JP5832985B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、成膜装置に関する。
被成膜物の表面に膜を形成する成膜方法には、例えばイオンプレーティング法がある。イオンプレーティング法では、蒸発させた成膜材料を真空容器内に拡散させて、被成膜物の表面に成膜材料を付着させる。イオンプレーティング法のための成膜装置では、拡散させた成膜材料の一部が当該成膜材料付近に留まり、成膜材料を保持する主陽極である主ハースや補助電極である輪ハースに付着して堆積する場合があった。成膜材料の堆積量が多くなることにより、主ハースと輪ハースとが短絡する場合があった。
上述した必要性に対処した方法として、例えば、特許文献1に記載されているように、主ハースと輪ハースとの間に、輪ハースを覆うアウターリム(カバー)を複数配置し、成膜材料が堆積したアウターリムをハンドリング装置を用いて定期的に交換する方法が知られている。
特開2008−348318号公報
ここで、特許文献1の成膜装置は、板状の被成膜物の板厚方向が略鉛直方向となるように被成膜物が真空容器内に配置されて搬送されるいわゆる横型の成膜装置である。従って、主ハースの周りにアウターリムを複数重ね、固定せずに単に置いておくことで、ハンドリング装置を用いてそれらを容易に交換することが可能である。しかしながら、当該構成を、被成膜物の板厚方向が略水平方向となるように搬送される縦型の成膜装置に適用した場合、固定されていないアウターリムが落下するなどの問題があり、適用することができない。
そこで、本発明は、縦型の成膜装置において好適な態様にて主ハース周辺をカバーすることのできる成膜装置を提供することを目的とする。
本発明に係る成膜装置は、プラズマビームによって成膜材料を加熱し、成膜材料から気化した粒子を被成膜物に付着させる成膜装置であって、成膜材料を保持するように水平方向に貫通する孔を有すると共に、プラズマビームを成膜材料へ導く、またはプラズマビームが導かれる主陽極である主ハースと、主ハースを取り囲み、歯部を有するアウターリムと、アウターリムの歯部と係合することによって、アウターリムに主ハース周りの回転力を付与する回転部と、主ハースとアウターリムとの間に設けられ、アウターリムの水平方向における動きを規制すると共に、アウターリムを回転可能に支持する支持部材と、を備える。
本発明に係る成膜装置では、主ハースが水平方向に貫通する孔を有している縦型の成膜装置であるため、主ハースを取り囲むアウターリムは、水平方向に延びるような配置となる。このような配置に対し、支持部材によってアウターリムの水平方向における動きが規制されている。従って、アウターリムは落下することなく支持部材によって支持された状態を維持することができる。また、アウターリムは、歯部を介して回転部から回転力を付与されて主ハース周りに回転することができる。従って、蒸発した成膜材料は、アウターリムに対して、一箇所に集中して付着することなく全周にわたってまんべんなく付着することができる。従って、一つあたりのアウターリムの堆積効率を向上することができ、メンテナンスの頻度を大幅に低減できる。以上より、縦型の成膜装置において好適な態様にて主ハース周辺をカバーすることができる。
本発明に係る成膜装置において、アウターリムには、主ハースの先端部の付着物を削ぐ刃部が取り付けられていてよい。これによって、アウターリムの回転に伴って刃部が主ハースの先端部の付着物を削ぎながら回転することができる。これによって、主ハースの先端部に付着物が堆積することを防止できる。
本発明に係る成膜装置において、アウターリムの先端部は、内周側へ向かって折り返されていてよい。このような構造により、アウターリム内で付着物が剥がれても、折り返された先端部で堰き止めることができる。これによって、付着物がアウターリムから落下することを防止できる。
本発明に係る成膜装置において、支持部材は、セラミックからなってもよい。セラミックは耐熱性が高く、アウターリムが金属材料で構成されている場合に、支持するアウターリムとは異なる材料とすることができるため、焼き付きなどを防止できる。従って、アウターリムをスムーズに回転させることができる。
本発明によれば、縦型の成膜装置において好適な態様にて主ハース周辺をカバーできる。
