JP5839022B2 - デジタルフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、PWM駆動される制御対象のサンプリングデータからPWMノイズを除去するデジタルフィルタに関する。
PWMドライバで制御対象を駆動して電流、電圧等の被制御量を目標値に制御するデジタルフィードバック制御において、被制御量のサンプリングデータには、PWM駆動周波数を持つ基本波成分およびその高調波成分からなるPWMノイズが重畳する。この場合、A/D変換器またはサンプル&ホールド回路に対し、ナイキスト周波数よりも低いカットオフ周波数を有するアナログフィルタを前置してPWMノイズを除去し、サンプリングにおけるエイリアシングの発生を防止する必要がある(特許文献1参照)。エイリアシングが生じると、折り返されたPWMノイズ成分がサンプリングデータの信号周波数域に重畳するのでフィードバックが不安定になる。
特開2003−46390号公報
しかし、制御対象の応答周波数とPWM駆動周波数とが近い場合には、次数が高く急峻な減衰特性を持つアナログフィルタが必要になる。このようなアナログフィルタは、回路規模が大きくなり、定数のばらつきによるフィルタ特性のばらつきが問題になる。他の手段として、変換時間が短いA/D変換器を用いてサンプリング周波数を高め、エイリアシングの発生を防止しながらサンプリングデータを入力し、そのサンプリングデータに対してデジタルフィルタを適用してPWMノイズを除去する構成も考えられる。しかし、この構成を採用すると、高速な変換速度を有する高性能なA/D変換器が必要であるとともに、次数が高く急峻な減衰特性をもつ複雑なデジタルフィルタが必要である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、アナログ前置フィルタを設けることなく、しかもPWM駆動周波数よりも低いサンプリング周波数を用いてもPWMノイズを除去できるデジタルフィルタを提供することにある。
請求項1に記載したデジタルフィルタは、駆動周波数fd1でPWM駆動される制御対象の被制御量をサンプリング周波数fsでサンプリングして得られるサンプリングデータから、駆動周波数fd1を持つ基本波成分およびその高調波成分からなるPWMノイズを除去する。本デジタルフィルタは、サンプリングデータを入力して直近のm回のサンプリング(平均化数m:2以上の整数)で得られたサンプリングデータの平均値を演算して出力する平均化フィルタを備えている。
除去するPWMノイズの基本波成分と高調波成分の周波数をfdn(n:1、2、3、…)とすると、除去周波数fdnに対してサンプリング周波数fsと平均化フィルタの平均数mが以下の関係となるように設定されている。すなわち、サンプリング周波数fsのk倍(k:0、1、2、3、…)の周波数k・fsと除去周波数fdnとの差分の絶対値が、0からナイキスト周波数fs/2までの周波数領域において、fs/mの整数倍(0倍を除く)の周波数に等しくなる。
周波数k・fsと除去周波数fdnとの差分の絶対値(=|k・fs−fdn|)であって0からナイキスト周波数fs/2までの領域に現れる周波数は、除去周波数fdn自体(k=0)または除去周波数fdnが折り返された周波数(k≠0)である。一方、平均化フィルタは、fs/mの整数倍(0倍を除く)の周波数で減衰量が大きく増加するノッチ特性を有している。従って、上記関係を満たすことにより、PWMノイズの基本波成分、高調波成分およびそれらの折り返しの周波数成分がノッチ周波数と重なり減衰する。平均化フィルタは、fs/mの0倍つまりDC(直流)に対しては減衰作用を持たないので、上述した関係において|k・fs−fdn|が0の場合が除かれている。
本手段によれば、アナログ前置フィルタを設けることなくPWMノイズを除去できる。また、上記関係を満たす限りPWM駆動周波数よりも低いサンプリング周波数を用いてPWMノイズを除去できるので、変換時間が長いA/D変換器を用いる場合、或いはチャネル数を増やしてサンプリングレートを下げる場合などに有効である。本デジタルフィルタは、急峻な減衰特性を持つアナログ前置フィルタまたは高速なA/D変換器および急峻な減衰特性を持つ複雑なデジタルフィルタに替えて、デジタル回路からなる単純な平均化フィルタを備えているので、従来構成に比べ回路構成を大幅に簡単化できる。PWM駆動周波数fd1とサンプリング周波数を同期化すれば、PWMノイズの周波数とノッチ周波数とのずれを防止することができるので、温度変化や経年変化による減衰特性の劣化が生じない。
