JP5825993B2 - 離隔監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、利用者が所持する親機と、利用者の監視対象に付着又は所持させる子機とで無線通信を行い、親機と子機とが離隔したことを判定すると報知する離隔監視装置に関する。
従来、重要物の入ったかばんの置き忘れや持ち去り、あるいは子供の迷子や連れ去りを防止するための装置が知られている。
このような装置では、かばんや子供などの監視対象に子機を付着又は所持させ、この子機を監視する親機をかばんの所有者や子供の保護者などの利用者が所持し、親機と子機とが無線通信したときに受信した信号の強度に基づき両機器が離隔したことを判定し、利用者や監視センタなどに報知を行う。
例えば、特許文献1には、電波を発振する発振器(子機)をかばんなどの所持品に入れておくとともに、この発振器の電波を受信する受信機(親機)を所持品の所有者の胸ポケットなどに入れておき、この発振器と受信機を用いて所持品と所有者が離隔したことを検出することが開示されている。
具体的には、受信機は、発振器の発振する電波の強度が一定レベル以下になると警報を発して、所有者に置き忘れを報知する。
また、特許文献2には、電波を送信する付属子機(子機)と、この付属子機から送信される電波の電界強度を一定時間ごとに測定してメモリに蓄積する携帯電話無線機(親機)とで、両機器が離隔したことを検出することが開示されている。
具体的には、携帯電話無線機が、前回測定した電界強度と今回測定した電界強度を比較し、予め決められた以上の電界強度の低下が数回にわたり検出された場合に、異常ありと判定する。
実開昭47−4873号公報 特開平10−327461号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2のような技術には次のような問題がある。
親機と子機との距離が同じであっても、これらの機器を使用する場所によって、平均的な受信信号強度が異なる場合がある。例えば、屋内と屋外では、屋内の方が信号を反射させる壁などが多い環境であるため、屋外よりも平均的な受信信号強度が高くなる傾向がある。
この場合、特許文献1の技術では、受信信号強度を一律の閾値と比較して離隔を判定するため、装置の使用場所によって離隔の判定距離にばらつきが出てしまう。
ここで、特許文献2の技術を用いれば、前回測定した受信信号強度と今回測定した受信信号強度との差に基づいて判定することになるので、特許文献1の技術における問題を回避できる。
しかし、受信信号強度は、使用者周囲での環境変化によって頻繁に増減を繰返すことがある。例えば、利用者が移動しているときに人や壁などとの距離が近づいたり遠ざかったりすると、これに対応して受信信号強度も頻繁に増減する。また、本装置にてかばんを監視している場合に利用者がかばんを持ち替える、などといった行為を行うと親機と子機との位置関係が変化するので、これに伴い受信信号強度は増減する。
このような状況で、特許文献2の技術を用いると、長期的には受信信号強度が大きく減少していないにもかかわらず、受信信号強度の減少が少しずつ蓄積していった場合、距離が離れていないにもかかわらず離隔と誤判定してしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、使用場所や使用者周囲の環境変化に左右されない離隔の判定が可能な離隔監視装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明による離隔監視装置は、利用者が所持する親機と、当該利用者の監視対象に付着又は所持させる子機とで無線による通信処理を行い、前記親機と前記子機とが離隔したことを判定すると報知する離隔監視装置であって、前記親機は、 前記通信処理における受信信号の強度を示す受信レベルを所定時間ごとに検出する受信レベル検出手段と、前記受信レベルの所定の変動を計数するカウンタと、前記受信レベル検出手段にて検出した受信レベルが、前回検出した受信レベルに比べ、所定以上低下していると前記カウンタを加算し、所定以上上昇していると前記カウンタを減算する監視手段と、 前記カウンタの計数が少なくとも所定値になれば前記離隔を判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、離隔監視装置は、所定時間ごとに受信レベルを順次検出してゆき、検出した受信レベルが、前回検出した受信レベルに比べ、所定以上低下した場合にはカウンタを加算し、所定以上上昇した場合にはカウンタを減算し、このカウンタの計数が少なくとも所定値となれば離隔と判定するように作用する。
