JP5823090B2 - 測距装置 - Google Patents

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Description

本発明は、測距装置に関する。
対象物へ向けて光を送光した時点と、該対象物からの反射光を受光した時点との時間差に基づいて対象物までの距離を測る測距装置において、対象物上の測定点を視認し得るようにする可視光源(ポインタ光源)を備えるものが知られている(特許文献1参照)。
特開2001−141825号公報
一般に、ポインタ光源としては高輝度でビーム広がりが少ないレーザ光源が好適である。しかしながら、レーザ光は光パワーが強いため、作業者等に向けてポインタ光を発しないような配慮が必要であった。
求項の発明による測距装置は、対象物に向けて測距用の光を送光する第1送光手段と、前記測距用の光が前記対象物との間を往復する時間に基づいて前記対象物までの距離を測る測距手段と、前記対象物に向けて前記測距用の光と異なるポインタ光を送光する第2送光手段と、前記ポインタ光で照射された前記対象物を観察する観察光学系と、前記第1送光手段、前記第2送光手段および前記測距手段をそれぞれ制御する制御手段とを備え、前記測距手段は、前記対象物で反射された前記測距用の光を受光する受光回路を含み、前記制御手段は、前記第1送光手段から前記測距用の光が送光され且つ前記第2送光手段から前記ポインタ光が送光されている状態で前記受光回路の受光レベルが所定の判定閾値を超えた場合、前記ポインタ光の送光を停止させるとともに前記測距用の光の送光を継続することを特徴とする
本発明による測距装置では、不要なポインタ光の送光を止めることができる。
本発明の一実施の形態による光波式測距装置の電気的な構成を説明するブロック図である。 図1の光波式測距装置の光学的な構成を説明するブロック図である。 ポインタ光制御処理の流れを説明するフローチャートである。 整準時のポインタ光制御処理の詳細を説明するフローチャートである。 ガイド照明光を伴うポインタ光制御処理の詳細を説明するフローチャートである。 視準時のポインタ光制御処理の詳細を説明するフローチャートである。 視準の微調整時のポインタ光制御処理の詳細を説明するフローチャートである。 測距時のポインタ光制御処理の詳細を説明するフローチャートである。 対回観測時のポインタ光制御処理の詳細を説明するフローチャートである。 他の処理時のポインタ光制御処理の詳細を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による光波式測距装置の電気的な構成を説明するブロック図である。図1において、測距装置は、演算制御回路1と、時間計測回路2と、測距光駆動回路3Aと、ポインタ光駆動回路3Bと、送光回路4と、受光回路5と、増幅回路6と、タイミング検出回路7と、信号レベル測定回路8と、調光フィルタ部9と、エンコーダ11および12と、傾斜センサ13および14と、操作部材15と、ガイド照明光駆動回路21と、ガイド照明装置22とを有する。
演算制御回路1はマイクロコンピュータ等で構成され、測距装置内各部の動作を制御するとともに、後述する受信信号1のレベル検出を行う。時間計測回路2はFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成される。時間計測回路2は、演算制御回路1から送出される発光指示信号Sig101に応じて、送信トリガ信号Sig102を測距光駆動回路3Aへ送出する。時間計測回路2はさらに、送信トリガ信号Sig102を送出してから後述する計測ストップ信号Sig112を受け取るまでの時間tを計測する。ここで、時間tが後述する送光光学系42を介して外部送光パルス105(測距光)を対象物へ向けて送光してから、受光光学系51を介して受光パルス106(反射された測距光)を受光するまでの時間に相当するように、あらかじめ各回路の伝播遅延時間が調節されている。
演算制御回路1は、時刻tと光速度との積を算出して対象物までの距離Dを得る。具体的には、D=c/n×t/2により算出する。ここで、cは真空中の光速度であり、nは空気の屈折率である。cをnで除算するのは、外部送光パルス105(測距光)および受光パルス106(反射された測距光)が空気中を進行するので、空気中の光速度を得るためである。また、2で除算するのは、時間tが対象物と測距装置との間の測距光の往復時間に相当することから、片道距離に換算するためである。
測距光駆動回路3Aは、送信トリガ信号Sig102に同期させた送信ドライブ信号Sig103を送光回路4へ送る。送信ドライブ信号Sig103は、送光回路4から外部送光パルス105(測距光)を送光させるための信号である。本実施形態では、測距光として赤外光を用いる。
ポインタ光駆動回路3Bは、送信トリガ信号Sig120に同期させた送信ドライブ信号Sig121を送光回路4へ送る。送信ドライブ信号Sig121は、送光回路4からポインタ光を送光させるための信号である。ポインタ光は、対象物上の測定点を作業者が視認し得るようにする可視光源である。本実施形態では、ポインタ光として可視光を用いる。
送光回路4は、測距用発光素子41、ポインタ用発光素子43および送光光学系42を含む。送光回路4は、送信ドライブ信号Sig103に応じて測距用発光素子41をパルス駆動し、発光パルス104を出力させる。測距用発光素子41は、たとえば、赤外波長の光を発する半導体レーザによって構成される。
また、送光回路4は、送信ドライブ信号Sig121に応じてポインタ用発光素子43を駆動し、ポインタ光122を出力させる。ポインタ用発光素子43は、たとえば、赤色光を発する半導体レーザによって構成される。
内部の光路切換器42-c(図2を参照して後述)が「内部光路」側に切り替えられている場合の送光光学系42は、送光パルス104を内部送光パルス115として調光フィルタ部9へ導く。調光フィルタ部9は、内部送光パルス115を所定の信号レベルに減衰した内部受光パルス116を出力する。
一方、内部の光路切換器42-cが「外部光路」側に切り替えられている場合の送光光学系42は、送光パルス104を外部送光パルス105(測距光)として対象物へ向けて送光する。対象物は、たとえば測量用ターゲットなどである。光路切換器42-cは、演算制御回路1から送出される光路切換信号Sig117によって制御される。
