JP5820755B2 - 成分測定装置及び医療機器 - Google Patents

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Description

本発明は、体液中の所定成分又はバイタルサインを測定し、測定された測定値をスピーカから出力する成分測定装置及び医療機器に関する。
糖尿病の治療においては、日々の血糖値を測定することによる日常的な管理が推奨されており、患者自身が血糖計を用いて血糖値を測定している。
しかし、糖尿病患者は、合併症によって弱視になったり失明している場合や、また、合併症でなくても高齢によって視力が低下している場合があり、このような場合は、血糖計のディスプレイに表示される測定値等の情報を読むことは困難である。
下記特許文献1〜3には、音声で情報を報知する機能を搭載することで、測定値等の情報を視覚に頼らずに知ることができる血糖計や血糖計を用いたシステムが記載されている。
特開2003−58359号公報 特開2007−41920号公報 特許第4395146号公報
血糖測定値等の情報は個人的な情報であり、衆人環境で、本人以外の人(周囲の人)に該情報を聞かれたくない場合がある。該情報が音声で出力されると周囲の人に係る情報が聞こえてしまう。また、周囲の雑音が大きい場合には、音声で出力された該測定値等の情報が周囲の雑音にかき消されてしまい、該測定値等の情報を聞き取ることができないことがある。また、血糖計のみならず、他のバイタルサイン(体温、血圧、心拍数、血流量等)を測定する医療機器においても同様のことが言える。
従って、その時々の状況に応じて、音声報知する音量を変更することが好ましい。しかし、多くの音量切換スイッチは、0(消音)から徐々に音量が大きくなるように数段階に設定されており、頻繁に使う中程度の音量の段階は配列の中程にある。スイッチはコスト面を考慮して簡単なスライドスイッチを用いることが多く、スイッチを切り換えるとき、連続的に配列される段階の途中でスイッチを止めることは、指先が不自由な患者にとって困難な作業となる。
本発明は、係る従来の問題点に鑑みてなされたものであり、周囲の人に情報が漏れるのを防ぎ、且つ、周囲が騒がしい場合であっても音で出力された情報を聞き取ることができる音量段階が設定され、且つ、音量切り換えを行い易く使い勝手の良い成分測定装置及び医療機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、体液の所定成分を測定する測定部と、少なくとも、前記測定部で測定された測定値を示す音声をスピーカから出力させる音出力制御部と、直線方向にスライド可能であって、前記スピーカから出力される音量を切り換えるための音量切換スイッチと、前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量を、前記音量切換スイッチによる切り換えに応じて変更する音量変更部と、を備える成分測定装置であって、前記音量切換スイッチは、前記スピーカから出力される音声を、消音、前記スピーカを耳に近付けないと聞こえない囁き音量、及び前記囁き音量より大きい通常音量の少なくとも3段に切り換えることが可能なスイッチであって、前記音量切換スイッチを一端である第1の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記囁き音量に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを前記第1の段より他端側にある第2の段にスライドすることで、前記スピーカから音声が出力されない消音に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを前記第2の段より前記他端側にある段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記通常音量に切り換えることができることを特徴とする。
これにより、周囲の人に前記測定値を知られたくない場合は、前記音量切換スイッチによって前記スピーカから出力される音声の音量を前記囁き音量に切り換えれば良いので、周囲の人に前記測定値を示す音声が聞こえることはなく、該測定値が周囲の人に漏れることがない。また、前記囁き音量に切り換えた場合は、前記成分測定装置を耳に当てることで、ユーザは周囲が騒がしい場合であっても十分に前記測定値を聞き取ることができる。また、周囲に人がいない場合、若しくは、前記測定値を周囲の人に知られても構わない場合は、前記音量切換スイッチによって前記スピーカから出力される音声の音量を前記通常音量に切り換えることで、前記測定値を十分に聞き取ることができる。
また、直線方向にスライド可能であって、前記スピーカから出力される音量を切り換えるための前記音量切換スイッチを一端である前記第1の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声の音量を前記囁き音量に切り換えることができるので、前記囁き音量への切り換えが容易になる。また、前記音量切換スイッチを前記第1の段より他端側にある前記第2の段にスライドすることで、前記消音に切り換えることができるが、前記囁き音量は前記成分測定装置に耳を近づけなければ聞こえない音量なので、前記消音への切り換えが難しい場合は、前記囁き音量に切り換えることで消音として代用することができる。また、前記通常音量から前記消音に切り換える場合、前記第2の段で止めることができず、行き過ぎて前記第1の段までスライドしてしまうことが考えられるが、前記囁き音量は前記消音として代用できるので、不都合は生じない。また、前記囁き音量の位置を前記第2の段より前記一端側にある前記第1の段にし、前記通常音量の位置を前記第2の段より前記他端側にある段にしたので、前記囁き音量と、前記通常音量との切り換えを直感的且つ容易に行うことができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の成分測定装置であって、前記音量切換スイッチにより前記囁き音量が選択されている場合に、前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量は、無響音室において、前記成分測定装置と騒音計のマイクとの距離が3cmの時に、前記騒音計により計測される騒音レベルが36dB〜53dBの範囲内にあり、前記音量切換スイッチにより前記通常音量が選択されている場合に、前記音出力制御部が前記スピーカから出力される音声の音量は、無響音室において、前記成分測定装置と前記騒音計の前記マイクとの距離が50cmの時に、前記騒音計により計測される騒音レベルが50dB以上であることを特徴とする。