JP5823053B2 - 検知用途で使用する装置及び検知の用途を果たす方法 - Google Patents

検知用途で使用する装置及び検知の用途を果たす方法 Download PDF

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Description

本発明は、ラマン分光測定の検知用途で使用する装置に関する。
ラマン散乱光学分光法は、照射された材料の内部構造による光子の非弾性散乱によって生成された発光スペクトル又はそのスペクトル成分を利用するものである。応答信号(例えば、ラマン信号)内に含まれるこれらのスペクトル成分は、被分析物の識別を含む、被分析種の材料特性の判断を容易にすることになる。
一方、ラマン信号レベルすなわちラマン信号強度は多くの場合に、ラマン活性材料(例えば、ラマン活性表面)を用いることによって著しく高められる。例えば、構造化された金属表面上、又はその数ナノメートル以内で吸着される化合物によって生成されるラマン散乱光は、溶液内、又は気相内で同じ化合物(又はイオン)によって生成されるラマン散乱光よりも103〜1012倍大きくすることができる。化合物を分析するこのプロセスは、表面増強ラマン分光法(「SERS」)と呼ばれる。ここ数年、SERSは、分子構造を調査し、界面及び薄膜系を特徴付け、更には単分子検出を可能にする、常套的で強力な手段として現れてきた。技術者、物理学者及び化学者は、SERSを実行するシステム及び方法の改善を探し続けている。
本開示の特徴が、添付の図面(複数の場合もある)において、限定されない例として示されており、図面では類似の番号は類似の要素を指示する。
本開示の一例による、検知用途で使用する装置を示す側面図である。 本開示の一例による、検知用途で使用する装置を示す側面図である。 本開示の一例による、図1Aに示される装置のアレイを示す上面図である。 本開示の一例による、検知用途で使用するナノフィンガーのアレイを示す等角図である。 本開示の一例による、図2Aに示されるアレイの線A−Aに沿った断面図である。 本開示の一例による、図2Aに示されるアレイの線A−Aに沿った断面図である。 本開示の一例による、検知用途で使用する検知装置を示すブロック図である。 本開示の一例による、図1A及び図1Bのうちの1つにおいて示される装置を作製する方法を示す流れ図である。 本開示の一例による、図1A及び図1Bのうちの1つにおいて示される装置を用いて検知の用途を果たす方法を示す流れ図である。
簡単さ、また例示のために、本開示は主に本開示の一例を参照することによって説明される。以下の説明において、本開示を細部まで理解できるようにするために、数多くの具体的な細部が示される。しかしながら、これらの具体的な細部に限定されることなく本開示を実施できることは、容易に明らかになるであろう。他の事例において、本発明を不必要にわかりにくくしないように、幾つかの方法及び構造が詳細には説明されていない場合もある。
本開示を通して、数量を限定しない語("a" および "an")は、特定の要素の
少なくとも1つを表すことを意図している。本明細書において用いられるときに、「〜を含む(include)」という用語は、限定はしないが、〜含む、を意味しており、「〜を含む〜(including)」という用語は、限定はしないが、〜を含む〜、を意味する。「〜に基づく」という用語は、少なくとも部分的に〜に基づく、を意味する。さらに、「光」という用語は、電磁スペクトルの可視部分の波長と、電磁スペクトルの赤外部分及び紫外部分を含む電磁スペクトルの不可視部分の波長と、を有する電磁スペクトルを指している。
本明細書において開示されるのは、SERS、増強ルミネッセンス、増強蛍光等のような検知用途で使用する装置である。また、本明細書において開示されるのは、その装置を作製する方法、及びその装置を用いて検知の用途を果たす方法である。その装置は、開口部を有するキャビティを有する本体と、キャビティ内に配置される複数のナノフィンガーと、キャビティにおける開口部を覆う容易に破壊可能なカバーとを含む。容易に破壊可能なカバーは、その作製後に、例えば、ナノフィンガーを保護することになる。1つの点において、容易に破壊可能なカバーは、複数のナノフィンガーに到達できるようにするために破壊されることになる。一例では、容易に破壊可能なカバーは、被試験物質を含む媒質のような、特定の媒質内に導入されるときに溶解する。この点において、ナノフィンガーは、その作製後に、被試験物質がナノフィンガー上に導入されることになる時点まで保護される。
一例によれば、容易に破壊可能なカバーは、装置が相対的に清浄な環境内にあるときに、ナノフィンガーを含むキャビティ上に取り付けられる。言い換えると、容易に破壊可能なカバーは、ナノフィンガー上に、より詳細には、ナノフィンガーに付着したラマン活性材料ナノ粒子上に汚染物質が導入される可能性がある前にキャビティを閉じる。また、容易に破壊可能なカバーは、例えば、装置の配送中又は装置の別様な取扱い中に生じるおそれがある物理的損害からナノフィンガーを実質的に保護する。さらに、種々の例によれば、ナノフィンガーと容易に破壊可能なカバーとの間のキャビティ内の間隙は、ラマン活性材料ナノ粒子を実質的に望ましくない任意の物理変化又は化学変化から防ぐ充填材料で満たされる。いずれにしても、容易に破壊可能なカバーは、ラマン活性材料ナノ粒子を、検知用途のラマン活性材料ナノ粒子の性能を低下させる、空気からの汚染又は他の起こり得る仕組みから保護する。これは、装置の保管寿命を延ばすとともにその信頼性を高める。
