JP5835202B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5835202B2
JP5835202B2 JP2012273559A JP2012273559A JP5835202B2 JP 5835202 B2 JP5835202 B2 JP 5835202B2 JP 2012273559 A JP2012273559 A JP 2012273559A JP 2012273559 A JP2012273559 A JP 2012273559A JP 5835202 B2 JP5835202 B2 JP 5835202B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
shift amount
unit
doppler shift
received signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012273559A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014120862A5 (ja
JP2014120862A (ja
Inventor
卓 寳地
卓 寳地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2012273559A priority Critical patent/JP5835202B2/ja
Priority to US14/073,391 priority patent/US9121938B2/en
Priority to CN201310657020.1A priority patent/CN103873107B/zh
Publication of JP2014120862A publication Critical patent/JP2014120862A/ja
Publication of JP2014120862A5 publication Critical patent/JP2014120862A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5835202B2 publication Critical patent/JP5835202B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S19/00Satellite radio beacon positioning systems; Determining position, velocity or attitude using signals transmitted by such systems
    • G01S19/01Satellite radio beacon positioning systems transmitting time-stamped messages, e.g. GPS [Global Positioning System], GLONASS [Global Orbiting Navigation Satellite System] or GALILEO
    • G01S19/13Receivers
    • G01S19/24Acquisition or tracking or demodulation of signals transmitted by the system
    • G01S19/29Acquisition or tracking or demodulation of signals transmitted by the system carrier including Doppler, related
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1853Satellite systems for providing telephony service to a mobile station, i.e. mobile satellite service
    • H04B7/18545Arrangements for managing station mobility, i.e. for station registration or localisation
    • H04B7/18547Arrangements for managing station mobility, i.e. for station registration or localisation for geolocalisation of a station
    • H04B7/1855Arrangements for managing station mobility, i.e. for station registration or localisation for geolocalisation of a station using a telephonic control signal, e.g. propagation delay variation, Doppler frequency variation, power variation, beam identification

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Description

本技術は、通信装置に関し、特に、GPS(Global Positioning System)等の衛星航法システムを利用する通信装置に関する。
GPS(Global Positioning System)では、人工衛星(以下、GPS衛星と称する)、又は、GPS衛星からの信号(以下、GPS信号と称する)を受信する通信装置の移動に伴うドップラ効果により、通信装置が受信するGPS信号の周波数が変動するドップラシフトが発生する。このドップラシフトにより、通信装置が行うGPS信号の同期捕捉の精度が低下するおそれがある。
そこで、従来、ドップラシフト量や内部クロックの誤差を考慮して、GPS信号をA/D変換するA/Dコンバータのサンプリング周波数を設定することにより、GPS信号のスペクトラム拡散に用いられるC/Aコードのチップレートのズレを補正することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、同期捕捉の精度を高めるために、GPS信号を所定のビット単位で繰り返しコヒーレント加算し、その演算結果と通信装置内で生成したC/Aコードとの相関演算を行うことにより、相関演算のピークの検出感度を高めることが行われている。
特開2005−204079号公報
しかしながら、GPS信号のコヒーレント加算の実行中にもGPS衛星が移動するため、ドップラシフト量が変化するが、従来の技術では、この点については考慮されていない。
そこで、本技術は、GPS衛星等の人工衛星からの受信信号の同期捕捉の精度を向上させるようにするものである。
本技術の第1の側面の通信装置は、人工衛星から受信する受信信号であって、所定の拡散符号を用いてスペクトラム拡散した信号を所定の搬送波周波数で変調した信号である受信信号のドップラシフト量を算出するドップラシフト量算出部と、算出された前記ドップラシフト量に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトする周波数シフト量を設定する周波数シフト量設定部と、設定された前記周波数シフト量だけ前記受信信号の周波数をシフトする周波数変換部と、周波数がシフトされた前記受信信号のコヒーレント加算を行うコヒーレント加算部と、拡散符号を生成する拡散符号生成部と、コヒーレント加算の演算結果と生成された前記拡散符号との相関演算を行い、相関演算の結果に基づいて、前記受信信号の前記拡散符号の位相を検出する位相検出部とを備え、前記周波数シフト量設定部は、コヒーレント加算を所定の回数行う毎に、前記ドップラシフト量に基づいて、前記周波数シフト量を更新する。
本技術の第2の側面の通信装置は、人工衛星から受信する受信信号であって、所定の拡散符号を用いてスペクトラム拡散した信号を所定の搬送波周波数で変調した信号である受信信号のドップラシフト量を算出するドップラシフト量算出部と、算出された前記ドップラシフト量に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトする周波数シフト量を設定する周波数シフト量設定部と、設定された前記周波数シフト量だけ前記受信信号の周波数をシフトする周波数変換部と、周波数がシフトされた前記受信信号のコヒーレント加算を行うコヒーレント加算部と、拡散符号を生成する拡散符号生成部と、コヒーレント加算の演算結果と生成された前記拡散符号との相関演算を行い、相関演算の結果に基づいて、前記受信信号の前記拡散符号の位相を検出する位相検出部とを備え、前記ドップラシフト量算出部は、前記ドップラシフト量の初期値及び単位時間あたりの変化量を算出し、前記周波数シフト量設定部は、算出された前記ドップラシフト量の初期値及び単位時間あたりの変化量に基づいて、コヒーレント加算が開始されてから終了するまでの間に1回以上前記周波数シフト量を更新する。
