JP5828468B1 - 固体酸化物型燃料電池システム - Google Patents

固体酸化物型燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP5828468B1
JP5828468B1 JP2014265120A JP2014265120A JP5828468B1 JP 5828468 B1 JP5828468 B1 JP 5828468B1 JP 2014265120 A JP2014265120 A JP 2014265120A JP 2014265120 A JP2014265120 A JP 2014265120A JP 5828468 B1 JP5828468 B1 JP 5828468B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel gas
layer
power generation
gas
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014265120A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016126858A (ja
Inventor
明宜 樫本
明宜 樫本
宏孝 茂木
宏孝 茂木
正樹 安倍
正樹 安倍
友喜 吉田
友喜 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MAGNEX CO., LTD.
Original Assignee
MAGNEX CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MAGNEX CO., LTD. filed Critical MAGNEX CO., LTD.
Priority to JP2014265120A priority Critical patent/JP5828468B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5828468B1 publication Critical patent/JP5828468B1/ja
Publication of JP2016126858A publication Critical patent/JP2016126858A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】供給ガスの予熱及び燃料ガスの改質を簡易な構成により処理し、コンパクトで発電効率の高い固体酸化物型燃料電池システムを提供する。【解決手段】固体酸化物型燃料電池システム1は、熱交換器がセルスタック11の任意の位置に組み込まれて熱交換層3を形成し、供給される酸化ガス又は燃料ガスを発電層2との熱交換により加熱した後に発電層2に流入させ、燃料ガス改質器がセルスタック11の任意の位置に組み込まれて燃料ガス改質層4を形成し、供給される燃料ガスを改質させた後に発電層2に流入させる。【選択図】図1

Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池システムに係り、特に、発電層が積層されたセルスタック、供給されるガスを予熱する熱交換器、及び燃料ガスの成分を改質する燃料改質器を含む固体酸化物型燃料電池システムに関する。
図9に、従来の固体酸化物型燃料電池(SOFC;Solid Oxide Fuel Cell)における発電システム30を示す。固体酸化物型燃料電池の発電システム30の全体は、スタックモジュール10又はホットモジュールと称される。このスタックモジュール10には、発電層が積層されたセルスタック11、供給されるガスを予熱する熱交換器12a,b、燃料ガスの成分を改質する燃料ガス改質器13などが含まれる。また、セルスタック11は、ボルト20及びナット21により圧縮力が負荷される。そして、このスタックモジュール10に酸化ガス及び燃料ガスが供給されて発電が行われる。
図10に、燃料電池発電の基本ユニット(単位)である単セル14の構成を示す。この単セル14は、電解質15と、一対の電極である空気極(カソード)16及び燃料極(アノード)17と、空気極側セパレータ24及び燃料極側セパレータ25から構成される。この電解質15には、イオン伝導性を有する固体のセラミックが採用される。セルスタック11は、複数の単セル14を積層したものである。また、電解質15と、一対の電極である空気極(カソード)16及び燃料極(アノード)17とをMEAセル26と称する。
図11に、固体酸化物型燃料電池(SOFC)の発電原理を示す。図11(a)は、燃料として一酸化炭素を用いた場合の発電原理を示し、図11(b)は、燃料として水素を用いた場合の発電原理を示す。固体酸化物型燃料電池(SOFC)は、燃料として水素、一酸化炭素などを使用し、空気極(カソード)16及び燃料極(アノード)17において、下記に示す電極反応が進行する。
燃料極17:(水素燃料の場合) H+O2−→HO+2e
燃料極17:(一酸化炭素燃料の場合) CO+O2−→CO+2e
空気極16: 1/2O+2e→O2−
この反応式に示されるように、空気極16で発生した酸素イオン(O2−)が電解質15を通過して燃料極17へと移動する。一方、燃料極17では、燃料である水素或いは一酸化炭素が酸素イオン(O2−)と反応して電子(2e)を放出し、その電子(2e)が外部回路を経由して空気極16へと移動する。
(ガスの予熱)
燃料電池は、供給する燃料ガスや酸化ガスを予熱することで発電効率が改善される。すなわち、固体酸化物型燃料電池は、700℃〜900℃という高温で動作する燃料電池であり、必要な発電温度を保持しなければならないからである。また、単セル内の供給口であるガス流通開口側と収容口であるガス流通開口側で温度勾配があるとセル自体の破損の原因となるからである。
(燃料の改質)
燃料ガスを発電に適した成分に改質することで発電効率が改善される。SOFCの発電において、例えば燃料に水素を使用する場合、水素自体は入手が困難であり運搬や貯蔵にも難しい問題がある。そこで、分子中に水素原子を含むメタン、プロパンなどの気体燃料、メタノール、ガソリンなどの液体燃料から水素を製造して燃料電池に供給することが行われている。この燃料の改質方法には、(1)水蒸気改質、(2)ドライ改質、及び(3)プレ改質+水蒸気改質などがある。下記に、原燃料メタンから改質処理を行い改質ガスとして水素を得る各方法の反応式を示す。
(1)水蒸気改質(水を加えて分解する方法で吸熱反応となる。)
CH+HO→3H+CO
CO+HO→H+CO
