JP5814954B2 - 水上設置太陽光発電装置用フロート及び水上設置太陽光発電装置 - Google Patents

水上設置太陽光発電装置用フロート及び水上設置太陽光発電装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えばため池や貯水池、養魚池、湖沼、海などのように水で覆われた場所に設置して発電を行うための水上設置太陽光発電装置に関し、より詳しくは、コストを抑えられるとともにメンテナンスが容易であるような水上設置太陽光発電装置に関する。
水上に設置される太陽光発電装置には、水面に浮かせるためのフロートが不可欠である。
このフロートには、下記特許文献1に開示されているように発泡樹脂板が用いられる。発泡樹脂板は、水によく浮く上に軽量であるので搬送に便利で丈夫でもあるので、フロートとして適材であるが、紫外線で劣化しやすい。
このため特許文献1の発泡樹脂板は、耐候性に優れる表皮シートで被覆されている。表皮シートの被覆は発泡樹脂板の全体に対して行われ、その上にソーラーパネルが設置される。
発泡樹脂板は表皮シートで覆われているものの、水上での紫外線は強いので、時間の経過によって表皮シートは次第に劣化し、表皮シートを交換する必要が生じる。しかし、表皮シートは発泡樹脂板の全体を包むように覆っているので、大きな表皮シートが必要で、交換するのにコストがかかる。そのうえ、表皮シートで被覆した上にソーラーパネルが固定されているので、表皮シートの交換作業に際しては、固定してあるソーラーパネルを外さなければならない。
特許第4916169号公報
そこで、この発明は、生産やメンテナンスのコストが抑えられる上に、メンテナンス作業が容易で、長期間にわたって使用できるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、水面に浮くとともに、ソーラーパネルを載置する載置部を上面に有する水上設置太陽光発電装置用フロートであって、発泡樹脂板からなるフロート本体の上面に前記載置部を設定するとともに、前記フロート本体の全体ではなく前記載置部よりも外周の外周縁に、紫外線の透過を阻止又は抑制する機能を有した素材からなり、外周縁の少なくとも上面と端面を覆う遮蔽部材を備え、前記フロート本体の前記載置部に、前記ソーラーパネルを支持する板状の被覆板が設けられ、前記被覆板の上面に桟部材が設けられ、前記ソーラーパネルが前記被覆板上に隙間をあけて載置された水上設置太陽光発電装置用フロートである。
別の手段は、前記フロート本体の載置部に、ソーラーパネルが載置された水上設置太陽光発電装置である。
これらの構成では、フロート本体におけるソーラーパネルを載置する載置部より外周の少なくとも上面と端面を被覆する遮蔽部材が、フロート本体の外周縁が紫外線にさらされることを阻止又は抑制する。載置部はソーラーパネルで覆われるので、紫外線による劣化は抑制される。遮蔽部材が劣化して交換が必要となったときでも、載置部の上のソーラーパネルを外す必要はなく、遮蔽部材のみを交換する。
この発明によれば、遮蔽部材はフロート本体の全体を覆うのではなく、外周縁を覆うので、必要量を従来のように全体を覆う場合と比較して、少なくすることができる。遮蔽部材の必要量が少ないので、生産コストを抑えられるとともに、被覆作業も容易である。
遮蔽部材はフロート本体の外周縁のみを覆い、この外周縁の内側にソーラーパネルを載置する載置部が設けられているので、遮蔽部材が劣化して交換が必要になっても、遮蔽部材のみを外して、別の新たな遮蔽部材を取り付ければよく、作業は容易で、コストも低減できる。
これらの結果、水上設置太陽光発電装置は、生産コストやメンテナンスコストを低減して長期間にわたって使用できるものとなるので、水上を活用した新たな発電の推進に貢献する。
水上設置太陽光発電装置の平面図。 水上設置太陽光発電装置のフロート担体部分の斜視図。 水上設置太陽光発電装置のフロート担体部分の分解斜視図。 フロート担体の分解斜視図。 被覆板と桟部材の斜視図。 水上設置太陽光発電装置の連結部分の平面図。 フロート担体の一部破断側面図。 水上設置太陽光発電装置の設置状態の平面図。 水上設置太陽光発電装置の設置状態の平面図。 他の例に係るフロート担体の分解斜視図。 他の例に係る水上設置太陽光発電装置の側面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、水上設置太陽光発電装置11(以下、「発電装置」という)の平面図であり、この発電装置11は、水上設置太陽光発電用フロート12を構成する複数の水上設置太陽光発電用フロート12aにそれぞれソーラーパネル13を載置した構成である。
