以下本発明を電子辞書装置に適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、同実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
この電子辞書装置10は、以下に説明する電子辞書専用の携帯機器として構成か、あるいは辞書機能を備えたPDA(Personal Digital Assistants:個人向け情報携帯端末)、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末、電子ブック、携帯ゲーム機等として構成される。
この電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。図1は展開した状態を示す。この折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、文字入力キー14a、辞書指定キー14bその他、[訳/決定]キー、[戻る/リスト]キー、カーソル(↑,↓,←,→)キー、[ジャンプ]キー、スピーカ15などを備えたキー入力部(キーボード)14、および手書き入力部(サブ画面)16が備えられる。
この手書き入力部(サブ画面)16は、ユーザがスタイラスペンや手指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出部と表示部が一体となった構造であり、キー入力部14の中央手前側において例えば256×64ドットのカラー液晶表示画面16dに透明タッチパネル16tを重ねて構成される。
この手書き入力部(サブ画面)16の領域は、必要に応じて、手書き文字を入力するための手書き文字(漢字)入力領域や各種機能のアイコン入力領域など、当該各領域を必要に応じて切り替える。
そして、上記手書き入力部(サブ画面)16が手書き文字入力領域に切り替えられた状態での手書き入力に伴う軌跡はそのカラー液晶表示画面16dにエコーバックして表示される。
また蓋体ケース12の表面には、そのほぼ全面を対象に例えば480×320ドットのバックライト付きのタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17が設けられる。このタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17も、上記手書き入力部(サブ画面)16と同様に、ユーザがスタイラスペンや手指等でタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、カラー液晶表示画面17dに透明タッチパネル17tを重ねて構成される。
そして、上記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の右端には、上記キー入力部14における一部のキーの押下操作をタッチ操作により行なうための、キー表記(例えば[訳/決定]キーや[戻る/リスト]キー、[ジャンプ]キー)が固定印刷されたタッチキーエリア17Aが設けられる。
また、上記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の左端には、動作モードに応じて実行可能な機能をタッチ操作により指定するための、各種のアイコンが表示タッチアイコンエリア17Bが設けられる。
図2は、上記電子辞書装置10の本体ケース11及び蓋体ケース12内に備えられる電子回路の構成を示すブロック図である。
この電子辞書装置10は、各種の記憶媒体に記録されたプログラム、または伝送されたプログラムを読出して、その読出したプログラムによって動作が制御コンピュータによって構成され、その電子回路にはCPU21が備えられる。
CPU21は、システムバスSBを介してプログラムメモリ(フラッシュメモリ)22と接続される。CPU21は、プログラムメモリ22内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはメモリカード23からメモリカードコントローラ24を介して上記プログラムメモリ22に記憶した装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)30から通信制御部25を介して上記プログラムメモリ22に記憶した装置制御プログラムに応じて、SRAMで構成されるワークメモリ26をメインメモリとして回路各部の動作を制御する。
上記プログラムメモリ22に記憶された装置制御用のプログラムは、上記キー入力部14からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは通信制御部25を介して接続されたインターネットN上の各Webサーバ30…との通信信号、あるいはメモリカードコントローラ24を介して接続されたメモリカード23との接続通信信号に応じて起動される。
上記CPU21には、システムバスSBを介して上記プログラムメモリ22、メモリカードコントローラ24、通信制御部25、ワークメモリ26、及びキー入力部14が接続される他に、上記カラー液晶表示画面16d、透明タッチパネル16t、カラー液晶表示画面17d、透明タッチパネル17t、3軸加速度センサ27、開閉スイッチ28、及び音声合成部29が接続される。
上記プログラムメモリ22が記憶する装置制御プログラムとしては、辞書データベース(DB)22A、書籍データベース(DB)22B、マーカデータ22C、しおりデータ22D、及び各種処理プログラム22Eがある。
辞書データベース22Aは、複数種類の辞書コンテンツ22A1,22A2,…と、上記各辞書コンテンツ22A1,22A2,…の名称を上記タッチパネル式カラー表示部17で表示するための辞書名情報22ANとを有する。