前記受信信号の周波数を前記搬送波周波数から所定の中間周波数に変換する中間周波数変換部をさらに設け、前記周波数変換部には、前記受信信号の周波数を、前記中間周波数と前記ドップラシフト量を合わせた周波数だけシフトさせることができる。
前記受信信号をA/D変換するA/D変換部をさらに設け、前記周波数変換部には、A/D変換された前記受信信号の周波数をシフトさせることができる。
前記周波数変換部により周波数がシフトされた前記受信信号のダウンサンプリングを行うダウンサンプリング部をさらに設け、前記コヒーレント加算部には、ダウンサンプリングされた前記受信信号のコヒーレント加算を行わせることができる。
本技術の第1の側面においては、人工衛星から受信する受信信号であって、所定の拡散符号を用いてスペクトラム拡散した信号を所定の搬送波周波数で変調した信号である受信信号のドップラシフト量が算出され、算出された前記ドップラシフト量に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトする周波数シフト量が設定され、設定された前記周波数シフト量だけ前記受信信号の周波数がシフトされ、周波数がシフトされた前記受信信号のコヒーレント加算が行われ、拡散符号が生成され、コヒーレント加算の演算結果と生成された前記拡散符号との相関演算が行われ、相関演算の結果に基づいて、前記受信信号の前記拡散符号の位相が検出されるとともに、前記ドップラシフト量に基づいて、コヒーレント加算を所定の回数行う毎に、前記ドップラシフト量に基づいて、前記周波数シフト量が更新される。
本技術の第2の側面においては、人工衛星から受信する受信信号であって、所定の拡散符号を用いてスペクトラム拡散した信号を所定の搬送波周波数で変調した信号である受信信号のドップラシフト量が算出され、算出された前記ドップラシフト量に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトする周波数シフト量が設定され、設定された前記周波数シフト量だけ前記受信信号の周波数がシフトされ、周波数がシフトされた前記受信信号のコヒーレント加算が行われ、拡散符号が生成され、コヒーレント加算の演算結果と生成された前記拡散符号との相関演算が行われ、相関演算の結果に基づいて、前記受信信号の前記拡散符号の位相が検出されるとともに、前記ドップラシフト量の初期値及び単位時間あたりの変化量が算出され、算出された前記ドップラシフト量の初期値及び単位時間あたりの変化量に基づいて、コヒーレント加算が開始されてから終了するまでの間に1回以上前記周波数シフト量が更新される。
本技術の第1または第2の側面によれば、GPS衛星等の人工衛星からの受信信号の同期捕捉の精度を向上させることができる。
本技術を適用した通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。 同期捕捉部の構成例を示すブロック図である。 周波数変換部の構成例を示すブロック図である。 ダウンサンプリング部の構成例を示すブロック図である。 同期捕捉処理を説明するためのフローチャートである。 ドップラシフトについて説明するための図である。 ドップラシフトについて説明するための図である。 ドップラシフト量の推移の例を示すグラフである。 ドップラシフトによるGPS信号の見かけのメッセージ長の変化について説明するための図である。 ドップラシフトによるGPS信号の見かけのメッセージ長の変化について説明するための図である。 ドップラシフト量とダウンサンプリングのサンプリング間隔との関係を説明するための図である。 ドップラシフト量とダウンサンプリングのサンプリング間隔との関係を説明するための図である。 ドップラシフト量とダウンサンプリングのサンプリング間隔との関係を説明するための図である。 ドップラシフト量の変化の予測機能をオンに設定した場合とオフに設定した場合とで、相関ピーク値を比較したグラフである。 コンピュータの構成の例を示すブロック図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
<1.実施の形態>
図1は、本技術の一実施の形態に係る通信装置101の構成例を示すブロック図である。通信装置101は、通信アンテナ111、周波数変換部112、ノイズ除去部113、復調部114、XO(X'tal Oscillator;水晶発振器)115、及び、TCXO(Temperature Compensated X'tal Oscillator;温度補償型水晶発振器)116を備える。
通信アンテナ111は、GPS衛星から送信されるRF信号(以下、GPS信号とも称する)を受信する。
ここで、GPS信号は、航法メッセージ等の送信データを拡散符号によりスペクトラム拡散し、得られたスペクトラム拡散信号に搬送波を乗算し、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調した信号である。また、スペクトラム拡散に用いる拡散符号には、1023チップのC/Aコードと呼ばれる擬似ランダム雑音符号(PNコード)が用いられ、GPS衛星毎に異なるC/Aコードが割り当てられている。
周波数変換部112は、通信アンテナ111が受信したGPS信号の周波数Frfを、中間周波数Fifにダウンコンバートすることにより、GPS信号をIF信号(中間周波数信号)に変換する。そして、周波数変換部112は、アナログのIF信号に基づいて離散化し、離散化信号を出力する。以下、周波数変換部112の構成例について説明する。
[周波数変換部112の構成例]
周波数変換部112は、LNA(ローノイズ・アンプ)121、中間周波数変換部122、増幅器123、BPF(バンドパス・フィルタ)124、及び、A/Dコンバータ125を備える。
LNA121は、通信アンテナ111が受信したGPS信号を増幅する。
中間周波数変換部122は、LNA121により増幅されたGPS信号の周波数を、デジタル信号処理が施しやすいように、例えば、4.092MHzや1.023MHzなどの搬送波周波数よりも低い中間周波数Fifに変換(ダウンコンバート)する。ここで、中間周波数変換部122の構成例について説明する。
〔中間周波数変換部122の構成例〕
中間周波数変換部122は、BPF(バンドパス・フィルタ)131、増幅器132、周波数シンセサイザ133、及び、ミキサ134を備える。
BPF131は、LNA121から出力される増幅されたGPS信号に対して、特定の周波数帯域の信号のみを通過させ、その他の帯域の信号を減衰させる。
増幅器132は、BPF131から出力されるGPS信号を増幅する。ここで、増幅器132は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field effect transistor)差動増幅器で構成することができるが、上記に限られない。
周波数シンセサイザ133は、TCXO116(後述する)から供給される発振信号に基づいて、所定の周波数を有する局部発振信号を生成する。ここで、周波数シンセサイザ133は、例えば、復調部114が備えるMPU143により制御されるが、上記に限られず、制御部(図示せず)により制御されてもよい。
ミキサ134は、増幅器132から出力される増幅されたGPS信号に対して、周波数シンセサイザ133から出力される局部発振信号を乗算する。ミキサ134がGPS信号と局部発振信号とを乗算することによって、局部発振信号に応じて、搬送波周波数よりも低い中間周波数FifにダウンコンバートされたIF信号を出力することができる。
中間周波数変換部122は、例えば上記のような構成によって、GPS信号の周波数が中間周波数へダウンコンバートされたIF信号を出力する。
増幅器123は、中間周波数変換部122から出力されたIF信号を増幅する。ここで、増幅器123は、例えば、オペアンプで構成することができるが、上記に限られない。
BPF124は、増幅器123から出力される増幅されたIF信号に対して、特定の周波数帯域の信号のみを通過させ、その他の帯域の信号を減衰させる。なお、本技術の実施形態に係る通信装置は、BPF124を、遮断周波数より大きな周波数の信号を減衰させるローパス・フィルタ(Low-Pass Filter)で構成することもできる。ここで、LNA121〜BPF124までに処理される信号は、アナログ信号である。
A/Dコンバータ125は、BPF124から出力されるアナログのIF信号に基づいて離散化し、離散化信号を出力する。ここで、A/Dコンバータ125は、例えば、Nビットの分解能を有するA/Dコンバータで構成され、定常的な熱雑音の平均振幅をA/Dコンバータ125の下位Mビットに設定する。したがって、A/Dコンバータ125は、外来ノイズによるA/Dコンバータの出力スペクトラムの飽和を防止し、A/Dコンバータ125の後段に備えられるノイズ除去部113において外来ノイズをより確実に除去させることができる。
