JP5816426B2 - Cgrp応答性抑制剤 - Google Patents

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Description

本発明は、CGRP(calcitonin gene-related peptide)応答性抑制剤に関する。
CGRPは37個のアミノ酸からなる神経ペプチドであり、カルシトニン遺伝子の組織特異的な選択的スプライシングにより生合成される。CGRPは、中枢神経系および末梢感覚神経系に広く分布し、特異的な受容体を介してその作用を発揮する。
CGRPの最もよく知られた生理作用は、血管拡張作用とそれに伴う血流量の上昇であり、皮膚血流調節に関与しているとされる。ラットにおいてCGRPの投与で皮膚血流が増加すること(非特許文献1)、CGRPノックアウトマウスの血圧が高くなること(非特許文献2)、CGRP中和抗体を投与したラットは皮膚血流が減少すること(非特許文献3)、末梢血管の過剰収縮に起因すると考えられているレイノー病の患者では、手指のCGRP含有神経が欠如していること(非特許文献4)、レイノー病患者にCGRPを静注することにより腕の皮膚血流量が上昇すること(非特許文献5)等が知られている。
またCGRPは、偏頭痛及び群発頭痛のような脳血管障害に関与する。偏頭痛発作中の患者の頚静脈にCGRPが高レベルで存在すること(非特許文献6)、偏頭痛患者では発作間の期間に唾液のCGRPレベルが上昇していること(非特許文献7)、CGRP自体が偏頭痛の引き金となること(非特許文献8)、CGRPアンタゴニストBIBN4096BSが急性偏頭痛発作の治療に有効であること(非特許文献9)、CGRP注入によって誘発される頭痛をCGRPアンタゴニスト投与により予防することができること(非特許文献10)が報告されている。
CGRPの生理作用については、他にも様々な作用が報告されている。例えば、炎症におけるサブスタンスPの調節、血管透過性亢進、神経筋接合部のニコチン様受容体の調節、糖新生の抑制と糖分解の促進、膵臓酵素の分泌促進、胃酸分泌抑制、心拍促進、神経活動の調節、カルシウム代謝調節、骨形成促進、インスリン分泌、体温上昇、摂食量低下など多岐にわたる。また、プロスタグランジンの合成を介した抗炎症作用、マクロファージにおけるH22産生抑制や抗原提示抑制、象牙質芽細胞の分裂促進、虚血再環流障害に対するプレコンディショニング、ならびに子宮筋層や子宮、胎盤に受容体が発現していることから妊娠・分娩への関与が知られている。
上記の生理作用から、CGRPの治療用途としては、血行促進、創傷治癒の促進、および高血圧、心不全、虚血再環流による肝障害、腎不全、消化管潰瘍、敗血症、骨粗鬆症、不整脈、くも膜下出血、肺性高血圧、遅延型過敏症、歯周病、妊娠中毒症、早期分娩等が挙げられている。また、CGRP受容体アンタゴニストの用途として、偏頭痛、知覚過敏、等の治療が挙げられる。実際、多くのCGRP受容体アンタゴニスト化合物が抗偏頭痛薬として開発されている。
CGRPに対する皮膚循環の応答性を促進又は抑制することができる物質は、皮膚循環の変化の改善や、上記疾患や症状の予防及び/又は治療のために有用である。これまで、CGRP応答性を抑制することができる物質としては、CGRP受容体拮抗剤(非特許文献9、10)、抗CGRP抗体、アヤメ属水抽出物(特許文献1)が知られている。しかし、CGRP応答性を促進又は抑制することができ、CGRPが関連する各種疾患の改善に有用なさらなる物質の開発が望まれる。
特許第3093154号
Nature, 1988, 335:164-167 Hypertension, 2000, 35:470-475 Br J Pharmacol, 2008, 155:1093-1103 Lancet, 1990, 336:1530-1533 Lancet, 1989, 2(8676):1354-1357 Ann Neurol, 1990, 28:183-187 Headache, 2006, 46:24-33 Cephalalgia, 2002, 22:54-61 New Engl J Med, 2004, 350:1104-1110 Clin Pharmacol Ther, 2005, 77:202-213
