JP5831134B2 - 熱源ユニットセット及び冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱源ユニット、熱源ユニットセット及び冷凍装置に関する。
従来、利用ユニットと熱源ユニットとを備えた冷凍装置が知られている。熱源ユニットは、圧縮機構、熱源側熱交換器、レシーバなどを備えている(例えば特許文献1参照)。レシーバは、液冷媒を貯留する容器と、熱源側熱交換器の冷媒流路において凝縮された液冷媒が容器内に導入される導入経路と、容器内の液冷媒を容器から導出する導出経路とを備えている。導入経路は、容器内において開口する開口部(開口端)を有し、導出経路は、容器内において開口する開口部(開口端)を有している。通常のレシーバでは、容器内に貯留可能な液冷媒の量をできるだけ大きくするために、導入経路の開口部は容器内の上部に設けられている。これにより、レシーバは、液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たす。
一般に、熱源側熱交換器は、冷媒流路を構成する冷媒管を有している。ファンなどによって熱源側熱交換器に空気を送ることにより、冷媒流路(冷媒管内)を流れる冷媒は、空気と熱交換して凝縮する。熱源側熱交換器の冷媒流路に溜まる液冷媒の量が変化すると、冷媒の凝縮に使われる冷媒流路の実質的な容積が変わるので、熱源側熱交換器の凝縮能力が増減する。したがって、熱源側熱交換器の冷媒流路に溜まる液冷媒の量を調節することにより、熱源ユニットの高圧側の冷媒状態量(冷媒圧力、冷媒温度など)を制御することができる。
特開2008−164225号公報
ところで、熱源側熱交換器の冷媒流路に溜まる液冷媒の量を増加させる場合には、容器内における液冷媒の液面高さが導入経路の開口部の高さ以上になっている必要がある。
しかしながら、通常のレシーバでは、上述したようにバッファとしての役割を果たすために導入経路の開口部は容器内の上部に設けられているので、液面高さが導入経路の開口部の高さに達するまでに比較的長い時間を要する場合がある。そして、液面高さが導入経路の開口部の高さに達する前の状態では熱源ユニットにおける高圧側の冷媒状態量の制御がうまくできない。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レシーバが液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たしつつ、熱源ユニットにおける高圧側の冷媒状態量を制御する際の応答性を向上させることである。
1)本発明の熱源ユニットは、熱源側熱交換器(33)と、レシーバ(34)とを備えている。前記レシーバ(34)は、液冷媒を貯留する容器(50)と、前記熱源側熱交換器(33)の冷媒流路において凝縮された液冷媒を前記容器(50)内に導入する主経路(51)と、前記主経路(51)から分岐する分岐経路(52)と、前記容器(50)内の液冷媒を前記容器(50)から導出する導出経路(53)とを備えている。前記主経路(51)は、前記容器(50)内において開口する第1開口部(51a)を有している。前記分岐経路(52)は、前記容器(50)内において前記第1開口部(51a)よりも低い位置で開口する第2開口部(52a)を有している。前記熱源ユニットは、前記第1開口部(51a)における液冷媒の流通を許す第1モードと前記第1開口部(51a)における液冷媒の流通を許さない第2モードとを切り換え可能な切換機構(SV1)と、前記切換機構(SV1)を制御して高圧側の冷媒状態量を調節する制御部(4)と、をさらに備えている。
この構成では、レシーバ(34)は、主経路(51)だけでなく分岐経路(52)を備え、この分岐経路(52)の第2開口部(52a)は、主経路(51)の第1開口部(51a)よりも低い位置において開口しており、制御部(4)は、切換機構(SV1)を制御して第1モードと第2モードを切り換えることにより熱源ユニットの高圧側の冷媒状態量(冷媒圧力、冷媒温度など)を調節する。したがって、レシーバ(34)が液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たしつつ、熱源ユニットにおける高圧側の冷媒状態量の制御の応答性を向上させることができる。以下、高圧側の冷媒状態量として冷媒圧力を調節する場合を例に挙げて具体的に説明する。
例えば熱源ユニットの高圧側の冷媒圧力が適正である場合には、制御部(4)は、切換機構(SV1)を制御して、主経路(51)の第1開口部(51a)における液冷媒の流通を許す第1モードに設定する。レシーバ(34)の容器(50)内における液冷媒の液面が第1開口部(51a)の高さより低い位置で変動している状態では、レシーバ(34)は、熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に溜まる液冷媒量の増減に影響を与えない。この第1モードでは、レシーバ(34)は、液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たす。
