JP5825993B2 - 離隔監視装置 - Google Patents
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Description
このような装置では、かばんや子供などの監視対象に子機を付着又は所持させ、この子機を監視する親機をかばんの所有者や子供の保護者などの利用者が所持し、親機と子機とが無線通信したときに受信した信号の強度に基づき両機器が離隔したことを判定し、利用者や監視センタなどに報知を行う。
具体的には、受信機は、発振器の発振する電波の強度が一定レベル以下になると警報を発して、所有者に置き忘れを報知する。
具体的には、携帯電話無線機が、前回測定した電界強度と今回測定した電界強度を比較し、予め決められた以上の電界強度の低下が数回にわたり検出された場合に、異常ありと判定する。
親機と子機との距離が同じであっても、これらの機器を使用する場所によって、平均的な受信信号強度が異なる場合がある。例えば、屋内と屋外では、屋内の方が信号を反射させる壁などが多い環境であるため、屋外よりも平均的な受信信号強度が高くなる傾向がある。
この場合、特許文献1の技術では、受信信号強度を一律の閾値と比較して離隔を判定するため、装置の使用場所によって離隔の判定距離にばらつきが出てしまう。
このような状況で、特許文献2の技術を用いると、長期的には受信信号強度が大きく減少していないにもかかわらず、受信信号強度の減少が少しずつ蓄積していった場合、距離が離れていないにもかかわらず離隔と誤判定してしまう。
これにより、離隔の判定を、受信レベル自体と閾値と比較するのではなく前回と今回の受信レベルとの比較で行うので、使用場所が異なる場合でも均一の距離で離隔と判定することができる。さらに、前回と今回とで受信レベルが上昇した場合にはカウンタを減算させる処理を行うので、使用者周囲の環境変化によって頻繁に受信レベルが上下動を繰返したとしても、誤って離隔と判定してしまうことを防止できる。
図1は、本発明に係る離隔監視装置の構成を示すブロック図である。
離隔監視装置1は、かばんや子供などの監視対象に付着又は所持させる子機3と、この監視対象を監視するためにかばんの所有者や子供の保護者などの利用者が所持する親機2とから構成される。
例えば、親機2は、利用者の胸ポケットに入れられる。そして、子機3は、かばんに付着される場合、子機3に備えられたワイヤーなどの取付手段(図示せず)によって、容易に取外されないようにかばんの持ち手部分に取付けられて使用される。
特に、本発明においては、受信レベルが変動する傾向を、受信レベルが減少したときに加算し、増加したときに減算するカウンタによってとらえ、受信レベルが減少する傾向が強い場合、つまり、カウンタの計数が所定値以上となることを条件として、親機2と子機3とが離れたことを判定する。
親機2は、主として、子機3と無線通信を行う通信手段21と、メモリなどで構成される記憶手段24と、判定カウンタ22と、この判定カウンタ22の値に変化がない状態が継続していることを判定するための継続カウンタ23と、子機3との離隔を利用者に音や光などで報知する報知手段25と、MPUやマイコンなどで構成され各部の制御を行う制御部20とを含んで構成される。
通信手段21は、自己の識別コードを含む信号を子機3から受信すると、自己宛の信号として信号の認識処理を行う。
そして、通信手段21は、上述の通信処理で得られた、子機3から受信した受信信号強度、及び自己(親機2)で検出した受信信号強度を制御部20へ出力する。
このように、前回の受信レベルに近い受信信号強度を受信レベルとして採用することで、利用者周囲の環境変動によって受信信号強度が頻繁に増減したとしても、この増減の影響を緩和することができる。
監視手段202は、受信レベル検出手段201によって受信レベルが検出されると、今回検出された受信レベルと記憶手段24に記憶された前回検出された受信レベルとを比較する。そして、前回の受信レベルから今回の受信レベルまでの間で所定以上の受信レベルの低下があると、判定カウンタ22に所定値(例えば1)を加算する。逆に、前回の受信レベルから今回の受信レベルまでの間で所定以上の受信レベルの上昇があると、判定カウンタ22から所定値(例えば1)を減算する。
