JP5813034B2 - 車両用自動変速機 - Google Patents
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Description
上記従来の車両用自動変速機にあっては、レシオ・カバーレッジ(全変速比幅:前進1速のギヤ比を最高変速段のギヤ比で割った値)が6.1と小さい。このレシオ・カバーレッジをより拡大した値にしようとすると、その場合、適切な段間比(隣合う変速比間でのギヤ比間の比)が得られないといった問題がある。
入力軸と、
出力部材と、
静止部と、
第1回転要素、第2回転要素、および第3回転要素の3個の回転要素を有する第1遊星歯車組と、
第4回転要素、第5回転要素、第6回転要素、および第7回転要素の4個の回転要素を有する第2遊星歯車群と、
第1クラッチ、第2クラッチ、第1ブレーキ、第2ブレーキ、および第3ブレーキの5個の摩擦締結要素と、
を備え、
第1遊星歯車群の3個の回転要素を、共通速度線図上で第1遊星歯車群の歯数比に対応する間隔に応じて並べ、この並び順に第1要素、第2要素、第3要素とし、
第2遊星歯車組の4個の回転要素を、共通速度線図上で第2遊星歯車組の歯数比に対応する間隔に応じて並べ、この並び順に第4要素、第5要素、第6要素、第7要素とし、
入力軸を、第1要素に常時連結するとともに第1クラッチの締結により第5要素に連結可能とし、
出力部材を、第6要素に常時連結し、
第3要素を、第1ブレーキの締結により静止部に固定可能とするとともに、第2クラッチの締結により第4要素に連結可能とし、
第2要素を、第2ブレーキの締結により静止部に固定可能にするとともに、第7要素に常時連結し、
第5要素を第3ブレーキの締結により静止部に固定可能とした、
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
第2クラッチが、第1速、第3速、第6速、および後進で締結し、
第1ブレーキが、第2速、第3速、および第5速で締結し、
第2ブレーキが、第4速、および後進で締結し、
第3ブレーキが、第1速、および第2速で締結する、
ことを特徴とする。
第2要素が、第1遊星歯車組のリング・ギヤであり、
第3要素が、第1遊星歯車組のピニオン・キャリヤであり、
第7要素が、第2遊星歯車群の第1サン・ギヤであり、
第5要素が、第2遊星歯車群のピニオン・キャリヤであり、
第6要素が、第2遊星歯車群のリング・ギヤであり、
第4要素が、第2遊星歯車群の第2サン・ギヤである、
ことを特徴とする。
この実施例1の車両用自動変速機は、エンジン前置き前輪駆動車やエンジン後置き後輪駆動車といった、いわゆるエンジン横置きタイプの車両に適用される。
図1に、実施例1の車両用自動変速機のスケルトンを示す。なお、図1では、中心軸(入力軸Iの中心軸を通る軸)から上半分のみを描いてあり、下半分は上半分と軸対称なので図示を省略している。
入力軸Iは、図示しないエンジンに図示しないトルク・コンバータ等を介して連結可能であり、出力部材9は、入力軸Iと同軸に配置され、図示しない伝達歯車や差動歯車装置を介して駆動輪に連結されている。
より詳細には、第1サン・ギヤ21と、リング・ギヤ22と、第1サン・ギヤ21に噛み合うインナ・ピニオン23およびこれとリング・ギヤ22に噛み合うアウタ・ピニオン24を回転自在に支持するピニオン・キャリヤ25と、を有するダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組に、以下のシングル・ピニオン・タイプの遊星歯車組を組み合わせたものである。
シングル・ピニオン・タイプの遊星歯車組は、第2サン・ギヤ26と、これに噛み合うピニオン(ダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組のアウタ・ピニオン24と共通)を回転自在に支持するピニオン・キャリヤ25(ダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組のピニオン・キャリヤ25と共通)と、ピニオン24に噛み合うリング・ギヤ22(ダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組のリング・ギヤ22と共通)と、を有している。
そして、上記のようにダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組とシングル・ピニオン・タイプの遊星歯車組とを、ピニオン・キャリヤ25やリング・ギヤ22を共通化して組み合わせて、第2遊星歯車群2が構成される。
