 端末設置システム及び端末設置方法
JP5081698B2 (ja) 認証サーバ、変更方法、及び、プログラム
JP5714712B2 (ja) サーバ装置、クーポン管理方法及び通信システム
JP4008487B2 (ja) 身分証明システム
US11640597B2 (en) Method of managing an emergency mode transaction procedure, and an associated device
CN108734814B (zh) 一种访客信息处理方法及装置
CN109327814B (zh) 短消息的处理方法、装置、电子设备及可读存储介质
WO2016046765A1 (en) Systems and methods for verifying an identity record
CN111582904A (zh) 一种信息核销系统以及方法
JP4800126B2 (ja) 属性情報検証方法、失効情報生成装置、サービス提供元装置、及び属性情報検証システム
JP2013186561A (ja) 決済装置、決済システム、及び決済方法
KR101705404B1 (ko) 카드 접촉을 통한 카드 사용 등록 시스템 및 이의 실행 방법
JP6119856B2 (ja) 有効性制御システム、端末装置、サーバ装置、記録媒体、方法、および、プログラム
JP5661191B2 (ja) サーバ装置、クーポン管理方法、通信システム及びプログラム
CN114205103B (zh) 通信程序、通信装置、通信方法、用户终端和通信系统
US11210666B2 (en) System, method, and computer program product for updating and processing payment device transaction tokens
KR20170037925A (ko) 고유코드를 이용한 결제 처리 시스템
JP2007193493A (ja) 決済システム、端末及び決済方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140822

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5840027

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250