JP5821652B2 - 蓄電素子モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電素子セルを複数個並べて配置した蓄電素子モジュールに関する。
従来、蓄電素子(例えば、一例としてニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の電池セル、以下電池とする)を、複数個並べて配置した電池モジュールが知られている。一般に、この種の電池モジュールには、過充電を防ぐための手段が備えられており、例えば下記特許文献1の電池モジュールにおいては、各電池セル毎に電圧を監視し、いずれかの電池セルが所定の電圧値を超えたときには、充電動作を停止する電池保護回路が備えられている。
特開2002−64947号公報
ところで、特にリチウムイオン電池は、過充電が起こると正極が発熱し、電池の異常発熱や発火に至る虞がある。このため、上記のような電池保護回路が作動しないような最悪の場合や、仮に電池保護回路を備えていない場合等であっても、過充電によって危険な事態に至ることを抑制し、安全性を確保することが望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、過充電によって危険な事態に至ることを抑制することが可能な蓄電素子モジュールを提供することを目的とする。
本発明の蓄電素子モジュールは、極板が隔離体を介して積層された発電要素、前記発電要素を収容するものであって導電性材料により形成された外装体、および前記極板に接続されるとともに前記外装体と電気的に接続される集電体、を有する蓄電素子セルと、前記蓄電素子セルの膨張時には前記外装体が接触し、前記蓄電素子セルの膨張時を除く時には前記外装体と離間状態に保持される導電体と、を備えるものである。
このような構成によれば、過充電が生じていない正常時には、蓄電素子セルと導電体との間が離間状態に保持され、過充電が生じた場合には、蓄電素子セルが膨張して外装体が導電体に接触し、蓄電素子セルから電流が流れて放電回路が形成される。したがって、過充電によって危険な事態に至ることを抑制することができる。
また、複数の前記蓄電素子セルを備え、前記導電体は、隣接する前記蓄電素子セルのうち一方の蓄電素子セルの外装体であるものとしてもよい。
また、複数の前記蓄電素子セルと、隣接する前記蓄電素子セルの間に配される抵抗体と、を備え、前記導電体は、前記抵抗体であるものとしてもよい。
また、前記蓄電素子セルと前記導電体との間には、前記蓄電素子セルの膨張時には前記外装体が前記導電体に接触することを許容し、前記蓄電素子セルの膨張時を除く時には、前記外装体と前記導電体とを離間状態に保持する仕切体が備えられているものとしてもよい。
本発明の蓄電素子モジュールは、極板が隔離体を介して積層された発電要素、前記発電要素を収容するものであって導電性材料により形成された外装体、および前記極板に接続されるとともに前記外装体と電気的に接続される集電体、を有する複数の蓄電素子セルと、隣接する前記蓄電素子セルの間に配される抵抗体と、前記抵抗体と前記蓄電素子セルとの間に設けられ、前記蓄電素子セルの膨張時には前記外装体が前記抵抗体に接触することを許容し、前記蓄電素子セルの膨張時を除く時には、前記抵抗体と前記蓄電素子セルとを離間状態に保持する仕切体と、を備えたものである。
このような構成によれば、過充電が生じていない正常時には、仕切体により蓄電素子セル間が絶縁され、過充電が生じた場合には、蓄電素子セルが膨張して外装体が抵抗体に接触し、外装体から抵抗体に電流が流れて放電回路が形成される。したがって、過充電によって危険な事態に至ることを抑制することができる。
前記仕切体は、前記抵抗体と前記蓄電素子セルとを離間状態に保持する絶縁部が、前記蓄電素子セルの膨張時に前記外装体が前記抵抗体に接触することを許容する接触許容窓を囲うように連なって形成されたものとしてもよい。このような構成によれば、例えば接触許容窓の周囲に、複数の絶縁体を間欠的に配置する場合に比べて、絶縁に要する部品点数を減らすことができる。
また、前記抵抗体を隔てて一対の前記仕切体が配置されるとともに、この一対の仕切体は一体に形成または一体に接続されているものとしてもよい。このような構成によれば、これらが別体である場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができる。