本明細書において開示されるように、複数のナノフィンガーの先端に付着したラマン活性材料ナノ粒子を有する複数のナノフィンガーの使用は、一般的に電磁場の発生を促進し、それゆえ、被試験物質からの光のラマン散乱を増強する。言い換えると、ナノフィンガー上に密集して配置されるナノ粒子によって、成分層上に単に配置されているラマン活性材料ナノ粒子と比べて、ホットスポットがより大きな電界強度を有することができるようになる。なぜなら、例えば、ナノフィンガーを使用することによって、近接するナノ粒子間の間隙を相対的に小さくしておきながら(約10nm幅未満)、ナノ粒子の十分に制御された配列を形成できるようになるためである。
図1A及び図1Bはそれぞれ、2つの例による、検知用途で使用する装置100、100’の側断面図を示す。各装置100、100’は、本体102と、キャビティ104と、容易に破壊可能なカバー106と、複数のナノフィンガー110とを含む。図1A及び図1Bに示される装置100、100’は更なる要素を含む場合があること、及び装置100、100’の範囲から逸脱することなく、本明細書において記述される要素のうちの幾つかが除去され、及び/又は変更される場合があることは理解されたい。また、図1A及び図1Bに示される要素は縮尺どおりには描かれず、それゆえ、それらの要素は、図1A及び図1Bにおいて図示されるのとは互いに異なる相対的なサイズを有する場合があることは理解されたい。
一例によれば、装置100、100’が用いられることになる検知用途は、表面増強ラマン分光法(SERS)、増強ルミネッセンス、増強蛍光等を含む。この例では、装置100、100’は、検知用途の遂行中に、被分析物サンプル内の分子を相対的に高い感度で検出するために用いられることになる。より詳細には、装置100、100’はそれぞれ、複数のナノフィンガー110を含み、それらのナノフィンガーはラマン活性材料ナノ粒子(図1A及び図1Bでは番号を付されていない)を含み、その上でSERSが実行されることになる。ナノフィンガー110及びラマン活性材料ナノ粒子は、図2A〜図2Cに関して本明細書において後に更に詳細に論じられ、SERSを実行する検知装置は、図3に関して本明細書において後に更に詳細に論じられる。
同じく図1A及び図1Bに示されるように、容易に破壊可能なカバー106がキャビティ104における開口部を覆う。図1A及び図1Bには明示されないが、キャビティ104及び容易に破壊可能なカバー106は、ナノフィンガー110が収容される閉鎖空間を形成する。それゆえ、ナノフィンガー110は外部環境から実質的に保護される。言い換えると、ナノフィンガー110、より詳細には、ナノフィンガー110の先端に形成されるラマン活性材料ナノ粒子は、水分、空気、汚染物質等を含む種々の要素から保護される。さらに、本体102及び容易に破壊可能なカバー106は、ナノフィンガー110を物理的損傷から実質的に保護する。さらに、ラマン活性材料ナノ粒子上に被試験物質を適用すべきときに、容易に破壊可能なカバー106は破壊される。容易に破壊可能なカバー106が破壊されることになる種々の方法が本明細書において後に更に詳細に論じられる。
双方の装置100、100’において、本体102は、円形、長方形、三角形等の任意の適切な断面形状を有し、約50μm〜約10mmの範囲内の厚みと、少なくともミリメートル範囲の幅及び長さとを有する。一例において、本体102は、例えば、本体102が形成される材料のタイプに基づいて、ユーザの指の間に保持されるのに十分に大きな寸法を有する。言い換えると、装置100、100’は、試験片としての役割を果たすサイズにされる。本体102のために適した材料の例は、紙、シリコン、窒化シリコン、ガラス、プラスチック、ポリマー、SiO2、Al23、アルミニウム等、又はこれらの材料の組合せ等を含む。
図1Aにおいて、キャビティ104は本体102内に形成された状態で示されている。キャビティ104は、種々の作製技法によって本体102内に形成することができる。例えば、キャビティ104は、本体102内に成形(molded)されるか、本体102内に切り抜かれる。別の例としては、キャビティ104は、本体102に取り付けられる別個の部分を含む。
図1Bにおいて、キャビティ104は、少なくとも1つの支持壁108によって本体102の上面の上方に形成されるように示される。少なくとも1つの支持壁108は、キャビティ104を形成するのに適した任意の断面構成で形成される。一例によれば、少なくとも1つの支持壁108は本体102と同じ材料から形成される。しかしながら、代替的には、支持壁108は、本体102の材料とは異なる材料から形成される。いずれにしても、例えば、少なくとも1つの支持壁108は、紙、シリコン、窒化シリコン、ガラス、プラスチック、ポリマー、SiO2、Al23、アルミニウム等、又はこれらの材料の組合せ等から形成される。
さらに、キャビティ104は本体内、又は本体の上方のいずれかに位置するように示されるが、他の例では、キャビティ104は、本体102内に部分的に形成され、及び/又は本体102の下方に配置される。
上記の各例において、キャビティ104における開口部は、それぞれの容易に破壊可能なカバー106によって覆われるように示される。容易に破壊可能なカバー106は、通常の周囲条件、例えば、温度、光等の下で安定していることになる。一例によれば、容易に破壊可能なカバー106は、機械的な力を加えることによって破壊されることになる。したがって、例えば、容易に破壊可能なカバー106は、薄いガラス板又は他の相対的に容易に破壊される材料のような相対的に脆い材料から形成される。この例では、曲げ、ねじり又は他の力のような機械的な力が装置100、100’に加えられ、容易に破壊可能なカバー106が破壊され、それにより、ナノフィンガー110が露出されることになる。