発電装置11の水上設置太陽光発電用フロート12は、複数の小さな水上設置太陽光発電用フロート12aを並べて連結して構成されているため、便宜上、以下、複数連結した全体の水上設置太陽光発電用フロート12を「フロート」、このフロート12を構成する各水上設置太陽光発電用フロート12aを「フロート担体」という。
フロート12は、複数のフロート担体12aを連結して構成せずに、1個のフロート担体12aのみで構成してもよい。
図2は、発電装置11における1個のフロート担体12a部分の斜視図で、図3はその分解斜視図である。これらの図に示すように、発電装置11における1個のフロート担体12a部分は、水面に浮く方形板状のフロート本体21と、このフロート本体21の上面に設定されたソーラーパネル13載置用の載置部21aに載置した前記ソーラーパネル13とで構成されている。
フロート本体21は、発泡樹脂製であり、図4にも示したように、平面視長方形をなす複数の発泡樹脂板22の端面同士を突き合わせて方形状に集合させた板状の発泡樹脂板群で構成されている。発泡樹脂板22には、例えばたてよこ1m×2mのものを使用し、この発泡樹脂板22を10枚用いてたてよこ5m×6mの略正方形状のフロート本体21を得る。発泡樹脂板22同士は、必要に応じて接着等の適宜の手段で接合される。発泡樹脂板22の厚さは、利用するソーラーパネル13の重量、枚数等に応じて適宜設定される。
前記載置部21aは、フロート本体21の上面と下面の外周縁21bを除く略全体である。逆に言えば、フロート本体21の上面の中央部からソーラーパネル13を載置するのに必要な面積の広がりをもった方形状の部分が載置部21aである。
この載置部21aよりも外周の、平面視方形枠状をなす外周縁21bに、紫外線の透過を阻止又は抑制する機能を有した柔軟な素材からなり、外周縁21bの上面と端面と下面を覆う遮蔽部材23を備えている。
遮蔽部材23は図4に示したように、耐候性を有する適宜の素材からなる無端帯状で、内周面の長さは、フロート本体21の外周面の長さと同一又は同等である。遮蔽部材23の幅方向の両側縁、すなわちフロート本体21の外周縁の上面と下面に対応する部分の縁には、遮蔽部材23をフロート本体21の外周縁に押し付ける押圧手段24を有する。
押圧手段24は、全周にわたって形成した袋状の部分に紐体24aを通して構成している。紐体24aを引っ張って両側縁を絞れば、遮蔽部材23の両側縁の長さを小さくでき、遮蔽部材23でフロート本体21の面積を狭める方向に力をかけることができる。両側縁を絞る操作を容易にするため、紐体24aには、引っ張った位置を保持できる適宜の留め具24bを備えている。
前記載置部21aには、図2に示したように、複数枚のソーラーパネル13が適宜の傾斜角に起こした状態で載置される。この例ではソーラーパネル13を3列並べて同一方向に向けている。このソーラーパネル13を固定するために、載置部21aには、図3に示したように、ソーラーパネル13を支持する板状の被覆板25と、この被覆板25の上面に固定されて被覆板25上に隙間をあけてソーラーパネル13を載置する桟部材26が設けられる。
被覆板25には、例えばプラスチックダンボールのように軽量で、耐水性と適度の強度がある板を用いる。被覆板25は、載置部21aの全体を覆う大きさであってもよいが、被覆板25の上方にはソーラーパネル13が固定されるので、ソーラーパネル13の下方などの一部では載置部21aを遮光可能で、その部分に対する被覆を省略できる。図示例では、固定するソーラーパネル13の長手方向に沿って載置部21aの端から端まで延びる4枚の長方形板状の被覆板25を用い、これらを、ソーラーパネルの長手方向と直交する方向に隙間をあけて平行に並べている。4枚の被覆板25のおおよその配設位置は、ソーラーパネル13の長手方向と直交する方向の端部に対応する位置である。
