JP5825209B2 - ガスワイピングノズル、及び、溶融金属めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

ガスワイピングノズル、及び、溶融金属めっき鋼板の製造方法 Download PDF

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本発明は、溶融金属めっき鋼板の製造に用いるガスワイピングノズル、及び、該ガスワイピングノズルを用いた溶融金属めっき鋼板の製造方法に関する。
連続溶融めっき鋼板製造ライン(以下、「CGL」ともいう。)における溶融金属めっき浴周りの設備構成の概要を図1に示す。溶融金属が貯められている溶融金属めっき浴1には、シンクロール2と浴中ロール3、3が設置されている。溶融金属めっき浴1に浸漬された鋼板sは、シンクロール2によって鉛直方向に向きを変えられた後、浴中ロール3、3によってパスラインの適正化と振動の低減を図ってから、溶融金属めっき浴1から鉛直方向(矢印で示した方向)に引き上げられる。このようにして溶融金属めっき浴1から引き上げられた直後の鋼板sの表面には、溶融金属が過剰に付着している。この過剰に付着している溶融金属は、鋼板sを挟み込むように設置した1対のガスワイピングノズル4、4から噴出される高速ガスジェットで払拭される。このようなガスワイピングノズル4、4を用いたガスワイピングによって、所定のめっき付着量を得る。
ところで、溶融金属めっき鋼板の生産性を向上するためには、上述した過程における鋼板の通板速度を高くして操業することが望まれる。通板速度を高くして操業するには、ワイピング力、言いかえるとガスワイピングノズルから噴射されるガス(以下、「高速ガスジェット」ともいう。)の鋼板への衝突力を増大させる必要がある。そのための方策としては、ガスワイピングノズルの先端と鋼板との距離を近づける、高速ガスジェットの圧力を増大させるなどの操作が考えられる。しかしながら、これらの操作では鋼板のエッジ部からの溶融金属の飛散、いわゆるスプラッシュが多発しやすい。そして、このスプラッシュが鋼板表面に再付着してスプラッシュ疵となる場合がある。
従来から、同じガス圧でも高い衝突力を得ることができる形状のガスワイピングノズルについて多くの検討がなされている。例えば、下記特許文献1には、先端を尖らせたガスワイピングノズルが提案されている。
特許第3498613号公報
上記特許文献1に開示されているガスワイピングノズルを用いることで、従来よりも高速薄目付けが可能である。しかしながら、生産コスト低減のためには更なる高速薄目付け化(鋼板を高速で通板しつつ薄くめっきを付着させること。)が望まれるようになっている。すなわち、通板速度を高くしても従来以上にスプラッシュの発生を抑制しつつワイピングできるガスワイピングノズルが必要である。
そこで本発明は、通板速度を高くしてもスプラッシュの発生を抑制できるガスワイピングノズル、及び、溶融金属めっき鋼板の製造方法を提供することを目的とする。
上述したスプラッシュの発生を抑制するためには、スプラッシュの発生挙動を詳細に調査する必要があると考え、ガスワイピングノズル周りのガスの流動状況に関する3種類のモデル実験を以下に説明するようにして行った。
1つめのモデル実験は、鋼板をモデル化したエンドレスベルトと、エンドレスベルトを厚さ方向から挟み込むように配置したガスワイピングノズルと、溶融金属をモデル化した水とを備えた水モデル試験装置を用いて行った。この装置を用いて、溶融金属をモデル化した水中に浸漬されてから鉛直方向に引き上げられるように連続移動するエンドレスベルトに、ガスワイピングノズルからの圧縮空気による高速ガスジェットを衝突させ、そのときのスプラッシュの発生状況を観察した。高速ガスジェットは、ガスワイピングノズルからエンドレスベルトの表面に対してほぼ垂直に噴射した。エンドレスベルトとガスワイピングノズルの先端との距離は適宜調整した。ガスワイピングノズルとしては、上リップと下リップとを備えており、上リップと下リップとの間に形成されたスリットギャップから高速ガスジェットを噴射する構造のものを用いた。このようなガスワイピングノズルについて、上リップ及び下リップを種々の形態に変えて実験した。
スプラッシュは、ガスワイピングノズルと溶融金属めっき浴との間において鋼板のエッジ部から発生することが分かっている。したがって、上記1つめのモデル実験ではワイピングノズルの下側の状況を観察した。その結果、以下の新しい知見を得た。