別の例によれば、容易に破壊可能なカバー106が種々の条件にさらされるときに、容易に破壊可能なカバー106は所定の時間内に溶解することになる。その種々の条件は、特定の流体に浸漬すること、又は別の方法で或る特定の流体と接触させることを含む。この点において、容易に破壊可能なカバー106は、例えば、糖、蝋等の、或る特定の流体内で所定の長さの時間内に溶解するように設計される及び/又は溶解することが知られている材料から形成される。例として、或る特定の流体は水を含み、容易に破壊可能なカバー106は水溶性ポリマー、自然由来のポリマー又は合成ポリマー、多糖類、酸化ポリエチレン等のような水溶性材料を含む。別の例として、或る特定の流体はガソリンを含み、容易に破壊可能なカバー106はガソリンに溶解する材料を含む。容易に破壊可能なカバー106のための材料の例は、例えば、ポリアクリル酸塩、ポリスチレン、ポリアミド等のホモポリマー又はヘテロポリマーのような油溶性材料を含む。さらに、所定の長さの時間は、例えば、約1分、約10分、約1時間、約1日等とすることができる。所定の長さの時間は、約1年未満、約1月未満、約1週間未満等とすることができる。
特定の例によれば、容易に破壊可能なカバー106は、ラマン活性材料ナノ粒子上で試験される物質を含む流体内で溶解するように設計される及び/又は溶解することが知られている材料から形成される。一例として、被試験物質はガソリン又はガソリンのような燃料生成物を含み、検知用途は、燃料生成物内の特定のマーカーに対する試験を受けるためにナノフィンガー110の周囲のガソリン分子に関して実行されることになる。例えば、検知用途は、オクタンレベル、不純物、汚染物質等のうちの少なくとも1つを検出するために実行されることになる。それゆえ、種々の点において、容易に破壊可能なカバー106は、被試験物質がラマン活性材料ナノ粒子上に適用される準備ができる時点まで、ラマン活性材料ナノ粒子が閉じ込められて保護された状態に保たれるように、特定の被試験物質に耐える。
別の特定の例によれば、容易に破壊可能なカバー106は、ラマン活性材料ナノ粒子上で実行される検知用途に著しく影響を及ぼさない少なくとも1つの材料から構成される。言い換えると、この例では、容易に破壊可能なカバー106は、例えば、容易に破壊可能なカバー106が被試験物質に浸漬されるときに、被試験物質に実質的に影響を及ぼさない材料(複数の場合もある)から構成される。より詳細には、例えば、容易に破壊可能なカバー106は、被試験物質に対して不活性である材料(複数の場合もある)から構成される。
図1A及び図1Bに示されるように、容易に破壊可能なカバー106はナノフィンガー110の先端から離間される。種々の例において、ナノフィンガー110と容易に破壊可能なカバー106との間に形成される間隙は、ナノフィンガー110と、より詳細には、ナノフィンガー110の先端上に形成されるラマン活性材料ナノ粒子と実質的に相互作用しない充填材料で満たされる。この点において、例えば、キャビティ104内の間隙は、ラマン活性材料ナノ粒子を望ましくない物理変化又は化学変化から実質的に防ぐ充填材料で満たされる。一例として、充填材料は、N2、Ar、乾燥空気等のような不活性ガスを含む。
代替的な例では、本体102は、ナノフィンガー110を含む複数のキャビティ104を含み、及び/又はキャビティ104において複数の開口部を含む。一例では、複数の容易に破壊可能なカバー106が、複数のキャビティ104及び/又はキャビティ104の開口部を覆うように配置される。他の例では、単一の容易に破壊可能なカバー106が、複数のキャビティ104及び/又はキャビティ104の開口部を覆うように配置される。
ここで図1Cを参照すると、一例による、図1Aに示される装置100のアレイ150の上面図が示される。一例において、装置100はそれぞれ、使用毎にアレイ150から取外し可能である。別の例によれば、装置100のうちの異なる装置上にある容易に破壊可能なカバー106のうちの2つが異なる材料から形成される。この例では、アレイ150は、容易に破壊可能なカバー106の異なるカバーが異なる物質内でそれぞれ溶解するように、異なる物質の中に挿入することができる。類似のタイプのアレイを図1Bに示される装置100’の複数の装置で形成することができる。
ここで図2Aを参照すると、一例による、検知用途で使用するナノフィンガー110のアレイ200の等角図が示される。図2Aに示されるように、アレイ200は、ナノフィンガー110がその上に延在する基板202を含む。より詳細には、ナノフィンガー104は、基板202の表面に取り付けられ、その上方に延在するように示される。一例によれば、基板202は本体102の一部を含む。この例では、基板202は本体102上のキャビティ104の底部を含む。別の例によれば、基板202は、本体102とは別の構成要素を備える。この例では、基板202は、ナノフィンガー110がその上に形成される土台を含み、土台はキャビティ104内で本体102に位置し、取り付けられることになる。さらに、基板202は、本体102に関して先に論じられた材料のうちのいずれかから形成することができる。