桟部材26は、例えばアルミニウム合金などの軽量で剛性の高い材料で形成され、載置部21aの端から端まで延びる四角柱状の基台部27と、図5に示したように、この基台部27の上面に基台部27の長手方向に沿って並べた3組の固定部28とを有する。各固定部28は、ソーラーパネル13の傾斜下端を固定する突起状の下端固定部28aと、ソーラーパネル13の傾斜上端を固定する柱状の上端固定部28bとからなる。このような固定部28に対してソーラーパネル13は適宜の手段で固定される。桟部材26は前記被覆板25を固定する機能も果たす。
このような桟部材26は、複数枚の被覆板25上に架け渡して被覆板25同士を連結するように被覆板25の長手方向に沿って、複数本平行に固定される。これら桟部材26のうち、少なくとも両端に位置する2本の桟部材26の長手方向の両端には、図2、図5に示したように、線材の係留を可能とする係留部29を備えている。この係留部29は、フロート担体12aを複数並べて連結してフロート12を構成するときに、フロート担体12a同士を連結するための部分で、ワイヤからなる線状体31(図1、図6参照)が固定される部分である。
複数のフロート担体12aは、図1に示したように、相互間に隙間をあけて縦横に格子状に並べて配設され、連結される。フロート担体12a同士の間に隙間があるので、水面上での揺れや移動に際してフロート担体12a同士が衝突した場合に衝撃の発生や損傷を回避するため、フロート担体12a同士の間に緩衝部材32を備える。
緩衝部材32は、図2、図3、図6に示したようにコイルばね33で構成され、フロート本体21の四隅に備えられている。緩衝部材32の固定位置は、配設されたフロート担体12aの対向端面間に、お互いに1個ずつの緩衝部材32を有するように、方形状をなす4つの端面の長手方向の一方の端部のみである。
緩衝部材32は、図7に示したように、コイルばね33の先端の当接板34と、コイルばね33の基部を支持する固定支持板35を有する。固定支持板35は、コイルばね33を固定すべく垂直に立つ支持部35aと、この支持部35aの下端から水平に延びる水平連結部35bと、この水平連結部35bの端に設けられて上に上がる段差部35cと、この段差部35cから延びる固定部35dとを有する。この固定部35dは、フロート本体21の下面の外周縁21bよりも内側に固定されており、前記遮蔽部材23の着脱を妨げないようにされている。
フロート本体21に対する固定部35dの固定は適宜の手段で行われるが、図7に一点鎖線で示したように被覆板25とともにフロート本体21を貫通して行うとよい。この固定には、図示しないが、ボルトナット等を用いることができる。
緩衝部材32を備えたフロート担体12aは、斜めに配設されたフロート担体12a同士が図6に示したように前記線状体31で連結される。つまり、平面視X字状に連結される。交差する線状体31の交点は、非固定状態であってもよいが、一部のフロート担体12aにかかる荷重をより多くの他のフロート担体12aに良好に伝えるためには固定状態であるのが好ましい。この固定状態での連結は、前記交点部分を例えばリング状の連結部材(図示せず)で構成して、この連結部材から四方に線状体31をのばして行ってもよい。
フロート12の外周に位置するフロート担体12a同士は、図1に示したように、斜めではなく辺に沿って直線状に連結される。
このようなフロート12の大きさは、発電装置11を設置する池等の水面領域51(図8参照)の広さよりも小さい大きさである。つまり、フロート12は水面領域51の全体を覆わない大きさに設定される。
フロート担体12aを連結してフロート12として各フロート担体12aにソーラーパネル13を固定して得た発電装置11には、図8に示したような回転移動装置41を備える。回転移動装置41は、発電装置11を水面上で周方向に回転する回転手段と、水面上を移動する移動手段とを有する。
回転移動装置41は、発電装置11に端部が固定された牽引ワイヤ42と、これを牽引操作すべく発電装置11を設置する池等の水面領域51の外周部分またはそれより外に設けられた4個の牽引手段43とで構成されている。
前記牽引ワイヤ42としては、回転と移動のための2本一組の主牽引ワイヤ42a,42bと、移動のための1本の従牽引ワイヤ42cをそれぞれ二組ずつ備える。これら主牽引ワイヤ42a,42bと従牽引ワイヤ42cは、発電装置11の対角線上の両端の2点に固定される。すなわち、2本一組の主牽引ワイヤ42a,42bの一端は対角線上の両端の2点に1本ずつ分けて固定され、2組の主牽引ワイヤ42a,42bの他端側は、隣り合わない2個の牽引手段43aにそれぞれ接続されている。