請求項2記載の手段によれば、平均化フィルタは移動平均フィルタから構成されている。請求項3記載の手段によれば、平均化フィルタは、平均化数に等しいm個のサンプリングデータを積算し、そのm個の積算が終了するごとに積算値を平均化数mで除したデータを出力する。この構成によれば、データを一時的に記憶する記憶領域を低減できる。
請求項4記載の手段によれば、平均化数mは5、7、11、13、17の何れかである。平均化数mが素数であると、上述した関係を維持して高調波を減衰させる上で好ましく、本デジタルフィルタを適用可能なPWMノイズ周波数が広がる。この場合、平均化数mの下限値は、上記DC(直流)の関係が成立する高調波の次数に応じて決まる。平均化数mの上限値は、制御系の応答速度に応じて決まる。
第1の実施形態を示す電子制御装置の構成図 平均化フィルタの構成図 ソレノイド電流の波形図 図3に示す電流波形の周波数スペクトルを示す図 PWMノイズ成分の周波数とノッチ周波数が一致する場合の周波数特性 PWMノイズ成分の周波数とノッチ周波数が一致しない場合の周波数特性 駆動周波数fd1と高調波の周波数fdnとの関係を示す図 第2の実施形態を示す平均化フィルタを含むノイズ除去回路の構成図
各実施形態において実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1から図7を参照しながら説明する。電子制御装置10は、制御対象であるソレノイド11に流れる電流をデジタル制御するもので、マイコン12およびASICからなるフィードバック制御装置13(以下、制御装置13と称す)から構成されている。マイコン12は、制御装置13に対し、ソレノイド11に流す目標電流を出力する。
制御装置13は、減算器14、比例制御器15、PWM制御部16、主回路17、電流センサ18、アナログバッファ19、A/D変換器20および平均化フィルタ21を備えている。制御装置13は、主回路17、アナログバッファ19およびA/D変換器20の一部の回路を除いてデジタル回路で構成されており、当該デジタル回路は共通のクロック信号に同期して動作する。
主回路17は、バッテリの正極端子に繋がる電源端子22とグランド23との間に出力端子24を挟んで直列に接続されたNチャネル型のトランジスタ25、26から構成されている。ローサイド駆動方式であるため、ソレノイド11は電源端子22と出力端子24との間に接続されている。トランジスタ25、26は、PWM制御部16から出力される駆動信号S1、S2により相補的にオンオフ動作する。
この主回路17の構成によれば、トランジスタ26がオン、トランジスタ25がオフすると、ソレノイド11に流れる電流が増加する。トランジスタ26がオフ、トランジスタ25がオンすると、ソレノイド11に流れる電流がトランジスタ25を通して低損失で還流する(同期整流)。その結果、ソレノイド11には駆動信号S2のデューティ比に応じた電流が流れる。
電流センサ18は、ソレノイド11の通電経路に介在して被制御量である電流を検出する検出手段であり、例えばホール素子を用いて構成されている。アナログバッファ19は、電流センサ18の出力信号をA/D変換に適した電圧レンジを持つ検出信号に変換する。A/D変換器20は、サンプル&ホールド回路を具備しており、検出信号をサンプリング周波数fsでサンプリングしてA/D変換することにより検出電流としてのサンプリングデータを得る。
平均化フィルタ21は、図2に示す周知の移動平均フィルタの構成を備えており、サンプリングデータを入力して直近のm回のサンプリング(m:2以上の整数)で得られたサンプリングデータの平均値を演算して出力する。直近のm回のサンプリングとは、最新のサンプリングを含め過去に遡るm回分のサンプリングを意味する。平均化フィルタ21は、本来のローパス特性に加え、サンプリングデータからPWMノイズを選択的に除去するデジタルフィルタの特性を備えている。
減算器14は、マイコン12から与えられる目標電流から、PWMノイズが除去された検出電流を減じることにより電流偏差を演算する。比例制御器15は、電流偏差に比例ゲインを乗じることにより比例操作量を演算する。PWM制御部16は、比例操作量に応じたデューティ比を持つ駆動信号S2とその反転信号である駆動信号S1を生成し、これら駆動信号S1、S2によりそれぞれトランジスタ25、26をPWM駆動する。これにより、ソレノイド11がPWM駆動される。