また、第2遊星歯車群2のダブル・ピニオン・タイプ側の遊星歯車組の歯数比α2(第1サン・ギヤ21の歯数/第1リング・ギヤ22の歯数)は、たとえば0.516、またそのシングル・ピニオン側の遊星歯車組の歯数比α3(第2サン・ギヤ26の歯数/第2リング・ギヤ22の歯数)は、たとえば0.488に設定してある。
まず、第1遊星歯車組1にあっては、サン・ギヤ11が入力軸Iに常時連結され、リング・ギヤ12が第2ブレーキ6の締結により自動変速機のケース8に固定可能にされるとともに第2遊星歯車群2の第1サン・ギヤ21に常時連結され、ピニオン・キャリヤ15が第1ブレーキ5の締結によりケース8に固定可能にされるとともに、第2クラッチ4の締結により第2サン・ギヤ26に連結可能にされる。
なお、作動表の下方には、各変速段のギヤ比、自動変速機でのレシオ・カバーレッジR/C、およびリバース/1速のギヤ比間の比(Rev/1st)を記載してある。
ここで、共通速度線図とは、縦軸に各回転要素の回転速度を取り、横軸にこれら回転要素を第1遊星歯車組1の歯数比α1および第2遊星歯車群2の歯数比α2(ダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組側)、α3(シングル・ピニオン・タイプの遊星歯車組側)の大きさに応じて割り振った線図である。
すなわち、横軸上に、シングル・ピニオン・タイプの遊星歯車組の場合には、リング・ギヤ、ピニオン・キャリヤ、サン・ギヤ3個の回転要素の回転速度軸を、この順に(左右いずれの方向でもよい)、リング・ギヤおよびピニオン・キャリヤ間の大きさをこの遊星歯車組の歯数比αとした場合、ピニオン・キャリヤおよびサン・ギヤ間の大きさが1となる割合でそれぞれ離して配置したものである。
この場合、縦軸には、回転速度ゼロより上方にエンジンと同じ回転方向の回転速度をとり、回転速度ゼロより下方にエンジンと逆回転方向の回転速度をとるようにする。
共通速度線図にあっては、リング・ギヤ、ピニオン、サン・ギヤのそれぞれの噛み合い関係は歯と歯とが1対1で噛み合うリニアな関係となるので、各回転要素の回転速度を結ぶと直線関係となる。
すなわち、速度軸は、第1遊星歯車組1ではサン・ギヤ11(本発明の第1要素)の回転速度軸がS1に相当し、ピニオン・キャリヤ15(本発明の第3要素)の回転速度軸がC1に相当し、リング・ギヤ12(本発明の第2要素)の回転速度軸がR1に相当する。
また、第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21(本発明の第4要素)の回転速度軸がS2に相当し、リング・ギヤ22(本発明の第6要素)の回転速度軸がR2に相当し、ピニオン・キャリヤ25(本発明の第5要素)の回転速度軸がC2に相当し、第2サン・ギヤ26(本発明の第7要素)の回転速度軸がS3に相当する。
なお、エンジンが稼働している間は、いずれのセレクト位置にあっても、第1遊星歯車組1のサン・ギヤ11が入力軸Iに連結されてこれと同じ回転速度で回転している。
すなわち、第1速では、第2クラッチ4および第3ブレーキ7が締結される。
したがって、図3に示すように、第1遊星歯車組1では、サン・ギヤ11が入力軸Iと同じ回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ15が第2クラッチ4の締結により第2遊星歯車群2の第2サン・ギヤ26に連結されてこれらが同じ回転速度で回転し、リング・ギヤ12が第2遊星歯車群2の第1サン・ギヤ21に常時連結されてこれらが同じ回転速度で回転する。
第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21が上述のように第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12に常時連結されてこれらが同じ回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ25が第3ブレーキ7の締結によりケース8に固定されて回転速度が0となり、第2サン・ギヤ26が上述のように第2クラッチの締結により第1遊星歯車組1のピニオン・キャリヤ15に連結される。
したがって、第1遊星歯車組1では、サン・ギヤ11が入力軸Iと同じ回転速度で回転し、リング・ギヤ12が入力軸Iと同じ回転方向で減速回転し、ピニオン・キャリヤ15が入力軸Iの回転方向とは逆方向に減速回転する。
