JP5826962B1 - 凝縮室付き熱機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱機関で、シリンダ内の低圧側空間内の圧力をより低下させて出力を増大するとともに、ピストン動作の高速化を図る。【解決手段】凝縮室付き熱機関は、シリンダ11内で摺動するピストン12と、シリンダ11内に気体状態の作動媒体を供給する第1、第2の気体供給配管20a、20bと、作動媒体を加熱して気体状態の作動媒体を供給する加熱器28と、シリンダ11内の作動媒体を排出する第1、第2の排出配管21a、21bと、第1、第2の排出配管21a、21bから排出された作動媒体を冷却して凝縮させる第1、第2の凝縮室23a、23bと、第1、第2の凝縮室23a、23bで得られた凝縮液を加圧して加熱器28に送る加熱器ポンプ33と、を有し、作動媒体が循環する密閉サイクルを構成する。【選択図】図1

Description

この発明はピストンとシリンダとを備えた熱機関に係り、特に、シリンダの外に凝縮室を備えた熱機関に関する。
シリンダ内で摺動するピストンを備えた熱機関において、シリンダ内の高圧側空間内に高温高圧の作動媒体を注入して、ピストンを押し動かすことにより動力を得る技術は広く知られている。さらに、その熱機関の出力を高めるために、シリンダ内の低圧側空間内に過冷却の液体状態の作動媒体を注入して、低圧側空間での気体状態の作動媒体の凝縮によるさらなる低圧化を促して出力を高める熱機関が知られている(特許文献1)。
特許第5620567号公報
上記特許文献1に開示された技術で、シリンダ内の低圧側空間内に過冷却状態の液体の作動媒体を注入して、その低圧側空間内の気体状態の作動媒体の凝縮を起こさせるにはある程度の時間がかかる。そのため、十分に作動媒体の凝縮を起こさせるためには、ピストン動作の高速化すなわちピストンの往復にかかる時間の短縮(以下、単に「ピストン動作の高速化」と言う。)が困難となり、効率向上が困難となる。
この発明は、上記課題を解決するためのものであって、シリンダ内の低圧側空間内の圧力をより低下させて出力を増大するとともに、ピストン動作の高速化も容易にできる凝縮室付き熱機関を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る凝縮室付き熱機関は、第1の閉鎖端部と、前記第1の閉鎖端部の反対側の第2の閉鎖端部とを備えた筒状のシリンダと、前記シリンダ内で前記第1の閉鎖端部と前記第2の閉鎖端部との間に配置されて、前記第1の閉鎖端部に接する第1の部分密閉空間と、前記第2の閉鎖端部に接する第2の部分密閉空間とを仕切りながら摺動するピストンと、前記シリンダの前記第1の部分密閉空間に連通する位置に接続されて気体状態の作動媒体を前記第1の部分密閉空間に供給可能な第1の気体供給配管と、前記シリンダの前記第2の部分密閉空間に連通する位置に接続されて気体状態の作動媒体を前記第2の部分密閉空間に供給可能な第2の気体供給配管と、前記第1の気体供給配管および前記第2の気体供給配管に接続されて、作動媒体を加熱して前記第1の気体供給配管および前記第2の気体供給配管に気体状態の作動媒体を供給可能な加熱器と、前記シリンダの前記第1の部分密閉空間に連通する位置に接続されて前記第1の部分密閉空間内の作動媒体を排出可能な第1の排出配管と、前記シリンダの前記第2の部分密閉空間に連通する位置に接続されて前記第2の部分密閉空間内の作動媒体を排出可能な第2の排出配管と、前記第1の排出配管に接続されて、前記第1の排出配管から排出された作動媒体を冷却して凝縮させて作動媒体の凝縮液を得る第1の凝縮室と、前記第2の排出配管に接続されて、前記第2の排出配管から排出された作動媒体を冷却して凝縮させて作動媒体の凝縮液を得る第2の凝縮室と、前記第1および第2の凝縮室で得られた作動媒体の凝縮液を加圧して前記加熱器に送る加熱器ポンプと、前記第1の凝縮室で得られた作動媒体の凝縮液を前記加熱器ポンプに送る第1の凝縮液配管と、前記第2の凝縮室で得られた作動媒体の凝縮液を前記加熱器ポンプに送る第2の凝縮液配管と、前記第1の気体供給配管および前記第2の気体供給配管にそれぞれ設けられた第1の気体供給弁および第2の気体供給弁と、前記第1の排出配管に設けられた第1の排出弁と、前記第2の排出配管に設けられた第2の排出弁と、前記第1の凝縮液配管に設けられた第1の凝縮液弁と、前記第2の凝縮液配管に設けられた第2の凝縮液弁と、を有し、前記作動媒体が循環する密閉サイクルを構成する。
この発明によれば、冷却による作動媒体の凝縮を促進させて、シリンダ内の低圧側空間内の圧力をより低下させることにより、出力を増大でき、さらに、ピストン動作の高速化も容易にできる。
本発明に係る凝縮室付き熱機関の第1の実施形態の構成を示す模式図である。 本発明に係る凝縮室付き熱機関の第2の実施形態の構成を示す模式図である。 本発明に係る凝縮室付き熱機関の第3の実施形態の構成を示す模式図であって、図1の一点鎖線Aで囲んだ部分を示す図である。 本発明に係る凝縮室付き熱機関の第4の実施形態の構成を示す模式図である。 本発明に係る凝縮室付き熱機関の第5の実施形態の構成を示す模式図である。 本発明に係る凝縮室付き熱機関の第6の実施形態の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る熱機関の実施形態について説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る凝縮室付き熱機関の第1の実施形態の構成を示す模式図である。シリンダ11は円筒状の容器であって、シリンダ11内をピストン12が摺動しながら往復できるようになっている。シリンダ11は、第1の閉鎖端部13aと、その反対側の第2の閉鎖端部13bで閉じられていて、密閉空間が形成されている。シリンダ11内の密閉空間は、ピストン12によって、第1の閉鎖端部13aに接する第1の部分密閉空間15aと、第2の閉鎖端部13bに接する第2の部分密閉空間15bとに、気密に仕切られている。