本発明の第一実施形態に係る成膜装置の構成を示す平断面図である。 図1中の主ハース機構周辺の構成を拡大して示す側断面図である。 図2中の主ハース及びアウターリムを拡大して示す側断面図である。 図3中の歯車及び回転部をX軸負方向から見た図である。 支持部材周辺構造の拡大図である。 本発明の第二実施形態に係る成膜装置の主ハース及びアウターリムを拡大して示す側断面図である。 図6に示すアウターリムをX軸正方向から見た図である。 本発明の第三実施形態に係る成膜装置の主ハース及びアウターリムを拡大して示す側断面図である。 図8中の歯車及び回転部をX軸負方向から見た図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明による成膜装置の一実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第一実施形態]
図1は、本発明の成膜装置の一実施形態の構成を示す平断面図である。図2は、図1中の主ハース機構周辺の構成を拡大して示す側断面図である。本実施形態の成膜装置1は、いわゆるイオンプレーティング法に用いられるイオンプレーティング装置である。なお、説明の便宜上、図1には、XYZ座標系を示す。Y軸方向は、後述する被成膜物が搬送される方向である。X軸方向は、被成膜物と後述するハース機構とが対向する方向である。Z軸方向は、X方向とY軸方向とに直交する方向である。
図1に示すように、本実施形態の成膜装置1は、板状の被成膜物の板厚方向が水平方向となるように、被成膜物を直立又は直立させた状態から傾斜した状態で、被成膜物が真空容器内に配置されて搬送される、いわゆる縦型の成膜装置である。この場合には、X軸方向は水平方向且つ被成膜物の板厚方向であり、Y軸方向は水平方向であり、Z軸方向は鉛直方向となる。
本実施形態の成膜装置1は、ハース機構2、搬送機構3、輪ハース6、プラズマ源7、圧力調整装置8及び真空容器10を備えている。
真空容器10は、成膜材料の膜が形成される被成膜物11を搬送するための搬送室10aと、成膜材料Maを拡散させる成膜室10bと、プラズマ源7から照射されるプラズマビームPを真空容器10に受け入れるプラズマ口10cとを有している。搬送室10a、成膜室10b、及びプラズマ口10cは互いに連通している。搬送室10aは、所定の搬送方向(図中の矢印A)に(Y軸に)沿って設定されている。また、真空容器10は、導電性の材料からなり接地電位に接続されている。
搬送機構3は、成膜材料Maと対向した状態で被成膜物11を保持する被成膜物保持部材16を搬送方向Aに搬送する。搬送機構3は、搬送室10a内に設置された複数の搬送ローラ15によって構成されている。搬送ローラ15は、搬送方向Aに沿って等間隔に配置され、被成膜物保持部材16を支持しつつ搬送方向Aに搬送する。なお、被成膜物11は、例えばガラス基板やプラスチック基板などの板状部材が用いられる。
プラズマ源7は、圧力勾配型であり、その本体部分が成膜室10bの側壁に設けられたプラズマ口10cを介して成膜室10bに接続されている。プラズマ源7において生成されたプラズマビームPは、プラズマ口10cから成膜室10b内へ出射される。プラズマビームPは、プラズマ口10cに設けられたステアリングコイル(不図示)によって出射方向が制御される。
圧力調整装置8は、真空容器10に接続され、真空容器10内の圧力を調整する。圧力調整装置8は、例えば、ターボ分子ポンプやクライオポンプ等の減圧部と、真空容器10内の圧力を測定する圧力測定部とを有している。
ハース機構2は、成膜材料Maを保持するための機構である。ハース機構2は、真空容器10の成膜室10b内に設けられ、搬送機構3から見てX軸方向の負方向に配置されている。ハース機構2は、プラズマ源7から出射されたプラズマビームPを成膜材料Maに導く主陽極又はプラズマ源7から出射されたプラズマビームPが導かれる主陽極である主ハース21を有している。
図2に示すように、主ハース21は、成膜材料Maが充填されたX軸方向の正方向に延びた筒状の充填部21aと、充填部21aから突出したフランジ部21bとを有している。主ハース21は、真空容器10が有する接地電位に対して正電位に保たれているため、プラズマビームPを吸引する。このプラズマビームPが入射する主ハース21の充填部21aには、成膜材料Maを充填するために、水平方向(すなわちX軸方向)に貫通する貫通孔21cが形成されている。そして、成膜材料Maの先端部分が、この貫通孔21cの一端において成膜室10bに露出している。
