JP5829164B2 - 医療機器システム - Google Patents

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本発明は、医療機器システムに関する。
例えば腹腔内など比較的広い空間で内視鏡等が用いられることがある。腹腔内といった比較的広い空間において周囲が拘束されない状況で内視鏡等の先端を所望の方向に向けることは困難である。先端を所望の方向に向けるために、例えば特許文献1には、複数の能動関節を備える医療装置が開示されている。
特開2009−100873号公報
例えば内視鏡の挿入部といった細径の構造物には構造上の制約が多い。このため、多くの能動的な湾曲構造を例えば内視鏡の挿入部に設けることは一般に困難である。そこで、挿入部の先端を所望の方向に向けるために、内視鏡の周囲を覆う挿入補助具が用いられることがある。しかしながら、一般的に挿入補助具には能動的な湾曲構造は設けられていない。このため、操作者は挿入補助具の形状や位置を把握しづらく、挿入補助具を挿通する挿入部を操作しづらい。
そこで本発明は、挿入部の先端の位置及び姿勢を所望の位置及び姿勢に移動させることができる医療機器システムを提供することを目的とする。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、医療機器システムは、体内に挿入される細長形状の挿入部と、能動関節を有し、前記挿入部が挿通される挿入補助具と、前記挿入補助具に対する前記挿入部の位置関係を変化させる保持具と、前記挿入部の所定の部位を所望の位置及び姿勢に配置させるために必要な前記能動関節の変位と前記位置関係との組み合わせを算出し、当該算出の結果に基づいて前記能動関節の変位と前記位置関係とを制御する制御部とを具備することを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、医療機器システムは、体内に挿入される細長形状の挿入部と、能動関節を有し、前記挿入部が挿通される挿入補助具と、前記挿入補助具に対する前記挿入部の位置関係を変化させる保持具と、前記能動関節の変位と前記位置関係とを制御して、前記挿入部の所定の部位を所望の位置及び姿勢に配置させる制御部と、を具備し、前記挿入部は、挿入部関節を有しており、前記制御部は、さらに前記挿入部関節を制御して前記所定の部位を前記所望の位置及び姿勢に配置させることを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、医療機器システムは、体内に挿入される細長形状の挿入部と、能動関節を有し、前記挿入部が挿通される挿入補助具と、前記挿入補助具に対する前記挿入部の位置関係を変化させる保持具と、前記能動関節の変位と前記位置関係とを制御して、前記挿入部の所定の部位を所望の位置及び姿勢に配置させる制御部と、を具備し、前記保持具は、前記挿入部を保持する挿入部保持具と、前記挿入補助具を保持する挿入補助具保持具とを有し、前記挿入部保持具と前記挿入補助具保持具との動作によって前記位置関係が変化することを特徴とする。
本発明によれば、挿入部の先端の位置及び姿勢を所望の位置及び姿勢に移動させることができる医療機器システムを提供できる。
本発明の一実施形態に係る意匠機器システムの構成例の概略を示すブロック図。 一実施形態に係る内視鏡と挿入補助具とに係る構成例の概略を説明するための図。 挿入補助具の関節構造の構成例の概略を示す図。 内視鏡と挿入補助具とに係る関節の構成例を示す図。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る医療機器システム100の構成例の概要を図1に示す。医療機器システム100は、制御部110と、入力部120と、表示部130と、内視鏡210と、内視鏡制御部220と、光源230と、モニタ240と、内視鏡保持具250と、内視鏡駆動部260と、内視鏡保持具駆動部270と、挿入補助具310と、挿入補助具保持具320と、挿入補助具駆動部330と、挿入補助具保持具駆動部340とを有する。