―――――――――――――――――――――――――――――――――
CH+2HO→4H+CO−Q

(2)ドライ改質(空気を加えて分解する方法で発熱反応となる。)
2CH+O→4H+2CO
2CO+O→2CO
―――――――――――――――――――――――――――――――――
CH+O→2H+CO−Q

(3)プレ改質+水蒸気改質(水及び空気を加えて分解する方法で発熱反応となる。)
2CH+O→4H+2CO
2CO+2HO→2H+2CO
―――――――――――――――――――――――――――――――――
2CH+2HO+O→6H+2CO
CH+HO+1/2O→3H+CO−Q
特許文献1には、電池スタックが所定の温度に達してから冷却されにくく、かつ、適切な内部温度分布、及び高い発電効率を目的とした燃料改質型燃料電池が開示されている。ここでは、複数個の平板形の発電セルを積層した発電スタックの上部及び下部にそれぞれ燃焼層が設けられ、燃料層の上面には、発電スタックに供給する酸化剤ガスの熱交換をするための酸化剤熱交換層が別体として配置され、燃焼層の下面には、燃料ガスを水素に改質するための燃料ガス改質層が発電セルとは別体として配置される。そして、発電スタックの発電セルの積層方向の投影像が平板形の補助層上の1つの平面内に収まるように、つまり、平板形の発電スタックの補助層への投影面が補助層からはみ出さないように発電スタックを挟み込んでいるので、発電スタックが発する熱が補助層に遮られることが記載されている。
特許文献2には、内部マニホールド構造の平板型固体電解質燃料電池を使用し、その付属設備を該燃料電池の本体と一体化し、設置面積の狭い平板型固体電解質燃料電池システムが開示されている。ここでは、固体電解質燃料電池と、燃料電池への給気を予熱する空気熱交換器と、偏平板の表面に燃料電池の燃料ガス給気孔に連通する燃料ガス通路を備え燃料ガス通路に触媒を充填して燃料ガスを部分改質するプレリフォーマとが、固体電解質燃料電池とは別体として燃料電池に一体化されることが記載されている。
特開2009-93835号公報 特開平7−176315号公報
従来の固体酸化物型燃料電池システムのスタックモジュールでは、例えば熱交換器や燃料改質器などは、セルスタックとは別のモジュールとして設けられていた。そして、セルスタックへのガス供給前にガス処理されるのが一般的であった。そのため、例えば、熱交換器や燃料改質器がスタックモジュールの中で場所をとり、スタックモジュール全体の簡素化が難しいという問題があった。また各モジュールを接続する配線などの設備費やメンテナンス費が嵩むなどという問題があった。
特許文献1及び2は、熱交換器や燃料改質器をセルスタックに接続させており上記問題を解決している。しかし、熱交換器や燃料改質器は、それぞれセルスタックとは分離、独立した機器であり、各機器の性能を確保する手段、例えばガスシール性を確保するための機能などは各モジュールごとに対処する必要があり、モジュール全体をコンパクト化して発電効率を上げる構成が難しいという問題があった。
本願の目的は、かかる課題を解決し、供給ガスの予熱及び燃料ガスの改質を簡易な構成により処理し、コンパクトで発電効率の高い固体酸化物型燃料電池システムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る固体酸化物型燃料電池システムは、発電層が積層されたセルスタック、及び供給されるガスを予熱する熱交換器を含む固体酸化物型燃料電池システムにおいて、前記熱交換器は、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれて熱交換層を形成し、前記供給されるガスを前記熱交換層の供給口から流入させて収容口から流出させる間に、前記発電層との熱交換により加熱させて前記発電層に流入させ、前記熱交換層に供給される酸化ガスは、一方の端部の一箇所に設けられた酸化ガスの前記供給口である酸化ガス流通開口から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた酸化ガスの前記収容口である酸化ガス流通開口から流出し、前記熱交換層に供給される燃料ガスは、酸化ガスの前記供給口と酸化ガスの前記収容口とを結ぶ方向と交差する方向に設けられ、一方の端部の一箇所に設けられた燃料ガスの前記供給口である燃料ガス流通開口から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた燃料ガスの前記収容口である燃料ガス流通開口から流出することを特徴とする。
上記構成により、熱交換器は熱交換層としてセルスタックに組み込まれる。すなわち、本熱交換層は、単セルが積層されたセルスタックのいずれの位置にも組み込むことができるために、必要な個数及び最適な位置が選択できる。また、本熱交換層は供給ガスを流通させて発電層と熱交換する役割を有するため、発電層の構成をそのまま流用でき、簡易な構成により供給ガスの予熱を処理することができる。さらに、本熱交換層は発電層に積層されるためコンパクトな機構となり、発電層との熱交換が効率的に行われて発電効率を高めることができる。
また、固体酸化物型燃料電池システムは、前記燃料ガス又は前記酸化ガスは、前記熱交換層においては、第1の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第2及び第3の燃料ガス流通開口を収容口として流出し、前記発電層においては、第2及び第3の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第4の燃料ガス流通開口を収容口として流出することが好ましい。これにより、熱交換層内の流路の構成が発電層のガス流路にも使用できる構成とすることができ、供給ガスの予熱を簡易な構成により処理することができる。また、熱交換層内の流路の構成を発電層の酸化ガス流路及び燃料ガス流路が併存できる構成とすることができ、供給ガスの予熱を簡易な構成により処理することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る固体酸化物型燃料電池システムは、発電層が積層されたセルスタック、及び燃料ガスの成分を改質する燃料ガス改質器を含む固体酸化物型燃料電池システムにおいて、前記燃料ガス改質器は、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれて燃料ガス改質層を形成し、前記燃料ガス改質層に供給される燃料ガスを供給口から流入させて収容口から流出する間に、改質させて前記発電層に流入させ、前記燃料ガス改質層に供給される燃料ガスは、前記発電層における酸化ガスの供給口と酸化ガスの収容口とを結ぶ方向と交差する方向に設けられ、一方の端部の一箇所に設けられた燃料ガスの前記供給口である燃料ガス流通開口から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた燃料ガスの前記収容口である燃料ガス流通開口から流出することを特徴とする。
