JP5824542B2 - 鋼製床版 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼製床版に関する技術であり、特に、土工部及び橋台付近の道路を構築する鋼製床版に関するものである。
橋梁と土工部とを跨る道路を構築するものとして、土工部及び橋梁桁を支持する橋台上に敷設される底版と、底版上に載置されて橋台と橋梁桁とに架設される延長床版とを組み合わせ、底版と延長床版上にアスファルトを舗装するものが知られている(以下、底版と延長床版とを総じて「床版」と称す)。
従来より、このような床版には、土工部の地盤沈下に強い、PCa(Precast Concrete)版やPRC(Prestressed Reinforced Concrete)版が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3806681号公報。
しかしながら、上述したような床版は、施工対象の橋梁の大きさに応じてコンクリート型枠を用意しなければならない上、このコンクリート型枠を用いて鉄筋組立、コンクリート打設、養生、脱型の各工程を経て床版を製作するため、床版製作に重い時間的、経済的負担がかかるという問題があった。
また、コンクリート製の床版は高重量で形成されることにより、施工現場まで床版を輸送する輸送車両を多数用意しなければならなかったり、床版一枚当たりの重量が揚重機の揚重量制限を下回るように床版を細く分割しなければならないため、床版輸送や床版設置にあたり時間的、経済的負担が更にかかるという問題があった。
さらに、コンクリート製の床版は、角が欠ける等の局所的な破損が生じ易いという問題があった。
そこで、安価で、軽量、且つ高耐久性の床版を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は、この課題を解決することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、請求項1記載の発明は、土工部及び橋台付近の道路を構築する床版であって、中空平板状に形成されて内部を密閉された鋼製のハウジングと、該ハウジング内に格子状に配置された鋼製の補強部と、を備えている鋼製床版において、該鋼製床版は、前記土工部及び前記橋台上に配置される底版である鋼製床版を提供する。
この構成によれば、ハウジングが中空平板状に形成され、ハウジング内に格子状の補強部が配設されていることにより、鋼製床版の強度を保持しつつ鋼製床版を軽量化することができる。
また、鋼製のハウジングは複数の鋼板を溶接して連結するだけで中空平板状に形成可能なため、従来のような施工対象の橋梁に応じて型枠を用意するコンクリート製床版と比較して、床版を短時間で製作すると共にハウジング内における補強部のレイアウトを自由にカスタマイズすることができる。
また、ハウジングが鋼板を組み合わせて単一の材料で形成されることにより、鋼製床版の局所的な破損を抑制すると共に床版製作に要する原材料コストを低減することができる。
また、ハウジングの内部が密閉されていることにより、ハウジング内の発錆を抑制することができる。さらに、軽量で破損に強い鋼製の底版を短時間で製作することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ハウジング内を該ハウジングの表面から裏面に亘って内設されて、前記ハウジングの裏面と前記土工部との間にグラウト材を注入可能な注入管を備えている鋼製床版を提供する。
この構成によれば、底版が土工部と底版との間に介在するグラウト材に平坦に支持されるため、底版を水平に設置することができる。
請求項3記載の発明は、請求項記載の発明の構成に加えて、前記ハウジング内を該ハウジングの表面から裏面に亘って内設されて、前記ハウジングの裏面と前記土工部との間に注入されたグラウト材の拡散状態を確認する確認窓を備えている鋼製床版を提供する。
この構成によれば、土工部と底版との間に介在するグラウト材の拡散状態を確認窓を介して視認可能なため、鋼製床版を確実に平行に設置することができる。
請求項4記載の発明は、土工部及び橋台付近の道路を構築する床版であって、中空平板状に形成されて内部を密閉された鋼製のハウジングと、該ハウジング内に格子状に配置された鋼製の補強部と、を備えている鋼製床版において、該鋼製床版は、前記橋台と橋梁桁とに架設される延長床版である鋼製床版を提供する。
