JP5809994B2 - 目地カバー - Google Patents

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Description

本発明は、目地カバーに係り、例えば、デッキやバルコニーの端部と建物の壁面との間に形成される目地を塞ぐ目地カバーに関する。
従来、掃き出し窓等の室外側にデッキを設置することがあり、デッキの端部と建物の壁面との間には目地が形成される。デッキ面は、合成樹脂製の押出形材からなる複数のデッキ材で構成され、これらのデッキ材が壁面に対して平行で、かつ該壁面から離間する側に向けて並設される場合では(横並びタイプ)、デッキ材の長手方向に沿った端縁に舌片が設けられ、舌片の先端部分が建物の壁面に接触することで、デッキと壁面との間の目地が塞がれる。この際に舌片は、押出成形時にデッキ材の他の部分と一体に同時成形される。また、特に舌片の先端部分は、二色成形等によって他の部分より軟質の材料で成形され、その弾性を利用して壁面に良好に密着するようになっている(例えば、特許文献1)。
一方、デッキ材をその長手方向が壁面から離間する側に向かうように、壁面に対して直交する方向で、かつ該壁面に沿って複数並設することもある(縦並びタイプ)。この場合では、それぞれのデッキ材の(小口)端部と壁面との間に目地が形成される。デッキ材が押出形材であると、押出方向の関係から、目地に臨む端部のみに特許文献1のような舌片を設けることができないため、デッキ全体にわたる連続した目地を塞ぐためには、デッキ材とは別体の長尺な目地カバーを用いることになる。
そのような目地カバーは、目地の上部を覆う閉塞部と、閉塞部から垂設されて目地内に挿入される挿入部と、挿入部の上下方向の途中から水平に延出して壁面やデッキ材の端面に接触するヒレ部等を備え、目地に対して上方から嵌め込まれる。
実開平4−24931号公報
ところで、合成樹脂製のデッキ材では、昼夜を通しての日光の直射量の変化により、熱伸縮が生じる。デッキ材の熱伸縮が目地寸法に与える影響は、横並びタイプのデッキよりも縦並びタイプのデッキの方が大きい。デッキ材の熱伸縮は、その長手方向において顕著に生じるからである。従って、縦並びタイプのデッキでは、デッキ材の熱収縮により、目地の間隔が想定以上に広がってしまうことがあり、目地に嵌め込まれたカバー材が下方に脱落するという問題が生じる。
反対に、デッキ材の熱伸長時には、目地にはめ込まれたカバー材がその熱伸長を邪魔してしまい、デッキ材の伸びを吸収できずに不具合が生じる可能性がある。
本発明の目的は、デッキ材の熱収縮による脱落を防止できるとともに、デッキ材の熱伸長を確実に吸収できる目地カバーを提供することにある。
本発明の目地カバーは、複数のデッキ材を備えたデッキおよび建物の壁面の間に形成される目地を覆う目地カバーであって、前記デッキ材の前記壁面側の端部上面に固定されるとともに、合成樹脂で形成された固定部と、前記固定部での前記壁面から離間した側の端縁に一体に設けられて前記目地を覆うとともに、前記固定部よりも軟質な合成樹脂で形成された覆い片と、前記覆い片に一体に設けられるとともに、前記固定部に対して係脱自在とされた開閉部とを備える。
本発明によれば、目地カバーの固定部がデッキ材の端部上面に固定されるので、デッキ材をその長手方向が壁面に対して直交する向きで配置した縦並びタイプのデッキにおいては、デッキ材が長手方向に熱収縮し、目地の隙間寸法が広がっても、目地カバーのデッキ材への固定状態を維持でき、目地カバーの目地からの脱落を防止できる。また、デッキ材が熱伸長した場合でも、目地カバーが目地内に挿入されている訳ではないうえ、壁面と接触する覆い片が軟質とされて変形し易いことから、デッキ材の熱伸長を阻害する心配がなく、熱伸長に伴う不具合が生じない。
なお、特許文献1の第2図には、デッキ材の端縁にカバー材を固定することが記載されている。このカバー材は、デッキ材の長手方向に沿った凹溝に嵌め込まれており、そのような凹溝は、縦並びタイプでのデッキ材に設けることが困難である。このため、特許文献1のカバー材は、横並びタイプのデッキにしか適用できず、汎用性に劣る。これに対して、本発明の目地カバーによれば、デッキ材の上面に固定され、固定用の凹溝が不要であるため、縦並びタイプおよび横並びタイプの両方のデッキに用いることができる。
