JP5820088B1 - 航空機用ギャレーユニット - Google Patents
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Abstract
外殻をなす筐体と、前記筐体に設けられたラックエリア及びダブルデッキエリアと、を備えた航空機用ギャレーユニットであって、前記ダブルデッキエリアは、前記筐体の内部に形成された昇降路と、前記昇降路の領域内で上下動する昇降機構と、前記昇降機構を上下動させるための駆動源と、を備え、前記駆動源は、前記筐体の天井部に配置される。
Description
本発明は、旅客航空機に搭載されるギャレー（調理室）ユニットの構造に関するものである。
旅客航空機に搭載される航空機用ギャレーは、乗客数を増加させるためにシート数を増加させたり、乗客の乗り心地を考慮してシート間の距離を確保するために、ギャレーユニット自体の省スペース化が求められている。
その一方で、乗客数が増加することにより、サービスされる飲食物の量も増加するため、これらの飲食物を運搬するカートの数が増加するとともに飲食物のストック量も増加する傾向にある。
その一方で、乗客数が増加することにより、サービスされる飲食物の量も増加するため、これらの飲食物を運搬するカートの数が増加するとともに飲食物のストック量も増加する傾向にある。
旅客航空機の限られたスペースでこれらの要求を満たすために、従来は、例えばカートを載置支持するプラットフォームを有するカートリフトを設け、該カートリフトによりカートを２段に収納する構造を備えたギャレーユニットが知られている（例えば特許文献１参照）。
このような構成を用いることにより、従来は、車輪付きで重量のあるカートを安全確実に高所に収納するとともに、カートの収納数を増やすことを実現している。
このような構成を用いることにより、従来は、車輪付きで重量のあるカートを安全確実に高所に収納するとともに、カートの収納数を増やすことを実現している。
しかしながら、特許文献１に記載された構造のギャレーユニットは、プラットフォームを上下動させるために、上記プラットフォームの駆動範囲にわたって直立する支柱を設ける必要があり、当該支柱を配置するためのスペースをギャレー自体に設けることが必須である。
また、ギャレー自体は通常大きな筐体によって一体化されているため、上記カートリフト及び支柱を配置できる領域が上記筐体の左右両側のいずれかの位置に限られてしまい、カートリフトのレイアウトが制約されてしまう。
そこで、本発明の目的は、カートや荷物の収納スペースを十分に確保するとともに、レイアウトの自由度を得られるギャレーを提供することにある。
また、ギャレー自体は通常大きな筐体によって一体化されているため、上記カートリフト及び支柱を配置できる領域が上記筐体の左右両側のいずれかの位置に限られてしまい、カートリフトのレイアウトが制約されてしまう。
そこで、本発明の目的は、カートや荷物の収納スペースを十分に確保するとともに、レイアウトの自由度を得られるギャレーを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の航空機用ギャレーユニットは、外殻をなす筐体と、前記筐体に設けられたラックエリア及びダブルデッキエリアと、を備え、前記ダブルデッキエリアは、前記筐体の内部に形成された昇降路と、前記昇降路の領域内で上下動する昇降機構と、前記昇降機構を上下動させるための駆動源と、を備えるものであって、前記駆動源は、前記筐体の天井部に配置されている。
本発明の航空機用ギャレーユニットにおいて、前記ダブルデッキエリアは、前記昇降路の下端側にドアを備え、前記昇降路は前記ドアを閉じることにより密閉空間を形成するように構成されている。
このとき、前記ダブルデッキエリアは、前記昇降路の内部の温度を調節できる調温機構をさらに備えてもよい。
このとき、前記ダブルデッキエリアは、前記昇降路の内部の温度を調節できる調温機構をさらに備えてもよい。
また、本発明の航空機用ギャレーユニットは、前記筐体の高さが少なくとも航空機の客室の天井よりも高くなるように構成されていてもよい。
本発明の航空機用ギャレーユニットの収納構造によれば、カートや荷物の収納スペースを十分に確保するとともに、レイアウトの自由度を得られる。
図１は、本発明による航空機に搭載されるギャレーユニットの概要を示す正面図である。
図１に示すように、本発明のギャレーユニット１は、外殻をなす筐体１０と、ラックエリア２０と、ダブルデッキエリア３０と、を備えている。