また、固体酸化物型燃料電池システムは、前記燃料ガスは、前記燃料ガス改質層においては、第1の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第2及び第3の燃料ガス流通開口を収容口として流出し、前記発電層においては、第2及び第3の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第4の燃料ガス流通開口を収容口として流出することが好ましい。これにより、燃料ガス改質層内の流路の構成が発電層のガス流路にも使用できる構成とすることができ、燃料ガスの改質を簡易な構成により処理することができる。また、燃料ガス改質層内の流路の構成を発電層の酸化ガス流路及び燃料ガス流路が併存できる構成とすることができ、燃料ガスの改質を簡易な構成により処理することができる。
上記目的を達成するため、本発明に係る固体酸化物型燃料電池システムは、発電層が積層されたセルスタック、供給されるガスを予熱する熱交換器、及び燃料ガスの成分を改質する燃料ガス改質器を含む固体酸化物型燃料電池システムにおいて、前記熱交換器は、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれて熱交換層を形成し、前記供給されるガスを前記熱交換層の供給口から流入させて収容口から流出させる間に、前記発電層との熱交換により加熱させて燃料ガス改質層に流入させ、前記燃料ガス改質器は、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれて燃料ガス改質層を形成し、前記燃料ガス改質層に供給される燃料ガスを供給口から流入させて収容口から流出する間に、改質させて前記発電層に流入させ、前記熱交換層及び前記燃料ガス改質層に供給される燃料ガスは、前記発電層における酸化ガスの前記供給口と酸化ガスの前記収容口とを結ぶ方向と交差する方向に設けられ、前記燃料ガスは、前記熱交換層においては、第1の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第2の燃料ガス流通開口を収容口として流出し、前記燃料ガス改質層においては、第2の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第3の燃料ガス流通開口を収容口として流出し、前記発電層においては、第3の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第4の燃料ガス流通開口を収容口として流出することを特徴とする。
上記構成により、燃料ガス改質器は燃料ガス改質層としてセルスタックに組み込まれる。すなわち、本燃料ガス改質層は、単セルが積層されたセルスタックのいずれの位置にも組み込むことができるために、必要な個数及び最適な位置が選択できる。また、本燃料ガス改質層は燃料ガスを化学反応により改質する役割であるため、発電層の構成をそのまま流用でき、簡易な構成により燃料ガスの改質処理をすることができる。さらに、本燃料ガス改質層は発電層に積層されるためコンパクトな機構となり、燃料ガスの改質が効率的に行われ発電効率を高めることができる。
また、固体酸化物型燃料電池システムは、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれた熱交換層又は燃料ガス改質層は、前記セルスタックに設けられた圧縮力導入機構により前記発電層と同様に圧縮力が導入されることが好ましい。これにより、前記熱交換層又は燃料ガス改質層はセルスタックに用いられるボルト及びナットによる圧縮力を単セルと同様に受け、供給される酸化ガスのシール性についても簡易な構成により十分に確保できる。すなわち、従来のセルスタックの発電層と分離独立した前記熱交換層又は燃料ガス改質器では、供給される燃料ガスのシール性については独自の機構を設けなければならないが、本発明では、発電層のガスシール機構をそのまま兼用することができる。
さらに、固体酸化物型燃料電池システムは、前記セルスタックには、熱電対が挿入自在な熱電対プレートが積層の任意の層に交換自在に組み込まれて熱電対層が形成されることが好ましい。これにより、積層の任意箇所の温度を監視することができる。
以上のように、本発明に係る固体酸化物型燃料電池システムによれば、供給ガスの予熱及び燃料ガスの改質を簡易な構成により処理し、コンパクトで発電効率の高い固体酸化物型燃料電池システムとすることができる。
本発明に係る固体酸化物型燃料電池システムの一つの実施形態の概略構成を示す説明図である。 セルスタックの層の構成についての実施例を示す説明図である。 供給ガスの流れの第1実施形態及び第2実施形態を示すフロー図である。 第1実施形態である、発電層及び熱交換層での供給ガスの流れを示す平面図である。 第2実施形態である、発電層、熱交換層、及び燃料ガス改質層での燃料ガスの流れを示す平面図である。 セルスタックにおける燃料ガスと酸化ガスの流れを示す斜視図である。 セルスタックの圧縮力導入機構を示す側面図及び平面図である。 熱電対層の実施例を示す斜視図である。 従来の固体酸化物型燃料電池における発電システムを示す説明図である。 燃料電池発電の基本ユニット(単位)である単セルの構成を示す説明図である。 燃料として水素及び一酸化炭素を用いた場合の固体酸化物型燃料電池の発電原理を示す説明図である。
(固体酸化物型燃料電池システムの構成)
以下に、図面を用いて本発明に係る固体酸化物型燃料電池システム1の一つの実施形態につき、詳細に説明する。図1に固体酸化物型燃料電池システム1の一つの実施形態の概略構成を説明図で示す。
固体酸化物型燃料電池システム1は、発電層2、熱交換層3、燃料ガス改質層4、及び熱電対層8がセルスタック11に積層され、これらの層は頂板18及び底板19に挟まれる。そして、セルスタック11は少なくともボルト20及びナット21から構成される圧縮力導入機構により全体的に圧縮力が負荷される。また、酸化ガス供給管27aから酸化ガスが供給され、燃料ガス供給管27bから燃料ガスが供給されて発電が行われる。