輪ハース6は、プラズマビームPを誘導するための電磁石を有する補助陽極である。輪ハース6は、成膜材料Maを保持する主ハース21の充填部21aの周囲に配置されている。輪ハース6は、コイル6aと永久磁石6bと環状の容器6cを有し、コイル6a及び永久磁石6bは輪状の容器6cに収容されている。輪ハース6は、コイル6aに流れる電流の大きさに応じて、成膜材料Maに入射するプラズマビームPの向き、または、主ハース21に入射するプラズマビームPの向きを制御する。
成膜材料Maには、ITOやZnOなどの透明導電材料や、SiONなどの絶縁封止材料が例示される。成膜材料Maが絶縁性物質からなる場合、主ハース21にプラズマビームPが照射されると、プラズマビームPからの電流によって主ハース21が加熱され、成膜材料Maの先端部分が蒸発し、プラズマビームPによりイオン化された成膜材料粒子Mbが成膜室10b内に拡散する。また、成膜材料Maが導電性物質からなる場合、主ハース21にプラズマビームPが照射されると、プラズマビームPが成膜材料Maに直接入射し、成膜材料Maの先端部分が加熱されて蒸発し、プラズマビームPによりイオン化された成膜材料粒子Mbが成膜室10b内に拡散する。成膜室10b内に拡散した成膜材料粒子Mbは、成膜室10bのX軸正方向へ移動し、搬送室10a内において被成膜物11の表面に付着する。なお、成膜材料Maは、所定長さの円柱形状に成形された固体物であり、一度に複数の成膜材料Maがハース機構2に充填される。そして、最先端側の成膜材料Maの先端部分が主ハース21の上端との所定の位置関係を保つように、成膜材料Maの消費に応じて、成膜材料Maがハース機構2のX負方向側から順次押し出される。図2に示すように、ハース機構2のX負方向側には、真空容器10の外側に設けられた成膜材料供給装置(不図示)から主ハース21の充填部21aに成膜材料Maを導入する導入部22が設けられている。導入部22は、真空容器10の壁部10dを貫通して、主ハース21の充填部21aのX軸負方向における先端部と対向する位置まで延びている。導入部22は、X軸方向に延びて成膜材料Maを通過させる貫通孔22aを有している。また、導入部22の貫通孔22a内には、成膜材料Maを主ハース21の充填部21aへ押し出すための押出棒23が設けられている。
本実施形態に係る成膜装置1のハース機構2は、成膜材料Maが成膜時に主ハース21の周囲に堆積することによる主ハース21と輪ハース6との短絡を防止するためのカバー構造30を備えている。このカバー構造30の詳細について、図2〜図5を参照して説明する。図3は、図2に示す主ハース21の充填部21a及びアウターリム31周辺の構造の拡大図である。図4は、歯車39及び回転部71をX軸負方向から見た図である。図5は、支持部材33周辺構造の拡大図である。
図2及び図3に示すように、カバー構造30は、主ハース21の充填部21aを取り囲むアウターリム31と、アウターリム31よりも内周側で主ハース21の充填部21aを取り囲む内カバー32と、アウターリム31を回転可能に支持する支持部材33と、アウターリム31を回転させるための駆動構造34と、を備えている。なお、本実施形態に係る成膜装置1では、アウターリム31は主ハース21の充填部21aに対して偏心するように設けられており、充填部21aの中心軸線CL1と、アウターリム31の中心軸線CL2とは、互いに平行であるが、設定位置は互いに一致していない(図3及び図4参照)。ただし、中心軸線CL1と中心軸線CL2の位置関係は本実施形態の図に示すものに限らず、互いに一致していてもよい。
図3に示すように、アウターリム31は、円筒状の有底容器である。アウターリム31は、主ハース21の充填部21aを取り囲む側壁部36と、基端側(X軸負方向)における側壁部36の端部に設けられた底部37と、底部37に設けられる蓋体38と、歯部40が設けられた歯車39と、を有している。また、アウターリム31は、主ハース21の充填部21a及び内カバー32が挿通される貫通孔42が形成される。貫通孔42は、中心軸線CL2方向から見て、当該中心軸線CL2を中心とした円形をなしている。