(1)通板速度やガスワイピングノズルから噴射されるガスの圧力などのガスワイピング条件が同じであっても、スプラッシュが発生するか否かは上リップ及び下リップの形状によって異なった。
(2)高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度(鉛直方向断面において高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とがなす角のうち、鋭角の方の角度。以下同じ。)が大きいほど、スプラッシュは発生しにくかった。
(3)ガスワイピングノズルより下側のエンドレスベルト表面に付着している水膜の流動状態を観察すると、高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が大きい(すなわち、スプラッシュが発生しにくい。)ガスワイピングノズルを用いた場合には、付着している水膜がエンドレスベルトの幅方向で均一に掻き落とされていた。一方、高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が小さい(すなわち、スプラッシュが発生しやすい)ガスワイピングノズルを用いた場合は、エンドレスベルトのエッジ部において水膜が掻き落とされ難く、エッジ部では幅方向中央部と比較して付着した水膜が相対的に上向きに移動していた。
2つめのモデル実験では、ガスワイピングノズルより下側において、エンドレスベルトの表面に沿って流れるガスの速さ(以下、「衝突壁面流速」ともいう。)をピトー管で測定した。この2つめのモデル実験から、下記の知見が得られた。
(4)高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が大きい(すなわち、スプラッシュが発生しにくい)ガスワイピングノズルを用いる方が、ワイピング条件が同じであってもエンドレスベルトのエッジ部における下向きの衝突壁面流速が速い。
(5)エンドレスベルトの幅方向両端に対向してエッジプレートを設置することで下向きの衝突壁面流速は増大するが、高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が大きいほど、その増大量が大きい。これは、高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が大きいほど、高速ガスジェットがエンドレスベルトの表面に衝突してできる衝突噴流のエンドレスベルト表面からの剥離が遅延するためと考えられる。
3つめのモデル実験では、高速ガスジェットがエンドレスベルトの表面に衝突する際の衝突圧力分布を測定した。この3つめのモデル実験の結果から、以下の知見が得られた。
(6)高速ガスジェットの噴射方向と上リップの上面とのなす角度が小さいガスワイピングノズルほど、ガスの衝突圧力が増大する。
これらの知見を踏まえ得られた本発明は、次のとおりである。
本発明の第1の態様は、溶融金属めっき浴から引き上げられた鋼板の表面にガスを噴射するためのガスワイピングノズルであって、ガスは、先端に形成されたスリット状の開口部から噴射され、使用時の姿勢での鉛直方向断面において、開口部の中心を通ってガスの噴射方向と平行な直線を直線Lとするとき、直線Lに対して30mm下方にあって直線Lと平行な直線L1’と、開口部の下端を通って直線Lと直交する直線L2’と、開口部の下端から斜め下方に向かう外形線L3’と、直線L1’と外形線L3’とが交差しない場合には、さらに直線L2’に平行で且つ直線L2’から80mm内側を通る直線L4’と、で囲まれる領域Dの面積Adが1000mm以下であることを特徴とする、ガスワイピングノズルである。
本発明の第1の態様において、使用時の姿勢での鉛直方向断面において、直線Lに対して30mm上方にあって直線Lと平行な直線L1と、開口部の上端を通って直線Lと直交する直線L2と、開口部の上端から斜め上方に向かう外形線L3と、直線L1と外形線L3とが交差しない場合には、さらに直線L2に平行で且つ直線L2から80mm内側を通る直線L4と、で囲まれる領域Uの面積Auが450mm以上であることが好ましい。かかる形態とすることによって、スプラッシュの発生をより抑制しやすくなる。
本発明の第2の態様は、溶融金属めっき浴に鋼板を浸漬した後、該溶融金属めっき浴から該鋼板を引き上げる工程、及び、引き上げられた鋼板の表面に、上記本発明の第1の態様に係るガスワイピングノズルを用いてガスを吹き付け、鋼板に付着した過剰な溶融金属を除去する工程、を備えた、溶融金属めっき鋼板の製造方法である。