これを図9に示す従来の固体酸化物型燃料電池システム30と比較する。従来の固体酸化物型燃料電池システム30のセルスタックモジュール10は、発電層2のみが積層されたセルスタック11、供給される酸化ガス及び燃料ガスを予熱する熱交換器12a,12b、及び燃料ガスの成分を改質する燃料ガス改質器13から構成される。一方、本発明に係る固体酸化物型燃料電池システム1は、従来の熱交換器12a,12bが、セルスタック11の任意の位置に組み込まれて熱交換層3を形成し、供給される燃料ガス及び酸化ガスを発電層2との熱交換により加熱した後に発電層2に流入させる。また、燃料ガス改質器13は、セルスタック11の任意の位置に組み込まれて燃料ガス改質層4を形成し、供給される燃料ガスを改質させた後に発電層2に流入させる。
従って、従来の熱交換器12a,12b及び燃料ガス改質器13は、セルスタック1に一体として組み込まれ、よりコンパクトなスタックモジュール10を形成する。セルスタック11の層の構成は、図1に例示しているように、発電層2を中心に熱交換層3及び燃料ガス改質層4が組み込まれ、さらに、必要に応じて熱電対層8が組み込まれるが、これらの各層の数量や配置はこの例に限らず、任意な数量及び配置が可能である。
(セルスタックの層構成)
図2に、セルスタック11の層構成の実施例を説明図で示す。図2は、セルスタック11に層として組み込まれる発電層2、熱交換層3、燃料ガス改質層4、及び熱電対層8に関する構成の一つの実施例である。図2では、層の構成を分かり易くするために各層を切り離して記載し、ボルト20によりセルスタック11全体を貫通させて示す。セルスタック11の各層は頂板18及び底板19の間に組み込まれている。図2は、発電層2、熱交換層3、及び熱電対層8から構成される場合を記載しているが、このパターンに限らず、熱交換層3をなくして発電層2、燃料ガス改質層4及び熱電対層8で構成しても良い。さらに、発電層2、熱交換層3、燃料ガス改質層4、及び熱電対層8をすべて含むように配置しても良い。この配置を決定する条件は、熱交換層3については発電層2で発生した反応熱を効率よく熱交換できる配置であることが重要である。また、熱交換層3及び燃料ガス改質層4は吸熱反応であるため、燃料ガスや酸化ガスの温度が低下して発電効率が低下しないように考慮すべきである。さらに、熱電対層8については温度測定をすべき位置に設置される。
(供給ガスの流れ)
図3に、供給ガスの流れの第1実施形態及び第2実施形態をフロー図で示す。「供給ガスの流れ」とは、酸化ガス及び燃料ガスが、発電層2において発電をするまでに必要に応じて熱交換層3、燃料ガス改質層4を巡回することをいう。本実施形態では、第1実施形態として、発電層2及び熱交換層3での供給ガスの流れを図3のフロー図及び図4により説明する。また、第2実施形態として、発電層2、熱交換層3、及び燃料ガス改質層4での燃料ガスの流れを図3のフロー図及び図5により説明する。
(供給ガスの流れの第1実施形態)
図4に、供給ガスの流れの第1実施形態として、発電層2及び熱交換層3における酸化ガスの流れを示す。図4(a)は、熱交換層3の平面図であり、図4(b)は、発電層2の平面図であり、図4(c)は、図4(a)のA−A断面図であり、図4(d)は図4(b)のB−B断面図である。本実施形態は、供給ガスとして酸化ガス及び燃料ガスのいずれにも適用されるが、図4では酸化ガスの場合を示す。従って、燃料ガスの場合も同様の実施形態となる。図4(a)の熱交換層3及び図4(b)の発電層2には、4箇所の酸化ガス流通開口5a,5b,5c,5dが設けられる。
図4(a)では、酸化ガスは、酸化ガス流通開口5aから熱交換層3に流入し、酸化ガス流通開口5b,5dから流出する。本実施形態では、熱交換層3においては酸化ガスは1箇所の開口から供給され、2箇所の開口から収容される。このように、熱交換層3に供給された酸化ガスは、一方の端部の開口から流入して他方の端部の開口に流出するが、その途中のガス供給路29aを通過する間に周囲の発電層2の反応熱と熱交換して昇温される。図4(c)に示すように、酸化ガス供給管27aから供給された酸化ガスは、縦方向のマニホールド9aを上昇し、酸化ガス流通開口5aから熱交換層3に供給されて、酸化ガス流通開口5b,5dにて収容されて縦方向のマニホールド9bを経由して発電層2に達する。
さらに、図4(b)に示すように、酸化ガス流通開口5b,5dのそれぞれから発電層2に流入した酸化ガスは、酸化ガス流通開口5cから流出する。このように、発電層2に供給された酸化ガスは、一方の端部の開口から流入して他方の端部の開口に流出するが、途中のガス供給路29aを通過する間に発電が行われる。そして、図4(d)に示すように、熱交換層3から供給された酸化ガスは、縦方向のマニホールド9bを上昇し、酸化ガス流通開口5b,5dから発電層2に流入し、酸化ガス流通開口5cにて収容されて縦方向のマニホールド9cを経由して酸化ガス排出管28aから排気される。
この供給ガスの流れは、図3(a)のフロー図によって整理される。このフロー図では、供給ガスは燃料ガスの場合で示す。すなわち、供給された燃料ガスは、マニホールド9aを通過して熱交換層3に流入し、そこで熱交換により昇温し、熱交換層3から流出した燃料ガスはマニホールド9bを通過して発電層2に流入し、そこで発電を行い、発電層2に流出した燃料ガスはマニホールド9cを通過して排気される。
(供給ガスの流れの第2実施形態)
図5に、供給ガスの流れの第2実施形態として、発電層2、熱交換層3、及び燃料ガスガス改質層4における供給ガスの流れを示す。図5(a)は、熱交換層3の平面図であり、図5(b)は、燃料ガス改質層4の平面図であり、図5(c)は、発電層2の平面図である。また、図5(d)は図5(a)のC―C断面図であり、図5(e)は図5(b)のD−D断面図であり、図5(f)は図5(c)のE−E断面図である。本実施形態は、燃料ガスの場合である。図5(a)の熱交換層3、図5(b)の燃料ガス改質層4、及び図5(c)の発電層2には、4箇所の燃料ガス流通開口6a,6b,6c,6dが設けられる。
図5(a)では、燃料ガスは、燃料ガス流通開口6aから熱交換層3に流入し、燃料ガス流通開口6bから流出する。本実施形態では、熱交換層3においては燃料ガスは1箇所の開口から供給され、1箇所の開口から収容される。このように、熱交換層3に供給された燃料ガスは、一方の端部の開口から流入して他方の端部の開口に流出するが、その途中の燃料ガス供給路29bを通過する間に周囲の発電層2の反応熱と熱交換して昇温される。図5(d)に示すように、燃料ガス供給管27bから供給された燃料ガスは、縦方向のマニホールド9aを下降し燃料ガス流通開口6aから熱交換層3に流入し、燃料ガス流通開口6b,6dにて収容されて縦方向のマニホールド9bを経由して燃料ガス改質層4に達する。