一例によれば、ナノフィンガー110は、ナノフィンガー110を横方向に曲げることができるようにする、例えば、本明細書において後に更に詳細に論じられるように、ナノフィンガー110の先端が互いに向かって移動できるようにする、相対的に可撓性の材料から形成される。ナノフィンガー110のために適した材料の例は、UV硬化性若しくは熱硬化性インプリント用樹脂、ポリアルキルアクリレート、ポリシロキサン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)エラストマー、ポリイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、フルオロポリマー等又はその任意の組合せのようなポリマー材料、金、銀、アルミニウム等のような金属材料、半導体材料等、及びそれらの組合せを含む。
ナノフィンガー110は、任意の適切な取付機構によって、基板202の表面に取り付けられる。例えば、ナノフィンガー110は、種々の適切なナノ構造成長技法を使用することによって、基板202の表面上に直接成長させる。別の例として、ナノフィンガー110は、基板202と一体に形成される。この例では、例えば、基板202が作製される材料の一部をエッチングするか、又は別の方法で処理して、ナノフィンガー110を形成する。更なる例において、別の材料層が基板202の表面に接着され、その別の材料層をエッチングするか、又は別の方法で処理して、ナノフィンガー110を形成する。種々の例において、ナノフィンガー110は、ナノインプリンティング又はエンボス加工プロセスによって作製され、そのプロセスでは、ポリマーマトリックス上での多段階インプリンティングプロセスにおいて、相対的に硬質のピラーからなるテンプレートを利用してナノフィンガー110を形成する。エッチング、並びに微小電気機械システム(MEMS)及びナノ電気機械システム(NEMS)の作製において用いられる種々の技法のような、種々の他のプロセスを用いて、ナノフィンガー110を作製することもできる。
ナノフィンガー110は、例えば、長さに対して垂直な平面において見たナノスケール断面寸法(例えば、幅)の数倍より長い(例えば、長さ>3×幅)長さ(すなわち高さ)を有する細長いナノスケール構造として定義される。一般的に、長さは幅又は断面寸法よりもはるかに長く、ナノフィンガー110を1つ又は複数の近接するナノフィンガー110に向けて横方向に曲げるのを容易にする。幾つかの例において、その長さは断面寸法(すなわち幅)より約5倍又は10倍以上長い。例えば、幅は約100ナノメートル(nm)とすることができ、高さは約500nmとすることができる。別の例において、ナノフィンガー110の基部における幅は約10nm〜約1マイクロメートル(μm)に及ぶことができ、長さは約50nm〜2μmに及ぶことができる。他の例において、ナノフィンガー110は、ナノフィンガー110を形成するために用いられる材料のタイプに基づいてサイズを決められる。したがって、例えば、ナノフィンガー110を形成するのにより硬質の材料(複数の場合もある)が用いられるほど、ナノフィンガー110の幅を細くして、ナノフィンガー110が横方向に傾倒可能にできるようにする場合がある。更なる例において、ナノフィンガー110は、3つの寸法のうちの2つ(例えば、長さ及び高さ)がナノスケール断面寸法(例えば、幅)より数倍以上長い、細長い隆起物を形成することができる。ナノフィンガー110は、装置100、100’の範囲から逸脱することなく、同じくナノポール又はナノピラーとして参照される場合がある。
ナノフィンガー110は、実質的に円柱形の断面を有するように示されてきた。しかしながら、ナノフィンガー110が、例えば、長方形、正方形、三角形等のような他の形状の断面を有することもできることは理解されたい。それに加えて、又はその代わりに、ナノフィンガー110は、特定の方向に傾倒するように、切欠き、膨らみ等のような1つ又は複数の機構とともに形成され、それにより実質的に傾けられる。したがって、例えば、2つ以上の近接するナノフィンガー110が、ナノフィンガー110が互いに向かって傾倒する可能性を高める1つ又は複数の機構を含むことができる。ナノフィンガー110を傾倒させることができる種々の方法が、本明細書において後に更に詳細に説明される。
アレイ200は、実質的にランダムに分布するナノフィンガー110又は所定の構成のナノフィンガー110を含む。いずれにしても、一例によれば、ナノフィンガー110は、ナノフィンガー110が曲がった状態にあるときに、少なくとも2つの近接するナノフィンガー110の先端が互いに接触することができるように互いに配置される。特定の例によれば、近接するナノフィンガー110は、互いから約100ナノメートル未満だけ離間して配置される。さらに、図2Aは各行に沿って配置された比較的多くの数のナノフィンガー110を有するようなアレイを示すが、装置100、100’の範囲から逸脱することなく、アレイは各行内に任意の数のナノフィンガー110を含むことができることは理解されたい。1つの点において、装置100、100’は、比較的多くの数のナノフィンガー110を含むことで、被試験物質の分子を捕捉する可能性を全体として高める。
同じく図2Aに示されるように、ナノフィンガー110の先端にナノ粒子210が設けられる。ナノ粒子210は一般的にラマン活性材料ナノ粒子を含む。ラマン活性材料ナノ粒子210は、金、銀、銅、プラチナ、アルミニウム等のような金属、又はこれらの金属の合金の形の組合せ、又はラマン散乱のために電界を増強するための表面プラズモンを助長することができる他の適切な材料を含む。さらに、ラマン活性材料ナノ粒子210は、多層構造、例えば、その上を1nm〜50nmの金で覆われた10nm〜100nmの銀層、又はその逆とすることができる。本明細書における定義によれば、ラマン活性材料は、ラマン分光法中にラマン活性材料付近に配置されたサンプルからのラマン散乱を容易にする材料である。