辞書コンテンツ22A1,22A,…としては、例えば「国語辞典」「英和辞典」「英語類語辞典」「和英辞典」「ミニ国語事典」「ミニ英和事典」「ミニ和英事典」などの種類の異なる複数の辞書データが、予めあるいはダウンロードされて複数記憶される。
この場合、「国語辞典」と「ミニ国語事典」、「英和辞典」と「ミニ英和事典」のように、正規の辞書コンテンツに1体1に対応して、各見出し語に対するテキスト情報を所定語数内に取り纏めたミニ辞書と称する辞書コンテンツとが用意されるものとする。
各辞書コンテンツ22A1,22A,…は、それぞれの言語やその他の基準に応じた所定の順番で配列された見出し語Wと、各見出し語Wに対応付けられた当該見出し語の訳語・意味内容・例文(用例)などを説明するためのテキスト情報Tを有する
辞書名情報22ANは、上記辞書コンテンツ22A1,22A,…それぞれと全辞書コンテンツを表す操作ボタン用の簡略表示データであり、例えば「国語」「英和」「英語類語」「和英」「ミニ国語」「ミニ英和」「ミニ和英」など所定の矩形領域に簡略化した文字列を配置した構成をとる。
書籍データベース22Bは、例えば日本語あるいは英語のテキスト情報で構成された書籍コンテンツ22B1,22B2,…と、上記書籍コンテンツ22B1,22B2,…の名称を上記タッチパネル式カラー表示部17で表示するための書籍名情報22BNとを有する。
マーカデータ22Cは、上記辞書データベース22A、書籍データベース22Bに記憶されるコンテンツ内での文字列位置とマーカ表示するための色情報等を関連付けて記憶する。
しおりデータ22Dは、上記書籍データベース22Bに記憶される書籍コンテンツを指定する情報と、当該コンテンツ内のしおり位置情報とを関連付けて記憶する。
各種処理プログラム22Eは、上記手書き入力部(サブ画面)16の透明タッチパネル16tでのタッチ操作により操作信号と上記タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の透明タッチパネル17tでのタッチ操作により操作信号との組合せにより、手書き入力部(サブ画面)16、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17での表示内容を制御する情報表示プログラムを含み、この電子辞書装置10内での動作全般を制御するためのプログラムからなる。
3軸加速度センサ27は、例えば上記本体ケース11側に設けられ、互いに直交する3軸方向それぞれの加速度を検知して上記CPU21へ出力する。この3軸加速度センサ27の出力によりCPU21は、重力加速度の方向から本体ケース11の姿勢を認識可能となる。
開閉スイッチ28は、電子辞書装置10を使用するために上記ヒンジ部13が所定の角度以上で開かれた状態を検出するものであり、その開閉状態を示す信号がCPU21へ出力される。CPU21は、この開閉スイッチ28の出力を上記3軸加速度センサ27の検知出力と組み合わせて、本体ケース11と蓋体ケース12がどのような姿勢でユーザに保持されているか、あるいは机上等に載置されているかを認識可能となる。
音声合成部29は、システムバスSBを介して与えられテクスト情報に基づいてアナログの音声信号を生成し、生成した音声信号により上記スピーカ15を駆動して拡声出力させる。
次に上記実施形態の動作について説明する。
図3及び図4は、上記電子辞書装置10においてCPU21が制御を司る、書籍コンテンツの閲覧時に実行される手書き入力部(サブ画面)16の透明タッチパネル16tとタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の透明タッチパネル17tへのタッチ操作に対する処理を示すフローチャートである。
また図5乃至図12は、書籍コンテンツの閲覧時に電子辞書装置10をユーザが両手の一方で保持して上記透明タッチパネル16t,17tでタッチ操作する過程を簡略化して示す図である。
図5は、主として日本文学などの縦書きの文章からなる書籍コンテンツを閲覧する場合の電子辞書装置10の基本的な保持方法を示す。同図(B)に示すように、本体ケース11を左手LHで、蓋体ケース12を右手RHでそれぞれ把持して、電子辞書装置10全体を横長となるように保持した状態を示す。この把持状態を以後文中では「横持ち」と称する。このとき、左手LHの親指は、手書き入力部(サブ画面)16の透明タッチパネル16tのどの領域をタッチしても良いが、以下本実施形態では透明タッチパネル16tを例えば図5(A)に示すように3つの領域に分割し、上中下の各操作位置に応じた表示制御を実行するものとする。
これに対して図6は、主として英米文学などの横書きの文章からなる書籍コンテンツを閲覧する場合の電子辞書装置10の基本的な保持方法を示す。同図(B)に示すように、本体ケース11を下側から左手LHで、蓋体ケース12を右側から右手RHでそれぞれ把持して、電子辞書装置10全体を縦長となるように保持した状態を示す。この把持状態を以後文中では「縦持ち」と称する。このときも、左手LHの親指は、手書き入力部(サブ画面)16の透明タッチパネル16tのどの領域をタッチしても良いが、以下本実施形態では透明タッチパネル16tを例えば図6(A)に示すように3つの領域に分割し、左中右の各操作位置に応じた表示制御を実行するものとする。
以下、特に上記図5で説明した横持ちで電子辞書装置10により書籍コンテンツの閲覧を行なう場合について説明する。図3及び図4の処理では、まずCPU21が書籍コンテンツの閲覧機能が選択されているか否かを判断する(ステップS101)。
ここで書籍コンテンツの閲覧以外の機能が選択されていると判断した場合にCPU21は、その選択された機能に即した制御動作を行なうが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また上記ステップS101で書籍コンテンツの閲覧機能が選択されていると判断した場合にCPU21は、次いでプログラムメモリ22の書籍データベース22Bに記憶している書籍コンテンツの中からの指定を受付ける(ステップS102)。