また、本発明によれば、軟質の覆い片を壁面側に弾性変形させて屈曲させることにより、覆い片の先端側を壁面に接触させるとともに、その覆い片にて目地を覆うことができる。この際、覆い片には開閉部が一体に設けられており、この開閉部を固定部に係合することで、覆い片の屈曲状態が不用意に解除されるのを防止でき、目地を覆った状態を確実に維持できる。また、覆い片を屈曲させることで、固定部を覆い片によって隠すことができるとともに、固定部を固定するためのねじ等の固定手段をも一緒に隠すことができ、意匠性を良好にできる。
本発明の目地カバーでは、前記固定部および前記開閉部の一方には、他方に向けて開口した係合凹部が設けられ、前記固定部および前記開閉部の他方には、前記係合凹部内に挿入される係合片部が設けられ、前記固定部および前記開閉部は、前記係合凹部および前記係合片部により係脱自在に設けられることが好ましい。
本発明によれば、固定部および開閉部の係合は、係合凹部への係合片部の挿入によって行われるから、覆い片の屈曲動作に連動して係合片部を係合凹部に挿入することにより、固定部および開閉部の係合を簡単にできる。
本発明の目地カバーでは、前記開閉部の前記壁面から離間した側の端縁は、所定の曲げ半径を有して前記固定部側に折曲したコーナー部になっていることが好ましい。
ここで、「所定の曲げ半径」とは、開閉部の端縁を覆うこととなる覆い片に対して、開閉部の端縁にてエッジがたたない程度の大きさの曲げ半径をいう。
本発明によれば、開閉部の端縁がコーナー部になっているので、目地カバーが踏まれても、開閉部の端縁が覆い片に食い込むことがなく、覆い片に亀裂が生じるのを抑制できる。
本発明の目地カバーでは、前記固定部には、その長手方向に沿って金属製の補強部材が取り付けられることが好ましい。
デッキ材は、長さ寸法の設定が同じ場合であっても、製造時の寸法のばらつき等による個体差を有しており、デッキ材によって熱伸縮の度合が微妙に異なる。このため、長尺な目地カバーを複数のデッキ材に固定すると、各デッキ材が一様に熱伸縮しないことで、目地カバーが変形する可能性がある。
そこで、本発明では、目地カバーの固定部に金属製の補強部材を配置することとし、こうすることにより、固定部が変形しようとすることに対して補強部材にて対抗でき、目地カバーの変形を抑制できて、耐久性を向上させることができる。
本発明の目地カバーでは、前記補強部材は、前記固定部に取り付けられる平坦な取付部と、前記取付部の幅方向の両側から上向きに突設された一対の支持片とを備えた断面凹状であることが好ましい。
本発明によれば、目地カバーが踏まれた時の荷重が覆い片を通して一対の支持片で受けられるようになり、支持片が覆い片の裏当て材として機能するから、覆い片がつぶれるのを抑制でき、踏みつけた際の違和感を軽減できる。特に、覆い片にて固定部が覆われ、覆い片と固定部との間に開閉部が介在する形態では、この開閉部に対向させて支持片を突設することで、踏みつけ時に開閉部を支持片で支持でき、開閉部の変形を抑制してその損傷を防止できる。
本発明の一実施形態に係る目地カバーが用いられたデッキを示す平面図。 前記デッキを一部断面して示す側面図。 前記目地カバーの使用状態を示す断面図。 前記目地カバーの開閉動作を説明するための断面図。 前記目地カバーの取付手順を説明するための斜視図。 前記目地カバーの取付完了状態を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、デッキ10は平面矩形状とされ、室外において、矩形状での一方の短辺側端部10Aが建物の壁面1に近接している。より具体的にデッキ10は、地上の所定位置にある束基礎上に立設される複数の束柱11と、短辺方向に沿って立設された束柱11の上部間に架け渡される複数の根太12と、根太12の上部間に架け渡される複数のデッキ材13と、デッキ材13の壁面1側を除いた三方を囲う複数の幕板14と、幕板14の下方位置にて、デッキ10の四方を囲う根がらみ15とを備えており、デッキ材13の縦並びタイプとして構成されている。
束柱11は、アルミ製の押出形材であり、矩形状のデッキ10では、短辺方向に間隔を空けて2本、長辺方向に間隔を空けて7本の合計14本が用いられている。このような束柱11は、束基礎の上面にL字状の固定金具を介してボルト止めされている。