ここで図2Bを参照すると、一例による、アレイ200の、図2Aに示される線A−Aに沿った断面図が示される。さらに、ナノフィンガー110の遊端208が、引き延ばした図220の中に拡大されており、その図は、ラマン活性材料ナノ粒子210がナノフィンガー110の先端すなわち遊端208付近の外面上に配置されることを明示する。他のナノフィンガー110も、ナノフィンガー110の先端すなわち遊端208上の円によって表されるようにラマン活性材料ナノ粒子210を含む。引き延ばした図220は、ナノフィンガー110の先端208全体を覆うようにラマン活性材料ナノ粒子210を示すが、装置100,100’の例はナノ粒子210のうちの或る量の粒子間に間隙を有するように実現される場合もあることは理解されたい。また、装置100、100’の例は、ナノフィンガー110の先端だけに配置されるナノ粒子210には限定されないことにも留意されたい。他の例では、ナノ粒子212は、ナノフィンガー110の一部に、又は概ね全表面にわたって配置される。
いずれにしても、ラマン活性材料ナノ粒子210は、例えば、金属材料の物理気相成長(PVD)、化学気相成長(CVD)、スパッタリング等によって、又はあらかじめ合成されたナノ粒子の自己集合によって、ナノフィンガー110の少なくとも遊端208上に配置することができる。一例として、ナノ粒子210がナノフィンガー110の第2の遊端208上に堆積される角度を制御し、それにより、ナノ粒子210の堆積を実質的に制御する。
さらに、ラマン活性材料ナノ粒子210は、ラマン散乱を増強させること、及び被分析物吸着を容易にすることのうちの一方又は両方を実施することができる。例えば、ラマン活性材料ナノ粒子210は、限定はしないが、ナノスケール表面粗さを有する、金(Au)、銀(Ag)及び銅(Cu)のようなラマン活性材料を含む。ナノスケール表面粗さは一般的に層(複数の場合もある)の表面上にあるナノスケール表面特徴によって特徴付けられ、ラマン活性材料層(複数の場合もある)の堆積中に自然発生的に生成される場合がある。本明細書における定義によれば、ラマン活性材料は、ラマン分光法中に表面層若しくは材料上、又は表面層若しくは材料内に吸着された被分析物からのラマン散乱、及びラマン信号の生成又は放出を容易にする材料である。
ナノフィンガー110は図2A及び図2Bにおいて、それぞれ垂直に延在し、互いに同じ高さにあるように示されてきたが、ナノフィンガー110のうちの幾つか又は全てが互いに対して種々の角度及び高さで延在する場合があることは理解されたい。ナノフィンガー110間の角度及び/又は高さの違いは、例えば、製造から生じる差、又はナノフィンガー110の作製時に存在する成長の違いから生じる差、及びナノフィンガー110上のナノ粒子210の堆積から生じる差等に基づく場合がある。
図2Bに示されるように、ナノフィンガー110は第1の位置にあり、その位置では、遊端208が互いに対して実質的に離間した配置にある。遊端208間の間隙204は、被分析物又は他の液体を間隙204内に配置できるようにするだけの十分に大きいサイズからなることができる。さらに、間隙204は、例えば、被分析物又は他の液体が蒸発するときに遊端208上に加えられる毛細管力によって、被分析物又は他の液体が蒸発するにつれて、ナノフィンガー210のうちの少なくとも幾つかのナノフィンガーの遊端208が互いに向かって移動できるようにするだけの十分に小さなサイズからなる。
ここで図2Cを参照すると、別の例による、アレイ200の、図2Aに示される線A−Aに沿った断面図が示される。図2Cに示される図は、ナノフィンガー110が第2の位置において示されることを除いて、図2Bに示される図と同一であり、その位置では、ナノフィンガー110のうちの幾つかのナノフィンガーの遊端208が互いに実質的に接触している。一例によれば、ナノフィンガー110のうちの幾つかのナノフィンガーの遊端208は、遊端208間の間隙204内の液体の蒸発中に、かつ蒸発後に遊端208に加えられる毛細管力に起因して、互いに実質的に接触した状態になる場合があり、そして或る期間にわたって実質的に接触したままになる場合がある。他の例では、ナノフィンガー110のうちの幾つかのナノフィンガーの遊端208は、例えば、遊端208上の静電荷を除去することによって、第2の位置に保持される場合がある。それらの例では、ナノフィンガー110は、通常は図2Cに示される第2の位置を有するように作製することができ、ナノフィンガー110の遊端208上に静電荷が加えられるときに、図2Bに示される第1の位置を有することができる。
いずれにしても、1つの点では、ナノフィンガー110の遊端208を図2Cに示されるように互いに接触させて、試験される被分析物分子が接触している遊端208間に実質的に捕らえられるようにする。試験される被分析物分子を遊端208間に実質的に捕らえることによって、遊端208間の相対的に小さな間隙が、相対的に大きな電界強度を有する「ホットスポット」を生成するので、分析物分子上のSERSを向上させることができる。ここで、分析物分子を実質的に捕らえることは、2つの遊端208間に分析物分子を捕らえることができること、又は近接して位置する遊端208の遊端208のうちの一方に分析物分子を付着させることができることを示すことを意図している。
ここで図3を参照すると、一例による、検知用途で使用する検知装置300のブロック図が示される。図3に示されるように、検知装置300は、図1Aに示される装置100を含むが、図1Bに示される装置100’を同じく設けることもできる。この点において、検知装置300は、被試験物質310がナノフィンガー110上に収集された後に用いられることになる。言い換えると、装置100は、容易に破壊可能なカバー106が除去され、被試験物質の中にナノフィンガー110が導入された後に、検知装置300の中に挿入されることになる。
