JP5839490B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機に関する。
射出成形機は、金型装置のキャビティ空間に溶融樹脂を充填し、充填した溶融樹脂を固化させることによって成形品を製造する。金型装置は固定金型及び可動金型で構成され、型締め時に固定金型と可動金型との間にキャビティ空間が形成される。金型装置の型閉じ、型締め、及び型開きは型締装置によって行われる。型締装置として、型開閉動作にはリニアモータを用い、型締動作には電磁石を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来の射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。従来の射出成形機110は、固定金型115が取り付けられる固定プラテン111と、可動金型116が取り付けられる可動プラテン112と、可動プラテン112と共に移動する吸着板122とを備える。可動プラテン112と吸着板122との間には、リヤプラテン113が配設される。リヤプラテン113と、吸着板122とで、電磁石149による吸着力で型締力を発生させる型締力発生機構137が構成される。電磁石149はリヤプラテン113側に形成され、電磁石149に吸着される吸着部151は吸着板122側に形成されてよい。
射出成形機110は、金型装置の交換時などに、金型装置の厚さの変化に応じて、可動プラテン112と、吸着板122との間隔を調整する型厚調整装置170を備える。型厚調整装置170は、可動プラテン112と吸着板122とを間隔をおいて連結し、型締力を伝達するロッド139と、ロッド139のねじ部141に螺合される調整ナット171とを備える。
調整ナット171は、吸着板122に対して回転自在であり、また、吸着板122に対する相対移動を制限されている。調整ナット171をねじ部141に対して回転させると、ロッド139に対する吸着板122の位置が調整され、可動プラテン112と、吸着板122との間隔が調整される。
型厚調整装置170は、型締め時に調整ナット171を押さえるナット押さえ部材194を備える。型締力は、吸着板122、ナット押さえ部材194、調整ナット171、ロッド139、及び可動プラテン112にこの順で伝達される。吸着板122における型締力を伝達する部位は、ナット押さえ部材194と接触する部分であり、吸着板122の吸着面とは反対側の面にある。
国際公開第2005/090052号
従来、磁気漏れなどで型締力のバランスが崩れた場合に、間隔調整する複数の部材のうち、調整ナットが設けられる側の部材に作用する回転モーメントが大きく、該部材の傾きが大きかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、型締め時の部材の傾きを低減できる射出成形機の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様による射出成形機は、
固定金型が取り付けられる第1の固定部材と、
可動金型が取り付けられる第1の可動部材と、
該第1の可動部材と共に移動する第2の可動部材と、
前記第1の可動部材と前記第2の可動部材とを間隔をおいて連結し、型締力を伝達するロッドと、
該ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットとを備え、
該調整ナットは、大径部と、該大径部よりも外径が小さい小径部とを有し、
前記大径部は、記第2の可動部材内部に配設され、型締力を伝達する。
本発明によれば、型締め時の部材の傾きを低減できる射出成形機が提供される。
本発明の一実施形態による射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態による射出成形機の型開き完了時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態による射出成形機の型厚調整装置の説明図である。 従来の射出成形機の型閉じ完了時の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。また、型閉じ時の可動プラテンの移動方向を前方とし、型開き時の可動プラテンの移動方向を後方として説明する。
図1〜図2は、本発明の一実施形態による射出成形機を示す図である。図1は型閉じ完了時の状態を、図2は型開き完了時の状態を示す。図2においてコントローラの図示を省略する。