本発明によれば、CGLにおける溶融金属めっき鋼板製造時にスプラッシュの発生を抑制することができる。これにより、高速通板条件下でも、その他付帯設備の追加や設備改造なしにスプラッシュ疵による不良品の発生を抑制できるので、溶融金属めっき鋼板の生産コストを下げることができる。
CGLにおける溶融金属めっき浴周りの設備構成の概要を示す図である。 図2(A)はガスワイピングノズル10を概略的に示す断面図である。図2(B)はガスワイピングノズル10の先端部分を拡大して示す図である。 ガスワイピングノズル10’を概略的に示す断面図である。 ガスワイピングノズル30を概略的に示す断面図である。 ガスワイピングノズル40を概略的に示す断面図である。 ガスワイピングノズル120を概略的に示す断面図である。 ガスワイピングノズル140を概略的に示す断面図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下、本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。なお、各図面において同様の意味のものや同様の機能を果たすものについては同符号を付しており、繰り返しとなる説明は省略することがある。また、各図面は図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺等は変更して簡略化している。
図2(A)は、ガスワイピングノズル(以下、単に「ノズル」ということがある。)10の使用時の姿勢での鉛直方向断面であり、図2(B)はノズル10の先端部分を拡大して示した図である。
ノズル10は、溶融金属めっき浴から引き上げられた鋼板に付着した過剰な溶融金属を除去するためのガスを噴射するガスワイピングノズルである。ノズル10は上リップ11と下リップ12とを備えている。上記ガスは、ノズル10の先端に形成されたスリット状の開口部13から噴射される。開口部13は上リップ11の先端と下リップ12の先端とで形成されており、開口部13の大きさは上リップ11と下リップ12との間隔によって調整される。上リップ11と下リップ12との間隔を調整するため、上リップ11と下リップ12との間にスリットギャップ調整シム14を挟み込み、上リップ11と下リップ12とをボルトなどの固定部材(不図示)で固定している。また、ノズル10にはヘッダー(不図示)が接続されている。当該ヘッダーからノズル10に供給されたガスは整流器15で整流され、開口部13から高速ガスジェットとして矢印xで示した方向に噴射される。
本発明のガスワイピングノズルの構成を詳細に説明するため、図2(A)及び図2(B)に示した直線等を以下のように定義する。
Lは、開口部13の中心C(図2(B)参照)、すなわち上リップ11の先端と下リップ12の先端の中間点を通ってワイピングガスの噴射方向xと平行な直線である。
L1は、直線Lから30mm上方にあって直線Lと平行な直線である。
L2は、開口部13の上端P(図2(B)参照)、すなわち上リップ11の先端を通って直線Lと直交する直線である。
L3は、開口部13の上端Pから斜め上方に向かうガスワイピングノズル10の外形線である。
Uは、直線L1と直線L2と外形線L3とで囲まれる領域である。以下、領域Uの面積を上部面積Au又は単にAuという。
L1’は、直線Lから30mm下方にあって直線Lと平行な直線である。
L2’は、開口部13の下端P’(図2(B)参照)、すなわち下リップ12の先端を通って直線Lと直交する直線である。なお、本実施形態では、直線L2’は直線L2と重なっている。
L3’は、開口部13の下端P’から斜め下方に向かうガスワイピングノズル10の外形線である。
Dは、直線L1’と直線L2’と外形線L3’とで囲まれる領域である。以下、領域Dの面積を下部面積Ad又は単にAdという。
θuは、外形線L3のうち開口部13の上端Pから直線L1に交わるまでの部分が線分である場合に、外形線L3の当該線分の部分を延長した直線と直線Lとがなす角のうち鋭角の方の角度である。
θdは、外形線L3’のうち開口部13の下端P’から直線L1’に交わるまでの部分が線分である場合に、外形線L3’の当該線分の部分を延長した直線と直線Lとがなす角のうち鋭角の方の角度である。