第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21が第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12と同じ減速回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ25が回転速度0であり、第2サン・ギヤ26がエンジンの回転方向とは逆方向に減速回転速度で回転し、リング・ギヤ22が第1サン・ギヤ21よりさらに遅い減速回転速度で回転する。
この結果、リング・ギヤ22と一体の出力部材9は、エンジンと同じ回転方向に、減速回転速度である第1速(ギヤ比7.201)で回転する。
このとき、第1遊星歯車組1では、サン・ギヤ11が入力軸Iと同じ回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ15が第1ブレーキ5の締結によりケース8に固定されるので、これらを通る直線とリング・ギヤ12の回転速度軸R1との交点がリング・ギヤ12の回転速度となる。したがって、リング・ギヤ12はエンジンと同じ回転方向に第1速のときより早い減速回転速度で回転する。
第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21が第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12と同じ減速回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ25が第3ブレーキ7の締結により回転速度が0であるので、これらを通る直線と他の回転要素の各回転速度軸S2、R2との交点が他の回転要素の回転速度となる。したがって、第2サン・ギヤ26がエンジンの回転方向とは逆方向に第1速のときより早い減速回転速度で回転し、リング・ギヤ22が第1速のときより早い減速回転速度で回転する。
この結果、2リング・ギヤ22と一体の出力部材9は、エンジンと同じ回転方向に第1速より早い減速回転速度である第2速(ギヤ比4.495)で回転する。
このとき、第1遊星歯車組1では、第2速の場合と同じであり、サン・ギヤ11が入力軸Iと同じ回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ15が第1ブレーキ5の締結によりケース8に固定されて回転速度が0であるので、リング・ギヤ12はエンジンと同じ回転方向に第1速のときより早い減速回転する。
第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21が第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12と同じ減速回転速度で回転し、第2サン・ギヤ26が第2クラッチ4および第1ブレーキ5の締結により回転速度0となるので、これらを通る直線と他の回転要素の各速度軸との交点が他の回転要素の回転速度となる。
すなわち、ピニオン・キャリヤ25は、第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12、したがって第2サン・ギヤ26の回転速度より遅い減速回転速度で回転し、リング・ギヤ22は、ピニオン・キャリヤ25の回転速度と第2サン・ギヤ26の回転速度との間での減速回転速度で回転する。
この結果、リング・ギヤ22と一体の出力部材9は、エンジンと同じ回転方向に第2速より早い減速回転速度である第3速(ギヤ比3.033)で回転する。
このとき、第1遊星歯車組1では、サン・ギヤ11が入力軸Iと同じ回転速度で回転し、リング・ギヤ12が第2ブレーキ6でケース8に固定されて回転速度が0になるので、ピニオン・キャリヤ15はエンジンの回転方向とは逆方向に減速回転する。
第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21が第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12と同じ減速回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ25が第1クラッチ3の締結により入力軸Iと同じ回転速度で回転するので、これらを通る直線と他の回転要素の回転速度軸S2、R2との交点が他の回転要素の回転速度となる。すなわち、第2サン・ギヤ26は、入力軸Iより早い回転速度で回転し、リング・ギヤ22は第1サン・ギヤ21より早い減速回転速度で回転する。