2本の従牽引ワイヤ42cの一端は、主牽引ワイヤ42a,42bを固定した2点にそれぞれ分けて固定され、この従牽引ワイヤ42cの他端側は、主牽引ワイヤ42a,42bを連結しない他の2個の牽引手段43bにそれぞれ接続されている。
牽引手段43は、図示しないが、周知のプーリと、これを回転する適宜の回転手段で構成される。牽引手段43で一方の主牽引ワイヤ42a,42bの左右の一方を引っ張り、他方を緩めるとともに2本の従牽引ワイヤ42cを緩め、他方の主牽引ワイヤ42a,42bの左右の一方を引っ張り、他方を緩めると、発電装置11は周方向に回転する。回転は180度の範囲内で行われるため、ソーラーパネル13を太陽の方向に向けることが可能である。
牽引手段43で一方の主牽引ワイヤ42a,42bの左右の一方を引っ張り、他方を緩め、他方の主牽引ワイヤ42a,42bの左右の一方を引っ張り、他方を緩めながら、一方の従牽引ワイヤ42cを引っ張り他方の従牽引ワイヤ42cを緩めると、発電装置11は水面領域51内を移動する。移動は、水面領域51の隅から隅まで可能であり、島などがある場合にはそれを回避することもできる。
牽引手段43の回転手段は、手動によるものであっても、電動によるものであってもよい。電動によるものである場合、発電装置11の回転と移動を、太陽の位置やあらかじめ定めた条件に基づいて自動制御することができる。
図8に示した水面領域51は、便宜上、平面視長方形に描いたが、どのような形状の水面領域51でも、前記の回転移動装置41で、発電装置11を180度回転し、水面領域51内のどこにでも移動させることができる。
発電装置11を180度回転させる必要がない場合や、発電装置11の構造上の強度を考慮して発電装置11の四隅を牽引手段で保持したい場合には、図9に示したように、発電装置11のすべての角に牽引ワイヤ42を結合するとよい。すなわち、牽引ワイヤ42のうち二組の主牽引ワイヤ42a,42bを隣り合う角同士にそれぞれ結合し、従牽引ワイヤ42cを対角線上の両端となる角に結合する。
このような発電装置11は、次のようにして水上に設置されて、使用される。まず、所望する池などの水面領域51内の適宜位置に浮かべて、回転移動手段41を接続する。このときソーラーパネル13の向きを南方に向ける。
発電装置11が水上において太陽光にさらされている間、ソーラーパネル13は発電を行う。発電装置11が水面にある間、発電効率を良くするために発電装置11の向きを太陽の動きに合わせて回転させたり、光が建物等の影になったときには影から出すように移動させたりするのが好ましい。また発電装置11がある位置では水中への光が遮断されるため、発電装置11が同一箇所のみに浮いていると、水中の自然環境に悪影響を与える懸念がある。このような問題を回避するため、発電装置11を水面領域51内で適宜移動させる。このような回転や移動を、手動や自動によって適宜行う。
回転や移動を自動で行う場合には、カメラで発電装置11を撮影し、その他の条件と合わせて、回転や移動の制御を行うようにすることもできる。
各フロート担体12aのフロート本体21の載置面21aは、ソーラーパネル13や被覆板25によって覆われているので、紫外線による劣化は抑制される。同様に、フロート本体21の外周縁21bは、遮蔽部材23によって覆われているので紫外線による劣化は阻止又は抑制される。
遮蔽部材23が劣化したり損傷したりした場合には、押圧手段24を解いて遮蔽部材23をフロート本体21の上方に抜けば、ソーラーパネル13等を取り外すことなく遮蔽部材23をフロート本体21から外すことができる。新たな遮蔽部材23に取り換えることによって、フロート本体21やソーラーパネル13等を継続して使用することが可能である。
このようにフロート本体21を覆う部材(被覆板25と遮蔽部材23)の使用量を、フロート本体21の全体を覆う場合に比して少なくできるので、材料費を押さえることができる。その上、遮蔽部材23は外周縁21bのみを覆う構成であるので、被覆作業が容易で、作業性もよい。
遮蔽部材23の被覆状態では、押圧手段24で遮蔽部材23がフロート本体21の外周縁21bに押し付けられているので、ぴたっとした被覆状態が得られ、外観がきれいである。また発泡樹脂板群からなるフロート本体21であって、発泡樹脂板群が強力に一体化されたものでなくても、発泡樹脂板群が揺れや振動によって分離するのを抑制し、板状の形態を保持できる。この保持力は、遮蔽部材23が外周縁21bの上面と端面と下面を覆う形状であるため、より強力である。