根太12も、アルミ製の押出形材であり、本実施形態では7本用いられている。根太12は、ねじ止めによって束柱11の上部に固定されている。
デッキ材13は、木粉を含有した合成樹脂製の押出形材であり、本実施形態では、長さ寸法L1を有する第1デッキ材13Aと、長さ寸法L1よりも短い長さ寸法L2(L2≒0.5×L1)を有する第2デッキ材13Bの2種類が用いられている。長手方向に沿った各列において、2種類の第1、第2デッキ材13A、13Bが1つずつ用いられ、連設されている。第1、第2デッキ材13A,13Bは、壁面1に対する近接側と離間側とにおいて、種類が列毎に交互に入れ換えられており、互いの境界部分が隣の列同士で位置ずれするよう千鳥状に配置されている。
このようなデッキ材13は、根太12上をスライド自在な図示略の取付金具を介して当該根太12にねじ止めされている。デッキ材13の長手方向に沿った側面には、押出成形によって得られる溝部が形成されている。隣設するデッキ材13同士では、互いの溝部が対向しており、前述の取付金具は、対向し合う溝部内に嵌め込まれた状態で、根太12の上面にねじ止めされている。つまり、取付金具は、隣り合うデッキ材13同士の連結にも用いられている。
なお、取付金具を用いたデッキ材13の具体的な取付構造や取付手順については既知であるため、ここでのさらなる詳細な説明を省略する。
また、デッキ材13には、長手方向の略中央において、上方からピン16が打ち込まれており、このピン16により、デッキ材13の長手方向への位置ずれが抑制されている。デッキ材13の熱伸縮は、縦並びタイプの本実施形態では、図1中に矢印で示すように、ピン16を中心として、長手方向の両側で生じることになる。
ただし、連設された第1、第2デッキ材13A、13Bにおいては、その境界部分での熱伸長が互いに抑制されるうえ、幕板14と当接されている側の端部でも、熱伸長が抑制されることから、建物の壁面1側で大きく伸長する。そして、伸長の度合いは、より長い長さ寸法L1を有する第1デッキ材13Aの伸びが、第2デッキ材13Bよりも著しい。熱収縮についても、第1デッキ材13Aの収縮が、第2デッキ材13Bよりも著しい。
幕板14は、デッキ材13同様、木粉を含有した合成樹脂製の押出形材であり、根太12の端部に図示略の支持金具を介して取り付けられている。
根がらみ15は、アルミ製の押出形材であり、束柱11の側面にねじ止めされている。
以上のデッキ10の短辺側端部10Aと壁面1との間には、図3に拡大して示すように、所定の隙間寸法C1を有した目地2が形成されている。本実施形態では、この目地2を塞ぐ長尺な目地カバー20がデッキ材13の上面に取り付けられている。縦並びタイプのデッキの場合、目地には従来、目地カバーが上方から嵌め込まれていた。これに対して本実施形態では、目地カバー20が目地2に嵌め込まれているのではなく、デッキ材13の壁面1側の端部上面にねじ止めされている。以下には、そのような目地カバー20について詳説する。
図3に示すように、目地カバー20は、デッキ10の短辺側において、デッキ材13の壁面1側の端部上面に載置された固定部30と、固定部30に一体に設けられて目地2を覆う覆い片40と、覆い片40に一体で、かつ固定部30に対して係脱自在に設けられた開閉部50と、固定部30上に配置された補強部材60とを備えている。
固定部30は、覆い片40よりも硬質の合成樹脂製であり、例えば硬質PVC、PP、PE、ABS、AASなどの合成樹脂から形成されてなり、デッキ材13の上面に載置される平坦部31を備えている。平坦部31の幅方向の一方側の端縁、つまり壁面1から離間した側の端縁には(図3中の左側)、長手方向に沿って連続した立上部32が突設されている。平坦部31の幅方向の他方側の端縁、つまり壁面1に近接した端縁には(図3中の右側)、長手方向に沿って連続した断面凹状の係合凹部33が設けられている。係合凹部33は、一対の突片34を有しているとともに、開閉部50が位置する上方に向けて開口しており、それぞれの突片34の上端には、開口部分を狭めるように爪部35が設けられている。そして、立上部32および係合凹部33間において、平坦部31の上面に補強部材60が配置されている。