一方、熱源ユニットの高圧側の冷媒圧力を上昇させる必要がある場合には、制御部(4)は、切換機構(SV1)を制御して、主経路(51)の第1開口部(51a)における液冷媒の流通を許さない第2モードに切り換える。この第2モードでは、容器(50)内における液冷媒の液面高さが第1開口部(51a)よりも低い位置であっても第2開口部(52a)の高さ以上であれば、熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に溜める液冷媒の量を増加させることが可能になる。このような液面高さになると、導出経路(53)を通じて容器(50)から導出される液冷媒の量よりも熱源側熱交換器(33)において凝縮して生じる液冷媒の量の方が多い場合には、熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に溜まる液冷媒の量が増加し始める。熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に溜まる液冷媒の量が増加すると、冷媒流路の実質的な容積が減少して熱源側熱交換器(33)の凝縮能力が小さくなる。凝縮能力が小さくなると、熱源側熱交換器(33)においてガス冷媒が凝縮しにくくなるので、高圧側の冷媒状態量(冷媒圧力、冷媒温度など)が大きくなる。
以上のように第2モードでは、第1モードに比べて熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に液冷媒を溜める時間を短縮することができるので、熱源ユニットにおける高圧側の冷媒状態量の制御の応答性を向上させることができる。
2)前記熱源ユニットにおいて、前記導出経路(53)は、前記容器(50)内において開口する第3開口部(53a)を有し、前記第3開口部(53a)は、前記第1開口部(51a)よりも低い位置にあり、前記第2開口部(52a)よりも高い位置にあるのが好ましい。
この構成では、導出経路(53)の第3開口部(53a)が分岐経路(52)の第2開口部(52a)よりも高い位置にあるので、レシーバ(34)の容器(50)内における液冷媒の液面は、常時、第2開口部(52a)の高さよりも上方に位置している。したがって、第1モードから第2モードに切り換えられた時点で既に、レシーバ(34)は、熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に溜める液冷媒の量を増加させることが可能な状態にある。したがって、熱源ユニットにおける高圧側の冷媒状態量の制御の応答性をさらに向上させることができる。
3)本発明の熱源ユニットセットは、冷媒回路(10)において互いに並列に接続される第1熱源ユニット(3a)及び第2熱源ユニット(3b)と、制御部(4)とを備えている。各熱源ユニットは、熱源側熱交換器(33)と、レシーバ(34)とを備えている。各熱源ユニットの前記レシーバ(34)は、液冷媒を貯留する容器(50)と、前記熱源側熱交換器(33)の冷媒流路において凝縮された液冷媒を前記容器(50)内に導入する主経路(51)と、前記主経路(51)から分岐する分岐経路(52)と、前記容器(50)内の液冷媒を前記容器(50)から導出する導出経路(53)とを備えている。各熱源ユニットの前記主経路(51)は、前記容器(50)内において開口する第1開口部(51a)を有している。各熱源ユニットの前記分岐経路(52)は、前記容器(50)内において前記第1開口部(51a)よりも低い位置で開口する第2開口部(52a)を有している。各熱源ユニットは、前記第1開口部(51a)における液冷媒の流通を許す第1モードと前記第1開口部(51a)における液冷媒の流通を許さない第2モードとを切り換え可能な切換機構(SV1)をさらに備えている。前記制御部(4)は、各熱源ユニットの前記切換機構(SV1)を制御して高圧側の冷媒状態量を調節する。各熱源ユニットは、高圧側の冷媒状態量を検出するための検出部(PH)をさらに備え、前記制御部(4)は、前記第1熱源ユニット(3a)の前記検出部(PH)による検出値と前記第2熱源ユニット(3b)の前記検出部(PH)による検出値との差が予め定められた基準値(PS1)よりも大きい場合に、検出値の大きい方の熱源ユニットを前記第1モードに設定する一方で、検出値の小さい方の熱源ユニットを前記第2モードに設定する。
この構成では、各熱源ユニットにおいて、レシーバ(34)が液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たしつつ、各熱源ユニットにおける高圧側の冷媒状態量の制御の応答性を向上させることができる。またこの構成では、熱源ユニット間において高圧側の冷媒状態量の差が生じるのを抑制できる。以下に、高圧側の冷媒状態量として冷媒圧力を調節する場合を例に挙げて具体的に説明する。
例えば、熱源ユニット間における高圧側の冷媒圧力の差が基準値(PS1)よりも大きくなった場合には、冷媒圧力の小さい方の熱源ユニットが第2モードに設定され、冷媒圧力の大きい方の熱源ユニットが第1モードに設定される。第2モードに設定された冷媒圧力の小さい方の熱源ユニットでは、第1モードの場合に比べて熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に液冷媒を溜める時間を短縮することができるので、高圧側の冷媒圧力の制御の応答性が高められる。第2モードに設定された熱源ユニットにおいて、熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に液冷媒が溜まると、冷媒流路の実質的な容積が減少して熱源側熱交換器(33)の凝縮能力が小さくなる。これにより、高圧側の冷媒圧力が大きくなるので、熱源ユニット間における高圧側の冷媒圧力の差が小さくなる。