対象物で反射された測距光は、受光パルス106として受光回路5で受光される。受光回路5は、受光光学系51、調光回路52、合波回路53および受光素子54を含む。受光光学系51を通過した受光パルス107は、調光回路52および合波回路53を介して受光素子54へ入射される。調光回路52は、たとえば、不図示のモータで駆動される濃度可変フィルタを有し、受光パルス106を減衰させて所定レベルの受光パルス108を出力する。調光回路52による光の減衰量は、演算制御回路1から送出されるモータ駆動信号Sig118によって制御される。
合波回路53は、上述した内部受光パルス116が入射された場合には、該受光パルスを受信パルス光109として受光素子54へ導く。また、合波回路53は、上述した受光パルス108が入射された場合には、該受光パルスを受信パルス光109として受光素子54へ導く。
受光素子54は、たとえばアバランシェフォトダイオードによって構成され、受信パルス光109を光電変換する。光電変換信号は、受信信号Sig110として増幅回路6へ送出される。増幅回路6は受信信号Sig110を増幅し、増幅後の受信信号Sig111をタイミング検出回路7および信号レベル測定回路8へそれぞれ送出する。
内部の光路切換器42-cが「外部光路」側に切り替えられている場合の送光光学系42はさらに、ポインタ光122を外部送光パルス105(測距光)とともに対象物へ向けて送光する。
タイミング検出回路7は、受信信号Sig111のレベルがある基準値を超えたタイミングを検出し、検出したタイミングに対応した計測ストップ信号Sig112を時間計測回路2へ送出する。時間計測回路2は、計測ストップ信号Sig112を受けると測定終了信号Sig114を演算制御回路1へ送る。
受信信号Sig111を受けた信号レベル測定回路8は、受信信号Sig111のピークレベルに対応した振幅レベル信号Sig113を演算制御回路1へ送る。演算制御回路1は、測定終了信号Sig114をトリガにして、内蔵するA/Dコンバータ(不図示)によって振幅レベル信号Sig113をA/D変換することにより、該信号Sig113のレベル検出を行う。
測距装置は、当該測距装置が水平に設置(整準と呼ばれる)された状態で、後述する測距方向を垂直軸の回りおよび水平軸の回りにそれぞれ回動自在に構成される。エンコーダ11は、垂直軸の回動角を示す角度信号を発生して演算制御回路1へ送出する。エンコーダ12は、水平軸の回動角を示す角度信号を発生して演算制御回路1へ送出する。
傾斜センサ13および傾斜センサ14は、直交する2軸(一方をX軸、他方をY軸と呼ぶ)方向のそれぞれについての傾斜角を検出する。傾斜センサ13による検出信号は、X軸の傾き検出信号として演算制御回路1へ入力される。傾斜センサ14による検出信号は、Y軸の傾き検出信号として演算制御回路1へ入力される。
操作部材15は、測距(距離測定)開始スイッチ、ポインタ光オン/オフスイッチ、およびガイド照明光オン/オフスイッチ、メニュースイッチなどを含み、各操作内容に応じた操作信号を演算制御回路1へ送出する。
ガイド照明光駆動回路21は、送信トリガ信号Sig130に同期させた送信ドライブ信号Sig131をガイド照明装置22へ送る。送信ドライブ信号Sig131は、ガイド照明装置22からガイド照明光を送光させるための信号である。ガイド照明装置22は、対象物を移動させる作業者に測距装置による測距方向を知らせる可視光を発する。たとえば、測距方向を挟んで一方の側に連続光を送光し、他方の側には点滅光を送光するように構成される。作業者は、連続光と点滅光の双方が観察できる位置を探すことにより、測距装置が向いている方向(すなわち測距方向)を見つけることができる。
図2は、図1の光波式測距装置の光学的な構成を説明するブロック図である。図2において、測距装置の光学系は、送光部4A、受光部5A、および望遠鏡部10に大別される。本実施形態では、送光部4A、受光部5Aおよび望遠鏡部10の光軸を同一軸に構成し、後述する対物レンズなど一部の構成を送光部4A、受光部5Aおよび望遠鏡部10間で兼用している。なお、本例ではガイド照明装置22の光学的構成を他のブロックの構成と独立させているので、図2においては図示を省略している。
送光部4Aは、測距用発光素子41、ポインタ用発光素子43および送光光学系42によって構成される。送光光学系42は、レンズ42-a、ビームスプリッタ42-b、光路切換器42-c、ミラー42-d、対物レンズ42-e、レンズ42-fおよびミラー42-gを含む。レンズ42-aは、測距用発光素子41が発した光をコリメートする。レンズ42-fは、ポインタ用発光素子43が発した光をコリメートする。
ビームスプリッタ42-bは、測距用発光素子41からの光が入射された場合は、当該発光パルス104(図1)を2分割する。ビームスプリッタ42-bはさらに、ポインタ用発光素子43からの光が入射された場合は、当該ポインタ光122(図1)を2分割する。2分割されたそれぞれの光は、光路切換器42-cによって切り替えられている側の光が用いられ、他方の光は廃棄される。
光路切換信号Sig117(図1)によって「内部光路」側へ切り換え指示を受けた光路切換器42-cは、ビームスプリッタ42-bから射出される光を調光フィルタ部9へ導く。また、光路切換信号Sig117(図1)によって「外部光路」側へ切り換える指示を受けた光路切換器42-cは、ビームスプリッタ42-bから射出される光をミラー42-dへ導く。
ミラー42-dは、ビームスプリッタ42-bから射出された光(測距光)を折り曲げて対物レンズ42-eへ導く。ミラー42-gは、レンズ42-fでコリメートしたポインタ光を折り曲げて対物レンズ42-eへ導く。対物レンズ42-eは、対象物に向けて測距光、ポインタ光を射出する。本実施形態では、「外部光路」側への切り換え時に対物レンズ42-eの中心部を介して測距光、ポインタ光を射出するように構成されている。上述したように、対物レンズ42-eは、望遠鏡部10の対物レンズ10-a、および受光部5Aの対物レンズ51-aを兼ねるように構成されている。
