JP5814088B2 - 移動体通信システムおよび端末装置 - Google Patents

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本発明は、複数の端末装置からなる移動体通信システム、端末装置、通信中継方法に関するものであり、特に、1の端末装置が他の端末装置と近距離無線通信により通信し、近距離無線通信により通話を中継する場合に関する。
近年、無線通信端末の機能がユーザの様々な用途に応えるべく多様化してきており、複数台の端末を所有して機能を使い分けているユーザも増えてきている。例えば、データ通信と通話とをそれぞれ別の端末で使い分ける場合がある。2台の無線通信端末のうち、一方をWebやメール閲覧に用いつつ、他方を通話用として用いることができる。
具体的な構成の例としては、この2台の端末をBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信で接続して、一方の端末を他方の端末のハンドセットとして用いる技術が知られている。
例えば、ユーザがスマートフォンとPHS(Personal Handy-phone System)の2台の端末を所有し、Bluetooth(登録商標)ハンドセット機能を利用することで、PHSをスマートフォンのハンドセットとして利用することができる。スマートフォンは、大型のタッチパネルを備えることが多く、WEB閲覧やアプリの視認性には便利である。一方、通話をするには、比較的軽く小さいPHSの方が優れていることがある。
このような場合に、ユーザは、Webのブラウジングやアプリはスマートフォンで行いつつ、スマートフォンにかかってきた着信に対しても、コンパクトで軽いPHSで通話する、などが可能となる。
株式会社ウィルコム プレスリリース(2011年9月21日)「ウィルコム2011年秋冬モデルについて」、[平成23年10月17日検索]、インターネット(URL:http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2011/09/21/index.html)
ところで、通常、無線通信端末は、着信時に通知される発信者番号に基づいた処理を行う場合が多い。例えば、着信時に、発信者番号が電話帳に登録されているものであれば、無線通信端末は、電話帳に登録されている人物の名前を表示したり、特定の着信音で鳴動させたり、特定の色でディスプレイを発光させたりする。また着信履歴をユーザが参照した時に、電話帳に登録されている電話番号であれば、着信履歴に名前を表示する等もよく行われている。このように、発信者番号に応じた処理が無線通信端末でなされることにより、ユーザにとっては便利なことが多い。
しかしながら、上記のように、ユーザが2台の無線通信端末を用いて、各端末を近距離無線通信で接続し、一方の端末(主端末)からの指示に基づいて他方の端末(従端末)が発呼処理を行う場合、ユーザが通知を希望する電話番号がいずれの端末のものであるかにかかわらず、着信側の端末に通知されるのは、上記の他方の端末(従端末)の電話番号となる、という問題点がある。そのため、着信側のユーザにとっては、発信者番号に応じた処理が有効に機能しないおそれがあり、利便性が損なわれるおそれがある。
例えば、PHSとスマートフォンの2台の無線通信端末をユーザが所有し、ユーザが通話用にPHSを用いているとする。PHSが通話圏外となった場合はスマートフォンと近距離無線通信で接続し、スマートフォンの無線通信ネットワークを用いて発呼をするとする。この場合、通話相手先への発信者番号の通知がスマートフォンのものとなる。
その結果、着信側の端末には、スマートフォンの番号が表示され、着信履歴にはスマートフォンの番号が記録される。発信側の端末のユーザが、PHSの番号のみを他のユーザに周知させていた場合、着信側の端末には、スマートフォンの番号が表示され、誰からの着信であるか直ちに判別することができない。また発呼をするユーザにとっても、本来は通話用に用いているPHSの電話番号への折り返し電話を期待するとしても、スマートフォンの電話番号が通知されてしまい、必ずしもユーザの希望に沿った発信者番号通知が行われないという課題がある。着信側のユーザにとっても、着信履歴を用いた操作(折り返し発信など)を行う際に不便になる。
そこで、本発明は、無線通信端末端末間で近距離無線通信を行って、近距離無線通信を介して一方の端末が他方の端末の通話を中継する場合においても、着信側の端末に対し、発信者電話番号の通知をユーザの意図したとおりにする移動体通信システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を備える。すなわち、基地局を介さない近距離無線通信により第1の他の端末と通信接続され、基地局を介した通信により第2の他の端末と通信接続され、第1の他の端末と第2の他の端末との間の通信を中継する端末装置であって、第1の他の端末と近距離無線通信するための信号を送受信する近距離無線通信部と、第1の他の端末の電話番号を記憶する第1の記憶部と、記憶している第1の他の端末の電話番号と自端末装置の電話番号それぞれについて、発呼時に通知するか否かを示す通知設定情報を記憶する第2の記憶部と、第1の他の端末と第2の他の端末との通話を近距離無線通信により中継する場合に、通知設定情報に従って第2の他の端末への発呼時に第1の他の端末および自端末装置の発信者番号の通知を制御する通知制御部とを備える。
好ましくは、端末装置は、ユーザの操作を受け付ける操作部を備え、操作部は、通知設定情報の入力をユーザから受け付け、第2の記憶部は、操作部により受け付けた通知設定情報を記憶することとしてもよい。
好ましくは、操作部は、近距離無線通信の確立時に、通知設定情報の入力をユーザから受け付けることとしてもよい。
好ましくは、第2の記憶部で記憶される通知設定情報には、発呼時に通知する電話番号の優先順位が含まれており、通知制御部は、発呼時の制御チャネル内の第1発信者番号および第2発信者番号の領域に、優先順位に従って電話番号を格納して発呼を行うこととしてもよい。
好ましくは、第2の記憶部は、ユーザが折り返し電話を希望する優先順位に基づいて電話番号を記憶しており、通知制御部は、当該優先順位に従って、制御チャネル内の第1発信者番号および第2発信者番号の領域に電話番号を格納して発呼することとしてもよい。
