JP5809994B2 - 目地カバー - Google Patents
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Description
反対に、デッキ材の熱伸長時には、目地にはめ込まれたカバー材がその熱伸長を邪魔してしまい、デッキ材の伸びを吸収できずに不具合が生じる可能性がある。
本発明によれば、固定部および開閉部の係合は、係合凹部への係合片部の挿入によって行われるから、覆い片の屈曲動作に連動して係合片部を係合凹部に挿入することにより、固定部および開閉部の係合を簡単にできる。
ここで、「所定の曲げ半径」とは、開閉部の端縁を覆うこととなる覆い片に対して、開閉部の端縁にてエッジがたたない程度の大きさの曲げ半径をいう。
本発明によれば、開閉部の端縁がコーナー部になっているので、目地カバーが踏まれても、開閉部の端縁が覆い片に食い込むことがなく、覆い片に亀裂が生じるのを抑制できる。
デッキ材は、長さ寸法の設定が同じ場合であっても、製造時の寸法のばらつき等による個体差を有しており、デッキ材によって熱伸縮の度合が微妙に異なる。このため、長尺な目地カバーを複数のデッキ材に固定すると、各デッキ材が一様に熱伸縮しないことで、目地カバーが変形する可能性がある。
そこで、本発明では、目地カバーの固定部に金属製の補強部材を配置することとし、こうすることにより、固定部が変形しようとすることに対して補強部材にて対抗でき、目地カバーの変形を抑制できて、耐久性を向上させることができる。
本発明によれば、目地カバーが踏まれた時の荷重が覆い片を通して一対の支持片で受けられるようになり、支持片が覆い片の裏当て材として機能するから、覆い片がつぶれるのを抑制でき、踏みつけた際の違和感を軽減できる。特に、覆い片にて固定部が覆われ、覆い片と固定部との間に開閉部が介在する形態では、この開閉部に対向させて支持片を突設することで、踏みつけ時に開閉部を支持片で支持でき、開閉部の変形を抑制してその損傷を防止できる。
図1および図2に示すように、デッキ10は平面矩形状とされ、室外において、矩形状での一方の短辺側端部10Aが建物の壁面1に近接している。より具体的にデッキ10は、地上の所定位置にある束基礎上に立設される複数の束柱11と、短辺方向に沿って立設された束柱11の上部間に架け渡される複数の根太12と、根太12の上部間に架け渡される複数のデッキ材13と、デッキ材13の壁面1側を除いた三方を囲う複数の幕板14と、幕板14の下方位置にて、デッキ10の四方を囲う根がらみ15とを備えており、デッキ材13の縦並びタイプとして構成されている。
根太12も、アルミ製の押出形材であり、本実施形態では7本用いられている。根太12は、ねじ止めによって束柱11の上部に固定されている。
なお、取付金具を用いたデッキ材13の具体的な取付構造や取付手順については既知であるため、ここでのさらなる詳細な説明を省略する。
根がらみ15は、アルミ製の押出形材であり、束柱11の側面にねじ止めされている。
図5において先ず、固定部30と開閉部50との係合を解除し、目地カバー20を大きく開き状態にしておくとともに、固定部30に補強部材60をあてがっておき、目地カバー20全体をデッキ10の短辺側の辺縁に沿って配置する。この際の目安としては、固定部30の係合凹部33の外側の側面がデッキ材13の端面と面一となるように、目地カバー20を位置決めしておく。また、補強部材60をその端部が固定部30の端部からはみ出さないよう、固定部30の内方に位置させる。
(1)すなわち、目地カバー20では、固定部30がデッキ材13の端部上面に固定されているため、デッキ材13が長手方向に熱収縮し、目地2の隙間寸法C1が広がっても、目地カバー20のデッキ材13への固定状態を維持でき、目地カバー20の目地2からの脱落を防止できる。また、デッキ材13が熱伸長した場合でも、目地カバー20が目地2内に挿入されていないうえ、壁面1と接触する覆い片40が軟質とされて容易に変形可能であるから、デッキ材13の熱伸長を阻害する心配がなく、阻害されることに伴う不具合の発生を防止できる。
この際、覆い片40には開閉部50が一体に設けられており、この開閉部50を固定部30に係合することで、覆い片40の屈曲状態が不用意に解除されるのを防止でき、目地2を覆った状態を確実に維持できる。
また、固定部30および開閉部50の係合は、係合凹部33への係合片部53の挿入によって行われるから、覆い片40の屈曲動作に連動して係合片部53を係合凹部33に挿入でき、固定部30および開閉部50の係合を簡単にできる。
また、開閉部50にはコーナー部52が設けられているので、目地カバー20を踏みつけても、開閉部50の端縁によって覆い片40の裏面に対してエッジが立つことはなく、覆い片40に亀裂等が生じるのを防止できる。
例えば、前記実施形態では、デッキ材13として、長さ寸法L1,L2の異なる第1、第2デッキ材13A,13Bが用いられていたが、同じ長さ寸法とされた1種類のデッキ材を用いてデッキを構成してもよい。
また、補強部材を用いた場合でも、前記実施形態で説明したような支持片62を設けるか否かは任意であり、その実施にあたって適宜に決められてよい。
Claims (5)
- 複数のデッキ材を備えたデッキおよび建物の壁面の間に形成される目地を覆う目地カバーであって、
前記デッキ材の前記壁面側の端部上面に固定されるとともに、合成樹脂で形成された固定部と、
前記固定部での前記壁面から離間した側の端縁に一体に設けられて前記目地を覆うとともに、前記固定部よりも軟質な合成樹脂で形成された覆い片と、
前記覆い片に一体に設けられるとともに、前記固定部に対して係脱自在とされた開閉部とを備える
ことを特徴とする目地カバー。 - 前記固定部および前記開閉部の一方には、他方に向けて開口した係合凹部が設けられ、
前記固定部および前記開閉部の他方には、前記係合凹部内に挿入される係合片部が設けられ、
前記固定部および前記開閉部は、前記係合凹部および前記係合片部により係脱自在に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の目地カバー。 - 前記開閉部の前記壁面から離間した側の端縁は、所定の曲げ半径を有して前記固定部側に折曲したコーナー部になっている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の目地カバー。 - 前記固定部には、その長手方向に沿って金属製の補強部材が取り付けられる
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の目地カバー。 - 前記補強部材は、前記固定部に取り付けられる平坦な取付部と、前記取付部の幅方向の両側から上向きに突設された一対の支持片とを備えた断面凹状である
ことを特徴とする請求項4に記載の目地カバー。
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