この場合、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で書籍データベース22Bに記憶している書籍コンテンツのタイトルの一部を一覧表示し、必要によりキー入力部14のカーソルキーの操作等により一覧表示するタイトルの範囲を移動させた上で、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17上の任意タイトル位置がタッチ操作されるのを受付けることで、書籍コンテンツの選択が実行される。
書籍コンテンツの選択を受付けたCPU21は、次いで3軸加速度センサ27及び開閉スイッチ28の各出力により本体ケース11及び蓋体ケース12の向きを検知する(ステップS103)。
この検知結果に基づいてCPU21は、電子辞書装置10が上記図6に示したような縦持ち状態であるか否かを判断する(ステップS104)。
ここで電子辞書装置10が縦持ち状態であると判断した場合にCPU21は、書籍コンテンツの文章を横書きで表示するよう設定する(ステップS105)。
また上記ステップS104で電子辞書装置10が縦持ちではないと判断した場合にCPU21は、電子辞書装置10が縦持ちでは良く上記図5で示したような横持ちの状態であると判断し、書籍コンテンツの文章を縦書きで表示するよう設定する(ステップS106)。
上記縦書き、または横書きの表示設定の後、CPU21は上記ステップS102で指定された閲覧対象の書籍コンテンツに対応する過去の閲覧データ、すなわちマーカデータ22Cに記憶されているマーク位置、あるいはしおりデータ22Dに記憶されいるしおり位置のデータが記憶されているか否か判断する(ステップS107)。
ここで閲覧データがマーカデータ22C及びしおりデータ22Dのいずれにも記憶されていない場合、ユーザは選択した書籍コンテンツを初めて閲覧するものと判断し、著者の説明やあらすじの紹介等、必要な処理に移行するが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また、上記ステップS107で選択された書籍コンテンツの閲覧データがマーカデータ22Cまたはしおりデータ22Dに記憶されていると判断した場合、CPU21はその記憶されていた閲覧データに基づいて、前回ユーザがその書籍コンテンツを閲覧した最終ページまたはユーザが指定したしおり位置の行から書籍コンテンツを表示するよう設定する(ステップS108)。
その後にCPU21は、手書き入力部(サブ画面)16における透明タッチパネル16tの出力及びタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17における透明タッチパネル17tの出力を検知し(ステップS109)、それら検知出力から電子辞書装置10が把持状態にあるか否かを判断する(ステップS110)。
ここで透明タッチパネル16tの検知出力及び透明タッチパネル17tの検知出力からこれらがいずれもタッチ操作されておらず、電子辞書装置10がユーザにより把持されていないと判断した場合にCPU21は、電子辞書装置10の把持状態に応じた処理以外の処理に移行するが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また上記ステップS110で電子辞書装置10が把持されていると判断した場合にCPU21は、次いで手書き入力部(サブ画面)16側の透明タッチパネル16tでタッチ操作があったか否か判断する(ステップS111)。
ここで透明タッチパネル16tでのタッチ操作があったと判断した場合、CPU21は次いでそのタッチ操作された位置が上記図5の横持ち状態での「上」側の領域であるか否かを判断する(ステップS112)。
透明タッチパネル16tでタッチ操作された位置が横持ち状態での「上」側の領域であると判断した場合、CPU21は次いでタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側の透明タッチパネル17tでタッチ操作位置が移動するスライド操作がなされたか否かを判断する(ステップS113)。
このときタッチ操作位置が移動するスライド操作以外の操作がなされた場合、CPU21はその操作に応じた処理に移行するが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また上記ステップS113でタッチ操作位置が移動するスライド操作がなされたと判断した場合、CPU21はそのスライド方向に応じてカラー液晶表示画面17dでの表示画面をスクロールさせた上で(ステップS114)、再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
図7(A)はそのような操作状態を例示するものである。ここでは、図7(A)の(A−1)で示すように手書き入力部(サブ画面)16の「上」側をユーザが左手LHの親指で操作しており、合わせて(A−2)で示すようにタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の透明タッチパネル17tで矢印A11で示すようにメイン画面17の右側に移動するように右手RHの親指でスライド操作を行なっている。
したがって、このようにスライド操作の方向に応じて表示画面をスクロールさせることで、あたかも書籍の紙面を指でずらすような自然な操作感で書籍コンテンツの表示位置を移動させることができる。
また、上記ステップS112で透明タッチパネル16tでタッチ操作された位置が横持ち状態での「上」側の領域ではないと判断した場合、CPU21は次いで透明タッチパネル16tでタッチ操作された位置が横持ち状態での「中」側の領域であるか否かを判断する(ステップS115)。