本発明は、細胞のCGRP応答性抑制剤の提供に関する。
本発明者らは、細胞のCGRP応答性を抑制することができる素材を探索した。
すなわち、本発明は以下を提供する。
(1)ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択されるうちの少なくとも1を有効成分とする細胞のCGRP応答性抑制剤。
(2)細胞が血管平滑筋細胞である、(1)の抑制剤。
(3)ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択されるうちの少なくとも1を有効成分とする偏頭痛の予防及び/又は改善剤。
(4)ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択されるうちの少なくとも1を有効成分とする知覚過敏の予防及び/又は改善剤。
(5)細胞のCGRP応答性を抑制する方法であって、CGRP受容体を有し且つCGRP応答性を抑制させたい細胞を、ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択される素材のうちの少なくとも1の存在下で培養する工程を含む方法。
(6)細胞が血管平滑筋細胞である、(5)の方法。
本発明によれば、細胞のCGRP応答性を抑制することができるCGRP応答性抑制剤が提供される。当該CGRP応答性抑制剤は、CGRPに関連する各種疾患や症状の予防及び/又は治療のために有用である。
ワレモコウエキスによるHCASMCのCGRP応答性抑制。N=3。**:0.5nM CGRPのみ添加したウェルの[cAMP]iに対するDunnettによる有意差検定で、p < 0.01。 ユキノシタエキスによるHCASMCのCGRP応答性抑制。N=3。**:0.5nM CGRPのみ添加したウェルの[cAMP]iに対するDunnettによる有意差検定で、p < 0.01。 メマツヨイグサエキスによるHCASMCのCGRP応答性抑制。N=3。**:0.5nM CGRPのみ添加したウェルの[cAMP]iに対するDunnettによる有意差検定で、p < 0.01。 ヒマラヤンラズベリーエキスによるHCASMCのCGRP応答性抑制。N=3。**:0.5nM CGRPのみ添加したウェルの[cAMP]iに対するDunnettによる有意差検定で、p < 0.01。
本明細書において、「非治療的」とは、医療行為、すなわち治療による人体への処置行為を含まない概念である。
本明細書において、「改善」とは、疾患又は症状の好転、疾患又は症状の悪化の防止又は遅延、あるいは疾患又は症状の進行の逆転、防止又は遅延をいう。
本明細書において、「予防」とは、個体における疾患若しくは症状の発症の防止又は遅延、あるいは個体の疾患若しくは症状の発症の危険性を低下させることをいう。
本明細書において、「細胞のCGRP応答性抑制」とは、CGRPにより惹起される細胞の活動を抑制することをいう。CGRPが細胞のCGRP受容体に結合すると、Gタンパク質を介してアデニレートシクラーゼの活性化を経て細胞内cAMPの増加が生じる。それにより、例えば血管平滑筋細胞ではプロテインキナーゼA活性化を介してK+チャネルが開口する。あるいは、血管内皮細胞においてはプロテインキナーゼA活性化を介してeNOSが活性化され、NOの産生が促進される。さらに、産生されたNOは血管平滑筋細胞に作用し、NOを介した細胞内cGMP活性化を経て、K+チャネルが開口する。
本発明による細胞のCGRP応答性抑制剤は、CGRPにより惹起される細胞におけるこれらの一連のプロセスの活性化を抑制し得る。例えば、本発明のCGRP応答性抑制剤の作用としては、CGRPとその受容体との結合の阻害、Gタンパク質活性化の抑制、アデニレートシクラーゼ活性化の抑制、細胞内cAMPの増加の抑制、プロテインキナーゼA活性化の抑制、NO産生又はcGMP活性化の抑制、及びK+チャネル開口抑制等が挙げられる。好ましくは、「細胞のCGRP応答性」は、CGRPにより引き起こされる細胞内cAMPの増加抑制の程度を指標として決定され得る。従って、本発明のCGRP応答性抑制剤は、好ましくは、CGRPにより惹起される細胞内cAMPの増加を抑制する。