入力部120は、操作者の指示を取得し、制御部110に出力する。入力部120は、例えば後述の内視鏡210の先端部の位置及び姿勢に関する操作者の希望を取得する。表示部130は、制御部110によって演算された結果等を表示する。表示部130は、例えば現在の内視鏡210の形状や位置を表示する。
内視鏡210は、体内に挿入される挿入部211を有する。挿入部211の体内に挿入される側を先端側と称し、体外に保持される側を基端側と称することにする。挿入部211の先端付近には、湾曲部213が設けられている。湾曲部213より基端側は軟性部212を含み、湾曲部213より先端側は先端硬性部214を含む。湾曲部213は、例えば挿入部211を挿通するワイヤが牽引されることによって湾曲する。
内視鏡制御部220は、制御部110と内視鏡210と光源230とモニタ240と接続されている。内視鏡制御部220は、内視鏡画像の取得等に関して各部を制御する。すなわち、例えば内視鏡制御部220は、後述の光源230の点灯・消灯等を制御する。また、内視鏡制御部220は、例えば内視鏡210の先端部に設けられたカメラで撮像された画像の信号を取得し、必要な画像処理等を行い、後述のモニタ240に画像を表示させる。
光源230は、内視鏡画像を撮影するための照明光の光源である。光源230は、内視鏡210の先端に光を導く図示しない光ファイバに接続されている。光源230は、内視鏡制御部220の制御の下、光を射出する。射出された光は、上記光ファイバによって導かれ、内視鏡210の先端部に設けられた照明窓から射出され、内視鏡210の視野を照らす。モニタ240は、内視鏡210の先端に設けられたカメラで撮像された画像等を表示するための表示装置である。内視鏡制御部220の制御の下、撮像され内視鏡制御部220で画像処理された画像を表示する。
内視鏡保持具250は、内視鏡210の挿入部211の基端側を保持する。内視鏡保持具250は、後述の内視鏡保持具駆動部270によって駆動される。内視鏡保持具250は、後述の挿入補助具保持具320に対して移動することで、内視鏡210の挿入部211を後述の挿入補助具310に対してその長手方向に移動させ、またその円周方向に回転させる。
内視鏡駆動部260は、内視鏡210に接続しており、内視鏡210の湾曲部213を駆動する。内視鏡駆動部260は、第1の駆動部262と第1の駆動量検出部264とを有する。内視鏡駆動部260は、第1の駆動部262を制御して湾曲部213の湾曲状態を変化させる。すなわち、第1の駆動部262は、湾曲部213に接続されたワイヤを牽引し、湾曲部213を湾曲させる。このとき、第1の駆動量検出部264は、例えばワイヤの移動量を検出し、湾曲部213の湾曲量を算出する。
内視鏡保持具駆動部270は、内視鏡保持具250に接続しており、内視鏡保持具250を駆動し、挿入補助具310に対して内視鏡210をその長手方向に移動させる。内視鏡保持具駆動部270は、第2の駆動部272と第2の駆動量検出部274とを有する。第2の駆動部272は、内視鏡保持具駆動部270の制御下で、内視鏡保持具250を動作させる。第2の駆動量検出部274は、内視鏡保持具250の駆動量、すなわち、内視鏡210のその長手方向の移動量及び円周方向の回転量を検出する。
挿入補助具310は、内視鏡210の挿入部211の外周を覆う。言い換えると、内視鏡210の挿入部は、挿入補助具310を挿通する。挿入補助具310は、オーバーチューブとも称される。挿入補助具310は、後述の挿入補助具駆動部330によって駆動される複数の湾曲部を有しており、後述の挿入補助具保持具320の位置から挿入補助具310の先端までの形状を変化させることができる。挿入補助具保持具320は、挿入補助具310の基端側を保持する。挿入補助具保持具320は、後述の挿入補助具保持具駆動部340によって駆動され、挿入補助具310を移動させる。
挿入補助具駆動部330は、挿入補助具310に接続しており、挿入補助具310の複数の湾曲部を動作させて各湾曲部を湾曲させることで、挿入補助具310の形状を所望の形状とする。挿入補助具駆動部330は、第3の駆動部332と、第3の駆動量検出部334とを有する。第3の駆動部332は、挿入補助具駆動部330の制御下で、挿入補助具310の形状を変化させる。このとき、第3の駆動量検出部334は、例えば湾曲部を動作させるワイヤの変位を取得することで挿入補助具310の形状を取得する。