透明タッチパネル16tでタッチ操作された位置が横持ち状態での「中」側の領域であると判断した場合、CPU21は次いでタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側の透明タッチパネル17tでタッチ操作位置が左右方向に移動するスライド操作がなされたか否かを判断する(ステップS116)。
このときタッチ操作位置が左右方向に移動するスライド操作がなされたと判断した場合、CPU21はそのスライド方向に応じてカラー液晶表示画面17dでの表示画面をページ単位で更新させた上で(ステップS117)、再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
図7(B)はそのような操作状態を例示するものである。ここでは、図7(B)の(B−1)で示すように手書き入力部(サブ画面)16の「中」側をユーザが左手LHの親指で操作しており、合わせて(B−2)で示すようにタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の透明タッチパネル17tで矢印A12で示すようにメイン画面17の右側に移動するように右手RHの親指でスライド操作を行なっている。
したがって、このようにスライド操作の方向に応じて表示画面を次ページに更新させることで、あたかも書籍の紙面を指でめくっているような自然な操作感で書籍コンテンツの表示位置をページ単位で更新させることができる。
なお、上記図7と、ステップS114,S17で説明したタッチ操作は、手書き入力部(サブ画面)16の「上」側をホームポジション、同「中」側をシフトポジションとして、ホームポジションの操作状態でタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でスライド操作を行なった場合にはその操作方向に応じた画面スクロールを、シフトポジションに移動させた操作状態でタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でスライド操作を行なった場合にはページ単位での更新を行なう場合についての動作例を説明したものである。
このように手書き入力部(サブ画面)16側でのホームポジション、シフトポジションを固定化するのではなく、それまで継続して1領域を操作していた状態から一時的に隣接する領域へ操作位置を移動させた状態をホームポジションからシフトポジションへの移動であるものと判断すれば、特にホームポジションの位置を固定化せずとも、同様の操作環境が実現できる。
また上記ステップS116において、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側の透明タッチパネル17tでタッチ操作位置が左右方向に移動するスライド操作以外の操作がなされたと判断した場合には、次いでタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示している文字列中の1点のタッチ操作、または文字列方向に沿ったタッチ操作がなされたか否かを判断する(ステップS121)。
ここで表示している文字列中の1点のタッチ操作、または文字列方向に沿ったタッチ操作以外の操作がなされたと判断した場合、CPU21はその操作に応じた処理に移行するが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また上記ステップS121で表示している文字列中の1点のタッチ操作、または文字列方向に沿ったタッチ操作がなされたと判断した場合、CPU21は次いで前回使用された辞書コンテンツがミニ辞書であったか否かを判断する(ステップS122)。
ここで前回使用された辞書コンテンツがミニ辞書であったと判断した場合、CPU21はタッチ操作された指定文字列に応じて辞書データベース22Aに記憶されるミニ辞書を検索し、辞書のテキスト情報Tに基づく説明情報をタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17のカラー液晶表示画面17dでウィンドウとして表示させた後(ステップS123)、再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
また上記ステップS122で前回使用された辞書コンテンツがミニ辞書ではなかったと判断した場合、CPU21はタッチ操作された指定文字列に応じて辞書データベース22Aに記憶されるミニ辞書ではない通常の辞書コンテンツを検索し、辞書のテキスト情報Tに基づく説明情報をタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17のカラー液晶表示画面17dでウィンドウとして表示させた後(ステップS124)、再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
図8(A)は、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示されている文字列「経済」に沿って右手RHの親指でタッチ操作すると共に、手書き入力部(サブ画面)16のホームポジションである「上」側の領域からシフトポジションである「中」側の領域に矢印A21で示すように左手LHの親指に移動させた場合の表示内容を例示する。
ここでは図8(A)の(A−1)で透明タッチパネル16tのシフトポジションである「中」側の領域が操作されており、(A−2)に示すようにカラー液晶表示画面17dにて文字列「経済」から検索したミニ国語辞典による検索結果を辞書ウィンドウDW内で表示している状態を示す。
この操作状態からユーザが、左手LHの親指による手書き入力部(サブ画面)16側の透明タッチパネル16tでのタッチ操作を一旦解除すると、上記ステップS110の処理を介してステップS111でCPU21がそれを判断し、ミニ辞書の表示中であるか否かを判断する(ステップS118)。