また、本発明は、基地局を介さない近距離無線通信により第1の他の端末と通信接続される端末装置であって、第1の他の端末は、第2の他の端末と基地局を介した通信により通信接続され、かつ端末装置と第2の他の端末との間の通信を中継し、端末装置は、第1の他の端末と近距離無線通信するための信号を送受信する近距離無線通信部と、基地局との通信が通信可能圏外か否かを判定する判定部と、判定部により圏外と判定された場合に、近距離無線通信部により確立した第1の他の端末との近距離無線通信により当該第1の他の端末に発呼の中継を指示する通知制御部を備え、通知制御部は、近距離無線通信により自端末装置の電話番号を第1の他の端末に送信する端末装置でもある。
また、本発明は、第1の他の端末と基地局を介した通信による通信接続される端末装置であって、第1の他の端末は、基地局を介さない近距離無線通信により第2の他の端末と通信接続され、かつ第2の他の端末と端末装置との間の通信を中継し、端末装置は、電話帳を記憶する記憶部と、発呼があったとき、1の発呼にかかる制御チャネル内に含まれる複数の発信者番号を取得する取得部と、取得した複数の発信者番号と、記憶している電話帳とに基づいて、いずれかの発信者番号を優先して着信の報知方法を制御する制御部とを備える端末装置でもある。
好ましくは、制御部は、取得した複数の発信者番号が、電話帳に登録されているか判定する判定部を含み、発信者番号の少なくともいずれかが電話帳に登録されていると判定された場合、当該登録にかかる電話番号に対応付けられた着信報知方法に従って着信を報知することとしてもよい。
好ましくは、制御部は、取得される複数の発信者番号のうち、制御チャネル内の所定の領域に含まれる1の電話番号に対応付けられた着信報知方法に従って着信を報知することとしてもよい。
好ましくは、制御部は、取得部が取得した複数の発信者番号のうち、少なくとも1つが電話帳に登録されているか判定する判定部を含み、少なくとも1つが電話帳に登録されていると判定される場合に、未登録の発信者番号を、当該電話帳に登録済みの電話番号と対応づけて電話帳に登録することとしてもよい。
好ましくは、記憶部は、取得部が取得した複数の発信者番号のうち、少なくとも1つが電話帳に登録されているか判定する判定部を含み、少なくとも1つが電話帳に登録されていると判定される場合に、当該登録済みの電話番号に対応付けられた所定の情報を読み出し、その情報を用いて未登録の発信者番号の電話帳登録を受け付けることとしてもよい。
好ましくは、記憶部は、着信にかかる電話番号の履歴を示す着信履歴情報を記憶し、制御部は、1件の着信履歴に示される複数の電話番号のいずれかに発呼した場合に、その発呼に対する着信応答があるか判断する判断部を含み、その発呼に対する着信応答が所定時間以内になされなかったと判断された場合に、当該1件の着信履歴に示される他の電話番号に発呼先を切り替えて発呼することとしてもよい。
記憶部は、着信にかかる電話番号の履歴を示す着信履歴情報を記憶し、制御部は、着信履歴情報に基づくユーザの折り返し発呼操作を受け付け、その発呼時に、発呼にかかる電話番号が電話帳に登録されているものであるか判断する判断部を含み、電話帳に登録がない電話番号であると判断された場合に、電話帳に未登録の電話番号への発呼である旨の報知を行うこととしてもよい。
また、本発明は、第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置からなる移動体通信システムであって、第1の端末装置は、基地局を介さない近距離無線通信により第2の端末装置と通信接続され、第2の端末装置は、第3の端末装置と基地局を介した通信により通信接続され、かつ第1の端末装置と第3の端末装置との間の通信を中継するものであり、第1の端末装置は、第2の端末装置と近距離無線通信するための信号を送受信する第1の近距離無線通信部と、自端末装置の電話番号を記憶する第1の記憶部と、第1の近距離無線通信部により確立した第2の端末装置との近距離無線通信により第2の端末装置に発呼の中継を指示し、第1の近距離無線通信部により自端末装置の電話番号を第2の端末装置に送信する第1の通知制御部を備え、第2の端末装置は、第1の端末装置と近距離無線通信するための信号を送受信する第2の近距離無線通信部と、電話番号を記憶するとともに、第1の端末装置の電話番号と自端末装置の電話番号それぞれについて、発呼時に通知するか否かを示す通知設定情報を記憶する第2の記憶部と、第1の端末装置と第3の端末装置との通信を近距離無線通信により中継する場合に、通知設定情報に従って第3の端末装置への発呼時に第1の端末装置および自端末装置の発信者番号の通知を制御する第2の通知制御部を備え、第3の端末装置は、電話帳を記憶する第3の記憶部と、発呼があったとき、1の発呼にかかる制御チャネル内の所定の領域に含まれる複数の発信者番号を取得する取得部と、取得した複数の発信者番号と、記憶している電話帳とに基づいて、いずれかの発信者番号を優先して着信の報知方法を制御する制御部とを備える移動体通信システムでもある。
また、本発明は、第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置からなる移動体通信システムであって、第1の端末装置は、基地局を介さない近距離無線通信により第2の端末装置と通信接続され、第2の端末装置は、第3の端末装置と基地局を介した通信により通信接続されて第1の端末装置と第3の端末装置との間の通信を中継し、かつ電話番号を記憶して第1の端末装置の電話番号と自端末装置の電話番号それぞれについて発呼時に通知するか否かを示す通知設定情報を記憶する記憶部を備える移動体通信システムにおける通信中継方法であって、通信中継方法は、第1の端末装置と第2の端末装置とに近距離無線通信を確立させる近距離無線通信確立ステップと、第1の端末装置から第3の端末装置への発呼通話を第2の端末装置が中継する場合に、第3の端末装置への発呼時に通知設定情報に従って第1の端末装置および第2の端末装置の発信者番号の通知を第2の端末装置に制御させる通知制御ステップとを含む通信中継方法でもある。
本発明にかかる移動体通信システムでは、ある端末装置(例えば、主端末)が別の端末装置(例えば、従端末)と近距離無線通信により接続し、その別の端末装置が発呼を行って、ユーザがある端末装置を用いて音声通話する場合に、ある端末装置と別の端末装置の電話番号のうち、着信側となる端末装置にどのように電話番号を通知するかが通知設定情報により決定される。そのため、上記の状況において、通知設定情報の設定次第で所望の電話番号を着信側となる端末装置に通知できる。すなわち、本発明では、近距離無線通信を介して一方の端末装置が他方の端末装置の通話を中継する場合においても、着信側の端末装置に対し、発信者電話番号の通知をユーザの意図したとおりにすることができる。