挿入補助具保持具駆動部340は、挿入補助具保持具320に接続しており、挿入補助具保持具320を駆動し、挿入補助具310を移動させる。挿入補助具保持具駆動部340は、第4の駆動部342と第4の駆動量検出部344とを有する。第4の駆動部342は、内視鏡保持具駆動部270の制御下で、挿入補助具保持具320を動作させる。第4の駆動量検出部344は、挿入補助具保持具320の駆動量、すなわち、挿入補助具310の移動量を検出する。
制御部110は、内視鏡駆動部260、内視鏡保持具駆動部270、挿入補助具駆動部330、挿入補助具保持具駆動部340、内視鏡制御部220等に接続しており、医療機器システム100の各部を制御する。制御部110は、駆動量取得部111と、駆動量算出部112と、駆動出力算出部113と、駆動指令部114と、記憶部115とを有する。
駆動量取得部111は、第1の駆動量検出部264から内視鏡210の湾曲部213の駆動量を、第2の駆動量検出部274から内視鏡保持具250の駆動量を、第3の駆動量検出部334から挿入補助具310の各湾曲部の駆動量を、第4の駆動量検出部344から挿入補助具保持具駆動部340の駆動量を、それぞれ取得する。
駆動量算出部112は、内視鏡210の先端部を、現在の位置及び姿勢から入力部から入力された操作者が希望する位置及び姿勢まで移動させるために必要な内視鏡210の湾曲部213の駆動量、内視鏡保持具250の駆動量、挿入補助具310の各湾曲部の駆動量、及び挿入補助具保持具駆動部340の駆動量を算出する。
駆動出力算出部113は、駆動量算出部112が算出した各部の駆動量を実現するために内視鏡駆動部260、内視鏡保持具駆動部270、挿入補助具駆動部330、及び挿入補助具保持具駆動部340に出力する出力値を算出する。駆動指令部114は、駆動出力算出部113が算出した出力値に基づいて、内視鏡駆動部260、内視鏡保持具駆動部270、挿入補助具駆動部330、及び挿入補助具保持具駆動部340に、駆動に関する指令を出力する。記憶部115は、上記の各処理に必要な種々の情報を記憶している。
本実施形態に係る医療機器システム100について、挿入補助具310と内視鏡210の挿入部211部分の構成をさらに説明する。挿入補助具310と内視鏡210の挿入部211部分の構成の概略を図2に示す。この図に示すように、挿入補助具310は、n個の関節311を有する。これら関節を基端側から順に第1の関節311−1乃至第nの関節311−nと称する。
これら関節311は、図3のような構造を有する。すなわち、挿入補助具310は、複数の円筒形状の湾曲駒313(313−1,313−2,…,313−n,313−(n+1))と、複数のリベット形状の軸部材314(314−1,314−2,…,314−n)と、複数のワイヤ315とを有する。軸部材314は、各湾曲駒313間を折曲自在に連結して関節を形成している。ワイヤ315は、その一端が湾曲駒313の関節近傍に固定され、その変位により、軸部材314を回転軸として、湾曲駒313を回動させる。
湾曲駒313と軸部材314との連結形態について説明する。先端と基端に配置される湾曲駒を除く各湾曲駒313には、その先端側には湾曲駒の円筒中心を挟んで設けられる舌片状の2つの先端側突出部が設けられており、その基端側には先端側突出部と直交する方向(90度回転させた方向)に湾曲駒の円筒中心を挟んで設けられる舌片状の2つの基端側突出部が設けられている。例えば、湾曲駒313−iと湾曲駒313−(i+1)とは、湾曲駒313−iの先端側突起部に開けられた穴と湾曲駒313−(i+1)の基端側突出部に開けられた穴とを重ね合わせ、その穴にリベット形状の軸部材314が通ることで回動自在に連結されている。このような自在接ぎ手連結において、所望する湾曲駒313に接続されている一対のワイヤ315のうちの一方を引くと、軸部材314を中心軸として、その湾曲駒313が振り動かされる。
