JP5827307B2 - 歯内治療器具用の改良された組成物 - Google Patents

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Description

本発明は歯科用器具に関し、具体的には、歯内治療器具用の、根管の充填に有用な改良された組成物に関する。
抜髄した(extirpated)(歯根抜去した(stripped))根管を閉塞する(充填する)現行の方法は一般に、根管空間が熱可塑性材料で充填されるように、ガッタパーチャ(例えばトランス−1,4−ポリイソプレン、Vectra(商標)又はポリスルホン)等の熱可塑性材料で根管を填塞することを伴う。好ましくは、根管空間は、根管と周辺組織との間での漏出を防止するシールを形成する熱可塑性材料で充填される。
熱可塑性材料を加熱して軟化させてから根管に挿入することによって十分なシールが形成され得ることがわかっている。通常は、挿入を容易にするために、ガッタパーチャを根管に挿入する前にキャリアに塗布する。ガッタパーチャを予め塗布したキャリアは、1988年7月19日に本発明者に対して交付された特許文献1(参照により本明細書中に援用される)によって示されるように既知である。しかしながら、ガッタパーチャを予め塗布したキャリアは購入費が高く、ガッタパーチャをキャリアに塗布するのにより費用のかからない手段が望まれている。
従来の熱可塑性組成物を、一般に根管治療に効果的である閉塞キャリア(例えば、Dentsply International, IncによるThermafil(商標)Plus、Axis DentalによるSoft−Core(商標))に利用することができるが、架橋組成物から形成されたキャリアを用いることが望ましい。高温時にも安定な熱可塑性材料は結晶性であり、非常に硬質である必要がある。そのため、回転やすりは熱可塑性材料に貫入することができず、キャリアの片側に滑るだけである。これにより、根管の再治療は冷式側方加圧充填(compaction)及び温式加圧充填のような他の閉塞技法よりも幾らか困難となり、これらとは明らかに異なるものとなる。
ゴムのような熱硬化性材料(例えばガッタパーチャ)等の架橋材料から形成されたキャリアを提供することで、根管の再治療は簡略化することができる。理想的には、改良された架橋キャリア組成物は望ましい剛性を有する一方で、一般に加熱後(例えば歯の再治療時)も形状を維持することが可能である。本発明は、架橋ネットワーク及びそれに関連する望ましい性質を有する、かかる改良されたキャリア組成物を提供する。
米国特許第4,758,156号
本発明は、架橋性材料を有する改良されたキャリア組成物を提供することによって、従来の閉塞システム、特に歯根管の充填を改善することを目的とする。
別の態様では、本発明は、キャリア組成物であって、約1%〜約70%の熱硬化性材料と、約0.1%〜約30%の硬化剤と、約0.05%〜約50%の充填剤とを含む、キャリア組成物である。
別の態様では、本発明は、キャリア組成物であって、シス−1,4−ポリイソプレンと、硬化剤とを含む、キャリア組成物である。
更に別の態様では、本発明のいずれの態様も、以下の特徴の1つ又はその任意の組合せによって更に特徴付けられ得る:架橋性材料が熱硬化性材料である;架橋性材料がシス−1,4−ポリイソプレンを含む;架橋性材料がキャリア組成物の約1wt%〜約70wt%の量で存在する;架橋性材料がキャリア組成物の約10wt%〜約40wt%の量で存在する;硬化剤を更に含む;助剤を更に含む;硬化剤がキャリア組成物の約0.1wt%〜約30wt%の量で存在し、助剤がキャリア組成物の約0.01重量%〜約30重量%の量で存在する;エラストマーを更に含む;エラストマーがキャリア組成物の約0.1wt%〜約50wt%の量で存在する;架橋性材料がエラストマーに対して約10:1〜約1:1の範囲の比率で存在する;熱硬化性材料がシス−1,4−ポリイソプレンを含む;助剤がキャリア組成物の約0.01重量%〜約30重量%の量で存在する;熱硬化性材料がエラストマーに対して約10:1〜約1:1の範囲の比率で存在する;助剤と、X線不透過性成分と、補強充填剤及び補強繊維のうち少なくとも1つを含む充填剤とを更に含む;又はこれらの任意の組合せ。
上記の態様及び例は、本明細書中で示され、説明されるように、他の態様及び例が本発明に存在するため非限定的であることを理解すべきである。例えば、上述の本発明の態様又は特徴のいずれも、本明細書中で説明され、図面に示され、又は別の形で記載されるように、組み合わせて他の独自の構成を形成することができる。