ピストン12にはピストンロッド17が取り付けられ、ピストンロッド17は、第2の閉鎖端部13bを貫通して延びている。ピストンロッド17が第2の閉鎖端部13bを貫通する部分で第2の部分密閉空間15bの気密が保たれるように構成されている。
ピストンロッド17は、シリンダ11の外側で接続ロッド18の一端に接続され、接続ロッド18の他端はクランク軸19に接続されている。ピストンロッド17、接続ロッド18およびクランク軸19はリンク機構を構成し、ピストン12の往復運動をクランク軸19の回転運動に変換できるように構成されている。クランク軸19には、例えば発電機(図示せず)が接続されている。
シリンダ11の第1の部分密閉空間15aに高温かつ高圧の気体状態の作動媒体を供給する第1の気体供給配管20aと、第1の部分密閉空間15a内の作動媒体を排出する第1の排出配管21aとが、第1の部分密閉空間15aに接続されている。同様に、シリンダ11の第2の部分密閉空間15bに高温かつ高圧の気体状態の作動媒体を供給する第2の気体供給配管20bと、第2の部分密閉空間15b内の作動媒体を排出する第2の排出配管21bとが、第2の部分密閉空間15bに接続されている。
第1の排出配管21aの下流側には、第1の排出弁22aを介して第1の凝縮室23aが接続されている。同様に、第2の排出配管21bの下流側には、第2の排出弁22bを介して第2の凝縮室23bが接続されている。第1の凝縮室23aおよび第2の凝縮室23b内それぞれに、例えば伝熱管24a、24bが配置されている。伝熱管24a、24b内に冷却水を流すことにより、伝熱管24a、24bが冷却され、これによって、第1の凝縮室23aおよび第2の凝縮室23b内の作動媒体が凝縮して凝縮液が生成されるように構成されている。
第1の凝縮室23aおよび第2の凝縮室23bの下流側には、それぞれ、第1の凝縮液配管25a、第2の凝縮液配管25bを介して、タンク26が接続されている。第1の凝縮液配管25aおよび第2の凝縮液配管25bにはそれぞれ、第1の凝縮液弁27aおよび第2の凝縮液弁27bが設けられている。
タンク26内には作動媒体が貯留され、その内部に液面が形成されるように構成されている。タンク26内の液体状の作動媒体は、加熱器ポンプ33によって昇圧され、加熱器28に送られるように構成されている。
加熱器28は、例えば伝熱管29を有し、外部の熱源から作動媒体に熱が与えられ、高温かつ高圧の作動媒体が生成される。ここで、外部の熱源は、例えば燃料の燃焼によって得られる熱のほか、地熱や太陽熱などが利用できる。なお、図の例では外部の熱源で熱せられた高温加熱媒体(例えば燃焼ガス)が伝熱管29内を通り、伝熱管29の外側を作動媒体が流れるような構造であるが、これとは逆に、作動媒体が伝熱管内を通り、その伝熱管の外側に外部の高温加熱媒体が通るような構造(図示せず)としてもよい。
加熱器28で生成された高温かつ高圧の作動媒体は、前述の第1の気体供給配管20aおよび第2の気体供給配管20bを介して、それぞれ、第1の部分密閉空間15aおよび第2の部分密閉空間15bに供給されるように構成されている。第1の気体供給配管20aおよび第2の気体供給配管20bそれぞれに、第1の気体供給弁30aおよび第2の気体供給弁30bが設けられている。
第1の排出弁22a、第2の排出弁22b、第1の凝縮液弁27a、第2の凝縮液弁27b、第1の気体供給弁30a、第2の気体供給弁30bの開閉などの制御を行うために、制御装置35が設けられている。
第1の凝縮室23aおよび第2の凝縮室23bにおける冷熱源としては、例えば氷雪を用いることができる。すなわち、第1の凝縮室23aおよび第2の凝縮室23bの伝熱管24a、24bに流す冷却水(冷却材)として、氷雪を用いて冷却したほぼ0℃の冷水を用いることができる。なお、図の例では、伝熱管24a、24b内を冷却材が流れ、伝熱管24a、24bの外側に作動媒体が存在する構造としているが、これとは逆に、伝熱管の内側を凝縮室として、その凝縮室の外側に冷却材が流れるような構造(図示せず)としてもよい。
この熱機関では作動媒体は、閉じた系内を相変化しながら循環する。作動媒体は、例えばブタンである。ブタンの沸点は大気圧では−0.5℃であるが、圧力を大気圧よりも若干高くすれば沸点が高くなるので、氷雪によって容易に凝縮させることができる。作動媒体としては、ブタンのほかに、プロパン、またはブタンとプロパンの混合物も利用可能である。ただし、これらの作動媒体に限定されない。
次に、この実施形態の凝縮室付き熱機関の動作について説明する。
まず、第1の気体供給弁30aが開、第2の気体供給弁30bが閉、第1の排出弁22aが閉、第2の排出弁22bが開、第1の凝縮液弁27aが閉、第2の凝縮液弁27bが開の状態を考える。このとき、シリンダ11内の第1の部分密閉空間15a内に高温かつ高圧の気体状の作動媒体が流入し、ピストン12を第2の閉鎖端部13bに向けて(図1の右方向に)押す。これにより、ピストン12が第2の閉鎖端部13bに向けて移動する。