具体的には、監視手段202は、今回の受信レベルから前回の受信レベルを減算し、減算値が閾値T1以下であると判定すると判定カウンタ22に所定値を加算する。また、減算値がT2以上であると判定すると判定カウンタ22から所定値を減算する。
なお、監視手段202は、判定カウンタ22の値が0である場合には、今回と前回との間で受信レベルの所定以上の上昇があっても判定カウンタ22の減算は行わない。
(ア)判定カウンタ22値≧所定回数(例えば3回)
(イ)今回の受信レベル値≦直近の判定カウンタ22加算開始時の受信レベル値−所定値(T3)
ここで、上記(ア)の条件は、上記の監視手段202の説明からわかるように、受信レベルが低下する傾向が強いことを意味している。
また、異常処理手段204は、判定手段203にて離隔状態が復旧したと判定されると、報知手段25の動作を停止させる。
なお、異常処理手段204による異常処理は上述の処理に限られるものではなく、例えば、無線通信回線を介して監視センタへ通報する通報手段を親機2にさらに設けて、この通報手段を用いて監視センタへ通報する処理を実行することで報知を行うこととしてもよい。
子機3は、主として、親機2と無線通信を行う通信手段30と、MPUやマイコンなどで構成されこの通信手段30の制御を行う制御部31とを含んで構成される。
通信手段30は、自己の識別コードを記憶しており、親機2からの自己の識別コードを含む要求信号を受信すると、この要求信号に応じた情報を、要求信号に含まれる送信元の親機2宛に返信する手段である。
通信手段30は、親機2から要求信号を受信すると、この信号を受信したときの受信信号強度を信号強度検出手段301にて検出し、検出した受信信号強度の情報を親機2へ送信する。
以上のように構成された離隔監視装置1について、図面を参照してその動作を説明する。
図2は、親機2が電源ONとなっている状態で、親機2の制御部20によって所定時間おき(例えば1秒おき)に繰り返し実行されるプログラムの動作を示すフローチャートである。
そして、通信手段21は、要求信号を送信した後に、子機3からの自己宛の返信を待ちうけ、子機3側で検出した受信信号強度を子機3から受信する(ST02)。
また、通信手段21は、この返信を子機3から受信したときの受信信号強度を信号強度検出手段211にて検出する(ST03)。
そして、通信手段21は、受信した子機3の受信信号強度、及び検出した自己の受信信号強度を制御部20へ出力する。
具体的には、受信レベル検出手段201は、前回の通信処理における受信レベルを記憶手段24から読出し、通信手段21から今回入力された子機3の受信信号強度と自己の受信信号強度のうち、前回の受信レベルに近い方の受信信号強度を、今回の受信レベルとして選択し、選択した受信信号強度を記憶手段24に記憶する。
まず、監視手段202は、記憶手段24を参照して前回の受信レベルを読出す。そして、監視手段202は、今回検出された受信レベルから読出した前回の受信レベルを減算する(ST05)。
次に、監視手段202は、ST05における減算値を記憶手段24に記憶している閾値(T1、T2)と比較し、判定カウンタ22を加算/減算する。
具体的には、監視手段202は、減算値がT1以下であると判定すると(ST06−Yes)、判定カウンタ22に加算(例えば1を加算)する(ST07)。ST06にて減算値がT1以下であると判定されない場合(ST06−No)、監視手段202は、減算値がT2以上であると判定すると(ST08−Yes)、判定カウンタ22を減算(例えば1を減算)する(ST09)。
監視手段202は、減算値がT1以下でもなくT2以上でもない場合は、判定カウンタ22の加算又は減算の処理をスキップする(ST08−No)。この処理は、前回と今回とで受信レベルに大きな変化がない場合は、判定カウンタ22の加算又は減算の処理をスキップするようにする処理である。
具体的には、判定手段203は、判定カウンタ22の値を記憶手段24に記憶されている閾値と比較し、判定カウンタ22の値が所定回数以上(例えば3回以上)であるか否かを判定する(ST10)。判定手段203は、判定カウンタ22の値が所定回数以上であると判定すると(ST10−Yes)、ST11にて、記憶手段24から直近の判定カウンタ22加算開始時の受信レベルを記憶手段24から読出す(ST11)。そして、判定手段203は、今回の受信レベルがST11にて読出した受信レベルから閾値(T3)を減算した値以下か否かを判定する(ST12)。ST12の判定が肯定されると(ST12−Yes)、判定手段203は、親機2と子機3とが離隔したと判定する(ST13)。