受光部5Aは、受光光学系51、調光部52A、合波部53A、および受光素子54を含む。受光光学系51は、対物レンズ51-aおよびダイクロイックプリズム51-bによって構成される。対物レンズ51-aに入射した対象物からの光(反射された測距光)は、ダイクロイックプリズム51-bへ導かれる。ダイクロイックプリズム51-bは、所定波長成分(本実施形態では赤外波長領域)の光を折り曲げて結合プリズム53-aへ導き、所定波長成分以外の光(本実施形態では可視波長領域光)を望遠鏡部10の観察光学系へ導く。
調光部52Aは、図1の調光回路52に対応する。合波部53Aは図1の合波回路53に対応し、結合プリズム53-a、受信ファイバ53-b、および結合光学系53-cを含む。結合プリズム53-aは、調光フィルタ部9で減衰された光を受信ファイバ53-bへ入射させる一方、ダイクロイックプリズム51-bによって折り曲げられた光(赤外波長光)を受信ファイバ53-bへ入射させる。受信ファイバ53-bを通った光は、結合光学系53-cによって受光素子54の受光面に入射される。ここで、結合光学系53-cは波長選択フィルタを含み、送光部4Aによる発光波長(赤外波長)と異なる波長の不要な光(たとえば太陽光など)を減衰させるように構成されている。
望遠鏡部10は、対物レンズ10-a(51-a、42-eを兼用)、ダイクロイックプリズム10-a(51-bと兼用)、および観察光学系を含む。観察光学系は、たとえば、合焦レンズ10-c、正立プリズム10-d、焦点板10-eおよび接眼レンズ10-fによって構成される。
観察光学系へ導かれた可視光は、合焦レンズ10-cおよび正立プリズム10-dを通って焦点板10-eに結像する。観察者は、焦点板10-e上の中間正立像を接眼レンズ10-fを介して観察する。
上記測距装置は、該測距装置から対象物までの距離測定処理を(i)光量平衡処理、(ii)予備測定処理、(iii)本測定処理の順番で行う。本実施形態では、これら(i)〜(iii)の処理をまとめて測定処理と呼ぶ。
<光量平衡処理>
光量平衡処理は、上述した「内部光路」側への切り換え時に受光部5Aで受光される光の受光レベルと、上述した「外部光路」側への切り換え時に受光部5Aで受光される光の受光レベルとを揃えるように、調光部52Aによる減衰量を調節する処理である。具体的には、「外部光路」側へ切り換え時に演算制御回路1が検出する信号Sig113のレベルを、「内部光路」側へ切り換え時に演算制御回路1が検出する信号Sig113のレベルに近づけるように、調光部52Aへ送出するモータ駆動信号Sig118にて濃度可変フィルタの濃度を変化させることにより、受光レベルを調節する。
<予備測定処理>
予備測定処理は、本測定前に、測距装置から対象物までの概略の距離を測定し、この概略距離を予備測定値DPとする処理である。
<本測定処理>
本測定処理は、予備測定値DPを用いて測距装置から対象物までの距離を所定回数繰り返し測定する。測定値のうち予備測定値DPを含む所定範囲から外れる測定値を廃棄し、所定範囲内に含まれる測定値の数があらかじめ設定されている測定回数(たとえば2000回〜7000回)に達するまで本測定を繰り返す。測距装置は、上記所定回数分の測定値に基づいて、たとえば単純平均値を算出することにより、対象物までの距離D(本測定値)を求める。
本実施形態は、ポインタ光の発光時のポインタ光の発光制御処理に特徴を有するので、以降はフローチャートを参照してポインタ光のオンオフ制御を中心に説明する。図3は、演算制御回路1が行うポインタ光制御処理の流れを例示するフローチャートである。演算制御回路1は、測距装置のメインスイッチ(不図示)がオン操作され、各ブロックへ電源供給が行われている状態で図3による処理プログラムを繰り返し実行する。
図3のステップS1において、演算制御回路1は発光指示信号Sig101を送信し、測距光駆動回路3Aにより測距用発光素子41を発光させてステップS2へ進む。ステップS2において、演算制御回路1はポインタ光のオン操作の有無を判定する。演算制御回路1は、操作部材15からポインタ光のオン操作信号が入力された場合にステップS2を肯定判定してステップS3へ進む。演算制御回路1は、操作部材15からポインタ光のオン操作信号が入力されない場合には、ステップS2を否定判定してステップS7へ進む。
ステップS3において、演算制御回路1は、送信トリガ信号Sig120をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS4へ進む。これにより、送光回路4からポインタ光が発光される。
ステップS4において、演算制御回路1は、整準時のポインタ光制御処理を行ってステップS5へ進む。整準時のポインタ光制御処理の詳細については後述する。
ステップS5において、演算制御回路1は、ガイド照明光を伴うポインタ光制御処理を行ってステップS6へ進む。ガイド照明光を伴うポインタ光制御処理の詳細については後述する。
ステップS6において、演算制御回路1は、視準時のポインタ光制御処理を行ってステップS7へ進む。視準時のポインタ光制御処理の詳細については後述する。
ステップS7において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS7を肯定判定してステップS8へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS7を否定判定してステップS10へ進む。本実施形態では、操作部材15からポインタ光のオフ操作信号が入力された場合には、いつでもポインタ光の発光を停止させるように構成されている。
ステップS8において、演算制御回路1はポインタ光のオン操作の有無を判定する。演算制御回路1は、操作部材15からポインタ光のオン操作信号が入力された場合にステップS8を肯定判定してステップS9へ進む。演算制御回路1は、操作部材15からポインタ光のオン操作信号が入力されない場合には、ステップS8を否定判定して当該判定処理を繰り返す。
ステップS9において、演算制御回路1は、送信トリガ信号Sig120をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS10へ進む。これにより、送光回路4からポインタ光が発光される。