周波数変換部112は、例えば上記のような構成によって、通信アンテナ111が受信したGPS信号の周波数Frfを中間周波数FifにダウンコンバートしたIF信号に変換し、デジタル信号としての離散化信号を出力することができる。
ノイズ除去部113は、周波数変換部112から出力される離散化信号に基づいて、離散化信号に対する外来ノイズを検出して外来ノイズを除去する。
復調部114は、ノイズ除去部113から出力される離散化信号に基づいてスペクトラム拡散信号を検出し、検出されたスペクトラム拡散信号を復調する。以下、復調部114の構成例について説明する。
[復調部114の構成例]
復調部114は、同期捕捉部141、同期保持部142、MPU143、RTC(Real Time Clock)144、タイマ145、メモリ146、及び、逓倍/分周器147を備える。
同期捕捉部141は、MPU143の制御の下、逓倍/分周器147から供給される逓倍又は分周された発振信号に基づいて、ノイズ除去部113から出力される離散化信号におけるC/Aコードの同期捕捉を行う。また、同期捕捉部141は、C/Aコードの同期捕捉と共に、ノイズ除去部113から出力される離散化信号における搬送波周波数(キャリア周波数)や、GPS信号の送信元のGPS衛星を示す装置識別情報(例えば、GPS衛星を識別する衛星番号など)を検出する。そして、同期捕捉部141は、検出したC/Aコードの位相、搬送波周波数、装置識別情報を、同期保持部142及びMPU143に供給する。
同期保持部142は、MPU143の制御の下、逓倍/分周器147から供給される逓倍又は分周された発振信号と、同期捕捉部141から伝達される各種情報(C/Aコードの位相、搬送波周波数、及び装置識別情報)とに基づいて、ノイズ除去部113から出力される離散化信号におけるC/Aコードと、搬送波(キャリア)との同期保持を行う。また、同期保持部142は、同期保持と共に、ノイズ除去部113から出力される離散化信号に含まれるデータを復調する。ここで、同期保持部142は、同期捕捉部141から伝達されるC/Aコードの位相、搬送波周波数、及び装置識別情報を初期値として処理を開始する。
また、同期保持部142は、検出したC/Aコードの位相、搬送波周波数、及び復調したデータを、MPU143に伝達する。なお、同期保持部142は、複数のGPS衛星から送信された送信信号に対応する離散化信号それぞれに対して、同期保持を並列に行うことができる。また、同期保持部142としては、例えば、特開2003−232844号公報に開示された技術を用いることが挙げられるが、上記に限られない。
MPU143は、同期保持部142から伝達されるC/Aコードの位相、搬送波周波数、及びデータに基づいて処理を行う。例えば、MPU143は、通信装置101の位置及び速度を算出し、また、復調されたデータから得られる各GPS衛星の時間情報に基づいて通信装置101の時間情報を補正するというような、GPSに関する各種演算処理を行う。
また、MPU143は、通信装置101の各部の制御や、外部装置との入出力に関する制御などを行うこともできる。上記の場合には、MPU143は、通信装置101における制御部(図示せず)として機能することとなる。
RTC144は、XO115から供給される発振信号に基づいて時間を計測する。RTC144によって計測される時間情報は、例えば、GPS衛星の時間情報が得られるまでの間に代用されるものであり、GPS衛星の時間情報が得られたときには、MPU143がタイマ145を制御することによって適宜補正される。
タイマ145は、例えば、MPU143における通信装置101の各部の動作を制御する各種タイミング信号の生成や、時間の参照に用いられる。
メモリ146は、例えば、ROMやRAMで構成される。メモリ146を構成するROMには、MPU143が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録される。また、RAMには、MPU143により実行されるプログラムなどが一次記憶される。
逓倍/分周器147は、TCXO116から供給される発振信号を逓倍(multiply)又は分周(divide)する。
復調部114は、例えば上記のような構成によって、ノイズ除去部113から伝達される離散化信号に基づいてスペクトラム拡散信号を検出し、復調することができる。
XO115は、例えば32.768kHzなどの所定の発振周波数を有する発振信号を生成する。そして、XO115は、生成した発振信号をRTC144に供給する。
TCXO116は、例えば18.414MHzなど、XO115が生成する発振信号とは周波数が異なる発振信号を生成する。そして、TCXO116は、生成した発振信号を、逓倍/分周器147や周波数シンセサイザ133などに供給する。
[同期捕捉部141の構成例]
図2は、同期捕捉部141の構成例を示すブロック図である。同期捕捉部141は、同期捕捉処理部201及び制御部202を備える。ここで、同期捕捉処理部201の構成例について説明する。
〔同期捕捉処理部201の構成例〕
同期捕捉処理部201は、周波数変換部211、フィルタ212、ダウンサンプリング部213、コヒーレント加算部214、PN生成部215、及び、位相検出部216を備える。
周波数変換部211は、ノイズ除去部113から供給される離散化信号の周波数を、中心周波数がほぼ0Hzになるようにダウンコンバートする。具体的には、周波数変換部211は、制御部202の周波数シフト量設定部232により設定される周波数シフト量Fsftだけ離散化信号の周波数をシフトする。周波数変換部211は、周波数を変換した離散化信号(以下、ベースバンド信号と称する)をフィルタ212に供給する。
フィルタ212は、例えば、ローパスフィルタにより構成され、ベースバンド信号の所定の周波数以上の高調波成分を除去し、ダウンサンプリング部213に供給する。
ダウンサンプリング部213は、制御部202のサンプリング間隔設定部233により設定されるサンプリング間隔Isで、ベースバンド信号のダウンサンプリングを行う。そして、ダウンサンプリング部213は、ダウンサンプリングしたベースバンド信号をコヒーレント加算部214に供給する。
コヒーレント加算部214は、ダウンサンプリングされたベースバンド信号のコヒーレント加算を行う。すなわち、コヒーレント加算部214は、ダウンサンプリングされたベースバンド信号を、C/Aコードのチップ長(1023チップ)に対応する1023ビット単位で区切り、複数の区間のデータの値を対応するビット毎に積算する処理を行う。コヒーレント加算部214は、コヒーレント加算の演算結果を示すデータ(以下、コヒーレント加算データと称する)を相関演算部221に供給する。
PN生成部215は、各GPS衛星のC/Aコードを生成し、生成したC/Aコードの位相をシフトさせながら相関演算部221に供給する。
位相検出部216は、ベースバンド信号におけるC/Aコードの位相を検出する。位相検出部216は、相関演算部221及びピーク検出部222により構成される。
相関演算部221は、コヒーレント加算部214から供給されるコヒーレント加算データと、PN生成部から供給されるC/Aコードとの相関演算を行い、得られた相関値をピーク検出部222に供給する。
ピーク検出部222は、相関値のピークを検出することにより、C/Aコードの種類及び位相を検出する。すなわち、ピーク検出部222は、相関演算部221から供給される相関値が所定の閾値以上となるピークを検出し、そのときのC/Aコードの種類及び位相を検出する。また、ピーク検出部222は、検出したC/Aコードの種類から同期捕捉を行ったGPS信号の送信元のGPS衛星を検出する。そして、ピーク検出部222は、検出したC/Aコードの位相、及び、検出したGPS衛星を示す装置識別情報を、同期保持部142及びMPU143に供給する。
制御部202は、同期捕捉処理部201の各部の処理を制御する。例えば、制御部202は、例えば、MPU143により構成することも可能であるし、MPU143とは別に構成することも可能である。ここで、制御部202の構成例について説明する。
〔制御部202の構成例〕
制御部202は、少なくともドップラシフト量算出部231、周波数シフト量設定部232、及び、サンプリング間隔設定部233を備える。
ドップラシフト量算出部231は、同期捕捉の対象となるGPS衛星からのGPS信号のドップラシフト量を算出する。より具体的には、ドップラシフト量算出部231は、当該GPS衛星からのエフェメリスデータに基づいて、同期捕捉開始時の通信装置101の位置及び時刻におけるGPS信号のドップラシフト量及び単位時間あたりのドップラシフト量の変化量を算出する。そして、ドップラシフト量算出部231は、算出したドップラシフト量及び単位時間あたりのドップラシフト量の変化量を、周波数シフト量設定部232及びサンプリング間隔設定部233に供給する。