フロート本体21の載置部21aには被覆板25が固定されているので、発泡樹脂板22からなるフロート本体21に対しても、ソーラーパネル13を強固に固定できる。
ソーラーパネル13の固定は、被覆板25の上に桟部材26を固定して、ソーラーパネル13と被覆板25との間に隙間をあけて行うので、その隙間が、水上に吹く風の通り道となる。風の通り道ができることによって、ソーラーパネル13が受ける負荷を低減して、耐久性を高めるとともに、風による不測の移動を抑制できる。
フロート13は複数のフロート担体12aを配設して構成しているので、発泡樹脂板22を用いたフロート本体21でも大きな面積を有する発電装置が簡単に得られる。しかも、前述のように5m×6mのような略正方形のフロート担体12aを線状体31で連結してフロート12とするので、運搬等の取り扱いは容易である。
フロート担体12a同士の連結は、斜めに配設されたフロート担体12a同士を線状体31で連結して行うので、フロート12の角に連結した牽引ワイヤ42の操作によってかかる荷重は斜めに効率よく伝達される。この結果、フロート12の回転や移動を、所望とおりに円滑に行いやすい。
フロート担体12a同士の間の緩衝部材32は、フロート担体12a同士や他の部材との間で緩衝を行うので、損傷等を抑制できる。その上、緩衝部材32は、フロート担体12aの4つの端面の長手方向の一方のみに1個ずつ備えているので、より少ない個数で効率よく緩衝が行える。
発電装置11には回転移動装置41を備えたので前述のように回転や移動が自由に行え、発電効率や水中の環境保全が可能である。しかも、回転移動装置41は牽引ワイヤ42を用いて前述のように構成したので、構成が簡素でありながらも、必要な動きを実現でき、どのような水面領域でも使用可能な発電装置が得られる。コストも低減できる。
以下、その他の例について説明する。この説明において、前述の構成と同一又は同等の部位については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図10は、フロート担体12aの分解斜視図であり、この図に示す遮蔽部材23は、フロート本体21の外周縁12bに嵌合可能な断面コ字状で、フロート本体21の外周縁12の一辺に対応する長さの長尺状に形成されている。このような形状の遮蔽部材23は、帯状の素材の幅方向の両側縁を折り曲げて縫製等をして得られる。
この遮蔽部材23の長手方向の両端の外面には、面ファスナの一方24cが設けられている。この面ファスナの一方24cは、遮蔽部材23をフロート本体21に取り付けるとともに、フロート本体21の外周縁21bに押し付ける押圧手段24の一部である。面ファスナの一方24cに係合する面ファスナの他方24dは、遮蔽部材23同士を連結する長方形シート状の連結帯24eの内面に設けられている。
遮蔽部材23がフロート本体21の外周縁12b全体を覆う長さであってもよく、この場合には連結帯24eで遮蔽部材23の両端同士を連結する。
このような構成のフロート担体12aは、フロート本体21の外周縁21bに遮蔽部材23を装着して得られる。このようなフロート担体12aからなる発電装置11から得られる作用効果は、前述と同様である。
図11は、発電装置11のフロート担体12a部分の側面図であり、このフロート担体12a部分は使用時においてソーラーパネル13の傾斜角度を変更可能に構成されている。傾斜角度変更のための手段は、水上でフロート本体21を傾け重錘部材61である。重錘部材61は、例えばコンクリート塊、土嚢など適宜の部材で構成できる。発電装置11は水上に設置されるものであるため、水を貯留可能なタンク(容器)で構成するのが好ましい。タンクに貯留する水をポンプでくみ上げる構成にすることも可能である。
フロート担体12a部分の角度を変更すると、隣接するフロート担体12a部分同士の間の距離が変化するため、フロート担体12a同士を連結する前記線状体31(図6参照)は長さ変更可能に取り付ける。例えば、線状体31を長めにして、結合時に線状体31の端を余らせておくとよい。