本発明の改良されたキャリア組成物から形成された歯内閉塞具の拡大立面図である。 キャリア本体のシャフト部の外表面に設けた溝の一構成を示す、図1の線2−−2に沿う大幅に拡大した断面図である。 図1の線3−−3に沿う拡大端面図である。 図2に示されるものと同様であるが、キャリア本体のシャフト部の外表面に形成される溝の代替設計を示す断面図である。 図3に示されるものと同様であるが、図4に示されるような直線状の側壁を有する溝を用いた場合の遠位端側から見たキャリア本体の外観を示す図である。 図1に示されるものと同様であるが、シャフト部に付着した充填剤コーティング材料を含むキャリア本体の立面図である。 弓状の断面構成を有する溝を有するキャリア本体の断面を示すとともに、キャリアのシャフト部に形成された充填剤材料を示す、図6の線7−−7に沿う拡大断面図である。 本発明の改良されたキャリア組成物から形成された歯内閉塞具の別の実施形態の拡大立面図である。 キャリア本体のシャフト部の外表面を示す、図8の線9−−9に沿う大幅に拡大した断面図である。 図8に示されるものと同様であるが、シャフト部に付着した充填剤コーティング材料を含むキャリア本体の立面図である。 キャリアのシャフト部に形成された充填剤コーティング材料を示す、キャリア本体の断面を示す図10の線11−−11に沿う拡大断面図である。
図面を参照すると、初めに図1には、改良された歯内閉塞具の実施形態の拡大立面図が示される。閉塞具は、本発明の架橋(例えば熱硬化性)キャリア材料(例えばキャリア組成物)から形成されたキャリア本体2を備える。キャリア本体2は、ハンドル部10及びシャフト部12を備える。一実施形態では、ハンドル部10及びシャフト部12はキャリア材料から一体に形成され得る。別の実施形態では、ハンドル部10及びシャフト部12は別個に形成された後に接着されてもよい。別個に形成される場合、ハンドル部10がシャフト部12の材料とは異なる材料から形成されてもよい。好ましくは、ハンドル部10及びシャフト部12はどちらも架橋キャリア材料から形成される。しかしながら、別の実施形態では、シャフト部12のみが架橋キャリア材料から形成されてもよい。
一実施形態では、近位のハンドル部10は、使用者の親指と人差し指とで操作されるような寸法であり得る。シャフト部12がハンドル部10から一体として伸び、遠位端14で終わっていてもよい。シャフト12は先細りであってもよく、ガッタパーチャ等の任意の歯内充填剤材料26(例えばコーティング)をその上に受けるのに適した外表面を有する。シャフト部12は、シャフトがハンドル10の円錐部18と接する接合部16での最大直径から次第に細くなるのが好ましく、シャフトは接合部16での最大直径から遠位端14での最小直径に向かって細くなる。
具体的な一実施形態では、キャリア本体は、充填剤材料がその表面上に(thereon)形成された状態で製造業者によって直接供給され得る。この材料を炎の中で又は炉内で加熱し、充填剤材料を軟化させてから根管に挿入する。さらに、キャリア本体は閉塞具本体のシャフト上に滑り止め(sliding stopper)又はワッシャを備えていてもよい。
別の実施形態では、米国特許第5,118,297号に説明されるようにシャフト近位端14が根管に貫入した距離を示すのに有用である、間隔を開けた長さ標識20を、施術者が根管に充填剤材料を充填した後に閉塞具を挿入して、遠位端が標識20によって示される深さまで貫入したことを知ることができるようにシャフト18上に一体に形成してもよい。ハンドル部18が、例外的に長い根管を有する歯に閉塞具が用いられる場合に有用な深さ標識を備えていてもよい。
接合部16が単にシャフト12及びハンドル円錐部18の先細りの表面の形状の変化を外観上示すものであり、全体的に一体化した閉塞具の境界線(separation)を示すものなくてもよい。
図2は、閉塞具のシャフト12及び任意の溝22の断面を示す。この図に関して、溝22は一般には弓状でよく、ただし溝の断面形状は異なっていてもよい。例えば、図4は、溝22Bが角のある断面構成を有する代替実施形態である。溝の壁面を形成する角度は、鋭角から鈍角まで大幅に異なり得る。溝22の断面形状だけではなく、その深さも大幅に異なり得る。