これにより、離隔の判定を、受信レベル自体と閾値と比較するのではなく前回と今回の受信レベルとの比較で行うので、使用場所が異なる場合でも均一の距離で離隔と判定することができる。さらに、前回と今回とで受信レベルが上昇した場合にはカウンタを減算させる処理を行うので、使用者周囲の環境変化によって頻繁に受信レベルが上下動を繰返したとしても、誤って離隔と判定してしまうことを防止できる。
また、本発明の離隔監視装置において、前記判定手段は、さらに、前記受信レベル検出手段にて検出した受信レベルが、前記カウンタの加算が開始されるときの受信レベルから所定以上低下していると前記離隔を判定する。
これにより、たとえカウンタの計数が所定値となったとしても、今回検出した受信レベルが、レベルの低下が始まったタイミングにおける受信レベルから、ある程度の距離離れたことに相当する所定以上低下していなければ離隔と判定されなくなる。このため、使用者周囲の環境変化によって頻繁に受信レベルが上下動を繰返したものの、実際には親機と子機が大きく離れていない場合に、離隔と誤判定してしまうことよりよく防止できる。
また、本発明の離隔監視装置において、前記監視手段は、前記カウンタの加算又は減算がされない状態が所定時間以上継続した場合に、前記カウンタをクリアする。
これにより、前回と今回とで受信レベルに大きな変化がない状態が所定時間継続した場合にはカウンタを一旦クリアするので、使用者周囲の環境変化による誤判定をよりよく防止できる。
さらに、本発明の離隔監視装置において、前記親機及び前記子機は、通信相手から受信した信号の強度を示す受信信号強度を検出する信号強度検出手段を備え、前記子機は、前記信号強度検出手段にて検出した受信信号強度を前記親機へ送信し、前記受信レベル検出手段は、前記通信処理において、前記親機の信号強度検出手段にて検出した受信信号強度と前記子機から受信した受信信号強度のうち、前回検出した受信レベルに近い値を示す受信信号強度を今回の受信レベルとして検出する。
これにより、親機と子機とで検出した受信信号強度のうち、前回の受信レベルに近い受信信号強度を受信レベルとして採用するので、利用者周囲の環境変動によって受信信号強度が頻繁に増減したとしても、この増減の影響を緩和した受信レベルを得ることができる。
本発明によれば、使用場所や使用者周囲の環境変化に左右されない離隔の判定が可能となる。
本発明に係る離隔監視装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る離隔監視装置の親機制御部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係る離隔監視装置の構成を示すブロック図である。
離隔監視装置1は、かばんや子供などの監視対象に付着又は所持させる子機3と、この監視対象を監視するためにかばんの所有者や子供の保護者などの利用者が所持する親機2とから構成される。
例えば、親機2は、利用者の胸ポケットに入れられる。そして、子機3は、かばんに付着される場合、子機3に備えられたワイヤーなどの取付手段(図示せず)によって、容易に取外されないようにかばんの持ち手部分に取付けられて使用される。
離隔監視装置1は、親機2と子機3とで無線通信を行い、この無線通信における受信信号の強度(受信レベル)を検出し、この受信レベルを用いて親機2と子機3とが離れたことを判定し、利用者や監視センタなどに報知する。
特に、本発明においては、受信レベルが変動する傾向を、受信レベルが減少したときに加算し、増加したときに減算するカウンタによってとらえ、受信レベルが減少する傾向が強い場合、つまり、カウンタの計数が所定値以上となることを条件として、親機2と子機3とが離れたことを判定する。
<親機>
親機2は、主として、子機3と無線通信を行う通信手段21と、メモリなどで構成される記憶手段24と、判定カウンタ22と、この判定カウンタ22の値に変化がない状態が継続していることを判定するための継続カウンタ23と、子機3との離隔を利用者に音や光などで報知する報知手段25と、MPUやマイコンなどで構成され各部の制御を行う制御部20とを含んで構成される。
通信手段21は、アンテナを含み、無線信号を子機3と送受信する手段であって、所定の情報を要求する要求信号を子機3に送信し、この要求信号に応じて子機3から送信された情報を受信する通信処理を所定時間おき(例えば1秒おき)に実行する手段である。