また、図5(b)に示すように、燃料ガス流通開口6bから燃料ガス改質層4に流入した燃料ガスは、燃料ガス流通開口6cから流出する。このように、燃料ガス改質層4に供給された燃料ガスは、一方の端部の開口から流入し、他方の端部の開口から流出するが、途中の燃料ガス供給路29bを通過する間にガスの改質が行われる。そして、図5(e)に示すように、熱交換層3から供給された燃料ガスは、縦方向のマニホールド9bを上昇し、燃料ガス流通開口6bから燃料ガス改質層4に流入し、燃料ガス流通開口6cにて収容されて縦方向のマニホールド9cを経由して発電層2に達する。
さらに、図5(c)に示すように、燃料ガス流通開口6cから発電層2に流入した燃料ガスは、燃料ガス流通開口6dから流出する。このように、発電層2に供給された燃料ガスは、一方の端部の開口から流入し、他方の端部の開口に流出するが、途中の燃料ガス供給路29bを通過する間に発電が行われる。そして、図5(f)に示すように、熱交換層3から供給された燃料ガスは、縦方向のマニホールド9cを下降し、燃料ガス流通開口6cから発電層2に流入し、燃料収容口であるガス流通開口6bにて収容されて縦方向のマニホールド9dを経由して燃料ガス排出管28bから排気される。
この供給ガスの流れは、図3(b)のフロー図によって整理される。ここでは、供給ガスは燃料ガスの場合で示す。すなわち、供給された燃料ガスは、マニホールド9aを通過して熱交換層3に流入し、そこで熱交換により昇温し、熱交換層3から流出した燃料ガスはマニホールド9bを通過して燃料ガス改質層4に流入し、そこで燃料ガスの改質が行われる。燃料ガス改質層4を流出した燃料ガスはマニホールド9cを通過して発電層2に流入し、そこで発電を行い、発電層2を流出した燃料ガスはマニホールド9dを通過して排気される。
図4(a)と図4(b)とを比較するとセルスタック11に組み込まれる発電層2及び熱交換層3の平面は同じパターンの平板であることが分かる。同様に、図5(a)と図5(b)と図5(c)とを比較するとセルスタック11に組み込まれる発電層2、燃料ガス改質層4、及び熱交換層3の平面は同じパターンの平板であることが分かる。すなわち、図4(a)及び図4(b)、或いは、図5(a),図5(b),及び図5(c)は、同じ外形寸法の四辺形であり、平板の周辺には各片に2箇所ずつの酸化ガス流通開口5又は燃料ガス流通開口6が設けられる。そして、開口から流入して開口から流出するガス供給路29が規定されている。このガスが流通するガス供給路29a,29bの部分は、他の部分とは段差がある凹部である。発電層2、熱交換層3、及び燃料ガス改質層4には、平板の製作の際に、それぞれガスが流通する経路に従ってガス供給路29a,29bが規定されている。さらに、平板の4隅には圧縮力導入機構のボルト20が貫通するボルト貫通穴35が設けられている。
(熱交換された酸化ガス及び燃料ガスの流通経路)
図6に、セルスタック11における燃料ガスと酸化ガスの流れを斜視図で示す。すなわち、図4及び図5では、燃料ガスと酸化ガスとの一方のガスの流れを説明したが、セルスタック11では、燃料ガスと酸化ガスとが共に流れて発電層2に達して発電が行われる。
図6では、この燃料ガス及び酸化ガスの双方のガスの流れを斜視図にて説明する。
図6では、上部の頂板18に燃料ガス供給管(IN)27b及び燃料ガス排出管(OUT)28bが設けられ、下部の底板19に酸化ガス供給管(IN)27a及び酸化ガス排出管(OUT)28aが設けられる。そして、頂板18と底板19との間には、発電層2を上下から挟み込んだ2枚の熱交換層3が配置されている。
上部の頂板18において、燃料ガス供給管(IN)27bから供給された燃料ガスは、マニホールド(図示せず)を経由して直下の頂板側熱交換層3aに流通し、燃料ガス流通開口6aから流入して燃料ガス流通開口6b,6dから流出する。そして、燃料ガスは頂板側熱交換層3aを移動する間に発電層2と熱交換を行い昇温される。燃料ガス流通開口6b,6dから流出した燃料ガスは、マニホールド(図示せず)を経由して更に直下の発電層2の燃料ガス流通開口6b,6dに流入して燃料ガス流通開口6cから流出する。そして、燃料ガスは発電層2を移動する間にMEAセル(図10参照)において酸化ガスと化学反応して発電を行う。発電を終えた燃料ガスは、燃料ガス流通開口6cからマニホールド(図示せず)を経由して頂板18に戻り燃料ガス排出管(OUT)28bから排気される。
また、下部の底板19において、酸化ガス供給管(IN)27aから供給された酸化ガスは、マニホールド(図示せず)を経由して直上の底板側熱交換層3bに流通し、酸化ガス流通開口5aから流入して酸化ガス流通開口5b,5dから流出する。そして、酸化ガスは底板側熱交換層3bを移動する間に発電層2と熱交換を行い昇熱される。酸化ガス流通開口5b,5dから流出した酸化ガスは、マニホールド(図示せず)を経由して更に直上の発電層2の酸化ガス流通開口5b,5dに流入して酸化ガス流通開口5cから流出する。そして、酸化ガスは発電層2を移動する間にMEAセル(図10参照)において燃料ガスと化学反応して発電を行う。発電を終えた酸化ガスは、酸化ガス流通開口5cからマニホールド(図示せず)を経由して底板19に戻り酸化ガス排出管(OUT)28aから排気される。
図6に示すように、燃料ガスと酸化ガスとは、発電層2及び熱交換層3a,3bにおいて、酸化ガスは酸化ガス流通開口5を流通し、燃料ガスは燃料ガス流通開口6を流通し、燃料ガスと酸化ガスとの流通経路は発電層2に流入するまでは分離される。つまり、発電層2及び熱交換層3に設けられた8箇所の開口は、燃料ガス用が4箇所であり酸化ガス用が4箇所となる。そして、図4〜図6から明らかなように、酸化ガス用の酸化ガス流通開口5と燃料ガス用の燃料ガス流通開口6とのそれぞれのガスが流れる方向は、平面的に交差する方向に配置されている。
つまり、熱交換層3に供給された酸化ガスは、一方の端部の一箇所に設けられた供給口である酸化ガス流通開口5から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた酸化ガス流通開口5の収容口から流出する。一方、熱交換層3に供給された燃料ガスは、上記酸化ガス流通開口5の供給口と収容口とを結ぶ方向と交差する方向に設けられ、一方の端部の一箇所に設けられた供給口である燃料ガス流通開口6から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた燃料ガス流通開口6の収容口から流出する。このように、燃料ガス及び酸化ガスは、途中互いに分離された経路を辿り、発電層2にて合流して発電が行われる。
(燃料ガス改質層の燃料ガス流路)