本発明にかかる移動体通信システム1の構成例を示す図である。 本発明の移動体通信システムを構成する主端末10、従端末20、他端末50の機能ブロック図である。 主端末10と従端末20とが近距離無線通信を確立し、従端末20が主端末10による発呼を中継する処理を示す図である。 相手方に通知する発信者番号をユーザに選択させる操作画面例および通知設定情報253を示す図である。 従端末20による発呼時の制御チャネル5のデータ構造を示す図である。 他端末50における着呼をユーザに知らせる処理を示すフローチャートである。 着信履歴情報554を示す図である。 他端末50において、電話帳553に電話番号を登録する処理を示すフローチャートである。 他端末50における折り返し発呼時の動作を示すフローチャートである。
1 全体構成
以下、本発明の移動体通信システム1について説明する。
図1は、本発明にかかる移動体通信システム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、移動体通信システム1は、主端末10と、従端末20と、PHS基地局30と、CDMA基地局40と、他端末50と、無線基地局60と、通信網70とから構成される。通信経路75は、主端末10と従端末20とが近距離無線通信により接続している時の通信経路を示す。通信経路80は、主端末10がPHS基地局30を経由して通信する通信経路を示す。通信経路90は、従端末20が主端末10と近距離無線通信により通信接続して主端末10と他端末50との通信を従端末20が中継する場合の通信経路を示す。
主端末10は、PHS(Personal Handy-phone System)方式により通信する無線通信端末であり、PHS基地局30を介して他の無線通信端末や通信装置と通話やデータ通信を行う。また従端末20と近距離無線通信可能である。詳しくは後述する。
従端末20は、CDMA(Code Division Multiple Access)方式により通信する無線通信端末であり、CDMA基地局40を介して他の無線通信端末や通信装置と通話等する。詳しくは後述する。
PHS基地局30は、PHS方式に対応した無線基地局であり、PHS方式に対応した無線通信端末との間で無線通信を行う一方、通信網70の末端となり、無線通信端末間の通話や通信を中継する。
CDMA基地局40は、CDMA方式に対応した無線基地局であり、無線通信端末との間で無線通信を行う一方、通信網70の末端となり、無線通信端末間の通話や通信を中継する。
他端末50は、所定の通信方式(例えばCDMA)により通信する無線通信端末であり、基地局60を介して他の無線通信端末と通話等する。詳しくは後述する。
基地局60は、他端末50の通信方式に対応した無線基地局であり、無線通信端末との間で無線通信を行う一方、通信網70の末端となり、無線通信端末間の通話や通信を中継する。
通信網70は、移動体通信に対応した電気通信ネットワークである。
2 各無線通信端末の構成
次に、主端末10、従端末20、他端末50それぞれの無線通信端末の構成について説明する。
図2は、本発明の移動体通信システムを構成する主端末10、従端末20、他端末50の機能ブロック図である。
2.1 主端末10の構成
図2に示すように、主端末10は、PHS無線通信部11と、PHSアンテナ12と、近距離無線通信部13と、近距離無線アンテナ14と、制御部15と、操作部16と、表示部17と、音声出力部18と、音声入力部19とを備える。
PHS無線通信部11は、PHSによる通信方式に対応し、PHS基地局30を介して他の無線通信端末やインターネットに接続されたWebサーバ等の通信装置からのデータ通信にかかる無線信号をPHSアンテナ12で受信し、受信信号に対して増幅処理やダウンコンバートを行って制御部15に出力する。またPHS無線通信部11は、制御部15で生成された送信信号に対してアップコンバートや増幅処理を行って、処理後の送信信号を、PHSアンテナ12を通じて、PHS基地局30を介して他の無線通信端末やインターネットに接続された通信装置に対して送信する。
近距離無線通信部13は、Bluetooth(登録商標)など比較的近距離での他の無線通信端末との通信に用いられる通信プロトコルに対応し、制御部15による制御に従って近距離無線アンテナ14を介して電波の送受信を行う。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)151および記憶部152等を備えており、主端末10の他の構成要素を制御することによって、主端末10の動作を統括的に管理する。記憶部152は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。制御部15の各種機能は、CPU151が記憶部152に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することによって実現される。また、記憶部152には、主端末10の電話番号など主端末10に固有の情報を含む端末固有情報153が記憶されている。
操作部16は、キーパッド等を備えて、ユーザからの操作を検出して制御部15に出力する。
表示部17は、ディスプレイ等を備え、制御部15によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示する。
音声出力部18は、スピーカ等を備え、制御部15からの音声データを音声に変換して外部に出力する。
音声入力部19は、マイク等を備え、外部から入力される音声を音声データに変換して制御部15に出力する。
図2に示すように、主端末10は、近距離無線通信部13により従端末20の近距離無線通信部23と近距離無線通信を確立することができる。
2.2 従端末20の構成
図2に示すように、従端末20は、主端末10と共通した構成をいくつか備えている。従端末20は、CDMA無線通信部21と、CDMAアンテナ22と、近距離無線通信部23と、近距離無線アンテナ24と、制御部25と、操作部26と、表示部27と、音声出力部28と、音声入力部29とを備える。