本実施形態では、複数段の連結が湾曲駒313の前後で90度ずれた連結形態となっている。したがって、所望する湾曲駒313に接続されているワイヤ315が適度に牽引されることで、各湾曲駒313間が自在に折曲又は延伸する。その結果、挿入補助具310の先端は3次元的に所望する位置及び姿勢に変位し得る。なお、図3には図示していないが、連結された湾曲駒313の周囲及び内視鏡210が挿通される内部は、被覆されている。
図2に戻って説明を続ける。挿入補助具310の先端からは、内視鏡210の挿入部211が突出している。内視鏡の挿入部211には、湾曲部213が設けられている。湾曲部213より基端側の軟性部212のうち、挿入補助具310から突出している部分は、10cm程度より短いので、挿入補助具310から突出している軟性部212の部分は、直線状とみなすことができる。この直線状の部分の長さは、内視鏡保持具250と挿入補助具保持具320との位置関係により規定される。また、挿入部211は、挿入補助具310に対して回転する。この回転も、内視鏡保持具250と挿入補助具保持具320との位置関係により規定される。
挿入部211は、湾曲部213で湾曲する。湾曲部213よりも先端側の先端硬性部214も直線状となっている。ここで、湾曲部213も基本的に図3を参照して説明した挿入補助具310の関節311と同様の構成を有する。すなわち、湾曲部213は、関節部分にその一端が接続されたワイヤの牽引によって湾曲する。
図2に示した部分のリンク構造を図4に示す。この図において、第1の関節311−1乃至第nの関節311−nは、それぞれ、関節J乃至関節Jに相当する。挿入補助具310に対する内視鏡210の挿入部211の長手方向への移動は、関節Jn+1に相当する。挿入補助具310に対する挿入部211の円周方向への回転は、関節Jn+2に相当する。内視鏡210の湾曲部213は、関節Jn+3に相当する。
関節Jを基盤として座標系Σを定義し、関節J乃至関節Jn+3に対してそれぞれ座標系Σ乃至Σn+3を、例えばロボットアームの運動学において周知であり、一般的に用いられるDenavit−Hartenbergの表記法(DH法)に従って定義する。隣接する2つの座標系間の関係についてDH法に従って、リンク長さa、リンクねじれ角α、リンク間距離d及びリンク間角度θが定義される。
このとき、座標系Σi−1に関する座標系Σの配置を表す同次座標変換行列i−1は、下記式(1)で表される。
Figure 0005829164
ここで、S=sinθ、C=cosθ、Sα=sinα、Cα=cosαである。
関節J乃至関節Jに相当する挿入補助具310の第1の関節311−1乃至第nの関節311−nの回転角度をθ乃至θとする。また、図2に示すように湾曲駒313の長手方向の長さによって決まる関節311の間隔は、それぞれlであるとする。挿入補助具310の基端から第1の関節311−1までの長さはlとする。第nの関節311−nから挿入補助具310の先端までの長さはlとする。また、挿入補助具310の先端から内視鏡210の湾曲部213までの距離をdLとし、挿入補助具310に対する挿入部211の円周方向の回転角度をθn+2とする。また、湾曲部213の回転角度をθn+3とし、先端硬性部214の長さをlとする。
関節J乃至関節Jは回転関節であるので、これらの関節の関節変数はそれぞれθ乃至θである。関節Jn+1は直動関節であるので、この関節の関節変数はl+dLとなる。このl+dLとなる関節変数をLn+1とする。関節Jn+2と関節Jn+3とは回転関節であるので、これらの関節の関節変数はそれぞれθn+2及びθn+3となる。本実施形態では、これらの値を用いてDHパラメータが設定される。
システム全体の同次変換行列は、下記式(2)で得られる。
Figure 0005829164
したがって、上記のDHパラメータと上記式(2)とを用いて、内視鏡210の先端部の位置及び姿勢が求まる。
本実施形態に係る医療機器システム100の動作を説明する。操作者は、内視鏡210の先端部の目標とする位置及び姿勢を入力する。入力部120は、操作者による内視鏡210の先端部の目標とする位置及び姿勢の指示を受け取り、その指示を表す信号を制御部110に出力する。
