JP5820343B2 - 画像形成ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、感光体ドラムと現像ローラとの接触圧の変動を低減させることを目的とする。
図2において、複写機、電子写真プリンタ、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置101には、画像形成装置101に対して着脱可能な画像形成ユニット121、122、123、124と、その画像形成ユニット121〜124に着脱可能に配置され、ユーザにより交換される現像剤収納容器(現像剤カートリッジ)131、132、133、134と、感光体ドラムに光を照射する露光装置141、142、143、144と、画像形成ユニット121〜124に対向配置され、画像形成ユニット121〜124で形成された現像剤像を媒体に転写する転写ベルトユニット105と、媒体に転写された現像剤を定着する定着装置106と、媒体を収容する給紙カセット107と、媒体を給紙する給紙部108と、画像形成ユニット121〜124を画像形成装置101から取り出す際に開閉する本体カバー109とを備えている。
なお、図2において、画像形成ユニット、現像剤収納容器および露光装置は4つ示されているが、4つとも同一の構成であり、現像剤収納容器に関しては収納してある現像剤の色のみが異なるため、以下の説明では、代表してブラック色の画像形成ユニット121、現像剤収納容器131および露光装置141を説明する。
図7は第1の実施例における現像ユニットの斜視図、図8は第1の実施例における現像ユニットの現像ローラ駆動部の斜視図、図9は第1の実施例における現像ユニットの駆動受領側の斜視図、図10は第1の実施例における現像ユニットの反駆動受領側の斜視図、図20は第1の実施例における現像ユニットの概略上面図である。
駆動入力部としての駆動受領ギヤ313は、回転軸方向の外側に画像形成装置101本体の現像駆動入力カップリング151に嵌合する結合部313aが形成されていて、現像ユニット300の側面から突出している。
また、現像側面フレーム302、303のローラ回転軸方向の外側には、図7に示すように、現像側面フレーム302、303に係止された現像端部フレーム304、305が配置されている。
なお、本実施例では、支持ポスト314、315を現像端部フレーム304に形成したが、現像端部フレーム304に金属製のポストを固定することや図7に示す現像側面フレーム302に形成するようにしても良い。
図11は第1の実施例におけるドラムユニットの分解斜視図、図12は第1の実施例におけるドラムユニットの駆動受領側の斜視図、図13は第1の実施例におけるドラムユニットの反駆動受領側の斜視図である。
図11において、ドラムユニット200には、帯電装置52およびクリーニング部57を被い、感光体ドラム51の回転軸方向の端部の外側に回り込むドラムフレーム201が配置されている。このドラムフレーム201には、感光体ドラム51の回転軸方向の両端部に、その回転軸に直交し、鉛直方向に伸びる側壁部201a、201bが配置され、感光体ドラム51を回転可能に支持している。
図12および図13において、側壁部201aには、図7および図8に示す現像ユニット300に配置されている駆動受領ギヤ313が貫通する孔224が、駆動受領ギヤ313の外径と隙間を保持して形成されている。
位置規制孔221の下方には、付勢部材250を装着する溝225と、付勢部材250の一端部を固定する付勢部材固定ポスト223とが配置されている。
もう一方側の側壁部201bには、側壁部201aの孔224と対称の位置に第3の係合部としての位置規制孔230が設けられ、溝225および付勢部材固定ポスト223と対象の位置には、同形状の溝228および付勢部材固定ポスト229が配置されてドラムユニット200が構成されている。位置規制孔230と係合する第3の被係合部は、支持ポスト325およびコロ326によって構成される。
図1に示すように、ドラムユニット200と現像ユニット300とを結合すると、現像ユニット300の両側面の支持ポスト314、315、325に設けられたコロ321、322、326がドラムフレーム201の位置規制孔221、222、230に嵌合し、支持ポスト314、315、325が位置規制孔221、222、230の鉛直方向において対向した面と接触し、その表面を転がることで現像ユニット300はドラムユニット200に水平方向に移動可能に支持される。