具体的には、通信手段21は、信号を受信したときの信号の強度を示す受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)の情報を要求する要求信号を子機3へ送信する。子機3は、この要求信号を受信すると、この信号を受信したときの受信信号強度を検出し、検出した受信信号強度の情報を親機2へ返信する。
通信手段21には、自己の識別コード、及び予め通信相手とする子機3の識別コードが設定されている。そして、通信手段21が、子機3に要求信号を送信する場合には、要求信号に、送信元として自己の識別コードと送信先として通信相手とする子機3の識別コードとを含ませて送信処理を行う。
通信手段21は、自己の識別コードを含む信号を子機3から受信すると、自己宛の信号として信号の認識処理を行う。
また、通信手段21は、子機3からの返信を受けたときに受信信号強度を検出する信号強度検出手段211を含んで構成される。
そして、通信手段21は、上述の通信処理で得られた、子機3から受信した受信信号強度、及び自己(親機2)で検出した受信信号強度を制御部20へ出力する。
記憶手段24は、検出された受信レベルや離隔を判定するための閾値などを記憶する。記憶手段24に記憶する情報の詳細や用途について後述する。
制御部20は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータ及びその周辺回路で構成され、上述した親機2の各手段を制御する。制御部20は、このマイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータ上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される機能モジュールとして、受信レベル検出手段201と、監視手段202と、判定手段203と、異常処理手段204とを備えている。
受信レベル検出手段201は、通信手段21から出力された子機3の受信信号強度と親機2の受信信号強度のうちのいずれかを、上述の通信処理における受信信号の強度を示す受信レベルとして選択し、記憶手段24に記憶する。
具体的には、受信レベル検出手段201は、記憶手段24に記憶されている前回の通信処理における受信レベルを参照し、今回の通信処理における子機3の受信信号強度と自己の受信信号強度のうち、前回の受信レベルに近い方の受信信号強度を、今回の受信レベルとして選択し、記憶する。
このように、前回の受信レベルに近い受信信号強度を受信レベルとして採用することで、利用者周囲の環境変動によって受信信号強度が頻繁に増減したとしても、この増減の影響を緩和することができる。
なお、電源を入れた直後などで、記憶手段24に前回の受信レベルを記憶していないときは、次のような方法で受信レベルを適宜決定すればよい。例えば、親機2と子機3が十分近い状態での受信電波強度を予め初期値として記憶しておき、この値に近い方を受信レベルとする、今回の通信処理における子機3の受信信号強度と自己の受信信号強度の平均値を受信レベルとする、親機2の受信電波強度を受信レベルとする、などの方法がある。
監視手段202は、受信レベルの変動の傾向を監視するための手段である。
監視手段202は、受信レベル検出手段201によって受信レベルが検出されると、今回検出された受信レベルと記憶手段24に記憶された前回検出された受信レベルとを比較する。そして、前回の受信レベルから今回の受信レベルまでの間で所定以上の受信レベルの低下があると、判定カウンタ22に所定値(例えば1)を加算する。逆に、前回の受信レベルから今回の受信レベルまでの間で所定以上の受信レベルの上昇があると、判定カウンタ22から所定値(例えば1)を減算する。
具体的には、監視手段202は、今回の受信レベルから前回の受信レベルを減算し、減算値が閾値T1以下であると判定すると判定カウンタ22に所定値を加算する。また、減算値がT2以上であると判定すると判定カウンタ22から所定値を減算する。
なお、監視手段202は、判定カウンタ22の値が0である場合には、今回と前回との間で受信レベルの所定以上の上昇があっても判定カウンタ22の減算は行わない。
監視手段202がこのように判定カウンタ22を増減させることで、この判定カウンタ22は、受信レベルが低下する傾向が強いときには加算されることが多くなる。このため、判定カウンタ22値が高くなればなるほど、受信レベルが低下する傾向が強いということを示すこととなる。