ステップS10において、演算制御回路1は、微調整時のポインタ光制御処理を行ってステップS11へ進む。微調整時のポインタ光制御処理の詳細については後述する。
ステップS11において、演算制御回路1は、測距時のポインタ光制御処理を行ってステップS12へ進む。測距時のポインタ光制御処理の詳細については後述する。
ステップS12において、演算制御回路1は、対回観測時のポインタ光制御処理を行ってステップS13へ進む。対回観測整時のポインタ光制御処理の詳細については後述する。
ステップS13において、演算制御回路1は、距離測定処理以外の他の処理時のポインタ光制御処理を行って図3による処理を終了する。他の処理については後述する。
<整準時のポインタ光制御処理>
整準時のポインタ光制御処理(S4)の詳細について、図4に例示したフローチャートを参照して説明する。図4のステップS41において、演算制御回路1は、測距装置の傾きが所定値以上か否かを判定する。演算制御回路1は、傾斜センサ13からの検出信号が示すX軸についての傾き、および傾斜センサ14からの検出信号が示すY軸についての傾きの少なくとも一方が所定値以上である場合にステップS41を肯定判定してステップS43へ進む。演算制御回路1は、上記X軸および上記Y軸の双方の傾きが所定値未満である場合には、ステップS41を否定判定してステップS42へ進む。
ステップS42において、演算制御回路1は傾きの変動速度が所定値以上か否かを判定する。演算制御回路1は、上記X軸および上記Y軸の双方の傾きのうち、少なくとも一方の変動速度が所定値以上の場合にステップS42を肯定判定してステップS43へ進む。演算制御回路1は、上記X軸および上記Y軸の双方の傾きの変動速度が所定値未満である場合には、ステップS42を否定判定して図4による処理を終了する。傾きの変動速度は、たとえば、所定時間ごとに検出される傾きの変化量が所定値を超える場合に、変動速度が所定値以上と判定する。
ステップS43において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS43を肯定判定してステップS44へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS43を否定判定して図4による処理を終了する。本実施形態では、操作部材15からポインタ光のオフ操作信号が入力された場合に、いつでもポインタ光の発光を停止させるように構成しているので、後述するステップS44でポインタ光の発光を停止する前に当該発光を停止させている場合がある。
ステップS44において、演算制御回路1は、送信停止信号をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS45へ進む。これにより、送光回路4によるポインタ光の発光が停止される。ステップS45において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光であることを報知して図4による処理を終了する。報知は、たとえば不図示のランプを点灯させたり、不図示のスピーカから報知音を発生させたりすることによって行う。
<ガイド照明光を伴うポインタ光制御処理>
ガイド照明光を使用して視準する場合のポインタ光制御処理(S5)の詳細について、図5に例示したフローチャートを参照して説明する。図5のステップS51において、演算制御回路1は、ガイド照明光が点灯中か否かを判定する。演算制御回路1は、ガイド照明光を点灯させている場合にステップS51を肯定判定してステップS52へ進む。演算制御回路1は、ガイド照明光を点灯させていない場合にはステップS51を否定判定して図5による処理を終了する。
ステップS52において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS52を肯定判定してステップS53へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS52を否定判定して図5による処理を終了する。上述した図4における発光停止処理や、操作部材15からポインタ光のオフ操作信号が入力されることにより、ポインタ光の発光を既に停止させている場合がある。
ステップS53において、演算制御回路1は、送信停止信号をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS54へ進む。これにより、送光回路4によるポインタ光の発光が停止される。ステップS54において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光であることを報知して図5による処理を終了する。報知は、図4の場合と同様に行う。
<視準時のポインタ光制御処理>
視準時のポインタ光制御処理(S6)の詳細について、図6に例示したフローチャートを参照して説明する。図6のステップS61において、演算制御回路1は、測距装置が向いている方向を示す水平軸角、垂直軸角の変動速度が所定値以上か否かを判定する。演算制御回路1は、エンコーダ12により検出される水平軸についての回動角、およびエンコーダ11により検出される垂直軸についての回動角のうち、少なくとも一方の変動速度が所定値以上の場合にステップS61を肯定判定してステップS65へ進む。演算制御回路1は、上記水平軸および上記垂直軸についての双方の検出角度の変動速度が所定値未満である場合には、ステップS61を否定判定してステップS62へ進む。検出角度の変動速度は、所定時間(たとえば0.2秒)ごとに検出される角度の変化量が所定値を超える場合に、変動速度が所定値以上と判定する。
ステップS62において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS62を肯定判定して図6による処理を終了する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS62を否定判定してステップS63へ進む。