覆い片40は、固定部30よりも軟質の合成樹脂製の押出形材製であり、例えば軟質PVC、TPE(熱可塑性エラストマー)などの合成樹脂から形成されてなり、固定部30の立上部32の側面、開閉部50の後述するコーナー部52の外表面、および蓋部51の外表面に対して一体に設けられている。覆い片40において、互いに離間した位置にある固定部30と開閉部50との間は、屈曲自在に弾性変形する屈曲部41になっている。また、覆い片40の壁面1側は、目地2の上方を覆うように開閉部50よりも壁面1側に延出している。この延出部分の幅寸法は、目地2の隙間寸法C1よりも十分に大きく、覆い片40が屈曲部41で屈曲された状態では、覆い片40の先端側が上向きに弾性変形した状態で湾曲し、大きな面状部分で壁面1と接触する。このように、覆い片40は、固定部30および開閉部50よりも容易に弾性変形可能であるとともに、その状態を維持できる程度に軟質な部材として形成されている。
開閉部50も、覆い片40よりも硬質の合成樹脂製であり、固定部30と同様に、例えば硬質PVC、PP、PE、ABS、AASなどの合成樹脂から形成されてなり、固定部30の平坦部31に対応した蓋部51を備えている。蓋部51の幅方向の一方側の端縁には、長手方向に沿って連続した大きな曲げ半径のコーナー部52が下方に向けて垂設されている。蓋部51の幅方向の他方側の端縁には、長手方向に沿って連続した係合片部53が蓋部51に対して下方に直角に折曲して垂設されている。係合片部53の下端には、当該係合片部53が係合凹部33内に挿入された際に爪部35と係合するよう膨らんだ脚部54が設けられている。
これら固定部30、覆い片40、および開閉部50は、2種類の異なる合成樹脂材料を同時に押出成形する二色成形法などにより、図4に示すように、固定部30と開閉部50との係合が解除された状態で一体に成形される。この結果、目地カバー20では、軟質の覆い片40の一部である屈曲部41をL字形状に屈曲させることが可能となり、この屈曲により開閉部50の脚部54を固定部30の爪部35に係合させることで、固定部30や、後述する補強部材60およびねじ21が覆い片40によって隠れるとともに、覆い片40によって目地2が覆われる。
一方、補強部材60は、断面凹状のアルミ製の押出形材である。具体的に補強部材60は、固定部30の平坦部31に取り付けられる平坦な取付部61を備えており、取付部61の幅方向の両側の端縁には、長手方向に沿って連続した支持片62が上向きに突設されている。一対の支持片62は、往来者の足底の長さよりも小さい間隔で幅方向に離間していることから、目地カバー20がデッキ10上に取り付けられた状態で踏みつけられた場合など、足底が両方の支持片62間に跨るようになり、踏みつけ時の垂直な荷重がそれらの支持片62で支持される。このため、目地カバー20が踏みつけられても、開閉部50が大きく変形することを抑制でき、開閉部50の破損が防止される。また、補強部材60は、固定部30が固定されるデッキ材13の伸縮度合いが異なっても、固定部30がその伸縮度合いの違いに影響されて変形しないよう、固定部30を補強している。このような補強部材60は、その端部が固定部30からはみ出さないよう、長さが固定部30よりも短く設定されている。
以上の目地カバー20は、複数のねじ21によりデッキ材13の上面に固定される。具体的には、目地カバー20の固定部30は、デッキ材13の並設方向の両側に配置された第2デッキ材13Bと、これらの第2デッキ材13B間に配置された第1デッキ材13Aとに固定されている(図1参照)。すなわち、デッキ10の両側部分では、固定部30が第1、第2デッキ材13A,13Bの両方に固定され、その他の箇所では、第1デッキ材13Aに固定されているのである。
以下には、図5、図6に基づき、目地カバー20の取付手順について説明する。
図5において先ず、固定部30と開閉部50との係合を解除し、目地カバー20を大きく開き状態にしておくとともに、固定部30に補強部材60をあてがっておき、目地カバー20全体をデッキ10の短辺側の辺縁に沿って配置する。この際の目安としては、固定部30の係合凹部33の外側の側面がデッキ材13の端面と面一となるように、目地カバー20を位置決めしておく。また、補強部材60をその端部が固定部30の端部からはみ出さないよう、固定部30の内方に位置させる。