次に、図3から図7を参照しながら本実施形態の作用を説明する。PWM制御部16がトランジスタ25、26を駆動周波数fd1でPWM駆動すると、電流センサ18の出力信号に、駆動周波数fd1を持つ基本波成分およびその高調波成分からなるPWMノイズが重畳する。駆動周波数fd1が5kHzの場合、ソレノイド11に流れる電流波形は、図3に示すようにPWM周期である200μsごとに増減を繰り返す。
図4は、図3に示す電流波形の周波数スペクトルを示している。PWMノイズは、fdn=n・fd1(n:1、2、3、…)の周波数成分を含んでおり、破線で示すように高調波の次数が高くなるほど強度が小さくなる。この例では、6次高調波fd6(30kHz)の強度は、平均値(DCレベル)に対して−60dB程度にまで小さくなる。−60dBは、10ビットA/D変換器のほぼ1LSBに相当する。従って、10ビット以下のA/D変換器20を用いる場合には、PWMノイズ成分のうち6次高調波fd6まで除去できれば十分である。
制御装置13は、エイリアシングを防止するための前置フィルタを備えていない。そのため、周波数fsでサンプリングしたサンプリングデータの周波数0からナイキスト周波数fs/2までの領域内には、サンプリング周波数fsのk倍(k:0、1、2、3、…)の周波数k・fsとノイズ周波数fdnとの差分の絶対値(=|k・fs−fdn|)の周波数にPWMノイズ成分が現れる。
k=0に対してノイズ成分が現れる周波数は、PWMノイズ成分の周波数fdn自体である。k≠0に対してノイズが現れる周波数は、エイリアシングによりPWMノイズ成分の周波数fdnが折り返された周波数である。ソレノイド11に流れる電流の応答周波数に対するエイリアシングの発生を防止するため、サンプリング周波数fsは応答周波数の2倍以上の周波数に設定する必要がある。
平均化フィルタ21は、平均化によるローパス特性に加え、fs/mの整数倍(0倍を除く)の周波数で減衰量が増加するノッチ特性を有している。平均化フィルタ21は、fs/mの0倍つまりDC(直流)に対してはノッチ減衰作用を持たないので0倍が除かれている。このノッチ周波数を、サンプリングデータの周波数0からfs/2までに現れるPWMノイズ成分の周波数と一致させることにより、検出電流の応答周波数に影響を与えることなくPWMノイズだけを選択的に減衰させることができる。
駆動周波数fd1が5kHzの場合、例えばサンプリング周波数fsを11kHz、平均化数mを11とすれば、周波数k・fsとノイズ周波数fdnとの差分の絶対値が、0からナイキスト周波数fs/2までの周波数領域において、fs/mの整数倍の周波数に等しくなる関係となる。図5(a)〜(d)は、上記数値条件の場合のサンプリング前の検出信号、A/D変換器20によるサンプリングデータ、平均化フィルタ21、平均化フィルタ21の出力データの各周波数特性である。
図5(b)に示すサンプリングデータには、0からfs/2までの周波数領域に、PWMノイズ成分の1次基本波(5kHz;k=0)、折り返された2次高調波(1kHz;k=1)、折り返された3次高調波(4kHz;k=1)、折り返された4次高調波(2kHz;k=2)、折り返された5次高調波(3kHz;k=2)等が現れる。一方、平均化フィルタ21は、図5(c)に示すようにfs/m=11kHz/11=1kHzごとのノッチ周波数1kHz、2kHz、3kHz、4kHz、5kHzを持つ。
その結果、図5(d)に示すように、平均化フィルタ21から出力されるサンプリングデータからPWMノイズが除去され、0からfs/2までの周波数領域に残るPWMノイズは、平均値(DCレベル)に対して−60dB以下にまで減衰していることが分かる。PWMノイズ成分のうち11次、22次などの高調波は、DC(直流)に折り返される。しかし、非常に高い次数の高調波であるため、その強度はA/D変換器20の1LSBよりも十分に小さくなり問題とはならない。
これと対比するため、例えばサンプリング周波数fsを7.7kHz、平均化数mを6とすると、上述した関係が成立しない。この場合の周波数特性を図6(a)〜(d)に示す。サンプリング前の検出信号に含まれるPWMノイズは、図5(a)と同じである。図6(b)に示すサンプリングデータには、0からfs/2までの周波数領域に、折り返された基本波(2.7kHz;k=1)、折り返された2次高調波(2.3kHz;k=1)、折り返された3次高調波(0.4kHz;k=2)、折り返された4次高調波(3.1kHz;k=3)、折り返された5次高調波(1.9kHz;k=3)、折り返された6次高調波(0.8kHz;k=4)などが現れる。