この構成によれば、ハウジングが中空平板状に形成され、ハウジング内に格子状の補強部が配設されていることにより、鋼製床版の強度を保持しつつ鋼製床版を軽量化することができる。また、鋼製のハウジングは複数の鋼板を溶接して連結するだけで中空平板状に形成可能なため、従来のような施工対象の橋梁に応じて型枠を用意するコンクリート製床版と比較して、床版を短時間で製作すると共にハウジング内における補強部のレイアウトを自由にカスタマイズすることができる。また、ハウジングが鋼板を組み合わせて単一の材料で形成されることにより、鋼製床版の局所的な破損を抑制すると共に床版製作に要する原材料コストを低減することができる。また、ハウジングの内部が密閉されていることにより、ハウジング内の発錆を抑制することができる。さらに、軽量で破損に強い鋼製の延長床版を短時間で製作することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の構成に加えて、前記延長床版は、土工部及び橋台上に載置された底版上を摺動可能に設けられている鋼製床版を提供する。
この構成によれば、延長床版が移動する場合であっても、延長床版が底版に対して滑らかに摺動するため、延長床版に過度の応力が作用することに起因する割れや折損を抑制することができる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項記載の発明の構成に加えて、前記ハウジングは、該ハウジングを上下方向に昇降させるジャッキに接続可能な接続金具を備えている鋼製床版を提供する。
この構成によれば、軽量のハウジングが接続金具に接続されたスクリュージャッキ等の小型ジャッキ装置で昇降可能なため、油圧ジャッキ等の大出力のジャッキ装置を用いることなく、版設置時に鋼製床版の設置高さを調整したり、版設置後に鋼製床版をリフトアップすることができる。
本発明は、鋼製床版の強度を保持しつつ鋼製床版が軽量化されるため、鋼製床版を容易に搬送・設置することができる。また、床版を短時間で製作可能で床版の原材料コストを低減することにより、床版製作の時間的、経済的負担を軽減することができる。さらに、鋼製床版が局所的に破損することが抑制されるため、鋼製床版を長期に亘って使用することができる。また、軽量で破損に強い鋼製の底版又は延長床版を短時間で製作することができる。
本発明の鋼製床版を適用して構築された土工部及び橋台付近の道路を示す模式図。 図1に示す底版を示す平面図。 図2に示す中央底版を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は図3(b)中のIIIC線断面図。 図3に示す中央底版の断面図であり、(a)は図3(a)中のIVA線断面図、(b)は図3(a)中のIVB線断面図、(c)は図3(a)中のIVC線断面図、(d)は図3(a)中のIVD線断面図。 図2に示す側方底版を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は図5(b)中のVC線断面図。 図5に示す側方底版の断面図であり、(a)は図5(a)中のVIA線断面図、(b)は図5(a)中のVIB線断面図、(c)は図5(a)中のVIC線断面図、(d)は図5(a)中のVID線断面図。 底版同士を路幅方向に連結する様子を説明する図であり、(a)は底版の側方に設けられたボルト孔を示す図であり、(b)は底版同士をボルトで締結した状態を示す図。
本発明は、安価で、軽量、且つ高耐久性の床版を得るという目的を達成するために、土工部及び橋台付近の道路を構築する床版であって、中空平板状に形成されて内部を密閉された鋼製のハウジングと、ハウジング内に格子状に配置された鋼製の補強部と、を備えている鋼製床版において、鋼製床版は、土工部及び橋台上に配置される底版であることにより実現した。
以下、本発明の一実施例に係る鋼製床版を用いた、土工部及び橋台付近の道路1について、図面に基づいて説明する。なお、以下において、「上」、「下」の語は、上下方向における上方、下方に対応するものである。また、本発明に関連する技術事項も併せて説明する。
図1に示すように、道路1は、橋台2と橋梁桁3とに架設されており、鋼製で平板状の底版100、プレキャスト鉄筋コンクリート製で平板状の延長床版4、及び伸縮装置5の上にアスファルト6を舗設して形成される。なお、本実施例では、底版100のみを鋼で構成しているが、延長床版が、後述する底版100と同様の構造を適用すると共に鋼で構成されるものであっても構わない。
橋台2は、鉄筋コンクリート製である。橋台2は、橋梁桁3を下方から支持している。橋台2と橋梁桁3との間には、路長方向Lにおいて僅かなクリアランスCが確保されており、橋梁桁3の路長方向Lの熱膨張に起因した伸縮や地震等によるズレが生じる場合であっても、橋台2と橋梁桁3とが接触して破損することを回避している。
橋梁桁3は、橋台2に支持される橋梁リブ3aと、橋梁リブ3a上に載置されて橋梁リブ3aと一体に形成された鉄筋コンクリート製の橋梁床版3bと、を備えている。