また、前記一対の仕切体は、前記抵抗体のうち前記接触許容窓に臨む部分の周囲を挟んで保持する保持部を備えているものとしてもよい。このような構成によれば、仕切体と抵抗体とを一体にして取り扱うことができるから、蓄電素子モジュールを組み立てる際の取扱いが容易である。
また、前記保持部には、前記抵抗体を一方向から差し入れることが可能な差入口が設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、差入口から抵抗体を差し入れるだけで、抵抗体を一対の仕切体と一体に保持させることができるから、蓄電素子モジュールの組み立てを容易に行うことができる。
また、前記絶縁部は、前記接触許容窓の全周を囲う枠状に形成されているものとしてもよい。このような構成によれば、例えば、抵抗体と蓄電素子セルとが、接触許容窓の周方向に間欠的に絶縁される場合に比べて、絶縁性を高めることができる。
また、前記抵抗体は、前記外装体のうち前記蓄電素子セルの膨張時に前記抵抗体に接触する側に位置するセル側接触面に位置しているものとしてもよい。このような構成によれば、抵抗体の重量および体積の増加を抑制しつつ、セル側接触面が接触可能な面積を広く確保することができる。
また、前記抵抗体は、この抵抗体のうち前記蓄電素子セルの膨張時に前記外装体が接触する側に位置する抵抗側接触面が、前記外装体のうち前記電池セルの膨張時に前記抵抗体に接触する側に位置するセル側接触面以上面積を有するものとしてもよい。このような構成によれば、抵抗側接触面がセル側接触面に比して小さい場合に比べて、抵抗体に、外装体が接触可能な面積を広く確保することができる。
また、前記外装体の内部の圧力が一定値を超えると開放される開放弁を有し、前記開放弁が開放される前の段階で、前記外装体が前記抵抗体に接触するように設定されているものとしてもよい。このような構成によれば、人体の健康を害する虞のあるガスが排出することを防ぐことができる。また、安全弁の特性上、一度開放した安全弁は、セルごと交換するしかないが、この構成であれば、安全弁開放の前段階があるので、安全弁が作動する機会を減らすことが可能となる。
また、前記抵抗体の通電状態を監視して前記外装体の接触を検知する充電制御装置を有するものとしてもよい。このような構成によれば、過充電による危険を確実に回避するべく、さらに何らかの危険回避手段を講じることができる。
本発明によれば、過充電によって危険な事態に至ることを抑制することが可能な蓄電素子モジュールを提供することができる。
本実施形態における電池モジュールであって、電池セルと抵抗体と仕切体とを示す斜視図 抵抗体と仕切体とを表す一部拡大斜視図 電池セルの内部構造を表す分解斜視図 通常時の電池モジュールを表す正面図 過充電時の電池モジュールを表す正面図 充電時の電池モジュールの概略回路図 過充電時の電池モジュールの概略回路図
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図7を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態における電池モジュール(蓄電素子モジュール)Bは、複数個の電池セル(蓄電素子セル)10を並べて配置し、これらを直列に接続したものであり、例えば電気自動車やハイブリット自動車等の車両の駆動源として使用される。電池セル10は、非水電解質二次電池の一種である大型リチウムイオン電池であり、扁平型をなす発電要素11が、角形の外装体20に収容されてなる角型の電池である。外装体20内には電解液が充填されている。以下、各構成部材において、図1の上側を上方、下側を下方として説明する。なお、図面には、複数個の電池セル10のうち2つの電池セル10のみを抜粋して示した。
発電要素11は、正極板と負極板とがセパレータ(隔離体)を介して積層されたものを、ポリエチレン製の長方形状をなす巻芯(図示せず)を中心にして巻回したものである。正極板は、帯状をなすアルミニウム箔の表面に正極活物質層が形成されたものであり、その長手方向に延びる一方の縁には、正極活物質層が形成されずにアルミニウム箔が露出した正極集電箔12が形成されている。また、負極板は、帯状をなす銅箔の表面に負極活物質層が形成されたものであり、その長手方向に延びる一方の縁には、負極活物質層が形成されずに銅箔が露出した負極集電箔13が形成されている。
