JP5835844B2 - 給水予熱を行うボイラ - Google Patents

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本発明は、給水予熱を行うボイラに関するものである。
ボイラは、排ガスとボイラ給水の間で熱交換を行い、ボイラ給水の温度を上昇させるエコノマイザを設けることが広く行われている。一般的なエコノマイザは、ボイラからの排ガス通路に多数の伝熱管を連結した構成としており、ボイラへの給水はエコノマイザの伝熱管内を通して行う。排ガス通路内を流れる排ガスは伝熱管を加熱するため、排ガス通路に設けた伝熱管内にボイラへの給水を流すと、給水が排ガスの熱を取り込むことになる。給水の予熱を行うと、ボイラ水の加熱に要する熱量が少なくなるため、ボイラの効率を向上させることができる。しかし、このようなエコノマイザは、腐食対策のために耐食性の高い材料で伝熱管を製作しなければならず、さらに熱吸収量を多くするには伝熱面積を大きくする必要があるために高価なものとなっていた。特により多くの熱を回収しているエコノマイザでは、温度の低下した排ガスからさらに熱を回収しなければならず、その場合には熱回収効率が低下するためにエコノマイザは非常に大きなものとなっていた。
また、特許4204449号公報には、排ガス通路内で排ガスと給水とを直接接触させ、排ガスの熱によって給水を予熱することの記載がある。高温の排ガス中にボイラ給水を噴霧し、排ガスとボイラ給水を直接接触させると、噴霧した水が排ガスの熱を吸収するため、ボイラ給水の予熱を行うことができる。この場合、大きな伝熱面を持った伝熱管を設置しなくても排ガスから熱を回収することができるため、機器の大幅な大型化やコストアップを招くことなく給水予熱を行うことができる。
特開2002−205065号公報
本発明が解決しようとする課題は、排ガスとボイラ給水を直接接触させることで給水の予熱を行っているボイラにおいて、熱の回収量を多くすることにある。
ボイラからの排ガスを通す排ガス通路に噴霧ノズルを設置し、噴霧ノズルからの噴霧水を排ガスと接触させることで噴霧水を加熱し、加熱後の噴霧水は給水タンクにためた後にボイラへ供給するようにしている給水予熱を行うボイラにおいて、排ガス通路の前記噴霧ノズルよりも下流側に煙道途中水抜き口を設け、煙道途中水抜き口と給水タンクの間を配管で接続する。
排ガスとボイラ給水を直接接触させて予熱しているエコノマイザでは、排ガス中に噴霧した水の一部は、霧の状態あるいは加熱によって蒸気となった状態で排ガスの流れに乗って排ガス通路内を流れていくことになる。排ガスとともに流れた水分は、排ガス通路を流れるうちに凝縮水となるなどし、排ガス通路の底部にたまる。この水分を排ガス通路内で集めて給水タンクへ回収すると、回収水の温度は予熱前の給水温度よりも高いものであるため、排ガスから回収する熱の量を増加することができる。予熱した給水量が増加するために給水としてボイラに入る熱量が増加し、ボイラの効率が向上する。
排ガスから回収する熱量が増加するため、ボイラの効率を向上させることができる。
本発明を実施しているボイラのフロー図 本発明の他の実施例におけるボイラのフロー図
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明を実施しているボイラのフロー図、図2は他の実施例におけるボイラのフロー図である。図1のボイラは、給水を排ガスと直接接触させることで給水の予熱を行うものであり、伝熱面を持たないエコノマイザを設置している。図2のボイラは、伝熱管を介して行う給水の予熱と、排ガスと給水を直接接触させることで給水の予熱を行うものであり、伝熱面を持つエコノマイザと伝熱面を持たないエコノマイザを設置している。