なお、以下、ドップラシフト量算出部231により算出される同期捕捉開始時のドップラシフト量を、初期ドップラシフト量Fds0と称し、単位時間あたりのドップラシフト量の変化量を、ドップラシフト変化量ΔFdsと称する。
周波数シフト量設定部232は、所定のタイミングで、初期ドップラシフト量Fds0、ドップラシフト変化量ΔFds、中間周波数Fif、A/Dコンバータ125のサンプリング周波数Fsmp等を周波数変換部211に供給する。これにより、後述するように、周波数変換部211の周波数シフト量Fsftが設定される。
サンプリング間隔設定部233は、初期ドップラシフト量Fds0に基づいて、サンプリング間隔Isを設定するためのカウント幅ΔCを算出する。そして、サンプリング間隔設定部233は、算出したカウント幅ΔC、及び、標準サンプリング間隔Is0をダウンサンプリング部213に供給する。これにより、ダウンサンプリング部213のサンプリング間隔Isが設定される。
ここで、標準サンプリング間隔Is0とは、ドップラシフトが発生していない場合のダウンサンプリング部213のサンプリング間隔のことである。例えば、A/Dコンバータ125のサンプリング周波数Fsmpが16.368ギガサンプル/秒である場合、標準サンプリング間隔Is0は、16ビットに設定される。従って、この場合、標準サンプリング間隔Is0でダウンサンプリングが行われたとき、ベースバンド信号は1023メガサンプル/秒にダウンサンプリングされる。
[周波数変換部211の構成例]
図3は、周波数変換部211の構成例を示すブロック図である。周波数変換部211は、NCO(Numerical Controlled Oscillator)251及び複素乗算部252を備える。ここで、NCO251の構成例について説明する。
〔NCO251の構成例〕
NCO251は、積分器261、加算部262、除算部263、乗算部264、位相アキュムレータ265、cos波生成部266、及び、sin波生成部267を備える。
積分器261は、周波数シフト量設定部232からドップラシフト変化量ΔFdsが供給される毎に、ドップラシフト変化量ΔFdsを積算する。そして、積分器261は、積算値を加算部262に供給する。従って、積分器261からは、n×ΔFds(n=0、1、2、3・・・)が出力される。
加算部262は、周波数シフト量設定部232から供給される中間周波数Fif、初期ドップラシフト量Fds0、及び、積分器261から供給される積分値を加算し、得られた加算値を除算部263に供給する。この加算値が、上述した周波数シフト量Fsftとなる。従って、周波数シフト量Fsftは、Fif+Fds0+n×ΔFds(n=0、1、2、3・・・)となる。
除算部263は、加算部262から供給される周波数シフト量Fsftを、周波数シフト量設定部232から供給されるサンプリング周波数Fsmpで割り、得られた除算値を乗算部264に供給する。従って、除算部263からは、Fsft/Fsmpが出力される。
乗算部264は、除算部263から供給される除算値に、周波数シフト量設定部232から供給される定数である2πを乗じ、得られた乗算値を位相アキュムレータ265に供給する。なお、以下、この乗算値を位相幅Δθと称する。従って、位相幅Δθは、2π×Fsft/Fsmpとなる。この位相幅Δθは、cos波生成部266から出力されるcos波、及び、sin波生成部267から出力されるsin波の各サンプル間の位相差となる。
位相アキュムレータ265は、cos波生成部266及びsin波生成部267からサンプル値が出力される毎に位相幅Δθを積算し、その積算値である位相θを、cos波生成部266及びsin波生成部267に供給する。従って、位相θは、1サンプル毎に0、Δθ、2Δθ、3Δθ・・・のように増加する。
cos波生成部266は、位相アキュムレータ265から供給される位相θに対応する余弦値cosθを出力する。従って、cos波生成部266からは、周波数が周波数シフト量Fsft(=Fif+Fds0+n×ΔFds)と一致するcos波の離散化信号I1が出力される。
sin波生成部267は、位相アキュムレータ265から供給される位相θに対応する正弦値sinθを出力する。従って、sin波生成部267からは、周波数が周波数シフト量Fsft(=Fif+Fds0+n×ΔFds)と一致するsin波の離散化信号Q1が出力される。
複素乗算部252は、ノイズ除去部113から供給される離散化信号と、NCO251から供給される離散化信号の複素乗算を行う。具体的には、ノイズ除去部113から供給される離散化信号のQ成分をQ0とし、I成分をI0とした場合、複素乗算部252は、I0×I1+Q0×Q1を算出し、算出値をI成分として出力し、I0×Q1+I1×Q0を算出し、算出値をQ成分として出力する。これにより、複素乗算部252からは、離散化信号の周波数を周波数シフト量Fsftだけシフトしたベースバンド信号が出力される。
[ダウンサンプリング部213の構成例]
図4は、ダウンサンプリング部213の構成例を示すブロック図である。ダウンサンプリング部213は、加算部301、減算部302、セレクタ304、バッファ305、及び、比較器303を備える。
加算部301は、バッファ305のバッファ値Bに、サンプリング間隔設定部233から供給されるカウント幅ΔCを加算し、得られたカウント値Cを減算部302、比較器303、及び、セレクタ304に供給する。
減算部302は、サンプリング間隔設定部233から供給される標準サンプリング間隔Is0をカウント値Cから引き、得られた減算値C−Is0をセレクタ304に供給する。
比較器303は、カウント値Cと標準サンプリング間隔Is0を比較する。そして、比較器303は、カウント値Cが標準サンプリング間隔Is0以上の場合、イネーブル信号の値を1(Highレベル)に設定し、カウント値Cが標準サンプリング間隔Is0未満の場合、イネーブル信号の値を0(Lowレベル)に設定する。
セレクタ304は、比較器303から出力されるイネーブル信号が0の場合、加算部301から供給されるカウント値Cをバッファ305に供給し、イネーブル信号が1の場合、減算部302から供給される減算値C−Is0をバッファ305に供給する。
バッファ305は、セレクタ304から供給される値の最新値を保持するとともに、保持しているバッファ値Bを加算部301に供給する。
サンプリング部306は、イネーブル信号が0のとき値を出力せず、イネーブル信号が1になったときのベースバンド信号の値を出力する。これにより、ベースバンド信号の値が間引きされる。すなわち、ベースバンド信号がダウンサンプリングされる。
[同期捕捉処理の詳細]
次に、図5のフローチャートを参照して、同期捕捉部141により実行される同期捕捉処理の詳細について説明する。
ステップS1において、ドップラシフト量算出部231は、ドップラシフト量の初期値及び変化量を求める。ここで、図6乃至図8を参照して、ドップラシフト量の時系列の推移について簡単に説明する。
図6に模式的に示すように、GPS衛星401は準同期軌道をとっており、通信装置101から見て常に動いているように見える。また、図7に示すように、通信装置101に対するGPS衛星401の移動速度(相対速度)のうち、通信装置101とGPS衛星401を結ぶ視線方向の速度がドップラシフト量に影響する。
図8は、ドップラシフト量の時系列の推移の例を示している。図8の横軸は、通信装置101の存在する位置においてGPS衛星401が見え始める時刻からの経過時間(単位は秒)を示し、縦軸は、ドップラシフト量(単位はHz)を示している。
上述したように、GPS衛星401は、通信装置101から見て常に動いているため、図8に示されるように、ドップラシフト量は時々刻々と変化する。また、ドップラシフト量は、GPS衛星401が日の出位置付近にいるときに最大となる。ここで、日の出位置とは、通信装置101の存在する位置からGPS衛星401が見え始める位置である。すなわち、日の出位置付近においては、GPS衛星401の視線方向の速度が、通信装置101に近づく方向に最大となるため、ドップラシフト量は周波数が増大する方向(正の方向)に最大となる。従って、GPS衛星401が日の出位置付近にいるとき、通信装置101が受信するGPS信号の見かけの周波数が最大となる。
一方、ドップラシフト量は、GPS衛星401が日の入り位置付近にいるときに最小となる。ここで、日の入り位置とは、通信装置101の存在する場所からGPS衛星401が見えなくなる直前の位置である。すなわち、日の入り位置付近においては、GPS衛星401の視線方向の速度が、通信装置101から遠ざかる方向に最大となるため、ドップラシフト量は周波数が減少する方向(負の方向)に最大となる。従って、GPS衛星401が日の入り位置付近にいるとき、通信装置101が受信するGPS信号の見かけの周波数が最小となる。