射出成形機10は、フレームFrと、フレームFrに載置された固定プラテン(第1の固定部材)11と、フレームFrに固定されたリヤプラテン(第2の固定部材)13とを備える。固定プラテン11とリヤプラテン13との間には、型締め時に前後方向に伸びる複数(例えば、四本)のタイバー14が架設されている。型締め時のタイバー14の伸びを許容するため、固定プラテン11はフレームFrに対して進退可能となっている。
尚、本実施形態では、固定プラテン11がフレームFrに進退可能に載置され、リヤプラテン13がフレームFrに固定されているが、固定プラテン11がフレームFrに固定され、リヤプラテン13がフレームFrに進退可能に載置されてもよい。
射出成形機10は、固定プラテン11とリヤプラテン13との間に配設される可動プラテン(第1の可動部材)12をさらに備える。可動プラテン12は可動ベースBb上に固定され、可動ベースBbはフレームFrに敷設されるガイドGdに沿って進退自在である。これにより、可動プラテン12は、固定プラテン11に対して接離自在となっている。
可動プラテン12における固定プラテン11との対向面に可動金型16が、固定プラテン11における可動プラテン12との対向面に固定金型15が取り付けられる。固定金型15と可動金型16とで金型装置19が構成される。可動プラテン12が前進すると、可動金型16と固定金型15とが接触し、型閉じが行われる。また、可動プラテン12が後退すると、可動金型16と固定金型15とが離れ、型開きが行われる。
射出成形機10は、可動プラテン12と共に進退する吸着板(第2の可動部材)22と、可動プラテン12と吸着板22とを間隔Lをおいて連結するロッド39とをさらに備える。吸着板22と可動プラテン12との間に設けられるリヤプラテン13の中央部には、ロッド39を貫通させる孔が形成されている。
吸着板22は、スライドベースSbに固定され、スライドベースSbはガイドGdに沿って進退自在である。これにより、吸着板22は、リヤプラテン13よりも後方において進退自在となる。吸着板22は、軟磁性材料で形成されてよい。
射出成形機10は、可動プラテン12を進退させる型開閉駆動部としてのリニアモータ28をさらに備える。リニアモータ28は、例えば可動プラテン12と共に進退する吸着板22と、フレームFrとの間に配設される。尚、リニアモータ28は、可動プラテン12と、フレームFrとの間に配設されてもよい。
リニアモータ28は、固定子29、および可動子31を備える。固定子29はフレームFrに形成され、可動子31はスライドベースSbの下端に形成される。
可動子31は、コア34およびコイル35を備える。コア34は、固定子29に向けて突出する複数の磁極歯33を備える。複数の磁極歯33は、前後方向に所定のピッチで配列される。コイル35は、各磁極歯33に巻装される。
固定子29は、図示されないコア、および該コア上に設けられる図示されない複数の永久磁石を備える。複数の永久磁石は、前後方向に所定のピッチで配列され、可動子31側の磁極がN極とS極とに交互に着磁されている。
可動子31のコイル35に所定の電流が供給されると、コイル35を流れる電流によって形成される磁場と、永久磁石によって形成される磁場との相互作用で、可動子31が進退させられる。それに伴って、吸着板22および可動プラテン12が進退させられ、型閉じおよび型開きが行われる。リニアモータ28は、可動子31の位置が設定位置になるように、可動子31の位置を検出する位置センサ53の検出結果に基づいてフィードバック制御される。位置センサ53は、可動子31の位置を検出することで、吸着板22の位置を検出でき、吸着板22とリヤプラテン13との間の距離を検出できる。
尚、本実施の形態では、固定子29に永久磁石を、可動子31にコイル35を配設するようになっているが、固定子にコイルを、可動子に永久磁石を配設することもできる。その場合、リニアモータ28が駆動されるのに伴って、コイルが移動しないので、コイルに電力を供給するための配線を容易に行うことができる。
尚、型開閉駆動部として、リニアモータ28の代わりに、回転モータおよび回転モータの回転運動を直線運動に変換するボールネジ機構、又は流体圧シリンダ(例えば油圧シリンダ)などが用いられてもよい。
リヤプラテン13と、吸着板22とで、電磁石49の吸着力で型締力を発生させる型締力発生機構37が構成される。電磁石49で吸着される吸着部51は、吸着板22の吸着面(前端面)の所定の部分、例えば、吸着板22においてロッド39を包囲し、かつ、電磁石49と対向する部分に形成される。一方、リヤプラテン13の吸着面(後端面)の所定の部分、例えば、ロッド39のまわりには、電磁石49のコイル48を収容する溝45が形成される。溝45より内側にコア46が形成される。コア46の周りにコイル48が巻装される。リヤプラテン13のコア46以外の部分にヨーク47が形成される。電磁石49に通電させ、電磁石49を駆動させると、電磁石49が吸着部51を吸着し、型締力が発生させられる。