これにより、囁き音量及び通常音量がより最適な範囲になされる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の成分測定装置であって、前記通常音量は、第1音量と、前記第1音量より大きい第2音量とを含み、前記音量切換スイッチは、前記スピーカから出力される音声を、前記第1音量と前記第2音量とに切り換えることが可能であり、前記音量切換スイッチを前記第2の段より前記他端側にある第3の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記第1音量に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを、前記第3の段より前記他端側にある第4の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を第2音量に切り換えることができることを特徴とする。
これにより、前記第1音量に切り換えることで、前記成分測定装置を耳から離しても、前記測定値を十分に聞き取ることができ、前記第2音量に切り換えることで、周囲が騒がしい場合や耳の遠い患者であっても、前記測定値を十分に聞き取ることができる。つまり、成分測定装置を耳から離して音声を聞く場合、周囲の騒音や患者に応じて音量を切り換えることができる。また、前記第4の段は、前記第3の段より他端側なので、つまり、音量が大きいほど切り換え位置は前記他端側になるので、一番大きい音量への切り換えが容易になる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の成分測定装置であって、前記音量切換スイッチにより前記第1音量に選択されている場合に、前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量は、無響音室において、前記成分測定装置と前記騒音計の前記マイクとの距離が50cmの時に、前記騒音計により計測される騒音レベルが55dB±5dBの範囲内となり、前記音量切換スイッチにより前記第2音量に選択されている場合に、前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量は、無響音室において、前記成分測定装置と前記騒音計の前記マイクとの距離が50cmの時に、前記騒音計により計測される騒音レベルが60±5dBの範囲内となることを特徴とする。
これにより、前記第1音量に切り換えた場合は、前記成分測定装置を耳から離しても、前記測定値を十分に聞き取ることができる。また、前記第2音量に切り換えた場合は、周囲が騒がしい場合や耳の遠い患者であっても、前記測定値を十分に聞き取ることができる。つまり、成分測定装置を耳から離して音声を聞く場合、周囲の騒音や患者に応じて音量を切り換えることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の成分測定装置であって、前記スピーカは、前記成分測定装置の筐体の内部に設けられており、前記成分測定装置の前記筐体には、前記スピーカからの音声に応じて振動することで前記スピーカからの音声を外部に伝達させる振動領域が設けられ、前記振動領域及び前記音量切換スイッチは、前記筐体の一面と他面において、前記成分測定装置の長手方向に対して略同じ位置に設けられていることを特徴とする。
これにより、音量を切り換えるために前記音量切換スイッチに指が当接可能なように前記成分測定装置を把持した状態で、手のひらを耳元に近づけるように前記成分測定装置を持ってくれば、自然に前記振動領域を耳に近付けることができるので、取り扱いが容易になる。
請求項6に係る発明は、人体のバイタルサインを測定する測定部と、少なくとも、前記測定部で測定された測定値を示す音声をスピーカから出力させる音出力制御部と、直線方向にスライド可能であって、前記スピーカから出力される音量を切り換えるための音量切換スイッチと、前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量を、前記音量切換スイッチによる切り換えに応じて変更する音量変更部と、を備える医療機器であって、前記音量切換スイッチは、前記スピーカから出力される音声を、消音、前記スピーカを耳に近付けないと聞こえない囁き音量、及び前記囁き音量より大きい通常音量の少なくとも3段に切り換えることが可能なスイッチであって、前記音量切換スイッチを一端である第1の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記囁き音量に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを前記第1の段より他端側にある第2の段にスライドすることで、前記スピーカから音声が出力されない消音に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを前記第2の段より前記他端側にある段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記通常音量に切り換えることができることを特徴とする。
これにより、周囲の人に前記測定値を知られたくない場合は、前記音量切換スイッチによって前記スピーカから出力される音声の音量を前記囁き音量に切り換えれば良いので、周囲の人に前記測定値を示す音声が聞こえることはなく、該測定値が周囲の人に漏れることがない。また、前記囁き音量に切り換えた場合は、前記医療機器を耳に当てることで、ユーザは周囲が騒がしい場合であっても十分に前記測定値を聞き取ることができる。また、周囲に人がいない場合、若しくは、前記測定値を周囲の人に知られても構わない場合は、前記音量切換スイッチによって前記スピーカから出力される音声の音量を前記通常音量に切り換えることで、前記測定値を十分に聞き取ることができる。