また、高圧側の冷媒圧力差が基準値(PS1)以下の状態、すなわち両方の熱源ユニットにおける高圧側の冷媒圧力を調節する必要がない状態では、例えば両方の熱源ユニットを第1モードに設定すればよい。これにより、各レシーバ(34)は液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たす。
5)前記熱源ユニットセットにおいて、各熱源ユニットでは、前記導出経路(53)は、前記容器(50)内において開口する第3開口部(53a)を有し、前記第3開口部(53a)は、前記第1開口部(51a)よりも低い位置にあり、前記第2開口部(52a)よりも高い位置にあるのが好ましい。
この構成では、導出経路(53)の第3開口部(53a)が分岐経路(52)の第2開口部(52a)よりも高い位置にあるので、各レシーバ(34)の容器(50)内における液冷媒の液面は、常時、第2開口部(52a)の高さよりも上方に位置している。したがって、第1モードから第2モードに切り換えられた時点で既に、レシーバ(34)は、熱源側熱交換器(33)の冷媒流路に溜める液冷媒の量を増加させることが可能な状態にある。したがって、各熱源ユニットにおける高圧側の冷媒状態量の制御の応答性をさらに向上させることができる。
6)本発明の冷凍装置は、利用ユニット(2)と、前記冷媒回路(10)において前記第1熱源ユニット(3a)及び前記第2熱源ユニット(3b)が前記利用ユニット(2)に対して並列に接続される前記熱源ユニットセットと、を備えている。
本発明によれば、レシーバが液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たしつつ、熱源ユニットにおける高圧側の冷媒状態量を制御する際の応答性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る熱源ユニットセットを備えた冷凍装置の構成を示す冷媒回路図である。 (A)〜(C)は、前記熱源ユニットセットの熱源ユニットにおける熱源側熱交換器、レシーバ及びファンを示す概略図である。 前記冷凍装置の制御例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る冷凍装置1について図面を参照して説明する。
<冷凍装置の全体構成>
図1に示すように、冷凍装置1は、2つの熱源ユニット3(第1熱源ユニット3a及び第2熱源ユニット3b)と、利用ユニット2と、制御部4とを備えている。冷凍装置1は、冷媒回路10を備えている。この冷媒回路10において、第1熱源ユニット3aと第2熱源ユニット3bは、利用ユニット2に対して互いに並列に接続されている。なお、図1において、2つの熱源ユニット3a,3bは同一の構成であるので、第2熱源ユニット3bにおける各部の記載を省略している。
各熱源ユニット3は、熱源ユニット回路30を備えている。利用ユニット2は、利用ユニット回路20を備えている。各熱源ユニット回路30の一端には閉鎖弁13が設けられており、各熱源ユニット回路30の他端には閉鎖弁14が設けられている。冷媒回路10は、2つの熱源ユニット回路30と、利用ユニット回路20と、これらを接続する液側連絡配管11及びガス側連絡配管12とを備えている。
液側連絡配管11は、利用ユニット回路20の液側の端部に接続されている連絡配管11abと、連絡配管11abが分岐した連絡配管11a及び連絡配管11bとを含む。連絡配管11aは、第1熱源ユニット3aの熱源ユニット回路30における閉鎖弁13に接続されている。連絡配管11bは、第2熱源ユニット3bの熱源ユニット回路における閉鎖弁に接続されている。
ガス側連絡配管12は、利用ユニット回路20のガス側の端部に接続されている連絡配管12abと、連絡配管12abが分岐した連絡配管12a及び連絡配管12bとを含む。連絡配管12aは、第1熱源ユニット3aの熱源ユニット回路30における閉鎖弁14に接続されている。連絡配管12bは、第2熱源ユニット3bの熱源ユニット回路における閉鎖弁に接続されている。
<熱源ユニット>
上述したように2つの熱源ユニット3a,3bは同一の構成であるので、以下では第2熱源ユニット3bの説明は省略し、主に第1熱源ユニット3aについて説明する。
熱源ユニット3aの熱源ユニット回路30は、圧縮機構31と、熱源側熱交換器33と、レシーバ34と、過冷却熱交換器35と、過冷却用膨張弁36と、膨張弁37とを備えている。
圧縮機構31は、3つ圧縮機31L,31M,31Rを含む。圧縮機31L,31M,31Rとしては、例えば全密閉式高圧ドーム型のスクロール圧縮機を用いることができる。これらの圧縮機31L,31M,31Rは、熱源ユニット回路30において互いに並列に接続されている。圧縮機31Lは、インバータの出力周波数を変化させて電動機の回転数を変化させることによって容量が可変な可変容量圧縮機である。圧縮機31M,31Rは、電動機が常時一定の所定回転数で運転され、容量が変更不能な固定容量圧縮機である。