溝22が含まれる場合、任意の溝22を設けることの利点は、閉塞具(例えば、キャリア本体及びその表面上にコーティングした充填剤材料)を充填剤材料の入った根管内に挿入する際に、過剰の充填剤材料(例えばコーティング)を逃がすことが可能となることであり得る。閉塞具の機能は、充填剤材料を根管内に詰め、空隙を可能な限り多く除去するか、又は大幅に減少させること、及び根管にしばしば認められる側面の裂溝に充填剤材料を流し込むことである。閉塞具を充填剤材料の入った根管内に挿入する場合、閉塞具は、遠位端14が根管の先端に可能な限り近づくように、その深さの限界まで根管内に配置されるものとする。したがって、根管における充填剤材料の過剰な蓄積が、水圧作用(hydraulic action)によって、歯の根管における閉塞具の位置決めを妨げる場合もある。溝22を設けることによって、過剰な充填剤材料が歯の表面へと流れ、根管における閉塞具のシャフト部の位置決めに対する水圧による抵抗が軽減される。
任意の溝22は一般に、閉塞具のシャフト部12の外表面に形成される。溝22はシャフト12の上部から遠位端14にまで及んでいてもよい。図1の実施形態では、溝は完全にシャフト部の末端14にまで及んでいるが、これは必須ではない。
図3は、遠位端14まで及ぶ溝22を示す閉塞具の端面図である。図5は、図4に示されるような角のある溝22Bを有する閉塞具の端面図を示す。
充填剤材料が表面上に形成された閉塞具を商業的に入手できるようになったことは、歯内治療学における近年の重要な進歩のひとつである。図6及び図7は、充填剤材料26(例えばコーティング)が表面上に(例えば、一般にシャフト部12等のキャリア2の一部の周辺に)形成された図1の閉塞具を示す。充填剤材料26は典型的にはガッタパーチャを含み得るが、根管充填剤として機能する望ましい特性を有する他の化合物も可能である。典型的な市販の閉塞具は、常温で比較的硬い充填剤材料26をその表面上に有する。充填剤材料26を、それが半溶融状になる温度まで直火で又は炉内で加熱した後、充填剤材料を表面上に有する閉塞具を根管に挿入することができる。
本明細書中で言及される以前に交付された特許において説明されている、充填剤材料26を根管に詰めるのを補助するために使用することができるエラストマーワッシャ28を図6に示す。
図8及び図9は本発明の別の実施形態を示す。これらの図面は概して、図1及び図2と同様の対応する特徴部及びそれぞれの識別番号(numeric identifiers)を有するが、前記した任意の溝を有しない。図10及び図11に示されるように、図8及び図9に示されるキャリア本体のシャフト部に任意の充填剤材料26を付着させることができる。
これまで記載した閉塞具は、以前に交付された米国特許第4,894,011号、同第5,118,297号及び同第5,833,457号(あらゆる目的で参照により本明細書中に援用される)に概略的に開示される特徴部を備える。
顕著かつ重要な改良点は、閉塞具のキャリア本体の形成に利用される材料である。より具体的には、本発明のキャリア本体は、化学的に架橋される材料(例えば熱硬化性材料)から形成され得る。熱硬化性材料は、キャリア本体(例えばハンドル部及び/又はシャフト部)に形成する(例えば成形する)ことができ、冷却すると実質的に(例えば永久的に)その形状を保持し得る。有利には、化学的に架橋される材料は、加熱しても実質的に又は完全にその形状を維持する。さらに、熱硬化性材料(例えば熱硬化性ゴム)は一般に、やや乏しい引き裂き性を有し得るため、(例えば根管の再治療時に)回転ファイルでキャリアに貫入することが容易となる。
本発明は、動機械的熱分析(DMTA)を用いて測定することのできる、温度に応じた剛性及び/又は貯蔵弾性率に関して改善された物理的性質を有するキャリア組成物を提供する。本明細書中で論考される成分の1つ又は複数の添加によって、剛性が制御され得ることを理解されたい。
キャリア組成物は、架橋性(例えば熱硬化性)材料(例えば第1のゴム及び/又はプラスチック)を含む。架橋性材料の例としては、アルキド、エポキシ樹脂、フェノール樹脂(例えばベークライト)、ポリイミド、ホルムアルデヒド樹脂(例えば尿素ホルムアルデヒド又はメラミンホルムアルデヒド)、熱硬化性ポリエステル、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、ビスマレイミド(BMI)、シリコーン等、又はそれらの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されない。架橋性材料は、キャリア組成物の少なくとも約1wt%、好ましくは少なくとも約5wt%の量で存在し得る。さらに、架橋性材料は、キャリア組成物の約70wt%未満、好ましくは約45wt%未満の量で存在し得る。例えば、架橋性材料は、キャリア組成物の約1wt%〜約70wt%、好ましくは約5wt%〜約45wt%(例えば約10wt%〜約25wt%)の範囲で存在し得る。