なお、補強部材60の取付部61には、固定先となる第1、第2デッキ材13A,13Bの配置位置に合わせて、表裏を貫通する複数の丸孔63を予め設けておく。そして、この丸孔63にセルフタップ形状のねじ21を挿通してねじ込み、補強部材60と固定部30とを共締めして第1、第2デッキ材13A,13Bに固定する。
この後、図6に示すように、覆い片40を屈曲部41にて屈曲させ(図4中の1点鎖線をも参照)、この屈曲動作に連動して開閉部50の脚部54を固定部30の係合凹部33内に挿入し、爪部35に係合させる。こうすることで、補強部材60およびねじ21を隠すとともに、覆い片40の先端が上向きとなるように湾曲させて壁面1に接触させ、目地2を覆う。
以上の本実施形態によれば、以下の効果がある。
(1)すなわち、目地カバー20では、固定部30がデッキ材13の端部上面に固定されているため、デッキ材13が長手方向に熱収縮し、目地2の隙間寸法C1が広がっても、目地カバー20のデッキ材13への固定状態を維持でき、目地カバー20の目地2からの脱落を防止できる。また、デッキ材13が熱伸長した場合でも、目地カバー20が目地2内に挿入されていないうえ、壁面1と接触する覆い片40が軟質とされて容易に変形可能であるから、デッキ材13の熱伸長を阻害する心配がなく、阻害されることに伴う不具合の発生を防止できる。
(2)デッキ10の両側部分を除いては、固定部30が第1デッキ材13Aのみに固定されており、第1デッキ材13Aでの熱伸縮の度合が略同じであることから、熱伸縮の差異が固定部30に及ぼす影響は僅かであり、長尺な目地カバー20の変形を抑制できる。
(3)しかも、目地カバー20の固定部30には、金属製の補強部材60が取り付けられているので、固定部30が固定された多くの第1デッキ材13Aにおいて、個体差による熱伸縮の度合に差異があったとしても、固定部30が変形しようとするのを補強部材60で対抗でき、目地カバー20の変形を抑制できる。
(4)また、特にデッキ10の両側分部においては、固定部30が第1、第2デッキ材13A,13Bの両方に固定されているが、固定部30が補強部材60で補強されていることにより、第1、第2デッキ材13A,13Bの熱伸縮の差異による固定部30の変形にも良好に対抗でき、目地カバー20の変形を抑制して耐久性を向上させることができる。
(5)目地カバー20の軟質の覆い片40には屈曲部41が設けられ、この屈曲部41を屈曲させることで、固定部30、補強部材60、およびねじ25を隠すことができ、意匠性を良好にできる。
この際、覆い片40には開閉部50が一体に設けられており、この開閉部50を固定部30に係合することで、覆い片40の屈曲状態が不用意に解除されるのを防止でき、目地2を覆った状態を確実に維持できる。
また、固定部30および開閉部50の係合は、係合凹部33への係合片部53の挿入によって行われるから、覆い片40の屈曲動作に連動して係合片部53を係合凹部33に挿入でき、固定部30および開閉部50の係合を簡単にできる。
(6)補強部材60は固定部30より短いため、補強部材60の端部が固定部30の端部から突出しないようにでき、この点でも補強部材60を確実に見えなくでき、意匠性をより向上させることができる。
(7)目地カバー20がデッキ10に取り付けられた状態では、軟質の覆い片40が露出するようになるから、往来時に目地カバー20を踏みつけた際の感触を良好にできる。
また、開閉部50にはコーナー部52が設けられているので、目地カバー20を踏みつけても、開閉部50の端縁によって覆い片40の裏面に対してエッジが立つことはなく、覆い片40に亀裂等が生じるのを防止できる。
(8)覆い片40を屈曲させることで目地2を上方から覆うため、覆い片40の先端を上方に向けた状態で湾曲させることができ、壁面1上を伝い落ちる雨水を、覆い片40を介してデッキ10上面に導くことができ、覆い片40上で雨水が溜まるのを防止できる。
(9)目地カバー20は二色成形により形成されているため、固定部30、覆い片40、および開閉部50を一体で押出成形でき、製造を容易にできる。また、固定部30、覆い片40、および開閉部50を別部材として扱う必要がないので、取り扱いを容易にでき、施工も容易である。
(10)補強部材60には一対の支持片62が設けられているから、往来時に目地カバー20を踏みつけても、上部側の開閉部50を支持片62で支持して変形しないようにでき、開閉部50の破損等を防止できる。また、目地カバー20を踏みつけても、支持片62を有することで大きくつぶれないから、踏みつけた際の違和感を軽減できる。