後述する実施例からも明らかなように、スプラッシュの発生を抑制するためには、下部面積Adは小さい方が有利である。したがって、本発明のガスワイピングノズルでは、Adは1000mm以下とする。Ad≦1000mmとすることによって、スプラッシュの発生を抑制しやすくなる。下部面積Adを小さくすることによって、ガスワイピングノズルが噴射されて鋼板の表面に衝突したガスが作る壁面噴流の下向き流速が増大し、鋼板に付着して過剰に持ち上がってくる溶融金属を掻き落とす効果が増すので、スプラッシュを抑制する効果が発揮されると考えられる。このように本発明のガスワイピングノズルによれば、CGLにおける溶融金属めっき鋼板製造時にスプラッシュの発生を抑制することができる。これにより、高速通板条件下でも、その他付帯設備の追加や設備改造なしにスプラッシュ疵による不良品の発生を抑制できる。
また、下リップの先端の剛性確保や、ノズル内のガス圧によって開口部(スリットギャップ)が広がってしまうことの防止するため、あるいは、ノズルの製作のしやすさ(特にノズル内部のガス流路の加工のしやすさ)の観点からは、Ad≦800mmとすることが好ましく、Ad≦400mmとすることがより好ましい。また、図2(A)に例示した形態のように、外形線L3’の直線L2’との交点から直線L1’との交点までが線分である場合には、θd≧30°とすることが好ましく、θd≧50°とすることがより好ましい。
一方、下部面積Adが小さくなりすぎるとノズルが振動する現象が生じる。これは、鋼板と下リップとの間に高速のガスが流れることで生じる。下部面積Adが0に近づく程、外形線L3’と鋼板の表面とが平行に近づき、下リップと鋼板との間の狭い空間(一般には下リップと鋼板との距離は10mm以下。)を流れるガスの速度が増す。この振動を回避するために、Ad≧150mmとすることが好ましく、Ad≧250mmとすることがより好ましい。また、図2(A)に例示した形態のように、外形線L3’の直線L2’との交点から直線L1’との交点までが線分である場合には、θd≦70°とすることが好ましく、θd≦60°とすることがより好ましい。
なお、ノズル10のように外形線L3’のうち開口部13の下端P’から直線L1’に交わるまでの部分が線分である場合、θdの大きさを調整することによって、下部面積Adの大きさを調整できる。θdの大きさは、下部面積Adが上述した範囲となる範囲であれば、特に限定されない。
次に上部面積Auについて説明する。上部面積Auが大きいほどノズルから噴射されたガスの鋼板表面への衝突圧力は高くなり、高速通板でも薄い付着量のめっき鋼板を製造しやすくなる。かかる観点から、本発明のガスワイピングノズルでは、上部面積Auは450mm以上であることが好ましく、800mm以上であることがより好ましい。また、図2(A)に例示した形態のように、外形線L3の直線L2との交点から直線L1との交点までが線分である場合には、θu≦45°とすることが好ましく、θu≦30°とすることがより好ましい。
さらに好ましくは、Ad≦Auの上下非対称のノズル構造等とする。このような構造とすることで、前述した上下それぞれのノズル構造の相乗効果により、効率的にスプラッシュを抑制しつつ高速で薄い付着量のめっき鋼板を製造することができる。
上部面積Auを大きくするほど上リップ11の厚さが薄くなる。そのため、上リップ11の剛性を確保する等の観点からは、必要に応じて、例えば図2(A)に例示したように、上リップ11側には整流器15を設置しないなどの構造上の工夫をしてもよい。ただし、上リップの厚さを十分に確保できる場合は、図3に例示したノズル10’のように、上リップ11’及び下リップ12’の両方に整流器15を備えさせることもできる。図3は、ノズル10’の使用時の姿勢での鉛直方向断面である。ノズル10’は、上リップ11’及び下リップ12’の形状が上リップ11及び下リップ12と異なる以外は、ノズル10と同様である。図3に示した直線や外形線等で図2に記した符号と同じ符号を付したものは、上リップ11及び下リップ12を上リップ11’及びしたリップ12’に置き換えて定義する。
なお、ノズル10のように外形線L3のうち開口部13の上端Pから直線L1に交わるまでの部分が線分である場合、θuの大きさを調整することによって、上部面積Auの大きさを調整できる。