また、ドップラシフト量は、GPS衛星401が天頂付近にいるときに、ほぼ0となる。すなわち、天頂付近においては、GPS衛星401の視線方向の速度が、ほぼ0となるため、ドップラシフト量もほぼ0となる。
ここで、図8に示されるGPS衛星401からのGPS信号のドップラシフト量の推移は、GPS衛星401から送信されるエフェメリスデータに基づいて算出することが可能である。
そこで、ドップラシフト量算出部231は、同期捕捉を行う対象となるGPS衛星からのエフェメリスデータに基づいて、同期捕捉開始時の位置及び時刻における当該GPS衛星からのGPS信号のドップラシフト量を、初期ドップラシフト量Fds0として求める。また、ドップラシフト量算出部231は、同期捕捉開始時の位置及び時刻におけるドップラシフト量の単位時間(例えば、1ミリ秒)あたりの変化量を、ドップラシフト変化量ΔFdsとして求める。ドップラシフト変化量ΔFdsは、例えば、図8のドップラシフト量の推移を示すグラフの傾きにより表される。
また、ドップラシフト量算出部231は、算出した初期ドップラシフト量Fds0及びドップラシフト変化量ΔFdsを、周波数シフト量設定部232及びサンプリング間隔設定部233に供給する。
ステップS2において、周波数シフト量設定部232は、周波数シフト量Fsftを初期値に設定する。具体的には、周波数シフト量設定部232は、中間周波数Fif及び初期ドップラシフト量Fds0を周波数変換部211の加算部262に供給する。これにより、周波数シフト量Fsftが、Fif+Fds0に設定される。また、周波数シフト量設定部232は、A/Dコンバータ125のサンプリング周波数Fsmpを周波数変換部211の除算部263に供給し、定数2πを周波数変換部211の乗算部264に供給する。
ステップS3において、周波数変換部211は、周波数変換を行う。すなわち、周波数変換部211は、図3を参照して上述した処理により、ノイズ除去部113から供給される離散化信号の周波数を周波数シフト量Fsft(=Fif+Fds)だけシフトする。また、周波数変換部211は、周波数をシフトすることにより得られるベースバンド信号をフィルタ212に供給する。
これにより、ベースバンド信号の周波数は、元の離散化信号の周波数から、中間周波数Fifと初期ドップラシフト量Fds0を合わせた周波数だけシフトした周波数となる。すなわち、周波数変換部211では、中間周波数Fif分の周波数シフトに加えて、ドップラシフトの補正が行われる。従って、このベースバンド信号は、ドップラシフト量の大きさに関わらず、スペクトラム拡散信号をBPSK変調した信号であって、中心周波数がほぼ0Hzの信号となる。
ステップS4において、フィルタ212は、フィルタリングを行う。すなわち、フィルタ212は、所定の周波数以上の高調波成分をベースバンド信号から除去し、高調波成分を除去したベースバンド信号をダウンサンプリング部213に供給する。
ステップS5において、同期捕捉部141は、ダウンサンプリングを行う。このダウンサンプリングの処理では、以下に述べる理由により、初期ドップラシフト量Fds0に基づいてサンプリング間隔Isが調整される。
具体的には、ドップラシフトによりGPS信号の見かけの周波数が変化すると、図9に示されるように、GPS信号に含まれるメッセージの見かけの時間軸上の長さが変化する。すなわち、ドップラシフトによりGPS信号の見かけの周波数が高くなると、GPS信号に含まれるメッセージの見かけの時間が短くなる。一方、A/Dコンバータ125のサンプリング周波数Fsmpは一定なので、メッセージに割り当てられるビット数が減少し、メッセージ長が短くなる。
逆に、ドップラシフトによりGPS信号の見かけの周波数が低くなると、GPS信号に含まれるメッセージの見かけの時間が長くなる。一方、A/Dコンバータ125のサンプリング周波数Fsmpは一定なので、メッセージに割り当てられるビット数が増加し、メッセージ長が長くなる。
このように、ドップラシフトによりメッセージ長が変化するにも関わらず、常にサンプリング間隔を一定にしたのでは、ベースバンド信号を適切にダウンサンプリングすることができない。
具体的には、図10は、ドップラシフトが発生している場合と発生していない場合とで、同じメッセージを同じサンプリング間隔でダウンサンプリングした例を示している。図の上側が、ドップラシフト量が0Hz、すなわち、ドップラシフトが発生していない場合を示している。また、図の下側が、ドップラシフト量がFdsHz(>0Hz)、すなわち、周波数が高くなる方向にドップラシフトが発生している場合を示している。
ダウンサンプリング部213では、比較器303からのイネーブル信号がHighになるタイミングで、ベースバンド信号のサンプリングが行われる。そして、図10に示されるように、ドップラシフトが発生している場合、ドップラシフトが発生していない場合と比較して、同じメッセージに対してサンプリングする回数が少なくなる。すなわち、ドップラシフトが発生していない場合と比較して、ダウンサンプリング後のメッセージに情報の漏れが生じ、メッセージ長が短くなる。
一方、図示は省略するが、ドップラシフト量がFdsHz(<0Hz)、すなわち、周波数が低くなる方向にドップラシフトが発生した場合、ドップラシフトが発生していない場合と比較して、同じメッセージに対してサンプリングする回数が多くなる。すなわち、ドップラシフトが発生していない場合と比較して、ダウンサンプリング後のメッセージに情報の冗長化が発生し、メッセージ長が長くなる。
このように、ドップラシフトの影響により、ダウンサンプリング後のベースバンド信号に含まれるメッセージ長が変動する。当然、ベースバンド信号に含まれるC/Aコードも同様に、ドップラシフトの影響により値の漏れや冗長化が発生し、長さが変動する。そして、後述する相関演算のピークが発生しにくくなり、同期捕捉の精度が低下する。
そこで、まず、サンプリング間隔設定部233は、次式(1)により、カウント幅ΔCを算出する。
ΔC=(Frf+Fds0)/Frf ・・・(1)
式(1)から、初期ドップラシフト量Fds0が0Hzの場合、カウント幅ΔCは1に設定される。一方、初期ドップラシフト量Fds0>0Hzであり、GPS信号の見かけの周波数が高くなっている場合、カウント幅ΔCは1より大きな値に設定される。また、初期ドップラシフト量Fds0<0Hzであり、GPS信号の見かけの周波数が低くなっている場合、カウント幅ΔCは1より小さな値に設定される。
そして、サンプリング間隔設定部233は、カウント幅ΔCをダウンサンプリング部213の加算部301に供給し、標準サンプリング間隔Is0をダウンサンプリング部213の減算部302に供給する。
加算部301は、A/Dコンバータ125のサンプリング周期と同期して、バッファ305のバッファ値Bとカウント幅ΔCを加算したカウント値Cを、減算部302、比較器303、及び、セレクタ304に供給する。
減算部302は、カウント値Cから標準サンプリング間隔Is0を引き、得られた減算値C−Is0をセレクタ304に供給する。
比較器303は、カウント値Cが標準サンプリング間隔Is0未満の場合、イネーブル信号の値を0に設定し、カウント値Cが標準サンプリング間隔Is0以上の場合、イネーブル信号の値を1に設定する。
セレクタ304は、イネーブル信号の値が0の場合、カウント値Cをバッファ305に供給し、バッファ305に保持させる。一方、セレクタ304は、イネーブル信号の値が1の場合、減算値C−Is0をバッファ305に供給し、バッファ305に保持させる。
サンプリング部306は、イネーブル信号が0のとき値を出力せず、イネーブル信号が1になったときのベースバンド信号の値を出力する。
このようにして、ベースバンド信号のダウンサンプリングが行われる。
ここで、標準サンプリング間隔Is0=16ビットとした場合のドップラシフト量と実際のサンプリング間隔Isの関係を、図11乃至図13を参照して説明する。
例えば、ドップラシフトが発生しておらず、カウント幅ΔCが1に設定されている場合、図11に示されるように、バッファ値Bが0にリセットされた後、ベースバンド信号が1ビット(1サンプル)進む毎に、バッファ値B及びカウント値Cが1ずつ増えていく。その後、ベースバンド信号が16ビット目まで進んだ時点で、バッファ値Bが15になる。そして、ベースバンド信号の17ビット目で、カウント値Cが16になり、イネーブル信号の値が1に設定される。これにより、ベースバンド信号の17ビット目の値がサンプリングされる。
その後、カウント値Cから16(=標準サンプリング間隔Is0)を引いた値、すなわち0がバッファ305に供給され、バッファ値Bが0にリセットされる。以降、同様のループ処理が繰り返され、ベースバンド信号が、標準サンプリング間隔Is0と同じ16ビット間隔でサンプリングされる。従って、ダウンサンプリング後のベースバンド信号のサンプリング周波数は、Fsmp/Is0(=Fsmp/16)となる。