ステップS63において、演算制御回路1は、送信トリガ信号Sig120をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS64へ進む。これにより、送光回路4からポインタ光が発光される。ステップS64において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光である旨の報知を解除して図6による処理を終了する。
ステップS61を肯定判定して進むステップS65において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS65を肯定判定してステップS66へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS65を否定判定してステップS61へ戻る。
ステップS66において、演算制御回路1は、送信停止信号をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS67へ進む。これにより、送光回路4によるポインタ光の発光が停止される。ステップS67において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光であることを報知してステップS61へ戻る。報知は、図4、図5の場合と同様である。
ポインタ光が非発光の場合にステップS61へ戻るのは、ポインタ光が次処理(視準微調整)に必要なことから、検出角度の変動速度が所定値未満になるのを待ってポインタ光を自動的に発光させるためである。
<視準の微調整時のポインタ光制御処理>
視準の微調整時のポインタ光制御処理(S10)の詳細について、図7に例示したフローチャートを参照して説明する。図7のステップS101において、演算制御回路1は受光レベルが所定値を超えるか否かを判定する。所定値は、プリズムなど反射係数が高い対象物で反射された測距光が受光回路5で受光される場合の信号レベルに相当する値である。演算制御回路1は、振幅レベル信号Sig113のレベル検出結果が所定値を超えている場合にステップS101を肯定判定してステップS102へ進む。演算制御回路1は、上記レベル検出結果が所定値以下の場合には、ステップS101を否定判定してステップS106へ進む。
ステップS102において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS102を肯定判定してステップS103へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS102を否定判定してステップS109へ進む。
ステップS103において、演算制御回路1は、送信停止信号をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS104へ進む。これにより、送光回路4によるポインタ光の発光が停止される。ステップS104において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光であることを報知してステップS105へ進む。報知は、図4〜図6の場合と同様である。ステップS105において、演算制御回路1は、所定時間ウェイトしてステップS101へ戻る。ウェイト時間は、たとえば0.5秒とする。
ステップS101を否定判定して進むステップS106において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS106を肯定判定してステップS109へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS106を否定判定してステップS107へ進む。
ステップS107において、演算制御回路1は、送信トリガ信号Sig120をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS108へ進む。これにより、送光回路4からポインタ光が発光される。ステップS108において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光である旨の報知を解除してステップS109へ進む。
ステップS109において、演算制御回路1は、距離測定開始操作が行われたか否かを判定する。演算制御回路1は操作部材15を構成する測距開始スイッチからオン操作信号が入力された場合にステップS109を肯定判定し、図7による処理を終了する。演算制御回路1は、測距開始スイッチからオン操作信号が入力されない場合には、ステップS109を否定判定してステップS105へ進む。
<測距時のポインタ光制御処理>
測距時のポインタ光制御処理(S11)の詳細について、図8に例示したフローチャートを参照して説明する。図8のステップS111において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS111を肯定判定してステップS112へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS111を否定判定してステップS114へ進む。
ステップS112において、演算制御回路1は、送信停止信号をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS113へ進む。これにより、送光回路4によるポインタ光の発光が停止される。ステップS113において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光であることを報知してステップS114へ進む。報知は、図4〜図7の場合と同様である。
ステップS114において、演算制御回路1は距離測定処理を行う。演算制御回路1は通常、上記(i)光量平衡処理、(ii)予備測定処理、および(iii)本測定処理を行ってステップS115へ進む。
ステップS115〜ステップS117の処理は、ステップS111〜ステップS113の処理と同様である。本実施形態では、S118の距離測定処理終了後に操作部材15からポインタ光のオン操作信号が入力された場合にポインタ光を発光させるように構成しているので、距離測定処理中にポインタ光の発光を確実に停止させるためにステップS115〜S117の処理を行う。