圧縮機31L,31M,31Rは、吸入管61L,61M,61Rから流入した冷媒を圧縮し、圧縮した高圧の冷媒を吐出管62L,62M,62Rへ吐出する。吐出管62L,62M,62Rには、圧縮機31L,31M,31Rから吐出合流管62に向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁CVがそれぞれ設けられている。吐出合流管62は、熱源側熱交換器33の一端(ガス側の端部)に接続されている。
熱源側熱交換器33としては、例えばフィンと冷媒管とを有するクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器を用いることができる。熱源側熱交換器33の近傍には、ファン38が配置されている。このファン38により送られる室外空気と熱源側熱交換器33の冷媒流路(冷媒管内)を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。
レシーバ34は、熱源側熱交換器33と過冷却熱交換器35との間に配置され、熱交換器33で凝縮した高圧の液冷媒を一時的に貯留する。レシーバ34は、液冷媒を貯留する容器50と、熱源側熱交換器33の冷媒流路において凝縮された液冷媒を容器50内に導入する主経路51と、主経路51から分岐する分岐経路52と、容器50内の液冷媒を容器50から導出する導出経路53とを備えている。
主経路51の一端は、熱源側熱交換器33における液側の端部に接続されている。主経路51は、容器50の頂部に設けられた図略の孔を通じて容器50内に挿入されている。主経路51の他端は、容器50内の上部に位置している。導出経路53は、容器50の底部に設けられた図略の孔を通じて容器50内に挿入されている。導出経路53の一端は、容器50内の下部(主経路51の他端よりも下)に位置している。導出経路53の他端は、サイトグラス54を介して液管66に接続されている。
過冷却熱交換器35としては、例えばプレート型熱交換器を用いることができる。過冷却熱交換器35は、高圧側流路35H及び低圧側流路35Lを流れる冷媒同士を熱交換させる。
高圧側流路35Hの流入端は、液管66に接続されている。高圧側流路35Hの流出端は、液管67を介して閉鎖弁13に接続されている。液管66には、レシーバ34の底部から高圧側流路35Hの流入端に向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁CVが設けられている。液管66には、逆止弁CVとレシーバ34の底部との間から分岐管63が分岐している。分岐管63は、さらに3つの分岐管63a,63b,63cに分岐している。
分岐管63aは、低圧側流路35Lの流入端に接続されている。過冷却用膨張弁36は、分岐管63aに設けられている。過冷却用膨張弁36としては、例えば開度が調整可能な電子膨張弁を用いることができる。低圧側流路35Lの流出端は、インジェクション管68の一端(流入端)に接続されている。
分岐管63bは、インジェクション管68に接続されている。膨張弁37は、分岐管63bに設けられている。分岐管63cは、液管67に接続されている。分岐管63cには、液管67から分岐管63に向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁CVが設けられている。
インジェクション管68の他端(流出端)は、3つの分岐インジェクション管68L,68M,68Rに分岐している。分岐インジェクション管68L,68M,68Rは、圧縮機31L,31M,31Rの中間圧の圧縮室にそれぞれ接続されている。インジェクション管68,68L,68M,68Rは、過冷却熱交換器35から圧縮機31L,31M,31Rにおける中間圧の圧縮室にガス冷媒を注入する。
可変容量の圧縮機31Lに接続される分岐インジェクション管68Lには、膨張弁EVが設けられている。固定容量の圧縮機31M,31Rに接続される分岐インジェクション管68M,68Rには、逆止弁CV及び電磁弁SVが設けられている。これらの逆止弁CVは、圧縮機31M,31Rに向かう冷媒の流れのみを許容する。
吐出管62L,62M,62Rには、逆止弁CVの上流側に油セパレータ91L,91M,91Rが設けられている。油セパレータ91L,91M,91Rは、圧縮機31L,31M,31Rから吐出された冷媒から冷凍機油を分離させる。油セパレータ91L,91M,91Rには、それぞれ油戻し管92L,92M,92Rが接続されている。
油戻し管92L,92M,92Rは、油戻し合流管92の一端(流入端)に合流している。油戻し合流管92の他端(流出端)は、インジェクション管68に接続されている。したがって、油戻し合流管92は、圧縮機31L,31M,31Rの中間圧の圧縮室に連通している。
油戻し管92Lには、キャピラリチューブCPが設けられている。油戻し管92Mには、油セパレータ91Mから順に、逆止弁CVとキャピラリチューブCPが設けられている。油戻し管92Rには、油セパレータ91Rから順に、逆止弁CVとキャピラリチューブCPが設けられている。油戻し管92M,92Rに設けられた逆止弁CVは、油戻し合流管92へ向かう冷凍機油の流れのみを許容する。