底版100は、後述するアンカー挿入管113に挿入されたアンカー金具Aを介して橋台2に固定されている。底版100は、橋台2に載置された部分を除き、土工部7と底版100との間に注入されて均されたグラウト材8に載置されている。底100は平坦なグラウト材8に支持されるため、底版100を水平に設置することができる。また、底100の周面は、防錆塗装又は金属溶射が施され、塗装材又は溶射材の皮膜が周面上に形成されており、底版100の発錆が抑制されている。
延長床版4は、底版100上に載置されており、一方端を橋梁桁3の橋梁床版3bに連結され、他方端を伸縮装置5に連結されている。延長床版4は、他方端側において、橋梁桁3の熱伸縮やズレに応じて底版100上を路長方向Lに摺動するようになっている。したがって、底版100の表面100s及び延長床版4の裏面4sは、摺動抵抗が小さくなるように、滑らかに形成されているのが好ましい。これにより、延長床版4が底版100に対して滑らかに摺動するため、延長床版4に不用意な応力が作用することに起因する割れや折損を抑制することができる。
伸縮装置5は、延長床版4と、延長床版4に伸縮装置5を介して隣に敷設される床版9との間に配置される。伸縮装置5は、延長床版4の路長方向Lへの移動を吸収して、延長床版4と床版8との接触を回避する。
土工部7は、土砂を圧密して締め固められており、底版100の下方を橋台2まで延在している。
次に、底版100の具体的な構成について、図面に基づいて説明する。
図2に示すように、橋台2及び土工部7上に載置される底版100は、路幅方向Wに並ぶ4枚の底版100a、100bを互いにボルトBで連結して構成されている。これにより、従来のような底版間の目地にグラウト材を打設して連結するものと比べて、簡単に底版100同士を連結することができる。以下、図2中の路幅方向Wに連結された各底版について、底版を総称する場合には、符号100を付し、路幅方向Wの中央に配置される底版と路幅方向の両端に配置される底版とをそれぞれ区別する場合には、路幅方向Wの中央に配置される底版を「中央底版」と称して符号100aを付し、路幅方向Wの両端に配置される底版を「側方底版」と称して符号100bを付すこととする。
図3及び図4に示すように、中央底版100aは、中空平板状に形成されたハウジング110と、ハウジング内に配設された補強部120と、を備えている。
ハウジング110は、開口部Oを有する有底箱状の鋼製の本体部111と、本体部111の開口部Oを覆う鋼製の蓋部112と、を備えている。これにより、開口部Oを介してハウジング110内に補強部120を設けることができ、補強部120の設置作業を効率的に行うことができる。また、ハウジング110は、本体部111を作製した後に蓋部112を溶接で本体部111に固定することにより、ハウジング110が簡単に中空平板状に形成されるようになっている。さらに、ハウジング110が内部を密閉して形成されることにより、ハウジング110内の発錆が抑制されている。
本体部111は、略矩形状の頂板111aと、頂板111aの各辺から立設されて開口部Oを形成する側板111bと、を備えている。頂板111aと側板111bとは、溶接で接合されており、接合部分からの浸水が抑制される。本体部111の路幅方向Wの中央には、頂面111aを支持する支持板111cが設けられている。支持板111cは、路長方向Lに沿って延設され、路長方向Lに対向する2枚の側板111bに両端を接合されている。支持板111cは、本体部111の幅寸法に応じて増設されても構わない。
蓋部112は、長手方向補強部111cを挟んで1枚ずつ設けられている。蓋部112は、本体部111との接触部分を溶接されることにより、本体部111に固定されている。なお、ハウジング110内に支持板111cが2本以上列設される場合には、蓋部112は各支持板111cを挟むように複数設けられる。
ハウジング110は、アンカー挿入管113と、グラウト材を注入可能な注入管としての中央注入管114と、グラウト材の拡散状態を視認するための確認窓115と、を備えている。
アンカー挿入管113は、上下方向Hに亘ってハウジング110内に内設されており、頂板111aに穿設された挿入孔113aと蓋部112に挿入孔113aに対向して穿設された挿入孔113bとに両端を接続された接続パイプ113cで構成され、上述したアンカー金具Aを挿通可能になっている。
中央注入管114は、上下方向Hに亘ってハウジング110内に内設されており、頂板111aに穿設された注入孔114aと蓋部112に注入孔114aに対向して穿設された図示しない排出孔とに両端を接続された接続パイプ114bで構成されている。これにより、注入孔114aから注入されたグラウト材を排出口から排出して、底版100aと土工部7との間にグラウト材を介在させるようになっている。