ステップS119において、演算制御回路1は、所定時間ウェイトしてステップS11Aへ進む。ウェイト時間は、たとえば10秒とする。ステップS11Aにおいて、演算制御回路1は受光レベルが所定値を超えるか否かを判定する。所定値は、プリズムなど反射係数が高い対象物で反射された測距光が受光回路5で受光される場合の信号レベルに相当する値である。演算制御回路1は、振幅レベル信号Sig113のレベル検出結果が所定値を超えている場合にステップS11Aを肯定判定してステップS11Bへ進む。演算制御回路1は、上記レベル検出結果が所定値以下の場合には、ステップS11Aを否定判定して図8による処理を終了する。
ステップS11B〜ステップS11Dの処理は、ステップS111〜ステップS113の処理と同様である。本実施形態では、操作部材15からポインタ光のオン操作信号が入力された場合にポインタ光を発光させるように構成しているので、受光レベルが所定値を超えた場合のポインタ光の発光を確実に停止させるためにステップS11B〜S11Dの処理を行って図8による処理を終了する。
<対回観測時のポインタ光制御処理>
対回観測(正反観測)時のポインタ光制御処理(S12)の詳細について、図9に例示したフローチャートを参照して説明する。図9のステップS121において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS121を肯定判定してステップS125へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS121を否定判定してステップS122へ進む。
ステップS122において、演算制御回路1はポインタ光のオン操作の有無を判定する。演算制御回路1は、操作部材15からポインタ光のオン操作信号が入力された場合にステップS122を肯定判定してステップS123へ進む。演算制御回路1は、操作部材15からポインタ光のオン操作信号が入力されない場合には、ステップS122を否定判定して当該判定処理を繰り返す。
ステップS123において、演算制御回路1は、送信トリガ信号Sig120をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS124へ進む。これにより、送光回路4からポインタ光が発光される。ステップS124において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光である旨の報知を解除してステップS125へ進む。
ステップS125において、演算制御回路1は、測距装置が向いている方向が正観測方向から反観測方向、または反観測方向から正観測方向へ変更されたか否かを判定する。一般に、本実施形態の測距装置は「正観測」と「反観測」とが行われる。たとえば、対象物までの距離の1回目の測定を「正観測」とすると、「反観測」は、上記垂直軸および水平軸の回動角を180度回転させた上で、対象物までの距離を再度観測することをいう。そこで、演算制御回路1は、測距装置が向いている方向を示す水平軸角、垂直軸角の変動量が正側と反側とを切り替えるものか否かを判定する。演算制御回路1は、エンコーダ12により検出される水平軸についての回動角、およびエンコーダ11により検出される垂直軸についての回動角のうち少なくとも一方の変動量が正反切り替えに該当する場合にステップS125を肯定判定してステップS126へ進む。演算制御回路1は、検出角度の変動量が正反切り替えに該当しない場合には、ステップS125を否定判定して図9による処理を終了する。
ステップS126において、演算制御回路1は、送信停止信号をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS127へ進む。これにより、送光回路4によるポインタ光の発光が停止される。ステップS127において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光であることを報知してステップS122へ戻る。報知は、図4〜図8の場合と同様である。
<他の処理時のポインタ光制御処理>
距離測定以外の他の処理時のポインタ光制御処理(S13)の詳細について、図10に例示したフローチャートを参照して説明する。図10のステップS131において、演算制御回路1は、他の処理を行う指示がなされたか否かを判定する。演算制御回路1は、操作部材15を構成するメニュースイッチや記録スイッチからメニュー処理や記録処理の実行を指示する操作信号が入力された場合にステップS131を肯定判定してステップS132へ進む。演算制御回路1は、他の処理の実行を指示する操作信号が入力されない場合はステップS131を否定判定して図10による処理を終了する。
ステップS132において、演算制御回路1はポインタ光発光中か否かを判定する。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させている場合にステップS132を肯定判定してステップS133へ進む。演算制御回路1は、ポインタ光を発光させていない場合にはステップS132を否定判定し、他の処理を実行してから図10による処理を終了する。
ステップS133において、演算制御回路1は、送信停止信号をポインタ光駆動回路3Bへ送出してステップS134へ進む。これにより、送光回路4によるポインタ光の発光が停止される。ステップS134において、演算制御回路1は、ポインタ光が非発光であることを報知し、他の処理を実行してから図10による処理を終了する。
以上説明した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)測距装置は送光部4Aと演算制御回路1とを有し、対象物に向けて測距用の光と、測距用の光と異なるポインタ光とを送光する。演算制御回路1は、測距開始操作信号に応じて、測距用の光が対象物との間を往復する時間に基づいて対象物までの距離を測る。上記演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光が送光されている状態で測距開始信号を受けると、ポインタ光の送光を停止させてから距離測定を開始させる。これにより、測距作業を中断することなく、作業者等に向けてポインタ光を発しないように制御できる。具体的には、測距(距離測定)中は測距装置の向きが対象物へ向いているので、対象物の反射係数が高い場合には、該対象物で反射された強いポインタ光が望遠鏡部10へ導かれるおそれがある。しかしながら、ポインタ光の送光を停止してから距離測定を始めるように構成したことにより、望遠鏡10を覗く作業者が反射ポインタ光を観察しないように制御できる。