また、直線方向にスライド可能であって、前記スピーカから出力される音量を切り換えるための前記音量切換スイッチを一端である前記第1の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声の音量を前記囁き音量に切り換えることができるので、前記囁き音量への切り換えが容易になる。また、前記音量切換スイッチを前記第1の段より前記他端側にある前記第2の段にスライドすることで、前記消音に切り換えることができるが、前記囁き音量は前記成分測定装置に耳を近づけなければ聞こえない音量なので、前記消音への切り換えが難しい場合は、前記囁き音量に切り換えることで消音として代用することができる。また、前記囁き音量の位置を前記第2の段より前記一端側である前記第1の段にし、前記通常音量の位置を前記第2の段より前記他端側の段にしたので、前記囁き音量と、前記通常音量との切り換えを直感的且つ容易に行うことができる。
本発明によれば、周囲の人に測定値を知られたくない場合は、音量切換スイッチによってスピーカから出力される音声の音量を囁き音量に切り換えれば良いので、周囲の人に測定値を示す音声が聞こえることはなく、測定値が周囲の人に漏れることがない。また、囁き音量に切り換えた場合は、成分測定装置又は医療機器を耳に当てることで、ユーザは周囲が騒がしい場合であっても十分に測定値を聞き取ることができる。また、周囲に人がいない場合、若しくは、測定値を周囲の人に知られても構わない場合は、音量切換スイッチによってスピーカから出力される音声の音量を通常音量に切り換えることで、測定値を十分に聞き取ることができる。
また、直線方向にスライド可能であって、スピーカから出力される音量を切り換えるための音量切換スイッチを一端である第1の段にスライドすることで、スピーカから出力される音声の音量を囁き音量に切り換えることができるので、囁き音量への切り換えが容易になる。また、音量切換スイッチを第1の段より他端側の第2の段にスライドすることで、消音に切り換えることができるが、囁き音量は成分測定装置に耳を近づけなければ聞こえない音量なので、消音への切り換えが難しい場合は、囁き音量に切り換えることで消音として代用することができる。また、囁き音量の位置を第2の段より一端側である第1の段にし、通常音量の位置を第2の段より他端側の段にしたので、囁き音量と、通常音量との切り換えを直感的且つ容易に行うことができる。
成分測定装置及び医療機器の一例である血糖計の斜視図である。 図1に示す血糖計の平面図である。 図1の血糖計の基端側から見た側面図である。 図1に示すチップの断面図である。 図1に示す音量切換スイッチを示す図である。 音量大、音量小、囁き音量の計測方法を示す図である。 図1に示す血糖計の電気的な構成を示すブロック図である。 図7に示す記憶部のブロック構成図である。 図7に示す制御部のブロック構成図である。 図1に示す血糖計の動作を示すフローチャートである。
本発明に係る成分測定装置及び医療機器について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、成分測定装置及び医療機器の一例である血糖計10の斜視図、図2は、図1に示す血糖計10の平面図、図3は、図1の血糖計10の基端側から見た側面図である。
血糖計10には、先端に試験具としてのチップ12が装着される。血糖計10は、患者自身が操作して血糖測定を行うパーソナルユースの用途として主に用いられるが、医療施設内で医療従事者等が患者に対して使用してもよい。先ず初めに、チップ12について説明する。本実施の形態では、血糖計10を使用する患者、医療従事者等を総称してユーザと呼ぶ場合がある。
図4は、チップ12の断面図である。チップ12は、有底円筒状のベース筒14と、ベース筒14の底部付近から半径方向に突出するフランジ16と、ベース筒14の底部から突出する錘状のノズル18と、ベース筒14の底部内面に設置された試験紙20とを有する。ベース筒14には、複数のスリット14aが設けられている。ノズル18の中心には、先端の点着部22から試験紙20に連通する直線状の血液導入路24が設けられている。血液導入路24は、血液を毛細現象により吸い上げる程度に十分細径に設定されており、点着部22に接触した血液を試験紙20まで導入する。
試験紙20の材質としては、例えば、ポリエーテルスルホンが挙げられる。試験紙20に含浸させる試薬としては、例えば、グルコースオキシダーゼ(GOD)、ペルオキシダーゼ(POD)、4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)等の発色剤が挙げられる。また、試薬には、所定の緩衝剤が含まれていてもよい。
チップ12は、いわゆるディスポーザブル品であり、個包装体としてケース26(図1参照)内に緩く嵌合されて、収納されている。血糖測定を行う際には、ケース26の基端側に貼られたフィルム(不図示)を剥した上で、ケース26ごとチップ装着部28(図1参照)に被せることにより、嵌合力の差によって自動的に且つ手で触れることなく該チップ12をチップ装着部28に装着させることができる。血糖測定後には、イジェクタ30を先端側に押し出すことにより内部のレバーがチップ12に係合して押し出し、チップ12を取り外すことができる。
図1〜図3に戻り、血糖計10は、チップ12が装着されるチップ装着部28と、チップ装着部28の近傍で且つ、血糖計10の筐体10a上面に設けられたイジェクタ30と、筐体10a上面の略中央に設けられた液晶のディスプレイ36と、筐体10a上面の基端側に設けられた操作部38と、筐体10a側面の基端部近傍に設けられた複数段階に音量を切り換えることができる音量切換スイッチ40と、筐体10a側面の基端部(図3参照)に設けられた時間設定ボタン44と、紐で接続されてチップ装着部28を保護するキャップ46とを有する。血糖計10は、片手で把持し易いやや細長い形状であり、先端部は先端方向に向かって細くなるとともにやや下側に屈曲しており、血液の点着が行い易い形状になっている。