好ましい一実施形態では、架橋性材料はシス−1,4−ポリイソプレンを含み得る。シス−1,4−ポリイソプレンがその骨格に炭素−炭素二重結合を有しており、そのため硬化剤及び/又は助剤がこの二重結合を開裂し、強固な三次元共有結合ネットワークを築くことが可能であることを理解されたい。このようにして、柔らかいゴム状のポリマーネットワークが、材料が化学的に分解するまで全ての温度にわたって固体に変換され得る(例えば架橋され得る)。
架橋性材料(例えばシス−1,4−ポリイソプレン)は、ガッタパーチャ(トランス−1,4−ポリイソプレン)等の従来の熱可塑性材料の代わりに又はそれに加えて存在し得る。しかしながら、必須ではないが、キャリア組成物が熱可塑性材料を含まないことが望ましい場合もある。具体的な一例では、シス−1,4−ポリイソプレンをトランス−1,4−ポリイソプレンの代わりに使用し、キャリア組成物がトランス−1,4−ポリイソプレンを含まないようにすることができる。好ましいシス−1,4−ポリイソプレンは、GOODYEAR CHEMICAL(Akron,Ohio)により販売されるNATSYN(商標)2200及び/又は2200である。別の好ましいシス−1,4−ポリイソプレンは、Zeon Chemicals(Louisville,KY)により販売されるNipol IR 2200である。他のシス−1,4−ポリイソプレンを使用してもよいし、トランス−1,4−ポリイソプレンの多くの形態の1つを使用してもよい。
別の実施形態では、第2のエラストマー(例えばゴム)の添加が、加工を改善し得る(例えば混合性(blending)の増大、流動性の増大、又はそれ以外)ことが見出された。第2のエラストマーが含まれる場合、望ましいエラストマーとしては、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、水素化ニトリル水素化アクリロニトリル−ブタジエンゴム(HNBR)、クロロプレンゴム(CR)、シリコーンゴム(VMQ)、ポリアクリレートゴム(ACM)、エチレンアクリルゴム(AEM)、ポリエステルウレタン/ポリエーテルウレタン(それぞれAU/EU)等のポリウレタン、天然ゴム(NR)等、又はそれ以外、及びそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、第2のエラストマーが含まれる場合、架橋性材料(例えばシス−1,4−ポリイソプレン)と第2のエラストマー(例えばEPDM)との比率は、約10:1〜約1:1、好ましくは約5:1〜約2:1(例えば3:1)の範囲であり得る。エラストマーは、キャリア組成物の少なくとも約0.1wt%、好ましくは少なくとも約1wt%の量で存在し得る。さらに、エラストマーは、キャリア組成物の約50wt%未満、好ましくは約25wt%未満の量で存在し得る。例えば、エラストマーは、キャリア組成物の約0.1wt%〜約50wt%、好ましくは約1wt%〜約25wt%(例えば約3wt%〜約15wt%)の範囲で存在し得る。好ましいゴムは、ExxonMobil Chemical(Houston,TX)により販売される商品名Vistalon(商標)のEPDMゴムである。
キャリア組成物は、硬化剤(例えば架橋剤)、助剤、又はその両方の組合せを含んでいてもよい。硬化剤及び/又は助剤を用いて、シス−1,4−ポリイソプレンを化学的に架橋することができることを理解されたい。架橋剤の例としては、硫黄微粒子(例えば、ポリイソプレンにおける2−ビスベンゾチアゾール−2,2’−ジスルフィドと硫黄及びZnOとの反応などの、ベンゾチアゾール誘導体によって促進されるポリイソプレンの硫黄加硫)、過酸化物(例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン)、ジアクリル酸亜鉛(例えばSaret(商標)SR633)、ポリブタジエン樹脂(例えばRicon 153)等、若しくはそれ以外、又はそれらの組合せを挙げることができるが、これらに限定されない。