上述したように、本発明のガスワイピングノズルでは、下部面積Adを所定の範囲とし、上部面積Auを所定の範囲とすることが好ましい。ここで、下部面積Ad及び上部面積Auを規定するために、直線Lから30mm下方にある直線L1’及び直線Lから30mm上方にある直線L1を用いているのには、2つの理由がある。1つ目の理由は、後述するような下リップ又は上リップの形状が先端から離れた位置ではワイピングガスの噴射方向xと平行に近づく様な形態のノズル(図4参照)の形状を正確に表現するためである。一般にノズルを構成する部材の板厚は数十mm程度、多くは20mm程度で製作されている。図4に例示するように上リップの先端が曲面になっているノズルの場合、外形線L3と直線L1とが交わるように直線L1の位置を規定してしまうと、すなわち直線Lと直線L1とを近づけすぎると、上リップの先端部の形状のみに依存した上部面積Auを算出してしまい、ノズル周りのガス流動を正確に規定できなくなる虞がある。同様に、下リップの先端が曲面になっているノズルの場合は、外形線L3’と直線L1’とが交わるように直線L1’の位置を規定してしまうと、すなわち直線Lと直線L1’とを近づけすぎると、下リップの先端部の形状のみに依存した下部面積Adを算出してしまい、ノズル周りのガス流動を正確に規定できなくなる虞がある。2つ目の理由は、上部面積Auおよび下部面積Adをノズル形状の大きさ内で規定するためである。直線Lと直線L1’との距離が30mmよりも極端に大きいと、一般に用いられているノズルの外形線L3’と直線L1’とが交わらなくなってしまう。同様に、直線Lと直線L1との距離が30mmよりも極端に大きいと、一般に用いられているノズルの外形線L3と直線L1とが交わらなくなってしまう。なお、スプラッシュは、多くの場合、ワイピングガスジェットが衝突する位置から下側に30mm以内で発生するので、直線Lから30mm下方にある直線L1’で形状を規定するのは、このような意味からも合理的であると考えられる。
なお、開口部13からの上リップ11と下リップ12との対向面が平行である部分の長さ(以下、「リップ平行長」という。)Lgは、ワイピングガスの圧力によって開口部13が広がることを抑制する観点からは、ある程度長い方がよい。リップ平行長Lgは、好ましくは30mm以上である。一方、リップ平行長Lgが長すぎると、開口部13の大きさの調整が困難になったり、上リップ11と下リップ12との間に詰まった異物を除去するのが困難になったりするので、リップ平行長Lgは50mm以下とするのが好ましい。また、ノズル最先端部分P、P’の形状は、周囲ガス巻き込みによるガス擾乱抑制の観点からは、図2(B)に例示したように鋭利であることが最も好ましい。ただし、完全に鋭利にすると刃物状となるので、0.3mm程度の面取りをすることが望ましい。
次に、他の実施形態にかかる本発明のガスワイピングノズルについて説明する。
図4は、ガスワイピングノズル30の使用時の姿勢での鉛直方向断面である。なお、図4ではノズルの先端側の形状に注目しており、整流器などは省略している。
ガスワイピングノズル30は、上リップ31の先端付近の外形線が上に凸の曲面となっている。ガスワイピングノズル30は、上リップ31及び下リップ32の形状が上リップ11及び下リップ12と異なる以外は、ガスワイピングノズル10と同様である。図4に示した直線や外形線等で図2に記した符号と同じ符号を付したものは、上リップ11及び下リップ12を上リップ31及び下リップ32に置き換えて定義する。ただし、Uについては以下の通りに定義する。
図2に例示した形態では、直線L1と外形線L3とが交差していたため、Uは、直線L1と直線L2と外形線L3とで囲まれる領域と定義した。しかしながら、図4に示したような直線L1と外形線L3とが交差しない形態では、上記定義では領域Uを定義できない。ガスワイピングノズル30のように直線L1と外形線L3とが交差しない形態では、領域Uを以下のように定義する。直線L2と平行で且つ直線L2から80mm内側を通る直線を直線L4とし、直線L1と直線L2と外形線L3と直線L4とで囲まれる領域を領域Uとする。直線L4の位置が直線L2に近すぎると上部面積Auを過小評価することとなる。一方、直線L4と直線L2との距離が大き過ぎると、その距離がノズルの大きさよりも大きくなってしまう。そのため、実用的な数値として直線L4と直線L2との距離を80mmとした。
なお、直線L1’と外形線L3’とが交差しない形態では、上記定義では領域Dを定義できない。直線L1’と外形線L3’とが交差しない形態では、ガスワイピングノズル30の領域Uの定義と同様に、領域Dを以下のように定義する。すなわち、直線L2’と平行で且つ直線L2’から80mm内側を通る直線を直線L4’とし、直線L1’と直線L2’と外形線L3’と直線L4’とで囲まれる領域を領域Uとする(図6参照)。直線L4’の位置が直線L2’に近すぎると上部面積Adを過小評価することとなる。一方、直線L4’と直線L2’との距離が大き過ぎると、その距離がノズルの大きさよりも大きくなってしまう。そのため、実用的な数値として直線L4’と直線L2’との距離を80mmとした。