本発明においてCGRP応答性を抑制する「細胞」は、CGRP受容体を発現する細胞又はCGRP受容体を有する細胞であれば特に限定されない。好ましくは、細胞としては、血管平滑筋細胞,血管内皮細胞,繊維芽細胞,骨芽細胞,エナメル芽細胞,象牙質芽細胞が挙げられ、より好ましくは血管平滑筋細胞及び血管内皮細胞が挙げられる。
あるいは、当該「細胞」は、上記で挙げた細胞の細胞片または細胞分画物であってもよく、上記で挙げた細胞を含む組織又は上記で挙げた細胞に由来する培養物であってもよい。
本明細書において、「ワレモコウ」とは、バラ科のSanguisorba officinalisを指し、「ユキノシタ」とは、ユキノシタ科のSaxifraga stoloniferaを指し、「メマツヨイグサ」とは、アカバナ科のOenothera biennisを指し、「ヒマラヤンラズベリー」とは、バラ科のRubus ellipticusを指す。
上記植物の抽出物は、特に限定されない限り、当該植物の任意の部位、例えば全草、葉、茎、芽、花、蕾、木質部、樹皮、地衣体、根、根茎、仮球茎、球茎、塊茎、種子、果実、菌核若しくは樹脂等、又はそれらの組み合わせからの抽出物であればよい。抽出物を得るための好ましい部位は、ワレモコウの場合は根及び根茎、ユキノシタの場合は全草、メマツヨイグサの場合は種子、ヒマラヤンラズベリーの場合は根である。上記に挙げた部位は、そのまま抽出工程に付されてもよく、又は粉砕、切断若しくは乾燥された後に抽出工程に付されてもよい。
上記抽出物としては、市販されているものを利用してもよく、又は常法により得られる各種溶剤抽出物、又はその希釈液、その濃縮液、その乾燥末、ペースト若しくはその活性炭処理したものであってもよい。一例として、本発明における抽出物は、これらの植物を室温若しくは加温下にて抽出するか、又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて抽出することにより得ることができる。
抽出のための溶剤には、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができる。溶剤の具体例としては、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;スクワラン、ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;トルエン等の芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;及び超臨界二酸化炭素;ピリジン類;油脂、ワックス等その他オイル類等の有機溶剤;ならびにこれらの混合物が挙げられる。好適には、水、アルコール類及びその水溶液が挙げられ、アルコール類としてはエタノールが好ましい。より好ましい溶剤は、水及びエタノール水溶液である。
アルコール類と水との配合割合(容量比)としては、0.001〜100:99.999〜0が好ましく、5〜95:95〜5がより好ましく、20〜80:80〜20がさらに好ましく、30〜70:70〜30がさらにより好ましく、40〜60:60〜40がなお好ましい。エタノール水溶液の場合、エタノール類濃度が40〜60容量%であることが好ましい。
溶剤の使用量としては、植物(乾燥質量換算)1gに対して1〜100mLが好ましい。抽出条件は、0℃〜溶媒沸点の間の抽出温度で、充分な抽出が行える時間抽出を行うのであれば特に限定されないが、通常、低温なら長時間、高温なら短時間の抽出を行う。
抽出物を得る抽出手段は、具体的には、固液抽出、液液抽出、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、超音波抽出、マイクロ波抽出、攪拌等の手段を用いることができる。
抽出条件の例として、15〜25℃で7日間〜14日間、約70℃で5時間、等が挙げられる。
また、抽出時間を短縮する場合には、攪拌を伴う固液抽出が望ましい。この固液抽出の好適な条件の一例としては、40〜100℃(好ましくは50〜70℃)下、100〜1000rpmで30〜300分間の攪拌が挙げられる。