ソーラーパネル13の傾斜角度を変更する場合には、図11に示したように、フロート本体21の上面における、中央よりも傾けたい方向に寄った位置に、重錘部材61を置く。すると重錘部材61の重さによってフロート本体21が傾き、それに伴ってソーラーパネル13も傾く。
ソーラーパネル13が隣接する他のソーラーパネル13の影に隠れたり、風にあおられたりするのを抑制するには傾斜角度を小さくするのが好ましい。また発電効率を高めるためにはソーラーパネル13を太陽光の照射方向に直角になるのが好ましいが、太陽の高さは季節によって変化する。このため、傾斜角度を若干小さくしておき、季節に応じて角度を変えると、季節に関わらず効率の良い発電ができるのでよい。
そのための重錘部材61は適宜の部材からなり、置くだけで使用できる簡素なものであるので、コストを抑えることができるという効果を有する。そのほか、図11の発電装置11からかられる作用効果は、前述と同様である。
この発明の構成と、前記一形態の構成との対応において、
この発明の水上設置太陽光発電装置用フロートは、前記のフロート担体12aまたはフロート12に対応し、
以下同様に、
回転手段は、主牽引ワイヤ42a,42bと牽引手段43aに対応し、
移動手段は、主牽引ワイヤ42a,42b及び従牽引ワイヤ42cと牽引手段43a,43bに対応するも、
この発明は、前記の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
例えば、ソーラーパネルの傾斜角を変更できるように構成してもよい。回転移動装置は、無線で駆動制御されるスクリュで構成してもよい。
緩衝部材は、ゴム製の部材等で構成することもできる。
11…水上設置太陽光発電装置
12…水上設置太陽光発電用フロート(フロート)
12a…水上設置太陽光発電用フロート(フロート担体)
13…ソーラーパネル
21…フロート本体
21a…載置部
21b…外周縁
22…発泡樹脂板
23…遮蔽部材
24…押圧手段
25…被覆板
26…桟部材
31…線状体
32…緩衝部材
41…回転移動装置
51…水面領域

Claims (8)

  1. 水面に浮くとともに、ソーラーパネルを載置する載置部を上面に有する水上設置太陽光発電装置用フロートであって、
    発泡樹脂板からなるフロート本体の上面に前記載置部を設定するとともに、
    前記フロート本体の全体ではなく前記載置部よりも外周の外周縁に、紫外線の透過を阻止又は抑制する機能を有した素材からなり、外周縁の少なくとも上面と端面を覆う遮蔽部材を備え
    前記フロート本体の前記載置部に、前記ソーラーパネルを支持する板状の被覆板が設けられ、
    前記被覆板の上面に桟部材が設けられ、
    前記ソーラーパネルが前記被覆板上に隙間をあけて載置された
    水上設置太陽光発電装置用フロート。
  2. 前記フロート本体が、発泡樹脂板の端面同士を突き合わせて集合させた板状の発泡樹脂板群からなるものである
    請求項1に記載の水上設置太陽光発電装置用フロート。
  3. 前記遮蔽部材が、該遮蔽部材を前記フロート本体の外周縁に押し付ける押圧手段を有する
    請求項1または請求項2に記載の水上設置太陽光発電装置用フロート。
  4. 請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の水上設置太陽光発電装置用フロートを複数並べて連結した
    水上設置太陽光発電装置用フロート。
  5. 水上設置太陽光発電装置用フロートが相互間に隙間をあけて縦横に格子状に並べて配設されるとともに、
    斜めに配設されたもの同士が線状体で連結された
    請求項に記載の水上設置太陽光発電装置用フロート。
  6. 水上設置太陽光発電装置用フロート同士の間に緩衝部材を備えた
    請求項または請求項に記載の水上設置太陽発電用フロート。
  7. 水面上で周方向に回転する回転手段と、
    水面上を移動する移動手段とを備えた
    請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載の水上設置太陽光発電装置用フロート。
  8. 請求項1から請求項のうちいずれか一項に記載のフロート本体の載置部に、ソーラーパネルが載置された
    水上設置太陽光発電装置。
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