ピストン12が第2の閉鎖端部13bに向けて移動すると同時に、第2の部分密閉空間15b内の気体状態の作動媒体が第2の凝縮室23b内に排出される。第2の凝縮室23b内は伝熱管24bによって冷却されているので作動媒体は凝縮し、その結果、第2の凝縮室23b内の圧力が低下する。第2の凝縮室23b内の圧力が低下することによって、第2の部分密閉空間15b内の圧力が低下し、ピストン12を第2の閉鎖端部13bに向けて(図1の右方向に)駆動する力の増大に寄与する。
第2の凝縮室23b内で生じた凝縮液は、第2の凝縮液配管25bを介してタンク26に回収され、加熱器ポンプ33によって昇圧され、加熱器28に送られる。加熱器28で、作動媒体は外部の熱源によって加熱され、高温かつ高圧の気体状の作動媒体が生成される。
ピストン12が第2の閉鎖端部13bに向けて移動することにより、ピストン12がピストンロッド17および接続ロッド18を図1の右方向に押し、クランク軸19を、図1の時計方向に回転させる。
つぎに、ピストン12が最も第2の閉鎖端部13bに近づいた後に、各弁の開閉切り替えを行う。すなわち、第1の気体供給弁30aを閉、第2の気体供給弁30bを開、第1の排出弁22aを開、第2の排出弁22bを閉、第1の凝縮液弁27aを開、第2の凝縮液弁27bを閉とする。すると、シリンダ11内の第2の部分密閉空間15b内に高温かつ高圧の気体状の作動媒体が流入し、ピストン12を第1の閉鎖端部13aに向けて(図1の左方向に)押し、ピストン12が第1の閉鎖端部13aに向けて移動する。
このとき、第1の部分密閉空間15a内の作動媒体は第1の凝縮室23a内に排出される。第1の凝縮室23a内は伝熱管24aによって冷却されているので作動媒体は凝縮し、その結果、第1の凝縮室23a内の圧力が低下する。第1の凝縮室23a内の圧力が低下することによって、第1の部分密閉空間15a内の圧力が低下し、ピストン12を第1の閉鎖端部13aに向けて(図1の左方向に)駆動する力の増大に寄与する。
このようにして、ピストン12は往復運動し、クランク軸19は所定の方向(上記説明では時計方向)に回転し続ける。
上記動作において、各弁22a、22b、27a、27b、30a、30bの開閉の切り替えのタイミングは、必ずしもピストンの移動方向が変わる時と同時が最適とは限らない。
例えば、第1の部分密閉空間15a内の気体状態の作動媒体が第1の凝縮室23a内に排出される行程の初期において、第1の排出弁22aが開いている必要があるが、第1の凝縮液弁27aが開く時期は少し遅れた方がよい。
この時期の直前には第1の排出弁22aおよび第1の凝縮液弁27aが閉じていて、第1の凝縮室23a内の過冷却液の温度が下がっている。また、締め切った空間内で温度が低下しているので圧力が下がっている。第1の凝縮室23a内の圧力が下がっているため、第1の部分密閉空間15a内の気体状態の作動媒体が効率よく第1の凝縮室23a内に排出されて、第1の部分密閉空間15a内の圧力を下げる効果が生じる。また、第1の排出弁22aが開いた直後は、第1の凝縮室23a内の過冷却液の温度が下がっているため、第1の部分密閉空間15aから第1の凝縮室23a内に排出される気体状態の作動媒体の凝縮が急速に進む。
その後、気体状態の作動媒体が第1の凝縮室23a内に流入することによって、第1の凝縮室23a内の作動媒体全体の温度が次第に上昇し、圧力も上昇してくるので、適当な時期に第1の凝縮液弁27aを開くとよい。そのように、第1の凝縮液弁27aを開くタイミングを遅らせることにより、第1の部分密閉空間15aから第1の凝縮室23a内への作動媒体の排出を効率的に行うことができ、かつ、低温の過冷却液状態の作動媒体が第1の凝縮室23a内の凝縮に寄与しないままタンク26に流出することを抑制できる。
一般に気体状の作動媒体が冷却されて凝縮する場合に、凝縮するための時間が必要である。
特許文献1に記載された技術では、シリンダ内に過冷却の液体状態の作動媒体を注入する。このため、シリンダ内での凝縮にかかる時間を考慮するとピストン動作の高速化が困難な面がある。しかし、この実施形態では、凝縮室23a、23bをシリンダ11の外に設けたので、シリンダ11から凝縮室23a、23b内に作動媒体を排出する前に凝縮室23a、23b内の圧力を下げておくこともでき、凝縮にかかる時間を加味したときのピストン動作の高速化を図ることができる。
さらに、この実施形態では、凝縮室を2個として、これらを交互に利用することにより、凝縮室が1個だけの場合に比べて、凝縮に時間をかけることができ、ピストン動作の高速化を図ることができる。
また、特許文献1ではシリンダ内に過冷却の液体状態の作動媒体を注入するため、シリンダを構成する構造材料の温度変化が激しく、構造材料の疲労が懸念され、また、シリンダを構成する構造材料とシリンダ内の作動媒体との間の伝熱による熱損失が比較的大きくなることが懸念される。この実施形態では、シリンダ内に過冷却の液体状態の作動媒体を注入することがないので、かかる懸念が払拭される。
なお、図1に示すように、第1および第2の凝縮室23a、23b内には液面が形成され、液面が常に伝熱管24a、24bの上端よりも高い位置にあることが、伝熱効率を高めるために好ましいと考えられる。しかし、そのことは必須要件ではなく、伝熱管24a、24bの一部または全部が液面より上方になっても、この発明の効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明に係る凝縮室付き熱機関の第2の実施形態の構成を示す模式図である。この実施形態では、第1の実施形態における第1の凝縮室23a(図1)が第1の凝縮室分室231a、232aに分割されている。同様に、第1の実施形態における第2の凝縮室23b(図1)が第2の凝縮室分室231b、232bに分割されている。