これにより、前回と今回とで受信レベルに大きな変化がない状態が所定時間継続した場合には判定カウンタ22を一旦クリアするので、使用者周囲の環境変化による誤判定をよりよく防止することができる。
これにより、親機と子機が十分近づいている状態ではカウンタを一旦クリアするので、使用者周囲の環境変化による誤判定をよりよく防止することができる。
具体的には、図2のフローチャートにおいて、ST11とST12の処理を省略し、ST10が肯定されたときにST13の判定へ進むようにしてもよい。
親機2及び子機3に複数のアンテナを備え、上述の通信処理をアンテナを切替えて複数回行う。そして、親機2及び子機3の信号強度検出手段は、この複数回の通信処理で検出した受信信号強度から代表値を算出し、この代表値を受信レベル検出の元となる受信信号強度としてもよい。
2 親機
20 制御部
21 通信手段
22 判定カウンタ
23 継続カウンタ
24 記憶手段
25 報知手段
3 子機
30 通信手段
31 制御部
Claims (3)
- 利用者が所持する親機と、当該利用者の監視対象に付着又は所持させる子機とで無線による通信処理を行い、前記親機と前記子機とが離隔したことを判定すると報知する離隔監視装置において、
前記親機は、
前記通信処理における受信信号の強度を示す受信レベルを所定時間ごとに検出する受信レベル検出手段と、
前記受信レベルの所定の変動を計数するカウンタと、
前記受信レベル検出手段にて検出した受信レベルが、前回検出した受信レベルに比べ、所定以上低下していると前記カウンタを加算し、所定以上上昇していると前記カウンタを減算する監視手段と、
前記カウンタの計数が少なくとも所定値になり、さらに前記受信レベル検出手段にて検出した受信レベルが、前記カウンタの加算が開始されるときの受信レベルから所定以上低下していると前記離隔を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする離隔監視装置。
- 前記監視手段は、前記カウンタの加算又は減算がされない状態が所定時間以上継続した場合に、前記カウンタをクリアする請求項1に記載の離隔監視装置。
- 利用者が所持する親機と、当該利用者の監視対象に付着又は所持させる子機とで無線による通信処理を行い、前記親機と前記子機とが離隔したことを判定すると報知する離隔監視装置において、
前記親機及び前記子機は、通信相手から受信した信号の強度を示す受信信号強度を検出する信号強度検出手段を備え、
前記子機は、前記信号強度検出手段にて検出した受信信号強度を前記親機へ送信し、
前記親機は、
前記通信処理において、受信信号の強度を示す受信レベルを所定時間ごとに検出する手段であって、前記親機の信号強度検出手段にて検出した受信信号強度と前記子機から受信した受信信号強度のうち、前回検出した受信レベルに近い値を示す受信信号強度を今回の受信レベルとして検出する受信レベル検出手段と、
前記今回の受信レベルに基づいて前記離隔を判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする離隔監視装置。
Priority Applications (1)
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JP2011256766A JP5825993B2 (ja) | 2011-11-24 | 2011-11-24 | 離隔監視装置 |
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JP2013115445A JP2013115445A (ja) | 2013-06-10 |
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JP2011256766A Active JP5825993B2 (ja) | 2011-11-24 | 2011-11-24 | 離隔監視装置 |
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2011
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