抽出物の酸化を防止するため、煮沸脱気や窒素ガス等の不活性ガスを通気して溶存酸素を除去しつつ、いわゆる非酸化的雰囲気下で抽出する手段を併用してもよい。
さらに、抽出物の薬理活性を向上させる点から、上記抽出物から不活性な夾雑物を除去するため、クロマトグラフィーや液々分配等の分離・精製技術を用いてもよい。
後記実施例に示すように、ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択される素材は、細胞のCGRP応答性を有意に抑制する作用を有する。従って、これらの素材は、細胞のCGRP応答性抑制剤として有用である。また、これらの素材は、当該CGRP応答性抑制作用を介して、偏頭痛、知覚過敏等の疾患の予防及び/又は改善効果を発揮することができる。
すなわち、上記素材は、細胞のCGRP応答性抑制のため、あるいは偏頭痛、知覚過敏等の疾患の予防及び/又は改善のために使用することができる。当該使用は、ヒト若しくは非ヒト動物、又はそれらに由来する組織、器官、細胞における使用であり得、また治療的使用であっても非治療的使用であってもよい。上記素材は、各々単独で使用されてもよく、又はいずれか2以上の組み合わせで使用されてもよい。
従って、一態様として、本発明は、ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択されるうちの少なくとも1を有効成分として含有する細胞のCGRP応答性抑制剤を提供する。当該CGRP応答性抑制剤は、細胞のCGRP応答性抑制のため、あるいは偏頭痛、知覚過敏等の疾患の予防及び/又は改善のために使用することができる。一実施形態として、本発明のCGRP応答性抑制剤は、上記素材のうちの少なくとも1から本質的に構成される。
別の態様として、本発明は、ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択される素材のうちの少なくとも1を有効成分として含有する、偏頭痛、知覚過敏等の疾患の予防及び/又は改善剤を提供する。一実施形態として、当該剤は、上記素材のうちの少なくとも1から本質的に構成される。
ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択される素材は、細胞のCGRP応答性抑制のための、あるいは偏頭痛、知覚過敏等の疾患の予防及び/又は改善のための組成物、医薬、医薬部外品、化粧料、飲食品等の製造のために使用することができる。当該組成物、医薬、医薬部外品、化粧料、飲食品等もまた、本発明の範囲内である。
上記組成物、医薬、医薬部外品、化粧料、飲食品等は、ヒト又は非ヒト動物用として製造され、又は使用され得る。上記で挙げた素材、又は本発明のCGRP応答性抑制剤は、当該組成物、医薬、医薬部外品、化粧料、飲食品等に配合され、細胞のCGRP応答性抑制のため、あるいは偏頭痛、知覚過敏等の疾患の予防及び/又は改善のための有効成分であり得る。
上記医薬又は医薬部外品は、上記で挙げた素材のうちの少なくとも1、又は本発明のCGRP応答性抑制剤を有効成分として含有する。当該医薬又は医薬部外品は、任意の投与形態で投与され得る。投与は経口でも非経口でもよい。経口投与のための剤型としては、例えば、錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤のような固形投薬形態、ならびにエリキシロール、シロップおよび懸濁液のような液体投薬形態が挙げられ、非経口投与のための剤型としては、注射、輸液、経皮、経粘膜、経鼻、経腸、吸入、坐剤、ボーラス、貼布剤等が挙げられる。
上記医薬又は医薬部外品は、上記で挙げた素材、又は本発明のCGRP応答性抑制剤を、単独若しくはいずれか2以上の組み合わせで含有していてもよく、又はさらに薬学的に許容される担体と組み合わせて含有していてもよい。斯かる担体としては、例えば、賦形剤、被膜剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、滑沢剤、希釈剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、分散剤、乳化剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、滑沢剤、活性増強剤、抗炎症剤、殺菌剤、香料、矯味剤、矯臭剤等が挙げられる。また、当該医薬や医薬部外品は、上記素材のCGRP応答性抑制作用が失われない限り、他の有効成分や薬理成分を含有していてもよい。