硬化剤(例えば架橋剤)は、キャリア組成物の少なくとも約0.1wt%、好ましくは少なくとも約5wt%の量で存在し得る。さらに、硬化剤は、キャリア組成物の約70wt%未満、好ましくは約45wt%未満の量で存在し得る。例えば、硬化剤は、キャリア組成物の約0.1wt%〜約70wt%、好ましくは約5wt%〜約45wt%(例えば約10wt%〜約25wt%)の範囲で存在し得る。好ましい架橋剤は、R.T. Vanderbilt Company(Norwalk,CT)により販売される商品名Varox(商標)DBPHの2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンである。
助剤の例としては、メルカプトベンゾチアゾール(mercaptobenzothiazole)(例えば2−メルカプトベンゾチアゾール)、過酸化物(例えば、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン)、アクリレート(acrylates)等、若しくはそれ以外、又はそれらの組合せを挙げることができるが、これらに限定されない。アクリレート助剤としては、メタクリレート(例えばトリメタクリレート)、メチルメタクリレート、又はそれ以外、及びそれらの組合せを挙げることができる。助剤は、キャリア組成物の少なくとも約0.01wt%、好ましくは少なくとも約0.5wt%の量で存在し得る。さらに、助剤は、キャリア組成物の約40wt%未満、好ましくは約25wt%未満の量で存在し得る。例えば、助剤は、キャリア組成物の約0.01wt%〜約40wt%、好ましくは約0.5wt%〜約25wt%(例えば約1wt%〜約10wt%)の範囲で存在し得る。好ましい助剤は、Sartomer(Exton,PA)により販売される商品名SR350のトリメチロールプロパントリメタクリレートである。
架橋剤/助剤の組合せが、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン架橋剤とトリメチロールプロパントリメタクリレート助剤との組合せ、硫黄微粒子架橋剤とメルカプトベンゾチアゾール助剤との組合せ、ジアクリル酸亜鉛架橋剤と2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン助剤との組合せ、ポリブタジエン樹脂架橋剤と2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン助剤との組合せ、及び/又は2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン架橋剤とトリメチロールプロパントリメタクリレート助剤との組合せを含み得ることを理解されたい。しかしながら、他の架橋剤及び/又は助剤、並びにそれらの任意の組合せでもよい。
本発明のキャリア組成物は、概して剛性の新規の材料を形成する。この剛性は、架橋剤、充填剤、補強充填剤、ナノチューブ、繊維、及び/若しくはそれ以外、又はそれらの任意の組合せを組み合わせることによって得られる。このナノテクノロジーとしては、本明細書中で論考されるようなナノ粒子、ナノ繊維及びナノチューブを挙げることができるが、これらに限定されない。さらに、他のナノテクノロジーをキャリア組成物に取り入れて、更なる剛性特性をもたらすことができる。充填剤、補強充填剤、ナノチューブ及び/又はナノ繊維が一般に、キャリアの製造時に未硬化の材料が流動して型穴を充填するのを妨げることなく、硬化した材料の剛性を増大させ得る(例えば加工性を改善し得る)ことを理解されたい。
キャリア組成物は、酸化亜鉛、シリカ、二酸化チタン、酸化鉄、窒化ケイ素、ガラス、例えばカルシウム、鉛、リチウム、セリウム、スズ、ジルコニウム、ストロンチウム、バリウム及びアルミニウムベースのガラス、ホウケイ酸ガラス、ホウケイ酸ストロンチウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸リチウム、アルミナケイ酸リチウム(lithium alumina silicate)、カオリン、石英及びタルク等の充填剤を更に含んでいてもよい。好ましい充填剤は一般に微細な粒径を有するが、必須ではない。充填剤は、キャリア組成物の少なくとも約0.001wt%、好ましくは少なくとも約0.05wt%の量で存在し得る。さらに、充填剤は、キャリア組成物の約80wt%未満、好ましくは約50wt%未満の量で存在し得る。例えば、充填剤は、キャリア組成物の約0.001wt%〜約80wt%、好ましくは約0.05wt%〜約50wt%の範囲で存在し得る。