図6(c)に示すように、この場合の平均化フィルタ21は、fs/m=7.7kHz/6=1.28kHzごとにノッチ周波数が現れる。その結果、図6(d)に示すように、PWMノイズ成分の周波数とノッチ周波数とがずれて、サンプリングデータからPWMノイズを十分に除くことができない。
図7に示す表は、駆動周波数fd1と高調波の周波数fdnとの関係を示している。各行は、1kHzから20kHzまでの範囲で1kHz間隔に設定した駆動周波数fd1である。各列は、0.5kHz間隔の周波数である。ハッチングを付した列は、サンプリング周波数fsの整数倍の周波数11kHz、22kHz、33kHz、…である。表中に記載された数字は次数を表している。
平均化フィルタ21のサンプリング周波数fsを11kHz、平均化数mを11とすると、ノッチ周波数1kHz、…、10kHz、12kHz、…21kHz、23kHz、…32kHz、…およびサンプリング周波数fsの整数倍の周波数11kHz、22kHz、33kHz、…は1kHz間隔に並ぶ。従って、駆動周波数fd1とその高調波の周波数fdnは、上記ノッチ周波数およびサンプリング周波数fsの整数倍の周波数の何れかに一致する。
PWMノイズ成分のうちノッチ周波数に一致する成分は、平均化フィルタ21による減衰作用を受ける。一方、駆動周波数fd1の整数倍の周波数に一致する成分は、DC(直流)に折り返されるのでノッチによる減衰作用を受けない。PWM駆動に11kHz以外の駆動周波数fd1を用いると、11次、22次、33次、…という高次の高調波成分を除いてPWMノイズ成分を減衰させることができる。
以上説明したように、本実施形態の平均化フィルタ21は、PWMノイズの周波数fdnとサンプリング周波数fsに対し、|k・fs−fdn|が0からfs/2までの周波数領域においてfs/mの整数倍(0倍を除く)の周波数に等しくなる関係を有している。この関係により、PWMノイズ成分の周波数と平均化フィルタ21のノッチ周波数とが一致するので、アナログ前置フィルタを設けることなくPWMノイズを除去できる。上記関係を満たす限り駆動周波数fd1よりも低いサンプリング周波数fsを用いてPWMノイズを除去できるので、変換時間が長いA/D変換器20を用いる場合、チャネル数を増やしてサンプリングレートを下げる場合などに有効である。
PWM駆動周波数fd1とサンプリング周波数fsは共通のクロック信号に同期しているので、温度変化等の外乱が加わってもPWMノイズ成分の周波数fdnとノッチ周波数とのずれが生じない。また、アナログフィルタで問題となる定数のばらつきや経年変化による減衰特性の劣化も生じない。デジタルフィルタを用いることにより、アナログ前置フィルタを用いた従来構成に比べ回路構成を大幅に簡単化できる。
平均化数mは5、7、11、13、17の何れかとすることが好ましい。平均化数mが素数であると、上述した関係を維持して高調波を減衰させる上で好ましく、平均化フィルタ21を適用可能なPWMノイズ周波数が広がる。この場合、平均化数mの下限値は、上記DC(直流)の関係が成立する高調波の次数(本実施形態では11次)に応じて決まる。平均化数mの上限値は、制御系の応答速度に応じて決まる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図8を参照しながら説明する。平均化フィルタは、サンプリングデータを入力して直近のm回のサンプリングで得られたサンプリングデータの平均値を演算して出力する構成であれば図2に示した構成に限られない。例えば、A/D変換器から出力されるm個のサンプリングデータを積算し、m個の積算が終了するごとに積算値をmで除したデータを出力する構成としてもよい。
このフィルタ構成は、図1に示したフィルタ構成で平均化フィルタ21から出力されるサンプリングデータを、fs/mのサンプリング周波数でリサンプリングする構成と考えることができる。リサンプリングするデータからはPWMノイズが除去されている。ただし、リサンプリングにより帯域が狭まるので、電流の応答周波数に対するエイリアシングの発生を防止するため、サンプリング周波数fs/mは応答周波数の2倍以上の周波数に設定する必要がある。