アウターリム31の側壁部36は、側方へ向けて徐々に反っており、成膜室10b側に開口している。すなわち、側壁部36は、先端側(X軸正方向)へ向かうに従って外周側へ広がっている。本実施形態では、側壁部36は、底部37側から先端側へ向かって順番に、底部37から水平方向に延びる水平部36a、先端側へ向かって広がるように中心軸線CL2に対して傾斜する傾斜部36b、傾斜部36bの先端側から更に広がるように湾曲する湾曲部36c、湾曲部36cの先端から水平方向に延びる水平部36d、及び中心軸線CL2と略垂直となるように内周側へ向かって折り返された先端部36eを有している。このように先端部36eが内周側へ折り返されているため、当該先端部36e、湾曲部36c及び水平部36dで囲まれる領域に断面U字状の空間部SP(図3において梨地模様を付した部分)が形成される。アウターリム31に付着した成膜材料D2や主ハース21に付着した成膜材料D1が剥がれた場合に、剥がれた成膜材料D1を折り返された先端部36eで堰き止めることができると共に、アウターリム31から落下しないように空間部SPに溜めておくことができる。なお、アウターリム31の側壁部36の形状は本実施形態のものに限定されず、あらゆる形状を採用してよい。例えば、先端側に向かって徐々に湾曲するように広がってもよい。また、空間部SPを大きく確保するように水平部36dが設けられて断面U字状をなしていたが、空間部SPの形状は限定されない。例えば、水平部36dが設けられず、湾曲部36cや傾斜部36bから直ちに折り返されていてもよい。また、先端部において折り返されていなくともよい。
底部37は、側壁部36の基端側(X軸負方向)の端部から中心軸線CL2と略垂直となるように内周側へ向かって広がっている。底部37は、中心軸線が中心軸線CL2と一致するような円環状をなしている。また、底部37は、貫通孔42の一部を構成する内周面37cを有している(図5参照)。なお、当該貫通孔42の詳細な構造については、支持部材33の説明と共に後述する。底部37の基端側の端面37a(X軸負方向の端面)には、蓋体38を取り付けるために円形の溝部37bが形成されている。当該溝部37bには、円環状の蓋体38が取り付けられている。蓋体38の中心軸線はアウターリム31の中心軸線CL2と一致している。蓋体38は、支持部材33を組み付けた後に、底部37に取り付けることによって、当該支持部材33が外れないようにするための蓋として機能する。蓋体38は、貫通孔42の一部を構成する内周面38cを有している。
歯車39は、円環状をなしており、外周面に歯部40が形成されているリング状の外歯車である。歯車39の中心軸線はアウターリム31の中心軸線CL2と一致している。歯車39は、蓋体38の基端側の端面38a(X軸負方向の端面)に取り付けられている。なお、歯車39の基端側の端部39aは、回転しないフランジ部21bから僅かに離間している。歯部40は、主ハース21の充填部21aを取り囲むように一定のピッチで複数設けられている(図4参照)。歯車39は、貫通孔42の一部を構成する内周面39cを有している。
底部37、蓋体38及び歯車39は、ネジ46によって互いに固定されている(図4及び図5参照)。底部37、蓋体38及び歯車39は、中心軸線CL2周りの複数カ所で、当該ネジ46で固定されている。このような構成により、歯車39の歯部40が駆動構造34から回転力を付与されることにより、歯車39が回転し、それに伴って歯車39、蓋体38、底部37及び側壁部36を含むアウターリム31全体が回転する。なお、本実施形態では、側壁部36及び底部37は一体的に構成されており、底部37に対して蓋体38は別体の部品として構成される。ただし、アウターリム31の構造はこのような構造に限定されず、蓋体38の部分が歯車39と一体になっていてもよい。
内カバー32は、主ハース21の充填部21aを覆うカバー部48と、主ハース21の基端側におけるカバー部48の端部に設けられたフランジ部49と、を備えている。内カバー32には、主ハース21の充填部21aを挿通させる貫通孔51が形成されている。貫通孔51は、カバー部48及びフランジ部49を水平方向に貫通しており、中心軸線が主ハース21の中心軸線CL1と一致するような円形の貫通孔である。
カバー部48は、主ハース21の充填部21aを取り囲むように、当該充填部21aに沿って延びる略円筒状に構成されている。カバー部48の中心軸線は、主ハース21の中心軸線CL1と一致している。カバー部48の先端部48aは、充填部21aの先端側まで延びており、当該充填部21aの外周面21eの一部を覆っている。本実施形態では、カバー部48の先端部48aは先端部21dまで及んでおらず、充填部21aの先端部21d付近の一部の領域は露出しているが、先端部48aの位置は特に限定されず、先端部21dまで及んでいてもよい。カバー部48の内周面48bは内カバー32の貫通孔51の一部を構成しており、内周面48bと充填部21aの外周面21eとの間には隙間が形成されている。なお、カバー部48が設けられず、支持部材33を支持するためのフランジ部49のみが設けられていてもよい。