第1の排出配管21aは、2個の第1の分岐排出配管211a、212aに分岐していて、第1の分岐排出配管211a、212aはそれぞれ、第1の凝縮室分室231a、232aに接続されている。第1の実施形態の第1の凝縮液配管25a(図1)は、第1の凝縮室分室231a、232aにそれぞれ接続された第1の分岐凝縮液配管251a、252aに分岐している。
同様に、第2の排出配管21bは、2個の第2の分岐排出配管211b、212bに分岐していて、第2の分岐排出配管211b、212bはそれぞれ、第2の凝縮室分室231b、232bに接続されている。第1の実施形態の第2の凝縮液配管25b(図1)は、第2の凝縮室分室231b、232bにそれぞれ接続された第2の分岐凝縮液配管251b、252bに分岐している。
第1の分岐排出配管211a、212aには、それぞれ、第1の分岐排出弁221a、222aが設けられている。また、第1の分岐凝縮液配管251a、252aには、それぞれ、第1の分岐凝縮液弁271a、272aが設けられている。
同様に、第2の分岐排出配管211b、212bには、それぞれ、第2の分岐排出弁221b、222bが設けられている。また、第2の分岐凝縮液配管251b、252bには、それぞれ、第2の分岐凝縮液弁271b、272bが設けられている。
第1の凝縮室分室231a、232a、第2の凝縮室分室231b、232bにはそれぞれ、伝熱管241a、242a、241b、242bが取り付けられている。
その他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態では、ピストン12の往復運動による各行程で、シリンダ11の第1の部分密閉空間15a内の作動媒体は、2個の第1の凝縮室分室231a、232aのいずれか一方に排出される。また、シリンダ11の第2の部分密閉空間15b内の作動媒体は、2個の第2の凝縮室分室231b、232bのいずれか一方に排出される。そして、行程ごとに、作動媒体の排出先が、第1の凝縮室分室231a、232a同士で、また、第2の凝縮室分室231b、232b同士で、交互に切り替えられる。
例えば、ピストン12が図2の右方向、左方向、右方向、左方向へ向かって順次移動する間に、シリンダ11から排出される作動媒体は、第2の凝縮室分室231b、第1の凝縮室分室231a、第2の凝縮室分室232b、第1の凝縮室分室232aの順に切り替えて導入される。これにより、4個の凝縮室分室231b、231a、232b、232aが順次1個ずつ使用されることになり、第1の実施形態に比べて、さらに凝縮に時間をかけることができ、ピストン動作の高速化を図ることができる。
なお、この実施形態では、第1の凝縮室23aと第2の凝縮室23b(図1)をそれぞれ2個の凝縮室分室に分割するものとしたが、凝縮室23a、23bそれぞれを3個以上の凝縮室分室に分割してもよい。凝縮室分室の数を多くすれば、それに応じて、ピストン動作の高速化を図ることができる。
この第2の実施形態で、第1の分岐排出配管211a、212a、および第2の分岐排出配管211b、212bをそれぞれ、シリンダ11に直接接続することにより第1の排出配管21a、第2の排出配管21bをなくしてもよい。
また、第1の排出配管21aおよび第1の分岐排出配管211a、212aの長さを短くするために、第1の分岐排出弁221aと222aを、シリンダ11を径方向にはさんで対向させ、第1の凝縮室分室231aと232aを、シリンダ11を径方向にはさんで対向させて配置することもできる。同様に、第2の排出配管21bおよび第2の分岐排出配管211b、212bの長さを短くするために、第2の分岐排出弁221bと222bを、シリンダ11を径方向にはさんで対向させ、第2の凝縮室分室231bと232bを、シリンダ11を径方向にはさんで対向させて配置することもできる。
また、第1の実施形態の第1および第2の凝縮室23a、23b(図1)それぞれを3個以上の凝縮室分室に分割する場合は、それらの凝縮室分室を、シリンダ11を取り囲んで周方向に配列してもよい。
[第3の実施形態]
図3は、本発明に係る凝縮室付き熱機関の第3の実施形態の構成を示す模式図であって、図1の一点鎖線Aで囲んだ部分を示す図である。この実施形態は第1の実施形態の変形であって、図1の一点鎖線Aで囲んだ部分を示す部分のみが第1の実施形態と相違する。
第1の凝縮室23a内の頂部近くで液面より上方の位置に噴霧ノズル45aが設置されている。第1の凝縮室23a内の液面より下方位置に伝熱管24aが配置されている。第1の過冷却液供給配管43aが、第1の凝縮室23aの伝熱管24aより下方位置の第1の過冷却液取り出し部48aと噴霧ノズル45aとを連絡するように配置されている。第1の過冷却液供給配管43aには、第1の過冷却液ポンプ42aと第1の過冷却液供給弁44aとが配置されている。第1の過冷却液ポンプ42aは、第1の凝縮室23a内の伝熱管24aより下方に溜まった過冷却液状態の作動媒体を、噴霧ノズル45aを通して第1の凝縮室23a内の液面より上方に送る。
第1の凝縮液配管25aは、第1の凝縮室23a内の液面より下方で、第1の過冷却液供給配管43aの出口より上方の位置に接続されている。
第2の凝縮室23bに関しても、第1の凝縮室23aと同様に、第2の凝縮室23b内に噴霧ノズル45bが設置され、第2の過冷却液取り出し部48bと噴霧ノズル45bとを連絡するように第2の過冷却液供給配管43bが接続されている。また、第2の過冷却液供給配管43bに第2の過冷却液ポンプ42bと第2の過冷却液供給弁44bとが配置されている。