一方、初期ドップラシフト量Fds0>0であり、カウント幅ΔCが1より大きい値に設定されている場合、図12に示されるように、バッファ値Bが0にリセットされた後、ベースバンド信号が1ビット(1サンプル)進む毎に、バッファ値B及びカウント値CがΔCずつ増えていく。その後、ベースバンド信号が16ビット目まで進んだ時点で、バッファ値Bが15を超える。そして、ベースバンド信号の17ビット目で、カウント値Cが16を超え、イネーブル信号の値が1に設定される。これにより、ベースバンド信号の17ビット目の値がサンプリングされる。
その後、カウント値Cから16(=標準サンプリング間隔Is0)を引いた余りRがバッファ305に供給され、次のループ処理に持ち越される。すなわち、次のループ処理では、余りRからカウントが開始される。従って、ベースバンド信号のサンプリングが行われる毎に、ループ処理のバッファ値Bの初期値が増えていき、サンプリング間隔が15ビットに短縮される場合が発生する。その結果、サンプリング間隔Isの平均値は、16ビットより短くなる。
図13は、初期ドップラシフト量Fds0=0の場合と、初期ドップラシフト量Fds0>0の場合のイネーブル信号の出力間隔を比較した模式図である。上述したように、初期ドップラシフト量Fds0>0の場合、イネーブル信号の出力間隔が短くなり、その結果、サンプリング間隔Isが短くなる。
逆に、図示は省略するが、初期ドップラシフト量Fds0<0の場合、イネーブル信号の出力間隔が長くなり、その結果、サンプリング間隔Isが長くなる。
そして、最終的にサンプリング間隔Isの平均値は、Is0/ΔC(=16/ΔC)となる。すなわち、サンプリング間隔Isの平均値は、ドップラシフトが発生していない場合の標準サンプリング間隔Is0の1/ΔC(=Frf/(Frf+Fds0))倍となる。また、ダウンサンプリング後のベースバンド信号のサンプリング周波数は、(Fsmp/Is0)×ΔC(=(Fsmp/16)×ΔC)となる。すなわち、ダウンサンプリング後のベースバンド信号のサンプリング周波数は、ドップラシフトが発生していない場合のΔC倍となる。
このように、初期ドップラシフト量Fds0に応じて、サンプリング間隔Isが調整されるため、ダウンサンプリング後のベースバンド信号に含まれるC/Aコードの情報の漏れや冗長化の発生が防止される。
図5に戻り、ステップS6において、コヒーレント加算部214は、コヒーレント加算を行う。具体的には、コヒーレント加算部214は、ダウンサンプリング後のベースバンド信号を1023ビット単位でコヒーレント加算する。すなわち、コヒーレント加算部214は、最初のステップS6の処理において、ダウンサンプリング部213から供給される1023ビットのベースバンド信号のデータをそのまま保持する。そして、コヒーレント加算部214は、2回目以降のステップS6の処理において、保持している1023ビットのデータに、ダウンサンプリング後のベースバンド信号の次の1023ビットのデータを対応するビット毎に加算する。これにより、後述する相関演算のピークの検出感度が上昇する。
ステップS7において、制御部202は、コヒーレント加算を所定の回数行ったか否かを判定する。まだコヒーレント加算を所定の回数行なっていないと判定された場合、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、周波数シフト量設定部232、周波数シフト量Fsftを更新する。具体的には、周波数シフト量設定部232は、中間周波数Fif及び初期ドップラシフト量Fds0を周波数変換部211の加算部262に供給し、ドップラシフト変動量ΔFdsを周波数変換部211の積分器261に供給する。
これにより、1回目のステップS8の処理において、周波数シフト量Fsftは、Fif+Fds0+ΔFdsに設定される。以降、同様に、n回目のステップS8の処理において、周波数シフト量Fsftは、Fif+Fds0+n×ΔFdsに設定される。
その後、処理はステップS3に戻り、ステップS7において、コヒーレント加算を所定の回数行ったと判定されるまで、ステップS3乃至S8の処理が繰り返し実行される。すなわち、周波数シフト量Fsftを更新しながら、離散化信号の周波数変換、周波数変換後のベースバンド信号のダウンサンプリング、及び、ダウンサンプリング後のベースバンド信号のコヒーレント加算が繰り返される。
また、周波数シフト量Fsftは、コヒーレント加算が行われる毎に、ドップラシフト変化量ΔFdsずつ増えるように更新される。換言すれば、初期ドップラシフト量Fds0及びドップラシフト変動量ΔFdsに基づいて、同期捕捉処理の実行中のGPS衛星の動きに対するドップラシフト量の変化が予測され、その変化に追従するように、周波数シフト量Fsftが調整される。従って、同期捕捉開始時に、ドップラシフト量を固定する場合と比較して、より正確に離散化信号のドップラシフトの補正を実行することができる。
一方、ステップS7において、コヒーレント加算を所定の回数行ったと判定された場合、処理はステップS9に進む。
ステップS9において、位相検出部216は、C/Aコードの位相を検出する。具体的には、コヒーレント加算部214は、コヒーレント加算により得られたコヒーレント加算データを相関演算部221に供給する。
PN生成部215は、同期捕捉を行う対象となるGPS衛星のC/Aコードを生成し、生成したC/Aコードの位相を1チップ単位でシフトさせながら、各位相のC/Aコードを相関演算部221に供給する。
相関演算部221は、コヒーレント加算データと、各位相のC/Aコードとの相関演算をそれぞれ行い、得られた相関値をピーク検出部222に供給する。
ピーク検出部222は、相関値が所定の閾値以上となるピークを検出した場合、そのときのC/Aコードの種類及び位相を検出する。また、ピーク検出部222は、検出したC/Aコードの種類から同期捕捉したGPS信号の送信元のGPS衛星を検出する。そして、ピーク検出部222は、検出したC/Aコードの位相、及び、検出したGPS衛星を示す装置識別情報、同期保持部142及びMPU143に供給する。
一方、ピーク検出部222は、相関値が所定の閾値以上となるピークを検出しなかった場合、受信したGPS信号が同期捕捉の対象としているGPS衛星からのものでないと判定する。
その後、同期捕捉処理は、終了する。なお、必要に応じて、他のGPS衛星を対象として、同期捕捉処理が継続される。
以上のように、同期捕捉中のドップラシフト量の変化を予測し、その変化に追従して、ドップラシフトの補正量を調整するようにしたので、相関値のピークの検出精度が向上し、その結果、同期捕捉の精度が向上する。
図14は、同期捕捉中のドップラシフト量の変化の予測機能をオンに設定した場合と、オフに設定した場合の相関演算部221による相関値のピーク値(相関ピーク値)を比較したグラフである。横軸は、コヒーレント加算の回数を示し、縦軸は、相関ピーク値を示している。
この図に示されるように、予測機能をオンにした方が、オフにした場合と比較して、相関ピーク値が大きくなっている。従って、予測機能をオンにした方が、より正確にGPS信号のC/Aコードの位相を検出することができる。或いは、予測機能をオンにした方が、より少ないコヒーレント加算回数で、GPS信号のC/Aコードの位相を検出することができ、同期捕捉の所要時間を短縮することができる。
また、初期ドップラシフト量Fds0に応じて、ダウンサンプリングのサンプリング周期Isを調整するようにしたので、相関値のピークの検出精度が向上し、その結果、同期捕捉の精度が向上する。或いは、より少ないコヒーレント加算回数で、GPS信号のC/Aコードの位相を検出することができ、同期捕捉の所要時間を短縮することができる。
さらに、周波数シフト量Fsft及びダウンサンプリングのサンプリング間隔Isの設定には、複雑な演算や処理を行う必要がない。従って、通信装置101の構成や処理を複雑化することなく、同期捕捉の精度を向上させることができる。
<2.変形例>
以下、上述した本技術の実施の形態の変形例について説明する。
例えば、中間周波数変換部122を省略して、GPS信号を中間周波数に変換せずに、搬送波周波数のまま処理するようにすることも可能である。
また、例えば、コヒーレント加算部214を省略して、ダウンサンプリングを行わずに、ベースバンド信号のコヒーレント加算を行うようにすることも可能である。
さらに、例えば、同期捕捉部141の周波数変換部211を、A/Dコンバータ125の前に配置するようにしてもよい。すなわち、A/D変換する前のアナログ信号に対して、周波数シフト量設定部232により設定された周波数シフト量Fsftを用いて、ドップラシフトの補正を行うようにしてもよい。
また、例えば、初期ドップラシフト量Fds0とドップラシフト変動量ΔFdsに基づいて、ドップラシフト量の変化を予測する代わりに、周波数シフト量Fsftを更新するタイミングで、エフェメリスデータや、通信装置101の位置及び現在時刻等に基づいて、その都度最新のドップラシフト量を算出するようにしてもよい。