この位置で付勢部材250による付勢力をかけることで、現像ユニット300に新たな回転モーメントや力を作用させずに現像ユニット300を移動することができる。この結果、現像ユニット300は、ドラムユニット200に対して、図中矢印Aが示す方向に付勢力を受け、水平方向に移動し、感光体ドラム51と現像ローラ53とが所定の圧力で接触する。
現像ユニット300に働く力は、大きく3つあり、駆動受領ギヤ313を中心に現像ユニット300の負荷トルクによる回転力と、現像ユニット300の自重による重力と、感光体ドラム51と現像ローラ53との接触部51aの摩擦力とである。
各力による現像ローラ53の位置に作用する力の大きさは、回転力が1.5〜2.5Kgf程度、重力が1〜2Kgf程度、摩擦力が0.3Kgf程度であり、回転力および自重による重力が大きく、摩擦力は3つの力の中では非常に小さい。摩擦力のばらつきや変動はさらに小さいため、感光体ドラム51と現像ローラ53との接触圧への影響は無視しても問題ない。
上述した構成の作用について説明する。
画像形成ユニットの動作を図14の第1の実施例におけるドラムユニットに現像ユニットが結合した画像形成ユニットの側面図に基づいて説明する。
印刷動作を開始すると画像形成装置の図示しない制御部および駆動モータにより、図3に示す画像形成装置101のドラム駆動入力カップリング150および現像駆動入力カップリング151は回転する。
図3に示す画像形成装置101のドラム駆動入力カップリング150はドラム結合部210と嵌合し、また現像駆動入力カップリング151は結合部313aと嵌合しているため、図3に示すドラム駆動入力カップリング150および現像駆動入力カップリング151の回転により、画像形成ユニット121に駆動が伝達される。
このとき、現像ユニット300は、自身の負荷トルクにより駆動受領ギヤ313を中心に図中矢印Eが示す方向に回転しようとする回転モーメントによる回転力と、自身の重量による重力とを受けている。
なお、図15〜図18(a)は現像ユニット300の駆動受領側の側面図であり、図15〜図18(b)は現像ユニット300の駆動受領側の反対側である反駆動受領側の側面図である。
また、図15〜図18および図21〜図23において、Q1、Q2、R1、R2、S1、S2、T1、T2、U1、U2は、現像ユニット300を支持する駆動受領側の支持ポストの配置を表し、Q3、R3、S3、T3、U3は駆動受領側の支持ポストに対応した反駆動受領側の支持ポストの配置を表している。
回転力を打ち消すには、駆動入力部としての駆動受領ギヤ313の回転中心Oが固定されない条件とすると、2箇所の位置規制が必要であるが、これは3点支持のうち、2点支持側の1対の支持ポストの配置と、規制面の角度の規制で実現可能である。
そして、駆動受領ギヤ313を中心とする円周の接線方向と直交する方向に規制面Q1a、Q2aを、図中矢印Eが示す駆動受領ギヤ313の回転方向の下流側に配置し、回転力によって支持ポストQ1、Q2に働く力F1、F2を垂直に受けることで回転力を打ち消すことができる。
重力を打ち消すためには、図21に示すように、駆動受領側の1対の支持ポストS1、S2と、反駆動受領側の支持ポストS3とが形成する三角形の水平断面の内側(すなわち、第1の被係合部と第2の被係合部と第3の被係合部とを結ぶ領域内)に現像ユニット300の重心Pが位置するように、各支持ポストS1、S2、S3を配置する。このとき、各支持ポストS1、S2、S3の鉛直方向における配置に規制はなく、図16に示すように、支持ポストS1、S2、S3の鉛直方向における位置がすべて異なっていても良い。また、重心Pの鉛直方向における配置も同様に規制されない。
つまり、本実施例に示すように、図1に示す駆動受領ギヤ313の回転中心は、第1の被係合部としての支持ポスト314と第2の被係合部としての支持ポスト315の中心を結んだ直線Lの近傍に設けられるのが好ましい。ここで、近傍とは、支持ポスト314と支持ポスト315との距離をD1としたとき、駆動受領ギヤ313の回転中心から直線Lまでの距離D3が距離D1の20%以下であることであり、この範囲にあれば同様の効果が得られる。