尚、本実施形態においては、リヤプラテン13とは別に電磁石49が、吸着板22とは別に吸着部51が形成されるが、リヤプラテン13の一部として電磁石を、吸着板22の一部として吸着部を形成してもよい。また、電磁石と吸着部の配置は逆であってもよい。例えば、吸着板22側に電磁石49を設け、リヤプラテン13側に吸着部51を設けてもよい。また、電磁石49のコイル48の数は、複数であってもよい。
射出成形機10の動作は、コントローラ60によって制御される。コントローラ60は、CPUおよびメモリなどで構成され、メモリなどに記憶されたプログラムをCPUで実施させることにより、各種機能を実現する。
次に、射出成形機10の動作について説明する。
コントローラ60は、型開き完了の状態(図2の状態)でリニアモータ28を駆動して、可動プラテン12を前進させる。そうすると、図1に示すように、可動金型16が固定金型15に当接し、型閉じが完了する。型閉じ完了の時点で、リヤプラテン13と吸着板22との間、即ち電磁石49と吸着部51との間には、所定のギャップδが形成される。尚、型閉じに必要とされる力は、型締力と比較されて十分に小さくされる。
型閉じ完了後、コントローラ60は、電磁石49を駆動して、所定のギャップδをおいて対向する電磁石49と吸着部51との間に吸着力を生じさせる。この吸着力はロッド39を介して可動プラテン12に伝達し、可動プラテン12と固定プラテン11との間に型締力が生じる。型締力は、型締力センサ55により検出される。型締力センサ55は、例えば型締力に対応するタイバー14の伸び(歪み)を検出する歪みセンサであってよい。尚、型締力センサは、型締力に対応してロッド39に加わる荷重を検出するロードセルでもよく、特に限定されない。型締め状態の金型装置19のキャビティ空間に溶融樹脂が充填される。充填された溶融樹脂は、冷却、固化され成形品となる。
その後、コントローラ60は、リニアモータ28を駆動して、可動プラテン12を後退させる。可動金型16が後退して型開きが行われる。型開き後、図示されないエジェクタ装置が可動金型16から成形品を突き出す。
図3は、本発明の一実施形態による射出成形機の型厚調整装置の説明図である。射出成形機10は、金型装置19の交換時などに、金型装置19の厚さの変化に応じて可動プラテン12と吸着板22との間隔Lを調整する型厚調整装置70を備える。型厚調整装置70の動作は、コントローラ60で制御される。
型厚調整装置70は、可動プラテン12と吸着板22とを間隔Lをおいて連結するロッド39と、ロッド39のねじ部41に螺合される調整ナット71とを含む。
調整ナット71は、吸着板22に対して回転自在である。また、調整ナット71は、吸着板22に対する前後方向の相対移動を制限されている。調整ナット71をねじ部41に対して回転させると、ロッド39に対する吸着板22の位置が調整される。
調整ナット71は、吸着板22とロッド39との間に配設される。調整ナット71は、大径部72と、大径部72よりも外径が小さい小径部73とを有する。
調整ナット71の大径部72は吸着板22の内部に配設される。吸着板22は段付き孔24を有し、段付き孔24は、大径部72を収容する大径孔部26と、小径部73を挿通させる小径孔部27とを備える。
調整ナット71の大径部72は、型締力を伝達する。吸着板22における大径孔部26と小径孔部27との段差面24D1と、調整ナット71の外周の段差面71Dとが、型締め時に互いに押圧する。型締力は、吸着板22、調整ナット71、ロッド39、及び可動プラテン12にこの順で伝達される。
このように、本実施形態では、調整ナット71の大径部72が吸着板22の内部に配設され、型締力を伝達する。そのため、吸着板22における型締力を伝達する部位は、型締め時に調整ナット71と接触する部分(例えば段差面24D1)である。よって、吸着板22における型締力を伝達する部位が従来よりも吸着板22の吸着面側にあり、磁気漏れなどで型締力のバランスが崩れたときに吸着板22に作用する回転モーメントが小さい。よって、吸着板22が傾きにくく、型締力のバランスがさらに崩れるのを抑制することができる。また、型締力が吸着板22から調整ナット71に直接伝達されるので、型締力がナット押さえ部材を介して吸着板から調整ナットに伝達される場合に比べて、型締力を伝達する部品の数が少なく、型締力の伝達が部品の加工精度の影響を受けにくい。