内視鏡210の先端部の位置及び姿勢を、現在の位置及び姿勢から入力部120から入力された目標とする位置及び姿勢に変化させる方法について説明する。まず、制御部110において、制御部110の駆動量取得部111は、関節J乃至関節Jn+3の変位を取得する。本実施形態では、関節J乃至関節Jの回転角度θ乃至θ、すなわち、第1の関節311−1乃至第nの関節311−nの回転角度は、挿入補助具駆動部330の第3の駆動量検出部334によって取得されている。そこで、制御部110の駆動量取得部111は、第3の駆動量検出部334から回転角度θ乃至θを取得する。また、関節Jn+3の回転角度θn+3、すなわち、湾曲部213回転角度は、内視鏡駆動部260の第1の駆動量検出部264によって取得されている。そこで、制御部110の駆動量取得部111は、第1の駆動量検出部264から回転角度θn+3を取得する。
関節Jn+1の移動量Ln+1及び関節Jn+2の回転角度θn+2は、内視鏡保持具250と挿入補助具保持具320との位置関係によって求まる。ここで、内視鏡保持具250の位置等は内視鏡保持具駆動部270の第2の駆動量検出部274によって取得されている。また、挿入補助具保持具320の位置等は挿入補助具保持具駆動部340の第4の駆動量検出部344によって取得されている。そこで、制御部110の駆動量取得部111は、第2の駆動量検出部274及び第4の駆動量検出部344によって取得された値を取得し、これら値に基づいて関節Jn+1の移動量Ln+1及び関節Jn+2の回転角度θn+2を取得する。
次に、制御部110内の駆動量算出部112は、内視鏡210の先端部の現在の位置及び姿勢から目標とする位置及び姿勢に移動させるために必要な各関節J乃至関節Jn+3の駆動量を算出する。現在の関節の状態をqnowとする。ここで、現在の関節状態qnowは、関節J乃至関節Jn+3の関節変数を用いて下記式(3)で表される。
Figure 0005829164
駆動量算出部112は、駆動量取得部111から現在の関節状態qnowを取得する。
駆動量算出部112は、上記のDHパラメータと上記式(2)とを用いて、内視鏡210の先端部の現在の位置及び姿勢Enowを求める。ここで、現在の位置及び姿勢Enowは、下記式(4)を表す。
Figure 0005829164
ここでxnow,ynow,znow,Rollnow,Yawnow,Pitchnowは、それぞれ内視鏡210の先端部の現在のx軸方向位置、y軸方向位置、z軸方向位置、ロール、ヨー、及びピッチを表す。
駆動量算出部112は、操作者が入力部120を用いて入力した内視鏡210の先端部の目標とする位置及び姿勢Etargetを取得する。ここで、内視鏡210の先端部の目標とする位置及び姿勢Etargetは、次式(5)で表される。
Figure 0005829164
ここでxtarget,ytarget,ztarget,Rolltarget,Yawtarget,Pitchtargetは、それぞれ内視鏡210の先端部の目標とするx軸方向位置、y軸方向位置、z軸方向位置、ロール、ヨー、及びピッチを表す。
駆動量算出部112は、内視鏡210の先端部を現在の位置及び姿勢Enowから目標とする位置及び姿勢Etargetに変位させるために必要な関節変数の変化量Δqを数値計算により算出する。この数値計算には例えば下記式(6)で表されるヤコビ行列J(q)を用いる。
Figure 0005829164
駆動量算出部112は、この数値計算において、まず、初期値Eに現在の位置及び姿勢Enowを設定する。次に次式(7)の計算を、関節状態qが収束するまで繰り返し行う。
Figure 0005829164
その結果得られる関節状態qの収束値が求めたい関節変数の変化量Δqとなる。なお、関節変数の変化量Δqは次式(8)で表される。
Figure 0005829164
ここでΔθ,Δθ,…,Δθ,ΔLn+1,Δθn+2,Δθn+3は、内視鏡210の先端部を現在の位置及び姿勢Enowから目標とする位置及び姿勢Etargetに変位させるために必要な関節J乃至関節Jn+3の関節変数の変化量を表す。
制御部110の駆動出力算出部113は、駆動量算出部112が算出した内視鏡210の先端部を現在の位置及び姿勢Enowから目標とする位置及び姿勢Etargetに変位させるために必要な関節J乃至関節Jn+3の関節変数の変化量Δθ,Δθ,…,Δθ,ΔLn+1,Δθn+2,Δθn+3に基づいて、各関節を変化させるために必要な各ワイヤの変位量、及び挿入補助具保持具320に対する内視鏡保持具250の駆動量を算出する。