ここでミニ辞書の表示中ではないと判断した場合、CPU21は操作に応じた処理に移行するが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また上記ステップS118でミニ辞書の表示中であると判断した場合、CPU21はそれまでタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17のカラー液晶表示画面17dで表示させていたミニ辞書の辞書ウィンドウDWを消し、代わって手書き入力部(サブ画面)16のカラー液晶表示画面16dで同一のミニ辞書の内容を表示させる(ステップS119)。
その後CPU21は、再度手書き入力部(サブ画面)16が操作されるのを透明タッチパネル16tからの出力に基づいて待機し(ステップS120)、再度透明タッチパネル16tが操作されたと判断した時点で上記ステップS110からの処理に戻る。
図8(B)は、上記図8(A)の状態から手書き入力部(サブ画面)16側での操作を一旦解除し、カラー液晶表示画面16dで上記辞書ウィンドウDWの内容を代わって表示させた状態を例示する。図8(B)の(B−1)に示すように、手書き入力部(サブ画面)16において上記辞書ウィンドウDWの内容の一部を表示する。一方のタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側では、(B−2)に示すようにそれまでの辞書ウィンドウDWの表示を解除している。
また、上記図8(B)に示した状態からさらに、手書き入力部(サブ画面)16の透明タッチパネル16tで「下」側の領域をタッチ操作し、併せて手書き入力部(サブ画面)16側でも表示している文字列中の1点のタッチ操作、または文字列方向に沿ったタッチ操作を行なったものとする。
この場合、上記ステップS110〜S112の処理を介した後に上記ステップS115で手書き入力部(サブ画面)16の「中」側の領域のタッチ操作でもないと判断し、次いで同「下」側の領域のタッチ操作であるか否かを判断する(ステップS125)。
ここで「下」側の領域のタッチ操作であると判断したCPU21は、同時にタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示している文字列中の1点のタッチ操作、または文字列方向に沿ったタッチ操作がなされたか否かを判断する(ステップS126)。
ここで表示している文字列中の1点のタッチ操作、または文字列方向に沿ったタッチ操作以外の操作がなされたと判断した場合、CPU21はその操作に応じた処理に移行するが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また上記ステップS126で表示している文字列中の1点のタッチ操作、または文字列方向に沿ったタッチ操作がなされたと判断した場合、CPU21はタッチ操作された指定文字列の存在する行に対してしおりを設定し、しおり位置のページと行とを対応する書籍コンテンツのしおりデータとして上記プログラムメモリ22のしおりデータ22Dに登録し、併せてしおり位置の登録を行なったことをカラー液晶表示画面17dで識別して表示させた後(ステップS127)、再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
図8(C)は、上記図8(B)の状態から手書き入力部(サブ画面)16側で「下」側の領域を矢印A22で示すように移動してタッチ操作し、併せてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でも表示されている文字列「経済」を含む文字列に沿ってタッチ操作した場合を例示する。図8(C)の(C−1)に示すように、手書き入力部(サブ画面)16において「下」側の領域をタッチ操作する。
一方のタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側では、(C−2)に示すようにしおりとして設定する文字列「経済」の位置を右手RHの親指により文字列方向に沿ってスライドさせてタッチ操作しており、指定された文字列「経済」を上記図8(A),(B)とは異なる状態で識別表示して、しおりとしての登録がなされたことを表現する。
また、手書き入力部(サブ画面)16とタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で指を同時に移動させ、互いに離れるように動かすことで表示の拡大を、互いに近づく方向に動かすことで表示の縮小をそれぞれ指示できるものとする。
このようなタッチ操作を行なった場合、上記ステップS110〜S112,S115の処理を経て上記ステップS125で手書き入力部(サブ画面)16の「下」側の領域のタッチ操作ではないと判断した後、手書き入力部(サブ画面)16でタッチ位置がスライドするような操作であるか否かを判断する(ステップS128)。
ここで手書き入力部(サブ画面)16でのタッチ操作がスライドするようなものではないと判断した場合、CPU21はその操作に応じた処理に移行するが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また上記ステップS128で手書き入力部(サブ画面)16でタッチ位置がスライドするような操作であると判断した場合、CPU21は次いで手書き入力部(サブ画面)16の「中」側の領域を左または右の方向にスライドするような操作であったか否かを判断する(ステップS129)。
ここで手書き入力部(サブ画面)16の「中」側の領域を左右方向にスライドするような操作であったと判断すると、次にCPU21は、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でのタッチ操作が、高さ位置で略中央の領域を、手書き入力部(サブ画面)16側とは逆に右または左の方向にスライドするような操作であったか否かを判断する(ステップS130)。
このときタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でのタッチ操作がスライドするような操作ではなかった場合、あるいは手書き入力部(サブ画面)16側と同方向にスライドするような操作であった場合には、その種のタッチ操作は設定しておらず無効であるものとして、特になんらかの表示制御は行なわずに上記再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
また上記ステップS130でタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でのタッチ操作が手書き入力部(サブ画面)16側とは反対の方向にスライドするような操作であった場合、CPU21はそのスライド方向、すなわち互いに離れるような動きであるか、互いに近づくような動きであるかによりタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17での表示画面を拡大または縮小した上で(ステップS131)、再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
図9(A)は、手書き入力部(サブ画面)16とタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17において矢印A31,A32で示すように、互いに離れるようなスライド状のタッチ操作を行なった場合を示す。
この場合、(A−1)で示すように手書き入力部(サブ画面)16では左手LHの親指で「中」側の領域を左側にスライドするように操作するものとする。併せて(A−2)で示すようにタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17でも、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の略同様の高さ位置で、右手RHの親指で右側にスライドするように操作する。
こうした互いに離れるようなスライド状のタッチ操作により、CPU21はそのスライド幅に応じた拡大率を持って順次タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17での表示内容を拡大させる。
また図9(B)は、手書き入力部(サブ画面)16とタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17において矢印A33,A34で示すように、互いに近づくようなスライド状のタッチ操作を行なった場合を示す。
この場合、(B−1)で示すように手書き入力部(サブ画面)16では左手LHの親指で「中」側の領域を右側にスライドするように操作するものとする。併せて(B−2)で示すようにタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17でも、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17の略同様の高さ位置で、右手RHの親指で左側にスライドするように操作する。
こうした互いに近づくようなスライド状のタッチ操作により、CPU21はそのスライド幅に応じた縮小率を持って順次タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17での表示内容を縮小させる。
さらに手書き入力部(サブ画面)16とタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で指を同時に移動させ、左右で相反する上下方向に動かすことで表示の回転を指示できるものとする。
このようなタッチ操作を行なった場合、CPU21は上記ステップS110〜S112,S115,S125の処理を経て上記ステップS128で手書き入力部(サブ画面)16でタッチ位置がスライドするような操作であると判断し、さらに上記ステップS129で手書き入力部(サブ画面)16の「中」側の領域を左または右の方向にスライドするような操作ではないものと判断する。
この場合にCPU21は、次いで手書き入力部(サブ画面)16を上下いずれかの方向にスライドするような操作であるか否かを判断する(ステップS132)。
ここで手書き入力部(サブ画面)16を上か下、いずれかの方向にスライドするような操作でもないと判断した場合、CPU21はその操作に応じた処理に移行するが、本実施形態には直接関連しないものとしてここではその説明を省略する。
また上記ステップS132で手書き入力部(サブ画面)16を上下いずれかの方向にスライドするような操作であると判断した場合、次にCPU21は、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でのタッチ操作が、手書き入力部(サブ画面)16側とは反対に下か上、いずれかの方向にスライドするような操作であったか否かを判断する(ステップS133)。
このときタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でのタッチ操作がスライドするような操作ではなかった場合、あるいは手書き入力部(サブ画面)16側と同方向にスライドするような操作であった場合には、その種のタッチ操作は設定しておらず無効であるものとして、特になんらかの表示制御は行なわずに上記再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