ラックエリア２０は、例えば図１に示すような上部ラックエリア２１と下部ラックエリア２２とで構成されている。
上部ラックエリア２１には、例えばコンテナー、オーブン、電子レンジ、コーヒーメーカー等のユニットが個別にレイアウトできるように配置されており、下部ラックエリア２２には、例えばキャスター付きのカートやワゴン等を収納する。また、下部ラックエリア２２には、コンテナー等の収納エリアを配置してもよい。
図１に示すように、本発明のギャレーユニット１は、外殻をなす筐体１０と、ラックエリア２０と、ダブルデッキエリア３０と、を備えている。
ラックエリア２０は、例えば図１に示すような上部ラックエリア２１と下部ラックエリア２２とで構成されている。
上部ラックエリア２１には、例えばコンテナー、オーブン、電子レンジ、コーヒーメーカー等のユニットが個別にレイアウトできるように配置されており、下部ラックエリア２２には、例えばキャスター付きのカートやワゴン等を収納する。また、下部ラックエリア２２には、コンテナー等の収納エリアを配置してもよい。
ダブルデッキエリア３０は、昇降路（昇降路）３１と、昇降路３１内で上下動する箱状の昇降機構３２と、昇降機構３２を上下動させるための駆動源３３と、を備えている。
昇降路３１は、昇降機構３２を上下に２段に収納するのに十分な空間を有しており、駆動源３３は、ダブルデッキエリア３０に対応する筐体１０の天井部分に配置される。
このような構成を用いることにより、従来技術で採用されていた昇降機構３２を上下動させるための支柱に相当する構造が不要となるため、ギャレーユニット１のスペースを大きくすることができ、結果としてカートやコンテナー等の収納スペースをより大きく確保することができる。
昇降路３１は、昇降機構３２を上下に２段に収納するのに十分な空間を有しており、駆動源３３は、ダブルデッキエリア３０に対応する筐体１０の天井部分に配置される。
このような構成を用いることにより、従来技術で採用されていた昇降機構３２を上下動させるための支柱に相当する構造が不要となるため、ギャレーユニット１のスペースを大きくすることができ、結果としてカートやコンテナー等の収納スペースをより大きく確保することができる。
本発明のダブルデッキエリア３０を備えたギャレーユニット１を使用するときには、乗務員は、駆動源３３を駆動させて昇降機構３２を下部位置に配置し、昇降機構３２内に例えばカートやコンテナー、ワゴン等を収納する。その後、駆動源３３を駆動させて昇降機構３２を上部位置に配置し、昇降機構３２が移動して形成される下部位置の空間に例えば別のカートを収納する。
このようにして、車輪付きで重量のあるカートを上下２段に収納してスペースを有効活用することができる。
このようにして、車輪付きで重量のあるカートを上下２段に収納してスペースを有効活用することができる。
図１の実施例において、昇降機構３２は箱状のものを例示したが、荷物を載置して上下に搬送できるものであれば、他の態様のものを用いることができる。例えば、昇降機構としてパレット状のものを使用することができるが、航空機の揺れ等で荷物が動いたときでも確実に収納できるため、昇降機構３２には箱状のものと使用することが好ましい。
また、駆動源３３は、例えばロープ式や油圧式等の公知の駆動方式を採用できる。さらに、駆動源によって上下動する昇降機構３２の位置を手動によりロック又はアンロックするための手段（図示せず）を追加的に設けてもよい。
また、駆動源３３は、例えばロープ式や油圧式等の公知の駆動方式を採用できる。さらに、駆動源によって上下動する昇降機構３２の位置を手動によりロック又はアンロックするための手段（図示せず）を追加的に設けてもよい。
図１に示すダブルデッキエリア３０の昇降路３１において、下部領域にのみドア３４が設けられている。このような構成により、ドア３４を閉じた場合に昇降路３１が密閉空間となり、例えばカートやコンテナー等を収納した状態で空調により温度を下げて冷蔵室として使用することが可能となる。
また、密閉状態にできることで、例えば車輪付きのカートやワゴン等の揺れに対して不安定な荷物を収納した場合であっても、ギャレーユニット１から飛び出すことがなく、安全性を確保することができる。
なお、上記ドアにより密閉空間を形成する構成は、ラックエリア２０においても適用が可能である。また、ダブルデッキエリア３０においても、上部領域及び下部領域の双方でドアを設けずに荷物にアクセスできるようにすることも可能である。