制御部110の駆動指令部114は、駆動出力算出部113が算出した各関節を変化させるために必要な各ワイヤの変位量及び挿入補助具保持具320に対する内視鏡保持具250の駆動量に基づいて、内視鏡駆動部260の第1の駆動部262、内視鏡保持具駆動部270の第2の駆動部272、挿入補助具駆動部330の第3の駆動部332及び挿入補助具保持具駆動部340の第4の駆動部342に関節J乃至関節Jn+3を駆動させるように指令を出力する。駆動指令部114の指令に基づいて、第1の駆動部262、第2の駆動部272、第3の駆動部332及び第4の駆動部342は、関節J乃至関節Jn+3を駆動させる。
以上のようにして、挿入補助具310の基端部を基準として内視鏡210の先端部は、操作者が希望する位置及び姿勢に移動する。さらに、挿入補助具310の基端部の位置、すなわち、挿入補助具保持具320の位置を挿入補助具保持具駆動部340によって移動させれば、内視鏡210の先端部の位置の自由度をさらに上げることができる。
なお、挿入補助具310の先端部から内視鏡210の湾曲部213までの距離dLが大きくなると、その部分の湾曲により、内視鏡210の先端部の位置及び姿勢に誤差が生じ得る。そこで、距離dLがあまり大きくならないように上記式(7)を用いた演算において関節変数Ln+1に応じた重み係数を乗算するようにしてもよい。
このように、例えば内視鏡210の挿入部211は、体内に挿入される細長形状の挿入部として機能する。例えば挿入補助具310は、能動関節を有し、挿入部が挿通される挿入補助具として機能する。例えば内視鏡保持具250及び挿入補助具保持具320は、挿入補助具に対する挿入部の位置関係を変化させる保持具として機能する。例えば制御部110は、関節の変位と位置関係とを制御して、挿入部の所定の部位を所望の位置及び姿勢に配置させる制御部として機能する。例えば湾曲部213は、挿入部が有する挿入部関節として機能する。例えば内視鏡保持具250は、挿入部を保持する挿入部保持具として機能する。例えば挿入補助具保持具320は、挿入補助具を保持する挿入補助具保持具として機能する。
本実施形態によれば、細径の内視鏡210に多くの関節構造が設けられなくても、必要な関節構造が挿入補助具310に設けられることで、システム全体として内視鏡210の先端が操作者の所望する位置及び姿勢に移動させられ得る。この際、挿入補助具310に対する内視鏡210の長手方向への移動及び円周方向への回転も利用される。本実施形態によれば、操作者は、直感的に内視鏡の先端の位置及び姿勢を操作することができる。
消化管内では、空間が狭く内視鏡は周囲を拘束される。これに対して腹腔内など消化管内と異なって空間が広い場合には、内視鏡の可動域が広くなる。本実施形態に係る医療機器システム100は、腹腔内のように空間が広い場合に特に効果を奏する。したがって、本実施形態は、例えば経管腔的内視鏡手術(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery;NOTES)等においても効果を奏する。
なお、本実施形態では、内視鏡210は湾曲部213を有するが、湾曲部213がなくてもよい。また、本実施形態では内視鏡210の湾曲部は一つであるが、複数の湾曲部を有する多段湾曲内視鏡が用いられてもよい。湾曲部の数が増えるほどシステムの自由度は増加する。また、本実施形態ではDH法を用いているが、これは一例であり、その他の方法で関節を定義して各関節の位置関係を求めてもよいことはもちろんである。また、内視鏡に代えて、処置用のマニピュレータ等その他の細長形状の医療機器も挿入補助具に挿通されて用いられ得る。本実施形態では、内視鏡保持具250と挿入補助具保持具320とが別体であるものとして説明されているが、これらは一体として構成されてもよい。本実施形態では、内視鏡210の湾曲部213及び挿入補助具310の各関節は、ワイヤの牽引により動作する構成として説明したが、その他の構造を有していてもよい。各関節310の間隔lやその角度は種々の態様に設計され得る。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても、発明が解決しようとする課題の欄で述べられた課題が解決でき、かつ、発明の効果が得られる場合には、この構成要素が削除された構成も発明として抽出され得る。