上記医薬又は医薬部外品は、上記で挙げた素材、又は本発明のCGRP応答性抑制剤から、あるいは必要に応じて上記担体及び/又は他の有効成分や薬理成分を組みあわせて、常法により製造することができる。当該医薬又は医薬部外品における上記素材の含有量は、乾燥重量として、0.000001〜100質量%とするのが好ましく、0.000002〜100質量%とするのがより好ましく、0.000005〜100質量%とするのがさらに好ましく、0.00001〜100質量%とするのがさらにより好ましく、0.0001〜100重量%とするのがなお好ましい。
上記飲食品は、上記に挙げた素材又は本発明のCGRP応答性抑制剤を有効成分として含有する。当該飲食品は、CGRP応答性抑制や、あるいは偏頭痛、知覚過敏等の疾患の予防及び/又は改善等をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した飲食品、機能性食品、病者用食品、特定保健用食品とすることができる。
上記食品の形態としては、パン類、ケーキ類、麺類、菓子類、ゼリー類、冷凍食品、アイスクリーム類、乳製品、スープ類、食用油、調味料等の各種食品の他、上述した経口投与製剤と同様の形態(錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ等)、ならびに家畜用飼料、ペットフード等が挙げられ、飲料の形態としては、例えば、果汁飲料、炭酸飲料、茶系飲料、ニアウオーター、スポーツ飲料、乳飲料、アルコール飲料、清涼飲料等が挙げられる。また、飲料は、容器に充填した容器詰飲料とすることができる。
上記種々の形態の飲食品を調製するには、上記に挙げた素材又は本発明のCGRP応答性抑制剤を単独で、又は他の飲食品材料や、溶剤、軟化剤、油、乳化剤、防腐剤、香科、安定剤、着色剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤等を適宜組み合わせて用いることが可能である。
上記飲食品等における上記に挙げた素材の含有量は、乾燥重量として、0.000001〜100質量%とするのが好ましく、0.000002〜75質量%とするのがより好ましく、0.000005〜50質量%とするのがさらに好ましく、0.00001〜30質量%とするのがさらにより好ましく、0.0001〜20重量%とするのがなお好ましい。
上記化粧料は、上記で挙げた素材、又は本発明のCGRP応答性抑制剤を有効成分として含有する。当該化粧料は、上記で挙げた素材又は本発明のCGRP応答性抑制剤を、単独若しくはいずれか2以上の組み合わせで含有していてもよく、又はさらに化粧料として許容される担体と組み合わせて含有していてもよい。斯かる担体としては、例えば、賦形剤、被膜剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、滑沢剤、希釈剤、浸透圧調整剤、pH調整剤、分散剤、乳化剤、防腐剤、安定剤、酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、保湿剤、増粘剤、滑沢剤、活性増強剤、抗炎症剤、殺菌剤、香料、矯味剤、矯臭剤等が挙げられる。また、当該化粧料は、上記素材のCGRP応答性抑制作用が失われない限り、他の有効成分や化粧成分、例えば、保湿剤、美白剤、紫外線保護剤、細胞賦活剤、洗浄剤、角質溶解剤、メークアップ成分(例えば、化粧下地、ファンデーション、おしろい、パウダー、チーク、口紅、アイメーク、アイブロウ、マスカラ、その他)等を含有していてもよい。化粧料とする場合の形態としては、クリーム、乳液、ローション、懸濁液、ジェル、パウダー、パック、シート、パッチ、スティック、ケーキ等、化粧料に使用され得る任意の形態が挙げられる。