本発明のガスワイピングノズルは、直線L1と外形線L3とが交差しない形態、又は直線L1’と外形線L3’とが交差しない形態であっても、下部面積Ad及び上部面積Auの範囲を上述したガスワイピングノズル10と同様にすることによって、CGLにおける溶融金属めっき鋼板製造時にスプラッシュの発生を抑制することができる。これにより、高速通板条件下でも、その他付帯設備の追加や設備改造なしにスプラッシュ疵による不良品の発生を抑制できる。
次に、さらに他の実施形態にかかる本発明のガスワイピングノズルについて説明する。
図5は、ガスワイピングノズル40の使用時の姿勢での鉛直方向断面である。
図5に示したガスワイピングノズル40は、先端付近の外形線が直線Lを対称軸とした線対称の形状を有している。そのため、ガスワイピングノズル40はガスワイピングノズル10に比べて下部面積Adが大きく、上部面積Auが小さくなっている。
本発明のガスワイピングノズルは、ガスワイピングノズル40のように先端部が線対称の形状であり、下部面積Adと上部面積Auとの大きさが等しくとも、下部面積Ad及び上部面積Auの範囲を上述したガスワイピングノズル10と同様にすることによって、CGLにおける溶融金属めっき鋼板製造時にスプラッシュの発生を抑制することができる。これにより、高速通板条件下でも、その他付帯設備の追加や設備改造なしにスプラッシュ疵による不良品の発生を抑制できる。
なお、ガスワイピングノズル40では、線対称の形状を有しているため、上リップ41の厚さと下リップ42の厚さとを同様にすることができる。したがって、図5に例示したように、上リップ41及び下リップ42のそれぞれに整流器15を備えさせてもよい。
これまでに説明した本発明のガスワイピングノズルは、該ガスワイピングノズルにガスを供給するヘッダー等と組み合わせることによって、溶融金属めっき浴から引き上げられた鋼板の表面に付着した過剰な溶融金属を除去するためのガスワイピング装置を構成することができる。当該ガスワイピング装置に備えられるガスワイピングノズル以外の部材には、従来のガスワイピング装置と同様の部材を用いることができる。このようなガスワイピング装置を備えた溶融金属めっき鋼板の製造装置によれば、上述した本発明のガスワイピングノズルを備えていることによって、通板速度を高くしてもスプラッシュ疵を抑制でき、表面外観が良好な溶融金属めっき鋼板を低コストで製造することができる。また、溶融金属めっき浴に鋼板を浸漬した後、該溶融金属めっき浴から該鋼板を引き上げる工程、及び、引き上げられた鋼板の表面に、本発明のガスワイピングノズルを用いてガスを吹き付け、鋼板に付着した過剰な溶融金属を除去する工程を備えた溶融金属めっき鋼板の製造方法によれば、通板速度を高くしてもスプラッシュ疵を抑制でき、表面外観が良好な溶融金属めっき鋼板を低コストで製造することができる。
以下の実施例および比較例により、本発明の作用効果を具体的に例示する。ただし、以下の実施例は本発明の例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。
実際の連続溶融亜鉛めっき鋼板製造ラインにおいて、板厚0.8mmで板幅1400mmの普通鋼の鋼板をめっき原板として用い、この鋼板に溶融亜鉛めっきを施して亜鉛めっき鋼板を製造する際のスプラッシュの発生状況を表1に示した条件で調査した。
溶融亜鉛めっき浴から鉛直方向に引き上げられた鋼板の両面にガスを吹き付けられるように、1対のワイピングノズルを鋼板を挟むようにして配置した。表1の「イメージ」は、用いたワイピングノズルの形状の概要を示している。図6に示したガスワイピングノズル120は、上部面積Auが本発明で規定する範囲より小さくなるように上リップ121が構成されているとともに、下部面積Adが本発明で規定する範囲より大きくなるように下リップ121が構成されている。図7に示したガスワイピングノズル140は、先端付近の外形線が上下対称であり、下部面積Adが本発明で規定する範囲より大きくなるように上リップ141および下リップ141が構成されている。また、θu、θd、Au、Ad、Lgはそれぞれ上述した通りである。
いずれのノズルを用いた場合でも、ノズルの開口部の大きさ(スリットギャップ)は0.78mmとし、また、噴射ガス量は鋼板の片面あたり1750Nm/hとした。鋼板の片面あたりの狙いめっき付着量は表1に示したように47g/mもしくは35g/mとした。鋼板とノズルの先端との距離であるスタンドオフ距離は、狙いめっき付着量が得られるように適宜調整した。