100…医療機器システム、110…制御部、111…駆動量取得部、112…駆動量算出部、113…駆動出力算出部、114…駆動指令部、115…記憶部、120…入力部、130…表示部、210…内視鏡、211…挿入部、212…軟性部、213…湾曲部、214…先端硬性部、220…内視鏡制御部、230…光源、240…モニタ、250…内視鏡保持具、260…内視鏡駆動部、262…第1の駆動部、264…第1の駆動量検出部、270…内視鏡保持具駆動部、272…第2の駆動部、274…第2の駆動量検出部、310…挿入補助具、311…関節、313…湾曲駒、314…軸部材、315…ワイヤ、320…挿入補助具保持具、330…挿入補助具駆動部、332…第3の駆動部、334…第3の駆動量検出部、340…挿入補助具保持具駆動部、342…第4の駆動部、344…第4の駆動量検出部。

Claims (7)

  1. 体内に挿入される細長形状の挿入部と、
    能動関節を有し、前記挿入部が挿通される挿入補助具と、
    前記挿入補助具に対する前記挿入部の位置関係を変化させる保持具と、
    前記挿入部の所定の部位を所望の位置及び姿勢に配置させるために必要な前記能動関節の変位と前記位置関係との組み合わせを算出し、当該算出の結果に基づいて前記能動関節の変位と前記位置関係とを制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする医療機器システム。
  2. 前記挿入部は、挿入部関節を有しており、
    前記制御部は、さらに前記挿入部関節を制御して前記所定の部位を前記所望の位置及び姿勢に配置させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療機器システム。
  3. 前記位置関係は、前記挿入補助具に対する前記挿入部の長手方向への直動と前記挿入部の円周方向への回転とを含む動きにより変化することを特徴とする請求項1又は2に記載の医療機器システム。
  4. 前記保持具は、前記挿入部を保持する挿入部保持具と、前記挿入補助具を保持する挿入補助具保持具とを有し、
    前記挿入部保持具と前記挿入補助具保持具との動作によって前記位置関係が変化する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の医療機器システム。
  5. 前記挿入部は、内視鏡の挿入部である請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の医療機器システム。
  6. 体内に挿入される細長形状の挿入部と、
    能動関節を有し、前記挿入部が挿通される挿入補助具と、
    前記挿入補助具に対する前記挿入部の位置関係を変化させる保持具と、
    前記能動関節の変位と前記位置関係とを制御して、前記挿入部の所定の部位を所望の位置及び姿勢に配置させる制御部と、
    を具備し、
    前記挿入部は、挿入部関節を有しており、
    前記制御部は、さらに前記挿入部関節を制御して前記所定の部位を前記所望の位置及び姿勢に配置させる、
    ことを特徴とする医療機器システム。
  7. 体内に挿入される細長形状の挿入部と、
    能動関節を有し、前記挿入部が挿通される挿入補助具と、
    前記挿入補助具に対する前記挿入部の位置関係を変化させる保持具と、
    前記能動関節の変位と前記位置関係とを制御して、前記挿入部の所定の部位を所望の位置及び姿勢に配置させる制御部と、
    を具備し、
    前記保持具は、前記挿入部を保持する挿入部保持具と、前記挿入補助具を保持する挿入補助具保持具とを有し、
    前記挿入部保持具と前記挿入補助具保持具との動作によって前記位置関係が変化する、
    ことを特徴とする医療機器システム。
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