上記化粧料は、上記で挙げた素材、又は本発明のCGRP応答性抑制剤から、あるいは必要に応じて上記担体及び/又は他の有効成分や化粧成分を組みあわせて、常法により製造することができる。当該化粧料における上記素材の含有量は、乾燥重量として、0.000001〜100質量%とするのが好ましく、0.000002〜50質量%とするのがより好ましく、0.000005〜30質量%とするのがさらに好ましく、0.00001〜20質量%とするのがさらにより好ましく、0.0001〜10重量%とするのがなお好ましい。
また本発明は、細胞のCGRP応答性を抑制する方法を提供する。当該方法は、CGRP受容体を有し且つCGRP応答性を抑制させたい細胞に、ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択される素材のうちの少なくとも1を添加する工程を含むことを特徴とする。細胞が細胞培養物の場合、添加される上記素材の濃度は、乾燥重量として、0.000001〜2%(w/v)であり、好ましくは0.00001〜1%(w/v)であり、より好ましくは0.00003〜0.8%(w/v)である。上記で挙げた素材を添加するタイミングは、CGRP刺激以前および/あるいはCGRP刺激時であればよい。
上記で挙げた素材、又は本発明のCGRP応答性抑制剤は、CGRP応答性抑制のため、皮膚循環の改善又は皮膚代謝改善のため、あるいは偏頭痛、知覚過敏等の疾患の予防及び/又は改善のため、それらを必要とする対象に有効量で投与され得る。
投与の対象としては、あるいは偏頭痛、知覚過敏等の疾患に罹患している動物、その疑いのある動物、又はその危険性の高い動物が挙げられる。動物は、好ましくはヒト又は非ヒト哺乳動物であり、より好ましくはヒトである。
あるいは、投与対象は、動物由来の組織、器官、細胞、又はそれらの分画物であり得る。当該組織、器官、細胞、又はそれらの分画物は、CGRP受容体を発現するか又はCGRP受容体を有する、天然由来又は生物学的若しくは生物工学的に改変された組織、器官、細胞、又はそれらの分画物である。
好ましい投与量は、対象の種、体重、性別、年齢、状態又はその他の要因に従って変動し得る。投与の用量、経路、間隔、及び摂取の量や間隔は、当業者によって適宜決定され得る。例えば、ヒトに経口投与する場合、投与量は、ワレモコウ、ユキノシタ、メマツヨイグサ、ヒマラヤンラズベリー又はそれらの抽出物の乾燥重量として、成人1人当たり、10μg〜50000mg/日とすることが好ましく、100μg〜30000mg/日がより好ましく、1000μg〜20000mg/日がさらに好ましく、5000μg〜10000mg/日がなお好ましい。
以下、実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
実施例1 各種物質による細胞のCGRP応答性抑制効果
(1)方法
1.細胞培養
正常ヒト冠状動脈平滑筋細胞(HCASMC;クラボウ社、細胞lot# 625723)を増殖用培地(基礎培地HuMedia-SB2 500mlにFBS 25ml、hEGF 0.5ml、hFGF-B 0.5ml、インスリン 0.5ml、抗菌剤 0.5mlを添加したもの;クラボウ社)で培養した。継代には0.025%トリプシン/0.01%EDTAを用いた。
2.細胞の調製
正常ヒト冠状動脈平滑筋細胞を4000個/cm2の密度で増殖用培地を用いて48ウェルプレートに播種し、翌日分化用培地(基礎培地HuMedia-SB2 500mlにFBS 5ml、ヘパリン 0.5ml、抗菌剤 0.5mlを添加したもの;クラボウ社)に交換した。培地を1日おきに交換して7日間培養した。最後の2日間は表1記載の試験物質を0.1%(v/v)の量で含む分化培地にて培養し、その後細胞をCGRP応答性の測定に供した。
Figure 0005816426
3.CGRP応答性の測定