油セパレータ91L,91M,91Rで分離された冷凍機油は、油戻し管92L,92M,92Rを介して油戻し合流管92に合流した後、圧縮機31L,31M,31Rの中間圧の圧縮室に流入する。つまり、油セパレータ91L,91M,91Rからの冷凍機油は、吸入管61L,61M,61Rを介さずに、圧縮機31L,31M,31Rの中間圧の圧縮室へ戻されるため、低圧冷媒で冷却されることによって粘度が上昇することが回避される。
熱源ユニット回路30は、各種センサを備えている。具体的に、吐出管62L,62M,62Rには、それぞれ吐出管62L,62M,62Rの温度を検出する吐出管温度センサTL,TM,TRが設けられている。吸入管61には、吸入管61の温度を検出する吸入管温度センサT3が設けられている。液管67には、液冷媒の温度を検出する温度センサT4が設けられている。
ファン38の近傍には、外気温度を検出するための外気温センサToutが設けられている。分岐管63aにおける過冷却用膨張弁36の下流側には、過冷却熱交換器35に流入される冷媒の温度を検出する温度センサT1が設けられている。インジェクション管68には、過冷却熱交換器35から流出される冷媒の温度を検出する温度センサT2が設けられている。
吸入管61には、圧縮機31L,31M,31Rに分かれて吸入される低圧冷媒の圧力を検出する低圧圧力センサPLが設けられている。吐出管62L,62M,62Rの合流箇所即ち、吐出合流管62の流入端には、圧縮機31L,31M,31Rから吐き出されて合流された高圧冷媒の圧力を検出する高圧圧力センサ(検出部)PHが設けられている。
図2(A)は、熱源側熱交換器33、レシーバ34及びファン38を示す概略図である。図2(A)に示すように、レシーバ34の主経路51は、容器50内において開口する第1開口部(開口端)51aを有している。分岐経路52は、容器50内において開口する第2開口部(開口端)52aを有している。導出経路53は、容器50内において開口する第3開口部(開口端)53aを有している。
容器50内において、第3開口部53aの位置(容器50の底面からの高さh3)は、第1開口部51aの位置(容器50の底面からの高さh1)よりも低く、第2開口部52aの位置(容器50の底面からの高さh2)よりも高い。第1開口部51aは、容器50の高さ方向の真ん中よりも上に位置している。具体的に、第1開口部51aは、容器50内の上面近傍に位置している。第2開口部52a及び第3開口部53aは、容器50の高さ方向の真ん中よりも下に位置している。具体的に、第2開口部52a及び第3開口部53aは、容器50内の底面近傍に位置している。
主経路51には、切換機構としての電磁弁SV1が設けられている。分岐経路52は、主経路51における電磁弁SV1よりも熱源側熱交換器33側の位置から分岐している。
電磁弁SV1は、第1開口部51aにおける液冷媒の流通を許す第1モードと第1開口部51aにおける液冷媒の流通を許さない第2モードとを切り換え可能である。すなわち、第1モードでは、電磁弁SV1が開状態とされ、第2モードでは、電磁弁SV1が閉状態とされる。
<利用ユニット>
利用ユニット2としては、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどに設置されるショーケース、冷蔵庫、冷凍庫などが例示できるが、これらに限定されず、空気調和装置の室内機などであってもよい。空気調和装置の室内機として用いる場合、例えば熱源ユニット3に四路切換弁を設け、この四路切換弁を切り換えることによって冷房運転と暖房運転の切り換えが可能になる。
利用ユニット2の利用ユニット回路20は、利用側熱交換器23と、利用側膨張弁27とを備えている。利用側熱交換器23の液側の端部は、液管71を介して連絡配管11abに接続されている。利用側熱交換器23のガス側の端部は、ガス管72を介して連絡配管12abに接続されている。
利用側熱交換器23としては、例えばクロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器を用いることができる。利用側熱交換器23の近傍にはファン28が設けられている。利用側熱交換器23は、ファン28によって送られる室内空気と利用側熱交換器23内に循環される冷媒との間で熱交換を行う。利用側膨張弁27は、液管71に設けられている。利用側膨張弁27としては、例えば開度が調整可能な電子膨張弁を用いることができる。室内ファン28の近傍には、室内の温度を検出する室内温度センサTinが設けられている。ガス管72には、ガス冷媒の温度を検出する温度センサTeが設けられている。
<制御部>
制御部4は、例えば中央演算処理装置(CPU)と、ROMやRAM等のメモリとを備えたマイクロコンピュータで構成されている。制御部4には、温度センサT1〜T4,Te,TL,TM,TR,Tout,Tin及び圧力センサPL,PHの検出値を示す制御信号が入力される。制御部4は、これらの制御信号に基づいて圧縮機構31の運転制御、各膨張弁の開度制御、各電磁弁の開閉制御などを行う。前記メモリには、後述する基準値PS1,PS2などが記憶されている。
<冷凍装置の動作>
次に、冷凍装置1の動作について説明する。まず、冷凍装置1において利用ユニット2の庫内(冷蔵庫内、冷凍庫内など)が冷却される流れについて説明する。
制御部4は、各熱源ユニット3における圧縮機構の3つの圧縮機31L,31M,31Rのうちの少なくとも1つを運転させ、各膨張弁、各電磁弁SV、各ファンなどを利用ユニット2の負荷に応じて適宜調節する。これにより、図1における矢印方向に冷媒が循環する。具体的には、以下の通りである。