燃料ガス改質層4に供給された燃料ガスは、上述した熱交換された酸化ガス及び燃料ガスの流通経路と同様に、一方の端部に設けられた供給口である燃料ガス流通開口6から流入し、他方の端部に設けられた収容口である燃料ガス流通開口6に流出する間に改質される。そして、燃料ガス改質層4に供給された燃料ガスは、発電層2における供給口である酸化ガス流通開口5と収容口である酸化ガス流通開口5とを結ぶ方向と交差する方向に設けられ、一方の端部の一箇所に設けられた供給口である燃料ガス流通開口6から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた収容口である燃料ガス流通開口6から流出する。つまり、燃料ガスは、燃料ガス改質層4に流入する場合であっても、上述した熱交換された酸化ガス及び燃料ガスの流通経路と同様に、酸化ガスの流通経路と分離された異なる経路を流通する。
(セルスタック圧縮力導入機構)
図7に、セルスタック11の圧縮力導入機構を示す。図7(a)は、セルスタック11の側面図であり、図7(b)は、セルスタック11の平面図である。セルスタック11の任意の位置に組み込まれた熱交換層3は、セルスタック11に設けられたボルト20、ナット21及び圧縮バネ22から構成される圧縮力導入機構により発電層2と同様に圧縮力が導入される。また、セルスタック11の任意の位置に組み込まれた燃料ガス改質層4も同様に、セルスタック11に設けられた圧縮力導入機構により発電層2と同様に圧縮力が導入される。
図7に示されるように、4箇所に設けられた圧縮力導入機構は、ボルト20及びナット21により締め込まれる。さらに、ボルト20の周りに圧縮バネ22を組み込むことで、ナット21を締め込むとボルト20に張力が発生し、その反力によりセルスタック11に圧縮力が確実に導入される。図7(b)に示すように、ナット21と圧縮バネ22との間には圧縮バネ連結板23が設けられる。これは、ナット21を締め込む際に、ワッシャが共回りをしてしまい、圧縮バネ22に捩れ荷重が加わるのを防止するため、ワッシャに代えて圧縮バネ連結板23を配置したものである。
このように、セルスタック11の発電層2に、熱交換層3及び燃料ガス改質層4を組み込み、一括して圧縮録を導入することで、ガス流路からのガス漏れを一括して防止するという、いわゆるガスシール性が確保できる。すなわち、従来、熱交換器12や燃料ガス改質器13において個別に設けられていたガス漏れ防止方法、或いは上述した引用文献1,2のようにセルスタックと別体になった熱交換層や燃料ガス改質層において個別に設けられていたガス漏れ防止方法とは異なり、供給ガスの予熱及び燃料ガスの改質を簡易な構成により処理することができる。
(熱電対層)
図8に、熱電対層8の実施例を示す。図2に示すように、セルスタック11には更に、熱電対32が挿入自在な熱電対プレート31が積層の任意の層に交換自在に組み込まれて熱電対層8を形成する。この熱電対層8を設けることで、セルスタック11内部の温度を監視するための温度計である熱電対32により任意の箇所の温度が監視できる。熱電対プレート31の厚みは、熱電対32の測定子34が入る幅であり、例えば1〜2mmである。そして、熱電対プレート31には、測定子34の先端が突き当たる位置までの熱電対用溝33が設けられる。セルスタック11が完成した後に、その熱電対用溝33が設けられた穴に測定子34を突き当たりまで挿入して温度測定を行う。
この熱電対プレート31は、導電性を有する耐熱鋼を用いることが望ましい。そして、の熱電対プレート31は、セルスタック11が積層された際の平面性を確保するための補強材としても機能する。このように、熱電対プレート31は、セルスタック11の積層時の傾きや平面性の矯正のために、単セル14を5枚から10枚ほど積層した毎に挿入することが望ましい。
1,30 固体酸化物型燃料電池システム、2 発電層、3 熱交換層,3a 頂板側熱交換層,3b 底板側熱交換層、4 燃料ガス改質層、5,5a,5b,5c,5d 酸化ガス流通開口、6,6a,6b,6c,6d 燃料ガス流通開口、7 熱電対プレート、8 熱電対層、9,9a,9b,9c,9d マニホールド、10 スタックモジュール、11 セルスタック、12,12a,12b 熱交換器、13 燃料ガス改質器、14 単セル、15 電解質、16 空気極(カソード)、17 燃料極(アノード)、18 頂板、19 底板、20 ボルト、21 ナット、22 圧縮バネ、23 圧縮バネ連結板、24 空気極側セパレータ、25 燃料極側セパレータ、26 MEAセル、27 ガス供給管,27a 酸化ガス供給管,27b 燃料ガス供給管、28 ガス排出管,28a 酸化ガス排出管,28b 燃料ガス排出管、29 ガス供給路,29a 酸化ガス供給路,29b 燃料ガス供給路、31 熱電対プレート、32 熱電対、33 熱電対用溝、34 測定子、35 ボルト貫通穴。

Claims (7)

  1. 発電層が積層されたセルスタック、及び供給されるガスを予熱する熱交換器を含む固体酸化物型燃料電池システムにおいて、
    前記熱交換器は、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれて熱交換層を形成し、前記供給されるガスを前記熱交換層の供給口から流入させて収容口から流出させる間に、前記発電層との熱交換により加熱させて前記発電層に流入させ、
    前記熱交換層に供給される酸化ガスは、一方の端部の一箇所に設けられた酸化ガスの前記供給口である酸化ガス流通開口から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた酸化ガスの前記収容口である酸化ガス流通開口から流出し、
    前記熱交換層に供給される燃料ガスは、酸化ガスの前記供給口と酸化ガスの前記収容口とを結ぶ方向と交差する方向に設けられ、一方の端部の一箇所に設けられた燃料ガスの前記供給口である燃料ガス流通開口から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた燃料ガスの前記収容口である燃料ガス流通開口から流出することを特徴とする固体酸化物型燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池システムであって、前記燃料ガス又は前記酸化ガスは、前記熱交換層においては、第1の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第2及び第3の燃料ガス流通開口を収容口として流出し、前記発電層においては、第2及び第3の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第4の燃料ガス流通開口を収容口として流出することを特徴とする固体酸化物型燃料電池システム。