正極板と負極板とは、正極集電箔12と負極集電箔13とが反対側に配される向きで、かつ正極集電箔12がセパレータおよび負極板よりも外側に配され、また負極集電箔13がセパレータおよび正極板よりも外側に配されるように重ねられて巻回されている(図3参照)。これにより、発電要素11の幅方向における一端側には、正極集電箔12のみが積層して突設され(正極側)、他端側には、負極集電箔13のみが積層して突設されている(負極側)。正極集電箔12および負極集電箔13は、それぞれ長円形状に巻回されており、そのうちの直線部分に、後述する正極集電体14または負極集電体15が溶着されている。
外装体20は、上面側が開放された容器体21と、容器体21の上面側を塞ぐ蓋体22とを備えている。容器体21と蓋体22とは、いずれも導電性材料により形成され、本実施形態では、外装体20は、アルミニウム製のアルミケースとされている。容器体21は、扁平な箱型であり、横方向に長い長方形状をなす一対の第一壁面23と、縦方向に長い長方形状をなす一対の第二壁面24とを有している(図1参照)。複数の電池セル10は、第一壁面23が対向する向きで並べられ、第一壁面23が、電池セル10の膨張時に、後述する抵抗体30に接触する側に位置するセル側接触面とされている。なお、複数の電池セル10は、図示しない保持部材により一体に保持されている。
蓋体22は、細長い略長方形の板状とされ、その長手方向の両端部には、電力を入出力するための正極端子25および負極端子26が、蓋体22を貫通して上方に突出している。
外装体20には、外装体20の内部の圧力が一定値を超えると開放される図示しないガス排出弁(開放弁)が設けられている。ガス排出弁は、外装体20内で発生したガスを排出する非復帰式のものである。ガス排出弁は蓋体22に設けられ、金属薄膜からなり、外装体20の内圧が上昇して金属箔膜が破れると、そこからガスが噴出して外装体20の内圧が低下するものとされている。
発電要素11の正極集電箔12には、正極端子25に連なった正極集電体14が接続され、負極集電箔13には、負極端子26に連なった負極集電体15が接続されている。両集電体14,15は、それぞれ大きな電流容量が得られるように十分な厚さを有する金属板からなるものであり、正極集電体14は、例えばアルミニウム合金板からなり、負極集電体15は、例えば銅板合金板からなる。
各集電体14,15は、正極端子25側または負極端子26側に接続される図示しない本体部と、発電要素11側に接続される脚部17とを備えている。本体部は、蓋体22の板面に沿う形状とされ、脚部17は、図3に示すように、発電要素11の正極集電箔12または負極集電箔13に沿う細長い形状とされている。脚部17は、本体部の端縁からその板面に対して略垂直方向(下方)に屈曲されて延びている。脚部17は、各集電体14,15に一対ずつ備えられ、互いの板面が対向する向きで配されている。一対の脚部17は、クリップ18によって正極集電箔12または負極集電箔13に密着するように挟み付けられ、超音波溶接等により接続されている。
正極集電体14は、外装体20の蓋体22に溶接等により連結され、これにより、外装体20は、正極の電位を有するものとなっている。また、負極集電体15と外装体20との間には図示しないパッキン等が介在され、これにより、負極集電体15と外装体20とは互いに接触しないように絶縁されている。
電池セル10は、図4に示すように、異なる極性の電極端子が隣り合うようにして複数個が並んで配置され、接続部材19により直列に接続されている。本実施形態における接続部材19は、例えば、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属製の板材を、所定の形状にプレス加工することによって形成されたバスバーである。
隣接する電池セル10の間には、抵抗体30が配置されている。抵抗体30は、例えば金属製であり、図1に示すように、横方向に長い略長方形の薄板状とされている。この抵抗体30の板面(表裏両面)31が、電池セル10の膨張時に外装体20が接触する側に位置する抵抗側接触面とされている。抵抗体30は、電池セル10の第一壁面23に沿って広がり、その板面31は、第一壁面23と同等の面積を有している。
抵抗体30は、外装体20が抵抗体30に接触したときに放電を行わせるために、適度な抵抗値を保持するように調整されている。適度な抵抗値は、電池の種類、大きさ等によって異なるものであり、一概に限定されるものではないけれども、少なくとも、外装体20の抵抗値よりも高くする必要がある。また、抵抗体30の抵抗値が過度に高すぎると、外装体20から抵抗体30側に電流が流れず、放電が行われないから、抵抗値を過度に高くしないよう調整する必要がある。そして、具体的な抵抗値を設定し、抵抗体30がその抵抗値を保持するように、好適な材料を選択し、抵抗体30の形状や大きさ等を適宜設定することが好ましい。なお、抵抗体30の材料、形状および大きさ等は特に限定されない。