図8は、2つのセンサのサンプリングデータに対し、上記積算構成の平均化フィルタ27を用いてPWMノイズを除去する回路である。2つのセンサに対し、それぞれアナログバッファ19a、19bが設けられている。スイッチ28を交互に切り換えることにより、共通に設けられたA/D変換器20は、アナログバッファ19a、19bからそれぞれ出力される検出信号を交互にA/D変換する。
平均化フィルタ27は、2つのセレクタ29a、29b、2つの積算器30a、30b、共通の除算器31およびスイッチ32、33、34を備えて構成されている。スイッチ32、33、34は、スイッチ28と同じ側に切り換えられる。セレクタ29aは、スイッチ32を介してサンプリングデータが入力されると、その入力データを選択して積算器30aに出力する。積算器30aは、入力されたサンプリングデータを積算する。
セレクタ29aは、サンプリングデータが入力されていない間は積算器30aのデータを選択し、積算器30aは積算値を保持する。セレクタ29bと積算器30bも同様に動作する。除算器31は、m個のサンプリングデータが積算された積算値をスイッチ33を介して入力すると積算値をmで除算し、その除算により得られた検出値をスイッチ34を介して出力する。
本実施形態の平均化フィルタ27も、第1の実施形態で説明したノッチ特性を有する。従って、PWMノイズ成分の周波数fdnとサンプリング周波数fsと平均化数mとの間に第1の実施形態で説明した関係を持たせることにより、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。平均化フィルタ27は、各チャネル(センサ)ごとに1つの積算用レジスタを備えるとともに除算器31を共用化しているので、図1に示す平均化フィルタ21と比較して、同じチャネル数に対するレイアウト面積が小さくなる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形、拡張を行うことができる。
第2の実施形態は、3以上のセンサのサンプリングデータに対し平均化フィルタ27を用いてPWMノイズを除去する回路に拡張できる。
PWM駆動する制御対象はソレノイド11に限られない。例えばチョッパ回路を構成するリアクトルであってもよい。制御対象をPWM駆動する主回路の構成も主回路17に限られない。例えばトランジスタ25をダイオードに替えてもよい。
図面中、11はソレノイド(制御対象)、21は平均化フィルタ(デジタルフィルタ、移動平均フィルタ)、27は平均化フィルタ(デジタルフィルタ)である。

Claims (4)

  1. 駆動周波数fd1でPWM駆動される制御対象の被制御量をサンプリング周波数fsでサンプリングして得られるサンプリングデータから、前記駆動周波数fd1を持つ基本波成分およびその高調波成分からなるPWMノイズを除去するデジタルフィルタであって、
    前記サンプリングデータを入力して直近のm回のサンプリング(平均化数m:2以上の整数)で得られたサンプリングデータの平均値を演算して出力する平均化フィルタ(21,27)を備え、
    除去する前記PWMノイズの基本波成分と高調波成分の周波数fdn(n:1、2、3、…)について、前記サンプリング周波数fsのk倍(k:0、1、2、3、…)の周波数k・fsと前記除去周波数fdnとの差分の絶対値が、0からナイキスト周波数fs/2までの周波数領域において、fs/mの整数倍(0倍を除く)の周波数に等しくなる関係となるように、前記除去周波数fdnに対して前記サンプリング周波数fsと前記平均化フィルタの平均数mが設定されていることを特徴とするデジタルフィルタ。
  2. 前記平均化フィルタ(21)は、移動平均フィルタから構成されていることを特徴とする請求項1記載のデジタルフィルタ。
  3. 前記平均化フィルタ(27)は、前記平均化数に等しいm個のサンプリングデータを積算し、そのm個の積算が終了するごとに積算値を前記平均化数mで除したデータを出力することを特徴とする請求項1記載のデジタルフィルタ。
  4. 前記平均化数mは、5、7、11、13、17の何れかであることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のデジタルフィルタ。
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