  3. 発電層が積層されたセルスタック、及び燃料ガスの成分を改質する燃料ガス改質器を含む固体酸化物型燃料電池システムにおいて、
    前記燃料ガス改質器は、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれて燃料ガス改質層を形成し、前記燃料ガス改質層に供給される燃料ガスを供給口から流入させて収容口から流出する間に、改質させて前記発電層に流入させ、
    前記燃料ガス改質層に供給される燃料ガスは、前記発電層における酸化ガスの供給口と酸化ガスの収容口とを結ぶ方向と交差する方向に設けられ、一方の端部の一箇所に設けられた燃料ガスの前記供給口である燃料ガス流通開口から流入し、対向する他方の端部の二箇所に設けられた燃料ガスの前記収容口である燃料ガス流通開口から流出することを特徴とする固体酸化物型燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の固体酸化物型燃料電池システムであって、前記燃料ガスは、前記燃料ガス改質層においては、第1の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第2及び第3の燃料ガス流通開口を収容口として流出し、前記発電層においては、第2及び第3の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第4の燃料ガス流通開口を収容口として流出することを特徴とする固体酸化物型燃料電池システム。
  5. 発電層が積層されたセルスタック、供給されるガスを予熱する熱交換器、及び燃料ガスの成分を改質する燃料ガス改質器を含む固体酸化物型燃料電池システムにおいて、
    前記熱交換器は、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれて熱交換層を形成し、前記供給されるガスを前記熱交換層の供給口から流入させて収容口から流出させる間に、前記発電層との熱交換により加熱させて燃料ガス改質層に流入させ、
    前記燃料ガス改質器は、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれて燃料ガス改質層を形成し、前記燃料ガス改質層に供給される燃料ガスを供給口から流入させて収容口から流出する間に、改質させて前記発電層に流入させ、
    前記熱交換層及び前記燃料ガス改質層に供給される燃料ガスは、前記発電層における酸化ガスの前記供給口と酸化ガスの前記収容口とを結ぶ方向と交差する方向に設けられ、
    前記燃料ガスは、前記熱交換層においては、第1の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第2の燃料ガス流通開口を収容口として流出し、前記燃料ガス改質層においては、第2の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第3の燃料ガス流通開口を収容口として流出し、前記発電層においては、第3の燃料ガス流通開口を供給口として流入し、第4の燃料ガス流通開口を収容口として流出することを特徴とする固体酸化物型燃料電池システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池システムであって、前記セルスタックの任意の位置に組み込まれた熱交換層又は燃料ガス改質層は、前記セルスタックに設けられた圧縮力導入機構により前記発電層と同様に圧縮力が導入されることを特徴とする固体酸化物型燃料電池システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池システムであって、前記セルスタックには、熱電対が挿入自在な熱電対プレートが積層の任意の層に交換自在に組み込まれて熱電対層が形成されることを特徴とする固体酸化物型燃料電池システム。
JP2014265120A 2014-12-26 2014-12-26 固体酸化物型燃料電池システム Active JP5828468B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265120A JP5828468B1 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 固体酸化物型燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265120A JP5828468B1 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 固体酸化物型燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5828468B1 true JP5828468B1 (ja) 2015-12-09
JP2016126858A JP2016126858A (ja) 2016-07-11

Family

ID=54784316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014265120A Active JP5828468B1 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 固体酸化物型燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5828468B1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3040061B1 (fr) * 2015-08-12 2017-09-08 Commissariat Energie Atomique Procedes d' (de co-) electrolyse de l'eau (soec) ou de production d'electricite a haute temperature a faibles gradients thermiques au sein respectivement d'un reacteur ou d'une pile a combustible (sofc)
FR3073093B1 (fr) * 2017-10-26 2022-02-04 Commissariat Energie Atomique Ensemble d'un empilement a oxydes solides de type soec/sofc et d'un systeme de serrage avec systeme de surchauffe des gaz integre