調整ナット71の小径部73は吸着板22から後方に突出しており、小径部73の後端部に調整ギヤ74が固定される。尚、本実施形態の調整ギヤ74は、調整ナット71と別に形成されるが、調整ナット71と一体に形成されてもよい。
調整ギヤ74は、図示されない型厚調整用モータの出力軸に取り付けられる駆動ギヤと噛み合わされる。尚、調整ギヤ74は、チェーンやベルトなどの連結部材を介して駆動ギヤと連結されてもよい。
コントローラ60は、金型装置19の厚さの変化に対応させて、型厚調整用モータを駆動し、調整ナット71をねじ部41に対して所定量回転させる。ロッド39に対する吸着板22の位置が調整され、可動プラテン12と吸着板22との間隔Lが調整される。よって、型閉じ完了時にリヤプラテン13と吸着板22との間に形成されるギャップδが最適な値となる。
ところで、型厚調整用モータを駆動して、可動プラテン12と吸着板22との間隔Lを調整するとき、調整ナット71が回転しながら吸着板22などに押し付けられる。
例えば、間隔Lを広げるときは、調整ナット71がねじ部41に対して回転しながら、相対的に後退し、吸着板22に押し付けられる。このとき、調整ナット71の外周の段差面71Dが回転しながら、吸着板22における大径孔部26と小径孔部27との段差面24D1に押し付けられる。
また、間隔Lを狭めるときは、調整ナット71がねじ部41に対して回転しながら、相対的に前進し、ナット押さえ部材としての前カバー81に押し付けられる。このとき、調整ナット71の前端面が回転しながら、前カバー81の後端面に押し付けられる。
そこで、調整ナット71の摩耗などを低減するため、調整ナット71の周りに潤滑剤の膜が形成される。潤滑剤の膜は、例えば調整ナット71の外周の段差面71Dと、吸着板22における大径孔部26と小径孔部27との段差面24D1との間に形成される。また、潤滑剤の膜は、調整ナット71の前端面と、前カバー81の後端面との間に形成される。さらに、潤滑剤の膜は、調整ナット71とねじ部41との間に形成される。潤滑剤の膜が切れると、かじりが生じる。
型厚調整装置70は、潤滑剤を長期間補給しなくても、潤滑剤の膜が切れないように、調整ナット71の潤滑剤が外部に漏れることを抑制するシール機構80を備える。これにより、潤滑剤の補給を削減することができる。
シール機構80は、調整ナット71に対して固定される後カバー93を含んでよい。後カバー93は、ロッド39の後端部から外部に潤滑剤が漏れることを抑制する。後カバー93は、例えば調整ギヤ74を介して調整ナット71に対して固定され、調整ナット71の後方に密閉空間を形成する。後カバー93は、ホコリなどの異物が外部からねじ部41に付着することを抑制する役割も果たす。
また、シール機構80は、吸着板22に対して固定されるナット押さえ部材としての前カバー81を含んでよい。前カバー81は、吸着板22に対する調整ナット71の離間を制限するように調整ナット71を押さえる。前カバー81と調整ナット71とは、ロッド39の軸方向に沿って配列される。前カバー81は、例えば型開き時に、調整ナット71を前方から押さえる。これにより、型開きのためにリニアモータ28を駆動して吸着板22を後退させるとき、吸着板22と共に、調整ナット71、ロッド39、および可動プラテン12が後退する。
前カバー81は、ロッド39を貫通させる貫通孔を有する。前カバー81は、例えばスリーブ部82、およびスリーブ部82の後端部に設けられるフランジ部83を含む。フランジ部83が吸着板22にボルトなどで固定される。
フランジ部83の前端面と吸着板22の前端面とが面一になるように、フランジ部83が吸着板22の段付き孔24に収容されてよい。段付き孔24は、吸着板22の前端面から後端面にかけて、フランジ部83を収容するフランジ収容孔部25、調整ナット71の大径部72を収容する大径孔部26、調整ナット71の小径部73を挿通させる小径孔部27を含む。フランジ収容孔部25は大径孔部26よりも大径であり、フランジ収容孔部25と大径孔部26との段差面24D2にフランジ部83が固定される。
吸着板22における大径孔部26と小径孔部27との段差面24D1と、フランジ部83の後端面との間に調整ナット71の大径部72が配設され、調整ナット71は吸着板22に対する前後方向の相対移動を制限されている。
尚、本実施形態の前カバー81は、吸着板22と別に形成されるが、吸着板22と一体に形成されてもよい。
さらに、シール機構80は、型厚調整時に相対運動する部材間から外部に潤滑剤が漏れることを抑制する第1および第2のシール部材91、92を含んでよい。第1および第2のシール部材91、92としては、オイルシール、メカニカルシール、Oリング、パッキンなどが用いられる。