フランジ部49は、カバー部48の基端側(X軸負方向)の端部から中心軸線CL2と略垂直となるように外周側へ向かって広がっている。フランジ部49は、中心軸線が中心軸線CL2と一致するような円環状をなしている。なお、図3においては、充填部21a及びカバー部48が図中上方に偏心しているため、中心軸線CL2に対して紙面上側に示されたフランジ部49の断面は狭くなっている。フランジ部49は、その基端側(X軸負方向)の端面49aが主ハース21のフランジ部21bに接するように支持されており、ボルト53で当該フランジ部21bと固定されている(図5参照)。なお、フランジ部49の先端側(X軸正方向)の端面49bは、アウターリム31の底部37の先端側(X軸正方向)の端面37dと略同一面となるように設けられている。フランジ部49の外周面49cは、アウターリム31の貫通孔42と隙間が形成されるように対向している。また、外周面49cには支持部材33によって支持される面が形成されるが、詳細な構造については、支持部材33の説明と共に後述する。フランジ部49の内周面49dは内カバー32の貫通孔51の一部を構成しており、内周側に径が狭まる部分を一部に有しており、これによって、内周面49dの一部と充填部21aの外周面21eとが接触する。このように、内カバー32は、貫通孔51の一部で充填部21aの外周面21eと接触するようになっているため、充填部21aに内カバー32を被せやすくなると共に、内カバー32のがたつきも防止できる。
支持部材33は、主ハース21とアウターリム31との間に設けられ、アウターリム31の水平方向(X軸方向)及び鉛直方向(Z方向)における動きを規制すると共に、アウターリム31の回転を支持するための部材である。本実施形態では、支持部材33は、アウターリム31と内カバー32との間に、中心軸線CL2周りに複数設けられている。支持部材33は、アウターリム31を回転させることができるように球体であることが好ましい。ただし、アウターリム31を回転させることができる形状であれば支持部材33の形状は特に限定されず、例えば円柱体などであってもよい。また、支持部材33の材料も特に限定されないが、セラミックやカーボンを適用することが好ましい。当該材料を適用した場合、耐熱性が高く、アウターリム31や内カバー32を構成する金属材料(例えば、銅やステンレス)とは異なる材料とすることで焼き付きなどを防止することができ、潤滑油を用いることなく滑らかなアウターリム31の回転が可能となる。ただし、支持部材33の材料として金属材料を適用してもよい。
ここで、支持部材33周辺の構造の詳細について、図5を用いて説明する。図5に示すように、アウターリム31の貫通孔42の表面には支持部材33を受けるための溝部54が形成されている。また、内カバー32のフランジ部49の外周面49cには外周側へ突出する円環状の突出部56が形成され、当該突出部56の外周面には、支持部材33を受けるための溝部57が形成されている。アウターリム31側の溝部54と内カバー32側の溝部57は互いに対向する位置に形成されており、当該溝部54及び溝部57で囲まれる空間に複数の支持部材33が装填される。
溝部54は断面V字状をなしており、底部37の内周面37cに形成された傾斜面58と、蓋体38の内周面38cに形成された傾斜面59とによって構成される。傾斜面58は、基端側から先端側へ向かって(X軸正方向へ向かって)内周側へ傾斜するように形成されており、中心軸線CL2(図3参照)周りに、貫通孔42の全周にわたって形成されている。傾斜面59は、基端側から先端側へ向かって(X軸正方向へ向かって)外周側へ傾斜するように形成されており、中心軸線CL2(図3参照)周りに、貫通孔42の全周にわたって形成されている。溝部57は断面V字状をなしており、突出部56に形成された傾斜面61及び傾斜面62によって構成される。傾斜面61は、基端側から先端側へ向かって(X軸正方向へ向かって)外周側へ傾斜するように形成されており、中心軸線CL2(図3参照)周りに、突出部56の全周にわたって形成されている。傾斜面62は、基端側から先端側へ向かって(X軸正方向へ向かって)内周側へ傾斜するように形成されており、中心軸線CL2(図3参照)周りに、突出部56の全周にわたって形成されている。