CDMA無線通信部21は、CDMAによる通信方式に対応し、CDMA基地局40を介して他の無線通信端末や、インターネットに接続されたWebサーバ等の通信装置からのデータ通信にかかる無線信号をCDMAアンテナ22で受信し、受信信号に対して増幅処理やダウンコンバートを行って制御部25に出力する。またCDMA無線通信部21は、制御部25で生成された送信信号に対してアップコンバートや増幅処理を行って、処理後の送信信号を、CDMA基地局40を介してCDMAアンテナ22を通じて、他の無線通信端末や、インターネットに接続された通信装置に対して送信する。
近距離無線通信部23は、Bluetooth(登録商標)など比較的近距離での他の無線通信端末との通信に用いられる通信プロトコルに対応し、制御部25による制御に従って近距離無線アンテナ24を介して電波の送受信を行う。
制御部25は、CPU251および記憶部252等を備えており、従端末20の他の構成要素を制御することによって、従端末20の動作を統括的に管理する。記憶部252は、ROM及びRAM等で構成されている。制御部25の各種機能は、CPU251が記憶部252に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することによって実現される。
また、記憶部252には、通知設定情報253と、端末固有情報254とが記憶されている。詳しくは後述するが、通知設定情報253は、従端末20から発呼する際に発信者番号として通知する電話番号の設定を保持している。また、端末固有情報254は、従端末20の電話番号など従端末20に固有の情報を含む。
操作部26は、タッチパネル等を備えて、ユーザからの操作を検出して制御部25に出力する。
表示部27は、ディスプレイ等を備え、制御部25によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示する。
音声出力部28は、スピーカ等を備え、制御部25からの音声データを音声に変換して外部に出力する。
音声入力部29は、マイク等を備え、外部から入力される音声を音声データに変換して制御部25に出力する。
2.3 他端末50の構成
図2に示すように、他端末50は、主端末10等と共通した構成をいくつか備えている。他端末50は、無線通信部51と、アンテナ52と、制御部55と、操作部56と、表示部57と、音声出力部58と、音声入力部59とを備える。
無線通信部51は、CDMAなど所定の通信方式に対応し、基地局60を介して他の無線通信端末やインターネットに接続されたWebサーバ等の通信装置からの通信データにかかる無線信号をアンテナ52で受信し、受信信号に対して増幅処理やダウンコンバートを行って制御部55に出力する。また無線通信部51は、制御部55で生成された送信信号に対してアップコンバートや増幅処理を行って、処理後の送信信号を、基地局60を介してアンテナ52を通じて、他の無線通信端末や、インターネットに接続された通信装置に対して送信する。
制御部55は、CPU551および記憶部552を備えており、他端末50の他の構成要素を制御することによって、他端末50の動作を統括的に管理する。記憶部552は、ROM及びRAM等で構成されている。制御部55の各種機能は、CPU551が記憶部552に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することによって実現される。また、記憶部552には、電話帳553と、着信履歴情報554とが記憶されている。
電話帳553は、通信相手となる人物の名称や電話番号、メールアドレスなどを対応付けて保持している。
記憶部552に記憶される着信履歴情報554は、他端末50への着信について、着信日時や着信にかかる発信者番号などを対応付けて保持している。詳しくは後述する。
操作部56は、タッチパネル等を備えて、ユーザからの操作を検出して制御部55に出力する。
表示部57は、ディスプレイ等を備え、制御部25によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示する。
音声出力部58は、スピーカ等を備え、制御部25からの音声データを音声に変換して外部に出力する。
音声入力部59は、マイク等を備え、外部から入力される音声を音声データに変換して制御部55に出力する。
3 各端末の動作
次に、各無線通信端末の動作について説明する。
3.1 移動体通信システム1の動作
図3は、主端末10と従端末20とが近距離無線通信を確立し、従端末20が主端末10による発呼を中継する処理を示す図である。
3.1.1 発呼側の処理
主端末10は、ユーザから所定の電話番号(ここでは他端末50に発呼したものとする)への発呼操作を受け付けると(S301)、PHS基地局30との通信圏外であるか判定する(S303)。主端末10がPHS基地局30の通信圏内であれば、そのまま発呼処理を継続する(S305)。ステップS303において、主端末10とPHS基地局30とが通信圏外であると判定されると(S303:YES)、従端末20との近距離無線通信を確立するため従端末20との通信を開始する。近距離無線通信の確立には、例えばBluetooth(登録商標)など既存のプロトコルを用いることができる。主端末10の近距離無線通信部13と従端末20の近距離無線通信部23とがBluetooth(登録商標)等の所定のプロトコルに従って動作することにより、近距離無線通信が主端末10と従端末20との間で確立される(S311およびS321)。
所定のプロトコルに従って近距離無線通信が主端末10と従端末20との間で確立されると、主端末10の制御部15は、記憶部152より端末固有情報153のうち自端末の電話番号を読み出し、上記確立された近距離無線通信により自端末の電話番号を従端末20へ通知する(S313)。例えばBluetooth(登録商標)において既存のプロファイルを用いて端末の電話番号を通信相手の端末に通知する。従端末20は、主端末10より送信された主端末10の電話番号を記憶部252に記憶する(S323)。
従端末20は、主端末10による発呼を中継する際に、主端末10と従端末20の、どの電話番号を着信側の無線通信端末に通知すべきかを設定するために、ユーザより指定を受け付けるための処理を実施する(S325)。具体的には、制御部25は、ユーザからの番号指定を受け付けるため、図4に示す番号指定受付画面4を表示部27に表示する。
図4は、相手方に通知する発信者番号をユーザに選択させる操作画面例および通知設定情報253を示す図である。
図4(a)は、従端末20の制御部25が表示部27に表示する番号指定受付画面4を示す。