さらに、以上の説明では、コヒーレント加算を1回行う毎に、周波数シフト量Fsftを更新する例を示したが、コヒーレント加算が開始されてから終了するまでの間に、他のタイミングで1回以上周波数シフト量Fsftを更新するようにしてもよい。例えば、コヒーレント加算が所定のn回行われる毎に周波数シフト量Fsftを更新したり、所定の時間が経過する毎に周波数シフト量Fsftを更新したりするようにしてもよい。
また、以上の説明では、ダウンサンプリングのサンプリング周期Isを、1回の同期捕捉処理において1度だけ設定し、更新しない例を示したが、周波数シフト量Fsftと同様に、ドップラシフト量の変化に追従して、サンプリング周期Isを更新するようにしてもよい。
また、本技術は、GPSを利用する通信装置単体のみでなく、GPSを利用する通信装置を搭載する各種の装置、例えば、ナビゲーションシステム、スマートフォン、携帯電話機等にも適用することができる。
さらに、本技術は、GPS以外の方式の衛星航法システム(例えば、GLONASS、Galileo、Compass等)を利用する通信装置や、当該通信装置を搭載する各種の装置にも適用することが可能である。
また、本技術は、衛星航法システム以外にも、送信側と受信側の相対位置が変化することによりドップラシフトが発生し、かつ、受信側から送信側の相対位置の動きを予測することが可能なシステムを利用する通信装置、当該通信装置を搭載する各種の装置にも適用することが可能である。
[コンピュータの構成例]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図15は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インタフェース505が接続されている。入出力インタフェース505には、入力部506、出力部507、記憶部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
入力部506は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア511を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記憶部508に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア511をドライブ510に装着することにより、入出力インタフェース505を介して、記憶部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記憶部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記憶部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
さらに、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
また、例えば、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
人工衛星から受信する受信信号であって、所定の拡散符号を用いてスペクトラム拡散した信号を所定の搬送波周波数で変調した信号である受信信号のドップラシフト量を算出するドップラシフト量算出部と、
算出された前記ドップラシフト量に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトする周波数シフト量を設定する周波数シフト量設定部と、
設定された前記周波数シフト量だけ前記受信信号の周波数をシフトする周波数変換部と、
周波数がシフトされた前記受信信号のコヒーレント加算を行うコヒーレント加算部と、
拡散符号を生成する拡散符号生成部と、
コヒーレント加算の演算結果と生成された前記拡散符号との相関演算を行い、相関演算の結果に基づいて、前記受信信号の前記拡散符号の位相を検出する位相検出部と
を備え、
前記周波数シフト量設定部は、前記ドップラシフト量に基づいて、前記コヒーレント加算が開始されてから終了するまでの間に1回以上前記周波数シフト量を更新する
通信装置。
(2)
前記周波数シフト量設定部は、コヒーレント加算を所定の回数行う毎に、前記ドップラシフト量に基づいて、前記周波数シフト量を更新する
前記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記ドップラシフト量算出部は、前記ドップラシフト量の初期値及び単位時間あたりの変化量を算出し、
前記周波数シフト量設定部は、算出された前記ドップラシフト量の初期値及び単位時間あたりの変化量に基づいて、前記周波数シフト量を更新する
前記(1)又は(2)に記載の通信装置。
(4)
前記受信信号の周波数を前記搬送波周波数から所定の中間周波数に変換する中間周波数変換部を
さらに備え、
前記周波数変換部は、前記受信信号の周波数を、前記中間周波数と前記ドップラシフト量を合わせた周波数だけシフトする
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の通信装置。
(5)
前記受信信号をA/D変換するA/D変換部を
さらに備え、
前記周波数変換部は、A/D変換された前記受信信号の周波数をシフトする
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の通信装置。
(6)
前記周波数変換部により周波数がシフトされた前記受信信号のダウンサンプリングを行うダウンサンプリング部を
さらに備え、
前記コヒーレント加算部は、ダウンサンプリングされた前記受信信号のコヒーレント加算を行う
前記(5)に記載の通信装置。
101 通信装置, 111 通信アンテナ, 112 周波数変換部, 114 復調部, 122 中間周波数変換部, 125 A/Dコンバータ, 141 同期捕捉部, 142 同期保持部, 143 MPU, 201 同期捕捉処理部, 202 制御部, 211 周波数変換部, 213 ダウンサンプリング部, 214 コヒーレント加算部, 215 PN生成部, 216 位相検出部, 221 相関演算部, 222 ピーク検出部, 231 ドップラシフト量算出部, 232 周波数シフト量設定部, 233 サンプリング間隔設定部, 251 NCO, 252 複素乗算部, 261 積分器, 262 加算部, 263 除算部, 264 乗算部, 265 位相アキュムレータ, 266 cos波生成部, 267 sin波生成部, 301 加算部, 302 減算部, 303 比較器, 304 セレクタ, 305 バッファ, 306 サンプリング部, 401 GPS衛星

Claims (5)

  1. 人工衛星から受信する受信信号であって、所定の拡散符号を用いてスペクトラム拡散した信号を所定の搬送波周波数で変調した信号である受信信号のドップラシフト量を算出するドップラシフト量算出部と、
    算出された前記ドップラシフト量に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトする周波数シフト量を設定する周波数シフト量設定部と、
    設定された前記周波数シフト量だけ前記受信信号の周波数をシフトする周波数変換部と、
    周波数がシフトされた前記受信信号のコヒーレント加算を行うコヒーレント加算部と、
    拡散符号を生成する拡散符号生成部と、
    コヒーレント加算の演算結果と生成された前記拡散符号との相関演算を行い、相関演算の結果に基づいて、前記受信信号の前記拡散符号の位相を検出する位相検出部と
    を備え、
    前記周波数シフト量設定部は、コヒーレント加算を所定の回数行う毎に、前記ドップラシフト量に基づいて、前記周波数シフト量を更新する
    通信装置。
  2. 人工衛星から受信する受信信号であって、所定の拡散符号を用いてスペクトラム拡散した信号を所定の搬送波周波数で変調した信号である受信信号のドップラシフト量を算出するドップラシフト量算出部と、
    算出された前記ドップラシフト量に基づいて、前記受信信号の周波数をシフトする周波数シフト量を設定する周波数シフト量設定部と、
    設定された前記周波数シフト量だけ前記受信信号の周波数をシフトする周波数変換部と、
    周波数がシフトされた前記受信信号のコヒーレント加算を行うコヒーレント加算部と、
    拡散符号を生成する拡散符号生成部と、
    コヒーレント加算の演算結果と生成された前記拡散符号との相関演算を行い、相関演算の結果に基づいて、前記受信信号の前記拡散符号の位相を検出する位相検出部と
    を備え、
    前記ドップラシフト量算出部は、前記ドップラシフト量の初期値及び単位時間あたりの変化量を算出し、
    前記周波数シフト量設定部は、算出された前記ドップラシフト量の初期値及び単位時間あたりの変化量に基づいて、コヒーレント加算が開始されてから終了するまでの間に1回以上前記周波数シフト量を更新する