傾斜面58,59,61,62は、それぞれ支持部材33と接触(多少のがたつきは許容される)することによって支持される。このような構成により、固定されている主ハース21及び内カバー32に対して、アウターリム31のスムーズな回転が可能となると共に、アウターリム31の鉛直方向(Z軸方向)の動きが規制されると同時に水平方向(X軸方向)の動きも規制される。なお、溝部54,57の断面形状は、上述のようなV字状に限定されず、アウターリム31の水平方向及び鉛直方向の動きを規制できるものであれば、あらゆる形状を採用できる。例えば、U字状や矩形状であってもよい。
なお、内カバー32側の突出部56は、フランジ部49の端面49bから基端側へ離間した位置に形成されているため、当該端面49bと突出部56との間に段差が形成されている。このような段差部分へ向かって、アウターリム31には、当該アウターリム31の底部37の内周面37cから内周側へ突出する突出部63が形成されている。アウターリム31側の突出部63と内カバー32側の突出部56が互い違いとなるように配置されることによって、アウターリム31と内カバー32との間の隙間の断面形状は、支持部材33よりも先端側の領域において、クランク状に屈曲した形状となる。これによって、蒸発した成膜材料の粒子が、支持部材33付近へ入り込むことを抑制できる。
図2及び図3に戻り、駆動構造34の構造について説明する。図2及び図3に示すように、アウターリム31に回転力を付与する回転部71と、当該回転部71を軸支する軸部72と、軸部72を回転させる駆動部73と、を有している。軸部72は、真空容器10の外側から壁部10dを貫通してアウターリム31の歯部40の位置までX軸方向に延びている。駆動部73は、真空容器10の外側に設けられており、Z軸方向に延びる回転軸73aを有している。駆動部73の回転力を軸部72へ伝達するために、回転軸73aには傘歯車74が設けられ、軸部72の端部には当該傘歯車74と係合する傘歯車76が設けられている。ただし、駆動部73と軸部72の間の回転力の伝達機構は当該構成に限定されず、あらゆる機構を採用可能である。また、真空容器10の壁部10dの外側には、磁性流体軸受77が設けられており、軸部72は当該磁性流体軸受77を挿通されて真空容器10内へ延びている。磁性流体軸受77によって真空容器10が真空封止される。なお、軸部72には中途位置に絶縁継手や機械継手などが設けられてよいが、図では省略する。
図3及び図4に示すように、回転部71は、アウターリム31の歯車39の歯部40と係合する歯部78を有する歯車によって構成されている。回転部71の歯部78は、アウターリム31の歯車39の歯部40と噛み合うように軸部72周りに等ピッチに設けられている。また、回転部71は、アウターリム31の歯部40の外周側であって、当該歯部40と噛み合うことができる位置に配置されている。なお、回転部71は、歯部40と噛み合うことができる限りどこに配置されていてもよく、中心軸線CL2周りの位置も、図4に示す位置に限定されず、どこに配置してもよい。このような駆動構造34によって、アウターリム31は、1時間当たり1〜10回転程度の連続低速回転を行うことが好ましい。
次に、本実施形態に係る成膜装置1の作用・効果について説明する。
まず、本実施形態に係る成膜装置1との比較のため、従来の横型の成膜装置のアウターリムの構造について説明する。横型の成膜装置においては、主ハースの周りに複数のアウターリムを重ねて、固定せずに単に配置しておき、成膜材料が堆積したら内層側から順次アウターリムを取り外して交換する。ここで、アウターリムを交換する際は、作業者が専用のハンドリング装置を手動操作することによって、アウターリムの交換を行っていた。ハンドリング装置は、例えば、押し・引き・回転・アウターリムの吊り出し及び吊り込みが自在なロッドを作業者が真空容器の外側から操作し、アウターリムに引っ掛けて交換するものが挙げられる。または、主ハースの上方から伸縮式のハンドリング装置を手動で操作して、アウターリムを交換するものが挙げられる。このような従来のアウターリムの構造を縦型の成膜装置に適用した場合、アウターリムを従来の配置(アウターリムの底部が鉛直方向における下方に配置される)から垂直に傾けたような配置となるため、アウターリムが水平方向に転倒して主ハースから抜け落ちて落下するなどの問題がある。このように、従来のアウターリムの構造では、縦型の成膜装置に好適に適用できないという問題がある。