圧縮機31L,31M,31Rによって圧縮された高圧の冷媒は、吐出管62L,62M,62R及び吐出合流管62を通って熱源側熱交換器33に流入する。
吐出管62L,62M,62Rに設けられた油セパレータ91L,91M,91Rは、吐出管62L,62M,62Rを流れる高圧の冷媒から冷凍機油を分離して貯留する。貯留された冷凍機油は、油戻し管92L,92M,92R及び油戻し合流管92を通ってインジェクション管68に流入する。
熱源側熱交換器33は、流入した高圧冷媒を室外空気に放熱させ、高圧冷媒を凝縮させる。凝縮した液冷媒は、主経路51を通ってレシーバ34に導入され、導出経路53を通じてレシーバ34から導出され、液管66に流入する。液管66に流入した冷媒は、一部が分岐管63に流入し、残りは過冷却熱交換器35の高圧側流路35Hに流入する。
分岐管63に流入した冷媒は、分岐管63a,63bに分流する。分岐管63aに流入した冷媒は、膨張弁36により減圧された後、過冷却熱交換器35の低圧側流路35Lに流入する。分岐管63bに流入した冷媒は、膨張弁37により減圧された後、インジェクション管68に流入する。
過冷却熱交換器35では、高圧側流路35Hを流れる冷媒と低圧側流路35Lを流れる冷媒とが熱交換して、高圧側流路35Hを流れる冷媒が過冷却され、低圧側流路35Lを流れる冷媒が蒸発する。低圧側流路35Lにおいて蒸発したガス冷媒は、インジェクション管68に流入する。高圧側流路35Hにおいて過冷却された液冷媒は、液管67に流入する。液管67に流入した液冷媒の一部は、分岐管63cに流入して分岐管63に戻り、残りは液側連絡配管11に流入する。
第1熱源ユニット3aの液管67から連絡配管11aに流入した液冷媒と第2熱源ユニット3bの液管67から連絡配管11bに流入した液冷媒とは、連絡配管11abにおいて合流し、利用ユニット2の利用ユニット回路20に流入する。
利用ユニット回路20に流入した液冷媒は、膨張弁27によって減圧された後、利用側熱交換器23に流入する。利用側熱交換器23に流入した低圧冷媒は、庫内空気から吸熱して蒸発する。これにより、庫内空気が冷却される。蒸発したガス冷媒は、連絡配管12abに流入し、連絡配管12aと連絡配管12bに分流する。連絡配管12aを流れるガス冷媒は、第1熱源ユニット3aの熱源ユニット回路30に流入し、連絡配管12bを流れるガス冷媒は、第2熱源ユニット3bの熱源ユニット回路30に流入する。
各熱源ユニット回路30に流入した冷媒は、吸入管61に流入した後、吸入管61L,61M,61Rに分流する。吸入管61L,61M,61Rに流入した冷媒は、圧縮機31L,31M,31Rに吸入され、圧縮機31L,31M,31Rにおいて圧縮された後、再び吐出管62L,62M,62Rに吐出される。
一方、インジェクション管68に流入したガス冷媒は、油戻し合流管92に流入した冷凍機油とともに、分岐インジェクション管68L,68M,68Rを通って圧縮機31L,31M,31Rにおける中間圧の圧縮室に導入される。ガス冷媒のインジェクション量は、過冷却用膨張弁36の開度によって調整される。冷凍装置1では、冷媒が冷媒回路10を上記のように循環する。
次に、冷媒回路10における高圧側の冷媒圧力の制御例について説明する。本実施形態では、制御部4は、電磁弁SV1を制御して高圧側の冷媒圧力を調節する。制御部4は、第1熱源ユニット3aの高圧圧力センサPHによる検出値と第2熱源ユニット3bの高圧圧力センサPHによる検出値との差が予め定められた基準値PS1よりも大きい場合に、検出値の大きい方の熱源ユニット3のレシーバ34を第1モードに設定する一方で、検出値の小さい方の熱源ユニット3のレシーバ34を第2モードに設定する。具体的には次の通りである。
図2(A)及び図2(B)は、レシーバ34が第1モードに設定されている状態を示しており、図2(C)は、レシーバ34が第2モードに設定されている場合を示している。図3は、高圧側の冷媒圧力の制御例を示すフローチャートである。
制御部4は、冷凍装置1の冷却運転が開示されると、第1熱源ユニット3a及び第2熱源ユニット3bを両方とも第1モードに設定するように制御する(ステップS1)。具体的に、制御部4は、第1熱源ユニット3aにおける電磁弁SV1及び第2熱源ユニット3bにおける電磁弁SV1が両方とも開状態になるように各電磁弁SV1を制御する。
各熱源ユニット3のレシーバ34が第1モードに設定されている場合、図2(A)に示すように容器50内における液冷媒の液面Lの高さが第1開口部51aの高さh1よりも低い位置で変動している状態では、レシーバ34は、熱源側熱交換器33の冷媒流路に溜まる液冷媒量の増減に影響を与えない。
この第1モードでは、図2(B)に示すように液冷媒の液面Lの高さが第1開口部51aの高さh1以上になると、導出経路53を通じて容器50から導出される液冷媒の量よりも熱源側熱交換器33において凝縮して生じる液冷媒の量の方が多い場合には、熱源側熱交換器33の冷媒流路に溜まる液冷媒の量が増加し始める。
次に、制御部4は、第1熱源ユニット3aにおける高圧圧力センサPHによる検出値PH1(冷媒圧力PH1)と、第2熱源ユニット3bにおける高圧圧力センサPHによる検出値PH2(冷媒圧力PH2)との差の絶対値が予め定められた基準値PS1よりも大きいか否かを判別する(ステップS2)。冷媒圧力PH1と冷媒圧力PH2の差の絶対値が基準値PS1以下である場合には、制御部4はステップS2の判別を繰り返す。