抵抗体30と電池セル10との間には、電池セル10の膨張時には外装体20が抵抗体30に接触することを許容し、電池セル10の膨張時を除く正常時(常時)には、抵抗体30と電池セル10とを離間状態に保持する仕切体32が設けられている。
仕切体32は、図4に示すように、抵抗体30と電池セル10とを離間状態に保持する絶縁部33が、電池セル10の膨張時に外装体20が抵抗体30に接触することを許容する接触許容窓34を囲うように連なって形成されたものである。
絶縁部33は、例えば合成樹脂製であり、横方向に長い略長方形の枠状とされ、接触許容窓34の全周を一続きに囲っている。絶縁部33は、全体にわたり略一定の幅寸法を有し、電池セル10の第一壁面23の外縁部に沿って配されている。絶縁部33の表裏両面は、図4に示すように、抵抗体30と電池セル10とに接触して配置されている。そして、絶縁部33の厚さ寸法(抵抗体30と電池セル10との間の間隔)は、ガス排出弁が開放される前の段階で、外装体20が抵抗体30に接触する寸法に設定されている。
接触許容窓34は、図1に示すように、横長の長方形状をなして、仕切体32の表裏方向(電池セル10の並び方向)に開口している。
仕切体32は、抵抗体30の両側に配置されている(図4参照)。抵抗体30を隔てて配置された一対の仕切体32は、連結部35により連結されて一体に形成されている。連結部35は、一対の仕切体32の外縁部に沿って設けられ、連結部35により連結された一対の仕切体32の間には、所定の間隔(抵抗体30の厚さ寸法と同等の間隔)があけられている。連結部35は、仕切体32の外縁のうちその両側の縁および下側の縁に沿って設けられ、仕切体32の上端から下端までと、左端から右端までとにわたり周方向に連続している。
一対の仕切体32の間には、抵抗体30が差し入れられて保持される保持部36が設けられている(図4参照)。そして、保持部36には、抵抗体30を上方(一方向)から差し入れることが可能な差入口37が設けられている。差入口37から差し入れられた抵抗体30は、その外縁部が保持部36に挟まれて保持され、中央部が接触許容窓34に臨んで配される。保持部36は、連結部35によって左右両側および下側が閉じられており、保持部36に差し入れられた抵抗体30は、左右両側および下側への変位が規制される。また、保持部36に差し入れられた抵抗体30は、絶縁部33によって表裏方向への変位が規制される。
電池モジュールBには、抵抗体30の通電状態を監視して外装体20の接触を検知する充電制御装置(図示せず)が設けられている。充電制御装置は、抵抗体30の通電量の増加を検知すると、充電器Cの制御部に異常信号を出力するとともに、過充電により異常が生じたことを表示パネル(図示せず)に表示して警告する。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
ユーザによって電池モジュールBが充電器Cに接続されると、充電器Cから電池モジュールBへの電力供給が開始される(図6参照)。また、充電制御装置は、抵抗体30の通電状態の監視を開始する。過充電が生じていない正常な充電時には、図4に示すように、電池セル10間は仕切体32により絶縁され、電池セル10と抵抗体30との通電は遮断されている。そして、過充電が起こって電池セル10(外装体20)が樽状に膨張すると、図5に示すように、外装体20の第一壁面23が仕切体32の接触許容窓34に張り出し、ガス排出弁が開放される前の段階で、抵抗体30に接触する。これにより、隣り合う電池セル10同士が抵抗体30を介して電気的に接続され、一方の電池セル10の外装体20と、この電池セル10の正極端子25と、接続部材19と、他方の電池セル10の負極端子26と、この電池セル10の外装体20と、抵抗体30とによって、図7に示すように、放電回路38が形成され、電池セル10の過充電状態が解消される。同時に、抵抗体30の通電状態を監視していた充電制御装置が、通電量の増加を検知し、充電器Cの制御部に異常信号を出力するとともに表示パネルに警告を表示する。異常信号を受けた充電器Cの制御部は、充電器Cから電池モジュールBへの電力供給を停止し、表示パネルに表示された警告によって異常事態を知ったユーザにより、適切な対処がなされる。したがって、過充電によって危険な事態に至ることが防がれる。