具体的な一例では、充填剤は酸化亜鉛(例えば抗菌剤)を含んでいてもよい。酸化亜鉛は、含まれる場合、キャリア組成物の少なくとも約0.001wt%、好ましくは少なくとも約0.05wt%の量で存在し得る。さらに、酸化亜鉛は、キャリア組成物の約50wt%未満、好ましくは約25wt%未満の量で存在し得る。例えば、酸化亜鉛は、キャリア組成物の約0.001wt%〜約50wt%、好ましくは約0.01wt%〜約25wt%(例えば約0.05wt%〜約10wt%)の範囲で存在し得る。好ましい酸化亜鉛充填剤は、Akrochem Corporation(Akron OH)からzinc oxide 35という商品名で販売される。
充填剤は補強充填剤を含んでいてもよい。補強充填剤はポリマーへの物理的結合及び/又は化学的結合の改善に役立ち、(完全に)架橋した後のキャリア化合物をさらに剛化し得ると考えられる。補強充填剤としては、沈降シリカ、ヒュームドシリカ、シラン処理シリカ、カーボンブラック粒子、クレイ等、若しくはそれ以外、又はそれらの任意の組合せを挙げることができる。補強充填剤は、キャリア組成物の少なくとも約0.01wt%、好ましくは少なくとも約0.1wt%の量で存在し得る。さらに、補強充填剤は、キャリア組成物の約60wt%未満、好ましくは約30wt%未満の量で存在し得る。例えば、補強充填剤は、キャリア組成物の約0.01wt%〜約60wt%、好ましくは約0.1wt%〜約30wt%(例えば約1wt%〜約15wt%)の範囲で存在し得る。好ましい補強充填剤は、PPG(Monroeville,PA)により販売される商品名Hi−Sil 233の沈降シリカである。
充填剤は充填繊維(例えば炭素繊維、ガラス繊維、若しくはそれ以外、又はそれらの任意の組合せ)を含んでいてもよい。典型的な充填繊維が高い縦横比(例えば、一般にナノチューブ及び/又はナノ繊維よりも小さい)を有し得ることを理解されたい。充填繊維は、含まれる場合、約100nm〜約2.0mm、好ましくは約200nm〜約500nm(例えば約200nm〜約300nm)の繊維長を有し得る。充填繊維はキャリア化合物に更なる剛性をもたらし得る。
具体的な一例では、充填繊維は、射出成形時の流動方向における更なる剛性をキャリア化合物にもたらし得る。キャリア材料のカレンダリング(calendaring)とそれに続く圧縮成形等といった他の形成プロセスを用いてもよい。充填繊維は、キャリア組成物の少なくとも約0.01wt%、好ましくは少なくとも約0.1wt%の量で存在し得る。さらに、充填繊維は、キャリア組成物の約60wt%未満、好ましくは約30wt%未満の量で存在し得る。例えば、充填繊維は、キャリア組成物の約0.01wt%〜約60wt%、好ましくは約0.1wt%〜約30wt%(例えば約1wt%〜約15wt%)の範囲で存在し得る。好ましい充填繊維は、PPG(Akron,OH)により販売される商品名A200アラミド繊維のガラス繊維である。
充填剤は、剛化剤(stiffener)としてナノチューブ、ナノ粒子、ナノ繊維、又はそれらの任意の組合せ等のナノテクノロジーを含んでいてもよい。これらのナノテクノロジーは炭素ベースであっても、又は非炭素ベースであってもよい。ナノテクノロジーが約10超、好ましくは10超の縦横比を有することができ、流動場に容易に配向する能力をもたらし、それにより射出成形部品の剛性を増大させ得ることを理解されたい。
シラン処理(被覆)シリカ、カーボンナノチューブ(被覆)繊維等、及び/又はそれ以外の充填剤が一般に、キャリアの製造時に未硬化の材料が流動して型穴を充填するのを妨げることなく、硬化した材料の剛性を増大させ得る(例えば加工性を改善し得る)ことを理解されたい。