また、検知装置300は、照明源302及び検出器304を含むように示される。また、被試験物質310の分子は、ラマン活性材料ナノ粒子210に対して接触、また極めて近接して配置されるように示される。一例によれば、装置100、並びに照明源302及び検出器304の相対的な位置は変更されることになり、それにより、試験をラマン活性材料ナノフィンガー110の種々の場所において実行できるようにする。この例では、装置100は検知装置300に対して移動可能であり、検知装置300は装置に対して移動可能であり、又はその両方である。
照明源302は、例えば、光を含む、矢印306によって表されるような電磁放射を放出するように示される。一例として、照明源302は、物質310及びラマン活性材料ナノ粒子210を照射するレーザーを備える。ラマン活性材料ナノ粒子210を照明すると、相対的な大きな電界強度のホットスポットを生じさせる。ホットスポットは、ラマン活性材料ナノ粒子210が互いに接触する(図示せず)場所において増加する。ラマン活性材料ナノ粒子210間の接触場所において生成される電界は一般的に、接触場所において、又はその付近において配置された物質310によってラマン光が散乱する速度を高める。矢印308によって表されるラマン散乱光は、物質310の特定の振動モードの特徴である量だけ周波数シフトされる。検出器304は、ラマン散乱光308を収集することになり、ラマン散乱光308に関してスペクトル分析が実行されることになる。
物質310付近に、又は物質310に隣接して位置するラマン活性材料ナノ粒子210は、物質310内、又は物質310の周囲の電磁場を集中させるか、又は別の方法で高めることによって、物質310からのラマン散乱光308の生成を増強する。この点において、物質310が検出器304によって検出され、処理されるだけの、十分に強いラマン散乱光308を生成する可能性も、それゆえ高められる。
ラマン散乱光308は検出器304に向かって誘導されるように示されているが、ラマン散乱光308は、複数の方向に放出される。この点において、ラマン散乱光308の或る量は本体102の中に誘導することができ、本体は、一例において光導波路を備える。より詳細には、例えば、ラマン散乱光308は、物質310が導波モードのエバネセント場に結合する結果として、本体102内で生成することができる。これらの事例において、検出器304は、ラマン散乱光308からの、本体102において生成された波を検出するように配置することができる。いずれにしても、308は、例えば、回折格子を基にするモノクロメータ又は干渉フィルタを使用することによって、照明源302から生じる光を除去するフィルタを含むことができる。代替的には、検出器304は、ナノフィンガー110に対して他の場所に、例えば、図3において本体102の下方に配置することもできる。
いずれにしても、検出器304は一般的に、物質310から放出されたラマン散乱光308を電気信号に変換することになる。幾つかの例において、検出器304は、電気信号を、計算デバイスのような、電気信号を処理することになる他の構成要素(図示せず)に出力することになる。他の例では、検出器304は処理能力を備える。
ここで図4を参照すると、一例による、検知用途で使用する装置100、100’を作製するための方法400の流れ図が示される。その方法400は更なるプロセスを含む場合があること、及び本明細書において記述されるプロセスのうちの幾つかは、本方法400の範囲から逸脱することなく、除去及び/又は変更される場合があることは理解されたい。
ブロック402において、キャビティ104を有する本体102が得られる。先に論じたように、本体102は、本体102を試験片として使用できるような寸法を有する。さらに、本体102は種々のタイプの材料から構成され、キャビティ104とともに形成されるか、又はキャビティ104は本体102内に形成される。さらに、複数の装置100、100’を同時に作製することができるように、本体102は、図1Cに示されるように本体102のアレイの一部として形成することができる。
ブロック404において、複数のナノフィンガー110がキャビティ104内に配置される。一例として、ナノフィンガー110は、キャビティ104の本体102の部分の表面上に直接形成される。別の例において、ナノフィンガー110は、基板202上に形成され、基板202はキャビティ104の本体102の部分の表面内に配置され、かつ取り付けられる。
一例によれば、本体102又は基板202の表面上にナノフィンガー110を形成するために、ナノインプリンティング技法又はロールツーロールプロセスが実施される。この例では、ナノフィンガー110を所定の構成で配置するために、所望のパターニングによるフォトリソグラフィ又は他の高度なリソグラフィによって、テンプレートを形成することができる。より詳細には、例えば、所望のパターンは、電子ビームリソグラフィ、フォトリソグラフィ、レーザー干渉リソグラフィ、集束イオンビーム(FIB)、球体の自己集合等によって、型上に設計することができる。さらに、パターンは、例えば、シリコン、ガラス、又はポリマー基板(PDMS、ポリイミド、ポリカーボネート等)の上に転写することができる。他の例において、ナノフィンガー110は、任意の所望の作製プロセスを実施することによって、所定の構成に形成することができる。さらに、ナノフィンガー110は、先に論じられたように、任意の適切な取付機構によって、本体102又は基板202の表面上に設けることができる。