また上記ステップS132でタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側でのタッチ操作が手書き入力部(サブ画面)16側とは反対の下または上の方向にスライドするような操作であった場合、CPU21はそれらのスライド方向に応じてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17での表示画面を右または左に回転させた上で(ステップS134)、再び上記ステップS110からの処理に戻って次の操作に対する処理を待機する。
図10(A)は、手書き入力部(サブ画面)16とタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17において矢印A41,A42で示すように、右側に回転させるようなスライド状のタッチ操作を行なった場合を示す。
この場合、(A−1)で示すように手書き入力部(サブ画面)16では左手LHの親指で上側にスライドするように操作するものとする。併せて(A−2)で示すようにタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17では、手書き入力部(サブ画面)16とは反対に右手RHの親指で下側にスライドするように操作する。
こうした互いに異なる上下方向のスライド状のタッチ操作により、CPU21はそのスライド幅に応じた回転角を持って順次タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17での表示内容を右方向(時計回りの方向)に回転させる。
また図10(B)は、手書き入力部(サブ画面)16とタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17において矢印A43,A44で示すように、左側に回転させるようなスライド状のタッチ操作を行なった場合を示す。
この場合、(B−1)で示すように手書き入力部(サブ画面)16では左手LHの親指で下側にスライドするように操作するものとする。併せて(B−2)で示すようにタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17では、手書き入力部(サブ画面)16とは反対に右手RHの親指で上側にスライドするように操作する。
こうした互いに異なる上下方向のスライド状のタッチ操作により、CPU21はそのスライド幅に応じた回転角を持って順次タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17での表示内容を左方向(反時計回りの方向)に回転させる。
以上に示した他にも、手書き入力部(サブ画面)16でのタッチ操作と組み合わせてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17でのタッチ操作によりタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示される内容を制御する設定を種々実現できる。
例えば、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側で手書きの文字入力を行ないながら、手書き入力部(サブ画面)16側でのタッチ操作により機能を切換えるような表示制御も実現できる。
図11では、図11(B)に示すように右側のタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17に手書き入力ウィンドウPWを表示させた上で、右手RHで持ったスタライスペンSPにより当該ウィンドウPW内に手書きで文字入力を行ない、一方の手書き入力部(サブ画面)16では、電子辞書装置10を把持しながら、図11(A)において矢印A51で示すように左手LHの親指で手書き入力部(サブ画面)16のタッチ位置を矢印A51に示すように「上」側の領域から「下」側の領域にスライドするように操作している。この手書き入力部(サブ画面)16側のスライド操作により、手書き文字に対する認識処理を素早く実行させることが可能な設定としている。
また図12は、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17で表示している書籍コンテンツ中の任意文字列を指定して反転表示させることで、当該文字列のアナログ音声を音声合成部29にて生成し、スピーカ15より再生させる状態を例示している。
このとき、図12(A)において矢印A61に示すように「下」側の領域から「上」側の領域へ、あるいは「上」側の領域から「下」側の領域をスライドするようなタッチ操作を左手LHの親指で行なうことで、再生する音声の音量を調整するような設定が考えられる。
一方で、図12(B)において矢印A62で示すように、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17上で左右方向にスライドするようなタッチ操作を右手RHの親指で行なうことで、音声再生の速度を調整するような設定が考えられる。
なお、上述した各種操作のバリエーションは電子辞書装置10のユーザが右ききであることを想定して説明したものであり、ユーザが左ききである場合は横持ちで蓋体ケース12が左側、本体ケース11が右側となるように初期設定することで、同様の操作環境を実現できる。
以上詳述した如く本実施形態によれば、少なくとも一方がタッチ操作可能な2つの画面を有する装置の確実な保持を自然に促しながら、合わせてユーザの使い勝手を向上してより直感的で多様な操作方法を実現することが可能となる。
加えて、特に2つの画面の双方をタッチ操作が可能とすれば、装置の保持を確保しながら操作方法のバリエーションを増してユーザの操作性をより向上できる。
特に上記実施形態では、図7(A)を用いて説明した如く、例えば手書き入力部(サブ画面)16側のホームポジションでのタッチ操作と組み合わせてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側で文字列方向と略直交するような方向へのスライド操作により、その方向に応じて画面をスクロールさせるものとした。