血糖計10の上面部は、平面状に形成されており、ディスプレイ36の視認性と操作部38の操作性が良い。ディスプレイ36は、計測した血糖値や所定の入力操作確認等の情報を表示する。
操作部38は、電源82より電力が供給された制御部80をオン・オフする電源ボタン50と、過去に記憶された測定値を読み出す記憶呼出ボタン52と、直近の音声報知内容を再度報知させるための再生ボタン54とを有する。この時間設定ボタン44、電源ボタン50、記憶呼出ボタン52、及び再生ボタン54の表面に、異なるパターンの小突起を設けてもよく、これにより指先の感触でこれらのボタンが識別可能である。
筐体10aの上面には、振動領域56が設けられており、この振動領域56の裏側に(筐体10aの内部)に、スピーカ58(図7参照)が内蔵されている。振動領域56は、スピーカ58から出力された音に応じて振動することで、スピーカ58から出力された音を、効率よく血糖計10の外部に伝達することができる。振動領域56は、電源ボタン50及び記憶呼出ボタン52と、再生ボタン54との間に設けられている。
図5に示すように、音量切換スイッチ40は、スピーカ58から出力される音の音量を4段に切り換えることができるスイッチであり、血糖計10の先端側が手首側となり、且つ、血糖計10の裏面(ディスプレイ36が設けられた面と反対側の面)を覆うように右手で把持したときに親指で操作し易い位置に設けられている。音量切換スイッチ40は、4段に直線方向に移動(スライド)できるスイッチであり、左から順に、「囁き音量」、「消音」、「音量小」、「音量大」をそれぞれ選択することができる。指操作による音量切換スイッチ40の移動を容易にするため、音量切換スイッチ40には、指と係合する複数本の縦突起が設けられている。
音量切換スイッチ40には、三角突起ポインタ40aが設けられている。三角突起ポインタ40aの下には、各段における音量切換スイッチ40の三角突起ポインタ40aに位置に対応して、突起部60、62、64、66が形成されている。突起部60は「囁き音量」の位置を、突起部62は「消音」の位置を、突起部64は「音量小」の位置を、突起部66は「音量大」の位置をそれぞれ示す。また、三角突起ポインタ40aの下であって、突起部60、62、64、66の下には、左から順に、「囁き音量」に対応した「ハート」のマーク、「消音」に対応した「0」の数字、「音量小」及び「音量大」に対応した「楔」と「台形」のマークがそれぞれ表示されている。
三角突起ポインタ40aが突起部60とスライド方向で一致する位置(第1の段)まで音量切換スイッチ40をスライドさせると、スピーカ58から出力される音の音量は囁き音量となる。三角突起ポインタ40aが突起部62とスライド方向で一致する位置(第2の段)まで音量切換スイッチ40をスライドさせると、スピーカ58から出力される音の音量は零(0)となり、スピーカ58から音が出力されない。囁き音量とは、血糖計10に耳を近づけないと(血糖計10と耳との距離が少なくとも15cm以上離れると)、スピーカ58からの音が聞き取れない程度の音量である。
三角突起ポインタ40aが突起部64とスライド方向で一致する位置(第3の段)まで音量切換スイッチ40をスライドさせると、スピーカ58から出力される音の音量は音量小(通常音量、第1音量)となり、三角突起ポインタ40aが突起部66とスライド方向で一致する位置(第4の段)まで音量切換スイッチ40をスライドさせると、スピーカ58から出力される音の音量は音量大(通常音量、第2音量)となる。通常音量(音量小及び音量大)とは、血糖計10に耳を近づけなくても(例えば、血糖計10と耳との距離が少なくとも15cm以上離れている場合であっても)、スピーカ58からの音が聞き取れる程度の音量であり、音量大は、音量小より音量が大きい。この囁き音量、音量小、音量大の大きさについては後で詳しく説明する。
このように、血糖計10のユーザは、音量切換スイッチ40を一番左である第1の段(血糖計10の先端側)に移動することで、スピーカ58から出力される音量を囁き音量に切り換える(選択する)ことができ、囁き音量への切り換えが容易になる。逆に、囁き音量の位置を、端にせずに、左から2番目の位置(第2の段)又は3番目の位置(第3の段)にすると、つまり、中間の位置にすると、中間の位置に音量切換スイッチ40を合わすために微妙な操作が必要となり、手先が不自由になり易い糖尿病患者にとっては、囁き音量に切り換えることが難しくなる。
また、消音の位置(第2の段)を、囁き音量の右隣とするので、音量切換スイッチ40を操作して消音に切り換えることは、端に位置する囁き音量に切り換えるより難しくなる。しかし、音量切換スイッチ40を音量小又は音量大の位置からスライドさせて消音に切り換えるとき、仮に音量切換スイッチ40を消音の位置で止めることができず、行き過ぎて囁き音量の位置になったとしても、囁き音量は、血糖計10に耳を近づけなければ音が聞こえないので、そのまま消音の代用として使用でき、問題は生じない。従って、前記のような音量切り換えの配置により、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、ユーザは、音量切換スイッチ40を一番右である第4の段(血糖計10の基端側)に移動することで、スピーカ58から出力される音量を最も大きくする(音量大にする)ことができるので、一番大きい音量への切り換えが容易になる。逆に、音量大の位置を、端にせずに、右から2番目の位置(突起部62の位置)又は3番目の位置(突起部64の位置)にすると、つまり、中間の位置にすると、中間の位置に音量切換スイッチ40を合わすために微妙な操作が必要となり、手先が不自由になり易い糖尿病患者にとっては、音量大に切り換えることが難しくなる。