キャリア組成物は、1つ又は複数の任意の添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、X線不透過性材料、安定剤、抗菌剤(例えば酸化亜鉛)、酸化防止剤(例えば、Westco AO−2246等の2,2−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール))、可塑剤(例えばstruktol(商標)WB 222)、酸(例えばステアリン酸)、金属石鹸(例えばステアリン酸亜鉛)等の離型剤、ワックス(例えば、No Checkワックス等のパラフィンワックス)、軟化剤、湿潤剤、滑剤等、若しくはそれ以外、又はそれらの任意の組合せを挙げることができる。添加剤は、キャリア組成物の少なくとも約0.001wt%、好ましくは少なくとも約0.01wt%の量で存在し得る。さらに、添加剤は、キャリア組成物の約50wt%未満、好ましくは約25wt%未満の量で存在し得る。例えば、添加剤は、キャリア組成物の約0.001wt%〜約50wt%、好ましくは約0.01wt%〜約25wt%(例えば約0.05wt%〜約10wt%)の範囲で存在し得る。
X線不透過性材料(例えば放射線乳白剤)の例としては、酸化ビスマス、硫酸バリウム、タングステン、酸化タンタル、酸化セリウム、酸化スズ、酸化ジルコニウム化合物、並びにタンタル、バリウム及びストロンチウムを含有するX線不透過性ガラス等、若しくはそれ以外、並びにそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定されない。放射線乳白剤は、含まれる場合、約0.25ミクロン〜約10ミクロン、好ましくは約1.25ミクロン〜約2ミクロン(例えば1.40ミクロン〜約1.99ミクロン)の平均粒径を有し得る。一例では、約200〜約500(例えば270及び/又は325)のメッシュサイズを有する放射線乳白剤が存在し得る。X線不透過性材料は、キャリア組成物の少なくとも約1wt%、好ましくは少なくとも約10wt%の量で存在し得る。さらに、X線不透過性材料は、キャリア組成物の約75wt%未満、好ましくは約50wt%未満の量で存在し得る。例えば、X線不透過性材料は、キャリア組成物の約1wt%〜約75wt%、好ましくは約10wt%〜約50wt%(例えば約25wt%〜約45wt%)の範囲で存在し得る。好ましいX線不透過性材料は、Buffalo Tungsten(Depew,NY)により販売されるタングステン325メッシュc6である。
キャリア組成物は、1つ又は複数の顔料(例えば着色剤)を含んでいてもよい。望ましい着色剤は、任意でピンク色のガッタパーチャ材料によって取り囲まれた暗色のキャリアが得られるようなものであり得る。別の望ましい着色剤は、任意でピンク色のガッタパーチャ材料によって取り囲まれたピンク色のキャリアが得られるようなものであり得る。具体的な一例では、キャリアの外側をピンク色のガッタパーチャで被覆し、この色に合わせることによって最終的な閉塞された根管が一様な外観を有するようにする。しかしながら、他の実施形態では、キャリア化合物は様々な着色剤を含んでいてもよい。このとき、サイズの異なるキャリアを色分けしてサイズの違いを表すことができる。本発明は他の着色剤及び/又は着色剤の組合せをも許容することを更に理解されたい。着色剤は、キャリア組成物の少なくとも約0.01wt%、好ましくは少なくとも約0.05wt%の量で存在し得る。さらに、着色剤は、キャリア組成物の約50wt%未満、好ましくは約35wt%未満の量で存在し得る。例えば、着色剤は、キャリア組成物の約0.01wt%〜約50wt%、好ましくは約0.05wt%〜約35wt%(例えば約0.1wt%〜約20wt%)の範囲で存在し得る。望ましい着色剤としては、Red MB、Yellow EPMB、二酸化チタン、又はそれ以外、及び任意のそれらの組合せを挙げることができる。
本発明の具体的な一例では、架橋キャリア材料は以下の組成を有し得る。
Figure 0005827307
本発明の別の具体的な例では、架橋キャリア材料は以下の組成を有し得る。
Figure 0005827307
プロトタイプの説明−物理的性質/特性
好ましい一実施形態では、キャリア組成物を365°F(185℃)で7分間圧縮成形して、架橋キャリアを形成することができる。得られる架橋キャリアは、以下の特性:約1.5〜約3.0(例えば約1.8〜約2.2)の比重;約10%未満、好ましくは約5%未満(例えば約1%〜約3%)の収縮率;少なくとも約15、好ましくは少なくとも約25(例えば約40)の硬度(ショアD);少なくとも約500psi、好ましくは少なくとも約1000psi(例えば、約1200psi)の引張強度;少なくとも約0.5%、好ましくは少なくとも約2%の破断点伸びのいずれか1つ、又はそれらの任意の組合せによって規定され得る。