(2)測距装置は対象物で反射された測距用の光を受光する受光回路5を有し、演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光が送光されている状態で受光回路5による受光レベルが所定の判定閾値を超えた場合にポインタ光の送光を停止させるようにした。これにより、測距装置の測距性能を損なうことなく、作業者等に向けて強いポインタ光が戻らないように制御できる。具体的には、測距(距離測定)中は測距装置の向きが対象物へ向いているので、対象物の反射係数が高い場合には、該対象物で反射された測距光の受光レベルが高まる。このような状況では、該対象物で反射された強いポインタ光が望遠鏡部10へ導かれるおそれがある。しかしながら、測距光の出力パワーを下げたりすることなくポインタ光の送光のみを停止させるように構成したことにより、測距光の最大到達距離(すなわち測距装置の測距性能)を維持させたままで、望遠鏡10を覗く作業者に向けてポインタ光が反射されないように制御できる。
(3)上記(2)の測距装置において、演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光が送光されている状態で受光回路5の受光レベルが判定閾値以下の場合はポインタ光の送光を継続させるようにした。対象物の反射係数が低い場合には、該対象物で反射されたポインタ光は望遠鏡部10へ導かれるとしてもそのレベルは弱いので、ポインタ光の発光を継続させることができる。
(4)上記(2)または(3)の測距装置において、演算制御回路1は、受光回路5の受光レベルが判定閾値を超えるか否かを所定時間ごとに判定するように構成したので、反射係数が異なる対象物へ視準を切り替える場合にも、ポインタ光の発光可否を適切に判定できる。
(5)上記(4)の測距装置において、演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光の送光が停止されている状態で受光回路5の受光レベルが判定閾値以下を判定した場合にポインタ光の送光を再開させるように構成したので、反射係数が高い対象物から反射係数の低い対象物へ視準を切り替えた後には、視準微調整に必要なポインタ光の発光を自動的に再開させることができる。
(6)測距装置は対象物で反射された測距用の光を受光する受光回路5を有し、演算制御回路1は、距離測定処理が終了してから所定時間が経過するまで送光部4Aによるポインタ光の送光を停止させ、所定時間の経過後において受光回路5の受光レベルが所定の判定閾値を超えている場合にポインタ光の送光停止を継続させるようにした。距離測定の終了後、所定時間が経過するまでポインタ光を止めることにより、作業者が次の測定点へ対象物を移動させる間にポインタ光の送光を自動的に止めるから、測距作業を中断することなく、対象物を移動させる作業者等に向けてポインタ光を発しないように制御できる。
さらに、所定時間の経過後において受光回路5の受光レベルが所定の判定閾値を超えている場合にポインタ光の送光停止を継続したので、望遠鏡10を覗く作業者に向けて強いポインタ光が戻らないように制御できる。具体的には、測距(距離測定)後は測距装置の向きが対象物へ向いているので、対象物の反射係数が高い場合であって、該対象物を距離測定後に移動させない場合には、該対象物で反射された測距光の受光レベルが高まる。このような状況では、該対象物で反射された強いポインタ光が望遠鏡部10へ導かれるおそれがある。しかしながら、ポインタ光の送光停止を継続させるように構成したことにより、望遠鏡10を覗く作業者に向けてポインタ光が反射されないように制御できる。
(7)上記(6)の測距装置において、演算制御回路1は、所定時間の経過後において受光回路の受光レベルが判定閾値以下の場合にポインタ光の送光を再開させるように構成したので、反射係数が低い場合にはポインタ光の発光を自動的に再開させることができる。
(8)測距装置はガイド照明光を発するガイド照明装置22を有し、演算制御回路1は、ガイド照明光が発せられている場合にポインタ光の送光を停止させるようにした。一般に、ガイド照明装置22は対象物を移動させる作業者に測距装置が向いている方向を知らせるために用いられるから、ガイド照明装置22が発光中は作業者が測距装置の正面にいる可能性が高い。ガイド照明光が発せられている場合にポインタ光の送光を自動的に止めることで、正面に位置する作業者に向けてポインタ光を発しないように制御できる。
(9)測距装置は対象物の方向を示す垂直軸角および水平軸角をそれぞれ検出するエンコーダ11,12を有し、演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光が送光されている状態で、エンコーダ11,12によって検出される垂直軸角および水平軸角の少なくとも一方の変動速度が所定の判定閾値以上の場合に、ポインタ光の送光を停止させるようにした。一般に、測距装置の向きを高速で変える(垂直軸および水平軸の回りに回動させる)場合は、ポインタ光の送光方向も高速で変化する。この場合は、周囲にいる作業者以外の人に向けてポインタ光を発するおそれがある。しかしながら、検出される垂直軸角および水平軸角の少なくとも一方の変動速度が所定の判定閾値以上の場合にポインタ光の送光を停止させることで、予期せぬ第三者へ向けてポインタ光を発しないように制御できる。
(10)上記(9)の測距装置において、演算制御回路1は、ポインタ光が送光されている状態で垂直軸角および水平軸角の双方の変動速度が判定閾値以内である場合にポインタ光の送光を継続させるように構成したので、予期せぬ第三者に向けてポインタ光を発するおそれがない場合はポインタ光の発光を続けることができる。