第1のシール部材91は、ロッド39の周方向に沿って環状に形成され、ロッド39の外周と、前カバー81の内周との隙間を塞ぎ、この隙間から外部への潤滑剤の漏れを抑制する。第1のシール部材91は、例えばロッド39の外周に固定され、型厚調整時に前カバー81の内周と摺接する。前カバー81は、第1のシール部材91の摺接範囲を確保するため、吸着板22から可動プラテン12側(前方)に突出してよい。
尚、第1のシール部材91の配置は逆でもよく、第1のシール部材91は、前カバー81の内周に固定され、型厚調整時にロッド39の外周と摺接してもよい。ロッド39における第1シール部材91の摺接範囲が、ロッド39の外周に形成されるねじ部41と重ならないようにするため、前カバー81が吸着板22から可動プラテン12側(前方)に突出してよい。
第2のシール部材92は、調整ナット71(詳細には小径部73)の周方向に沿って環状に形成され、調整ナット71の外周と、吸着板22の内周との隙間を塞ぎ、この隙間から外部への潤滑剤の漏れを抑制する。第2のシール部材92は、例えば吸着板22の内周に固定され、型厚調整時に調整ナット71の外周と摺接する。
尚、第2のシール部材92の配置は逆でもよく、第2のシール部材92は、調整ナット71の外周に固定され、型厚調整時に吸着板22の内周と摺接してもよい。
以上、射出成形機の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で、種々の変形、改良が可能である。
例えば、上記実施形態の調整ナット71は、ロッド39を介して連結される可動プラテン12及び吸着板22のうち、吸着板22側に設けられるが、可動プラテン12側に設けられてもよく、また、両側にそれぞれ設けられてもよい。
10 射出成形機
11 固定プラテン(第1の固定部材)
12 可動プラテン(第1の可動部材)
13 リヤプラテン(第2の固定部材)
15 固定金型
16 可動金型
19 金型装置
22 吸着板(第2の可動部材)
24 段付き孔
25 フランジ収容孔部
26 大径孔部
27 小径孔部
39 ロッド
41 ねじ部
49 電磁石
60 コントローラ
70 型厚調整装置
71 調整ナット
72 大径部
73 小径部
74 ギヤ
80 シール機構
81 ナット押さえ部材(前カバー)
82 スリーブ部
83 フランジ部
91 シール部材
92 シール部材
93 後カバー

Claims (6)

  1. 固定金型が取り付けられる第1の固定部材と、
    可動金型が取り付けられる第1の可動部材と、
    該第1の可動部材と共に移動する第2の可動部材と、
    前記第1の可動部材と前記第2の可動部材とを間隔をおいて連結し、型締力を伝達するロッドと、
    該ロッドのねじ部に螺合され、前記間隔を調整する調整ナットとを備え、
    該調整ナットは、大径部と、該大径部よりも外径が小さい小径部とを有し、
    前記大径部は、記第2の可動部材内部に配設され、型締力を伝達する、射出成形機。
  2. 前記第2の可動部材は段付き孔を有し、
    該段付き孔は、前記大径部を収容する大径孔部と、前記小径部を挿通させる小径孔部とを有し、
    前記大径孔部と前記小径孔部との段差面と、前記調整ナットにおける前記大径部と前記小径部との段差面とが、型締め時に互いに押圧する、請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記第2の可動部材に固定され、前記第2の可動部材に対する前記調整ナットの離間を制限するように前記調整ナットを押さえるナット押さえ部材を備える、請求項1又は2に記載の射出成形機。
  4. 前記ナット押さえ部材と前記ロッドとの間から前記調整ナットの潤滑剤が漏れることを抑制するシール部材を備える、請求項3に記載の射出成形機。
  5. 前記第2の可動部材と前記調整ナットとの間から前記調整ナットの潤滑剤が外部に漏れることを抑制するシール部材を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の射出成形機。
  6. 前記調整ナットに対して固定され、前記ロッドの端部から前記調整ナットの潤滑剤が外部に漏れることを抑制するカバーを備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の射出成形機。
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