また、音量小の位置(第3の段)を、消音の位置(第2の段)と音量大の位置(第4の段)との間にするので、音量切換スイッチ40を操作して音量小に切り換えることは、音量大に切り換えるより難しくはなるが、音量小への切り換えが上手く操作できない場合は、音量大に切り換えれば良い。音が聞こえないよりは音が確実に聞こえた方が良いので、より優先順位の高い音量大を一番右に位置し、音量大より優先順位の低い音量小を一番右から2番目にする。また、消音の位置を基準に右に行くほど音量が大きくなるので、ユーザの直感的な音量調整が可能となる。また、消音の位置を基準に、囁き音量の位置を左側、音量小及び音量大の位置を右側にすることで、ユーザは、囁き音量と、通常の音量調整(音量小及び音量大)との切り換えを直感的且つ容易に行うことができる。
次に、音量大、音量小、及び囁き音量の大きさについて説明する。音量の設定のための音量測定は、無響音室において、図6に示すように、血糖計10の振動領域56がある側に騒音計70のマイク72を配置して行った。このとき、血糖計10の振動領域56とマイク72との間には、障害物はないものとする。この騒音計70として、ソーテック(旧電子測器)社製の騒音計(型番TYPE1015)を用いた。なお、騒音計70のウエイトスイッチを「A」にし(A特性に設定し)、動特性切換スイッチを「S」にした(動特性をSlowに設定した)。このA特性は、IEC 61672、JIS C1509、の騒音計70の規格で定められている。
音量切換スイッチ40によって音量大が選択されたとき、スピーカ58から出力される音量は、血糖計10の振動領域56とマイク72との距離Lを50cmにしたときに、騒音計70により計測される騒音レベルが60dB±5dBの範囲内となる音量である。従って、音量大は、ユーザが血糖計10に耳を近づけなくても、十分にスピーカ58からの音が聞こえる音量であり、耳が遠い患者であっても十分に聞こえることができる。
また、音量切換スイッチ40によって音量小が選択されたとき、スピーカ58から出力される音量は、血糖計10と騒音計70のマイク72との距離Lを50cmにしたときに、騒音計70により計測される騒音レベルが55db±5dBの範囲内となる音量である。従って、音量小は、ユーザが血糖計10に耳を近づけなくても、通常の聴力を有していれば、十分にスピーカ58からの音が聞こえる音量である。
また、音量切換スイッチ40によって囁き音量が選択されたときにスピーカ58から出力される音が音声の場合は、その音量は、血糖計10と騒音計70のマイク72との距離Lを3cmにしたときに、騒音計70により計測される騒音レベルが36dB〜53dBの範囲内となる音量である。また、音量切換スイッチ40によって囁き音量が選択されたときにスピーカ58から出力される音がブザー音等の音声以外の音(効果音)の場合は、その音量は、血糖計10と騒音計70のマイク72との距離Lを3cmにしたときに、騒音計70により計測される騒音レベルが36dB〜62dBの範囲内となる音量である。同じ囁き音量であっても、音声と音声以外の音とでは、騒音レベルが若干異なる。
囁き音量は、ユーザが血糖計10に耳を近づけないと、スピーカ58からの音が聞こえない音量であり、血糖計10に耳を当てることで(血糖計10の振動領域56に耳を当てることで)、十分にスピーカ58からの音が聞こえる音量である。また、周囲が騒がしい場合(周囲の雑音が煩い場合)であっても、血糖計10が耳を塞ぐ状態となるので、患者はスピーカ58からの音が十分に聞こえる。
なお、上述した騒音計70によって測定された音量大、音量小、囁き音量の騒音レベルは、無響音室、すなわち、周囲の余計な雑音がない環境下で測定した騒音レベルである。また、騒音計70の無音時のノイズレベルは34dBであった。
ここで、振動領域56と音量切換スイッチ40とが設けられる位置は、筐体10aの上面と側面において、血糖計10の長手方向に対して略同じ位置に設けられている。つまり、親指が音量切換スイッチ40に当たるように血糖計10を右手で把持した後、振動領域56を右耳に当てたときに、右手の親指が耳元に来るように、振動領域56及び音量切換スイッチ40が設けられている。これにより、親指が耳元に来るように血糖計10を右耳まで持ってくれば、自然に振動領域56が右耳に当たるので、簡単に振動領域56を右耳に当てることができる。
図7は、血糖計10の電気的な構成を示すブロック図である。血糖計10は、ディスプレイ36、音量切換スイッチ40、時間設定ボタン44、電源ボタン50、記憶呼出ボタン52、再生ボタン54、及びスピーカ58に加え、更に、血糖計10の全体を統括的に制御する制御部80、電源82、時計84、記憶部86、及び測定部88を備える。
電源82には、例えば、アルカリ電池が用いられ、電源ボタン50の作用下に電力を制御部80に供給する。時計84は、時間設定ボタン44の操作によって調整され、現在時刻を制御部80に通知する。時計84には、カレンダー機能が設けられてもよい。
記憶部86は、図8に示すように、プログラムメモリ86aと、ワークメモリ86bと、音声データメモリ86cと、設定値メモリ86dとを有する。プログラムメモリ86aには、制御部80が読み込み実行するためのプログラムが記憶されている。ワークメモリ86bには、プログラムを実行する際に所定のデータを記憶するために用いられる。音声データメモリ86cには、血糖計10の操作の際にアナウンスさせる音声の音声データが記憶されており、例えば、「電源が入りました。」、「電池を交換してください。」、「測定中です。」、「時間を設定します。」等の音声データが記憶されている。また、音声データメモリ86cには、音声以外の音、例えば、ブザー音、警告音等の効果音の音データも記憶されている。設定値メモリ86dは、電源82オフ時に所定のデータを記憶・保存しておくためのメモリである。例えば、過去に測定された血糖値が記憶される。
測定部88は、光学式であって、試験紙20(図4参照)にパルス状の光を照射する発光部88aと、呈色した試験紙20が反射した光を受光する受光部88bと、該受光部88bの受光信号をデジタル値に変換して制御部80に出力するA/D変換器88cとを有する。なお、本実施の形態では、光学式で血糖値を求めるようにしたが、アンペロメトリー等を利用した電極式で血糖値を求めてもよい。
制御部80は、図9に示すように、測定制御部90、血糖値算出部92、表示制御部94、音出力制御部96、及び、音量変更部98を有する。測定制御部90は、測定部88を制御するものであり、発光部88aの発光制御、受光部88bの受光制御等を行う。血糖値算出部92は、測定部88(詳しくは、A/D変換器88c)から供給される受光信号に基づいて血糖値を算出する。