この結果、リング・ギヤ22と一体の出力部材9は、エンジンと同じ回転方向に第3速より早い減速回転速度である第4速(ギヤ比2.067)で回転する。
このとき、第1遊星歯車組1は、第2速および第3速のときと同じ状態であり、サン・ギヤ11が入力軸Iと同じ回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ15が第1ブレーキ5の締結によりケース8に固定されて回転速度が0であるので、リング・ギヤ12はエンジンと同じ回転方向に第1速のときより早い減速回転速度で回転する。
第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21が第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12と同じ減速回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ25が第1クラッチ3の締結により入力軸Iと同じ回転速度で回転するので、これらを通る直線と他の回転要素の速度軸との交点が他の回転要素の回転速度となる。すなわち、リング・ギヤ22は第1サン・ギヤ21より早い減速回転速度で回転し、第2サン・ギヤ26は、入力軸Iより早いが、第4速のときより遅い回転速度で回転する。
この結果、リング・ギヤ22と一体の出力部材9は、エンジンと同じ回転方向に第4速より早い減速回転速度である第5速(ギヤ比1.416)で回転する。
このとき、第1遊星歯車組1は、サン・ギヤ11が入力軸Iと同じ回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ15が第2クラッチ4の締結により第2遊星歯車群2の第2サン・ギヤ26と同じ回転速度で回転し、リング・ギヤ12が常時連結された 第2遊星歯車群2の第1サン・ギヤ21と同じ回転速度で回転する。
第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21が上述のように第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12と同じ回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ25が第1クラッチ3の締結により入力軸Iと同じ回転速度で回転し、第2サン・ギヤ26が、上述のように、第1遊星歯車組1のピニオン・キャリヤ15と同じ回転速度で回転する。したがって、第1遊星歯車組1および第2遊星歯車群2は両方とも一体となって回転する。
この結果、リング・ギヤ22と一体の出力部材9も、エンジンと同じ回転方向に第5速より早く、入力軸Iと同じ回転速度である直結比(ギヤ比1.000)で回転する。
このとき、第1遊星歯車組1は、第4速の場合と同じ状態となり、サン・ギヤ11が入力軸Iと同じ回転速度で回転し、リング・ギヤ12が第2ブレーキ6でケース8に固定されて回転速度が0であるので、ピニオン・キャリヤ15はエンジンの回転方向とは逆方向に減速回転速度で回転する。
第2遊星歯車群2では、第1サン・ギヤ21が第2ブレーキ5の締結により第1遊星歯車組1のリング・ギヤ12を介してケース8に固定されて回転速度0であり、第2サン・ギヤ21が第2クラッチ5の締結により第1遊星歯車組1のピニオン・キャリヤ15のエンジンの回転方向とは逆方向の減速回転速度で回転するので、これらを通る直線と他の回転要素の速度軸との交点が他の回転要素の回転速度となる。すなわち、リング・ギヤ22は、エンジンの回転方向とは逆方向に第2サン・ギヤ21の回転速度より遅い減速回転速度で回転し、ピニオン・キャリヤ25は、エンジンの回転方向とは逆方向にリング・ギヤ22の回転速度と第2サン・ギヤ26の回転速度との間の減速回転速度で回転する。
この結果、リング・ギヤ22と一体の出力部材9は、後進比(ギヤ比-5.615:-はエンジンの回転方向と逆方向を意味する)で回転し、車両を後進させる。
また、段間比は、第1速と第2速との間で1.602、第2速と第3速との間で1.482、第3速と第4速との間で1.467、第4速と第5速との間で1.460、第5速と第6速との間で1.416となって、適切な段間比を得ることができる。
また、リバース/1速のギヤ比間の比(Rev/1st)は0.780となって、発進時と後進時とにあって、アクセル・ペダルの踏込量に対する出力差がそれほど大きくならないので、ドライバーに違和感をもたせることがない。