まず、重力を打ち消すために、図17において現像ユニット300を図中矢印Hが示す方向から見た矢視図である図22に示すように、3点の支持ポストが形成する三角形の水平断面の内側に現像ユニット300の重心Pが位置するように各支持ポストT1、T2、T3を配置する。
そして、図17に示すように、各支持ポストT1、T2、T3に働く重力Wt1、Wt2、Wt3を打ち消すために、3点すべての支持ポストT1、T2、T3の下面を水平面T1a、T2a、T3aで規制する必要がある。
また、図17(a)に示す駆動受領側の1対の支持ポストT1、T2の配置は、水平かつ駆動受領ギヤ313の回転中心Oが支持ポストT1と支持ポストT2とを結ぶ線分上に位置するように配置する。
さらに、このときの反駆動側の支持ポストT3は、図17では支持ポストT1、T2と鉛直方向の位置が同じになるように描かれているが、鉛直方向における配置はこれに限定されるものではない。
まず、重力を打ち消すために、図18において現像ユニット300を図中矢印Hが示す方向から見た矢視図である図23に示すように、3点の支持ポストが形成する三角形の水平断面の内側に現像ユニット300の重心Pが位置するように各支持ポストU1、U2、U3を配置する。
そのため、現像ユニット300は、水平方向に移動可能に支持する必要があることから、回転力は水平方向に働く力を打ち消さなければならず、規制面は鉛直方向に水平面U1a、U2a、U3aと対向する1対の水平面U1b、U2b、U3bを配置する。このとき、支持ポストU1、U2には回転力による力F7、F8がそれぞれ作用するが、上述したとおり、規制面が水平であるため、水平成分の力F7h、F8hがそれぞれ発生する。
したがって、駆動受領側の1対の支持ポストが鉛直方向に距離をおいて配置されている場合であっても、回転力と重力とを打ち消すことが可能である。
なお、このときの反駆動側の支持ポストU3は、駆動受領側の支持ポストU1、U2との鉛直方向における配置に規制はない。
まず、駆動受領側の支持ポスト314、315および反駆動受領側の支持ポスト325は、現像ユニット300の自重による重力W1、W2、W3を鉛直下方にそれぞれ受け、各支持ポスト314、315、325に取り付けられたコロ321、322、326を介して位置規制孔221、222、230の下面に規制される。
このとき、位置規制孔221、222、230は、水平面が形成されているため、上述の重力W1、W2、W3を垂直に受け止めることができ、現像ユニット300は重力による作用を受けない。
しかし、位置規制孔221、222は、水平面で構成されているため、上述の回転モーメントによる力F1、F2は垂直に受け止められるので、現像ユニット300は回転力の作用を受けない。なお、上述の回転力は、駆動受領側の支持ポスト314、315で打ち消されるため、反駆動受領側の支持ポスト325には回転モーメントによる力は作用していない。
また、現像ユニットに働く負荷トルクのばらつき、変動および現像ユニットの重量変化が発生しても感光体ドラムと現像ローラとの間の接触圧を安定化することが可能になり、かぶり、白抜け印刷、グレイネスの悪化、現像剤フィルミング等の印刷品質の低下を防止することができるという効果が得られる。
図24は第2の実施例における現像ユニットの駆動受領側の斜視図、図25は第2の実施例における現像ユニットの反駆動受領側の斜視図、図26は第2の実施例におけるドラムユニットに現像ユニットが結合した状態を示す側面図である。
なお、支持ポスト350の材質は、ドラムフレーム201が樹脂成型品の場合、すべり性に富んだステンレスなどの金属製であることが望ましい。
図27は第2の実施例におけるドラムユニットに現像ユニットが結合した画像形成ユニットの側面図である。
本実施例では、現像ユニット300を支持する駆動受領側の支持ポスト314、315は、位置規制孔221、222に対してコロ321、322を用いた転がり接触であるが、反駆動受領側の支持ポスト350は、コロを設けていないため位置規制孔230に対してすべり接触となっている。