この第3の実施形態で、ピストン12が第1の閉鎖端部13aに向かって(図1で左方向に)移動しているとき、第1の部分密閉空間15a内の気体状態の作動媒体が、第1の排出配管21a、第1の排出弁22aを通じて、第1の凝縮室23a(図3参照)の上部に排出される。第1の凝縮室23a内の下部には常に過冷却液状態の作動媒体が溜められている。第1の凝縮室23a内の上部に気体状態の作動媒体が排出されるときに、噴霧ノズル45aを通じて、第1の凝縮室23a内の頂部近くに過冷却液状態の作動媒体が噴霧される。
これにより、第1の凝縮室23a内で、気体状態の作動媒体と過冷却液状態の作動媒体が混合し、気体状態の作動媒体は急速に凝縮する。このとき、噴霧された過冷却液は加熱され、凝縮によってできた液と混ざって飽和液に近い液体となる。こうしてできた液体状の作動媒体の一部は、第1の凝縮液配管25a、第1の凝縮液弁27aを通してタンク26へ回収される。噴霧された過冷却液と凝縮によってできた液とが混合されてできた液体状の作動媒体のうちで第1の凝縮液配管25aからタンク26へ向かわない部分は、伝熱管24aによってさらに冷却され、過冷却液となり、第1の過冷却液供給配管43aを通じて噴霧ノズル45aへ送られる。
以上説明したのが、ピストン12が第1の閉鎖端部13aに向かって移動しているときの状況である。ピストン12が第2の閉鎖端部13bに向かって移動しているときは、第2の部分密閉空間15b内の気体状態の作動媒体が、第2の排出配管21b、第2の排出弁22bを通じて、第2の凝縮室23bの上部に排出される。第1の凝縮室23aの場合と同様に、第2の凝縮室23b内の噴霧ノズル45bを通じて過冷却液状態の作動媒体が噴霧される。
この第3の実施形態によれば、第1、第2の凝縮室23a、23b内の液面の上方で、気体状態の作動媒体と過冷却液状態の霧状の作動媒体とが混合するので、気体状態の作動媒体は急速に凝縮する。これにより、第1、第2の凝縮室23a、23b内の凝縮が速やかに進行する。
また、この第3の実施形態において、第1、第2の凝縮室23a、23b内の比較的温度の低い過冷却液は伝熱管24a、24bの周辺で生成され、伝熱管24a、24bの下方に流れる。したがって、第1、第2の凝縮液配管25a、25bが第1、第2の凝縮室23a、23bと接続される位置を伝熱管24a、24bよりも高い位置とすることにより、過冷却液が第1、第2の凝縮室23a、23b内の蒸気の凝縮に寄与しないまま第1、第2の凝縮液配管25a、25bを通じてタンク26に流出するのを抑制できる。
また、この第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果も得られる。すなわち、凝縮室を2個として、これらを交互に利用することにより、凝縮室が1個だけの場合に比べて、凝縮に時間をかけることができ、ピストン動作の高速化を図ることができる。また、シリンダ内に過冷却の液体状態の作動媒体を注入することがないので、シリンダの構造材料の温度変化が比較的小さく、温度変動による構造材料への悪影響や熱損失が比較的小さく抑えられる。
以上説明した第3の実施形態は、第1の実施形態の変形として、第1および第2の凝縮室23a、23bそれぞれに噴霧ノズル45a、45bが設置され、第1および第2の過冷却液供給配管43a、43bが接続され、第1および第2の過冷却液ポンプ42a、42bと第1および第2の過冷却液供給弁44a、44bとが設けられているものとした。
この第3の実施形態の変形として、第2の実施形態における第1の凝縮室分室231a、232aおよび第2の凝縮室分室231b、232bのそれぞれに、噴霧ノズルを配置し、過冷却液供給配管を接続し、過冷却液ポンプと過冷却液供給弁とを設けてもよい(図示せず)。その場合は、図3に示す第3の実施形態による前述の効果に加えて、第2の実施形態による効果も併せて得ることができる。
[第4の実施形態]
図4は、本発明に係る凝縮室付き熱機関の第4の実施形態の構成を示す模式図である。この実施形態は第1の実施形態の変形であって、第1および第2の凝縮室23a、23bとは別に冷却器40が設けられ、冷却器40内に、冷却水などが流通する伝熱管41が配置されている。伝熱管41より下方位置で、冷却器40に過冷却液取り出し部48が設けられている。
冷却器40で作動媒体の過冷却液が生成され、その過冷却液は、過冷却液取り出し部48から取り出されて、過冷却液ポンプ42で昇圧され、第1および第2の過冷却液供給配管43a、43bを介してそれぞれ、第1および第2の凝縮室23a、23bに供給されるように構成されている。第1および第2の過冷却液供給配管43a、43bにはそれぞれ、第1および第2の過冷却液供給弁44a、44bが設けられている。
第1および第2の凝縮室23a、23b内それぞれの上部に、噴霧ノズル45a、45bが配置されている。噴霧ノズル45a、45bは、それぞれ、第1および第2の過冷却液供給配管43a、43bに接続され、冷却器40内で生成された過冷却の液体状態の作動媒体が第1および第2の凝縮室23a、23b内上部で噴霧されるように構成されている。
タンク26と冷却器40は液体供給配管46で接続され、タンク26内の液体状の作動媒体が液体供給配管46を通して冷却器40に供給されるように構成されている。
その他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態では、シリンダ11の第1および第2の部分密閉空間15a、15bから排出される作動媒体はそれぞれ、第1および第2の凝縮室23a、23bに導入される。