    通信装置。
  3. 前記受信信号の周波数を前記搬送波周波数から所定の中間周波数に変換する中間周波数変換部を
    さらに備え、
    前記周波数変換部は、前記受信信号の周波数を、前記中間周波数と前記ドップラシフト量を合わせた周波数だけシフトする
    請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記受信信号をA/D変換するA/D変換部を
    さらに備え、
    前記周波数変換部は、A/D変換された前記受信信号の周波数をシフトする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記周波数変換部により周波数がシフトされた前記受信信号のダウンサンプリングを行うダウンサンプリング部を
    さらに備え、
    前記コヒーレント加算部は、ダウンサンプリングされた前記受信信号のコヒーレント加算を行う
    請求項に記載の通信装置。
JP2012273559A 2012-12-14 2012-12-14 通信装置 Active JP5835202B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273559A JP5835202B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 通信装置
US14/073,391 US9121938B2 (en) 2012-12-14 2013-11-06 Communication apparatus
CN201310657020.1A CN103873107B (zh) 2012-12-14 2013-12-06 通信设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012273559A JP5835202B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 通信装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014120862A JP2014120862A (ja) 2014-06-30
JP2014120862A5 JP2014120862A5 (ja) 2015-03-12
JP5835202B2 true JP5835202B2 (ja) 2015-12-24

Family

ID=50911279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012273559A Active JP5835202B2 (ja) 2012-12-14 2012-12-14 通信装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9121938B2 (ja)
JP (1) JP5835202B2 (ja)
CN (1) CN103873107B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6599539B2 (ja) 2016-03-10 2019-10-30 オリンパス株式会社 画像取得装置および画像取得方法
CN111371454B (zh) * 2019-12-18 2023-07-21 南京中科晶上通信技术有限公司 基于低轨卫星的多普勒信号模拟方法、装置及终端
CN111537986B (zh) * 2020-05-15 2022-09-13 北京邮电大学 一种信号捕获方法及装置
CN115426032B (zh) * 2022-11-03 2023-03-28 深圳比特微电子科技有限公司 一种信号捕获方法和装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6567480B1 (en) * 1999-08-10 2003-05-20 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for sampling timing adjustment and frequency offset compensation
CN1277359C (zh) * 2002-08-01 2006-09-27 上海交通大学 正交频分复用通信系统载波频率偏移估计方法
JP2005204079A (ja) 2004-01-15 2005-07-28 Sony Corp 受信方法及び装置
CN101078758B (zh) * 2007-06-29 2010-09-01 西安华迅微电子有限公司 一种gps接收机的多普勒频率补偿方法
CN101150350B (zh) * 2007-11-08 2012-03-28 上海伽利略导航有限公司 一种对混合模式无线卫星信号数字化的方法和装置
JP5267516B2 (ja) * 2010-07-14 2013-08-21 ソニー株式会社 受信装置、受信方法、コンピュータプログラム及び携帯端末
CN102608626B (zh) * 2012-03-09 2013-11-06 暨南大学 一种高灵敏度卫星导航信号捕获方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
US20140168011A1 (en) 2014-06-19
CN103873107B (zh) 2017-07-21
US9121938B2 (en) 2015-09-01
CN103873107A (zh) 2014-06-18
JP2014120862A (ja) 2014-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5310333B2 (ja) 受信装置、信号処理方法、およびプログラム
JP4708098B2 (ja) Gps受信機
JP4755920B2 (ja) キャリア位相追尾装置および擬似雑音コード信号追尾装置
US9705667B2 (en) Tracking of signals with at least one subcarrier
JP6160075B2 (ja) 電子機器の制御方法及び電子機器
JP5835202B2 (ja) 通信装置
JP2006038792A (ja) 衛星信号受信処理装置および衛星信号受信処理方法
KR20140138025A (ko) 트래킹 루프의 상태 결정을 위한 장치 및 방법
US7852264B2 (en) Systems and methods for fast GNSS signals acquisition
EP2006706B1 (en) Coherent integration enhancement method, positioning method, storage medium, coherent integration enhancement circuit, positioning circuit, and electronic instrument
JP5835203B2 (ja) 通信装置
JP4888110B2 (ja) 相関演算制御回路及び相関演算制御方法
US8885687B2 (en) Decoding method and receiving device
JP5519223B2 (ja) 衛星信号受信装置
JP2005201737A (ja) 通信装置
US8249202B2 (en) Communication system, signal processing method, signal processing device, and movable body
JP5679170B2 (ja) 衛星信号受信機
JP5968053B2 (ja) 衛星信号受信機
JP2005204079A (ja) 受信方法及び装置
JP2011163878A (ja) 衛星信号追尾方法、位置算出方法、衛星信号追尾装置及び位置算出装置
JP2009236517A (ja) Gpsレシーバ
US20230176231A1 (en) Demodulating beidou gnss signals
EP4194899A1 (en) Demodulating qzss signals
WO2016199592A1 (ja) 受信装置および受信方法
JP2006234847A (ja) Gps受信機およびgps受信機の測位方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150119

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151019

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5835202

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250