表示制御部94は、ディスプレイ36を制御して、血糖値算出部92が算出した血糖値を示す3桁の数字をディスプレイ36に表示させる。例えば、算出した血糖値が123mg/dLの場合は、図2に示すように、左から順に(血糖計10の先端側から順に)、「1」、「2」、「3」との3桁の数字をディスプレイ36に表示させる。ディスプレイ36は、血糖値算出部92が算出した血糖値の他に、例えば、「電池を交換してください。」、「測定中です。」等の文章や、該文章の内容を示すアイコン等の表示が可能であってもよい。
音出力制御部96は、記憶部86の音声データメモリ86cに記憶されている音声データを用いて、血糖値算出部92が算出した血糖値を示す音声データを再生させて、スピーカ58から血糖値を示す音声を出力する。例えば、算出した血糖値が123mg/dLの場合は、「けっとうちは」、「ひゃく」、「にじゅう」、「さん」、「です」の音声データを前記の順で再生させる。これにより、スピーカ58からは「血糖値は123です」の音声が出力される。音出力制御部96は、アンプ96aを有し、該アンプ96aによって音声データが増幅される。なお、音出力制御部96は、音声データ以外の音データ(例えば、効果音の音データ)を再生させて、スピーカ58から、測定開始時や測定終了時、エラー発生時等に注意喚起するための音を出力してもよい。勿論、この場合であっても、アンプ96aによって音データが増幅されて再生される。
音量変更部98は、音量切換スイッチ40の操作に応じて、音出力制御部96のアンプ96aへの入力レベルを変更する。音量変更部98は、音量切換スイッチ40によって「囁き音量」が選択されているときには、スピーカ58から出力される音の音量が囁き音量となるように、アンプ96aへの入力レベルを設定する。音量変更部98は、音量切換スイッチ40によって「音量小」が選択されているときには、スピーカ58から出力される音の音量が音量小となるように、アンプ96aへの入力レベルを設定する。音量変更部98は、音量切換スイッチ40によって「音量大」が選択されているときには、スピーカ58から出力される音の音量が音量大となるように、アンプ96aへの入力レベルを設定する。なお、音量切換スイッチ40によって「消音」が選択されているときには、スピーカ58から出力される音量が0となるようにアンプ96aへの入力レベルを設定してもよいし、音出力制御部96は、音声データを再生しないようにしてもよい。
次に、このように構成される血糖計10の動作を、図10のフローチャートに従って説明する。電源82から制御部80に電力が供給され、ユーザが電源ボタン50を押すことにより、制御部80が起動する。そして、音出力制御部96は、スピーカ58から「電源が入りました。」という音声を、音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力する(ステップS1)。例えば、「囁き音量」が選択されている場合は囁き音量で音声を出力し、「音量小」が選択されている場合は音量小で音声を出力し、「音量大」が選択されている場合は音量大で音声を出力する。また、「消音」が選択されている場合は、スピーカ58から音声が出力されない。なお、このとき、表示制御部94は、「電源が入りました。」という文章や電源82が入った旨を示すアイコンをディスプレイ36に表示してもよい。また、音出力制御部96は、注意を喚起する効果音を音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力するようにしてもよい。
次いで、音出力制御部96は、スピーカ58から「チップを装着して下さい。」という音声を、音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力する(ステップS2)。この音声のアナウンスに基づいて、ユーザは、キャップ46を外し、ケース26の基端側に貼られたフィルムを剥して、チップ12をチップ装着部28に装着する。なお、このとき、表示制御部94は、「チップを装着して下さい。」という文章やチップ12の装着を促すアイコンをディスプレイ36に表示してもよい。また、音出力制御部96は、効果音を音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力するようにしてもよい。
次いで、血糖値算出部92は、チップ12が装着されたか否かを判断する。この判断は、受光部88bが受光した光の光量に基づいて判断する(ステップS3)。つまり、ステップS3では、血糖値算出部92は、受光部88bからA/D変換器88cを経て送られてきた受光信号に基づいてチップ12の装着を判断する。チップ12が装着されている場合は、発光部88aが発光した光は試験紙20で反射して受光部88bに入射するので、受光部88bが受光する光量は大きくなる。従って、受光部88bが受光した光量が閾値以上の場合は、チップ12が装着されたと判断する。
ステップS3で、チップ12が装着されていないと判断すると、装着されるまでステップS3に留まる。このとき、一定時間以上、チップ12が装着されない場合は、音出力制御部96は、警告音をスピーカ58から出力するようにしてもよいし、表示制御部94は、警告表示を行ってもよい。この警告音を出力する場合は、音量切換スイッチ40によって選択された音量で出力してもよいし、音量切換スイッチ40によって選択された音量に拘らず、予め決められた音量で出力してもよい。
ステップS3で、チップ12が装着されたと判断すると、音出力制御部96は、スピーカ58から「チップが装着されました。チップに血液を点着して下さい。」という音声を、音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力する(ステップS4)。この音声アナウンスに基づいて、ユーザは、チップ12の点着部22(図4参照)に血液を点着させる。なお、このとき、表示制御部94は、「チップに血液を点着して下さい。」という文章や血液の点着を促すアイコンをディスプレイ36に表示してもよい。また、音出力制御部96は、効果音を音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力するようにしてもよい。