第1および第2の凝縮室23a、23b内では、シリンダ11の第1および第2の部分密閉空間15a、15bから排出された比較的温度の高い作動媒体が、噴霧ノズル45a、45bから噴霧される過冷却液状態の低温の作動媒体と混合する。これにより、第1および第2の凝縮室23a、23b内で急速な凝縮が起こり、第1および第2の凝縮室23a、23b内の圧力が低下する。このとき温度の異なる作動媒体同士が混合し、しかも噴霧が利用されるので、急速な凝縮を実現できる。
これにより、ピストン動作のさらなる高速化を図ることができる。
なお、この第4の実施形態は、過冷却液を噴霧ノズルから噴霧して蒸気と混合させる点で第3の実施形態と類似している。ただし、この第4の実施形態では、冷却水を流す伝熱管は1個あればよく、過冷却液ポンプも1台あればよいので、第3の実施形態よりも構成が簡素化されている。
[第5の実施形態]
図5は、本発明に係る凝縮室付き熱機関の第5の実施形態の構成を示す模式図である。
この実施形態は、第4の実施形態の変形であって、第4の実施形態における第1の凝縮室23a(図4)が第1の凝縮室分室231a、232aに分割されている。同様に、第4の実施形態における第2の凝縮室23b(図4)が第2の凝縮室分室231b、232bに分割されている。
第1の凝縮室分室231a、232a、第2の凝縮室分室231b、232b内上部にそれぞれ、噴霧ノズル45a、45a、45b、45bが配置されている。
凝縮室の分割に伴い、第2の実施形態と同様に、第1の排出配管21aは、2個の第1の分岐排出配管211a、212aに分岐していて、第1の分岐排出配管211a、212aはそれぞれ、第1の凝縮室分室231a、232aに接続されている。第4の実施形態の第1の凝縮液配管25a(図4)は、本実施形態では、第1の凝縮室分室231a、232aにそれぞれ接続された第1の分岐凝縮液配管251a、252aに分岐している。
同様に、第2の排出配管21bは、2個の第2の分岐排出配管211b、212bに分岐していて、第2の分岐排出配管211b、212bはそれぞれ、第2の凝縮室分室231b、232bに接続されている。第4の実施形態の第2の凝縮液配管25b(図4)は、第2の凝縮室分室231b、232bにそれぞれ接続された第2の分岐凝縮液配管251b、252bに分岐している。
第1の分岐排出配管211a、212aには、それぞれ、第1の分岐排出弁221a、222aが設けられている。また、第1の分岐凝縮液配管251a、252aには、それぞれ、第1の分岐凝縮液弁271a、272aが設けられている。
同様に、第2の分岐排出配管211b、212bには、それぞれ、第2の分岐排出弁221b、222bが設けられている。また、第2の分岐凝縮液配管251b、252bには、それぞれ、第2の分岐凝縮液弁271b、272bが設けられている。
第4の実施形態の第1の過冷却液供給配管43a(図4)は、本実施形態では、第1の分岐過冷却液供給配管431a、432aに分岐している。同様に、第4の実施形態の第2の過冷却液供給配管43b(図4)は、第2の分岐過冷却液供給配管431b、432bに分岐している。第1の分岐過冷却液供給配管431a、432aにはそれぞれ、第1の分岐過冷却液供給弁441a、442aが設けられている。同様に、第2の分岐過冷却液供給配管431b、432bにはそれぞれ、第2の分岐過冷却液供給弁441b、442bが設けられている。
第1の分岐過冷却液供給配管431a、432aはそれぞれ、第1の凝縮室分室231a、232a内の噴霧ノズル45aに接続されている。同様に、第2の分岐過冷却液供給配管431b、432bはそれぞれ、第2の凝縮室分室231b、232b内の噴霧ノズル45bに接続されている。
冷却器40で生成された作動媒体の過冷却液は、過冷却液ポンプ42で昇圧され、第1の分岐過冷却液供給配管431a、432aを介して、第1の凝縮室分室231a、232aに供給される。また、第2の分岐過冷却液供給配管431b、432bを介して、第2の凝縮室分室231b、232bに供給される。
この実施形態では、第2の実施形態と同様に、ピストン12の往復運動による各行程で、シリンダ11の第1の部分密閉空間15a内の作動媒体は、2個の第1の凝縮室分室231a、232aのいずれか一方に排出される。また、シリンダ11の第2の部分密閉空間15b内の作動媒体は、2個の第2の凝縮室分室231b、232bのいずれか一方に排出される。そして、行程ごとに、作動媒体の排出先が、第1の凝縮室分室231a、232a同士で、また、第2の凝縮室分室231b、232b同士で、交互に切り替えられる。これにより、4個の凝縮室分室231a、231b、232a、232bが順次1個ずつ使用されることになり、第4の実施形態に比べて、さらに凝縮に時間をかけることができ、ピストン動作の高速化を図ることができる。
なお、この実施形態では、第1の凝縮室23aと第2の凝縮室23b(図4)をそれぞれ2個の凝縮室分室に分割するものとしたが、各凝縮室23a、23bを3個以上の凝縮室分室に分割してもよい。凝縮室分室の数を多くすれば、それに応じて、ピストン動作の高速化を図ることができる。
[第6の実施形態]
図6は、本発明に係る凝縮室付き熱機関の第6の実施形態の構成を示す模式図である。この実施形態は第5の実施形態の変形であって、第5の実施形態のタンク26が存在しない。第1の分岐凝縮液配管251a、252aおよび第2の分岐凝縮液配管251b、252bが、合流して、加熱器ポンプ33の吸い込み側に接続されている。また、これらの分岐管の合流部から加熱器ポンプ33の吸い込み側に向かう配管から分岐して液体供給配管46が接続され、液体供給配管46が冷却器40に接続されている。