図4(a)に示すように、制御部25は、表示部27に番号指定受付画面4を表示して、主端末10と従端末20の電話番号それぞれについて、着信側無線通信端末に通知すべきか否かと、通知する優先順位をユーザから受け付ける。
従端末20の制御部25は、着信側無線通信端末に対して主端末10と従端末20のいずれの電話番号をどのように伝えるかのユーザの指定を受け付けると、ユーザの選択結果に応じて、主端末10および従端末20の電話番号のうち、着信側無線通信端末に通知する電話番号、および、通知する優先順位を通知設定情報253として記憶部252に記憶させる(S327)。
ここで、図4(b)は、通知設定情報253を示す図である。
通知設定情報253は、図4(b)に示すように、第1通知番号255と第2通知番号256からなるレコードである。図4(b)の例では、第1通知番号255に格納されている電話番号が、第2通知番号256に格納されている電話番号よりも優先順位が高いものとしている。
図3に戻り、従端末20の制御部25は、電話番号を着信側無線通信端末に通知する優先順位をユーザから受け付けて通知設定情報253として記憶すると(S327)、通知設定情報253に従って、1または2の電話番号を発呼の際の制御チャネル5に格納して、他端末50へ発呼する(S329)。
3.1.2 制御チャネルのデータ構造
図5は、従端末20による発呼時の制御チャネル5のデータ構造を示す図である。
図5(a)は、制御チャネル5のヘッダの一部を示す。発呼処理時の制御信号(制御チャネル)には、着信側無線通信端末に電話番号を通知するため、電話番号を格納可能な第1発信番号領域53と、第2発信番号領域54とが含まれている。第1発信番号領域53は、通常、無線通信端末が電話番号を通知するために使用している領域である。この領域に続いて、さらに電話番号を格納する領域を設定し、この領域を第2発信番号領域54としている(なお、制御チャネルの任意の空き領域を第2発信番号領域54とすることもできる)。図5(b)は、通知設定情報253に従って制御チャネルの第1発信番号領域53および第2発信番号領域54に電話番号が格納されている例を示す図である。
図3に戻り、着信側の無線通信端末である他端末50は、通信網70を介して従端末20からの発呼があると、着信時の処理を実行する(S351)。この他端末50のステップS351の着信時の処理について、詳しくは後述する。
3.2 他端末50における着信時の処理
次に、他端末50における着信時の処理(S351)の詳細を説明する。
他端末50は、着信時において、制御チャネル内の第1発信番号領域53と第2発信番号領域54とを参照し、制御チャネルに複数の電話番号が格納されているか検出する。制御チャネル内に複数の電話番号が格納されている場合は、他端末50は、いずれかの電話番号(例えば、第1発信番号領域53に格納されている電話番号)を優先して着信時の処理を実行する。また、他端末50は、他端末50の記憶部552に記憶されている電話帳553に、着信にかかる電話番号が登録されているか否かに応じた処理、すなわち着信時に発呼側無線通信端末が通知した電話番号に応じた処理を実施する。
図6は、他端末50における着呼をユーザに知らせる処理を示すフローチャートである。
他端末50の制御部55は、通信網70、基地局60を介して他端末50に入力される無線信号に基づき、着信があったと検出すると、図5(a)に示す制御チャネルの所定エリア(第1発信番号領域53および第2発信番号領域54)を参照し、各々に格納されている電話番号があれば取得する(S601)。
制御部55は、ステップS601で取得した電話番号を着信履歴情報554に記録する(S603)。ステップS601において複数の電話番号を取得した場合は、制御チャネルの第1発信番号領域53に格納されている電話番号を、第2発信番号領域54に格納されている電話番号よりも優先順位を高くして着信履歴情報554に記録する。
図7は、着信履歴情報554を示す図である。
図7に示すように、着信履歴情報554の1件のレコードは、着信があった日時555と、着信にかかる電話番号のうち、優先順位が高い第1発信者番号556と、複数の電話番号の通知があった場合にさらに電話番号を格納するための第2発信者番号557とを含む。
図7に示す例では、従端末20が制御チャネルの第1発信番号領域53に主端末10の電話番号を格納し、第2発信番号領域54に従端末20の電話番号を格納して発呼したのに対応し、レコード554aにおいて、第1発信者番号556に主端末10の電話番号が記録され、第2発信者番号557に従端末20の電話番号が記録されている。
3.2.1 第1の番号が電話帳553に登録されている場合
図6に戻り、制御部55は、ステップS601で取得した電話番号のうち、第1発信番号領域53に格納されている電話番号が、電話帳553に登録されているか判断する(S605)。
ステップS605において、電話帳553に登録されていると判断される場合(S605:YES)、制御部55は、第1発信番号領域53に格納されている電話番号を表示部57に表示する(S607)。このとき、第1発信番号領域53の電話番号と対応付けられて電話帳553に登録があり、その登録に対応して着信の報知方法が設定されていれば、当該報知方法に従って、着信があることを報知する(S609)。例えばその電話番号からの着信の報知について、所定の着信音および振動パターンが設定されていれば、その報知方法に従う。このように、第1発信番号領域53に電話番号が格納されていれば、第2発信番号領域54に電話番号が登録されているか否かにかかわらず第1発信番号領域53に格納されている電話番号に応じた着信の報知方法に従う。
3.2.2 第2の番号が電話帳553に登録されている場合
ステップS605において、第1発信番号領域53に格納されている電話番号が電話帳553に登録がない(S605:NO)場合、制御部55は、第2発信番号領域54に格納されている電話番号が電話帳553に登録されているか判断する(S611)。
ステップS611において、電話帳553に登録されていると判断される場合(S611:YES)、制御部55は、第2発信番号領域54に格納されている電話番号を表示部57に表示する(S613)。このとき、第2発信番号領域54の電話番号と対応付けられて電話帳553に登録があり、その登録に対応して着信の報知方法が設定されていれば、当該報知方法に従って、着信があることを報知する(S615)。