細胞を、ホスホジエステラーゼ阻害剤(PDI)IBMX(3-Isobutyl-1-methylxanthine、500μM;シグマ社)及びRo-20-1724(100μM;和光純薬工業株式会社)、0.1%(v/v)のの量の表1記載の試験物質を含む基礎培地(Humedia-SB2;クラボウ社)で2回洗浄し、さらに同培地を200μl添加して37℃にて60分間培養し、細胞内に阻害剤を浸透させた。培地を除去して0.1%(v/v)の量の表1記載の試験物質、0.5nM CGRP、ホスホジエステラーゼ阻害剤を含む基礎培地を添加し、15分間37℃にて培養した。反応の停止は、cAMP測定EIAキット(cAMP EIA (non-acetylation);GEヘルスケアバイオサイエンス株式会社)に付属の細胞溶解液を添加することにより行い、取扱説明書に記載の方法に従って細胞内cAMP濃度([cAMP]i)を測定した。試験物質のCGRP応答性抑制能は、0.5nM CGRPのみで刺激したときの[cAMP]iを基準(コントロール)とし、これに対する百分率をInhibition Indexとして表した。試験物質のCGRP応答性抑制能は、コントロールの[cAMP]iに対する有意差検定を行い、p値が0.1未満のものを有意に効果があるものとした。
(2)結果
CGRP応答性の測定結果を表2に示す。
Figure 0005816426
実施例2 ワレモコウエキスによる細胞のCGRP応答性抑制
異なる量で、表1記載のワレモコウエキスを試験物質として用いて、実施例1と同様の方法により細胞を培養し、細胞のCGRP応答性を測定した。結果を図1に示す。Inhibition Index 100% は、1306.5 fmol/wellの[cAMP]iに相当する。
実施例3 ユキノシタエキスによる細胞のCGRP応答性抑制
異なる量で、表1記載のユキノシタエキスを試験物質として用いて、実施例1と同様の方法により細胞を培養し、細胞のCGRP応答性を測定した。結果を図2に示す。Inhibition Index 100% は、1256.0 fmol/wellの[cAMP]iに相当する。
実施例4 メマツヨイグサエキスによる細胞のCGRP応答性抑制
異なる量で、表1記載のメマツヨイグサエキスを試験物質として用いて、実施例1と同様の方法により細胞を培養し、細胞のCGRP応答性を測定した。結果を図3に示す。Inhibition Index 100% は、1306.5 fmol/wellの[cAMP]iに相当する。
実施例5 ヒマラヤンラズベリーエキスによる細胞のCGRP応答性抑制
異なる量で、表1記載のヒマラヤンラズベリーエキスを試験物質として用いて、実施例1と同様の方法により細胞を培養し、細胞のCGRP応答性を測定した。結果を図4に示す。Inhibition Index 100% は、1306.5 fmol/wellの[cAMP]iに相当する。

Claims (6)

  1. メマツヨイグサ、ユキノシタ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択される素材のうちの少なくとも1を有効成分とする細胞のCGRP応答性抑制剤(但し飲食品として使用する場合、及び遅延型過敏症の予防又は改善剤として使用する場合を除く)。
  2. 細胞が血管平滑筋細胞である、請求項1記載の抑制剤。
  3. メマツヨイグサ、ユキノシタ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択されるうちの少なくとも1を有効成分とする偏頭痛の予防及び/又は改善剤(但し飲食品として使用する場合を除く)。
  4. メマツヨイグサ、ユキノシタ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択されるうちの少なくとも1を有効成分とする知覚過敏の予防及び/又は改善剤(但し飲食品として使用する場合、及び遅延型過敏症の予防又は改善剤として使用する場合を除く)。
  5. 細胞のCGRP応答性を抑制する方法であって、CGRP受容体を有し且つCGRP応答性を抑制させたい細胞を、メマツヨイグサ、ユキノシタ、ヒマラヤンラズベリー及びそれらの抽出物からなる群より選択される素材のうちの少なくとも1の存在下で培養する工程を含む方法。
  6. 細胞が血管平滑筋細胞である、請求項5記載の方法。
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