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形等は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、デッキ材13として、長さ寸法L1,L2の異なる第1、第2デッキ材13A,13Bが用いられていたが、同じ長さ寸法とされた1種類のデッキ材を用いてデッキを構成してもよい。
前記実施形態では、補強部材60が設けられた例で説明したが、このような補強部材60を省略した場合でも、本発明に含まれる。
また、補強部材を用いた場合でも、前記実施形態で説明したような支持片62を設けるか否かは任意であり、その実施にあたって適宜に決められてよい。
前記実施形態では、覆い片40が固定部30での壁面1から離間した側の端縁に設けられていたが、本発明では、覆い片を固定部での壁面に近い側の端縁に一体に設けることで、固定部をデッキ材に固定しつつ、覆い片で目地を覆うように構成してもよい。このような場合には、固定用のねじを隠す目的で、長尺な部材を覆い片とは別体に設けて固定部に嵌め込んでもよい。また、固定部をデッキ材に接着等してもよく、こうすることで、ねじやこれを隠す部材を不要にできる。
前記実施形態では、本発明に係る固定側係合部として係合凹部33が設けられ、開閉側係合部として係合片部53が設けられていたが、固定側係合部として上方に突出した係合片部を設け、開閉側係合部として下向きに開口した係合凹部を設けてもよく、それらの具体的な形状は、実施にあたって任意に決められてよい。
前記実施形態では、目地カバー20を地上のデッキ10に適用した例で説明したが、本発明の目地カバーとしては、バルコニーを構成するデッキのデッキ材に固定されるものであってもよい。また、建物の壁面とは前記実施形態に限定されず、バルコニーを構成する壁の壁面や建物の周りを囲む壁の壁面なども本発明の概念に含まれる。
また、本発明の目地カバーは、前記実施形態のような縦並びタイプのデッキ10の他、複数のデッキ材をその長手方向が壁面と平行になるように並設した横並びタイプのデッキにも適用できる。
1…壁面、2…目地、10…デッキ、13,13A,13B…デッキ材、20…目地カバー、30…固定部、33…係合凹部、40…覆い片、50…開閉部、52…コーナー部、53…係合片部、60…補強部材、62…支持片、L1,L2…長さ寸法。

Claims (5)

  1. 複数のデッキ材を備えたデッキおよび建物の壁面の間に形成される目地を覆う目地カバーであって、
    前記デッキ材の前記壁面側の端部上面に固定されるとともに、合成樹脂で形成された固定部と、
    前記固定部での前記壁面から離間した側の端縁に一体に設けられて前記目地を覆うとともに、前記固定部よりも軟質な合成樹脂で形成された覆い片と
    前記覆い片に一体に設けられるとともに、前記固定部に対して係脱自在とされた開閉部とを備える
    ことを特徴とする目地カバー。
  2. 前記固定部および前記開閉部の一方には、他方に向けて開口した係合凹部が設けられ、
    前記固定部および前記開閉部の他方には、前記係合凹部内に挿入される係合片部が設けられ、
    前記固定部および前記開閉部は、前記係合凹部および前記係合片部により係脱自在に設けられる
    ことを特徴とする請求項に記載の目地カバー。
  3. 前記開閉部の前記壁面から離間した側の端縁は、所定の曲げ半径を有して前記固定部側に折曲したコーナー部になっている
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の目地カバー。
  4. 前記固定部には、その長手方向に沿って金属製の補強部材が取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の目地カバー。
  5. 前記補強部材は、前記固定部に取り付けられる平坦な取付部と、前記取付部の幅方向の両側から上向きに突設された一対の支持片とを備えた断面凹状である
    ことを特徴とする請求項に記載の目地カバー。
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