3.2.3 第1および第2の番号がいずれも電話帳553に登録されていない場合
ステップS611において、第2発信番号領域54に格納されている電話番号が電話帳553に登録がない(S611:NO)場合、制御部55は、第1発信番号領域53に格納されている電話番号を表示部57に表示して着信を報知する(S617)。
このようにして、他端末50は、着信にかかる電話番号が電話帳に登録されていれば、登録に応じた着信にかかる呼び出し処理を実行し、着信にかかる電話番号のいずれもが電話帳に登録がない場合は、第1発信番号領域53に格納された電話番号の報知を優先する。
制御部55は、その後、他端末50のユーザによる着信応答の操作を受け付けるか、タイムアウトするまで着信にかかる呼び出し処理を実行する。
3.3 他端末50における電話番号登録時の動作
次に、他端末50において、着信履歴情報554にある電話番号を電話帳553に登録する処理について説明する。この処理により、例えば、電話帳553に登録がなくユーザにとって未知の電話番号から着信があった場合に、ユーザがその電話番号を電話帳553へ登録するのを容易にする。
なお、着信履歴情報554の電話番号を電話帳553に登録する処理は、様々なタイミングで実施することができる。(i)例えば、他端末50に着信があり、着信通話が終了した時に、着信にかかる電話番号が電話帳553に未登録の場合に、ユーザに登録を促す画面を表示する。このとき、操作部56を介して当該未登録の電話番号を電話帳553に登録する意思を示す操作をユーザから受け付けることで、未登録の番号の電話帳553への登録が開始される。(ii)また、ユーザが着信履歴情報554を参照した時に、過去に着信があった電話番号を電話帳553へ登録する場合などがある。
図8は、他端末50において、電話帳553に電話番号を登録する処理を示すフローチャートである。図8に示す処理は、例えば、着信履歴情報554に記録されている電話番号をユーザが参照し、電話帳553に未登録の電話番号を含む任意のレコードをユーザが選択して電話帳553へ登録することを希望する旨の操作を行う等により起動される。
3.3.1 着信履歴の複数の電話番号がともに電話帳に記録されている場合
図8に基づいて説明すると、制御部55は、着信履歴情報554を参照し、ユーザの選択にかかる所定のレコードの第1発信者番号556に示される電話番号が、電話帳553に登録されているか判断する(S801)。
ステップS801において第1発信者番号556に示される電話番号が電話帳553に登録されていると判断された場合(S801:YES)、制御部55は、続いて上記所定のレコードの第2発信者番号557に示される電話番号が電話帳553に登録されているか判断する(S803)。
ステップS803において第2発信者番号557に示される電話番号が電話帳553に登録されていると判断された場合(S803:YES)、制御部55は、第1発信者番号556と関連付けられて電話帳553に登録されている所定の情報(例えば名前、住所、メールアドレスなど)および第2発信者番号557と関連付けられて電話帳553に登録されている所定の情報を読み出して記憶部552に記憶させる。制御部55は、これら読み出した所定の情報が入力された状態で、電話帳553への登録操作受付画面を表示部57に表示する(S805)。すなわち、ユーザは、第1発信者番号556および第2発信者番号557に対応づけられて電話帳553に格納されている名前やメールアドレスなど所定の情報が入力された状態で電話帳553への登録操作を行うことができる。
3.3.2 着信履歴の電話番号のうち第1番号のみ登録がない場合
次に、ユーザが選択した着信履歴情報554の所定のレコードにおいて、第1発信者番号556に示される電話番号が電話帳553に未登録で、第2発信者番号557に示される電話番号が登録済みの場合について説明する。
ステップS801において、上記ユーザの選択にかかるレコードの第1発信者番号556に示される電話番号が電話帳553に登録されていないと判断された場合(S801:NO)、制御部55は、上記選択にかかるレコードの第2発信者番号557に示される電話番号が電話帳553に登録されているか判断する(S807)。
ステップS807において、第2発信者番号557に示される電話番号が電話帳553に登録されていると判断される場合(S807:YES)、制御部55は、その第2発信者番号557に示される電話番号と関連付けられて電話帳553に登録されている所定の情報(名前など)を読み出して、記憶部552に記憶させる(S809)。
制御部55は、これら記憶部552に記憶された所定の情報が入力された状態で、電話帳553への登録操作を受け付けるための画面を表示部57に表示する(S811)。すなわち、ユーザは、着信履歴情報554にある1件のレコードに2つの電話番号があって、一方が電話帳553に未登録で、その未登録の電話番号を登録したい場合に、もう一方の電話帳553に登録済みの電話番号と関連付けられて電話帳553に登録されている情報が入力された状態で電話帳553への登録操作を行うことができる。このとき、ユーザが電話帳553へ新規登録を選択するか、既に電話帳553に登録済みの電話番号のレコードに、未登録の電話番号を追加登録することもできる(上記の例では、第2発信者番号557に示される電話番号が登録されている電話帳553のレコードに、第1発信者番号556に示される電話番号を追加登録することもできるし、第2発信者番号557に示される電話番号と第1発信者番号556に示される電話番号とからなるレコードを電話帳553に新規登録することもできる)。
3.3.3 着信履歴の電話番号のうち第2番号のみ登録がない場合
また、ユーザが選択した着信履歴情報554の所定のレコードにおいて、第2発信者番号557に示される電話番号が電話帳553に未登録で、第1発信者番号556に示される電話番号が登録済みの場合について説明する。この場合も、ユーザは、電話帳553に登録済みの一方の電話番号と関連付けられた情報を参照して、電話帳553に未登録の方の電話番号を電話帳553に登録することができる。
ステップS801において、制御部55が、上記ユーザの選択にかかるレコードの第1発信者番号556に示される電話番号が電話帳553に登録されていると判断し(S801:YES)、ステップS803において、第2発信者番号557に示される電話番号が電話帳553に登録されていないと判断したとする(S803:NO)。