確認窓115は、頂板111aに穿設された上方確認孔115aと蓋部112に上方確認孔115に対向して穿設された図示しない下方確認孔とに両端を接続された接続パイプ115bで構成されている。これにより、頂板111aの上部確認孔115aから底版100aの下方を覗き込むことにより、底版100aと土工部7との間に注入されたグラウト材8の拡散状態、すなわち、確認窓115の下方までグラウト材8が行き届いているかを視認することができる。
また、ハウジング111は、金具収容縦孔116内に収容された接続金具としての多機能金具117を備えている。
多機能金具117は、蓋部112に一体に固定された基部117aと、基部117aに下端を埋設されたポール部117bと、を備えている。ポール部117bに図示しないスクリュージャッキを接続することにより、底版100aの設置時には、軽量の底版100aの設置高さを調整することができ、底版100aの設置後には、軽量の底版100aをリフトアップすることができる。
アンカー挿入管113、中央注入管114、確認窓115、多機能金具117の配置位置は、従来の底版が鉄筋を避けるためにそれらの配置位置が制限されるのに対して、任意に変更可能である。
本体部111の路幅方向Wの両端には、路長方向Lに沿って所定間隔おきに、上方に開口する連結用縦孔118が配置されている。連結用縦孔118には、隣接する底版100同士を連結する際にボルトBを挿通するボルト孔118aが設けられている。また、一部の連結用縦孔118には、蓋部112から立設されてグラウト材8を注入する側方注入管118bが収容されている。側方注入管118bを介してグラウト材8を土工部7と中央底版100aとの間に注入することにより、グラウト材8を隅々まで確実に拡散させることができる。
なお、中央注入管114の注入孔114a、確認窓115の上部確認孔115a、金具収容縦孔116、連結用縦孔118は、図示しないキャップでそれぞれ塞ぐことができる。これにより、底版100aの表面100sが平滑に形成される。また、キャップと、注入孔114a、上部確認孔115a、金具収容縦孔116、及び連結用縦孔118との間には、図示しない防水シールを介装させることにより、ハウジン部110内への浸水を抑制することができる。
補強部120は、路長方向Lに沿って設けられた1本の長手方向補強部としての上述した支持板111cと、路幅方向Wに沿って路長方向Lに所定間隔おきに列設された6本の幅方向補強部121と、を備えている。
長手方向補強部111cと幅方向補強部121とは、ハウジング110内を頂板111aと蓋部112との間を上下方向Hに亘って延伸されている。また、長手方向補強部111cと幅方向補強部121とは、平面視でハウジング111内に格子状に配設されている。これにより、中空のハウジング110の強度を向上させることができる。
また、補強部120は、頂板111aから立設されると共に路長方向Lに沿って設けられた上方補強リブ122と、蓋部112から立設されると共に路長方向Lに沿って設けられた下方補強リブ123を備えている。
上方補強リブ122は、本体部111の路長方向Lに亘って延伸されている。
下方補強リブ123は、2つの幅方向補強部121、121の間に隙間を空けて配置されている。これにより、蓋部112を本体部111に取り付ける際に、下方補強リブ123が、幅方向補強部121に当接することを回避している。
次に、側方底版100bについて、図面に基づいて説明する。なお、側方底版100bの部材のうち中央底版100aと同等の部材については、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図5及び図6に示すように、側方底版100bは、ハウジング110の路幅方向Wの一方端に、路長方向Lに沿って所定間隔おきに上方に開口する連結用縦孔119が配置されている。
連結用縦孔119には、隣接する底版100同士を連結する際にボルトBを挿通するボルト孔119aが設けられている。また、一部の連結用縦孔119には、蓋部112から立設されてグラウト材8を注入する側方注入管119bが収容されている。連結用縦孔119の開口は、図示しないキャップで開口を塞ぐことができる。
次に、路幅方向Wに隣接する底版100同士を連結する連結方法について、図面に基づいて説明する。
中央底版100aの連結用縦孔118に設けられたボルト孔118aは、図7(a)に示すように、側板111bに穿設されている。また、側方底版100bの連結用縦孔119に設けられたボルト孔119bも同様に、側板111bに穿設されている。そして、図7(b)に示すように、ボルト孔118a、119aにボルトBが挿通され、ナットNで締結することにより、隣接する底版100同士が簡単に連結されるようになっている。なお、図7(a)、(b)中の符号118cは、連結用縦孔118を塞ぐキャップであり、符号119cは、連結用縦孔119を塞ぐキャップである。
