JP5825209B2 - ガスワイピングノズル、及び、溶融金属めっき鋼板の製造方法 - Google Patents
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(1)通板速度やガスワイピングノズルから噴射されるガスの圧力などのガスワイピング条件が同じであっても、スプラッシュが発生するか否かは上リップ及び下リップの形状によって異なった。
(2)高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度(鉛直方向断面において高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とがなす角のうち、鋭角の方の角度。以下同じ。)が大きいほど、スプラッシュは発生しにくかった。
(3)ガスワイピングノズルより下側のエンドレスベルト表面に付着している水膜の流動状態を観察すると、高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が大きい(すなわち、スプラッシュが発生しにくい。)ガスワイピングノズルを用いた場合には、付着している水膜がエンドレスベルトの幅方向で均一に掻き落とされていた。一方、高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が小さい(すなわち、スプラッシュが発生しやすい)ガスワイピングノズルを用いた場合は、エンドレスベルトのエッジ部において水膜が掻き落とされ難く、エッジ部では幅方向中央部と比較して付着した水膜が相対的に上向きに移動していた。
(4)高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が大きい(すなわち、スプラッシュが発生しにくい)ガスワイピングノズルを用いる方が、ワイピング条件が同じであってもエンドレスベルトのエッジ部における下向きの衝突壁面流速が速い。
(5)エンドレスベルトの幅方向両端に対向してエッジプレートを設置することで下向きの衝突壁面流速は増大するが、高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が大きいほど、その増大量が大きい。これは、高速ガスジェットの噴射方向と下リップの下面とのなす角度が大きいほど、高速ガスジェットがエンドレスベルトの表面に衝突してできる衝突噴流のエンドレスベルト表面からの剥離が遅延するためと考えられる。
(6)高速ガスジェットの噴射方向と上リップの上面とのなす角度が小さいガスワイピングノズルほど、ガスの衝突圧力が増大する。
L1は、直線Lから30mm上方にあって直線Lと平行な直線である。
L2は、開口部13の上端P(図2(B)参照)、すなわち上リップ11の先端を通って直線Lと直交する直線である。
L3は、開口部13の上端Pから斜め上方に向かうガスワイピングノズル10の外形線である。
Uは、直線L1と直線L2と外形線L3とで囲まれる領域である。以下、領域Uの面積を上部面積Au又は単にAuという。
L1’は、直線Lから30mm下方にあって直線Lと平行な直線である。
L2’は、開口部13の下端P’(図2(B)参照)、すなわち下リップ12の先端を通って直線Lと直交する直線である。なお、本実施形態では、直線L2’は直線L2と重なっている。
L3’は、開口部13の下端P’から斜め下方に向かうガスワイピングノズル10の外形線である。
Dは、直線L1’と直線L2’と外形線L3’とで囲まれる領域である。以下、領域Dの面積を下部面積Ad又は単にAdという。
θuは、外形線L3のうち開口部13の上端Pから直線L1に交わるまでの部分が線分である場合に、外形線L3の当該線分の部分を延長した直線と直線Lとがなす角のうち鋭角の方の角度である。
θdは、外形線L3’のうち開口部13の下端P’から直線L1’に交わるまでの部分が線分である場合に、外形線L3’の当該線分の部分を延長した直線と直線Lとがなす角のうち鋭角の方の角度である。
さらに好ましくは、Ad≦Auの上下非対称のノズル構造等とする。このような構造とすることで、前述した上下それぞれのノズル構造の相乗効果により、効率的にスプラッシュを抑制しつつ高速で薄い付着量のめっき鋼板を製造することができる。
1 溶融金属めっき浴
2 シンクロール
3 浴中ロール
4 ガスワイピングノズル(ノズル)
10、10’、30、40 ガスワイピングノズル(ノズル)
11、11’、31、41 上リップ
12、12’、32、42 下リップ
13:開口部
14:スリットギャップ調整シム
15:整流器
Claims (2)
- 溶融金属めっき浴から引き上げられた鋼板の表面にガスを噴射するためのガスワイピングノズルであって、
前記ガスは、先端に形成されたスリット状の開口部から噴射され、
使用時の姿勢での鉛直方向断面において、前記開口部の中心を通って前記ガスの噴射方向と平行な直線を直線Lとするとき、
前記直線Lに対して30mm下方にあって前記直線Lと平行な直線L1’と、
前記開口部の下端を通って前記直線Lと直交する直線L2’と、
前記開口部の下端から斜め下方に向かう外形線L3’と、
前記直線L1’と前記外形線L3’とが交差しない場合には、さらに前記直線L2’に平行で且つ前記直線L2’から80mm内側を通る直線L4’と、
で囲まれる領域Dの面積Adが250mm 2 ≦Ad≦400mm 2 であり、
前記直線Lに対して30mm上方にあって前記直線Lと平行な直線L1と、
前記開口部の上端を通って前記直線Lと直交する直線L2と、
前記開口部の上端から斜め上方に向かう外形線L3と、
前記直線L1と前記外形線L3とが交差しない場合には、さらに前記直線L2に平行で且つ前記直線L2から80mm内側を通る直線L4と、
で囲まれる領域Uの面積Auが800mm 2 以上であることを特徴とする、ガスワイピ
ングノズル。 - 溶融金属めっき浴に鋼板を浸漬した後、該溶融金属めっき浴から該鋼板を引き上げる工
程、及び、
引き上げられた前記鋼板の表面に、請求項1に記載のガスワイピングノズルを用いてガスを吹き付け、前記鋼板に付着した過剰な溶融金属を除去する工程、を備えた、溶融金属めっき鋼板の製造方法。
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JP2012151738A JP5825209B2 (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | ガスワイピングノズル、及び、溶融金属めっき鋼板の製造方法 |
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JP2014015634A JP2014015634A (ja) | 2014-01-30 |
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2012
- 2012-07-05 JP JP2012151738A patent/JP5825209B2/ja active Active
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