JP5837755B2 - フレーク状化合物の製造装置および製造方法 - Google Patents
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Description
かかる状況において、本発明が解決しようとする課題は、フレーク状化合物の製造におけるフレーカー内の化合物由来の綿状物および/または粉塵を容易に除去することができ、かつ除去された綿状物および/または粉塵を化合物が溶解した溶液として製造プロセスに回収することができるフレーク状化合物の製造装置および製造方法を提供することにある。
吸引工程(1):前記フレーカー内に蓄積する化合物由来の綿状物および/または粉塵を前記ノズルから吸引することにより、前記溶解ドラムへ移送する工程
溶解工程(1):前記溶解ドラムに溶媒を添加して、化合物由来の綿状物および/または粉塵を溶解して化合物が溶解した溶液を得る工程
回収工程(1):前記溶解ドラムから化合物が溶解した溶液を抜き出して、化合物を回収する工程
吸引工程(2):前記フレーカー内に蓄積する化合物由来の綿状物および/または粉塵を前記ノズルから吸引することにより、前記溶解ドラムへ移送する工程
溶解工程(2):前記溶解ドラムに溶媒を添加して、化合物由来の綿状物および/または粉塵を溶解して化合物が溶解した溶液を得る工程
貯蔵工程:前記溶解ドラムから前記溶液貯蔵槽へ化合物が溶解した溶液を移送して、貯蔵する工程
循環工程:前記溶液貯蔵槽から前記溶解ドラムへ化合物が溶解した溶液を循環する工程
回収工程(2):前記循環工程における、前記第2のラインまたは前記第3のラインから化合物が溶解した溶液を抜き出して、化合物を回収する工程
本発明における、化合物とは、フレーク状物を形成するものであればよく、例えば、ジヒドロキシベンゼン、アミノフェノール、フェニルフェノール、ステアリン酸等が挙げられ、好ましくは、ジヒドロキシベンゼンであり、より好ましくは、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコールのうちの1種または混合物であり、更に好ましくは、精製されたハイドロキノン、または精製されたレゾルシンである。フレーク状化合物とは、前述の化合物の固体であって、薄片状のものであり、さらに具体的には、化合物の溶融液に一部が浸漬された回転ドラムを冷却しながら回転することにより、ドラム表面に化合物の固体を形成せしめ、次いで該固体を掻き取り刃によって剥離して薄片状態としたものである。
例えば、化合物がジヒドロキシベンゼンの場合、溶融液を得る方法としては、下記の工程を含むジヒドロキシベンゼンの製造方法において、精製工程で得られる液体状のジヒドロキシベンゼンを挙げることができる。
酸化工程:ジイソプロピルベンゼンを酸化して、ジイソプロピルベンゼンジヒドロペルオキシドを含む酸化油を得る工程
分解工程:酸化工程で得た酸化油を酸性触媒の存在下に分解し、ジヒドロキシベンゼンを含む分解反応液を得る工程
精製工程:分解工程で得た分解反応液を精製して、精製されたジヒドロキシベンゼンを得る工程
本発明のフレーク状化合物の製造装置(1)は、冷却ドラム、掻き取り刃、溶融液供給口およびフレーク状物回収口を備えたフレーカーと、吸引装置を備えた溶解ドラムとを備え、前記フレーカーと前記溶解ドラムとは、ノズルが取り付けられた配管によって連通されている。
本発明のフレーク状化合物の製造装置(2)は、冷却ドラム、掻き取り刃、溶融液供給口およびフレーク状物回収口を備えたフレーカーと、吸引装置を備えた溶解ドラムと、溶液貯蔵槽と、ポンプとを備え、前記フレーカーと前記溶解ドラムとは、ノズルが取り付けられた配管によって連通され、前記溶解ドラムと、前記溶液貯蔵槽とは、第1のラインによって連通され、前記溶液貯蔵槽と、前記ポンプとは、第2のラインによって連通され、前記ポンプと、前記溶解ドラムとは、第3のラインによって連通されている。
本発明において、吸引された堆積物の溶解は、操作弁(12)、(17)を閉止し、操作弁(16)、(19)を開き、ポンプ(18)を作動させる。すると、溶液貯蔵槽(20)の液は溶解ドラム(15)に供給され、吸引された堆積物を溶解したのち溶液貯蔵槽(20)へ戻る。なお、堆積物が充分溶解されたら、操作弁(17)を開き、該溶液をプロセスへ回収する。
本発明のフレーク状化合物の製造方法(1)とは、化合物の溶融液を凝固して、得られた化合物の凝固物を掻き取り刃にて剥離してフレーク状とするフレーク状化合物の製造方法であって、前記製造装置(1)を用い、下記吸引工程(1)、下記溶解工程(1)および下記回収工程(1)を含む。
断続的に実施する場合は、化合物由来の綿状物および/または粉塵の蓄積量が過大となり、製品品質に影響しないように適切な間隔で実施する必要があるため、所定の間隔で定期的に実施することが好ましい。
溶解温度は特に制限は無いが、加熱や冷却にエネルギーを使用することは経済的でないため、常温付近での操作が好ましい。