このとき、制御部55は、その第1発信者番号556に示される電話番号と関連付けられて電話帳553に登録されている所定の情報を読み出して、第1発信者番号556に示される電話番号とともに記憶部552に記憶させる(S813)。
制御部55は、これら記憶部552に記憶された所定の情報が入力された状態で、電話帳553への登録操作を受け付けるための画面を表示部57に表示する(S815)。すなわち、ユーザは、着信履歴情報554にある1件のレコードに2つの電話番号があって、第2発信者番号557が電話帳553に未登録で、その未登録の電話番号を登録したい場合に、もう一方の第1発信者番号556と関連付けられて電話帳553に登録されている情報が入力された状態で電話帳553への登録操作を行うことができる。
3.3.4 着信履歴にかかる電話番号のいずれもが電話帳に未登録の場合
また、ユーザが選択した着信履歴情報554の所定のレコードにおいて、第1発信者番号556および第2発信者番号557に示される電話番号がいずれも電話帳553に未登録の場合について説明する。
ステップS801において、制御部55が、上記選択にかかるレコードの第1発信者番号556に示される電話番号が電話帳553に登録されていないと判断し(S801:NO)、ステップS807において、第2発信者番号557に示される電話番号が電話帳553に登録されていないと判断したとする(S807:NO)。
このとき、制御部55は、第1発信者番号556および第2発信者番号557それぞれに示される電話番号をともに入力済みの状態にして、電話帳553への登録操作を受け付ける画面を表示部57に表示する(S817)。すなわち、ユーザは、着信履歴情報554にある1件のレコードに2つの電話番号があって、いずれの電話番号も電話帳553に登録されていない場合であっても、両方の電話番号とも入力された状態で電話帳553への登録操作を行うことができる。
3.4 他端末50における折り返し発呼時の動作
次に、他端末50が着信履歴情報554に基づいて折り返し発呼する処理について説明する。
図9は、他端末50における折り返し発呼時の動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、制御部55は、ユーザが着信履歴情報554にある1件のレコードを選択して、そのレコードに示される第1発信者番号556または第2発信者番号557の電話番号のうちいずれへ発呼するかの操作を操作部56を介して受け付けると、受け付けた電話番号への発呼を開始する(S901)。
上記発呼に対する着信応答があれば(S903:YES)、制御部55は、発呼先と通信を確立する(S950)。このステップS950の処理は、着信応答にかかる発呼確立処理であるため詳細な説明を省略する。
制御部55は、着信応答がない間(S903:NO)、発呼開始から所定時間を経過するか、発呼先の端末が圏外である旨の信号を受け付けるまで発呼を継続する(S905)。
制御部55は、ステップS905において、発呼開始から所定時間が経過するか、または発呼先の無線通信端末が圏外である旨の信号を受け付けると(S905:YES)、当該電話番号への発呼を終了する(S907)。
制御部55は、ステップS907において発呼を終了すると、ステップS901においてユーザが選択した着信履歴情報554のレコードのうち、ユーザが発呼先として選択した電話番号の他に電話番号が記録されているか判断する(S909)。すなわち、着信履歴情報554のうちステップS901でユーザが選択したレコードにおいて、未発呼の電話番号があるか判断する。
着信履歴情報554のうちユーザが選択したレコードで、未だ発呼していない電話番号がなければ(S909:NO)、制御部55は、発呼処理を終了する。制御部55は、ステップS909において未だ発呼していない電話番号があれば(S909:YES)その電話番号へ切り替えて発呼を開始する(S911)。
発呼を切り替えた後、着信応答があれば(S913:YES)、制御部55は、発呼先と通信を確立する(S950)。
制御部55は、着信応答がない間(S913:NO)、発呼開始から所定時間を経過するか、発呼先の無線通信端末が圏外である旨の信号を受け付けるまで発呼を継続する(S915)。
制御部55は、ステップS915において、発呼開始から所定時間が経過するか、または発呼先の端末が圏外である旨の信号を受け付けると(S915:YES)、当該電話番号への発呼を終了する(S917)。
<変形例>
(近距離無線通信の確立のタイミング)
上記の例では、図3を用いて説明したように、主端末10が圏外であるか判定し、圏外と判定された場合に、従端末20と近距離無線通信を確立して従端末20を中継して他端末50へ発呼するものとして説明した。これに限らず、近距離無線通信は任意の時期に予め確立しておいてもよい。すなわち、主端末10は、予め従端末20と近距離無線通信を確立し、従端末20において予め通知設定情報253を設定しておくこととしてもよい。
また、従端末20において、通知設定情報253の設定は、従端末20が主端末10と近距離無線通信を確立した場合に実施しているが、これに限らない。例えば、主端末10を従端末20のヘッドセットとして登録する際に通知設定情報253の設定をユーザから受け付けることとしてもよい。
(ユーザへの着信報知方法)
なお、図6では、他端末50における着呼をユーザに知らせる処理について説明したが、着信時に通知される電話番号に応じた着信の報知方法は様々な態様がある。
例えば、ステップS607やステップS613等において、着信にかかる電話番号が電話帳553に登録がある場合、その登録がある電話番号を表示部57に表示するとしているが、この電話番号の表示は必ずしも実施する必要はない。
また、着信時に、制御チャネルの第1発信番号領域53および第2発信番号領域54のいずれかにかかわらず、通知される電話番号のいずれかが電話帳に登録されているか、またはいずれも登録されていないかで着信の報知方法を切り替えてもよい。
また、着信時に、制御チャネルの第1発信番号領域53および第2発信番号領域54のいずれかを優先して、優先している側に格納されている電話番号が電話帳に登録されているか否かに応じて着信の報知方法を切り替えてもよい。例えば常に第1発信番号領域53のみに基づいて電話帳553と照合して着信の報知を行うとしてもよい。
(折り返し発呼時の処理)
図9では、ユーザが着信履歴情報554に基づいて発呼を行う時に、相手側の無線通信端末から応答があるか否かで発呼先の無線通信端末を切り替える処理について説明した。こうすることで、着信があったとき、着信側のユーザは、なるべく相手側に応答することを試みることができる。