また、密閉状態にできることで、例えば車輪付きのカートやワゴン等の揺れに対して不安定な荷物を収納した場合であっても、ギャレーユニット１から飛び出すことがなく、安全性を確保することができる。
なお、上記ドアにより密閉空間を形成する構成は、ラックエリア２０においても適用が可能である。また、ダブルデッキエリア３０においても、上部領域及び下部領域の双方でドアを設けずに荷物にアクセスできるようにすることも可能である。
図２は、本発明の変形例によるギャレーユニットの概要を示す正面図である。
図１に示す具体例では、ダブルデッキエリア３０を筐体１０における左右の端部側に設けた例を示したが、図２に示すように、ダブルデッキエリア３０を筐体１０における左右の中間部に設けることも可能である。また、ダブルデッキエリア３０を筐体１０内の複数のエリアに設けることも可能である。
このような構成を用いることにより、ダブルデッキエリア３０を筐体１０の任意の領域に設定することができるため、ラックエリア２０とダブルデッキエリア３０とのレイアウトの自由度が増すとともに、収納スペースのさらなる有効活用が可能となる。
図１に示す具体例では、ダブルデッキエリア３０を筐体１０における左右の端部側に設けた例を示したが、図２に示すように、ダブルデッキエリア３０を筐体１０における左右の中間部に設けることも可能である。また、ダブルデッキエリア３０を筐体１０内の複数のエリアに設けることも可能である。
このような構成を用いることにより、ダブルデッキエリア３０を筐体１０の任意の領域に設定することができるため、ラックエリア２０とダブルデッキエリア３０とのレイアウトの自由度が増すとともに、収納スペースのさらなる有効活用が可能となる。
また、他の変形例として、筐体１０の高さを客室の天井より高くするか、又は筐体１０の天井部が客室の天井を兼ねるような構成とし、上記駆動源３３を天井裏に配置することもできる。
このような構成を用いることにより、駆動源３３を配置するためのスペースを収納スペースに転用することが可能となってより大きな収納スペースを確保できる。また、駆動源３３が天井裏に配置されるため、上記駆動源３３が駆動するために騒音が生じたとしても客室内から当該騒音を排除できる。
このような構成を用いることにより、駆動源３３を配置するためのスペースを収納スペースに転用することが可能となってより大きな収納スペースを確保できる。また、駆動源３３が天井裏に配置されるため、上記駆動源３３が駆動するために騒音が生じたとしても客室内から当該騒音を排除できる。
１ ギャレーユニット
１０ 筐体
２０ ラックエリア
３０ ダブルデッキエリア
３１ 昇降路
３２ 昇降機構
３３ 駆動源
３４ ドア
１０ 筐体
２０ ラックエリア
３０ ダブルデッキエリア
３１ 昇降路
３２ 昇降機構
３３ 駆動源
３４ ドア
Claims (4)
- 外殻をなす筐体と、前記筐体に設けられたラックエリア及びダブルデッキエリアと、を備えた航空機用ギャレーユニットであって、
前記ダブルデッキエリアは、前記筐体の内部に形成された昇降路と、前記昇降路の領域内で上下動する昇降機構と、前記昇降機構を上下動させるための駆動源と、を備え、
前記昇降機構は、箱状の外形を有し、
前記ラックエリアは、前記筐体内に少なくとも２つ設けられ、前記ダブルデッキエリアは、前記少なくとも２つのラックエリアの間に挟まれる態様で配置されており、
前記駆動源は、前記筐体の天井部に配置される
ことを特徴とする航空機用ギャレーユニット。 - 前記ダブルデッキエリアは、前記昇降路の下端側にドアを備え、前記昇降路は前記ドアを閉じることにより密閉空間を形成するように構成されている
ことを特徴とする請求項１に記載の航空機用ギャレーユニット。 - 前記ダブルデッキエリアは、前記昇降路の内部の温度を調節できる調温機構をさらに備える
ことを特徴とする請求項２に記載の航空機用ギャレーユニット。 - 前記筐体の高さが少なくとも航空機の客室の天井よりも高くなるように構成されている
ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載の航空機用ギャレーユニット。
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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