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01239773A (ja) * 1988-03-22 1989-09-25 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 内部マニホールド型燃料電池発電装置
JPH02226667A (ja) * 1989-02-28 1990-09-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料電池を用いた発電装置
JPH07176315A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Tokyo Gas Co Ltd 平板型固体電解質燃料電池システム
JP2008117547A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
JP2008204833A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
JP2009093835A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Ngk Spark Plug Co Ltd 燃料改質形燃料電池
JP2010015945A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Panasonic Corp 燃料電池システム
JP2010238435A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Mitsubishi Materials Corp 燃料電池モジュール
WO2013065757A1 (ja) * 2011-11-02 2013-05-10 日本特殊陶業株式会社 燃料電池

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01239773A (ja) * 1988-03-22 1989-09-25 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 内部マニホールド型燃料電池発電装置
JPH02226667A (ja) * 1989-02-28 1990-09-10 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 燃料電池を用いた発電装置
JPH07176315A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Tokyo Gas Co Ltd 平板型固体電解質燃料電池システム
JP2008117547A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
JP2008204833A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 燃料電池
JP2009093835A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Ngk Spark Plug Co Ltd 燃料改質形燃料電池
JP2010015945A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Panasonic Corp 燃料電池システム
JP2010238435A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Mitsubishi Materials Corp 燃料電池モジュール
WO2013065757A1 (ja) * 2011-11-02 2013-05-10 日本特殊陶業株式会社 燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016126858A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8609291B2 (en) Fuel cell module including heating insulator with opening
JP5061450B2 (ja) 燃料電池
EP2127012B1 (en) Fuel cell system
US7601186B2 (en) Reformer and fuel cell system having the same
JP5436196B2 (ja) 発電装置
US20150125765A1 (en) Fuel cell system
JP4956946B2 (ja) 燃料電池
JP2017199599A (ja) 高温動作形燃料電池および燃料電池システム。
JP5828468B1 (ja) 固体酸化物型燃料電池システム
EP3240074B1 (en) Module and module accommodation device
US20060046118A1 (en) Fuel cell stack having improved cooling structure
EP2643876B1 (en) Co-flow / counter-flow fuel cell or electrolysis cell
WO2014112378A1 (ja) 燃料電池装置
JP2008210574A (ja) 燃料電池モジュール
JP5073336B2 (ja) 燃料電池システム
WO2014112018A1 (ja) 燃料電池装置
WO2008114569A1 (en) Fuel cell system
JP4942287B2 (ja) 発電装置
JP2008235109A (ja) 燃料電池システム
US11088384B2 (en) Fuel cell module
JP5073335B2 (ja) 燃料電池システム
JP4994075B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008235094A (ja) 燃料電池システム
KR101162008B1 (ko) 분배판을 포함하는 연료 전지
JP4994076B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5828468

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250