折り返し発呼時の処理は、この他にも、様々な処理が考えられる。
着信履歴情報554の1件のレコードに複数の電話番号が含まれている場合、同一人物からの着信と予想される。この場合であっても、複数の電話番号のうち、一方は電話帳553に登録があっても、もう一方は登録がない可能性がある。
このような場合、ユーザにとっては、片方の電話番号は電話帳553に登録があるため、誰からの着信であるかは判別可能である。しかし、未登録の電話番号に対し発呼することは、ユーザに不測の事態に直面させるおそれがある。例えば、ある一組のユーザ同士が同一の事業者の通話サービスを利用し、同一事業者のサービス利用者同士が無料通話可能とする。しかし、電話帳553に未登録の電話番号は、どの通信事業者のサービスか直ちに判明せず、通話に対し課金され、これがユーザにとって予想外である場合が想定しうる。
このような場合にもユーザに注意喚起できるよう、他端末50は、着信履歴情報554に基づきユーザが発呼操作を行う場合、発呼しようとする電話番号が電話帳553に登録されているか判断し、未登録の場合は、未登録の番号である旨、ユーザに警告する(例えば電話帳553に未登録の電話番号への発信であることを画面に表示する)ようしてもよい。
(近距離無線通信)
上記の実施の形態の説明では、端末間の近距離無線通信の方法として、Bluetooth(登録商標)を例にしたが、これらに限らず、赤外線通信など他の技術的手段を用いてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、複数の無線通信端末からなる移動体通信システムに用いることができる。
1 移動体通信システム、4 番号指定受付画面、5 制御チャネル、10 主端末、11,21,51 無線通信部、12,22,52 アンテナ、13,23 近距離無線通信部、14,24 近距離無線アンテナ、15,25,55 制御部、16,26,56 操作部、17,27,57 表示部、18,28,58 音声出力部、19,29,59 音声入力部、20 従端末、30,40,60 基地局、50 他端末、53 第1発信番号領域、54 第2発信番号領域、60 無線基地局、70 通信網、75,80,90 通信経路、152,252,552 記憶部、153,254 端末固有情報、253 通知設定情報、255 第1通知番号、256 第2通知番号、553 電話帳、554 着信履歴情報、554a レコード、555 日時、556 第1発信者番号、557 第2発信者番号。

Claims (4)

  1. 基地局を介さない近距離無線通信により第1の他の端末と通信接続され、基地局を介した通信により第2の他の端末と通信接続され、前記第1の他の端末と前記第2の他の端末との間の通信を中継する端末装置であって、
    第1の他の端末と近距離無線通信するための信号を送受信する近距離無線通信部と、
    第1の他の端末の電話番号を記憶する第1の記憶部と、
    記憶している第1の他の端末の電話番号と自端末装置の電話番号それぞれについて、発呼時に通知するか否かを示す通知設定情報を記憶する第2の記憶部と、
    第1の他の端末と第2の他の端末との通話を前記近距離無線通信により中継する場合に、前記通知設定情報に従って前記第2の他の端末への発呼時に前記第1の他の端末および自端末装置の発信者番号の通知を制御する通知制御部と、
    ユーザの操作を受け付ける操作部と、を備え
    前記操作部は、前記近距離無線通信の確立時に、前記通知設定情報の入力をユーザから受け付け、
    前記第2の記憶部は、前記操作部により受け付けた通知設定情報を記憶す
    端末装置。
  2. 前記第2の記憶部で記憶される通知設定情報には、発呼時に通知する電話番号の優先順位が含まれており、
    前記通知制御部は、発呼時の制御チャネル内の第1発信者番号および第2発信者番号の領域に、前記優先順位に従って電話番号を格納して前記発呼を行う、
    請求項記載の端末装置。
  3. 前記第2の記憶部は、ユーザが折り返し電話を希望する優先順位に基づいて電話番号を記憶しており、
    前記通知制御部は、当該優先順位に従って、前記制御チャネル内の第1発信者番号および第2発信者番号の領域に電話番号を格納して前記発呼する、
    請求項記載の端末装置。
  4. 第1の端末装置、第2の端末装置、第3の端末装置からなる移動体通信システムであって、
    前記第1の端末装置は、基地局を介さない近距離無線通信により前記第2の端末装置と通信接続され、前記第2の端末装置は、前記第3の端末装置と基地局を介した通信により通信接続され、かつ前記第1の端末装置と前記第3の端末装置との間の通信を中継するものであり、
    前記第1の端末装置は、
    第2の端末装置と近距離無線通信するための信号を送受信する第1の近距離無線通信部
    と、
    自端末装置の電話番号を記憶する第1の記憶部と、
    前記第1の近距離無線通信部により確立した前記第2の端末装置との近距離無線通信により前記第2の端末装置に発呼の中継を指示し、前記第1の近距離無線通信部により自端末装置の電話番号を前記第2の端末装置に送信する第1の通知制御部を備え、
    前記第2の端末装置は、
    第1の端末装置と近距離無線通信するための信号を送受信する第2の近距離無線通信部と、
    電話番号を記憶するとともに、第1の端末装置の電話番号と自端末装置の電話番号それぞれについて、発呼時に通知するか否かを示す通知設定情報を記憶する第2の記憶部と、
    前記第1の端末装置と前記第3の端末装置との通信を前記近距離無線通信により中継する場合に、前記通知設定情報に従って前記第3の端末装置への発呼時に第1の端末装置および自端末装置の発信者番号の通知を制御する第2の通知制御部を備え、
    前記第3の端末装置は、
    電話帳を記憶する第3の記憶部と、
    発呼があったとき、1の発呼にかかる制御チャネル内の所定の領域に含まれる複数の発信者番号を取得する取得部と、
    取得した複数の発信者番号と、記憶している電話帳とに基づいて、いずれかの発信者番号を優先して着信の報知方法を制御する制御部と、
    を備える移動体通信システム。
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