一方、冷媒圧力PH1と冷媒圧力PH2の差の絶対値が基準値PS1よりも大きい場合には、制御部4は、冷媒圧力の小さい方の熱源ユニット3のレシーバ34を第2モードに設定し、冷媒圧力の大きい方の熱源ユニット3のレシーバ34を第1モードに設定する(ステップS3)。
冷媒回路10において第1熱源ユニット3aと第2熱源ユニット3bは利用ユニットに対して並列に接続されている。したがって、高圧側の冷媒圧力差が大きくなると、冷媒圧力の小さい方の熱源ユニット3の液冷媒は、冷媒圧力の大きい方の熱源ユニット3の液冷媒に比べて液側連絡配管11に流れ込み難くなり、レシーバ34の容器50内に貯留される液冷媒の量は次第に増加する。
冷媒圧力差を小さくする手段としては、冷媒圧力の小さい方の熱源ユニット3における熱源側熱交換器33の冷媒流路に溜まる液冷媒の量を増やす方法が挙げられる。例えば図2(C)において一点鎖線で囲まれた下部領域に液冷媒が溜まると、冷媒流路の実質的な容積(ガス冷媒が空気と熱交換可能な領域の容積)が小さくなるので、熱源側熱交換器33の凝縮能力が低下する。凝縮能力が小さくなると、熱源側熱交換器33においてガス冷媒が凝縮しにくくなるので、高圧側の冷媒圧力を上げることができる。これにより、冷媒圧力差を小さくすることができる。
このように熱源側熱交換器33の冷媒流路に溜める液冷媒を増加させるには、レシーバ34が第1モードに設定されている場合には、図2(B)に示すように液冷媒の液面Lが第1開口部51aの高さh1以上になる必要がある。一方、レシーバ34が第2モードに設定されている場合には、図2(C)に示すように液冷媒の液面Lの高さが第1開口部51aの高さh1よりも低い位置であっても第2開口部52aの高さh2以上であれば、熱源側熱交換器33の冷媒流路に溜める液冷媒の量を増加させることができる。したがって、第2モードに設定された冷媒圧力の小さい方の熱源ユニット3では、第1モードに設定されている場合に比べて、高圧側の冷媒圧力の制御の応答性が高められる。
次に、制御部4は、第1熱源ユニット3aにおける冷媒圧力PH1と、第2熱源ユニット3bにおける冷媒圧力PH2との差の絶対値が予め定められた第2基準値PS2よりも小さいか否かを判別する(ステップS4)。第2基準値PS2は、基準値PS1よりも小さい値であり、ハンチング現象を抑制するための基準値である。冷媒圧力差の絶対値が第2基準値PS2以上である場合には、制御部4はステップS4の判別を繰り返す。
一方、冷媒圧力差の絶対値が第2基準値PS2よりも小さい場合には、制御部4は、ステップS1に戻り、両方の熱源ユニット3のレシーバ34を第1モードに設定し、上述した制御を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態では、レシーバ34は、主経路51だけでなく分岐経路52を備え、この分岐経路52の第2開口部52aは、主経路51の第1開口部51aよりも低い位置において開口しており、制御部4は、電磁弁SV1を制御して第1モードと第2モードを切り換えることにより熱源ユニット3の高圧側の冷媒圧力を調節する。したがって、レシーバ34が液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たしつつ、熱源ユニット3における高圧側の冷媒圧力の制御の応答性を向上させることができる。
また、本実施形態では、導出経路53の第3開口部53aが分岐経路52の第2開口部52aよりも高い位置にあるので、レシーバ34の容器50内における液冷媒の液面Lは、常時、第2開口部52aの高さh2よりも上方に位置している。したがって、第1モードから第2モードに切り換えられた時点で既に、レシーバ34は、熱源側熱交換器33の冷媒流路に溜める液冷媒の量を増加させることが可能な状態にある。したがって、熱源ユニット3における高圧側の冷媒状態量の制御の応答性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、各熱源ユニット3において、レシーバ34が液冷媒を一時的に貯留するバッファとしての役割を果たしつつ、熱源ユニット3における高圧側の冷媒圧力の制御の応答性を向上させることができる。また、第2モードでは、高圧側の冷媒状態量を調節するのに必要な液冷媒の量が少なくて済むので、冷媒の循環量を少なくすることができ、省冷媒化を図ることができる。
また、本実施形態では、各熱源ユニット3は、高圧側の冷媒圧力を検出するための高圧圧力センサPHを備え、制御部4は、第1熱源ユニット3aにおける高圧圧力センサPHによる検出値と第2熱源ユニット3bにおける高圧圧力センサPHによる検出値との差が予め定められた基準値よりも大きい場合に、検出値の大きい方の熱源ユニット3を第1モードに設定する一方で、検出値の小さい方の熱源ユニット3を第2モードに設定する。したがって、熱源ユニット3間において高圧側の冷媒圧力の差が生じるのを抑制できる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、前記実施形態では、熱源ユニット3間において、圧力センサPHにより検出される高圧側の冷媒圧力を比較してレシーバ34の電磁弁を制御しているが、高圧側の冷媒温度などの他の冷媒状態量に基づいて制御してもよい。