ブロック406において、ラマン活性材料ナノ粒子210がナノフィンガー110の先端に付着する。より詳細には、ラマン活性材料ナノ粒子210は、図2Bに関して先に論じられたように、ナノフィンガー110の先端208に付着する。ラマン活性材料ナノ粒子210の原子又は原子クラスタを、例えば、金属材料の物理気相成長(PVD),化学気相成長(CVD)、スパッタリング等によって、又はあらかじめ合成されたナノ粒子の自己集合によって、ナノフィンガー110の先端上に堆積することができる。
ブロック406において、キャビティ104における開口部が、ナノフィンガー110を保護するために容易に破壊可能なカバー106で覆われる。容易に破壊可能なカバー106は、例えば、接着剤、熱、機械的締結具等のうちの少なくとも1つを使用することによって、本体102(図1A)又は支持壁108(図1B)の表面上に取り付けられる。一例によれば、容易に破壊可能なカバー106は、本体102又は支持壁108に気密封止される。それに加えて、又はその代わりに、ナノフィンガー110と容易に破壊可能なカバー106との間に形成された間隙は、ナノフィンガー110と、より詳細には、ナノフィンガー110の先端上に形成されたナノ粒子210と実質的に相互作用しない充填材料で満たされる。したがって、充填材料は、ラマン活性材料ナノ粒子210の性能を著しく低下させないように選択される。
或る特定の例においては、ブロック408においてキャビティ104を容易に破壊可能なカバー106で覆う前に、ナノフィンガー110の先端208が互いに実質的に接触するように、ナノフィンガー110を互いに向かって傾倒させる。一例によれば、ナノフィンガー110は最初に第1の位置にあり、その位置では、その先端が互いに対して実質的に離間した配置にある。さらに、ナノフィンガー110の先端間の間隙は、間隙内に液体を供給できるようにするだけの十分に大きなサイズからなる。さらに、その間隙は、例えば、液体が乾燥するときに先端208上に加えられる毛細管力によって、液体が蒸発するにつれて、ナノフィンガー110の先端208が互いに向かって移動できるようにするだけの十分に小さなサイズからなる。電子ビーム、イオンビーム、磁気、機械的な力、熱効果又は電荷効果のような他の非限定的な例を、更に又は代わりに利用して、ナノフィンガー110の先端208を互いに向かって移動させることができる。いずれにしても、ラマン活性材料ナノ粒子210は互いに接触することができ、例えば、接触しているナノ粒子210間のファンデルワールス相互作用によって互いに接触したままにすることができる。
他の例において、ナノフィンガー110の先端208は、キャビティ104を容易に破壊可能なカバー106で覆う前に実質的に分離された構成に保たれる。これらの例では、ナノフィンガー110の先端208は、容易に破壊可能なカバー106を除去した後に、互いに実質的に接触させることができる。例えば、被試験物質をナノフィンガー110間に導入し、乾燥させることができ、それにより、ナノフィンガー110の先端が互いに向かって移動し、被試験物質の分子を捕らえることができる。
ここで図5を参照すると、一例による、図1A及び図1Bに示される装置100、100’を用いて検知の用途を果たす方法500の流れ図が示される。その方法500は更なるプロセスを含む場合があること、及び本明細書において記述されるプロセスのうちの幾つかは、本方法500の範囲から逸脱することなく、除去及び/又は変更される場合があることは理解されたい。
ブロック502において、装置100、100’の少なくとも一部が被試験物質の中に挿入される。被試験物質の中に挿入される装置100、100’の部分は、容易に破壊可能なカバー106及びナノフィンガー110を含む装置100、100’の部分を含むが、装置100、100’全体を挿入することもできる。先に論じられたように、幾つかの例において、容易に破壊可能なカバー106は、所定の時間内に被試験物質の中に溶解する材料を含む。所定の長さの時間は、例えば、約1分未満、約1時間未満等を含むことができる。したがって、容易に破壊可能なカバー106を含む装置100、100’の部分を挿入することにより、容易に破壊可能なカバー106が溶解し、それにより、被試験物質をキャビティ104内に含まれるラマン活性材料ナノ粒子210に暴露する。さらに、容易に破壊可能なカバー106を除去する前に、容易に破壊可能なカバー106を被試験物質の中に直接挿入することにより、ラマン活性材料ナノ粒子210上に汚染物質が導入されるのを防ぎ、それにより、結果として、相対的により正確な検知用途の結果が生じる。
ブロック504において、装置100、100’が被試験物質から取り出される。装置100、100’の取出し中に、被試験物質の或る部分がラマン活性材料ナノ粒子210上に残る。
ブロック506において、ラマン活性材料ナノ粒子210上に残る物質に関して検知用途が実行される。検知装置300は、図3に関して先に論じられた検知用途を実行することができる。
一例によれば、被試験物質から装置100、100’を取り出した後に、ナノフィンガー110の先端208を互いに実質的に接触させる。例えば、被試験物質をナノフィンガー110間に導入し、乾燥させることができ、それにより、ナノフィンガー110の先端が互いに向かって移動し、被試験物質の分子を捕らえることができる。
本開示の全体を通じて具体的に説明してきたが、本開示の代表的な例は、広範な応用形態にわたって有用性を有しており、上記の検討は限定することを意図するものではなく、限定するように解釈されるべきではなく、本開示の態様を例示的に論じるものとして提示されている。