この実施形態では、タンク26がないので、この凝縮室付き熱機関全体の構成部材の量を減らすことができる。
なお、図6に示す例では、第5の実施形態(図5)におけるタンク26をなくす構成としたが、同様に、第1〜第4の実施形態(図1〜図4)におけるタンク26をなくすような構成とすることも可能である。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、第1および第4の実施形態で、第1の凝縮室23aおよび第2の凝縮室23bとシリンダ11との間をそれぞれ、第1の排出配管21aおよび第2の排出配管21bで接続し、第1の排出配管21aおよび第2の排出配管21bに、それぞれ第1の排出弁22aおよび第2の排出弁22bを設けるものとした。このような構成において、第1の排出弁22aおよび第2の排出弁22bをそれぞれ、第1の凝縮室23aおよび第2の凝縮室23bに直接取り付ける、または、一体的に形成することも可能である。または、これらの弁をシリンダ11と一体的に形成することも可能である。
また、上記説明では、各弁の開閉を制御装置35によって制御するものとしたが、カム機構などを用いて、各弁の開閉を機械的に制御することもできる。
また、上記説明では、リンク機構によってピストン12の往復運動を回転運動に変換するものとしたが、ピストン12に磁石を取り付け、シリンダ11の外周にコイルを巻くことによって、リンク機構を用いずに、ピストン12の往復運動によってコイルに起電力を生じさせることにより発電を行うこともできる(特許文献1参照)。
また、上記説明では、ピストン12が往復運動を行うものとしたが、ロータリーピストンを用いることもできる(特許文献1参照)。
11 シリンダ
12 ピストン
13a 第1の閉鎖端部
13b 第2の閉鎖端部
15a 第1の部分密閉空間
15b 第2の部分密閉空間
17 ピストンロッド
18 接続ロッド
19 クランク軸
20a 第1の気体供給配管
20b 第2の気体供給配管
21a 第1の排出配管
21b 第2の排出配管
22a 第1の排出弁
22b 第2の排出弁
23a 第1の凝縮室
23b 第2の凝縮室
24a、24b 伝熱管
25a 第1の凝縮液配管
25b 第2の凝縮液配管
26 タンク
27a 第1の凝縮液弁
27b 第2の凝縮液弁
28 加熱器
29 伝熱管
30a 第1の気体供給弁
30b 第2の気体供給弁
33 加熱器ポンプ
35 制御装置
40 冷却器
41 伝熱管
42 過冷却液ポンプ
42a 第1の過冷却液ポンプ
42b 第2の過冷却液ポンプ
43a 第1の過冷却液供給配管
43b 第2の過冷却液供給配管
44a 第1の過冷却液供給弁
44b 第2の過冷却液供給弁
45a、45b 噴霧ノズル
46 液体供給配管
48 過冷却液取り出し部
48a 第1の過冷却液取り出し部
48b 第2の過冷却液取り出し部
211a、212a 第1の分岐排出配管
211b、212b 第2の分岐排出配管
221a、222a 第1の分岐排出弁
221b、222b 第2の分岐排出弁
231a、232a 第1の凝縮室分室
231b、232b 第2の凝縮室分室
241a、242a、241b、242b 伝熱管
251a、252a 第1の分岐凝縮液配管
251b、252b 第2の分岐凝縮液配管
271a、272a 第1の分岐凝縮液弁
271b、272b 第2の分岐凝縮液弁
431a、432a 第1の分岐過冷却液供給配管
431b、432b 第2の分岐過冷却液供給配管
441a、442a 第1の分岐過冷却液供給弁
441b、442b 第2の分岐過冷却液供給弁

Claims (7)

  1. 第1の閉鎖端部と、前記第1の閉鎖端部の反対側の第2の閉鎖端部とを備えた筒状のシリンダと、
    前記シリンダ内で前記第1の閉鎖端部と前記第2の閉鎖端部との間に配置されて、前記第1の閉鎖端部に接する第1の部分密閉空間と、前記第2の閉鎖端部に接する第2の部分密閉空間とを仕切りながら摺動するピストンと、
    前記シリンダの前記第1の部分密閉空間に連通する位置に接続されて気体状態の作動媒体を前記第1の部分密閉空間に供給可能な第1の気体供給配管と、
    前記シリンダの前記第2の部分密閉空間に連通する位置に接続されて気体状態の作動媒体を前記第2の部分密閉空間に供給可能な第2の気体供給配管と、
    前記第1の気体供給配管および前記第2の気体供給配管に接続されて、作動媒体を加熱して前記第1の気体供給配管および前記第2の気体供給配管に気体状態の作動媒体を供給可能な加熱器と、
    前記シリンダの前記第1の部分密閉空間に連通する位置に接続されて前記第1の部分密閉空間内の作動媒体を排出可能な第1の排出配管と、
    前記シリンダの前記第2の部分密閉空間に連通する位置に接続されて前記第2の部分密閉空間内の作動媒体を排出可能な第2の排出配管と、
    前記第1の排出配管に接続されて、前記第1の排出配管から排出された作動媒体を冷却して凝縮させて作動媒体の凝縮液を得る第1の凝縮室と、
    前記第2の排出配管に接続されて、前記第2の排出配管から排出された作動媒体を冷却して凝縮させて作動媒体の凝縮液を得る第2の凝縮室と、
    前記第1および第2の凝縮室で得られた作動媒体の凝縮液を加圧して前記加熱器に送る加熱器ポンプと、