また上記実施形態では、上記図7(B)を用いて説明した如く、例えば手書き入力部(サブ画面)16側のホームポジションから移動したシフトポジションでのタッチ操作と組み合わせてタッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側で文字列方向と略直交するような方向へのスライド操作により、その方向に応じて画面をページ更新させるものとした。
このように一方のタッチ表示部での操作と組み合わせて他方のスライド操作により、きわめて自然に表示内容を制御可能としたので、2つのタッチ表示部を有する装置での自然な操作環境を提供できる。
さらに上記実施形態では、上記図8(A),(B)を用いて説明した如く、タッチパネル式カラー表示部(メイン画面)17側に表示させた書籍コンテンツ中の任意の文字列を指定した上で、装置を把持している左手LH側の親指により手書き入力部(サブ画面)16側のタッチ操作位置を変えることで、当該文字列に対する辞書検索を行なうBSが可能としたので、書籍コンテンツの閲覧中に気軽に辞書を引いて語句等を確認することができ、書籍ビューワとしての利便性をより向上できる。
また上記実施形態では、上記図8(C)を用いて説明した如く、閲覧中の書籍コンテンツの任意の文字列位置に対し、しおり位置を気軽に登録することができるため、この点でも書籍ビューワとしての利便性をより向上できる。
なお本発明は、上記実施形態に示したような画面のサイズが異なるメイン画面とサブ画面とを有する装置に限らず、2つの画面の大きさがほぼ同等でその時々によりどちらを左右に配しても使用することが可能な略対称形状の折り畳み式の装置であっても、装置を保持している際の天地の状態を、例えば上記3軸加速度センサ27と開閉スイッチ28に類する機構により検知することで、同様に実現可能となる。
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当所の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
請求項1記載の発明は、それぞれタッチパネル機能を有する2つの表示部と、上記2つの表示部の一方の把持を検知する第1の把持検知手段と、上記2つの表示部の他方へのタッチ操作を検知する第1のタッチ検知手段と、上記第1の把持検知手段で上記一方の表示部の把持を検知した状態で、上記第1のタッチ検知手段で検知する上記他方の表示部へのタッチ操作に応じた表示機能を実行する表示制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記一方の表示部へのタッチ操作を検知する第2の検知手段をさらに具備し、上記表示制御手段は、上記第1の把持検知手段で上記一方の表示部の把持を検知した状態で、上記第1及び第2のタッチ検知手段で検知する上記2つの表示部へのタッチ操作に応じた表示機能を実行することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、上記表示制御手段は、上記第2のタッチ検知手段で上記一方の表示部内の予め設定した領域へのタッチ操作を検知し、且つ上記第1のタッチ検知手段により上記他方の表示部で表示中の文字列方向と略直交する方向のタッチ操作を検知した場合に、上記他方の表示部での表示内容を上記第1のタッチ検知手段で検知した方向にスクロールさせることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、見出しとなる語に対応した文字列を登録した辞書記憶手段をさらに具備し、上記表示制御手段は、上記第2のタッチ検知手段で上記一方の表示部内の予め設定した領域へのタッチ操作を検知し、且つ上記第1のタッチ検知手段により上記他方の表示部で表示中の文字列方向と略直交する方向のタッチ操作を検知した場合に、上記他方の表示部でタッチ操作された位置の表示内容に含まれる語を見出しとして上記辞書記憶手段を検索し、得られた文字列を上記第1及び第2の表示部の一方で表示することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、上記表示制御手段は、上記第2のタッチ検知手段で上記一方の表示部内の予め設定した領域へのタッチ操作を検知し、且つ上記第1のタッチ検知手段により上記他方の表示部で表示中の文字列方向と略直交する方向のタッチ操作を検知した場合に、上記他方の表示部での表示内容を上記第1のタッチ検知手段で検知した方向に更新させることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、ドキュメントデータを記憶するドキュメント記憶手段と、上記第2のタッチ検知手段で上記一方の表示部内の予め設定した領域へのタッチ操作を検知し、且つ上記第1のタッチ検知手段により上記他方の表示部で表示中のドキュメントデータ中の任意位置へのタッチ操作を検知した場合に、上記ドキュメントデータ中のタッチ操作された位置に対応する位置情報を記憶する位置記憶手段とをさらに具備したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、それぞれタッチパネル機能を有する2つの表示部を備えた装置が内蔵するコンピュータが実行するプログラムであって、当該コンピュータを、上記2つの表示部の一方の把持を検知する第1の把持検知手段、上記2つの表示部の他方へのタッチ操作を検知する第1のタッチ検知手段、及び上記第1の把持検知手段で上記一方の表示部の把持を検知した状態で、上記第1のタッチ検知手段で検知する上記他方の表示部へのタッチ操作に応じた表示機能を実行する表示制御手段として機能させることを特徴とする。