なお、本発明は、接触現像方式および非接触現像方式を使用する画像形成ユニットを用いた複写機、電子写真プリンタ、ファクシミリ装置、複合機(MFP)等の画像形成ユニットに適用することが可能である。
53 現像ローラ
101 画像形成装置
121、122、123、124 画像形成ユニット
150 ドラム駆動入力カップリング
151 現像駆動入力カップリング
200 ドラムユニット
201 ドラムフレーム
201a、201b 側壁部
210 ドラム結合部
221、222、230 位置規制孔
250 付勢部材
300 現像ユニット
301 現像主フレーム
302、303 現像側面フレーム
304、305 現像端部フレーム
313 駆動受領ギヤ
313a 結合部
313b 回転軸
314、315、325 支持ポスト
321、322、326 コロ
Claims (6)
- 静電潜像が形成される像担持体を回転可能に支持する第1のユニットと、
前記静電潜像を現像剤で現像する現像剤担持体を回転可能に支持する第2のユニットと、
前記像担持体と前記現像剤担持体とを当接させる付勢部材と、
を有し、
前記第1のユニットは、
前記像担持体の回転軸方向における一端側に形成された第1の係合部と、
前記一端側に前記第1の係合部と所定の距離をおいて形成された第2の係合部と、
前記回転軸方向における前記一端側の反対の他端側において、前記第1の係合部の中心を通り前記回転軸方向に延在する第1の仮想直線と、前記第2の係合部の中心を通り前記回転軸方向に延在する第2の仮想直線との略中央に形成された第3の係合部とを有し、
前記第2のユニットは、
前記現像剤担持体を回転させるための駆動入力部と、
前記第1の係合部と係合する第1の被係合部と、
前記第1の被係合部と並設され、前記第2の係合部と係合する第2の被係合部と、
前記第3の係合部と係合する第3の被係合部とを有し、
前記駆動入力部は、前記第1の被係合部と第2の被係合部との略中央に位置し、
前記第2のユニットの重心は、前記第1の被係合部と前記第2の被係合部と前記第3の被係合部とを結ぶ領域内に位置し、
前記第1の係合部は、前記第1の被係合部の下方において略水平に延在し、前記第1の被係合部と接触する第1の規制面を有し、
前記第2の係合部は、前記第2の被係合部の下方において略水平に延在し、前記第2の被係合部と接触する第2の規制面を有し、
前記第3の係合部は、前記第3の被係合部の下方において略水平に延在し、前記第3の被係合部と接触する第3の規制面を有し、
前記付勢部材は、前記第1の被係合部と前記第2の被係合部とを結ぶ第1の仮想水平面と、前記像担持体と前記現像剤担持体との間の当接部を通る第2の仮想水平面との間に位置することを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項1に記載の画像形成ユニットにおいて、
前記駆動入力部および前記第3の被係合部は、共に前記回転軸方向に延在する第3の仮想直線上に位置することを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項1または請求項2に記載の画像形成ユニットにおいて、
前記第1の被係合部と前記駆動入力部との間の距離は、前記第1の被係合部と前記第2の被係合部との間の距離の40%乃至60%の範囲内にあることを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成ユニットにおいて、
前記第1の係合部、前記第2の係合部、および前記第3の係合部は、共に略水平方向に延在する規制孔からなり、
前記第1の被係合部、前記第2の被係合部、および前記第3の被係合部は、共に円柱形状のポストを含むことを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項4に記載の画像形成ユニットにおいて、
前記第1の被係合部および前記第2の被係合部は、それぞれ回転可能なコロをさらに含むことを特徴とする画像形成ユニット。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成ユニットを備えることを特徴とする画像形成装置。
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