ボイラ本体1は、中央に燃焼室を配置し、その周囲を環状に並べた垂直水管で囲む。ボイラは、中央の燃焼室で燃焼を行うことで高温の燃焼ガスを発生し、燃焼ガスによって燃焼室周囲の水管を加熱する。給水はボイラ下部から行い、燃焼室を取り囲む水管内をボイラ水が上昇していくようにしており、燃焼ガスによる熱は水管壁を通して水管内のボイラ水へ伝達される。水管内でボイラ水は蒸気となり、ボイラの上部から蒸気を取り出す。
ボイラ内で水管と熱交換したことで温度の低下した燃焼排ガスは、ボイラ側面に接続している排ガス通路2を通して戸外へ排出する。
排ガス通路2には、ボイラ本体1から出てすぐの所に設けている煙突座の上方に、ボイラへ給水する軟水を排ガス通路内へ噴霧する噴霧ノズル3を設置し、噴霧ノズル3には軟水配管4を接続しておく。軟水配管4は途中で分岐しており、分岐した一方の経路は前記の噴霧ノズル3に接続し、他方の経路はボイラへの給水をためる給水タンク5に接続する。軟水配管4の噴霧ノズル3への経路と給水タンク5への経路には制御弁を設けておき、通常は噴霧ノズル3へ送るが、軟水を直接給水タンク5へ送ることもできるようにしている。ボイラへの給水速度はボイラ内の圧力によって変化するが、給水速度が速くなった場合でも給水タンク5へ給水を直接送ることで給水不足にならないようにしている。
排ガス通路2に設けている噴霧ノズル3の下方には、噴霧ノズル3から噴霧した軟水を集めて給水タンク5へ送るための煙突座水抜き口6を設ける。煙突座水抜き口6は給水タンク5との間を配管で接続しており、噴霧ノズル3から噴霧した軟水は煙突座水抜き口6から給水タンク5へ送るようにしている。給水タンク5は煙突座水抜き口6より下方に設けておき、予熱した軟水は重力を利用して煙突座水抜き口6から給水タンク5へ送る。
また排ガス通路2の噴霧ノズル3より下流側にも煙道途中水抜き口9を設ける。煙道途中水抜き口9は、排ガス通路2の途中で排ガス通路2の底部にたまった軟水を給水タンク5へ送るためのものであり、煙道途中水抜き口9と給水タンク5の間も配管で接続している。ここでも煙道途中水抜き口9からの軟水は重力を利用して給水タンク5へ送るため、給水タンク5は煙道途中水抜き口9よりも下方に設けている。
給水タンク5とボイラ本体1の間は給水配管で接続しており、その途中に給水ポンプ7を設置する。給水ポンプ7のサクション側には、pH調整用薬品を注入する薬品注入点8を設け、ボイラ給水に薬品を注入することができるようにしている。
ボイラ本体1に設けている燃焼装置で燃焼を行うと、高温の燃焼ガスが発生してボイラ本体1の水管を加熱する。燃焼ガスは水管と熱交換を行うことで温度が低下し、温度の低下した排ガスは排ガス通路2へ出ていく。ガスによる燃焼装置の場合、排ガスはクリーンであるため、ボイラの給水と排ガスを直接接触させることができる。ボイラ本体から出てくる排ガスの温度は、200〜300℃程度の熱を持っており、噴霧ノズル3から排ガス中へ常温の軟水を噴霧すると、排ガスの熱を噴霧水が取り込むことで噴霧水の温度が上昇する。噴霧ノズル3は排ガス通路2内で下方へ向けて噴霧するようにしており、排ガス通路中で温度の上昇した軟水は煙突座の底部にたまる。煙突座には煙突座水抜き口6を設けており、煙突座水抜き口6から給水タンク5へ配管を接続しているため、煙突座水抜き口6にたまった水は給水タンクへ向かう。噴霧ノズル3からの噴霧水を加熱することで熱を失った排ガスは、100℃程度まで低下して排ガス通路2を通り、戸外へ出ていく。