血液がチップ12に点着されると、血液中のグルコースと試験紙20に含浸された試薬との反応により呈色が開始される。測定制御部90は、測定部88を制御することで、試験紙20からの反射光を受光部88bで受光して受光信号を得、該得られた受光信号をA/D変換器88cによってデジタル値に変換させる。
次いで、血糖値算出部92は、チップ12が装着されたと判断してから一定時間経過後に、測定部88から送られてきた受光信号に基づいて血糖値を算出する(ステップS5)。音出力制御部96は、血糖値の測定の間(血糖値を算出するまでの間)、スピーカ58から「計測中です。」という音声を、音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力してもよい。なお、このとき、表示制御部94は、測定終了までの残り時間(秒数)をカウントダウン式に表示する。なお、「計測中です。」という文章や測定中である旨を示すアイコンをディスプレイ36に表示してもよい。
次いで、音出力制御部96は、血糖値算出部92が算出した血糖値を示す音声を、音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力する(ステップS6)。例えば、求めた血糖値が157mg/dLの場合は、音出力制御部96は、スピーカ58から「血糖値は、157です。」という音声を出力する。なお、このとき、表示制御部94は、「157」という数字をディスプレイ36に表示する。また、音出力制御部96は、効果音を音量切換スイッチ40によって選択されている音量で出力するようにしてもよい。
このように、血糖計10は、血糖値を計測する測定部88と、測定部88からの受光信号に基づいて算出された測定値を示す音声をスピーカ58から出力させる音出力制御部96と、スピーカ58から出力される音量を切り換えるための音量切換スイッチ40と、音出力制御部96がスピーカ58から出力させる音声の音量を、音量切換スイッチ40による切り換えによって変更する音量変更部98とを備え、音量切換スイッチ40は、スピーカ58から出力される音声の音量を、囁き音量、音量小、音量大に切り換えるスイッチであり、囁き音量は、周囲の余計な雑音がない場合であって、血糖計10とユーザの耳との距離が少なくとも15cm以上離れると、スピーカ58からの音が聞こえない音量であり、音量小及び音量大は、周囲の余計な雑音がない場合であって、血糖計10とユーザの耳との距離が15cm以上離れている場合であっても、スピーカ58からの音が聞こえる音量であるので、周囲の人に測定値を知られたくない場合は、音量切換スイッチ40によってスピーカ58から出力される音声の音量を囁き音量に切り換えれば良い。
また、囁き音量に切り換えた場合は、血糖計10に耳を当てることで、患者等は、周囲が騒がしい場合であっても十分に測定値を聞き取ることができる。また、周囲に人がいない場合は、若しくは、測定値を周囲の人に知られても構わない場合は、音量切換スイッチ40によってスピーカ58から出力される音声の音量を音量小又は音量大に切り換えることで、血糖計10に耳を当てるという動作をせずに、測定値を十分に聞き取ることができる。
また、音量切換スイッチ40によってスピーカ58から出力される音声の音量を、音量小から音量大に切り換えることで、周囲が騒がしい場合や耳の遠い患者であっても、血糖計10を耳に当てるという動作をせずに、測定値を十分に聞き取ることができる。
上記実施の形態は、以下のように変形してもよい。
(変形例1)上記実施の形態では、体液中の血糖を測定する血糖計10を用いて説明したが、血糖以外の体液中の所定成分を測定するものであればよい。この場合、測定部88は、血糖以外の体液中の所定成分を測定する機能を有する。また、体液成分以外のバイタルサインを測定する医療機器にも適用可能である。この場合、測定部88は、バイタルサインを測定する機能を有する。バイタルサインとしては、体温、血圧、心拍数、呼吸数、酸素飽和度、心電、血流量、皮膚水分量、活動量等を含む。また、ここでいう成分測定装置及び医療機器とは、所謂パーソナルユース品に限らず、例えば、患者のために医療従事者が扱う機器若しくは装置を含むことは勿論である。
(変形例2)上記実施の形態では、音量切換スイッチ40のスライド位置として、囁き音量の位置(第1の段)を一番左、消音の位置(第2の段)を左から2番目、音量大の位置(第4の段)を一番右、音量小の位置(第3の段)を右から2番目にしたが、囁き音量の位置を一番右、消音の位置を右から2番目、音量大の位置を一番左、音量小の位置を左から2番目にしてもよい。つまり、音量切換スイッチ40のスライド可能範囲の一端を囁き音量の位置とし、消音の位置を囁き音量の位置の隣にすればよい。
(変形例3)上記実施の形態では、通常音量は、音量小と音量大との2段階に調整できるようにしたが、通常音量は、3以上の段階に調整できるようにしてもよく、音量の調整をできないようにしてもよい。3以上の段階に通常音量が調整できる場合であっても、消音の位置に近いほど音量は小さくなり、消音の位置から遠いほど音量は大きくなる。勿論、消音の位置を基準に、通常音量の位置は、囁き音量の位置の反対側に設けられている。音量の調整ができない場合は、通常音量は予め決められた音量となる。
(変形例4)上記変形例1〜3を任意に組み合わせた態様であってもよい。
以上、本発明について好適な実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…血糖計 10a…筐体
12…チップ 20…試験紙
22…点着部 24…血液導入路
26…ケース 28…チップ装着部
36…ディスプレイ 38…操作部
40…音量切換スイッチ 56…振動領域
58…スピーカ 70…騒音計
72…マイク 80…制御部
82…電源 84…時計
86…記憶部 88…測定部
90…測定制御部 92…血糖値算出部
94…表示制御部 96…音出力制御部
96a…アンプ 98…音量変更部

Claims (6)

  1. 体液の所定成分を測定する測定部と、