実施例1の自動変速機にあっては、第1遊星歯車組1にダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組を用い、第2遊星歯車群2にラビニョ・タイプの遊星歯車組を用いるとともに、2個のクラッチ3、4および3個のブレーキ5、6、7からなる5個の摩擦締結要素を備えるようにしたので、シングル・ピニオン・タイプの遊星歯車組だけの場合に比べて回転要素数や回転要素間を連結するメンバ数を少なくすることができる。したがって、自動変速機の軸方向の寸法が短くなってコンパクトになり、車両への搭載性が向上するとともに、その重量や製造コストも低減することができる。
また、ブレーキを3個にしてクラッチを2個に抑えたので、ブレーキがクラッチより安価であることから、自動変速機全体のコストを下げることが可能となる。
1 第1遊星歯車組
11 サン・ギヤ(第1要素)
12 リング・ギヤ(第2要素)
13 インナ・ピニオン
14 アウタ・ピニオン
15 ピニオン・キャリヤ(第3要素)
2 第2遊星歯車群
21 第1サン・ギヤ(第7要素)
22 リング・ギヤ(第6要素)
23 インナ・ピニオン
24 アウタ・ピニオン
25 ピニオン・キャリヤ(第5要素)
26 第2サン・ギヤ(第4要素)
3 第1クラッチ
4 第2クラッチ
5 第1ブレーキ
6 第2ブレーキ
7 第3ブレーキ
8 ケース(静止部)
9 出力部材
Claims (5)
- 入力軸と、
出力部材と、
静止部と、
第1回転要素、第2回転要素、および第3回転要素の3個の回転要素を有する第1遊星歯車組と、
第4回転要素、第5回転要素、第6回転要素、および第7回転要素の4個の回転要素を有する第2遊星歯車群と、
第1クラッチ、第2クラッチ、第1ブレーキ、第2ブレーキ、および第3ブレーキの5個の摩擦締結要素と、
を備え、
第1遊星歯車群の3個の回転要素を、共通速度線図上で第1遊星歯車群の歯数比に対応する間隔に応じて並べ、この並び順に第1要素、第2要素、第3要素とし、
第2遊星歯車組の4個の回転要素を、共通速度線図上で第2遊星歯車組の歯数比に対応する間隔に応じて並べ、この並び順に第4要素、第5要素、第6要素、第7要素とし、
前記入力軸は、前記第1要素に常時連結するとともに前記第1クラッチの締結により前記第5要素に連結可能とし、
前記出力部材は、前記第6要素に常時連結し、
前記第3要素は、前記第1ブレーキの締結により前記静止部に固定可能とするとともに、前記第2クラッチの締結により前記第4要素に連結可能とし、
前記第2要素は、前記第2ブレーキの締結により前記静止部に固定可能にするとともに、前記第7要素に常時連結し、
前記第5要素は、前記第3ブレーキの締結により前記静止部に固定可能とした、
ことを特徴とする車両用自動変速機。
- 請求項1に記載の車両用自動変速機において、
前記第2遊星歯車群は、ラビニョ・タイプの遊星歯車組である、
ことを特徴とする車両用自動変速機。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用自動変速機において、
第1遊星歯車組が、ダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組である、
ことを特徴とする車両用自動変速機。 - 請求項1乃至請求項3のうちのいずれか1項に記載の車両用自動変速機において、
前記第1クラッチは、第4速、第5速、および第6速で締結し、
前記第2クラッチは、第1速、第3速、第6速、および後進で締結し、
前記第1ブレーキは、第2速、第3速、および第5速で締結し、
前記第2ブレーキは、第4速、および後進で締結し、
前記第3ブレーキは、第1速、および第2速で締結する、
ことを特徴とする車両用自動変速機。 - 請求項1乃至請求項4のうちのいずれか1項に記載の車両用自動変速機において、
前記第1遊星歯車群は、ダブル・ピニオン・タイプの遊星歯車組であり、
前記第2遊星歯車組は、ラビニョ・タイプの遊星歯車組であり、
前記第1要素は、前記第1遊星歯車組のサン・ギヤであり、
前記第2要素は、前記第1遊星歯車組のリング・ギヤであり、
前記第3要素は、前記第1遊星歯車組のピニオン・キャリヤであり、
前記第7要素は、前記第2遊星歯車群の第1サン・ギヤであり、
前記第5要素は、前記第2遊星歯車群のピニオン・キャリヤであり、
前記第6要素は、前記第2遊星歯車群のリング・ギヤであり、
前記第4要素は、前記第2遊星歯車群の第2サン・ギヤである、
ことを特徴とする車両用自動変速機。
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