複数の成分若しくは工程の機能若しくは構造を単一の成分若しくは工程に組み合わせるか、又は1つの工程若しくは成分の機能若しくは構造を複数の工程若しくは成分に分けてもよいことを更に理解されたい。本発明はこれらの組合せの全てを含む。特に明記しない限り、本明細書中で図示される様々な構造の寸法及び形状は、本発明の限定を意図するものではなく、他の寸法又は形状が可能である。加えて、本発明の特徴を例示の実施形態の1つとの関連でのみ説明したが、かかる特徴を任意の所与の用途のために他の実施形態の1つ又は複数の他の特徴と組み合わせることができる。上記のことから、本明細書中の独自の構造の作製及びその操作も本発明による方法に相当することも理解されよう。本発明は、本明細書中の方法の実施によって得られる中間産物及び最終産物も包含する。「を含む(を挙げる)("comprising" or "including")」の使用は、列挙される特徴「から本質的になる」又は「からなる」実施形態も企図するものである。
本明細書中で提示される説明及び例示は、本発明、その原理及びその実用的用途を当業者に知らせることを意図するものである。当業者は、本発明を特定の使用の要件に最適となるように多数の形態に適合及び適用させることができる。したがって、記載される本発明の具体的な実施形態は、本発明を包括又は限定することを意図するものではない。本発明の範囲はしたがって、上記の記載に準拠して決定されるのではなく、添付の特許請求の範囲とともに、かかる特許請求の範囲が権利を与える均等物の全範囲に準拠して決定されるものとする。特許出願及び特許公報を含む全ての論文及び参考文献の開示は、あらゆる目的で参照により援用される。

Claims (13)

  1. 歯根管を充填するためのキャリア組成物であって、
    約1重量%〜約25重量%のシス−1,4−ポリイソプレン;
    硬化剤;
    約25重量%〜約45重量%の、約0.25ミクロン〜約10ミクロンの平均粒径を有する放射線乳白剤;
    約0.05重量%〜約50重量%の充填剤;及び
    約0.5重量%〜約15重量%のエラストマーを含んでおり、該シス−1,4−ポリイソプレンが該エラストマーに対して約10:1〜約1:1の範囲内の比率で存在しているキャリア組成物。
  2. 助剤を更に含む請求項1に記載のキャリア組成物。
  3. 前記硬化剤が前記キャリア組成物の約0.1重量%〜約30重量%の量で存在し、前記助剤が前記キャリア組成物の約0.01重量%〜約30重量%の量で存在する請求項2に記載のキャリア組成物。
  4. 歯根管を充填するためのキャリア組成物であって、
    約5重量%〜約45重量%のシス−1,4−ポリイソプレン;
    約0.1重量%〜約30重量%の硬化剤;
    約10重量%〜約50重量%の、約0.25ミクロン〜約10ミクロンの平均粒径を有する放射線乳白剤;
    約0.5重量%〜約15重量%のエラストマー;及び
    約1重量%〜約15重量%の、補強充填材及び補強繊維のうちの少なくとも一方を含んでおり、該シス−1,4−ポリイソプレンが該エラストマーに対して約10:1〜約1:1の範囲内の比率で存在しているキャリア組成物。
  5. 助剤を更に含む請求項4に記載のキャリア組成物。
  6. 前記助剤が前記キャリア組成物の約0.01重量%〜約30重量%の量で存在する請求項5に記載のキャリア組成物。
  7. 前記シス−1,4−ポリイソプレンが前記エラストマーに対して約10:1〜約1:1の範囲内の比率で存在する請求項4に記載のキャリア組成物。
  8. X線不透過性成分と、補強充填剤及び補強繊維を含む充填剤とを更に含む請求項1に記載のキャリア組成物。
  9. 前記補強充填材が約1重量%〜約15重量%の量で存在し、前記補強繊維が約1重量%〜約15重量%の量で存在する請求項4に記載のキャリア組成物。
  10. ワックスを更に含む請求項9に記載のキャリア組成物。
  11. 前記シス−1,4−ポリイソプレンが、前記キャリア組成物の約10重量%〜約25重量%の量で存在する請求項4に記載のキャリア組成物。
  12. 前記充填材が、約1重量%〜約15重量%の補強充填材と約1重量%〜約15重量%の補強繊維を含む請求項1に記載のキャリア組成物。
  13. 前記シス−1,4−ポリイソプレンが、前記キャリア組成物の約10重量%〜約25重量%の量で存在している請求項12に記載のキャリア組成物。
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