これに対して、本実施形態に係る成膜装置1では、支持部材33によってアウターリム31の水平方向における動きが規制されている。従って、アウターリム31は落下することなく支持部材33によって支持された状態を維持することができる。
ここで、縦型の成膜装置について、アウターリムの落下を防止するために、単にアウターリムの底部を固定支持するような構成とした場合、当該固定支持を解除して取り外さなくてはならないため、従来のようなハンドリング装置を用いてアウターリムの交換を行うことができず、メンテナンスの手間がかかり、メンテナンスの頻度が高くなる可能性がある。しかしながら、本実施形態においては、アウターリム31は、歯部40を介して回転部71から回転力を付与されて主ハース21の充填部21a周りに回転することができる。これにより、蒸発した成膜材料は、アウターリム31に対して、一箇所に集中して付着することなく全周にわたってまんべんなく付着することができる。例えば、図3に示す成膜材料D2の付着物は、図に示した部分のみで集中的に成長するのではなく、全周にわたって付着させることができる。従って、一つあたりのアウターリム31の堆積効率を向上することができる。すなわち、単にアウターリムを固定支持した構成を採用した場合は、アウターリムの一部分で付着物が成長したときは、他の部分ではそれほど付着物が成長していなくてもメンテナンスを行う必要がある。一方、本実施形態では、アウターリム31が回転することによって、付着物の厚みを全周にわたって略均一にすることができる。従って、メンテナンスの頻度を大幅に低減することができる。また、本実施形態においては、アウターリム31を大型化した際に、よりメンテナンス頻度を低減することができる。例えば、アウターリム31の径をA倍にしたとき、アウターリム31の表面積はA倍になるため、メンテナンス頻度も(1/Aの数乗)とすることができる場合がある。これに対して、従来方法では、主ハースとアウターリム間の距離でメンテナンス間隔が決まるため、1/A程度にしかできない。また、本実施形態によれば、アウターリムを複数重ねる必要がなく、アウターリムを減らすことができる。以上より、縦型の成膜装置において好適な態様にて主ハース周辺をカバーすることができる。
また、従来の横型の成膜装置のように、複数のアウターリムを重ねてハンドリング装置により手動作業で交換する場合は、作業中に一時的にプラズマビームの照射を停止させる必要があり、更に手動作業であることにより、成膜装置の稼働率が低下するという問題がある。しかしながら、本実施形態では、アウターリム31の自動的な回転動作によって、主ハース21と輪ハース6との短絡を防止できる。また、アウターリム31の堆積効率が高いため長期にわたってメンテナンスの必要がなく、次のメンテナンスまでの間はプラズマビームの照射を停止させることなく連続稼働させることが可能である。従って、従来のアウターリムの構造に比して、成膜装置1の稼働率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る成膜装置1において、アウターリム31の先端部36eは、内周側へ向かって折り返されている。このような構造により、アウターリム31内から落下しようとする成膜材料の付着物を折り返された先端部36eで堰き止めることができる。これによって、成膜材料の付着物がアウターリム31から落下することを防止できる。
[第二実施形態]
図6及び図7に示す第二実施形態に係る成膜装置のカバー構造130は、主ハース21の先端部21d付近の成膜材料の付着物を削ぐ刃部81を有する除去構造80が設けられている点で、第一実施形態に係る成膜装置1のカバー構造30と主に相違している。
図6及び図7に示すように、カバー構造130の除去構造80は、アウターリム31に一対のスクレーパー85を設けることによって構成されている。各スクレーパー85は、中心軸線CL2に対して互いに180°をなす位置に設けられている。ただし、スクレーパー85の個数や配置は特に限定されず、一個であっても三個以上であってもよい。