以上説明したように本実施形態によれば、電池モジュールBは、外装体20よりも高い抵抗値を有して、隣接する電池セル10の間に配される抵抗体30と、抵抗体30と電池セル10との間に設けられ、電池セル10の膨張時には外装体20が抵抗体30に接触することを許容し、電池セル10の膨張時を除く正常時には、抵抗体30と電池セル10とを離間状態に保持する仕切体32と、を備えているから、過充電が生じていない正常時には、仕切体32により電池セル10間が絶縁され、過充電が生じた場合には、電池セル10が膨張して外装体20が抵抗体30に接触し、外装体20から抵抗体30に電流が流れて放電回路38が形成される。したがって、過充電によって危険な事態に至ることを抑制することができる。
また、仕切体32は、抵抗体30と電池セル10とを離間状態に保持する絶縁部33が、電池セル10の膨張時に外装体20が抵抗体30に接触することを許容する接触許容窓34を囲うように連なって形成されたものである。これにより、例えば接触許容窓の周囲に、複数の絶縁体を間欠的に配置する場合に比べて、絶縁に要する部品点数を減らすことができる。
また、抵抗体30を隔てて一対の仕切体32が配置されるとともに、この一対の仕切体32は一体に形成されている。これにより、一対の仕切体が別体である場合に比べて、部品点数の増加を抑制することができる。
また、一対の仕切体32は、抵抗体30のうち接触許容窓34に臨む部分の周囲を挟んで保持する保持部36を備えている。これにより、仕切体32と抵抗体30とを一体にして取り扱うことができるから、電池モジュールBを組み立てる際の取扱いが容易である。
また、保持部36には、抵抗体30を一方向から差し入れることが可能な差入口37が設けられている。これにより、差入口37から抵抗体30を差し入れるだけで、抵抗体30を一対の仕切体32と一体に保持させることができるから、電池モジュールBの組み立てを容易に行うことができる。
また、絶縁部33は、接触許容窓34の全周を囲う枠状に形成されている。これにより、例えば、抵抗体と電池セルとが、接触許容窓の周方向に間欠的に絶縁される場合に比べて、絶縁性を高めることができる。
また、抵抗体30は、外装体20のうち電池セル10の膨張時に抵抗体30に接触する側に位置する第一壁面23に沿って広がる薄い板状をなしている。これにより、抵抗体30の重量および体積の増加を抑制しつつ、第一壁面23が接触可能な面積を広く確保することができる。
また、抵抗体30は、この抵抗体30のうち電池セル10の膨張時に外装体20が接触する側に位置する板面31が、外装体20の第一壁面23と同等の面積を有するものである。これにより、抵抗体の板面が電池セルの第一壁面に比して小さい場合に比べて、抵抗体30に、外装体20が接触可能な面積を広く確保することができる。
また、外装体20の内部の圧力が一定値を超えると開放されるガス排出弁を有し、ガス排出弁が開放される前の段階で、外装体20が抵抗体30に接触するように設定されている。これにより、人体の健康を害する虞のあるガスが排出することを防ぐことができる。
また、抵抗体30の通電状態を監視して外装体20の接触を検知する充電制御装置を有しているから、過充電による危険を確実に回避するべく、充電器Cの停止やユーザへの警告等を行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
)上記実施形態では、電池セル10は、扁平な四角い箱型をなす角型電池とされているが、本発明は、どのような型の電池セルにも適用することができ、例えば、円筒型の電池セルにも適用することができる。
)上記実施形態では、一対の仕切体32が一体に形成されているが、これに限らず、各仕切体を別体としてもよい。
)上記実施形態では、抵抗体30は金属製とされているが、これに限らず、抵抗体は外装体よりも高い抵抗値を有するものであれば、その材質は適宜変更可能であり、例えば金属とセラミックスとの混合体等であってもよい。
)上記実施形態では、絶縁部33は、接触許容窓34の全周を囲う枠状とされているが、これに限らず、絶縁部は、接触許容窓の周りの一部分のみに配される形状であってもよく、例えば、絶縁部を、L字状をなして接触許容窓の左側もしくは右側から上側もしくは下側にわたり配されるものとしてもよく、このようなL字状の絶縁部を一対用いて枠状としてもよく、また絶縁部を、I字状をなして接触許容窓の上下左右にそれぞれわかれて配されるものとしてもよく、また絶縁部は、コの字状をなして接触許容窓の左右両側から下側もしくは上側にわたり配されるものとしてもよい。