このようにして、上述した本発明に係る底版100は、中空平板状のハウジング110内に補強部120が配設されていることにより、支持底版100の強度を保持しつつ軽量化されるため、底版100を容易に搬送・設置することができる。本実施例においては、従来のようなプレキャスト鉄筋コンクリート製の底版と比較すると、部材重量が約33%に軽量化される。これにより、版設置に用いる揚重機は、従来のような50tクレーンを必要とせず、25tクレーンでの施工が可能となる。
また、底版100を短時間で製作可能で底版100の原材料コストが低減されることにより、底版100を製作する時間的、経済的負担を軽減することができる。
さらに、底版100が鋼板のみで形成されることにより、局所的に破損することが抑制されるため、底版100を長期に亘って使用することができる。
なお、本実施例では、2枚の中央底版100aと2枚の側方底版100bとから成る底版100について説明したが、底版100を構成する中央底版100a及び側方底版100bの枚数は、道路の路幅に応じて任意に変更可能であり、例えば、2枚の側方底版100bで構成されるものであっても、3枚以上の中央底版100aと2枚の側方底版100bとで構成されるものであっても構わない。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
1 ・・・ 道路
2 ・・・ 橋台
3 ・・・ 橋梁桁
4 ・・・ 延長床版
5 ・・・ 緩衝継手
6 ・・・ アスファルト
7 ・・・ 土工部
8 ・・・ グラウト材
100・・・ 底版
100a・・・中央底版
100b・・・側方底版
110・・・ ハウジング
111・・・ 本体部
111a・・・頂板
111b・・・側板
111c・・・支持板
112・・・ 蓋部
113・・・ アンカー挿入管
114・・・ 中央注入管
114a・・・注入孔
114b・・・(中央注入管の)接続パイプ
115・・・ 確認窓
115a・・・上方確認孔
115b・・・(確認窓の)接続パイプ
116・・・ 金具収容縦孔
117・・・ 多機能金具
118・・・ (中央底版の)連結用縦孔
118a・・・ボルト孔
118b・・・側方注入管
119・・・ (側方底版の)連結用縦孔
119a・・・ボルト孔
119b・・・側方注入管
120・・・ 補強部
121・・・ 幅方向補強部
122・・・ 上方補強リブ
123・・・ 下方補強リブ
L ・・・ 路長方向
W ・・・ 路幅方向
H ・・・ 上下方向
B ・・・ ボルト
N ・・・ ナット
C ・・・ (橋台と橋梁桁との間の)クリアランス
O ・・・ (本体部の)開口部

Claims (6)

  1. 土工部及び橋台付近の道路を構築する床版であって、
    中空平板状に形成されて内部を密閉された鋼製のハウジングと、
    該ハウジング内に格子状に配置された鋼製の補強部と、
    を備えている鋼製床版において、
    該鋼製床版は、前記土工部及び前記橋台上に配置される底版であることを特徴とする鋼製床版。
  2. 前記ハウジング内を該ハウジングの表面から裏面に亘って内設されて、前記ハウジングの裏面と前記土工部との間にグラウト材を注入可能な注入管を備えていることを特徴とする請求項記載の鋼製床版。
  3. 前記ハウジング内を該ハウジングの表面から裏面に亘って内設されて、前記ハウジングの裏面と前記土工部との間に注入されたグラウト材の拡散状態を確認する確認窓を備えていることを特徴とする請求項記載の鋼製床版。
  4. 土工部及び橋台付近の道路を構築する床版であって、
    中空平板状に形成されて内部を密閉された鋼製のハウジングと、
    該ハウジング内に格子状に配置された鋼製の補強部と、
    を備えている鋼製床版において、
    該鋼製床版は、前記橋台と橋梁桁とに架設される延長床版であることを特徴とする鋼製床版。
  5. 前記延長床版は、土工部及び橋台上に載置された底版上を摺動可能に設けられていることを特徴とする請求項記載の鋼製床版。
  6. 前記ハウジングは、該ハウジングを上下方向に昇降させるジャッキに接続可能な接続金具を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の鋼製床版。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107142837A (zh) * 2017-05-16 2017-09-08 云南省公路开发投资有限责任公司 贯通性桥台搭板构造及其施工方法

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CN107142837A (zh) * 2017-05-16 2017-09-08 云南省公路开发投资有限责任公司 贯通性桥台搭板构造及其施工方法
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