なお、上述の判定カウンタ22を増減する基準となるT1、T2は実験的に求めることができる。具体的には、親機2と子機3が実際に離れていったときの受信信号強度の変動と、利用者のそばで親機2と子機3の位置関係が変化しているだけのときの受信信号強度の変動とを比較する。そして、実際に離れていった場合に判定カウンタ22に加算されてゆく傾向が強く、かつ、利用者のそばで位置関係が変化しているだけのときには判定カウンタ22が変化しない又は減算されてゆく傾向が強くなるT1、T2(T1<T2)を実験的に求めればよい。
また、判定カウンタ22に加算する所定値と判定カウンタ22から減算する所定値は、上述の説明の例ではともに1としているが、離隔の判定をしやすくする場合には、加算する所定値>減算する所定値、とすればよいし、離隔の判定をしにくくする場合には、加算する所定値<減算する所定値、とすればよい。
判定手段203は、判定カウンタ22の値や受信レベルを用いて親機2と子機3が離隔したことを判定する手段である。判定手段203は、以下の(ア)と(イ)の条件がともに満たされると親機2と子機3が離れたと判定する。
(ア)判定カウンタ22値≧所定回数(例えば3回)
(イ)今回の受信レベル値≦直近の判定カウンタ22加算開始時の受信レベル値−所定値(T3)
ここで、上記(ア)の条件は、上記の監視手段202の説明からわかるように、受信レベルが低下する傾向が強いことを意味している。
上記(イ)の条件の具体的な判定処理は、以下のようにして行う。まず、監視手段202が、判定カウンタ22値を0から1にしたときの1つ前の通信処理における受信レベルを判定カウンタ22加算開始時の受信レベル値として記憶手段24に上書き記憶してゆくようにする。そして、判定手段203が、記憶手段24を参照してこの受信レベルを読出し、この受信レベルから所定値(T3)を減算した値よりも今回の受信レベルが小さいかを判定する。
これにより、判定手段203は、受信レベルが低下する傾向が始まったときの受信レベルから現在までの間に、受信レベルが一定の距離に相当する程度減少しているのかを判定することとなる。なお、T3は、離隔と判定したい距離(例えば5m)を考慮して実験的に定められる。
さらに、判定手段203は、親機2と子機3が離隔したと判定した後に、受信レベルが所定値以上となると、親機2と子機3が近づいてきて離隔の状態から近接した状態となり復旧したと判定する。なお、この復旧の判定があると、監視手段202は判定カウンタ22をクリアして0とする。
異常処理手段204は、判定手段203にて親機2と子機3が離隔したと判定された場合に、報知手段25を動作させて利用者に離隔があった旨を報知する異常処理を実行する。
また、異常処理手段204は、判定手段203にて離隔状態が復旧したと判定されると、報知手段25の動作を停止させる。
なお、異常処理手段204による異常処理は上述の処理に限られるものではなく、例えば、無線通信回線を介して監視センタへ通報する通報手段を親機2にさらに設けて、この通報手段を用いて監視センタへ通報する処理を実行することで報知を行うこととしてもよい。
<子機>
子機3は、主として、親機2と無線通信を行う通信手段30と、MPUやマイコンなどで構成されこの通信手段30の制御を行う制御部31とを含んで構成される。
通信手段30は、無線信号を親機2と送受信する手段である。
通信手段30は、自己の識別コードを記憶しており、親機2からの自己の識別コードを含む要求信号を受信すると、この要求信号に応じた情報を、要求信号に含まれる送信元の親機2宛に返信する手段である。
また、通信手段30は、親機2の通信手段21と同様に、親機2からの要求信号を受信したときに受信信号強度を検出する信号強度検出手段301を含んで構成される。
通信手段30は、親機2から要求信号を受信すると、この信号を受信したときの受信信号強度を信号強度検出手段301にて検出し、検出した受信信号強度の情報を親機2へ送信する。
<動作の説明>
以上のように構成された離隔監視装置1について、図面を参照してその動作を説明する。
図2は、親機2が電源ONとなっている状態で、親機2の制御部20によって所定時間おき(例えば1秒おき)に繰り返し実行されるプログラムの動作を示すフローチャートである。
制御部20は、プログラムを開始すると、通信手段21に要求信号を子機3へ送信させる(ST01)。通信手段21は、予め設定された子機3の識別コードを送信先として要求信号を送信する。
そして、通信手段21は、要求信号を送信した後に、子機3からの自己宛の返信を待ちうけ、子機3側で検出した受信信号強度を子機3から受信する(ST02)。
また、通信手段21は、この返信を子機3から受信したときの受信信号強度を信号強度検出手段211にて検出する(ST03)。