)上記実施形態では、保持部36に差し入れられた抵抗体30は、連結部35によって左右両側および下側への変位が規制されているが、これに限らず、例えば一対の仕切体の間隔を抵抗体の厚さ寸法よりも若干小さいものとすることで、抵抗体が仕切体に強く押し付けられて保持されるものとしてもよい。
)上記実施形態では、一対の仕切体32は、その外縁に沿って設けられた連結部35により一体に保持されているが、これに限らず、例えば、一対の仕切体を、可撓性を有するヒンジによって連結して開閉可能な構造とし、この一対の仕切体を開いた状態にして抵抗体を装着した後、一対の仕切体を閉じ状態にして抵抗体を挟み付けるものとしてもよい。また、このとき、係止手段により一対の仕切体を閉じ状態に保持するものとしてもよい。
)上記実施形態では、連結部35は、仕切体32の上端から下端までと、左端から右端までとにわたり連続したものとされているが、これに限らず、例えば、連結部は周方向に間欠的に設けられていてもよい。
)本発明においては、抵抗体30を、全ての隣接する電池セル10の間に配置してもよく、また、そのうちの1箇所もしくは複数箇所に選択的に配置してもよい。

B…電池モジュール(蓄電素子モジュール)
10…電池セル(蓄電素子セル)
11…発電要素
14…正極集電体(集電体)
20…外装体
23…第一壁面(セル側接触面)
30…抵抗体
31…板面(抵抗側接触面)
32…仕切体
33…絶縁部
34…接触許容窓
36…保持部
37…差入口

Claims (7)

  1. 極板が隔離体を介して積層された発電要素、前記発電要素を収容するものであって導電性材料により形成された外装体、および前記極板に接続されるとともに前記外装体と電気的に接続される集電体、を有して互いに隣接するものが電気的に直列接続された複数の蓄電素子セルと、
    隣接する前記蓄電素子セルの間に配される抵抗体と、
    前記抵抗体と前記蓄電素子セルとの間に設けられ、前記蓄電素子セルの膨張時には前記外装体が前記抵抗体に接触することで前記蓄電素子セルの放電回路が形成されることを許容し、前記蓄電素子セルの膨張時を除く時には、前記抵抗体と前記蓄電素子セルとを離間状態に保持する仕切体と、を備え、
    前記仕切体は、前記抵抗体と前記蓄電素子セルとを離間状態に保持する絶縁部が、前記蓄電素子セルの膨張時に前記外装体が前記抵抗体に接触することを許容する接触許容窓を囲うように連なって形成され、
    前記抵抗体を隔てて一対の前記仕切体が配置されるとともに、この一対の仕切体は一体に形成または一体に接続され、かつ、前記一対の仕切体は、前記抵抗体のうち前記接触許容窓に臨む部分の周囲を挟んで保持する保持部を備えている蓄電素子モジュール。
  2. 前記保持部には、前記抵抗体を一方向から差し入れることが可能な差入口が設けられている請求項1に記載の蓄電素子モジュール。
  3. 前記絶縁部は、前記接触許容窓の全周を囲う枠状に形成されている請求項1又は請求項2に記載の蓄電素子モジュール。
  4. 前記抵抗体は、前記外装体のうち前記蓄電素子セルの膨張時に前記抵抗体に接触する側に位置するセル側接触面に位置している請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の蓄電素子モジュール。
  5. 前記抵抗体は、この抵抗体のうち前記蓄電素子セルの膨張時に前記外装体が接触する側に位置する抵抗側接触面が、前記外装体のうち前記蓄電素子セルの膨張時に前記抵抗体に接触する側に位置するセル側接触面以上の面積を有するものである請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の蓄電素子モジュール。
  6. 前記外装体の内部の圧力が一定値を超えると開放される開放弁を有し、
    前記開放弁が開放される前の段階で、前記外装体が前記抵抗体に接触するように設定されている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の蓄電素子モジュール。
  7. 前記抵抗体の通電状態を監視して前記外装体の接触を検知する充電制御装置を有する請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の蓄電素子モジュール。
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