断続的に実施する場合は、溶解ドラムに回収される前記の綿状物および/または粉塵が多くなりすぎないように適切な間隔で実施する必要があるため、吸引工程の運転状況に合わせて実施することが好ましい。
この場合、まず、吸引工程を実施して溶解ドラムに綿状物および/または粉塵を回収し、次いで吸引工程を停止し、その後、溶媒を添加して該綿状物および/または粉塵を溶解する。
本発明のフレーク状化合物の製造方法(2)とは、化合物の溶融液を凝固して、得られた化合物の凝固物を掻き取り刃にて剥離してフレーク状とするフレーク状化合物の製造方法であって、前記製造装置(2)を用い、下記吸引工程(2)、下記溶解工程(2)、下記貯蔵工程、下記循環工程および下記回収工程(2)を含む。
この場合、まず、吸引工程を実施して溶解ドラムに化合物由来の綿状物および/または粉塵を回収し、次いで吸引工程を停止し、その後、溶媒を添加して該綿状物および/または粉塵を溶解し、前記溶液貯蔵槽に排出する。
溶解ドラムに添加される溶媒の一部は新しい溶媒でも良いが、大部分は、前記溶液貯蔵槽からポンプにより循環供給される。こうすることで、回収された化合物由来の綿状物および/または粉塵を確実に化合物の溶解した溶液とすることができる。
溶解温度は特に制限は無いが、加熱や冷却にエネルギーを使用することは経済的でないため、常温付近での操作が好ましい。
こうすることにより、フレーカーから除去された化合物由来の綿状物および/または粉塵は廃棄されることなく、化合物として製造プロセスに回収することができるのである。
(2) 掃除口
(3) 冷却ドラム
(4) 掻き取り刃
(5) シールパン
(6) 溶融液供給口
(7) フレーク状物回収口
(8) 溶融液
(9) フレーク状物
(10) ノズル(第二のノズルの設置方法の例)
(11) 配管(ホース)
(12) 操作弁
(13) 吸引装置
(14) 溶液供給口
(15) 溶解ドラム
(16) 操作弁
(17) 操作弁
(18) ポンプ
(19) 操作弁
(20) 溶液貯蔵槽
(21) 第1の溶液循環ライン
(22) 第2の溶液循環ライン
(23) 第3の溶液循環ライン
(30) 溶解ドラムの液をポンプへ送るためのライン
(40) 第一のノズル設置方法のノズル配置の例
(50) 第三のノズル設置方法のノズルの可動範囲の例
Claims (6)
- 冷却ドラム、掻き取り刃、溶融液供給口およびフレーク状物回収口を備えたフレーカーと、吸引装置を備えた溶解ドラムと、溶液貯蔵槽と、ポンプとを備え、
前記フレーカーは、前記溶融液供給口から供給される化合物の溶融液を前記冷却ドラムにより冷却し、これにより得られる化合物の凝固物を前記掻き取り刃にて前記冷却ドラムから剥離してフレーク状とし、これにより得られるフレーク状物を前記フレーク状物回収口から回収するように構成され、
前記フレーカーと前記溶解ドラムとは、ノズルが取り付けられた配管によって連通され、
前記吸引装置は、前記フレーカー内の化合物由来の綿状物および/または粉塵を前記ノズルから前記配管を通じて前記溶解ドラムへと吸引するように設けられ、
前記溶液貯蔵槽は、前記溶解ドラムにおいて得られる化合物が溶解した溶液を貯蔵するものであり、
前記溶解ドラムと、前記溶液貯蔵槽とは、第1のラインによって連通され、前記溶液貯蔵槽と、前記ポンプとは、第2のラインによって連通され、前記ポンプと、前記溶解ドラムとは、第3のラインによって連通され、
前記第1のライン、前記第2のラインおよび前記第3のラインは、前記化合物が溶解した溶液が、前記溶解ドラムと前記溶液貯蔵槽との間を前記ポンプにより循環可能なように設けられている、フレーク状化合物の製造装置。 - 化合物がジヒドロキシベンゼンである請求項1に記載の製造装置。
- 化合物の溶融液を凝固して、得られた化合物の凝固物を掻き取り刃にて剥離してフレーク状とするフレーク状化合物の製造方法であって、請求項1に記載の製造装置を用い、下記吸引工程(2)、下記溶解工程(2)、下記貯蔵工程、下記循環工程および下記回収工程(2)を含むフレーク状化合物の製造方法。
吸引工程(2):前記フレーカー内に蓄積する化合物由来の綿状物および/または粉塵を前記吸引装置により前記ノズルから吸引することにより、前記溶解ドラムへ移送する工程
溶解工程(2):前記溶解ドラムに溶媒を添加して、化合物由来の綿状物および/または粉塵を溶解して化合物が溶解した溶液を得る工程
貯蔵工程:前記溶解ドラムから前記溶液貯蔵槽へ化合物が溶解した溶液を前記第1のラインを通じて移送して、貯蔵する工程
循環工程:前記溶液貯蔵槽から前記溶解ドラムへ化合物が溶解した溶液を前記第2のライン、前記ポンプおよび前記第3のラインを通じて循環する工程
回収工程(2):前記循環工程における、前記第2のラインまたは前記第3のラインから化合物が溶解した溶液を抜き出して、化合物を回収する工程 - 化合物がジヒドロキシベンゼンである請求項3に記載の製造方法。
- ジヒドロキシベンゼンがハイドロキノンである請求項4に記載の製造方法。
- ジヒドロキシベンゼンがレゾルシンである請求項4に記載の製造方法。
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