そして、通信手段21は、受信した子機3の受信信号強度、及び検出した自己の受信信号強度を制御部20へ出力する。
制御部20は、上記の通信手段21による一連の通信処理が完了すると、受信レベル検出手段201にて受信レベルを検出し、検出した受信レベルを記憶手段24に記憶する(ST04)。
具体的には、受信レベル検出手段201は、前回の通信処理における受信レベルを記憶手段24から読出し、通信手段21から今回入力された子機3の受信信号強度と自己の受信信号強度のうち、前回の受信レベルに近い方の受信信号強度を、今回の受信レベルとして選択し、選択した受信信号強度を記憶手段24に記憶する。
次に、制御部20は、受信レベルの変動傾向を監視させる処理を監視手段202にて実行する(ST05〜ST09)。
まず、監視手段202は、記憶手段24を参照して前回の受信レベルを読出す。そして、監視手段202は、今回検出された受信レベルから読出した前回の受信レベルを減算する(ST05)。
次に、監視手段202は、ST05における減算値を記憶手段24に記憶している閾値(T1、T2)と比較し、判定カウンタ22を加算/減算する。
具体的には、監視手段202は、減算値がT1以下であると判定すると(ST06−Yes)、判定カウンタ22に加算(例えば1を加算)する(ST07)。ST06にて減算値がT1以下であると判定されない場合(ST06−No)、監視手段202は、減算値がT2以上であると判定すると(ST08−Yes)、判定カウンタ22を減算(例えば1を減算)する(ST09)。
監視手段202は、減算値がT1以下でもなくT2以上でもない場合は、判定カウンタ22の加算又は減算の処理をスキップする(ST08−No)。この処理は、前回と今回とで受信レベルに大きな変化がない場合は、判定カウンタ22の加算又は減算の処理をスキップするようにする処理である。
制御部20は、上述の監視手段202の処理が完了すると、判定手段203にて親機2と子機3とが離隔しているか否かを判定する処理を実行する(ST10〜ST13)。
具体的には、判定手段203は、判定カウンタ22の値を記憶手段24に記憶されている閾値と比較し、判定カウンタ22の値が所定回数以上(例えば3回以上)であるか否かを判定する(ST10)。判定手段203は、判定カウンタ22の値が所定回数以上であると判定すると(ST10−Yes)、ST11にて、記憶手段24から直近の判定カウンタ22加算開始時の受信レベルを記憶手段24から読出す(ST11)。そして、判定手段203は、今回の受信レベルがST11にて読出した受信レベルから閾値(T3)を減算した値以下か否かを判定する(ST12)。ST12の判定が肯定されると(ST12−Yes)、判定手段203は、親機2と子機3とが離隔したと判定する(ST13)。
制御部20は、判定手段203にて離隔を判定すると(ST13)、異常処理手段204にて異常処理を実行する(ST14)。そして、制御部20は、本プログラムを終了する。
また、判定手段203におけるST10の判定、又はST12における判定が否定された場合(ST10−No、ST12−No)、制御部20は、離隔の判定及び異常処理を実行せずに本プログラムを終了する。
なお、図2のフローチャートでは図示を省略したが、制御部20の監視手段202は、ST08が否定された回数(つまり、T1<減算値<T2となった回数)を別途設けられた継続カウンタ23にてカウントし、この継続カウンタ23の値が所定回数(例えば10回)となった場合(つまり、判定カウンタ22が変化しない状態が10秒間継続した場合)、判定カウンタ22の値をクリアする(0にする)処理を行うようにしている。
これにより、前回と今回とで受信レベルに大きな変化がない状態が所定時間継続した場合には判定カウンタ22を一旦クリアするので、使用者周囲の環境変化による誤判定をよりよく防止することができる。
また、監視手段202は、今回検出された受信レベルが、親機と子機が十分近づいている値(例えば1m以内に相当する値)であるときには、判定カウンタ22をクリアする(0にする)。具体的には、ST04の後に、監視手段202は、今回検出された受信レベルが閾値(例えば1mに相当する受信レベル)以上か否かを判定し、これが肯定された場合には、判定カウンタ22を0にして、プログラムを終了する。この判定が否定された場合には、ST05へと進む。
これにより、親機と子機が十分近づいている状態ではカウンタを一旦クリアするので、使用者周囲の環境変化による誤判定をよりよく防止することができる。