スクレーパー85は、主ハース21の充填部21aに対して伸縮可能な構造を有しており、刃部81を有する除去部材82と、当該除去部材82を支持する支持体83と、支持体83内に装填されたバネ84と、を備えている。除去部材82は、アウターリム31の側壁部36側から主ハース21の充填部21aへ向かって径方向内側へ延びる柱状の部材であり、その先端には刃部81が形成されている。刃部81は、充填部21aの先端部21d及び当該先端部21d付近の外周面21eに対応する形状を有している。支持体83は、除去部材82を収容する円筒状の鞘部83a及びアウターリム31の側壁部36とねじ止めなどによって固定される固定部83bを備えている。バネ84は、鞘部83a内において、先端側が除去部材82に設けられた凹部82aの底面と連結され、基端側が固定部83bと連結されている。従って、主ハース21の充填部21aに対して、除去部材82の刃部81を押し付ける押圧力を発生することができる。
上述のような構成により、アウターリム31の回転に伴って、スクレーパー85の刃部81も主ハース21の充填部21aに沿って回転するため、当該充填部21aの先端部21d及び外周面21eに付着した付着物を削ぎ落とすことができる。また、主ハース21の充填部21aに対してアウターリム31が偏心することにより、スクレーパー85の固定部83bと充填部21aとの距離が変化しても、スクレーパー85はバネ84を用いた伸縮可能な構造であるため、刃部81は、当該距離の変化によらず先端部21d付近の付着物を削ぎ落とすことができる。以上によって、主ハース21の先端部21d付近に付着物が堆積することを防止できる。
[第三実施形態]
図8及び図9に示す第三実施形態に係る成膜装置のカバー構造230は、リング状の外歯車に係る歯車39に代えて、リング状の内歯車に係る歯車91を適用している点で、第一実施形態に係る成膜装置1のカバー構造30と主に相違している。
図6及び図7に示すように、アウターリム31は、内周側に歯部90を有する歯車91を備えている。また、駆動構造134は、回転部71が歯車91の内周側に配置されるように設けられている。すなわち、駆動構造134の回転部71及び軸部72は、径方向において主ハース21の充填部21aに近づいた位置に配置される。また、それに伴って、内カバー32のフランジ部49や主ハース21のフランジ部21bには、回転部71や軸部72を配置するための貫通孔や凹部が形成される。なお、回転部71及び軸部72を内周側へ配置した場合、磁性流体軸受77や傘歯車76などが導入部22と干渉してしまうため(図2参照)、軸部72をそのまま真空容器10の外部へ延ばす構成を採用することができない場合もある。その場合には、図示されない回転力伝達機構を設けることによって、軸部72に回転力が伝達される。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、主ハース21とアウターリム31との間に内カバー32が設けられ、アウターリム31と内カバー32との間に支持部材33が設けられていたが、内カバー32を省略してもよい。この場合、主ハース21に支持部材33の取付溝を設け、主ハース21とアウターリム31との間に支持部材33を設ける。
また、上述の実施形態では、アウターリム31に歯部40,90を設けるために、底部37とは別体の歯車39,91を用いていたが、当該歯車39,91を用いなくともよく、底部37の外周面や内周面自体に歯部40,90を形成するような構造を採用してもよい。
1…成膜装置、21…主ハース、31…アウターリム、33…支持部材、39,91…歯車、40,90…歯部、71…回転部、81…刃部、Ma…成膜材料。

Claims (4)

  1. プラズマビームによって成膜材料を加熱し、前記成膜材料から気化した粒子を被成膜物に付着させる成膜装置であって、
    前記成膜材料を保持するように水平方向に貫通する孔を有すると共に、前記プラズマビームを前記成膜材料へ導く、または前記プラズマビームが導かれる主陽極である主ハースと、
    前記主ハースを取り囲み、歯部を有するアウターリムと、
    前記アウターリムの前記歯部と係合することによって、前記アウターリムに前記主ハース周りの回転力を付与する回転部と、
    前記主ハースと前記アウターリムとの間に設けられ、前記アウターリムの水平方向における動きを規制すると共に、前記アウターリムを回転可能に支持する支持部材と、を備える成膜装置。
  2. 前記アウターリムには、前記主ハースの先端部の付着物を削ぐ刃部が取り付けられている、請求項1に記載の成膜装置。
  3. 前記アウターリムの先端部は、内周側へ向かって折り返されている、請求項1又は2に記載の成膜装置。
  4. 前記支持部材は、セラミックからなる、請求項1〜3の何れか一項に記載の成膜装置。
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