排ガスと直接接触させることで予熱した軟水は給水タンク5にためておき、ボイラ本体1内の水位が低下すると給水ポンプ7を作動することでボイラ本体1へ供給する。排ガスには炭酸ガスが含まれているため、排ガスと直接接触させた軟水は炭酸ガスを取り込んでおり、pHが低下している。低pH水をボイラ本体1へ供給すると、ボイラに腐食が発生するため、給水ポンプ7のサクション側に設けている薬品注入点8からpH調整用薬品を注入し、水質を調節することで給水ポンプ7とボイラ本体1を保護する。
伝熱管を持たないエコノマイザでは、ボイラ給水と排ガスを直接接触させて予熱を行うものであるため、伝熱管を持ったエコノマイザに比べて低コストで熱を回収することができる。排ガスによって予熱した水をボイラ給水として供給することで、ボイラ水の加熱に要する燃料量を削減することができ、ボイラの効率を向上させることができる。
また、高温の排ガスに水を霧状に噴霧した場合、一部の水は蒸気となって排ガスとともに排ガス通路2内を流れ、一部の水は霧状のままでも排ガスとともに流れる。排ガス通路2内を流れている蒸気は、温度が低下すると凝縮水となり、周囲の水分と合流して重量が増加すると排ガス通路の底部に落ちる。そのため、排ガス通路2内の底部には水がたまることになる。排ガス通路2には煙道途中水抜き口9を設けておき、煙道途中水抜き口は下方に設けている給水タンク5と配管で接続しておくと、排ガス通路2の底部にたまった水は、煙道途中水抜き口9から落下したて給水タンク5内に入る。高温の排ガスが流れている排ガス通路2にたまった水は、予熱を行っていないボイラ給水よりも温度が高いものであるため、この水も給水タンク5に送り、ボイラ給水として利用することで、ボイラの効率は向上する。
なお、排ガスによって予熱している軟水だけではボイラへの給水が間に合わなくなった場合には、軟水配管4を分岐してエコノマイザをバイパスさせている配管を通して給水タンク5へ軟水を供給する。給水量が増加しても、給水タンク5へ軟水を直接送ることで、ボイラへの給水が足りなくなる事態を防止することができる。
また、図1の実施例では、ボイラ本体から出た直後の排ガスに対してボイラ給水を噴射するようにしているが、図2に記載しているように伝熱管を持ったエコノマイザと組み合わせることもできる。伝熱管を持ったエコノマイザでは、伝熱管を持たないエコノマイザよりも高温の予熱水を作り出すことはできる。しかし、より多くの熱を回収しようとすると、低温の排ガスからも熱を回収することが必要となり、温度が低下するほど回収効率が低下するために非常に大きなものになっていた。高温の排ガスからは伝熱管を持ったエコノマイザで熱回収を行い、低温の排ガスからは伝熱管を持たないエコノマイザで熱回収を行うことで、コストの増大を抑えながら熱回収量を多くすることができる。
また、伝熱管を持たないエコノマイザは、伝熱管を持ったエコノマイザの有無に関係なく設置することができるため、既設のボイラに後から付け足すことによって熱回収量を増加するということもできる。
なお、本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 ボイラ本体
2 排ガス通路
3 噴霧ノズル
4 軟水配管
5 給水タンク
6 煙突座水抜き口
7 給水ポンプ
8 薬品注入点
9 煙道途中水抜き口

Claims (1)

  1. ボイラからの排ガスを通す排ガス通路に噴霧ノズルを設置し、噴霧ノズルからの噴霧水を排ガスと接触させることで噴霧水を加熱し、加熱後の噴霧水は給水タンクにためた後にボイラへ供給するようにしている給水予熱を行うボイラにおいて、排ガス通路の前記噴霧ノズルよりも下流側に煙道途中水抜き口を設け、煙道途中水抜き口と給水タンクの間を配管で接続していることを特徴とする給水予熱を行うボイラ。

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