さらに、通信手段21は、ST02の処理において、子機3から自己宛の返信を所定時間待っても受け付けない場合は、「通信不能」として検出し、判定手段203は、この「通信不能」の検出が所定時間継続(例えば、6秒継続)した場合には離隔と判定する。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
例えば、上述の実施例では、判定カウンタ22の値が所定回数以上であるという条件と、今回の受信レベルが判定カウンタ22の加算開始時の受信レベルから所定以上低下しているという条件とが、ともに満たされた場合に離隔と判定するようにしているが、後者の条件を用いずに前者の条件が満たされた場合に離隔と判定するようにしてもよい。
具体的には、図2のフローチャートにおいて、ST11とST12の処理を省略し、ST10が肯定されたときにST13の判定へ進むようにしてもよい。
また、上述の実施例に加えて、さらに条件を加えて離隔を判定するようにしてもよい。例えば、上述の実施例の条件に加えて、親機2及び子機3に振動センサを備え、いずれかの振動センサにて振動を検出していることを条件として離隔を判定するようにしてもよい。
さらに、上述の実施例においては、図2のST01において親機2から要求信号を送信し、ST02において子機3から受信信号強度を受信する通信処理を1回だけ行っていたが、これに限らず、例えば以下のようにしてもよい。
親機2及び子機3に複数のアンテナを備え、上述の通信処理をアンテナを切替えて複数回行う。そして、親機2及び子機3の信号強度検出手段は、この複数回の通信処理で検出した受信信号強度から代表値を算出し、この代表値を受信レベル検出の元となる受信信号強度としてもよい。
また、上述の実施例においては、受信レベル検出手段201は、子機3から送信された子機3の受信信号強度も考慮して受信レベルを検出していたが、これに限らず、親機2の信号強度検出手段211が検出した受信信号強度をそのまま受信レベルとして採用するようにしてもよい。
1 離隔監視装置
2 親機
20 制御部
21 通信手段
22 判定カウンタ
23 継続カウンタ
24 記憶手段
25 報知手段
3 子機
30 通信手段
31 制御部

Claims (3)

  1. 利用者が所持する親機と、当該利用者の監視対象に付着又は所持させる子機とで無線による通信処理を行い、前記親機と前記子機とが離隔したことを判定すると報知する離隔監視装置において、
    前記親機は、
    前記通信処理における受信信号の強度を示す受信レベルを所定時間ごとに検出する受信レベル検出手段と、
    前記受信レベルの所定の変動を計数するカウンタと、
    前記受信レベル検出手段にて検出した受信レベルが、前回検出した受信レベルに比べ、所定以上低下していると前記カウンタを加算し、所定以上上昇していると前記カウンタを減算する監視手段と、
    前記カウンタの計数が少なくとも所定値になり、さらに前記受信レベル検出手段にて検出した受信レベルが、前記カウンタの加算が開始されるときの受信レベルから所定以上低下していると前記離隔を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする離隔監視装置。
  2. 前記監視手段は、前記カウンタの加算又は減算がされない状態が所定時間以上継続した場合に、前記カウンタをクリアする請求項1に記載の離隔監視装置。
  3. 利用者が所持する親機と、当該利用者の監視対象に付着又は所持させる子機とで無線による通信処理を行い、前記親機と前記子機とが離隔したことを判定すると報知する離隔監視装置において、
    前記親機及び前記子機は、通信相手から受信した信号の強度を示す受信信号強度を検出する信号強度検出手段を備え、
    前記子機は、前記信号強度検出手段にて検出した受信信号強度を前記親機へ送信し、
    前記親機は、
    前記通信処理において、受信信号の強度を示す受信レベルを所定時間ごとに検出する手段であって、前記親機の信号強度検出手段にて検出した受信信号強度と前記子機から受信した受信信号強度のうち、前回検出した受信レベルに近い値を示す受信信号強度を今回の受信レベルとして検出する受信レベル検出手段と、
    前記今回の受信レベルに基づいて前記離隔を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする離隔監視装置。

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