本明細書において記述及び図示されてきたものは、1つの例であるとともにその変形形態のうちの幾つかである。本明細書において用いられる用語、説明及び図は、例示としてのみ記載されており、限定することは意図していない。発明内容の趣旨及び範囲内で数多くの変形が可能であり、発明内容は添付の特許請求の範囲、及びその均等物によって規定されることが意図されており、全ての用語は別に指示されない限り、その最も広い合理的な意味を意図している。

Claims (14)

  1. 検知用途で使用する装置であって、該装置は、
    開口部を有するキャビティを有する本体と、
    前記キャビティ内に配置される複数のナノフィンガーと、
    前記複数のナノフィンガーを保護するように前記キャビティにおける前記開口部を覆う容易に破壊可能なカバーと、を備え、
    該容易に破壊可能なカバーは前記複数のナノフィンガーの利用を可能にするように破壊されることになり、
    前記キャビティ及び前記容易に破壊可能なカバーを含む前記本体の部分は、被試験物質の中に入れられることになり、前記容易に破壊可能なカバーは前記被試験物質内で所定の時間内に分解する材料を含む、装置。
  2. 請求項1に記載の装置であって、前記複数のナノフィンガーはそれぞれの基部及び先端を含み、該装置は、
    前記複数のナノフィンガーのそれぞれの先端に付着したラマン活性材料ナノ粒子を更に備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記複数のナノフィンガーは、前記本体の表面上に直接形成されるか、又は前記キャビティ内に配置される基板上に形成される、請求項1に記載の装置。
  4. 前記容易に破壊可能なカバーは前記キャビティの開口部の周囲の領域に、前記キャビティを気密封止するように取り付けられる、請求項1に記載の装置。
  5. 前記複数のナノフィンガーと前記容易に破壊可能なカバーとの間に間隙が設けられ、該間隙は、前記複数のナノフィンガーと実質的に相互作用しない充填材料で満たされる、請求項1に記載の装置。
  6. 前記被試験物質は燃料生成物を含む、請求項に記載の装置。
  7. 前記複数のナノフィンガーと前記容易に破壊可能なカバーとの間に間隙が設けられ、該間隙は前記複数のナノフィンガーと実質的に相互作用しない充填材料で満たされる、請求項に記載の装置。
  8. 前記複数のナノフィンガーのそれぞれは可撓性材料から構成され、前記複数のナノフィンガーの先端が互いに実質的に接触するように、前記複数のナノフィンガーは互いに向かって傾倒する、請求項1に記載の装置。
  9. 請求項1に記載の装置を作製する方法であって、該方法は、
    前記キャビティを有する前記本体を得ることと、
    前記本体の表面及び前記キャビティ内に配置される基板の少なくとも一方の上に前記複数のナノフィンガーを形成することと、
    前記キャビティにおける前記開口部を前記容易に破壊可能なカバーで覆うことと、
    を含む、方法。
  10. 前記キャビティにおける前記開口部を前記容易に破壊可能なカバーで覆う前に、前記複数のナノフィンガーの前記先端にラマン活性材料ナノ粒子を付着させることを更に含む、
    請求項に記載の方法。
  11. 前記キャビティにおける前記開口部を前記容易に破壊可能なカバーで覆うことは、前記キャビティを前記容易に破壊可能なカバーで気密封止することを更に含む、請求項に記載の方法。
  12. 請求項9に記載の方法であって、
    前記キャビティを前記容易に破壊可能なカバーで覆うことは、前記複数のナノフィンガーと前記容易に破壊可能なカバーとの間に間隙が設けられるように前記キャビティを覆うことを更に含み、該方法は、
    前記間隙を前記複数のナノフィンガーと実質的に相互作用しない充填材料で満たすことを更に含む、請求項に記載の方法。
  13. 開口部を有するキャビティを有する本体と、
    前記キャビティ内に配置される複数のナノフィンガーと、
    前記複数のナノフィンガーを保護するように前記キャビティにおける前記開口部を覆う容易に破壊可能なカバーと、
    前記複数のナノフィンガーのそれぞれの先端に付着したラマン活性材料ナノ粒子と、
    を備え、
    該容易に破壊可能なカバーは前記複数のナノフィンガーの利用を可能にするように破壊されることになり、
    前記複数のナノフィンガーはそれぞれの基部及び先端を含む、装置を用いて検知の用途を果たす方法であって、
    前記容易に破壊可能なカバーは、被試験物質内で所定の時間内に溶解する材料を含み、該方法は、
    前記装置の少なくとも一部を被試験物質の中に挿入することであって、前記被試験物質によって前記容易に破壊可能なカバーは溶解し、それにより、前記被試験物質を前記複数のラマン活性材料ナノ粒子に暴露することと、
    前記検知装置を前記被試験物質から取り出すことと、
    前記ラマン活性材料ナノ粒子上に、又はその付近に残る前記被試験物質の部分において検知の用途を果たすこととを含む、方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、
    前記被試験物質は流体を含み、該方法は、
    前記検知の用途を果たす前に、前記ラマン活性材料ナノ粒子から前記被試験物質を実質的に乾燥させることを更に含み、前記物質を乾燥させることによって、前記ラマン活性材料ナノ粒子が互いに向かって傾倒する、請求項13に記載の方法。
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