    少なくとも、前記測定部で測定された測定値を示す音声をスピーカから出力させる音出力制御部と、
    直線方向にスライド可能であって、前記スピーカから出力される音量を切り換えるための音量切換スイッチと、
    前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量を、前記音量切換スイッチによる切り換えに応じて変更する音量変更部と、
    を備える成分測定装置であって、
    前記音量切換スイッチは、前記スピーカから出力される音声を、消音、前記スピーカを耳に近付けないと聞こえない囁き音量、及び前記囁き音量より大きい通常音量の少なくとも3段に切り換えることが可能なスイッチであって、
    前記音量切換スイッチを一端である第1の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記囁き音量に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを前記第1の段より他端側にある第2の段にスライドすることで、前記スピーカから音声が出力されない消音に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを前記第2の段より前記他端側にある段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記通常音量に切り換えることができる
    ことを特徴とする成分測定装置。
  2. 請求項1に記載の成分測定装置であって、
    前記音量切換スイッチにより前記囁き音量が選択されている場合に、前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量は、無響音室において、前記成分測定装置と騒音計のマイクとの距離が3cmの時に、前記騒音計により計測される騒音レベルが36dB〜53dBの範囲内にあり、
    前記音量切換スイッチにより前記通常音量が選択されている場合に、前記音出力制御部が前記スピーカから出力される音声の音量は、無響音室において、前記成分測定装置と前記騒音計の前記マイクとの距離が50cmの時に、前記騒音計により計測される騒音レベルが50dB以上である
    ことを特徴とする成分測定装置。
  3. 請求項1又は2に記載の成分測定装置であって、
    前記通常音量は、第1音量と、前記第1音量より大きい第2音量とを含み、
    前記音量切換スイッチは、前記スピーカから出力される音声を、前記第1音量と前記第2音量とに切り換えることが可能であり、
    前記音量切換スイッチを前記第2の段より前記他端側にある第3の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記第1音量に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを、前記第3の段より前記他端側にある第4の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を第2音量に切り換えることができる
    ことを特徴とする成分測定装置。
  4. 請求項3に記載の成分測定装置であって、
    前記音量切換スイッチにより前記第1音量が選択されている場合に、前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量は、無響音室において、前記成分測定装置と前記騒音計の前記マイクとの距離が50cmの時に、前記騒音計により計測される騒音レベルが55dB±5dBの範囲内となり、
    前記音量切換スイッチにより前記第2音量が選択されている場合に、前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量は、無響音室において、前記成分測定装置と前記騒音計の前記マイクとの距離が50cmの時に、前記騒音計により計測される騒音レベルが60±5dBの範囲内となる
    ことを特徴とする成分測定装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の成分測定装置であって、
    前記スピーカは、前記成分測定装置の筐体の内部に設けられており、
    前記成分測定装置の前記筐体には、前記スピーカからの音声に応じて振動することで前記スピーカからの音声を外部に伝達させる振動領域が設けられ、
    前記振動領域及び前記音量切換スイッチは、前記筐体の一面と他面において、前記成分測定装置の長手方向に対して略同じ位置に設けられている
    ことを特徴とする成分測定装置。
  6. 人体のバイタルサインを測定する測定部と、
    少なくとも前記測定部で測定された測定値を示す音声をスピーカから出力させる音出力制御部と、
    直線方向にスライド可能であって、前記スピーカから出力される音量を切り換えるための音量切換スイッチと、
    前記音出力制御部が前記スピーカから出力させる音声の音量を、前記音量切換スイッチによる切り換えに応じて変更する音量変更部と、
    を備える医療機器であって、
    前記音量切換スイッチは、前記スピーカから出力される音声を、消音、前記スピーカを耳に近付けないと聞こえない囁き音量、及び前記囁き音量より大きい通常音量の少なくとも3段に切り換えることが可能なスイッチであって、
    前記音量切換スイッチを一端である第1の段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記囁き音量に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを前記第1の段より他端側にある第2の段にスライドすることで、前記スピーカから音声が出力されない消音に切り換えることができ、前記音量切換スイッチを前記第2の段より前記他端側にある段にスライドすることで、前記スピーカから出力される音声を前記通常音量に切り換えることができる
    ことを特徴とする医療機器。
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