スプラッシュの発生状況は、ノズルの幅方向から鋼板のエッジ部をビデオで撮影し、スプラッシュの発生量を観察することで評価した。併せて、スプラッシュ対策として表1に示したようにエッジプレートの使用時(本例では、厚さ3mmでガスジェットの衝突位置から下端までの長さが30mmのエッジプレートを、鋼帯の幅方向両端端部から4mmの隙間を設けて設置した。)又は不使用時の状況についても調査した。
Figure 0005825209
各ノズルを用いたときのスプラッシュ発生状況を表1に示した。上部面積Auが450mm未満で下部面積Adが1000mmを超えるノズルを用いた比較例1では、47g/mの狙いめっき付着量で通板速度を100m/minにして操業した場合でも、スプラッシュの発生量が非常に多かった。比較例1と同じノズルを用いてさらにエッジプレートを用いた比較例3では、比較例1よりはスプラッシュ発生量が低減されたものの、やはり多量のスプラッシュが発生した。
また、上部面積Auが450mm以上ではあるが、下部面積Adが1000mmを超えるノズルを用いた比較例2では、35g/mの狙いめっき付着量で通板速度を100m/minにして操業すると、スプラッシュの発生量が多かった。比較例2と同じノズルを用いてさらにエッジプレートを用いた比較例4では、比較例2よりはスプラッシュの発生量が抑えられたものの、通板速度を120m/minまであげるとスプラッシュの発生量が多くなった。
一方、実施例1ではエッジプレートが無くても狙いめっき付着量35g/mで通板速度を120m/minにして操業してもスプラッシュの発生量が少なかった。さらに、実施例1と同じノズルを用いてさらにエッジプレートを用いた実施例2では、通板速度を150m/minまで高くしても狙いめっき付着量35g/mの薄目付け品が、非常に少ないスプラッシュ発生量で製造できた。また、実施例3及び実施例4でも、実施例1及び実施例2と同様の結果であった。さらに、実施例5や実施例6でも、通板速度を150m/minまで高速化しても、狙いめっき付着量35g/mのめっき鋼板を少ないスプラッシュ発生量で製造できた。
このように、本発明のガスワイピングノズルを使用すれば、CGLにおけるめっき鋼板製造時にスプラッシュの発生を抑制することができた。
s 鋼板
1 溶融金属めっき浴
2 シンクロール
3 浴中ロール
4 ガスワイピングノズル(ノズル)
10、10’、30、40 ガスワイピングノズル(ノズル)
11、11’、31、41 上リップ
12、12’、32、42 下リップ
13:開口部
14:スリットギャップ調整シム
15:整流器

Claims (2)

  1. 溶融金属めっき浴から引き上げられた鋼板の表面にガスを噴射するためのガスワイピングノズルであって、
    前記ガスは、先端に形成されたスリット状の開口部から噴射され、
    使用時の姿勢での鉛直方向断面において、前記開口部の中心を通って前記ガスの噴射方向と平行な直線を直線Lとするとき、
    前記直線Lに対して30mm下方にあって前記直線Lと平行な直線L1’と、
    前記開口部の下端を通って前記直線Lと直交する直線L2’と、
    前記開口部の下端から斜め下方に向かう外形線L3’と、
    前記直線L1’と前記外形線L3’とが交差しない場合には、さらに前記直線L2’に平行で且つ前記直線L2’から80mm内側を通る直線L4’と、
    で囲まれる領域Dの面積Adが250mm ≦Ad≦400mm であり、
    前記直線Lに対して30mm上方にあって前記直線Lと平行な直線L1と、
    前記開口部の上端を通って前記直線Lと直交する直線L2と、
    前記開口部の上端から斜め上方に向かう外形線L3と、
    前記直線L1と前記外形線L3とが交差しない場合には、さらに前記直線L2に平行で且つ前記直線L2から80mm内側を通る直線L4と、
    で囲まれる領域Uの面積Auが800mm 以上であることを特徴とする、ガスワイピ
    ングノズル。
  2. 溶融金属めっき浴に鋼板を浸漬した後、該溶融金属めっき浴から該鋼板を引き上げる工
    程、及び、
    引き上げられた前記鋼板の表面に、請求項1に記載のガスワイピングノズルを用いてガスを吹き付け、前記鋼板に付着した過剰な溶融金属を除去する工程、を備えた、溶融金属めっき鋼板の製造方法。
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