    前記第1の凝縮室で得られた作動媒体の凝縮液を前記加熱器ポンプに送る第1の凝縮液配管と、
    前記第2の凝縮室で得られた作動媒体の凝縮液を前記加熱器ポンプに送る第2の凝縮液配管と、
    前記第1の気体供給配管および前記第2の気体供給配管にそれぞれ設けられた第1の気体供給弁および第2の気体供給弁と、
    前記第1の排出配管に設けられた第1の排出弁と、
    前記第2の排出配管に設けられた第2の排出弁と、
    前記第1の凝縮液配管に設けられた第1の凝縮液弁と、
    前記第2の凝縮液配管に設けられた第2の凝縮液弁と、
    を有し、前記作動媒体が循環する密閉サイクルを構成する凝縮室付き熱機関。
  2. 前記第1の凝縮室は、互いに隔離された複数の第1の凝縮室分室を含み、
    前記第2の凝縮室は、互いに隔離された複数の第2の凝縮室分室を含み、
    前記第1の排出配管は、前記複数の第1の凝縮室分室それぞれに接続された複数の第1の分岐排出配管を含み、
    前記第2の排出配管は、前記複数の第2の凝縮室分室それぞれに接続された複数の第2の分岐排出配管を含み、
    前記第1の排出弁は、前記複数の第1の分岐排出配管それぞれに設けられた複数の第1の分岐排出弁を含み、
    前記第2の排出弁は、前記複数の第2の分岐排出配管それぞれに設けられた複数の第2の分岐排出弁を含み、
    前記第1の凝縮液配管は、前記複数の第1の凝縮室分室それぞれに接続された複数の第1の分岐凝縮液配管を含み、
    前記第2の凝縮液配管は、前記複数の第2の凝縮室分室それぞれに接続された複数の第2の分岐凝縮液配管を含み、
    前記第1の凝縮液弁は、前記複数の第1の分岐凝縮液配管それぞれに設けられた複数の第1の分岐凝縮液弁を含み、
    前記第2の凝縮液弁は、前記複数の第2の分岐凝縮液配管それぞれに設けられた複数の第2の分岐凝縮液弁を含み、
    前記第1および第2の部分密閉空間内の作動媒体が、前記ピストンが一つの方向に摺動するごとに、前記複数の第1の凝縮室分室および前記複数の第2の凝縮室分室のうちの一つに順次切り替えられて導入されて排出されるように、前記複数の第1および第2の分岐排出弁および前記複数の第1および第2の分岐凝縮液弁が切り替えられるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の凝縮室付き熱機関。
  3. 前記第1の凝縮室内の上部に取り付けられた第1の噴霧ノズルと、
    前記第2の凝縮室内の上部に取り付けられた第2の噴霧ノズルと、
    前記第1の噴霧ノズルよりも下方で前記第1の凝縮室の下部に形成された第1の過冷却液取り出し部と前記第1の噴霧ノズルとを接続する第1の過冷却液供給配管と、
    前記第2の噴霧ノズルよりも下方で前記第2の凝縮室の下部に形成された第2の過冷却液取り出し部と前記第2の噴霧ノズルとを接続する第2の過冷却液供給配管と、
    前記第1の過冷却液供給配管に設けられて、前記第1の過冷却液取り出し部から取り出した前記第1の凝縮室内の過冷却液状態の作動媒体を前記第1の噴霧ノズルに送る第1の過冷却液ポンプと、
    前記第2の過冷却液供給配管に設けられて、前記第2の過冷却液取り出し部から取り出した前記第2の凝縮室内の過冷却液状態の作動媒体を前記第2の噴霧ノズルに送る第2の過冷却液ポンプと、
    前記第1の過冷却液供給配管に設けられた第1の過冷却液供給弁と、
    前記第2の過冷却液供給配管に設けられた第2の過冷却液供給弁と、
    をさらに有すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の凝縮室付き熱機関。
  4. 前記第1および第2の凝縮液弁の下流側に接続されて、前記第1および第2の凝縮室で凝縮した作動媒体の凝縮液を冷却して過冷却状態の液体の作動媒体を生成する冷却器と、
    前記冷却器で生成された過冷却状態の液体の作動媒体を加圧する過冷却液ポンプと、
    前記過冷却液ポンプで加圧された過冷却状態の液体の作動媒体を前記第1の凝縮室に送る第1の過冷却液供給配管と、
    前記過冷却液ポンプで加圧された過冷却状態の液体の作動媒体を前記第2の凝縮室に送る第2の過冷却液供給配管と、
    前記第1の過冷却液供給配管に設けられた第1の過冷却液供給弁と、
    前記第2の過冷却液供給配管に設けられた第2の過冷却液供給弁と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の凝縮室付き熱機関。
  5. 前記第1および第2の凝縮室それぞれの内部に配置されて、前記第1および第2の過冷却液供給配管を通じて前記第1および第2の凝縮室に供給された過冷却状態の液体の作動媒体を前記第1および第2の凝縮室内で噴霧するための噴霧ノズル、をさらに有すること、を特徴とする請求項4に記載の凝縮室付き熱機関。
  6. 前記第1および第2の凝縮液弁の下流側で前記加熱器ポンプの入り口側に作動媒体を貯留するタンクをさらに有すること、を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の凝縮室付き熱機関。
  7. 前記作動媒体は、ブタンもしくはプロパン、またはブタンおよびプロパンの混合物であること、を特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の凝縮室付き熱機関。
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