また、前記実施形態では、レシーバ34を第1モードから第2モードに切り換えることによって高圧側の冷媒状態量を調節する場合を例示したが、例えば第2モードに切り換えるとともに、ファン38の回転数、圧縮機構31の回転数、膨張弁の開度などを制御して熱源側熱交換器33の冷媒流路に液冷媒を溜める時間をさらに短縮させてもよい。
また、前記実施形態では、切換機構として電磁弁SV1を用いる場合を例示したが、これに限定されない。切換機構としては、電磁弁以外の開閉弁を用いることもできる。また、切換機構としては、分岐経路52が主経路51から分岐する分岐点に設けられた切換弁を用いることもできる。この場合、前記切換弁は、熱源側熱交換器33とレシーバ34との間を、主経路51のみで連通する第1経路と、主経路51における熱源側熱交換器33から前記分岐点までの部分と分岐経路52で連通する第2経路とを切り換えることができる。さらに、切換機構としては、第1開口部51aにおける液冷媒の流通を許す第1モードと第1開口部51aにおける液冷媒の流通を許さない第2モードとを切り換え可能なものであればよく、弁に限定されない。
また、前記実施形態では、冷凍装置1が複数の熱源ユニット3を備えている場合を例示したが、本発明は、単一の熱源ユニット3を備えた冷凍装置1にも適用できる。この場合、次のような制御例が挙げられる。例えば、熱源ユニット3における高圧側の冷媒圧力の基準値(例えば下限値)が予め設定されており、制御部4は、冷媒圧力が前記基準値よりも小さいか否かを判断し、冷媒圧力が前記基準値よりも小さい場合には第2モードに設定し、冷媒圧力が前記基準値以上である場合には第1モードに設定すればよい。
また、前記実施形態では、第3開口部53aが第2開口部52aよりも高い位置に設けられている場合を例示したが、第3開口部53aが第2開口部52aと同じ高さ又は第2開口部52aよりも低い位置に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、冷凍装置1が過冷却熱交換器35を備えている場合を例示したが、この過冷却熱交換器35は省略してもよい。また、圧縮機構31への中間インジェクションを省略してもよい。
1 冷凍装置
10 冷媒回路
2 利用ユニット
20 利用ユニット回路
3 熱源ユニット
3a 第1熱源ユニット
3b 第2熱源ユニット
30 熱源ユニット回路
31 圧縮機構
33 熱源側熱交換器
34 レシーバ
4 制御部
50 容器
51 主経路
51a 第1開口部
52 分岐経路
52a 第2開口部
53 導出経路
53a 第3開口部
SV1 電磁弁

Claims (3)

  1. 冷媒回路(10)において互いに並列に接続される第1熱源ユニット(3a)及び第2熱源ユニット(3b)と、制御部(4)とを備えた熱源ユニットセットであって、
    各熱源ユニットは、熱源側熱交換器(33)と、レシーバ(34)とを備えており、
    各熱源ユニットの前記レシーバ(34)は、液冷媒を貯留する容器(50)と、前記熱源側熱交換器(33)の冷媒流路において凝縮された液冷媒を前記容器(50)内に導入する主経路(51)と、前記主経路(51)から分岐する分岐経路(52)と、前記容器(50)内の液冷媒を前記容器(50)から導出する導出経路(53)とを備え、
    各熱源ユニットの前記主経路(51)は、前記容器(50)内において開口する第1開口部(51a)を有し、
    各熱源ユニットの前記分岐経路(52)は、前記容器(50)内において前記第1開口部(51a)よりも低い位置で開口する第2開口部(52a)を有し、
    各熱源ユニットは、前記第1開口部(51a)における液冷媒の流通を許す第1モードと前記第1開口部(51a)における液冷媒の流通を許さない第2モードとを切り換え可能な切換機構(SV1)をさらに備え、
    前記制御部(4)は、各熱源ユニットの前記切換機構(SV1)を制御して高圧側の冷媒状態量を調節し、
    各熱源ユニットは、高圧側の冷媒状態量を検出するための検出部(PH)をさらに備え、
    前記制御部(4)は、前記第1熱源ユニット(3a)の前記検出部(PH)による検出値と前記第2熱源ユニット(3b)の前記検出部(PH)による検出値との差が予め定められた基準値(PS1)よりも大きい場合に、検出値の大きい方の熱源ユニットを前記第1モードに設定する一方で、検出値の小さい方の熱源ユニットを前記第2モードに設定する、熱源ユニットセット。
  2. 各熱源ユニットにおいて、
    前記導出経路(53)は、前記容器(50)内において開口する第3開口部(53a)を有し、
    前記第3開口部(53a)は、前記第1開口部(51a)よりも低い位置にあり、前記第2開口部(52a)よりも高い位置にある、請求項に記載の熱源ユニットセット。
  3. 利用ユニット(2)と、
    前記冷媒回路(10)において前記第1熱源ユニット(3a)及び前記第2熱源ユニット(3b)が前記利用ユニット(2)に対して並列に接続される請求項1または2に記載の熱源ユニットセットと、を備えている冷凍装置。
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