(11)上記(9)の測距装置において、演算制御回路1は、送光部4Aからのポインタ光の送光が停止された以降において、垂直軸角および水平軸角の双方の変動速度が判定閾値以内である場合に、ポインタ光の送光を再開させるように構成したので、予期せぬ第三者に向けてポインタ光を発するおそれがなくなった場合はポインタ光の発光を自動的に再開させることができる。
(12)測距装置は対象物の方向を示す垂直軸角および水平軸角をそれぞれ検出するエンコーダ11,12を有し、演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光が送光されている状態で、エンコーダ11,12によって正側から反側、または反側から正側への方向転換が検出された場合に、ポインタ光の送光を停止させるようにした。一般に、対回測定時に測距装置の向きを反転させる場合は、ポインタ光の送光方向も反転する。この場合は、周囲にいる作業者以外の人に向けてポインタ光を発するおそれがある。しかしながら、エンコーダ11,12により方向転換が検出された場合にポインタ光の送光を停止させることで、反転時に予期せぬ第三者へ向けてポインタ光を発しないように制御できる。
(13)測距装置は整準時に直交する2軸方向の傾きをそれぞれ検出する傾斜センサ13,14を備え、演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光が送光されている状態で、傾斜センサ13,14によって所定値以上の傾きが検出された場合に、ポインタ光の送光を停止させるようにした。一般に、測距装置を水平に設置する整準作業が終了しない状態では、測距装置の向きが調節されることはないので、ポインタ光が送光される向きも定まらない。この場合は、周囲にいる作業者以外の人に向けてポインタ光を発するおそれがある。しかしながら、傾斜センサ13,14により所定値以上の傾きが検出された場合にポインタ光の送光を停止させることで、整準作業が終了する前に予期せぬ第三者へ向けてポインタ光を発しないように制御できる。
(14)測距装置は整準時に直交する2軸方向の傾きをそれぞれ検出する傾斜センサ13,14を備え、演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光が送光されている状態で、傾斜センサ13,14によって検出される傾きの変動速度が所定値以上の場合に、ポインタ光の送光を停止させるようにした。一般に、測距装置を水平に設置する整準作業が終了しない状態では、測距装置の傾きが安定しない。この場合は、ポインタ光の送光方向も安定しないため、周囲にいる作業者以外の人に向けてポインタ光を発するおそれがある。しかしながら、傾斜センサ13,14によって検出される傾きの変動速度が所定値以上の場合にポインタ光の送光を停止させることで、予期せぬ第三者へ向けてポインタ光を発しないように制御できる。
(15)測距装置の演算制御回路1は、送光部4Aからポインタ光が送光されている状態で距離測定以外の他の処理を行う場合に、ポインタ光の送光を停止させてから他の処理を開始させるように構成したので、予期せぬ第三者へ向けてポインタ光を発しないように制御できる。
(16)上記測距装置において、演算制御回路1によって送光部4Aからのポインタ光の送光が停止されたことを報知するようにしたので、発光停止が故障でなく、自動的に発光停止させたことを知らせることができる。
(変形例1)
以上の説明では、ガイド照明装置22を備える測距装置を例に説明したが、ポインタ光を発する測距装置であれば、必ずしもガイド照明装置22を備えていなくてもよい。ガイド照明装置22を備えない場合は、図3におけるステップS5を省略すればよい。
(変形例2)
上述した構成と異なる他の構成にしても構わない。たとえば、ビームスプリッタ42-bを測距光とポインタ光で共用する配置とする。測距時、光路切換器42-cが「内部光路」に切り替えられているとき、ポインタ用発光素子を発光しないように構成することもできる。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。
1…演算制御回路
2…時間計測回路
3A、3B…駆動回路
4…送光回路
5…受光回路
6…増幅回路
7…タイミング検出回路
8…信号レベル測定回路
9…調光フィルタ部
11、12…エンコーダ
13、14…傾斜センサ
15…操作部材
22…ガイド照明装置
41…測距用発光素子
43…ポインタ用発光素子

Claims (4)

  1. 対象物に向けて測距用の光を送光する第1送光手段と、
    前記測距用の光が前記対象物との間を往復する時間に基づいて前記対象物までの距離を測る測距手段と、
    前記対象物に向けて前記測距用の光と異なるポインタ光を送光する第2送光手段と、
    前記ポインタ光で照射された前記対象物を観察する観察光学系と、
    前記第1送光手段、前記第2送光手段および前記測距手段をそれぞれ制御する制御手段とを備え、
    前記測距手段は、前記対象物で反射された前記測距用の光を受光する受光回路を含み、
    前記制御手段は、前記第1送光手段から前記測距用の光が送光され且つ前記第2送光手段から前記ポインタ光が送光されている状態で前記受光回路の受光レベルが所定の判定閾値を超えた場合、前記ポインタ光の送光を停止させるとともに前記測距用の光の送光を継続することを特徴とする測距装置。
  2. 請求項1に記載の測距装置において、
    前記制御手段は、前記第1送光手段から前記測距用の光が送光され且つ前記第2送光手段から前記ポインタ光が送光されている状態で前記受光回路の受光レベルが前記判定閾値以下の場合、前記測距用の光の送光を継続させるとともに前記ポインタ光の送光を継続させることを特徴とする測距装置。
  3. 請求項1または2に記載の測距装置において、
    前記制御手段は、前記受光回路の受光レベルが前記判定閾値を超えるか否かを所定時間ごとに判定することを特徴とする測距装置。
  4. 請求項3に記載の測距装置において、
    前記制御手段は、前記第2送光手段から前記ポインタ光の送光が停止されている状態で前記受光回路の受光レベルが前記判定閾値以下を判定した場合、前記測距用の光の送光を継続するとともに前記ポインタ光の送光を再開させることを特徴とする測距装置。
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